転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話   作:S,K

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こんにちは!S,Kです!

なんとか早めに投稿できた…この調子で第1部の終わりまでいければいいけど……また忙しくなるんだよなぁ…。


そんなこんなで…最新話をどうぞ!


最終決戦〜スターダスト・ロードの導き〜

『フン…いよいよ、決戦のようだな』

海馬コーポレーションの某所、モニター越しにデュエルロイド瀬人は最終決戦の始まりを感じ取っていた…その画面の中には4段目まで完成したハノイの塔、そして…その根元で睨み合う2人のデュエリストの姿が映し出されていた…。

 

 

『オレが乱入すればすぐに解決する問題だが…それこそ無粋というモノだ……それより、奴は何をしている…?』

今にも始まろうとする最終決戦から目を逸らした瀬人は別のモニターへと目を向け、通信を開く。

 

 

『遊海!既に帰還しているのは分かっている!何をしているのだ!!』

 

《お久しぶりです、瀬人…マスターは気を失っています…少し、ダメージを溜め込み過ぎたようです》

 

『アヤカか…まったく…!何故、肝心な時に限って遊海はボロボロなのだ!?』

瀬人が呼び掛けた相手…それはARC次元から帰還し、スペクターを打倒してリンクヴレインズから離れた遊海だった。

しかし…その遊海は未だに気を失っており、代わりに相棒である彩華が答えている…。

 

 

『ARC次元で何があった…いや、それよりも遊海の息子は…遊嗣は無事なのだな?』

 

《ええ、精神ダメージによる不調はありますが、遊嗣は無事です…ARC次元での事はまた報告書に……首謀者のロジェと『G・O・D』は無事に倒したので、あちらはもう大丈夫です》

 

『GOD?……フン、どうやらまた一波乱あったらしいな……始まるか』

アヤカから簡易的にARC次元における事件の報告を受ける瀬人…そして、リンクヴレインズの未来を賭けた決戦が始まろうとしていた…。

 

 

 

 

 

────

 

 

 

 

 

「リボルバー…これ以上、お前の好き勝手にはさせない!!」

 

【フッ…ならば、デュエルで決着をつけようではないか…!来い!プレイメーカー!!】

 

「望むところだ!!」

ついに訪れた決戦の時…リンクヴレインズを救い、10年前からの因縁を終わらせる為…リボルバーと遊作は吹き抜ける電脳の風──データストームを受けて舞い上がり、Dボードへと乗り込んだ…!

 

 

 

 

『アダッ!?イテッ!?2人はこんな嵐の中でスピードデュエルをしようってのか!?』

 

『センパ〜イ!!これ以上近付くのは無理ですぅぅ!!』

 

『ゔげっ!?ギャフン!!なんのこれしき…!リボルバーとGo鬼塚のデュエルを最後まで中継できなかった無念に比べれば…ぎゃー!?尻尾が切れたぁ!!』

 

『先輩─!?』

そして、そのデュエルの目撃者となるのは吹き飛ばされた後になんとかハノイの塔の根元まで戻ってきたカエルとハトのジャーナリストコンビ…吹き荒ぶデータストームやハノイの塔によるデータ吸収の影響で吹き飛ばされてくるリンクヴレインズの残骸の直撃を受けながらも、彼らは必死にカメラを構えていた。

 

 

 

「プレイメーカー…負けないで…!!きみなら、きっとリボルバーに勝てる…!」

 

「遊嗣さん…」

 

《…このデュエルが、電脳世界の……世界全ての命運を分ける決闘になる…!》

そのカメラを通じて中継される映像を遊嗣やマシュは祈る思いで見つめていた…。

 

 

 

 

 

《うおぁっ!?本当にこんな場所でデュエルするのかよ!?命が何個あっても足りないぜっ!?》

ハノイの塔に近い嵐の中で対峙する遊作とリボルバー…少しの操作ミスでダメージを負いかねない暴風の中で遊作は口を開く。

 

 

「リボルバー!いつかお前は言ったな!目的はただ1つ、イグニスの抹殺だけだと!それが今、お前達はネットワークそのものを破壊し、世界を混乱に陥れようとしている…!イグニスを抹殺する為だけに、そんな必要があるのか!?」

 

【プレイメーカー、貴様がそのイグニスを素直に渡していればこうはならなかったものを……もはや私はこの計画を止めるつもりはない!イグニス、お前を必ず抹殺する!!】

 

《ヒイッ!?》

「イグニスの抹殺」…ただその目的の為にネットワークを破壊しようとするリボルバー…その殺気を受けたAiは表情を強張らせる…。

 

 

 

「お前のせいでたくさんのデュエリスト達が犠牲になった…俺は、必ずこの手でお前を倒す!!」

 

【やってみるがいい…!お前もその1人となるのだ!!】

火花を散らす2人のデュエリスト…ついに因縁の対決が始まった…!

