転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話   作:S,K

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こんにちは!S,Kです!

デニスとの戦いを終えた遊矢は黒咲と戦う為に融合次元へと向かう…柚子達を救い、遊海達を見つける為の手がかりは見つかるのか…。


それでは、最新話をどうぞ!



手がかりを探して〜革命の翼〜

「よいしょ…!着いた…融合次元だ…!」

 

エクシーズ次元での戦いを終えた遊矢は次元回廊を通り、融合次元へと足を踏み入れた、そこで最初に目にしたのは…半壊したアカデミアの姿だった…。

 

「これを、オレが……」

遊矢は朧げに『覇王龍ズァーク』となっていた時の事を思い出す…一撃、一撃が並のモンスターを凌駕していたズァーク…その攻撃や、余波によってアカデミアはボロボロになってしまったのだ。

 

 

 

「オレのせいで…」

 

「あっ…遊矢!!」

 

「素良!」

 

「ちょっと来て!!」

 

「えっ、ちょっ、素良!いきなりどうしたんだ!?」

ズァークとして齎してしまった被害に心を痛めていた遊矢…そんな時、なにやら慌てた様子の素良が現れ、遊矢の腕を引っ張ったのだ。

 

 

「素良!オレは黒咲に会いに──」

 

「だから!その黒咲が()()なんだって─!!」

 

「えっ─!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

『離せ…!!瑠璃に何をした!赤馬零王!!』

 

「だああっ!落ち着けっての!!」

 

「零王が全部悪いのは事実ッスけど!今回は関係ないッス〜!!」

 

「力強ッ!?落ち着くザウルス〜!?」

 

「みんな!黒咲君も暴力はダメ!!」

 

「プロフェッサー零王、大丈夫なノーネ?」

 

「ああ…彼には、私を殴る権利がある……」

 

「黒咲!!」

 

『っ…遊矢…!』

アカデミアにある零王の研究室、そこは混沌としていた。

 

瑠璃が昏睡した原因が零王にあると考えて荒ぶる黒咲、荒ぶる黒咲を羽交い締めにして止める万丈目・翔・剣山の三人組、必死に黒咲達に声をかける明日香、黒咲に殴られたのか頬を腫らした零王と声をかけるクロノス…その惨状に遊矢は一瞬、声を失ったものの…荒ぶる黒咲へと声を掛けた…。

 

 

「落ち着けって…!瑠璃や柚子が目を覚まさないのは、零王の仕業じゃないんだ!!」

遊矢が現れた事で一応の冷静さを取り戻した黒咲…そして遊矢は黒咲に柚子達が目を覚まさない理由を説明する。

 

 

遊海が『ヌメロン・ピース』を使い、全てを最善に導こうとした事…その過程でトラブルが発生し、『書き換え』が中途半端になってしまった事。

 

その中で零王の娘であったレイが肉体を取り戻したが、赤子の姿になって笑わなくなってしまった事…その影響で「繋がり」がある柚子や瑠璃達が目覚めなくなってしまった事。

 

事態を解決できる可能性がある遊海は行方知れずとなってしまい…彼の事を探しながら、レイを笑顔にする為に黒咲と戦いに来た事…。

 

ほとんどが零児と海馬の説明の受け売りだったが…遊矢はできる限り詳細に黒咲へと状況を説明した…。

 

 

 

 

『そういう事か…ならば、遊海を探しに行く…!!』

 

「ち、ちょっと待って黒咲!遊海は本当に何処にいるかわからないんだって!?スタンダードにも、エクシーズ次元でも見つかってないんだ!!」

 

「落ち着くノーネ!セニョール黒咲!融合次元からーも、セニョール遊海は消えてしまったノーネ!!手分けして探したのーに見つかってないノーネ!!」

 

『っ…離せ!!』

遊矢の話を聞いた黒咲だったが…やはり、冷静ではなかった…彼は瑠璃を救う為に、何処にいるのかもわからない遊海を探しに行こうとしたのだ。

 

