転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話 作:S,K
ついに大規模な攻勢を仕掛けてきたハノイの騎士達…そんな中、1人の漢が友を救う為に立ち上がる…!
それでは、最新話をどうぞ!
「……行くのか?遊作」
「ああ」
遊嗣やランスローがハノイの騎士と対峙している頃…デンシティ・中央広場、Cafe Nagiで様子を見ていた遊作が立ち上がる…リンクヴレインズで暴れまわるハノイの騎士を倒す為に…。
「だけど…見ろよ、標的はプレイメーカー…そのはずなのに、関係ないデュエリストも襲って、負けた奴をアナザーにしている…」
「だから、行くんだ」
「いまや、連中はまともにデュエルを受けるとは思えない…危険すぎる…!」
《そうそう!「君子、危うきに近寄らず」だぜ》
「…だが、これ以上放置してはおけない」
《おいおい…ヒーロー気取りも良いけどよ、オレとお前は運命共同体なんだぜ?》
「黙れ」
《冷た〜い…》
ルール無用の無差別襲撃を仕掛けるハノイの騎士構成員達、その危険性を指摘して遊作を止めようとする草薙とAi…しかし、それでも遊作は戦いに向かおうとしていた…その時。
「頑張れ!
「ハノイの騎士をやっつけて!!」
「───は?」
《おいおい…》
その時、リンクヴレインズの様子を映すモニター周辺から歓声が上がる…そこにはDボードに乗る
本物である遊作はまだログインしていないはずの状況で…。
「……あれは、誰だ?」
《誰って…どっからどう見ても
「Ai、冗談は顔だけにしろ」
突然、姿を見せた偽プレイメーカー…その目的を見定める為、遊作はログインを取り止めた…。
Side???
『リンクヴレインズに巣食う毒虫ども!誰の挑戦でも受けてやる!どこからでも掛かってこい!!』
【ヒャッハー!まんまと来やがったなプレイメーカー!!】
【やっちまえ─!!】
『コバエ共が…お前達とはデュエルをする価値もない!!』
Dボードに乗りながらハノイの騎士を挑発する偽プレイメーカー…その挑発に乗った数人のハノイ達が襲いかかるが、彼はデュエルを介する事なく、見事なDボード捌きでハノイ達をクラッシュさせ、撃退していく!
【ククッ…キミが、プレイメーカーか?】
『現れたな…!ドクター・ゲノム!』
その時、ある人物が姿を見せる…それは顔の半分を仮面で隠した深緑色の髪の男、ハノイの騎士の幹部『三騎士』の1人…ドクター・ゲノムだった。
【ククッ…キミは私のアカウント名の由来である『ゲノム』について知っていますか?ゲノムとは遺伝子と染色体、人体の設計図である『DNA』全ての遺伝子情報です…私はその研究者として『DNA』と『プログラム』の配列がよく似ている事に気付きました…】
『…お前は何が言いたい?』
【フッ…キミのそのプログラムには見覚えがあるのですよ、プレイメーカー…いいや、
『──ハッ、お前を誘き出せたのなら…プレイメーカーの姿を借りるまでもない!!』
ドクターゲノムはその観察眼で偽プレイメーカーの正体を見破る…それは彼によって親友を傷付けられたカリスマデュエリスト、Go鬼塚だった。
そして正体を見破られた彼は、悪びれる事なく本来のレスラースタイルのアバターへと変身する!
【どうしました?我々に協力して、プレイメーカー狩りに参加するつもりになりましたか?】
『俺がここに来たのは…マコトの為だ!』
【マコト──ああ、この前の…復讐にでも来ましたか?】
『それだけじゃない──俺は、プレイメーカーの
【──それを信じてもいいのかね?】
『信じる信じないはお前の自由だ…だが、俺はここで宣言する!プレイメーカーの正体とアナザーウイルスの除去プログラムを賭けて…俺とデュエルしろ!ドクターゲノム!!』
【ククッ…いいでしょう…!】
鬼塚はマコトを救う為、プレイメーカーの正体という
【それでは…このスピードデュエルを楽しむ為に、少し趣向を変えましょうか…!!データゲイル、発動!!】
キィン─!
『なんだっ…!?うおおっ!?』
そしてデュエルを前にドクターゲノムはプログラムを開放…竜巻──黒いデータストームが吹き荒れ、周囲のデータストームの濃度か濃くなっていく…!
『っ…いくぞ!!』
【『スピード・デュエル!!』】
友の生命を救う為…鬼塚の試練のデュエルが始まった…!
