転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話   作:S,K

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こんにちは!S,Kです!

ついに対峙するハノイの騎士の幹部・ファウストと遊作…その戦いの行方は…?

そして…黄昏に2人は出会う…。


それでは、最新話をどうぞ!


三騎士将ファウスト─その暗躍は誰の為に─

「島…?あの島がロンリーブレイヴ?」

 

《さっき()()()()()()()()()に進化したけどな》

 

「ああ、間違いない…お前の同級生だ」

遊作とファウストとの対峙から時間は少しだけ巻き戻る。

ハノイの騎士に関する情報を探していた遊作達はリンクヴレインズに新たな『サイバース族』使いが現れた事を知る。

 

アカウント名はロンリー…もとい、『ブレイヴ・マックス』

その正体は遊作の同級生・島直樹だった。

 

しかも、島の使った「サイバース・マジシャン」は遊作のデッキ、そのカードからデータが抜き出されたモノだとAiによって判明している…。

 

 

「島が何故サイバースを…待て、サイバースを使っている事がアナザー事件の首謀者に知られたら…島が危険だ!!」

島がサイバースを手に入れた手段に疑問を抱く遊作…しかし、それより先に島の身に危険が迫っている事に気付いた…。

 

 

 

………

 

 

 

「た、助けてくれ!誰か!!俺、島直樹って言うんだよ!!拐われて何処かに閉じ込められてるんだぁ!!」

 

 

「島…!?閉じ込められてるって…!」

 

「このファウストって奴が現実に島を拐ったのか…!」

 

「っ…草薙さん!島の閉じ込められてる場所を探せるか!?」

 

「やってみるが…相当時間が掛かるぞ…!?」

遊作達が島の行方を調べ始めてしばらく…遊作の予想は的中、島はハノイの騎士の幹部、ファウストに誘拐され…リンクヴレインズで追い詰められていた…。

 

 

「遊作!とにかくお前はリンクヴレインズへ助けに行け!」

 

「わかった…っ!?デュエルディスクがない!?」

 

「なんだって!?」

ひとまず、島を救出する為にリンクヴレインズへと向かおうとする遊作…そして異常に気付く、手元に置いていたはずのデュエルディスクがAiもろともに消え去っていたのだ…。

 

 

《ハロー!諸君!こちらAi、デンシティ上空からお送りしてま〜す!》

 

「「はっ?」」

その時、ハッキングルームにAiの気の抜けた声が響く…そしてモニターにはデンシティの街並みが映し出されていた…。

 

 

 

《ジャジャーン!こちら、現場のAiで〜す!》

 

「なんだこりゃ?!」

 

「Ai…何をやってるんだ、お前…」

 

《へへーん!こんな事もあろうかと…お前ん家のバカッピ…もといロボッピを使ってデュエルディスクを()()していたのだよ!》

 

「……どおりで、デュエルディスクが()()なったと思った…」

 

《えっ、オイラ太った?ショック!!》

そして…モニターに脱走したAiの姿が映し出される…しかも、デュエルディスクを改造した()()()()に乗った状態で…。

 

実はAiは遊作のお掃除ロボット・ロボッピを唆し、遊作の目を盗んでデュエルディスクを改造…飛行機能を追加していたのだった…。

 

 

「遊んでないで…さっさと戻って来い!」

 

《遊んでねーよ!島が何処にいるか探してるんだぜ?》

 

「──『サイバース・ウィザード』のデータか!」

 

《御名答!しっかりと()()()()()しておいたんだよネ!》

 

「……お前、まるでこうなる事が()()()()()みたいな準備の良さだな…?」

 

《オレが一枚噛んでるって?信用ナイナー…》

Aiが外へと飛び出した目的…それは失くさないようにマーキングしておいたという『サイバース・ウィザード』のデータを探す為だった。

…しかし、その準備の良さから遊作はAiがこの事態を引き起こしたのかもしれない、という疑念を抱いていた…。

 

 

 

 

「…遊作、ちょっと不味いぞ…!ハノイの騎士の前に…!!」

 

「っ…白波!!」

Aiの指示に従って島が捕らわれているらしい倉庫街を目指すキッチンカー…その時、運転しながらモニターでリンクヴレインズの様子を見ていた草薙が異変に気付く。

 

ファウストに追い詰められたブレイヴ・マックス…彼を助ける為に金髪碧眼の少年…アバター名『Yu-Z』こと白波遊嗣がリンクヴレインズに現れたのだ…!