それを止めたのは黒咲と戦うという課題を課せられた遊矢、そして…遊海達が消失した時、一番近くにいたクロノスだった…。

 

 

「急がば回ーれなノーネ!妹さんが心配なのは、痛いほど分かるノーネ…でーも、こういう時こそ落ち着くのが肝心なノーネ!」

 

『っ…くそ…!!』

 

「(取り乱した黒咲を……この人、ちょっと個性的だけど…すごい先生なんじゃ…)」

黒咲に冷静さを取り戻させたクロノスの手腕を見た遊矢は静かに驚く…そして、その姿にいつかの遊海の姿が重なったような気がした…。

 

 

 

「……とは言ったものーの、手がかりがないのも事実なノーネ…()()()が困っているのに姿を見せないというコトーは……プロフェッサー零王、アナータの天才的な科学力でーもダメなノーネ?」

 

「…現状では、何も手がかりは得られていない…そもそも、彼が姿を消したのは『全能』という超常的な力によるもの…私には、彼の行方を追う手段がないのだ…!」

 

「そんな…」

遊海の手がかりを得るべく零王に問いかけるクロノス…だが、零王も首を横に振る…科学力によって次元を一つにしようとした彼でも、『全能の力』を解き明かす事は不可能だった。

 

 

「心配ないッスよ!遊矢君、黒咲君…遊海先生達は()()()ッス、必ず戻って来てくれるはずッス!」

 

「そうザウルス!2人の生命力は恐竜さん以上なんだドン!」

 

「翔、剣山…」

落ち込んだ様子の遊矢と黒咲に翔と剣山が明るく声を掛ける、彼らも行方不明になった遊海と翠の事が心配なはずだが…その思いは表情には出ていなかった…。

 

 

 

ドガッシャーン!!

 

 

 

「「「『なんだ!?』」」」

その時、突如としてアカデミアが大きく揺れる…それはまるで地震のような衝撃だった…!

 

 

「クロノス先生!大変です!()()()が…!」

 

「今行くノーネ!!」

そして、零王の研究室に亮が飛び込み、事態の原因を伝えた…。

 

 

………

 

 

「あれは…遊馬達の飛行船だ!!」

 

「さっきのは飛行船が不時着した衝撃だったんだ…!」

アカデミア・玉座の間のバルコニー…ズァークとの決戦が行われ、半壊したその場所は白い煙に覆われていた。

 

その原因は…ARC次元外に避難していた次元飛行船、かっとび遊馬号が不時着していた事によるものだった…。

 

 

 

 

「いたたた…まさか、ガス欠で墜落するなんて…」

 

(『ヌメロン・ピース』の干渉範囲から急いで離れなければならなかったからな…一気にエネルギーを使い過ぎたらしい)

 

「とりあえずここは…融合次元、みたいだな…」

 

「あっ…!?凌牙!遊馬!」 

 

「おお!遊矢に黒咲!無事で良かったぜ!」

墜落した遊馬号の甲板から人影が這い出してくる…それはボロボロの遊馬、アストラル…そして凌牙だった。

 

 

「他のみんなは無事か?父さ…遊海さん達は?」

 

「っ…それが……」

遊矢に仲間達の安否を確かめる凌牙…そして遊矢は辛い状況を話す事になった…。

 

 

 

……………

 

 

 

「そんな…!嘘よ…!!」

 

「璃緒さん…」

 

「父さん…やっぱり、大丈夫じゃなかったじゃねぇか…!!きっと、新しいNEXUSになったせいで自分が()()を超えてるって気付けなかったんだ…!!」

 

「シャーク…」

 

「…先生…翠さん…!なんで、いつも先生達だけ…!!」

 

《ズァークを止めて、気が抜けてたんだろうね…でも、どちらにしても遊海が『ヌメロン・ピース』を使わなきゃ、ARC次元全体に取り返しがつかない被害があっただろうさ》

 

