転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話   作:S,K

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エピローグ〜新しい未来へ〜

【さぁ!やって参りました!『覇王龍の乱』から約1年…仕切り直しとなったワールド・チャンピオン・シップス!決勝戦の開幕だぁ~!!】

 

「「「『『『うおお──っ!!』』』」」」

 

デュエルの聖地・ネオ童実野シティのスタジアムが地面が揺れるほどの歓声に包まれる…そこで対峙していたのは──。

 

 

 

「ヘヘっ…やっぱり来たな!シャーク!」

 

「おう…!お前の持ってる()()、獲りにきたぜ…!」

 

方や、父をリスペクトした探検服に赤いチョッキを着た、跳ねた赤い前髪が特徴的な青年、九十九遊馬

 

方や、少年時代から変わらぬ紺色のスーツに身を包んだ青年、神代凌牙…2人は最高の舞台で向き合っていた…!

 

 

 

「さぁ、やろうぜ遊馬!お前に勝って…最高の知らせを父さん達に届けてやる!!」

 

「おう!けど、絶対にオレが勝ーつ!!かっとビングだ!オレ─!!」

 

 

「「デュエル!!」」

 

 

「「『『わあああ─!!!』』」」

 

激突する2人の若き決闘者達…2人の決闘は大地を揺るがした…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カン…カン…カンカンカンカン……カカン!!

 

 

「さぁ…掛かって来るがいい!榊遊矢!!」

 

そこは桜吹雪が舞い散る和風の都…その場所で白い学ランを纏い、鉄下駄を履いた益荒男、権現坂がアクションデュエルを行っていた!

 

 

「さぁさぁ皆様お立ち会い!!これより始まるは不動の武人と娯楽師たる私の果たし合い!!遠からん者は音にも聞け!近くば寄って目にも見よ!!エンタメデュエリスト榊遊矢…いざ参る〜!!」

 

「「「おおお〜!!」」」

 

それと対峙するのは和服を纏いしエンタメデュエリスト、榊遊矢…2人は木製の橋の上で向かい合う!

 

 

「っと…付き合うのはここまで!さぁ!エンタメデュエルの始まりだ!!」

 

「空気が読めるようになったな、遊矢!征くぞ!我が不動のデュエル…破ってみせろ!!」

 

 

「遊矢─!!頑張りなさいよ〜!!」

 

「2人のアクションデュエル…やっぱり痺れる〜!!」

 

「遊矢兄ちゃん!頑張れ〜!!」

楽しそうにデュエルで向かい合う遊矢と権現坂…彼らのアクションデュエルは勝利の女神に見守られながら白熱していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「…まさか()が今年の舞網チャンピオンシップを勝ち抜くとは…」

 

「フン…驚く事はない、彼奴は紛いなりにも『決闘王』の体に宿り、その魂のデュエルを間近で見続けた…ならば覚醒するのは当然、というものだ」

舞網市・レオ・コーポレーション会議室…そこでは社長である零児と同盟関係を結んだ海馬コーポレーションの社長、海馬瀬人が話し合いをしていた…。

 

 

「彼のプロテストの日程は…今日だったな」

 

「うむ…弟には負けられないと張り切っていたな……さぁ、早く上がって来い()()…!我らの高みまでな…!!フハハハハハ!!」

海馬の高笑いが舞網市へと響く…今日も変わらず平常運行なのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【さぁ!やって参りました!フレンドシップカップ・決勝戦!榊遊矢選手が『キング』の座を辞退した今大会…新たな『キング』の称号を手にするのは誰なのか〜!?】

シンクロ次元・デュエルパレスに実況役のメリッサの声が響く中…2人のDホイーラーが対峙していた…!

 

 

「フン…約束通り、この舞台まで上がってきたかユーゴ」

 

「おう!ジャック!アンタに勝って、キングになってみせる!!」

 

方や、シティの先代キング、ジャック・アトラス

 

方や、元ズァークの分身の1人、旧コモンズのDホイーラー、ユーゴ…2人の約束のデュエルが始まろうとしていた!

 

 

 

「今回は遊星が新たなモーメントの開発で参加していない故に不完全燃焼なのだ…お前は我が魂を燃やすに値するか、見極めてやる!」

 

「ヘヘっ…!心配すんなよ!オレの勝利の翼で、アンタから勝利を掴み取ってやる!」

 

「ユーゴ!!頑張れ─!!」

 

「おう!見てろよ、リン!オレ達の夢が叶う瞬間を!!」

 

「「ライディングデュエル・アクセラレーション!!」」

 

シンクロ次元にライディングデュエルの開始を告げる号砲が響き渡った…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「来たか、ユート」

 

「ああ、カイト…お前と戦える事を光栄に思う!」

 

エクシーズ次元・ハートランド…そこではデュエルスクール四校合同デュエル大会の決勝が行われようとしていた…!

 

 

「頑張って!ユート!!」

 

「俺を倒して決勝に進んだんだ…負けるな!!」

 

「ああ…隼、瑠璃…!新たなハートランド最強を名乗るのは、オレだ!」

 

「ふっ…それはオレの『銀河眼』を倒してからの話だ!いくぞ!!」

 

「「デュエル!!」」

 

ハートランドで反逆の牙と銀河を宿すドラゴンが激突する…そのデュエルはハートランドの伝説に残るデュエルとなった…!