デュエルダイジェスト Go鬼塚対ドクターゲノム
ドクターゲノムが操るのは実験動物をモチーフとした悪魔族モンスターで構成された『
対する鬼塚はプロレス技の名を持つ闘士達で構成された『剛鬼』デッキ…だが、その戦い方は以前とは違っていた。
その名は『ヒールターン』…今までのような『
彼のエース『剛鬼ザ・グレート・オーガ』と対を成す、もう一体のエース『剛鬼ザ・サンダー・オーガ』に悪役の仮面『剛鬼ザ・ダーク・マスク』を装備させた鬼塚は毒霧戦法を思わせる魔法カード『剛鬼ポイズン・ミスト』や『サンダーオーガ』の持つリンク先のモンスターが破壊された時に攻撃力を400アップする効果効果、そして装備モンスターが効果を発動した時に相手に500ダメージを与える『ダークマスク』のコンボと彼のスキル『闘魂』を用いた戦略で次々と下級『剛鬼』モンスターを特攻させ、周囲の建物を巻き込みながら相手へとダメージを与えていく。
それは自ら「鬼塚の戦術は研究し尽くした」と言ったドクターゲノムを怯ませる…!
【これは少し驚きました…プレイメーカーに敗北した事がアナタを進化させた…と言ったところですか?】
『…悔しいが、その通りだ…全てはあの時に変わったのだ…!』
プレイメーカーとのデュエルの後、鬼塚は孤児院の子供達の瞳の光を取り戻す事ができた…しかし、プレイメーカーの登場で世界は変わった…カリスマデュエリストランキングの順位も落ち、鬼塚は自身の力不足を理解した。
しかし、彼の信念…『観客を喜ばせる』というスタイルは変えられない。
ならばとマネージャーからのアドバイスもあり、かつての決闘王ジャック・アトラスのようなパワー重視のファイトスタイルを取り入れる事にしたのだ。
【ハハハ…!よくある話です、デュエルに敗れた強者は皆悩む…しかし、それは
『ふざけるな!俺の運命も…デュエルも…俺が決める!』
【では…DNAの限界を見せてあげましょう…!】
個人の持つDNAの強さが全てを決める、という考え方を持つマッドサイエンティスト、ドクターゲノム…彼は己がデッキの真価を発揮していく。
『地獄螺旋鬼』のリンクモンスター…そのモチーフは改造手術によって異なる動物の要素を持つようになった怪物『キメラ』…その尖兵である『地獄螺旋鬼ゴシックローン』は相手の攻撃力を取り込む事で同じ攻撃力となり、さらに自身は戦闘破壊耐性を持つ為に一方的に相手を破壊できる効果を持っていた。
しかし『ダークマスク』の効果によって『サンダーオーガ』も破壊耐性を得ていた事でバトルは相打ちに終わる…だが、『ゴシックローン』は破壊耐性効果を発動した際に、自分フィールドのモンスターをリリースする事で、その攻撃力分のダメージを与える効果を使い、確実に鬼塚のライフを削る…。
対する鬼塚は召喚した『剛鬼ツイストコブラ』の効果で『サンダーオーガ』の攻撃力を強化し、魔法カード『剛鬼トペコンヒーロ』の効果で元々の攻撃力の数値との差分のダメージを与えるコンボで決着を狙うが…ドクターゲノムは効果ダメージを無効にし、トークンを喚び出す罠カード『再生治療』の効果で無傷でそのダメージを躱す。
そして返しのターン、ドクターゲノムは切り札たる最強のDNA進化合成獣『地獄螺旋鬼ネクロ・ダーウィン』を喚び出す。
『ネクロダーウィン』は元々の攻撃力こそ1800と低いが…効果ダメージを0にする効果を持ち、その効果を発動すると自身の攻撃力を2倍になる効果を持っていた…それを利用して『サンダーオーガ』の効果発動を誘発、そして『ゴシックローン』の効果によって3600のダメージを与える事で決着をつけようとする。
だが、鬼塚はすんでの所で『剛鬼マンジロック』の手札効果を発動し、ダメージを半分に減らす…しかし、その残りライフは僅か200…だが、ドクターゲノムは攻撃の手を緩めない。
墓地に送られた『ネクロダーウィン』を自身の効果で『ゴシックローン』のリンク先に蘇生…さらに、それによって自身のスキル『種の保存』の発動条件を満たし…『サンダーオーガ』の攻撃力と鬼塚のライフポイントを半分にする…鬼塚のライフは風前の灯火だった…。
【フフフ…もう降参したらどうですか?】
『ぐうっ…!!』
満身創痍の鬼塚にドクターゲノムはサレンダーを促す…『ネクロダーウィン』は相互リンク状態の時には攻撃対象にできず、攻撃は『ゴシックローン』に向かう…そして、攻撃されれば戦闘破壊耐性の効果が発動…そして『ネクロダーウィン』をリリースする事でダメージを与える効果が発動してしまう…鬼塚の進退は窮まった、そう思われた時───
「そんなに
『っ…プレイメーカー…!?』
【おやおや…!!】
その時、リンクヴレインズに一陣の風が吹き抜ける…その風に乗ってプレイメーカー…遊作は姿を現した!