 

 

《TX-625便、着陸許可願います、オーバー!》

 

「遅い!草薙さん、あとは頼む!!」

 

「わかった!!」

そしてデンシティ上空を飛んでいたAiドローンが帰還すると同時に遊作はログインルームからリンクヴレインズへと飛び込んだ。

 

 

 

 

………

 

 

 

「お前の相手はオレだろう!ハノイの騎士!!」

 

「「プレイメーカー!!」」

 

【来たか…!】

そしてプレイメーカー…遊作は一陣の風と共にファウストの前に現れる、それを見た島や遊嗣は目を見開いて驚き、ファウストは静かに遊作を睨みつけた…。

 

 

「ブレイヴ・マックス、そしてYu-Z…あとは任せろ」

 

「あ、あの…プレイメーカー…!このカード、お返しします!俺には、まだ重すぎるカードだから…だから、また俺を認めてくれたら…!」

 

「…『サイバース・ウィザード』のカードデータ…」

 

「うん…それが一番だよ、ブレイヴマックス」

島と遊嗣、2人を救う為に前に出る遊作…そんな彼に島は「サイバース・ウィザード」のデータを手渡す…そのデータを受け取った遊作はファウストを睨みつける…!

 

 

 

「お前がアナザー事件の首謀者の1人か?…ずいぶんと手の込んだ真似をしてくれたな…オレのカードデータを盗み、ブレイヴマックスに渡して囮にするとは…」

 

【……?キミのカードデータを盗んだ?()()()()?】

 

「なにっ…?お前でなければ、誰がデータを盗むと…」

自身から「サイバース・ウィザード」のデータを盗んだと思われるファウストを問い詰める遊作…しかし、その答えは思わぬもの…ファウストも意味が分からないといった様子だった…。

 

 

《なぁなぁプレイメーカー様?そんな事はどうでもいいから、さっさと畳んじまおうぜ?やってたとしても…相手は素直に認める奴じゃないだろ?》

 

「Ai…お前…!」

そんな会話を中断させたのはAiだった…そして遊作は確信した。

 

カードデータを盗み、島に送り付けたのはAiなのだと…。

 

 

 

【いずれにしても、私の目的は1つ…キミを倒し、イグニスを手に入れる!プレイメーカー…キミのラストデュエルに相応しい舞台を用意しよう…!データゲイル、発動!!】

 

キィン─!!

 

「これは…!Go鬼塚や、ブルーエンジェルの時と同じ…!」

 

《あ〜あ、閉じ込められちゃったね…こりゃ、あいつを倒さないと帰れないパターンだな…》

Aiの目的が理解できず戸惑う遊作…だが、ファウストの目的は変わらない…彼はデータゲイルを発動、遊作達を領域に閉じ込めた…だが、思わぬ事が起きてしまう…!

 

 

ドッシーン!!

 

 

《ハノイの騎士、排除…ハノイの騎士、排除…》

 

「わっ!?SOLテクノロジーのAIデュエリスト!?」

 

「今のプログラムの発動に巻き込まれたんだ!」

 

【フン…SOLテクノロジー社も懲りないな】

データゲイルの発動と共に、遊作達のいる屋上に何者かが墜落してくる。

それはSOLテクノロジーがファウストを撃退すべく派遣したAIデュエリスト…データストームの乱気流に巻き込まれて墜落してきたのだ…!

 

 

【悪いが、お前とは戦う意味もない…そこの少年達と遊んでいたまえ!】

 

キィン!

 

「っ…お前、何を!?」

その時、ファウストはウイルスソフトらしきプログラムをAIデュエリストに投げつける…そして…。

 

 

《侵入者、排除…排除排除排除排除排除排除排除排除排除排除排除排除!!

 

 

「うわぁ!!ハノイの奴、AIデュエリストをバグらせやがったぁ!?」

AIデュエリストの目の色が変わる…そして、本来なら守るべき対象の遊作達に敵意を向けた…!

 

 

 

「っ…プレイメーカー!AIデュエリストは僕が引き受ける!キミはハノイの騎士を倒してくれ!頼む!!」

 

「!!……Yu-Z…!」

その時…遊嗣がデュエルディスクを構え、AIデュエリストの前に立つ…その瞳にはGo鬼塚やブルーエンジェルとも似た強い覚悟の光が宿っていた。

 

 

「…お前を、信じる…!行くぞ、ファウスト!!」

 

【ついてこい!プレイメーカー!!】

そして…遊嗣に背中を預けた遊作はDボードで上空へと飛び上がる、因縁深いハノイの騎士を打ち倒す為に!

