転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話   作:S,K

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こんにちは…お久しぶりのS,Kです!

書けた…やっと書けたぁ!!お待たせして申し訳ありません!!

電脳世界の運命を賭けたプレイメーカーとリボルバーのデュエル…見届けてください!


運命の囚人達─未来を描くサーキット─

『ああ…!世界が縮んでいく…まるで超新星爆発の真ん中にいるみたいだ…!!』

 

『せ、先輩?超新星爆発の真ん中にいた事があるんですか?』

 

『ねぇけど!例えだよ例え!!それぐらい分かれ!』

 

『はい…それよりも…ハノイの塔の6段目が完成しちゃいますよ…!?』

 

『くっ…もう終わりなのか?リンクヴレインズは…!?』

 

スピードデュエルをしていたプレイメーカーとリボルバーが相打ちによってリンクヴレインズから姿を消して数十分…リンクヴレインズのデータのほとんどがハノイの塔へと吸収・圧縮され、破滅へのスイッチである6段目が完成しようとしていた。

 

そんな状況の中でもリンクヴレインズで取材を続けていたカエルとハトのジャーナリストコンビ…壊滅間近のリンクヴレインズで項垂れていた彼らだったが、ついに事態は動き始める…!

 

 

 

『っ…!せ、先輩!アレ…!!』

 

『お…!おおっ!?戻ってきた…プレイメーカーがリンクヴレインズに戻ってきた──!!』

その時、ハトが事態の変化に気付く…ハノイの塔の頂上──そこにプレイメーカーとリボルバーが姿を見せたのだ…!

 

 

 

 

 

 

《なんか、静かすぎて不気味だな…》

 

「………」

ハノイの塔の頂上…ほとんどのデータが吸収された事で無音となったリンクヴレインズで遊作はリボルバーと睨み合う…。

 

 

【ここでなら、お前とのデュエルを心から楽しめる…来い、プレイメーカー!!】

 

「いくぞ!リボルバー──!!」

ロスト事件から続くハノイと遊作達の因縁、Aiの運命…そしてリンクヴレインズを含めた電脳世界の存亡を賭けたマスターデュエルがついに始まる!

 

 

 

 

【「デュエル!!」】

 

 

 

 

デュエルダイジェスト Playmaker対リボルバー

 

 

 

 

ハノイの塔で始まった頂上決戦…その先攻を取ったのはリボルバーだった。

リボルバーはフィールド魔法『リボルブート・セクター』を起点に『ヴァレット』モンスターを展開…Link-3の『マガジン・ドラムゴン』を喚び出すが…それだけでは終わらない。

魔法カード『リンク・コイン』で『マガジンドラムゴン』をリリースしたリボルバーはそのリンクマーカーの数である3枚のカードをデッキトップからめくり、1枚を手札に加える…そのカードは『聖なるバリア─ミラーフォース』…その1枚を伏せた実質の()()()()()状態でリボルバーはターンを終えた。

 

 

対する遊作は天運を発揮…手札をコストに相手フィールドのカードを破壊できる『リンクスレイヤー』で伏せカードの破壊を狙ったのだが…。

 

 

【この時を待っていた…!!この瞬間、破壊された()()()『ミラーフォース・ランチャー』の効果発動!!セットされたこのカードが破壊された時、墓地のこのカードを魔法・罠ゾーンにセットできる!】

 

「なにっ…!?」

 

《ぬああ!?()()()かよぉぉ!?》

リボルバーの伏せカードは『ミラーフォース』とは違う…否、『ミラーフォース』を活かす為のブラフカードだった…!