【待っていましたよ…!プレイメーカー…そしてイグニス!】
《ヘンっ!今のオレにはAiって言うイケてる名前があるんだよ!DNA大好き野郎!》
【おやおや、名前まで付けられて…まるで飼い慣らされたペットではないですか】
《むぅぅ…!!そんな事ない
イグニスを狙うドクターゲノムはAiと皮肉合戦を繰り広げる…。
【それでどうしました?Go…もといダーク鬼塚を助けに来たのですか?】
「──勘違いするな、オレは…『自分の運命も自分のデュエルも自分で決める!』と言っておきながら…無様に負けていく
【は?】
それは安い…あまりにもあからさまな
『なん…だとぉぉ!!ふざけんなプレイメーカァァァッ!!』
ライバルの挑発に鬼塚の闘志は再び燃え上がる!!
「フッ…ドクターゲノム、お前はDNAには限界があると言ったな?だが、オレは──あくまでも人間の可能性を信じる!」
【この私に説教ですか…言ったはずです、DNAの限界を知っているからこその合成…!私はいずれ、意志を持つAIであるイグニスを解体し!そのDNAからさらなる進化を遂げた最強の存在を作り上げるのです!!】
「いいや…覚えておけ!人間が強い意志を持って生きている限りさらなる進化を遂げる!お前のデュエルを凌駕するほどに…それが真のデュエリストだ!!」
人間の持つ可能性を信じる遊作…DNAという設計図に縛られたドクターゲノム…そして、この戦いを制するのは───
『デュエルはまだ終わってない…見ていろ、プレイメーカー!俺の進化を!!』
『現われろ!LINK-4!!「剛鬼ザ・マスター・オーガ」!!』
そしてついに鬼塚は進化を遂げる…善玉から悪玉を経て…善悪を超えた力…新たな切り札、マスターオーガと共に!!
『「マスター・オーガ」の効果発動!自分のリンク先の「剛鬼」モンスター全てを手札に戻し、戻した枚数1枚につき1体、相手モンスターの効果を無効にする!!俺は魔法カード「剛鬼再戦」で蘇生した「ツイストコブラ」と「ライジングスコーピオ」を手札に戻し、「ゴシックローン」と「ネクロダーウィン」の効果を無効にする!!』
【な、何ぃぃ!?】
2体の剛鬼達が合成獣達を取り押さえ、効果発動を封じる!
『「マスターオーガ」は相手フィールドの攻撃力が一番高いモンスターから攻撃しなければならないが、相手のモンスター全てに攻撃できる!!喰らいやがれ、ドクターゲノム!これが俺のフィニッシュ・ホールドだ─!!』
【ば、馬鹿なァァァ!?】
巨大な戦斧が合成獣を両断…栄光のゴングは復活を遂げたGo鬼塚を讃えるように鳴り響いた!!
ドクターゲノム LP0
Go鬼塚 WIN!!
『約束だ…!除去プログラムは貰うぞ!!』
【ぐうっ…あれが、進化だと言うのですか…】
『そうだ!進化の過程をもエンターテイメントにする…それが世界1のエンターテイナー!Go鬼塚だ!!』
デュエルに敗北し、地面に叩きつけられたドクターゲノム…その懐から鬼塚は除去プログラムを抜き取る。
デュエルが決着したからか…その表情は晴々としていた…。
【ハハッ…いずれ、私を倒した事を、後悔する日が───】
『……これで、マコトは助かるはずだ…』
そして、ドクターゲノムは土塊のように色を失って消えていった…。
『……プレイメーカー…お前はさっき、俺を笑いに来たと言ったな…だが、本当は…弱気になってた俺を鼓舞する為に来てくれた…そうだろ?』
「フッ…さぁな」
鬼塚は静かに背後に現れたプレイメーカーに問いかけるが…彼はその答えをはぐらかした。
『俺は…いつか必ず、お前に勝つ…!だが、ハノイの騎士はリンクヴレインズを荒らす
「ああ、そうしよう…」
プレイメーカーへの挑戦は一度、棚上げし…鬼塚は彼に一時的な同盟…共闘を持ち掛ける…全てはリンクヴレインズを守る為に…そして──
『そして…お前はどうなんだ?