「十代…」

遊矢からARC次元の現況…柚子達の昏睡と遊海と翠の行方不明を知らされた遊馬達……それを聞いた璃緒は泣き崩れ、凌牙は拳を握り締め…十代は悔しげな様子だった…。

 

 

「いや、まだ希望はある…!」

 

「カイト…!なにかアイデアがあるのか!?」

そんな中、状況を聞いたカイトが声を上げる。

 

 

「ズァークを倒した事でARC次元を覆っていた『時空嵐』は消え去った…ならば、オレ達の世界にも通信が届くようになったはずだ…オービタル!」

    

《カシコマリ!こちらオービタル7!Dr.フェイカー研究所、応答願うでアリマス!!》

カイトの言葉を聞いたオービタルが『世界』に残る仲間達へと通信を試みる、そして…

 

 

『こちらフェイカー研究所!聞こえてるよオービタル!』

オービタルが空間投影したモニターに人影が映る、それは優しげな桃色の髪の青年、IIIことミハエル・アークライトだった。

 

 

「ミハエル!やった…通信が繋がった!」

 

『えっ…遊馬!?なんか小さくなってな…えっ!?みんなも!?』

久しぶりのミハエルの姿に喜ぶ遊馬…だが、画面の中のミハエルは遊馬や凌牙達の身体が幼くなっている事に驚いている…。

 

 

「ミハエル、遊馬達の身体の事は後だ…クリスやバイロン博士は近くにいるか?…緊急事態が発生した…!」

 

『っ…父様!兄様!カイトからの緊急連絡です!!』

カイトの表情を見たミハエルが画面の奥に声を掛ける…すると金髪に鉄のマスクで顔の左半分を覆った()()、そして綺麗な銀色の長髪の青年…トロンことバイロン・アークライト、そしてVことクリストファー・アークライトが姿を現した。

 

 

【やぁ、カイト…どうやら上手くいったみたいだね、観測していたデータからきみ達がズァークを止める事ができたのは分かっているよ…想定外の事が起きている事もね】

 

「それなら話は早い、簡潔に状況を伝える」

そして、カイトはバイロンに状況を伝える…ズァークの打倒、『ヌメロン・コード』の残滓たる『ヌメロン・ピース』の存在、そして遊海と翠の消失を…。

 

 

 

【…なるほど、少し待っていてくれ…クリス!ARC次元周辺のスキャンを精密に!】

 

『承知しました、父様』

カイトの話を聞いたバイロンはARC次元周辺を入念に探査する…そして───

 

 

【…うん、これは興味深いね…カイト、これを見るんだ】

 

「これは…ARC次元の全体図か?」

スキャン結果を確認したバイロンは画面にARC次元の全体図を映し出す。

 

 

【『嵐』が消えた事で以前より詳細なスキャンが可能になった…ARC次元には『スタンダード』『エクシーズ』『シンクロ』『融合』の4つの世界が存在するのは既知の事だけど…その()()、そこにもう一つの次元…いや、()()が存在する事が分かった…それに、特徴的な重力場──おそらく『ヌメロン・ピース』はその場所にある】

 

「なんだって!?」

画面の中に映し出された4つの地球…そして、各次元を繋ぐ狭間の中心部に小さな『点』が表示される、そこに『全能の欠片』が存在する、という事は──

 

 

「遊海達はその場所にいるって事だよな!なら、すぐに飛行船で──」

 

【遊馬、残念だけど…それは難しいみたいだ……この空間は()()()()()、外からの侵入を拒むように壁……「結界」があるみたいだ…普通の手段では到達できない可能性が大きい……おそらくだけど、遊海が無意識に()()してしまったのかもね…全能の力を悪用されないように…】

 

「っ…そんな…」

居場所の候補が絞れた事で遊海を助けに行こうとする遊馬…だが、バイロンは静かに首を横に振る…その領域は()()()、通常の手段では干渉できないと判断したのだ。

 

 