 

 

【そして!私はさらに手札から『ミラーフォース』をセットでき、そのカードはこのターンに発動できる!!】

 

「くっ…『リンクスレイヤー』の効果を不発にさせる為の作戦か…!」

 

《リボルバーの奴、お前のデッキをよく研究してやがる…!》

 

「どうやら、そうらしい…!」

幾度となく戦ってきた大敵を倒す為、リボルバーは遊作のデッキを研究…さらに、今までのデュエルで見せた『ミラーフォース』をもブラフにした展開を見せる…しかし、遊作もやられたままでは終わらない。

 

 

サイバースデッキの展開力で遊作は新たなリンクモンスター『レストレーション・ポイントガード』を喚び出し、そこから『エクスコード・トーカー』のリンク召喚へと繋げる…そして──

 

 

「バトルだ!『エクスコードトーカー』でリボルバーにダイレクトアタック!!」

 

《プレイメーカー!?なに考えてんだよ!リボルバーには──!?》

 

【ほう、ここで攻撃を仕掛けてくるか…ならば、受けて立つ!罠カード発動!『聖なるバリア─ミラーフォース』!!】

無謀にも思える攻撃を仕掛ける遊作…そして当然、リボルバーは『ミラーフォース』を起動する事でその攻撃を防ぐが──

 

 

「この瞬間!墓地の『レストレーション・ポイントガード』の効果発動!このモンスターを素材にリンク召喚したモンスターが戦闘・効果で破壊された時!墓地の自身を特殊召喚する!」

 

【むっ…!!】

その攻撃は囮…確実にリボルバーへとダメージを通す為、遊作は1体目の攻撃をブラフにしたのだ!

 

 

「『レストレーション・ポイントガード』でダイレクトアタック!」

 

【くっ…!『ミラーフォース』を受けてなお、二の太刀を放つか…!】

そしてその攻撃はリボルバーに直撃、先制ダメージを与える事に成功した!

 

 

【しかし…相手にとって不足はない…!じっくりと楽しもうではないか、この最後の戦いを…!】

先制ダメージを受けてしまったが、リボルバーは余裕の態度を崩さない…そして、デュエルは激しさを増していく…。

 

 

 

返しのターン、リボルバーは魔法カード『リンク・コイン』の効果で墓地に送られていた『マガジンドラムゴン』を呼び戻し、その効果でカードをドロー…さらに切り札の1体である『トポロジック・ボマー・ドラゴン』をリンク召喚、さらに装備魔法『ヴァレル・リロード』で墓地の『メタルヴァレット・ドラゴン』をリンク先に特殊召喚する事で『トポロジック・ボマー・ドラゴン』の効果を起動する事で遊作のモンスターを全滅させる事を狙う。

 

しかし、遊作もその一手は見切っていた…『レストレーション・ポイントガード』はリンクモンスターが召喚されたターンに戦闘・効果で破壊されない効果を持っていた…しかし、攻撃力の差は2000…大ダメージは避けられないと思われたが…遊作は手札から『レスキュー・インターレーサー』の効果を発動し、バトルダメージは0に押さえるが…『トポロジック・ボマー・ドラゴン』の効果で1000ダメージを受けてしまう…。

 

そして、リボルバーは罠カード『ミラーフォース・ランチャー』の効果によって手札1枚を墓地に送る事で墓地の『聖なるバリア─ミラーフォース』を回収…攻防一体の布陣を整えてターンを終えた。

 

 

しかし、遊作の闘志は消えてはいない。

 

 

返しのターン、遊作は『トランスコード・トーカー』をリンク召喚、さらにその効果でリンク先のモンスターを効果破壊から守る『エクスコード・トーカー』を蘇生する事で『トランスコードトーカー』を守ろうとする…しかし、必然的に呼び出す位置は破壊効果を持つ『トポロジック・ボマー・ドラゴン』のリンク先となる。

 

だが、遊作はモンスター効果が発動した時にリンクモンスターの効果を封じる事ができる、装備カードになる罠カード『シールド・ハンドラ』を発動する事で効果を回避、さらに『エクスコードトーカー』に効果破壊に対する耐性を与える事で『ミラーフォース』への対策を整えた…!

 

 

 

【やるな、プレイメーカー…私の布陣をここまで封じるとは…】

 

《よっしゃ!「エクスコードトーカー」の効果で「トランスコードトーカー」の攻撃力は「トポロジック・ボマー・ドラゴン」の攻撃力を上回ってる!これなら!!》

 

「いや、まだだ…!ここで一気にケリをつける─!」

そして、遊作はさらなる展開を見せる…手札と墓地のモンスター効果を発揮する事でさらなるリンクモンスター『パワーコード・トーカー』をリンク召喚…3体のコードトーカーでリボルバーへと攻撃を仕掛ける!