 

 

 

 

【「スピード・デュエル!!」】

 

 

 

デュエルダイジェスト プレイメーカー対ファウスト

 

 

 

「ハノイの騎士」上級幹部『三騎士』の1人、ファウスト…彼が操るのは「電動蟲(モーターワーム)」という昆虫族デッキ。

先攻を取ったファウストは永続魔法『守護蟲穴(プロテクション・ワームホール)』と魔法カード『モーターワーム・ベイト』によってトークンを展開、リンクモンスターである『電動蟲スプレッド女王(クイーン)』をリンク召喚する。

 

『電動蟲』の女王たる『スプレッド女王』の効果…それはリンク先にモンスターが存在しない時、そのリンク先に『モーターワーム・トークン』を喚び出す事…そして、フィールドの昆虫族モンスター1体につき攻撃力を700アップさせる事。

 

自ら子を産み、自分の勢力を拡大させていく…まさに『女王』の名を持つに相応しいモンスターだった。

 

 

 

対する遊作はサイバース族デッキの特徴である展開力でエースである『デコード・トーカー』と島から返却された『サイバース・ウィザード』を召喚…自身の攻撃力を強化し、ファウストへと攻撃を仕掛けるが…。

 

 

【永続魔法『守護蟲穴』の効果発動!このカード、または昆虫族モンスターが戦闘・効果で破壊される時!その代わりに『モーターワームトークン』1体を破壊する!】

 

「だが、ダメージは受ける!デコード・エンド!!」

 

【くうっ…!!】

ファウストはダメージを受けるが、『女王』を死守…だが、遊作にはモンスターが残っている!

 

 

「『サイバースウィザード』で『スプレッド女王』を攻撃!イリュージョン・スパイク!!」

 

《女王様!お達者で〜!!》

フィールドの昆虫族モンスターが減った事で『スプレッド女王』の攻撃力が低下…魔術師の一撃で粉砕される、だが…。

 

 

【罠カード発動!『ワーム・リヴァイブ』!墓地からリンク3以下の昆虫族リンクモンスターを特殊召喚!さらに『モーターワーム・トークン』1体をリンク先に特殊召喚!】

 

《あらら…ずいぶん早いお帰りで…》

ファウストは即座に女王を蘇生…さらなる一手を切る…!

 

 

【プレイメーカー…そしてイグニス、ここからが本番だ!永続罠『産卵床』を発動!相手のメインモンスターゾーンのモンスター1体の効果を無効にし、守備表示に変更!さらに、種族を昆虫族に変更する!私は『サイバース・ウィザード』を選択!!】

 

「なにっ!?」

 

《『サイバース・ウィザード』が虫になっちまった!?》

ファウストの罠カードによって卵に寄生された魔術師は昆虫族のモンスターへと変貌してしまう…!

 

 

 

【『産卵床』の対象になったモンスターはこのカードが存在する限り、表示形式を変更できない…さらに、フィールドの昆虫族モンスターが増えた事で『スプレッド女王』の攻撃力もアップする!……さぁ、いよいよ終幕の時だ、プレイメーカー!!】

 

 

 

続くファウストのターン…『産卵床』のさらなる効果によって遊作のフィールドに2体の『モーターワーム・トークン』が喚び出される…この時点でフィールドに存在する昆虫族モンスターは5体、『スプレッド女王』の攻撃力は4500までアップする…!

 

 

【まだだ…!永続魔法『電動蟲門(モーターワーム・ゲート)』を発動!相手フィールドのモンスターが昆虫族モンスターのみの場合、私の昆虫族モンスター1体はダイレクトアタックできる…!】

 

《おいおいオッサン!こっちのフィールドにはサイバース族の『デコード・トーカー』がいるからダイレクトアタックは──》

 

【バトルだ!『スプレッド女王』で『デコードトーカー』を攻撃!】

 

《ぎゃー!?話を聞きやがれ─!?》

女王の胎から飛び出した蜂型の虫達が毒針を発射…デコードトーカーを粉砕、遊作に大ダメージを与える…さらに…!

 

 

【絶対に奴を倒す…!そして、イグニスを…志半ばで倒れた2人の為にも!!私は勝たなければならない!スキル発動!『ダブルバイト』!!デュエル中に1度、自分の昆虫族モンスターは2回攻撃できる!!】

 

《ここでスキルかよ!?》

並々ならぬ覚悟を抱くファウストは遊作に追い打ちを仕掛ける!!