【可能性があるとすれば…その領域にいるはずの遊海に招き入れてもらう…それか、『ヌメロン・コード』でこじ開けるぐらいの事をしないと無理だろうね…】

 

「…感謝する、バイロン博士…異変があれば、連絡する」

 

【ああ、私達も新たに分かった事があれば連絡するよ】

バイロンから新たな道しるべを得たカイトはそのまま通信を終えた…。

 

 

 

 

 

「結局、進展はなし…か……」

 

『瑠璃…!』

遊海の居場所は分かったが、彼の力を借りる事は難しいと知った遊矢と黒咲は静かに肩を落とす…。

 

 

 

「チッ…何をしょぼくれた顔をしてる!榊遊矢!黒咲隼!それでも次元戦争を乗り越えた決闘者か!」

 

「ラプラス…」

落ち込んだ二人に対して声を荒らげる者がいた…それは沈黙を守っていたラプラスだった。

 

 

 

「お前達が決闘者ならば…今、お前達がしなきゃならない事は理解しているだろう!それは──決闘(デュエル)だ!!」

 

「『デュエル…』」

ラプラスの言葉に遊矢と黒咲は顔を見合わせる…。

 

 

「お前達、今までどれだけ遊海の奴に助けられてきたと思ってる?あいつはお前達を護りながら世界を救った…ならば、()()()()()()()()ぐらい、お前達自身の手で救ってみせろ!」

 

「大切なモノ…柚子…」

 

『瑠璃…俺は…!』

ラプラスの言葉に遊矢と黒咲は思い出す、遊矢は遊勝塾での日々を…黒咲は瑠璃やユートと過ごした掛け替えのない日常を…。

 

 

「『ヌメロン』の力は確かに『全能』だ…死者を蘇らせ、2つの世界を1つに統合し、歴史を変える事だって可能だ…でもな、()()()()()()()()()()()()()んだよ……レイを、少女達を本当の意味で()()()のは、お前達だけだ!」

 

 

『……遊矢、デュエルをするぞ…!瑠璃を助ける為ならば、俺は全力でお前と戦う!!』

 

「黒咲……ああ、デュエルだ!」

ラプラスに発破を掛けられた黒咲は遊矢と向かい合う…大切な者達を助けたい2人の決闘者が激突する!

 

 

 

 

 

「……まったく、手間をかけさせやがって……あの馬鹿が…」

 

「ラプラス?2人のデュエルを見ないのかい?」

闘志を高める遊矢と黒咲の姿を見たラプラスは彼らに背中を向ける…その様子を見たブルーノは彼を呼び止めた。

 

「先に行って『ヌメロン・ピース』のある空間の調査をしてくる…オレは奴と()()()存在だからな、場合によってはあの馬鹿を叩き起こしてやる……アストラル、飛行船をいつでも動かせるようにしとけ」

 

(わかった…遊海達を頼むぞ、ラプラス)

 

「もう…相変わらず、きみは素直じゃないんだから…」

 

「……あいつらを無事に人間界に帰らせなきゃ、オレがエメルに泣かれるからな」

ブルーノに呆れられながら…ラプラスはその身を光に変えて次元の狭間へと飛び立った…。

 

 

 

 

 

 

 

「『デュエル!!』」

 

 

デュエルダイジェスト 遊矢対黒咲

 

 

 

 

融合次元で始まった遊矢と黒咲のデュエルは白熱していた。

効果ダメージを与える『RR─ラダー・ストリクス』で先制する黒咲…対する遊矢はペンデュラム召喚によって『相生の魔術師』と『オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン』によって反撃を狙うが、黒咲は自身の効果で手札から特殊召喚できる『ラダーストリクス』のダメージで遊矢を追撃…そしてエースである『RR─ライズ・ファルコン』を喚び出し、遊矢を倒すべく仕掛けるが…アクションマジック『奇跡』『アンコール』のコンボによって耐え切られてしまった。

 

 

 

 

「オレのターン!オレはセッティング済みのペンデュラムスケールを使ってペンデュラム召喚!現れろ!『天秤の魔術師』!そしてエクストラデッキから蘇れ!『オッドアイズ』!『相生の魔術師』!」

遊矢の頭上で青のペンデュラムが揺れ動く…そして天秤の意匠の魔術師、そして破壊された二色の眼のドラゴンと和合を見定める魔術師が復活する!