 

 

「いくぞ、リボルバー!!『パワーコード・トーカー』で『マグナ・ヴァレット・ドラゴン』を攻撃!パワー・ターミネーションスマッシュ!!」

 

【ぬうっ…!】

剛力の電脳戦士の拳がドラゴンを打ち砕く!

 

 

《1撃目は通った!一気に畳み掛けろ─!!》

 

「『トランス・コードトーカー』で『トポロジック・ボマー・ドラゴン』を攻撃!!」

 

【だが、そう上手くいくはずがないだろう!この瞬間、永続罠発動!『リンク・デス・ターレット』!!】

 

「っ、なんだ!?」

二撃目を仕掛けようとする遊作…しかし、その攻撃を前にリボルバーの頭上に巨大な砲塔を模した機械が現れる…!

 

 

【お前が『トポロジック・ボマー・ドラゴン』の対策を練ってくるのは想定済みだ!このカードの発動時、デッキから『ヴァレット』モンスター2体を墓地に送る事でフィールドのLink-3以上のモンスター1体につき1つ『ヴァレットカウンター』を置く!そして、このターンの間自分のリンクモンスターはバトルでは破壊されない!】

 

「だが、ダメージは受けてもらう!『トランス・コードトーカー』の攻撃!トランス・フォールド!!」

 

【くっ…!】

トポロジックボマードラゴンの破壊を防ぐリボルバー…しかし、遊作の執念が手傷を与える…!

 

 

【『リンクデスターレット』の効果発動!この時点でフィールドのLink-3以上のモンスターは4体、よってカウンターが4つ乗る!さらに、2つ目の効果!自分が戦闘ダメージを受けた事でさらにカウンターを1つ乗せる!】

 

《うげ…なんか、嫌な予感…!!》

リボルバーの砲塔に5つの光の矢印が灯る…それは遊作達に嫌な予感を感じさせる…。

 

 

【フッ…どうやら、お前達には予測がついているようだな…この先の展開が…!プレイメーカー、策に嵌まったのがお前だという事を身を以て教えてやろう!!】

 

 

 

【プレイメーカー!これこそが我々の因縁に決着をつけるトドメの弾丸!!現れろ!Link-4!『ヴァレル・ロード・ドラゴン』!!】

 

《出たな!すっげぇドラゴンめ…!だけど、攻撃力は『トランスコードトーカー』の方が…》

 

「Ai…お前AIのくせに記憶できないのか?『ヴァレルロードドラゴン』の効果を忘れているぞ…!」

 

《へっ…?》

ついにリボルバーはエースモンスターたる『ヴァレル・ロード・ドラゴン』を呼び出す…そして、リボルバーは既に遊作の盤面を崩す方程式を完成させていた。

 

 

 

1つ、『ヴァレルロード』の効果「ストレンジ・トリガー」によって遊作の『トランス・コードトーカー』のコントロールを奪い取る、それによって効果を受けていた『エクスコードトーカー』の攻撃力が下がり、逆に相互リンク状態となったリボルバーの『トポロジックボマー』の攻撃力が500アップする。

 

2つ、『トポロジックボマー』で『エクスコードトーカー』を戦闘破壊する、それによって『パワーコードトーカー』の攻撃力が下がり、効果破壊耐性が失われる。

 

3つ、コントロールを奪った『トランスコードトーカー』で『パワーコードトーカー』を戦闘破壊する…これによって遊作の残りライフは800となり、モンスターは全滅してしまった…!