 

 

【永続魔法『電動蟲門』の効果で『スプレッド女王』はダイレクトアタックできる!これで終わりだ、プレイメーカー!!】

 

「っ…まだだ!罠カード発動!『アージェント・リンク』!このカードは自分のエクストラモンスターゾーンにモンスターが存在せず、相手モンスターの直接攻撃を受けた時に発動できる!そのバトルダメージを半分にする!!ぐううっ!?」

遊作は咄嗟に罠カードを発動…だが、攻撃の威力は凄まじく…遊作はリンクヴレインズのビルの壁を数枚貫通し、叩きつけられる…!

 

 

《残りライフ、50って…まさに()()()って奴じゃん…》

 

「それだけあれば、まだ戦える…!いくぞ!!」

 

《うわああ!?急に走るなぁぁ!?》

遊作の残りライフは僅か50…しかし、遊作の目に諦めの色はない…痛む体を押して遊作は再びDボードへと飛び乗った!

 

 

【ほう…まだ動けるのか】

 

「いくぞ…『アージェント・リンク』のさらなる効果!バトル終了後、サイバース族のリンクモンスター1体をリンク召喚できる!」

 

《よし!『モーターワーム・トークン』を素材にして『リンク・スパイダー』をリンク召喚だ!》

それは『アージェント・リンク』の2つ目の効果、それを使って展開の起点となる『リンク・スパイダー』を喚び出そうとする遊作だが…。

 

 

「現われろ!未来を導くサーキット!!───っ!?サーキットが、開かない…!?」

 

【フッ…永続魔法『守護蟲門』のもう1つの効果だ…相手は昆虫族モンスターをリリースできず、リンク素材にもできない】

 

《なぁっ!?もうムシぃぃっ!!!》

彼が導くはずのサーキットは開かない…流石のロック戦術にAIであるAiも苛ついた様子である…。

 

 

 

【残念だったな…キミ達の前に未来への道は開かれない!】

 

《どうすんだよ!プレイメーカー様!?》

 

「まだ、勝負は終わっていない…!」

 

 

【(プレイメーカー…彼もまた()()()の1人…彼らのような犠牲者を生み出し、その果てに我々はイグニスを生み出してしまった…だが、今の私に感傷に浸る事は許されない…!!次のターンで彼を倒し、イグニスを手に入れる…!)】

メインモンスターゾーンは昆虫族で埋まり、リンク召喚を封じられた遊作…そんな彼の姿を見ながらファウストは過去を思い返し、決意を固める。

 

人類を滅亡に導く「イグニス」を()()()()()1()()として、責任を果たす為に…。

 

 

 

 

「うわああ!!プレイメーカー大ピンチじゃねぇかぁぁ…!?」

 

「っ…リンク召喚封じ…プレイメーカーにはキツい制限だね…!」

一方、暴走したAIデュエリストを鎮圧した遊嗣と島は追い詰められたプレイメーカーの様子を心配そうに見つめていた…。

 

 

「『モーターワーム・トークン』を守り、攻撃力を上げる『スプレッド女王』にダイレクトアタックを可能にする『電動蟲門』…それにプレイメーカーのリンク召喚を実質的に封じている『守護蟲門』…このどれかを突破できれば、プレイメーカーにも勝機はあるはずだよ」

 

「……なぁ、Yu-Z?お前…デュエルの展開が()()()()のか?俺なんて望遠機能付きのグラスで動きを追うのが精一杯なんだけど…?」

 

「えっ?デュエリストならこれくらいなら見えるでしょ?」

 

「いや、見えるか!!アフリカの狩猟民族かなんかかよ!お前の視力!?」

 

「え〜…?」

 

《(流石はマスターの息子だね…)》

遊嗣の思わぬ特技、超視力に驚く島…そして、デュエルは動き出す…!