 

 

 

 

【「スピード・デュエル!!」】

 

 

デュエルダイジェスト 遊作対リボルバー

 

 

一般人ならばデュエルする事もままならない吹き荒ぶ嵐の中で始まった電脳世界の命運を賭けたデュエル…先攻を取った遊作はサイバースデッキの展開力を遺憾なく発揮、エースモンスターである『デコード・トーカー』を喚び出し、万全の体制でターンを終える。

 

 

 

《よ〜し…!いい感じだ…一気にリボルバーをぶっ飛ばしてくれよ、プレイメーカー様!》

 

【生意気なAIめ…!プレイメーカー!貴様は何故、そのイグニスが我々から逃げているのか知っているのか!】

 

《そんなの、オレが生き残る為に決まってるだろ!?》

 

「オレがこいつを捕まえた時は、お前に襲われたせいでほとんどの事を覚えていない、とは聞いたがな」

 

【はっ…何も覚えてないと言ったか…滑稽だな…!】

遊作の順調なプレイングにテンションの上がるAi…そんな中、リボルバーはAiが逃げ回っていた理由を明かし始める…。

 

 

【イグニスは鴻上博士の特殊なアルゴリズムでプログラムされている…お前達はそれを解読できずにそのイグニスの言う事を信じたらしいが…我々がそのイグニスから回収したデータには、記憶関連のデータは()()()()()()()()()!つまり、そのイグニスはお前に対して嘘をついていた、という事だ!】

 

《うっ……》

 

「そんな事はとっくに()()()()()

 

【ほう…?貴様はイグニスの嘘を知った上で行動を共にしていた、という事か…】

基本的にAIは嘘をつく事ができない…それを指摘する事で遊作を動揺させようとするリボルバー…だが、遊作は遊嗣とAiの同族であるロマンの助けを得てその事実を知っている。

思うような反応を見せない遊作に対し、リボルバーは話を続けていく…。

 

 

 

【そのイグニスは管理ID『IGN006』…6人目の被験者とリンクされた人工知能…!つまり、()()をモデルにして作られたAIなのだ!プレイメーカー!!】

 

「なにっ…!?」

 

《ギクッ!?》

リボルバーの言葉に流石の遊作も顔色を変える…Aiが自分から生み出されたAIと聞けば驚くのも無理はない…。

 

 

そして、リボルバーは話を続ける…『ロスト事件』においてデュエルを強要された6人の子供達…その裏ではそのデュエルデータを解析・学習させる事で意思を持つ6体のAI…イグニスが創造されていた事。

そして、人類を助けるはずだったイグニス達は鴻上博士の想定を超えた急成長を遂げ、『サイバース世界』という新たな世界を作り上げる程になったのだと…。

 

 

【そのイグニスはサイバース世界をネットワークの何処かに隠し、仲間を守ろうとしているのだ…しかし、肝心なのは!そのイグニスが真実を語らず、記憶を失った振りをしてお前を欺いていたと言う事だ!自らの意思で嘘を吐くほどに進化したAIが現れれば、それは()()()()()になる!それこそが、ハノイがイグニスを排除しようとする理由だ!!それでもお前は、そのAIを信じるというのか!プレイメーカー!!】

 

《ぷ、プレイメーカー…オレは…》

リボルバーによって自身の秘密を暴かれてしまったAiは取り乱す…しかし────

 

 

「…リボルバー、何を勘違いしてるんだ?オレとこいつの間には()()()()()!!」

 

【っ!?】

 

《えぇ〜!?オレ達の熱い友情はどうなるんだよぉ!?》

 

「オレはお前を()()と思った事も、友情を感じた事もない……お前はハノイの騎士を誘い出す為の()()だ」

 