 

 

 

「ぐっ、うう…!」

 

《マジ、かよ…!?オレ達のモンスターが全滅しちまった!》

大ダメージを受け、膝をついてしまう遊作…そんな中でAiはリボルバーの強さに戦慄していた…。

 

 

【プレイメーカー…我々に新たな道など残されていないのだ…!我々は10年前から『過去』という名の鎖に繋がれた()()()()()……ならば、いまここで全てを断ち切る!!】

遊作を追い詰めるリボルバー…『ロスト事件』という過去に縛られ、未来への希望を失ったリボルバーは全てを清算する為に自身の命を…否、全てを懸けていた…さながら、暴発間近の拳銃のように…。

 

 

 

《くっそ〜…!あの鉄壁の布陣が破られちまうなんて…!でも、これでバトルフェイズは終わり…なんとか凌げたな…!》

 

【いいや、これで終わりではない…!お前達を完膚なきまで叩き潰す!そして、イグニスを滅ぼし…父の悲願を果たすのだ…!!見せてやろう…人智を超越した()()()()のデュエルを!!】

 

「っ…!」

絶体絶命の状況とはいえリボルバーの猛攻を凌いだ事に安堵したAi…しかし、リボルバーの闘志…否、殺気はさらに膨れ上がる。

 

 

 

そして、リボルバーの口にした「極限領域」──その正体は────

 

 

 

 

「っ…これは…!」

 

《な、なんだよ…この光は…!?》

 

【──通常、お互いのプレイヤーは片方のEXモンスターゾーンしか使用できない…だが、2つのEXモンスターゾーンが相互リンクで結ばれる時!もう1つのモンスターゾーンにもリンクモンスターを召喚できる!!】

 

 

それは幾つもの偶然が重なった奇跡の盤面

 

遊作がリンク先にモンスターが特殊召喚された時にメインモンスターゾーンのカードを全て破壊してしまう「トポロジック・ボマー・ドラゴン」の効果を無効にした事。

 

お互いに展開力のあるデッキを使用していた事

 

そして…天運がリボルバーに味方した事…この3つの条件を以て「極限領域」が完成する!

 

 

 

【見るがいい!プレイメーカー!これが極限領域のデュエル!顕現せよ!Link-4!『トポロジック・ガンブラー・ドラゴン』!そして…これが()()()()()()()()だ!!】

 

「くっ…!!」

リボルバーの場に5()()()のリンクモンスター…鴻上博士が命を懸けて導いたドラゴンが現れる。

そして…「トポロジック・ボマー・ドラゴン」「ヴァレル・ソード・ドラゴン」「ヴァレル・ロード・ドラゴン」「ヴァレル・ガード・ドラゴン」「トポロジック・ガンブラー・ドラゴン」…5体のリンクモンスターによるエクストラリンクが完成してしまった…!

 

 

 

【いくぞ!プレイメーカー!!『トポロジック・ガンプラー・ドラゴン』はエクストラリンク状態の時にこそ、真価を発揮する!!効果発動!エクストラリンク状態の時!1ターンに1度、相手の手札全てを破壊し、3000ダメージを与える!!さらに、この効果は無効にできない!!】

 

《3000ダメージを無効化できないって…そんなのどうやって防ぐんだよぉぉ!?》

それは終局の一撃…回避不可能のバーンダメージが遊作へと襲いかかる!!

 

 

【これで終わりだ、プレイメーカー!!デウス・エクス・マキナ!!】

それは劇の幕を下ろす『機械仕掛けの神』の名を冠する一撃、ガンブラードラゴンのロケットパンチが遊作達へと直撃し───

 

 

 

 

【終わりだ、プレイメーカー…新たな道など──】

 

「まだ、だ…!オレのライフは、()()()()()!!」

 

【なにっ!?馬鹿な!?ライフが残って…!!】

土煙の奥から遊作の声が響く…その残りライフは僅か50…しかし、遊作は致命の一撃を耐え抜いたのだ…そのあり得ない状況に流石のリボルバーも目を見開く…!

 

 

「オレは、永続罠『ドロップフレーム・ウェッジ』を発動していた…!このカードは手札を1枚墓地に送る事に受ける効果ダメージを半分にできる…オレは手札2枚を墓地に送り、ダメージを軽減していた…!」

 

【あの効果を、防いでいたのか…!!】

それは起死回生の一手…『無効』にする事はできずとも、『受けるダメージを半分にする』事でリボルバーの一撃を回避していた…そして、その効果には続きがある…!