 

 

『(『天秤の魔術師』と『相生の魔術師』のレベルは共に4…来るか…『ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン』…!)』

喚び出されたモンスターを見た黒咲は遊矢の次なる手を予測する…だが───

 

 

()()()()!「オッドアイズ」で『ライズ・ファルコン』を攻撃!!螺旋のストライク・バースト!!」

 

『っ─?』

予想に反して、遊矢は再びオッドアイズで攻撃を仕掛けた…!!

 

 

 

 

Side???

 

 

 

「『オッドアイズ』でそのまま攻撃だと?」

 

「いや、彼の戦略は間違いではない…今の『ライズ・ファルコン』の攻撃力は100、伏せカードを考慮しなければ遊矢の3体のモンスターの攻撃で黒咲を倒す事はできるが…」

 

「なんだか、()()()()()()…?」

遊矢と黒咲のデュエルを見ていたギラグが首を傾げ、ドルベは遊矢の狙いを予想する…そしてアリトは()()で遊矢の異変に気付いていた。

 

 

「なぁ、アストラル…今の遊矢ってさ()()()()()()()()()…みたいなもん、なんだよな?」

 

(ああ、悪魔の決闘者『覇王龍ズァーク』は遊海によって浄化され、消え去った…そして、今の榊遊矢はズァークの力を受け継ぐデュエリストと言えるだろう)

そして…遊馬もまた小さな()()()を覚えていた。

 

 

「上手く言えないんだけどさ…なんか遊矢の奴、無理してねぇか…?()()()してる、みたいな…」

 

「……手加減じゃねぇな、遊矢自身は本気で黒咲と向き合ってる……あれは──」

 

()()()()()()()()()()()…そういう類いだ」

そして、凌牙とカイトは遊矢の変化の正体に気付いていた…。

 

 

Side OUT

 

 

 

「螺旋のストライク・バースト!!」

 

『速攻魔法発動!「RUM─バトル・アップ・フォース」!相手モンスターが攻撃してきた時、自分の「RR」エクシーズモンスターをランクが2つ高いエクシーズモンスターへとランクアップさせる!!』

 

「なにっ!?」

螺旋の炎が迫る刹那、黒咲のフィールドで光が爆発し…革命の炎が吹き荒れる!!

 

 

『誇り高きハヤブサよ!英雄の血潮に染まる翼翻し、革命の道を突き進め!!ランクアップエクシーズチェンジ!!現われろ!!「RR-レボリューション・ファルコン」!!』

黒咲の抱く思いが炎の翼となって現れる!

 

 

『「レボリューション・ファルコン」は「RR」モンスターを素材にランクアップした時、特殊召喚された相手モンスター1体を破壊し、その攻撃力の半分のダメージを与える…「オッドアイズ」を破壊し、お前のライフを削りきる!!』

 

「まだだ!『天秤の魔術師』の効果発動!!相手フィールドにモンスターが特殊召喚された時!そのモンスターの攻撃力を1000ダウンさせ、自分フィールドのモンスター…『オッドアイズ』の攻撃力を1000下げる!!」

 

『っ…だが、ダメージは受けてもらう!「レボリューションファルコン」!!』

 

「ぐううっ!!」 

空から殲滅の炎が降り注ぎ、二色の眼のドラゴンが砕け散る…しかし、遊矢はライフを繋ぐ…!