 

 

 

 

「オレのターン!ドロー!」

 

【『スプレッド女王』を軸とした私のコンボは鉄壁だ!観念したまえ…!】

 

「いいや…突破口は、ある!速攻魔法『サイバーサル・サイクロン』発動!このカードは相手フィールドのリンクモンスターと同じリンク数のリンクモンスターを除外して発動できる!その相手リンクモンスターを破壊する!オレは『デコードトーカー』を除外する!」

 

《女王様!今度こそご達者で─!!》

 

【忘れたか!永続魔法『守護蟲門』の効果発動!私の『モーターワーム・トークン』をリリースして『スプレッド女王』の身代わりとなる!】

 

「───この時を待っていた!『サイバーサル・サイクロン』のさらなる効果発動!除外したモンスターがサイバース族モンスターだった時、相手の魔法・罠カード1枚を破壊する!!オレが破壊するのは──『守護蟲門』だ!!」

 

【なにっ!?】

鉄壁と思われたファウストのコンボ…しかし、その布陣を遊作の一手が吹き飛ばす!

 

そして…それは遊作の未来を切り開く、嵐を呼び込む!

 

 

 

【っ…しまった、お前のスキルは──!!】

 

《今だ!風を掴め!プレイメーカー!!》

 

「うおおっ!!スキル、『ストーム・アクセス』!!」

それは未来を掴む嵐の力…未知の世界から新たな力が現れる!

 

 

 

「ここからが本番だ、ファウスト!!現われろ!未来を導くサーキット!!」

閉じられた回路に風が吹き込み、新たな力を呼び覚ます!!

 

 

「現われろ!LINK-3!『パワーコード・トーカー』!!」

そして現れるのは遊作の新たな力…赤と白のヒロイックな鎧を纏う、剛力の電脳戦士が現れる!

 

 

 

「き、キター!新しいリンクモンスターだ─!!」

 

「あれが、ストームアクセス…!データストームの竜巻から、新たな力を掴み取るのか…!!」

新たな力を手にしたプレイメーカーを見て歓声を上げる遊嗣達…そして遊作はその力を如何なく発揮する!

 

 

「フィールドの昆虫族モンスター3体が消えた事で『スプレッド女王』の攻撃力は2100ポイントダウン!さらに、墓地の『スペース・インシュレイター』の効果発動!自分がサイバース族リンクモンスターのリンク召喚に成功した時、このモンスターをリンク先に特殊召喚する!」

遊作は墓地効果でモンスターを展開…さらに──

 

 

「『パワーコードトーカー』の効果発動!1ターンに1度、フィールドのモンスターの効果をターン終了時まで無効にする!ワイヤー・リストラクション!!」

 

【『スプレッド女王』の攻撃力が!?】

剛力の戦士の手甲から光の鉤爪が展開、さらにその爪がワイヤーと共に射出され、スプレッド女王を拘束…効果を無効化する!

 

 

 

「次の一撃で決着だ、ファウスト!」

 

【っ…聞け!プレイメーカー!!】

ついにファウストを追い詰めた遊作…だが、絶体絶命の状況を前にしたファウストは遊作に何かを伝えんとする…。

 

 

【プレイメーカー!そのイグニスは、我々の…人類の未来を《プレイメーカー様!!》

 

《──さっさとやっちまおうぜ》

 

「Ai……ああ、そうだな」

 

だが、その言葉はAiによって遮られる…ファウストの言葉は重要な事なのかもしれない…だが、今の遊作が望むのは…対話ではない!!

 

 

「バトルだ!『パワーコードトーカー』で『スプレッド女王』を攻撃!さらに、効果発動!『パワーコードトーカー』はリンク先のモンスターをリリースする事で、自身の攻撃力を2倍にする!撃ち抜け!パワーターミネーション・スマッシュ!!」

剛力の戦士が紅蓮に染まった拳を振るう、その拳は機械蟲の女王を貫通…データストームをも吹き飛ばす大爆発と共に、デュエルを決着させた!

 

 

 

【ぷ、プレイメーカー…キミは、人類の未来を…自らの手で───】

そして…ファウストは塵となって消えていった…。

 

 

ファウスト LP0

 

プレイメーカーWIN!

 

 

 

 

「人類の未来……なんの事だ?」

 

《さぁ?Aiわかんな〜い》

 

「……ひとまず、島のいる場所に戻ろう」

データゲイルが解除されたリンクヴレインズ…そして遊作はファウストの最後の言葉を思い返しながら島と遊嗣のもとへと向かう。

 

ファウストの言葉を遮ったAiへの不信感を強めながら…。

 

 

 

…………

 

 

 

「プレイメーカー…今日は本当にごめんなさい…俺が『サイバース・ウィザード』の事を自慢したせいでこんな事に…」

 

「………」

島や遊嗣と無事に合流した遊作…そして島は素直に遊作へと頭を下げた…。

 

 