「……」
そして、鬼塚は物陰に声をかける…そこには復活したブルーエンジェルが立っていた…。
【な、なんだよ…コイツ…!?なんで、こんな奴がリンクヴレインズに…!?】
「答えろ…アナザーを治す為のプログラムは何処にある」
『……凄まじい、な…』
3人の英雄達が顔を合わせている頃…遊嗣はハノイの騎士の1人を尋問していた…その周囲には
『(私も自分の相手への対応で精一杯だったが…彼の実力は既に並のプロデュエリスト以上だろう…凌牙、キミは弟にどんな修業をつけたのだ…?)』
そして…ランスローは遊嗣の予想以上の強さに瞠目していた、後半のデュエルこそ追う事はできなかったが…多数のデッキを駆使してハノイの騎士を蹴散らすその姿は…往年の『決闘王』…奇しくも遊嗣と同じ名字を持つ
【し、知るかよぉ!オレ達みたいな下っ端がそんなモン持ってる訳ないだろぉ!?】
「そうか…なら、自分の罪を後悔しながら眠れ」
《懲罰術式・再現…マインド・クラッシュ》
【ぎゃっ!?】
ハノイの騎士への尋問を終えた遊嗣のデュエルディスクから閃光が飛び出す…その光に額を貫かれたハノイの騎士は粒子となって消えていった…。
「…ふぅ……ランスローさん、大丈夫ですか?」
『ああ…きみは大丈夫か?Yu-Z君』
「はい…大丈、夫…」
『Yu-Z君!?』
ハノイの騎士をやり過ごし、息を抜いた遊嗣…しかし、それと共に地面にへたり込んでしまった…。
「リンクヴレインズで、こんなに連戦したのは、初めてで…」
『っ…これ以上は危険だ、一度ログアウトしよう…悔しいが、闇雲に戦ってもアナザーを治すプログラムは手に入らなさそうだ』
「…ごめんなさい、ランスローさん…」
『良いんだ…きみを巻き込んでしまってすまない…!』
息を切らせ、極限まで消耗してしまった遊嗣…その姿を見たランスローは唇を噛み締めながらリンクヴレインズからログアウトした…。
…………
「…マシュ…ごめん…きみを助ける為の手がかり、掴めなかった…!」
『白波君…』
現実世界の病室に戻ってきた遊嗣達…全身が汗でずぶ濡れになった遊嗣は涙を流しながらマシュの手を握り締める…。
『白波君…今日はもう帰りなさい、幸いにも娘の容態は安定している…きみがそんな顔をしていたら、娘が起きた時にびっくりしてしまうよ…しっかりと休んでくれ』
「ランスローさん…はい…」
そして…ランスローは遊嗣に帰宅を促す…おそらくはこの数日
『白波君、きみはきっと何度も聞いているだろうが…デュエルとは、怒りや憎しみをぶつける戦いではない…デュエルとは、お互いの誇りや願いを込めて戦うものだ…それを忘れてはならないよ』
「ありがとう、ございます」
病室を去る遊嗣の背中にランスローは優しく声をかけた…。
『………もしもし、私だ…ランスローだ…突然連絡してすまない』
『愚か者共を吹き飛ばせ!「真青眼の究極竜」!!ハイパーアルティメット・バースト!!』
「『バスター・ショットマン』を装備した『TG-ブレード・ガンナー』で『ハック・ワーム』を攻撃!バスター・ショット!!」
【【【ぎゃあああ!?!?】】】
封鎖され、情報が遮断されたリンクヴレインズの一角に断末魔の叫びが響き渡る…その周囲には
『フン…リンクヴレインズにハノイの騎士の攻勢があったと聞いて来てみれば…有象無象の雑魚ばかりではないか!!』
ハノイの騎士を蹴散らした者…アカウント名『カイバーマン』が怒りを通り越して呆れながら声を上げる。
『どうする?このままだとまたリンクヴレインズに戻ってくるよ?この数だとデンシティの警察もパンクするだろうし…』
『ハッ、ならば…こやつらには監獄が天国に感じるほどの地獄を味合わせるほかあるまい…罰ゲーム再現!死の体感!!』
【ひっ…ぎゃあああ!!やめろ…やめろぉぉ!?】
アカウント名『アンチノミー』がハノイの騎士の対処ついて問いかける…それを聞いたカイバーマンは特性プログラムを発動…ハノイの騎士達は無数のデュエルモンスターに襲われ、喰われる
『この程度の雑魚共に対処できないようでは…SOLテクノロジー社のセキュリティも高が知れる…帰るぞ、アンチノミー…これ以降の対処はSOLと…プレイメーカーとやらに任せる』
『了解…まったく、キミも優しいんだから…遊海がいないからって張り切って…』
『フン……早く帰って来い、遊海…お前がいなくとも対策はしておくが……息子を泣かせるな』
そして、2人の決闘者はリンクヴレインズからログアウトする…後には静寂だけが残っていた…。
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