 

 

「そう簡単にはいかないよ…!お楽しみはこれからだ!『オッドアイズ』が破壊された時!自分フィールドのモンスター2体をリリースする事で、手札のこのモンスターは特殊召喚できる!いでよ!窮地の壁を打ち砕く、頼もしき渾身の一撃!『オッドアイズ・ランサー・ドラゴン』!!」

 

『新たなオッドアイズだと…!』

そして、遊矢の場に新たな仲間…鋼の翼を持ち、槍のような甲冑を纏う、新たなドラゴンが現れる!

 

 

『だが、そう簡単にはいかないぞ!「レボリューションファルコン」は特殊召喚されたモンスターとバトルする時、その攻撃力・守備力を0にできる!』

 

「それはどうかな!『オッドアイズ・ランサー・ドラゴン』の効果発動!デッキの『オッドアイズ・セイバー・ドラゴン』を墓地に送る事で、相手モンスター1体の効果を無効にする!」

 

『チィッ…!』

 

「バトルだ!『オッドアイズランサードラゴン』で『レボリューションファルコン』を攻撃─!」

革命の翼の効果を封じた遊矢は攻撃を仕掛ける…しかし、黒咲は怯まずにアクションカードへと手を伸ばす!

 

 

『アクションマジック「回避」!その攻撃を無効にする!』

 

「いいや!『オッドアイズランサードラゴン』の効果で相手はこのターン、魔法カードを発動できない!貫け!!」

 

『なっ!?ぐううっ!!』

翼から炎を噴き出した槍のオッドアイズが革命の翼に突進…革命の翼を打ち砕いた!

 

 

『まだだ…!レイド・ラプターズは…倒れない!速攻魔法「RUM─デス・ダブル・フォース」発動!!自分の「RR」エクシーズモンスターがバトルで破壊された時、そのモンスターを特殊召喚し、さらに!そのランクの2倍のランクを持つエクシーズモンスターへとランクアップさせる!』

 

「なにっ…!?」

 

「『レボリューションファルコン』のランクは6…その2倍、という事は…」

 

「ランク12の、エクシーズモンスター!?」

大ダメージを受けた黒咲…だが、彼は止まらない…DM世界やエクシーズ次元においても数えるほどしか存在しない、最高ランクの切り札を呼び覚ます!

 

 

『我が魂のハヤブサよ!揺るぎない信念と深き慈愛の心で堅牢なる最後の砦となりて降臨せよ!ランクアップ・エクシーズチェンジ!!現れろ!ランク12!!「RR─ファイナル・フォートレス・ファルコン」!!』

それは黒咲の魂のカード…仲間を護り、敵を打ち砕く堅牢なる翼が飛翔する!!

 

 

 

「すごい…!」

 

「痛いほど伝わってくるわ…黒咲君の…妹さんを想う心が…!」

黒咲の切り札を見た観客達は目を奪われる…そして、明日香は黒咲の覚悟を感じ取っていた…。

 

 

(攻撃力3800…凄まじいモンスターだ、幾度倒されても折れる事なく、鋼の意思で戦い続ける、彼を象徴するモンスター…)

 

「ああ…次のターンが、決着になりそうだ…どうする、遊矢…!」

 

「くうう〜っ!遊矢も黒咲も頑張れ!かっとビングだ─!!」

そして、それは遊馬達も同じ…戦いは最終局面を迎える…!

 

 

 

 

「オレは、カードを1枚伏せてターンエンド!来い、黒咲!!」

 

『いくぞ、遊矢!!「ファイナルフォートレスファルコン」で「オッドアイズランサードラゴン」を攻撃─!!』

ターンは黒咲へと移り、無数のミサイルが遊矢めがけて殺到する!

 

 

「『オッドアイズランサードラゴン』の効果発動!自分フィールドの『オッドアイズ』カード…ペンデュラムスケールの『EMオッドアイズ・ユニコーン』を手札に戻す事で戦闘破壊を無効にし、バトルダメージを0にする!!」

しかし、遊矢は諦めない…守りを固めたオッドアイズがミサイルの雨を耐え凌ぐ…が…!