 

 

 

 

 

 

 

 

「それでーは!デュエルアカデミアの定期テストデュエルを始めるノーネ!」

 

「それで…クロノス先生、僕の相手は誰なのさ?僕といい勝負できる先生なんて貴方しかいないけど?」

融合次元、デュエル戦士養成学校…改め、プロデュエリスト養成学校デュエルアカデミア、そこではユーリのテストデュエルが行われようとしていた…。

 

 

「確かーに、アナータはこの1年で本当の意味で強くなったノーネ…だからこそ、さらに高い壁を用意させてもらったノーネ!試験官、カモーン!!」

 

「おう!ユーリ、お前の相手はこのオレだ!」

 

「キミは…!」

ユーリの対戦相手を呼び出すクロノス…彼が声に応じて姿を見せたのは…オシリスレッドの制服を着た()()だった…!

 

 

「ユーリ、お前とドラゴンの力…オレ達に見せてくれよ!」

 

《キミが本当に「決闘者」を名乗るに相応しいか…ボク達が見極めさせてもらうよ》

 

「なるほどね…!なら、僕の牙がキミに通用するか…試させてもらう!!」

 

「いくぜ、ユーリ!」

 

「「デュエル!!」」

火花を散らすユーリと青年…そのデュエルの行方は神のみぞ知る…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「────遊希君、準備はいいかい?」

 

「ああ!今日は胸を借りさせてもらうよ、遊戯!」

 

舞網市のとあるデュエルスタジアムで2人の青年が向かい合う。

 

 

方や、かつて『決闘王』の名を背負ったプロデュエリスト・武藤遊戯

 

方や、先日の舞網チャンピオンシップを()()し…ユースクラスへと昇格した榊遊希…今日は彼のプロテストの日だった。

 

 

「遊戯…僕は…どこまでいっても、()()なのかもしれない──でも!この戦いを乗り越えて、僕は「榊遊希」としてプロデュエリストになる!!僕に第二の人生をくれた白波遊海に応える為に!」

 

「遊希君…きみの覚悟、確かに受け取ったよ…!さぁ、始めようか!!」

静かに闘志をぶつけ合う遊希と遊戯…2人のアクションデュエルが始まる!

 

 

「戦いの殿堂に集いしデュエリスト達が!」

 

「モンスターと共に地を蹴り、宙を舞い!」

 

「「フィールド内を駆け巡る!」」

 

「「これが、デュエルの最強進化系!!」」

 

「「アクション──デュエル!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それは哀しき龍が生み出した新世界での物語

 

 

 

アクションデュエルに熱狂する『スタンダード』

 

悪意に唆され、災厄となった『融合次元』

 

災厄に襲われ、笑顔を失った『エクシーズ次元』

 

歪んだ価値観と差別に支配された『シンクロ次元』

 

 

 

 

全ての世界を救ったのは、たった1人の『英雄』を救おうとした仲間達の『絆』と『願い』

 

全ての世界を笑顔にしたのは、哀しき龍が生み出した『希望』の分身

 

 

 

虹色の『光のアーク』によって繋がった世界の平和は…これからも続いていく

 

新世界の歴史は織られ始めたばかりなのだから──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『うんうん、こんなところかな?きみ達らしいハッピーエンドだったよ、遊海君!』

世界の何処かにある理想郷、無数の花々が咲き誇る世界の中心部にある幽閉塔でマーリンは嬉しそうに頷いていた。

 

 

 

『さてさて…彼の記憶によると、この先に()()1()()の物語があるみたいだけど…まぁ、いつ始まるかは分からないから…気長に待っていようか』

小さなバルコニーから遥かなる世界を眺めていたマーリンは揺り椅子に腰掛けながら、この先の未来を夢想する…そんな時だった。

 

 

 

『ん──んんっ!?まさか、()()だったのかい!?どおりで凌牙君と遊馬君の応援に来ていない訳だ!?』

マーリンの持つ世界全ての『現在』を見通す千里眼が何事かを捉える、その光景を目にしたマーリンは慌てて揺り椅子から起き上がった。

 

 

 

『遊海君、翠…きみ達家族の()()()()()はここから始まるんだね…これは楽しみが増え──《マーリンシスベシフォーウ!!!》ぶはぁっ!?』

感慨深げに笑うマーリン…だが、突然現れたフォウのローリング・トルネード・ダイレクトアタックを受けて揺り椅子ごと床へとひっくり返った!