《あっ………デスヨネー……》

遊作は動じなかった…Aiの生まれた理由を知ったとしても、遊作はAiをハノイの騎士を見つける為の人質として捕まえた……元よりビジネスライクな関係と割り切っていたからだ。

 

 

「今はこのAIの事なんかどうでもいい…元より、この戦いはオレとお前の戦いだ!!さぁ、デュエルを再開しろ!リボルバー!!」

 

【──フッ…!いいだろう、私はお前を倒し!そのイグニスを消し去るのみだ!!】

遊作の思わぬ答えに一瞬、呆気にとられてしまったリボルバー…だが、彼の大義は揺らぐ事はない…。

 

 

返しのターン、リボルバーは派手な動きを見せる事なく『スピンドル・ドラ』というモンスターと伏せカード1枚でターンを終えてしまう…しかも、モンスターの攻撃力は僅か800である。

 

 

《攻撃力が2800になってる『デコード・トーカー』の前に攻撃力800のモンスター…あの伏せカード、()()()ぜ…!》

 

「少し黙ってろ!」

 

《ハイ、サーセン…って!?プレイメーカー!上だ!!》

 

「くっ…!?」

リボルバーは「聖なるバリア─ミラーフォース」をデッキに入れている…それを念頭に置いて戦略を立てる遊作…しかし、吹き荒ぶ嵐に飛ばされてくる瓦礫が遊作の体力を削っていく…!

 

 

「気をつけろ遊作!スピードデュエルの仕様上、小さな破片でも当たれば命取りになるぞ!!」

 

「分かってる…!いくぞ!!」

デュエルを見守る草薙からの忠告を聞きながら遊作はデュエルを続けていく。

 

 

遊作のターン、遊作は自身を守備表示にする事ができるモンスター『フォールト・トレランサー』を召喚…その効果で『ミラーフォース』を受けてもリカバリーできる盤面を整え、リボルバーへと攻撃を仕掛ける…だが…!

 

 

【望み通り見せてやろう!罠カード発動!『聖なるバリア─ミラーフォース』!!】

 

《なっ…?『デコードトーカー』は『フォールトトレランサー』の効果で破壊されない!不発のはず!?》

 

【それはどうだろうな…!この瞬間『スピンドル・ドラ』の効果発動!このモンスターが攻撃対象された時、相手フィールドのモンスターを全て攻撃表示に変更する!!】

 

「しまった!!」

リボルバーは遊作の取るだろう対策を見抜いていた…表示形式を変更された事で遊作のモンスターは全て吹き飛ばされてしまった…!

 

 

【さらに!フィールドのモンスターがカード効果で破壊された事で『オーバーフロー・ドラゴン』を特殊召喚!さらに、破壊されたカードが3枚以上だった事で『オーバーフロー・トークン』を特殊召喚!】

 

《おいおい…!プレイメーカー!お前がやられたら、オレもロマンも死んじまうんだぞ!?どうすんだよ!》

 

「オレはこれでターンエンドだ」

 

《あらっ!?》

さらに、モンスター効果でモンスターを増やすリボルバー…そのプレイミングを見たAiは焦りを見せるが…遊作は動揺を見せずにターンを終えた…。

 

 

返しのターン、リボルバーは新たなLink-3モンスター『マズルフラッシュ・ドラゴン』と自分フィールドのモンスターの攻撃力を800アップさせる『ガンパウダー・ドラゴン』を喚び出し、遊作へと攻撃を仕掛ける…!

 

 

【バトルだ!『マズルフラッシュ・ドラゴン』でプレイメーカーにダイレクトアタック!ダーティー・ラッシュ・スプレマシー!!】

 

「ぐううっ…!」

リボルバーの一撃が炸裂…遊作の残りライフは一撃で900まで削られてしまう…!

 

 

《プレイメーカー大丈夫か!?すぐに次の攻撃がくるぞ…だけど、『ガンパウダードラゴン』の攻撃力は800、ライフは100残るはずだけど…!》

 

【私を甘く見ないでもらいたいな…!『ガンパウダードラゴン』の効果で強化されたモンスターが相手にダメージを与えた時、自身の攻撃力は800アップする!!】

 

《げげっ!?この攻撃を受けたらライフが尽きちまう〜!!》

 

「っ…!」

それはリボルバーの必殺コンボ…避けられないダメージが遊作達に迫る!