 

 

『「ファイナルフォートレスファルコン」の効果発動!ORUを全て使う事でこのターンの間、自分の墓地の「RR」モンスターを1体除外するごとに相手モンスターに攻撃できる!!』

 

「っ!!」

堅牢なる翼がその効果を開放する、この時点で黒咲の墓地には5体の「RR」が存在する…!

 

 

 

『墓地の「レボリューションファルコン」を除外し、攻撃!!』

 

「『オッドアイズランサードラゴン』の効果!ペンデュラムスケールの『EMオッドアイズ・ライト・フェニックス』を手札に戻す事で戦闘破壊を無効にし、バトルダメージを0にする!!」

必死に攻撃を防ぐ遊矢…だが、遊矢が戻せるカードはなくなってしまった…!

 

 

『瑠璃…待っていろ!墓地の「ラダーストリクス」を除外し、攻撃!!』

 

「オレだって、負けられない…柚子を助ける為に!!罠カード、発動!『クロス・ダメージ』!このバトルのダメージは()()()()()()()!!」

 

『なにっ──はっ…!』

それは遊矢の渾身の一手、ミサイルの雨が遊矢と黒咲に降りそそぐ…そしてその刹那、黒咲は遊矢に重なる親友の姿を垣間見た…。

 

 

 

 

「相討ち…!引き分けか!?」

 

「いや、まだわからない…!」

 

「どうなったザウルス…!?」

デュエルフィールドを覆い尽くす黒煙…そして、煙が風によって晴れていき───

 

 

 

 

 

「はぁ…はぁ…!」

 

『っ…』

 

 

 

 

「遊矢のライフが、残ってる!?」

 

「『オッドアイズランサードラゴン』もッス!」

 

《どうやら、あのドラゴンにはもう1つ効果があったみたいだね》

煙が晴れた先…そこには息を荒げながらも立つ遊矢、そして倒れ込んだ黒咲の姿があった。

 

攻撃力3000の『オッドアイズランサードラゴン』が攻撃力3800の『ファイナルフォートレスファルコン』に攻撃される事で発生するダメージは800…『クロス・ダメージ』の効果で相討ちになると思われたが───

 

 

「『オッドアイズランサードラゴン』の最後の効果を、発動していたんだ…!手札の『オッドアイズ』モンスター2枚を墓地に送る事で戦闘破壊を無効にして、バトルダメージを半分にし…そして相手にその数値分のダメージを与えたんだ…!」

 

 

 

黒咲LP750→350→0

 

遊矢LP450→50

 

 

遊矢 WIN!

 

 

 

 

 

『見事だ、遊矢…完敗だ…』

 

「黒咲…」

デュエルが決着し、遊矢が黒咲を助け起こす…黒咲の表情は吹っ切れたように穏やかだった…。

 

 

『俺は、瑠璃を救う為に戦い続けてきた…それはお前も同じだ…お前も柚子を助ける為に戦い続けてきた……お前に託すぞ、俺の思いを!』

 

「ああ…!絶対にレイを…そして、柚子も瑠璃も助けてみせる!!」

黒咲は遊矢へと思いを託す…彼のデュエルが妹や少女達を救う事を信じて──

 

 

 

 

「うぬぼれるな!榊遊矢!!」

 

 

「っ!?ジャック!?」

 

「ジャックさん!?」

その時、激しい怒号とエンジン音がアカデミアに響く…愛機であるDホイールと共に姿を現したのは、シンクロ次元のジャック・アトラスだった!

 

 

 

 

 

 

()()()()()今のお前では、誰一人救う事などできん!!」

 

 

「あっ…」

 

そしてジャックは、今の遊矢の()()を指摘した…。

気まぐれアンケート ARC-V編のゲスト(転生組)で良かったのは?

  • スタンダード組(遊戯・海馬など)
  • シンクロ組(牛尾・ディヴァインなど)
  • 融合組(明日香・カイザー亮など)
  • 全部!
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