 

 

『キャスパリーグ!?どうやってアヴァロンに戻ってきたんだい!?というか良い所なんだから邪魔しないでおくれよ─!?』

 

《フォーウ!ジャマシニマイッタフォーウ!!(この覗き夢魔!遊海達の大切な瞬間を穢させてたまるか!!その為に気合いで走ってきたんだ──!!)》

 

『いや!気合いでどうにかなる距離(概念)じゃな…イタタタ!?ああもう!?遊海君!()()()()()()!!』

 

 

「何をしているんですか、あなた達は…」

 

幽閉塔で激戦(?)を繰り広げる1人と1匹…その様子を見て金髪碧眼の少女は呆れ果てていたのだった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「───遊海さん……」

 

「翠…よく頑張った…!ありがとう…ありがとう…!!」

 

ハートランドシティ、KC病院…そのベッドの上には疲労困憊といった様子の翠が寝かされていた、そのすぐ隣には大粒の涙を流す遊海が寄り添っている…2人の顔は共に穏やかな笑顔だった…。

 

 

 

「……暖かい…軽い…でも、()()…!まさか、こんな日が来るなんて……!!」

翠のベッドの隣の()()()()()()から遊海が()()を抱き上げる…まるで、()()()()()()()()()()()を持つように──

 

 

 

その腕の中には…生まれたばかりの()()()が抱かれていた…。

 

 

 

《翠…!頑張ったね…!!》

 

《生命の神秘…!》

 

「うん…!うん…!!ありがとう、ウィンダ!ウェン!」

静かに翠に寄り添うウィンダとウェンが新たな命の誕生を祝福する…!

 

 

 

《おめでとうございます、マスター…翠…!もう、なんと言ったらいいのか…私、言葉が見つかりません!!》

 

《今まで、幾度か新たな命の誕生を見てきましたが…こんなに暖かく、嬉しい気持ちになったのは初めてです…!リョウガやリオ…アテムにも早く伝えないと!》

 

《しかし、大変なのはここからだ…凌牙や璃緒のようにはいかんぞ遊海、翠……だが、おめでとう…!しかし、まったく…こんな大事な瞬間にフォウは何処へ行ったのだ?》

 

《主殿…ここから、貴方達の本当の、幸福な人生が始まるのです…!我らも全力でお手伝いする所存!!》

 

《キュオ…!キュオン!!》

 

《主達ノ、赤ン坊…?オメデトウ…!》

 

《我らも祝福する!》

 

《しかし、幻魔の祝福は…良いのだろうか…?悪魔的に…》

 

「みんな…ありがとう…ありがとう…!!」

 

病室に集った精霊達が遊海と翠を祝福する…それは遊海と翠が『叶う事はない』と諦めていた…()()()()()()()()()『奇跡』だった。

 

 

 

 

「遊海さん…なまえ、決めてあげないと…」

 

「そうだな…!この子はきっと、俺達を……これからの世界を照らしてくれる子だ…!!ははっ…」

 

「あ、う…う〜…」

遊海の腕の中ではにかむ赤ん坊…その顔を見た遊海は泣き笑いの顔でその名を呼ぶ…。

 

 

 

「おめでとう…きみの名前は──────」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは転生者の物語

 

 

 

数多の苦難を乗り越え、希望を繋ぎ…絆を紡いできた『彼』の旅路

 

その『彼』に寄り添う、美しく…強く優しい『彼女』の旅路

 

 

 

彼らの物語はこれからも続いていく、新たな『命』と共に───

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第5部 ARC-V編 完






改めまして…こんにちは!S,Kです!

『転生して決闘の観測者になった話』を執筆し始めて約5年、ARC-V編を執筆して約2年…ついに完結させる事ができました。


今までこの作品を応援してくださったハーメルンの読者の皆様
特に…たくさんの感想を頂き、新たなカード情報を教えてくれたり、メッセージの雑談に付き合ってくださった『雷影』様

同じく、たくさんの感想を頂き、遊海達の旅路を応援してくださった『機殻の統率者』様・『少年サッカー法第ゴジョ―さん』様

そして初めて作品コラボを提案し、精霊・メガロックや5D's編での「善知の悪魔」ラプラス、ZEXAL編での「名無しの怪物」ネームレスのアイデアを思いつくキッカケとなってくれた『16tuki』 様 

また、感想やコメント、リクエスト、ここすき、お気に入り登録などで応援してくださった皆様の応援のおかげで白波遊海と翠の物語を今まで続ける事ができました…ここに厚く御礼を申し上げます。



当初の目標地点として私は『ARC-V』の物語を1つの区切りにしようと考えていました。
誰かの評価などは特に気にせず、私が見てみたい『遊戯王』の物語を書こう…そんな風に思いながら、今まで執筆を続けてきました…しかし、やはり万人には受け入れられず、厳しい評価や感想もたくさん頂きました。

それでも気付けば…原作『遊戯王』で総文字数・話数はトップ、お気に入り登録は1000件を越えるという自分では信じられない程の評価を頂く事ができました…本当に、ありがとうございます。



そして…今まで拙作を応援してくださった皆様の思いに応えるべく……遊海達の物語はまだ()()()()()()()



『転生して決闘の観測者(デュエル・ゲイザー)になった話』

第6部『VRAINS編』 近日執筆開始予定……



アイデアはOK、デュエル構成は不安、未来は未定……ですが、この作品を楽しんで読んでくださる読者の皆様の為…S,K、もうひと頑張りさせて頂きます!!

どれほどの物語になるかはわかりませんが……変わらぬご支援をどうか、よろしくお願いします!
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