 

「さらに『ドロップフレーム・ウェッジ』が表側表示で存在する限り、フィールドのモンスターは攻撃できない…ただし、このカードはこのカードの発動時に捨てたカードの枚数分のターンの自分エンドフェイズに破壊される…そして、このカードが相手のカード効果で破壊された時、相手フィールドのモンスター効果は無効となり、破壊される!!」

 

【姑息な真似を…!】

それは一時の安全地帯…モンスターゾーンが水の牢獄に包まれ、その攻撃が封じられた…!

 

 

 

【プレイメーカー…いつか、お前は言ったな?私の言葉がお前を救ったのだと…だが、今!私がお前に突きつけるのは『3つの絶望』だ!!1つ、お前の命はあと4ターン!2つ、私はその間お前の()()()()()()()()!3つ、それでハノイの塔は完成し全てが終わる!!】

 

「っ…!」

それはリボルバーからの最終通告…遊作とAi、そして電脳世界の終わりへのカウントダウンだった。

 

 

 

【私はこれでターンエンド…さぁ、お前のターンだ!プレイメーカー!!】

 

「ああ、わかって、いる…っ…」

 

《プレイメーカー!?大丈夫か!?》

 

「大丈夫だ…これ、ぐらい…っ…」

 

《わぁ〜!?全然大丈夫じゃね〜!?》

ターンを終えるリボルバー…しかし、その宣言を聞いた遊作は地面に倒れ込む…残りライフは僅か50、そしてリンクヴレインズの異常によって精神ダメージが肉体に襲いかかっていたのだ…。

 

 

 

《頼む!プレイメーカー様!起き上がってくれ!!オレはここで消えるなんて嫌だ…!オレには故郷もあるし、仲間もいるんだ!()()だってできたのに、それが全部消えちまうなんて嫌なんだよぉ!!》

 

「仲間、か……Ai、サイバース世界って…どんな場所、なんだ?」

 

《あっ…良い所だ!オレ達イグニスやサイバースの楽園さ!》

息も絶え絶えの中…遊作は初めてAiにサイバース世界の事を尋ねる…。

そしてAiは語る…サイバース世界、そこは光・水・炎・風・地・闇、6人のイグニスで作り上げた世界…そして生み出されたサイバースのモンスター達と共に役割分担をしながら自由に過ごしていたのだと。

(Aiはサボり癖があって厄介者扱いだったらしいが…)

 

 

《リボルバーが言ったみたいに、人間に悪さをしようなんて思ってない…あそこでひっそりと暮らしていたいだけなんだ…!オレはお前の事を利用してた…でも、それはただ故郷に帰りたかったから!仲間の所に帰りたかっただけなんだ!!》

 

「Ai…」

それはAiの()()…仲間達の所に帰りたいという願いだった。

 

 

 

《立て!立ってくれ!プレイメーカー!お前も…お前にも待ってくれてる仲間がいるじゃねぇかよぉ─!!》

 

「っ…」

 

──きみは決して1人じゃない!どれだけ孤独に戦っていても…きみは一人ぼっちじゃない!!──

 

 

「──ああ…そうだな…!オレにも、やりたい事は…まだ、ある!!」

 

《プレイメーカー!!》

Aiの必死の呼びかけ…それは遊作の胸に宿る()を…そして、()()()()()()()()を呼び起こし、立ち上がる為の力となる!!

 

 

【ほう、立ち上がるか…しかし、エクストラリンクが完成した今、お前になす術はない!】

 

「それでも、オレはまだ…諦めない!!」

 

 

 

遊作に残された4ターン…そこでなさなければならない事は3つ。

 

 

1つ、「ドロップフレーム・ウェッジ」の効果が切れる前に逆転の一手を見つける事

 

2つ、その上で「トポロジック・ガンブラー・ドラゴン」のバーンダメージを発動させるトリガーとなる手札を残さない事。

 

3つ、逆転の一手を見つけた上で、「ドロップフレーム・ウェッジ」の効果が切れたタイミングでのリボルバーの攻撃を防ぎきる事。

 

その3つを成し遂げなければ、遊作の勝利の目は消えてしまう…!