 

 

 

【これで終わりだ、プレイメーカー!『ガンパウダードラゴン』でダイレクトアタック!!】

 

「ここだ!速攻魔法『スプール・コード』を発動!!墓地にサイバース族モンスターが3体以上存在する時、相手モンスターの直接攻撃を無効にし、『スプール・トークン』3体を守備表示で特殊召喚する!」

 

《おおっ…セーフ…!》

遊作はタイミングを見極めて速攻魔法を発動…リボルバーの攻撃を回避する、だが…。

 

 

【チッ、躱したか…だが!『マズルフラッシュドラゴン』の効果発動!このモンスターのリンク先にモンスターが特殊召喚された時、そのモンスター1体を破壊し500ダメージを与える!】

 

「ぐっ…!!」

リボルバーもただでは終わらない…遊作の残りライフは僅か400となってしまう。

 

 

「俺はまだ諦めない!!」

絶体絶命の状況を前に遊作は闘志を燃やす…遊作には見えていたからだ…逆転する為の一手が…!

 

 

続く遊作のターン、トークンを起点に新たなリンクモンスター『リンク・ディサイブル』と『セキュリティ・ドラゴン』を連続リンク召喚する!

 

 

「『セキュリティ・ドラゴン』の効果発動!このモンスターが相互リンク状態の時、相手モンスター1体を手札に戻す!オレが選ぶのは『マズルフラッシュドラゴン』だ!」

 

【フッ…お前にとっては起死回生の一手のつもりだったろうが…甘い!『マズルフラッシュドラゴン』は相手モンスターの効果対象となった時、自分のモンスター1体をリリースする事でその効果を無効にできる!『ガンパウダードラゴン』をリリースして『セキュリティドラゴン』の効果は無効になる!!】

 

《ああ…!?『セキュリティドラゴン』の効果が…!!残りライフも400しかないし、どうすれば───ん?残りライフ、4()0()0()?》

遊作の起死回生の一手と思われた『セキュリティドラゴン』の効果が無効となって項垂れてしまうAi…だが、その時…Aiは遊作の狙いに気が付いた!

 

 

《おいおい、まさか…!?プレイメーカー!お前、あのデータストームで『ストームアクセス』を発動するつもりか!?!?》

 

「ああ、その通りだ…!」

遊作とAiの視線の先、そこには無尽蔵にリンクヴレインズのデータを吸い上げていくハノイの塔が聳えていた…そして、その吸い込まれるデータは文字通りの『嵐の壁』を形成していたのだ。

 

 

「お前も感じるはずだ、あそこには高密度のデータストームがある…あそこなら…!」

 

《馬鹿バカ馬鹿!!無茶だって!オレはともかく、お前が突っ込んだらタダじゃ済まないぞ!?》

 

「だが、リボルバーに勝つには…それに賭けるしかない…!」

 

《うぅ…!》

無茶をしようとする遊作をAiが制止する…目の前のデータストームは今までの竜巻型や津波型以上の密度のデータストームが吹き荒れている…しかし、そんなモノに手を出せば…遊作の体は文字通り()()()()に吹き飛んでしまう可能性があった…!

 

 

【破滅の道を歩むつもりか!プレイメーカー!!】

 

「いくぞ…!ストームアクセスだ!!」

遊作の狙いを察したリボルバーが声を上げる中、遊作は瓦礫の合間を縫ってデータストームへと接近する!

 

 

 

「ストーム、アクセス─!!」

 

《お、おい!よせ!プレイメーカー─!!》

Aiが止めるのも聞かず、遊作はデータストームへと右腕を突き刺す…しかし、それは現実世界で言えば瓦礫混じりの濁流…否、巨大な滝に手を突き刺すようなモノ…そうなれば当然──

 

 

バギッ“!!

 

 

「っづ!?ぐあ“あ“あ“あ“あ“!!?」

 

《プレイメーカー!!》

データストームに突き刺さった遊作の右腕の肘から先が消し飛ぶ……そして、凄まじい激痛とストームアクセスの反動によって遊作はDボードから投げ出されてしまった…!