「こんなんじゃ、プレイメーカーの意思を継ぐ男になんか…」

 

「……前に進む勇気はあるか?」

 

「えっ…?」

 

「前に進む道は自分で切り開くものだ…例え、困難な道であっても」

 

「自分の手で……」

そして、遊作は淡々と…しかし、優しく島…ブレイヴ・マックスに声をかけた。

今回の1件で島は初めて自分の意思でリンクヴレインズに飛び込み、ハノイの騎士と戦った…例え、それが偶然であろうとも…彼は自分の道を自分で切り開いた……遊作はそれを伝えたかったのだ…。

 

 

「とりあえず、しばらくはリンクヴレインズに入らないようにしろ…気をつけて帰るんだ、ブレイヴ・マックス」

 

「プレイメーカーが俺の名前を…!ありがとう!ありがとうプレイメーカー!!」

そして島はプレイメーカーに名前を呼ばれた事に感激しながらログアウトしていった…。

 

 

 

 

 

「ブレイヴ・マックス…とりあえず良かった……さて、僕も帰らないと…プレイメーカー、ありがとう!僕の友達を助けてくれて…」

 

「いや…本当にすごいのはお前だ、友人の為にハノイの騎士の前に自ら飛び込み、暴走したAIデュエリストを倒す…そんな事ができるデュエリストはリンクヴレインズにはそう多くないだろう」

 

「わっ…まさか褒められるとは思ってなかった…ちょっと恥ずかしいな…」

そして…島のログアウトを見届けた遊嗣がプレイメーカー…遊作へと話しかける、遊作は島の為に戦った彼を静かに称賛していた…。

 

 

 

《ん〜…?おい、お前さ…なんか()()()()()()()持ってないか?》

 

「へっ!?」

 

「Ai?いきなりどうした?」

その時、デュエルディスクから顔を出したAiが怪訝な表情で遊嗣へと話しかける…突然の事に遊作も驚いた表情をしている…。

 

 

《いや、な〜んか…あいつから懐かしいような…甘いような…そんな匂いがするんだよな…ハノイの騎士みたいに敵意のある感じじゃなくて〜……そうそう!学校の保健室?みたいな感じ!なんか、安心する匂いがすんだよ〜!プレイメーカー様もなんか()()()だろ?》

 

「……そういえば…」

Aiの抽象的な表現を聞いた遊作は静かに思い出した…遊嗣にAIデュエリストを任せた時の()()()、初めて出会った気がしない…そんな穏やかな思いを…。

 

 

 

「ろ、ロマン…?どうしよう…?」

 

《ん〜…まぁ、いいんじゃないかな?リンクヴレインズに…デンシティにいるのなら、遅かれ早かれこういう事になると思っていたよ》

 

「…誰と話しているんだ…?」

その時、遊嗣は戸惑った様子でデュエルディスクへと話しかける…そこからは穏やかな声が漏れ聞こえていた…。

 

 

「あの……プレイメーカーとAi君?これはちょっと他の人には内緒にしておいて欲しいんだけど……いいかな?」

 

「?……ああ、秘密は守ろう」

観念した様子で遊作に念を押す遊嗣…そして───

 

 

「……ロマン、挨拶してね」

 

《ああ、もう目隠しは終わってるからね!よっと!》

 

「《──はっ?》」

優しくデュエルディスクに声を掛けた遊嗣…その言葉に応えながら、するりと小さな何者かがデュエルディスクから現れる。

 

 

それは30cmほどの人型…体は白く、白衣を思わせるような灰色の光のラインが体に刻まれ、髪にあたる部分はポニーテールを思わせる形に整えられている…そして、タレ目気味の優しげな若草色の光の瞳が遊作達を見つめている。

 

そしてその姿は…あまりにもA()i()()()()()()だった。

 

 

《はじめまして、プレイメーカー…そしてAi、ボクの名前はロマン…彼、Yu-ZのサポートAIさ!…ちょっと特別性だけどね?》

 

「おい、Ai…あのAIは──」

穏やかに自己紹介をするサポートAI・ロマン…その姿を見た遊作は流石に戸惑い……───

 

 

 

 

《誰だお前!?》

 

 

 

それ以上に驚愕したAiの絶叫がリンクヴレインズに響いた…。

気まぐれアンケート オリキャラ サポートAI・ロマンについてどう思う?

  • いい感じ!
  • 良いコンビ!
  • 活躍に期待
  • 話の途中だけどワイバーンだ!
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