 

 

 

「(ここまでか…!!!)」

それは一瞬の走馬灯…数秒後には瓦礫の直撃で瀕死のダメージを負うか、それとも地面に叩きつけられるのか…リボルバーに勝てない事を悟った遊作は目を閉じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《手を伸ばせ!プレイメーカー!!!》

 

 

 

「っ…Ai…!お前…!?」

その刹那、落下する遊作の動きが止まる…その理由は人型大に巨大化したAiがDボードにしがみつき、遊作の左腕を掴んでいたからだった…!

 

 

《諦めるにはまだ早いっての!奥の手は最後までとっておくもんさ…!上がって来い!プレイメーカー!》

 

「お前…こんな事ができたのか…!?」

 

《へっ…()()が無茶すんなら、オレも付き合うしかないだろ?》

巨大化したAiは自身のデータを使って遊作の右腕を復元、さらに遊作を引き上げてデュエルディスクへと舞い戻る。

 

 

 

《Dボードの操縦はオレに任せろ、ハイスピードモードでお前への負担を最小限にして…オレが()になって瓦礫から守ってやる!ただし、保って30秒!盾が薄い場所もできちまうから一発勝負だ!》

 

「待て…!そんな事をしたらお前が!」

 

《うるせぇ!……オレ様なりの()()だ!決めてくれ、プレイメーカー!!》

 

「Ai…!!」

そして、Aiはその身を挺してストームアクセスをサポートする事を伝える…それが自分なりの遊作への償いなのだと…。

 

 

 

「いくぞ、Ai!スキル…ストーム・アクセス!!」

 

《風を掴め!プレイメーカー─!!》

それは無限にも思える一瞬…遊作とAi、2人の右腕が重なり…嵐の中から新たな力を引き当てる!!

 

 

《チッ……あとは頼んだぜ、プレイメーカー…》

 

「Ai!!」

そして…限界以上の力を発揮し、遊作を瓦礫から守ったAiは…崩れるように消えていった…。

 

 

「っ…いくぞ、リボルバー!!」

 

【馬鹿な…ストームアクセスをやり遂げたのか!?】

不可能と思われたストームアクセスをやり遂げた遊作は新たな力を解き放つ!

 

 

 

「リンク召喚!現れろ!Link-3!『トランスコード・トーカー』!!」

データストームから引き抜いた新たな力…金とオレンジに彩られた電脳戦士が現れる!

 

「いくぞ!『トランスコード・トーカー』の効果発動!1ターンに一度、このモンスターのリンク先に墓地の『コード・トーカー』リンクモンスター1体を特殊召喚できる!蘇れ!『デコード・トーカー』!」

トランスコードトーカーに導かれ、青き電脳戦士が並び立つ!

 

 

「そして『デコードトーカー』はリンク先のモンスター1体につき、攻撃力が500アップする!さらに、『トランスコードトーカー』の効果発動!自身と相互リンク状態のモンスターの攻撃力を500アップ!さらにフィールド魔法『サイバネット・ストーム』を発動!その効果でリンク状態のモンスターの攻撃力と守備力はさらに500アップする!!」

 

【っつ…!!】

それは怒涛のサイバースコンボ…それにより『トランスコードトーカー』の攻撃力は3300、『デコードトーカー』の攻撃力は3800まで上昇する!!

 

 

 

「バトルだ!『デコードトーカー』で『マズルフラッシュドラゴン』を攻撃!デコード・エンド!!」

 

【ぐううっ…!】

青き電脳戦士がドラゴンを両断…リボルバーに大ダメージを与える!

 

 

「これで、お前のフィールドにモンスターはいなくなった!!この攻撃で終わりだ、リボルバー!!『トランスコードトーカー』でダイレクトアタック!トランスコード・フィニッシュ─!!」

それはトドメの一撃、電脳戦士の背中から飛び出した銃の一撃がリボルバーへと迫り───

 

 

【この瞬間、私は手札の『チョバムアーマー・ドラゴン』を攻撃表示で特殊召喚!このモンスターは相手モンスターが直接攻撃してきた時に手札から特殊召喚でき、さらに!自身の効果で特殊召喚されたこのモンスターはバトルでは破壊されず、私が受けるダメージも半分になる!ぐううっ!!?】

 

「くっ…防がれたか…!!」

その攻撃はリボルバーが喚び出した緑色の重装甲のドラゴンのアーマー・パージによって残りライフ850までリボルバーを追い詰めるに留まってしまった…。

 

 

 

【舐めてもらっては困るな、プレイメーカー…!】

 

「くっ…」

追い詰められてなお、余裕を崩さないリボルバー…そんな時だった。

 

 

 

《ふ、ふぅ〜…死ぬかと思った…》

 

「Ai!?……お前、少し縮んだか…?」

 

《急いでプログラムを修復したせいだ、気にすんな…》

遊作のデュエルディスクから消滅してしまったと思われたAiが疲れた様子で姿をみせる…ただし、無事では済まなかったらしく…普段の三分の1ほどのサイズに縮んでいる…。

 

 

 

《そんな事より、アイツ…流石にしぶといな…!まぁ、2体の『コードトーカー』の前じゃ、時間の問題だと思うけどよ》

 

【フッ…忘れているぞ、イグニス!私にもお前達と同じスキルがあるという事を…!!】

 

「っ…!奴のライフも、さっきの攻撃で1000を下回っている…!」

戦況は遊作達が有利…しかし、リボルバーもまだスキルを温存していた…!

 

 

【(父の作った「データマテリアル制御プログラム」ならば、あの暴風の如きデータストームであろうとコントロールできるはず…!!)】

リボルバーの右手に光が宿る…それは鴻上博士が開発した「データマテリアル制御プログラム」の光、それがリボルバーがデータストームを人為的に発生させた仕込みだった…しかし──

 

 

バヂッ"!!

 

 

【データストームの密度が高すぎる…!?だが、プレイメーカーにできて…私にできないはずがない──!!】

データストームの表層に触れた途端に弾かれるリボルバーの右腕…鴻上博士のプログラムを以てしてもコントロールできない高密度のデータストームにリボルバーは再び右腕を突き刺す…!

 

 

【スキル!ストーム・アクセス──!!】

 

 

バツン!!

 

 

【ぐううっ!?】

 

 

「リボルバー…!」

 

《無理無理…アイツにはオレがいないからな、特製のAIがいるなら話は別だけど…並の人間じゃ、あのデータストームからストームアクセスするのは不可能ってやつだ》

1度目の遊作と同じように右腕が消し飛ばされるリボルバー、遊作の起死回生のストームアクセスはAiの手助けがあってこそ…データストームを操る力を持つらしいリボルバーであっても、強すぎるデータストームには歯が立たなかったのだ。

 

 

【私は…ここで負けるわけには、いかないのだ──!!】

 

「まだやるつもりか!?」

 

《アイツ、意地でもやるつもりだぞ…!?正気か!?》

しかし、リボルバーは諦めない…Dボードをハイスピードモードにしたリボルバーは残された左腕をデータストームへと伸ばす…それはまるで死に物狂いの特攻のようにも見えた…。

 

 

キン──

 

 

──カチン──

 

 

 

【なっ…!?これは、どういう事だ…!?】

 

「(っ…なんだ!?体が、動かない…!?()()()()()()()みたいだ!?)」

 

《(いったい、何が起きてるんだ!?)》

それはまさに一瞬の出来事だった、リボルバーがデータストームに特攻しようとした瞬間、ハノイの塔から強い波動が放たれ…リボルバーや遊作達の周囲の時間が止まってしまったのだ…!

 

 

 

──リボルバー…──

 

 

【その声は…父さん!?】

風の音や瓦礫の崩れる音すら消えて無音の世界となったリンクヴレインズ…その時、リボルバーの前に人影が現れる…それはリボルバー……本名・鴻上了見の父、鴻上聖博士の幻影だった。

 

 

「(あれは、鴻上博士だと…!?財前の言葉は本当だったのか…!だが、声が聞こえない…何を話している…!!)」

遊作の復讐すべき仇敵、鴻上博士…その姿を見た遊作は目を見開く。

しかし、時が止まり、リボルバーとの距離も離れていた事で彼が何を語っているのかまでは遊作達は知る事ができなかった…。

 

 

 

 

 

【父さん、何故ここに…!?】

 

──……了見、お前には何一つ、父親らしい事をしてこなかった…むしろ、お前の人生に苦しみしか与えなかった…──

父と子…2人だけの空間となったリンクヴレインズ…鴻上博士が語ったのは息子であるリボルバーへの謝罪の言葉だった…。

 

 

──お前はそんな私に泣き言の1つも言わぬ、素晴らしい息子だった…!だが、信じてほしい…本当はお前を巻き込みたくはなかった…だが、お前に頼るしか世界を滅びの運命から救う事は不可能だった──

 

【わかっています…!】

息子であるリボルバーへ謝罪する鴻上博士…その瞳には強い決意の()があった。

 

 

──お前は、こんなところで負けてはならない…!私の()()()()を与えよう…!──

 

【最後の力…!?そんな事をしたら!】

 

──構わない、了見…お前が私の代わりに人類の未来を守るのだ…!お前だけが、私の最後の希望だ…!──

 

 

キィン─…

 

 

【この光は…!】

鴻上博士の体から放たれた光がリボルバーに纏わりつく…その光は失われた右腕を再生させ、彼に道標を示す…。

 

 

【この輝きは…スターダスト・ロード…!】

 

「っ…!?リボルバーの前に光の道が…!?」

 

《うわっ!?時間も動き出した─!?》

リボルバーの足元から高密度のデータストームに伸びるのは星屑の光…スターダスト・ロード……その光が現れると同時に周囲の時間は再び動き出し、遊作達は暴風に煽られる!

 

 

【おおおおっ!!スキル、発動!!我が手に宿れ!ストーム・アクセス──!!】

しかしリボルバーは吹き荒れる暴風をものともせず、スターダスト・ロードに導かれるままにデータストームへと突入…未知の力を手に入れる!!

 

 

[Emergency CALL ♡HEART RATE 30]

 

 

《アイツ、やりやがった…!》

 

【っ…スターダスト・ロードが、私を導いたのだ!】

 

「スターダスト・ロードだと…?」

リボルバーがストームアクセスを成功させた事に驚愕する遊作とAi…その時、リボルバーのデュエルディスクには何かしらの()()()()を知らせるモニターが点滅していた…。

 

 

 

【現われろ…!Link-4!『トポロジック・ガンプラー・ドラゴン』!!】

そしてリボルバーは手にした『未知』の力、新たなドラゴンを解き放つ…しかし…。

 

 

[Emergency CALL ♡HEART RATE 0] 

 

 

【っ─!!!悪いが、このデュエルを続ける事はできない!!】

 

「なにっ…!?」

デュエルディスクに表示された()()を見たリボルバーは顔色を変え、デュエルを()()()()()為に動き始めた!!

 

 

 

【私は『ドロップ・ドラゴ』を特殊召喚し、『トポロジック・ガンプラー・ドラゴン』の効果を発動!!自身のリンク先にモンスターが特殊召喚された時、お互いの手札のカードを全て破壊する!アンフォームド・カード!!】

 

「っ…手札破壊!?いったい何を…!?」

闇に包まれて破壊される遊作とリボルバーの手札…そして──

 

 

【『ドロップ・ドラゴ』の効果発動!手札から墓地へカードが送られた時、お互いのプレイヤーは1枚につき300ダメージを受ける!墓地に送られたカードは合計3枚!お互いに900のダメージを受ける!!】

 

《んな!?馬鹿野郎!そんな事をしたら─!?》

 

「オレ達2人とも──!!」

それは思わぬ自爆コンボ…遊作達が止める間もなく、視界は光に包まれ──

 

 

 

ドン!!

 

 

 

【「《うわあああっ!?》」】

爆発と共に遊作とリボルバーのライフを削りきる…それは1戦目の焼き直しのような相討ちだった…。

 

 

──Duel Draw──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『うおお…びっくりしたぁ…!!』

 

『せ、先輩!プレイメーカーもリボルバーも消えちゃいましたよ!?』

 

『なにぃ!?』

爆発が収まった時、ハノイの塔の近くに残っていたのはカエルとハトのジャーナリストコンビだけだった…距離が離れていた事で難を逃れていたのだ…。

 

しかし、状況は悪化していた。

 

 

『ハノイの塔は…止まってねぇじゃんか!?プレイメーカーもリボルバーもいないんじゃ、リンクヴレインズはどうなっちまうんだよ─!?』

 

プレイメーカーもリボルバーも姿を消したリンクヴレインズ…しかし、ハノイの塔は止まる事なく…5段目が完成し、6段目が作られ始めていた…。

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