 

 

 

 

返しの遊作のターン、遊作はカードを1枚伏せてターンを終える。

 

リボルバーのターン、リボルバーは「ヴァレル・ロード・ドラゴン」と「オート・ヴァレット・ドラゴン」のコンボで遊作の伏せカードを破壊する。

 

そして、再び遊作のターン…遊作は魔法カード「マーカーズ・チャージ」を発動、その効果で魔法カード「ディスコネクト・リンカー」と罠カード「トランザクション・ロールバック」をドローする。

そして遊作は「ディスコネクト・リンカー」の効果で墓地の「レストレーション・ポイントガード」を素材として「セキュア・ガードナー」をリンク召喚…さらに、「ディスコネクト・リンカー」の効果によって自身の効果破壊への耐性とエクストラモンスターゾーンのモンスターの攻撃を封印する……そして、そこで「ドロップフレーム・ウェッジ」の効果が終了した…!

 

 

「やれる事は全てやった…来い!リボルバー!!」

水の牢獄が崩壊する中…遊作はリボルバーを睨みつける!

 

 

【この状態でもデュエルを諦めないとはな…『セキュア・ガードナー』は戦闘ダメージを1度だけ0にできる…しかし、それでは私のモンスターの攻撃を防ぐ事はできない…他の手段があるらしいな?この状況で何に希望を託そうというのだ、プレイメーカー】

 

「簡単な事だ…オレは覚悟が決まってる!このデュエルを最後まで戦い、そしてお前に勝つ!!」

 

【フッ…それでこそ、我が宿敵だ!プレイメーカー!!ならば、私も最後まで全力を尽くすのみ!!】

最後まで希望を捨てない遊作に対してリボルバーは最後の攻撃を仕掛けていく…!

 

一撃目、『ヴァレルロードドラゴン』の効果である『アンチエネミーヴァレット』を攻撃時に『セキュア・ガードナー』に対して使い、カード効果の発動を阻害しつつ戦闘破壊を狙うが、『セキュア・ガードナー』の受けるダメージを0にする効果と墓地の『プロテクション・ウィザード』の効果によって戦闘破壊を回避する。

 

二撃目、自分のモンスターを守備表示にする事で2回攻撃を可能にする『ヴァレルソードドラゴン』の攻撃…対する遊作は墓地の『クラスター・コンジェスター』の効果を発動、墓地の自身と『セキュア・ガードナー』を除外する事でリボルバーの場のリンクモンスターの数、5体分のトークンを呼び出す。

さらにそのトークンはエンドフェイズに破壊されるが、1体につき300ダメージを与える効果を持つ。

 

しかし、リボルバーは怯まずに攻撃を仕掛けるが、遊作はさらなる罠カード「トランザクション・ロールバック」を発動…その効果で自分のライフを半分にする事で相手の墓地の通常罠──リボルバーが幾度も利用した「聖なるバリア─ミラーフォース」の効果をコピーして一網打尽を狙うが…それはリボルバーの想定内…「トポロジック・ガンブラー」の効果でリンクモンスターの破壊を無効にする事で回避され、2体のトークンを破壊される。

 

そして四撃目・五撃目・六撃目、「ヴァレルガードドラゴン」「トポロジックボマードラゴン」「トポロジック・ガンブラードラゴン」の攻撃によってトークンが一掃される……しかし、遊作はリボルバーの攻撃を耐え抜いた!

 

 

 

《ふ、ふぅ~…なんとか耐えきった…!でも、オレ達もう後がないぞ?》

 

「なら、あきらめるか?」

 

《それは絶対ヤダ!》

 

「そうだ!オレも絶対に諦めるわけにはいかない!」

残りライフ25…絶体絶命の窮地の中で軽口を叩く遊作とAi…そんな中でAiは遊作の変化に気付いていた。

 

 

《なぁなぁプレイメーカー?そろそろその柄にもない()()はやめてくんねぇかなぁ!むず痒くてそろそろオレ、限界!》

 

「フッ…悪かった、もう笑うのはやめだ…このドローに、全てを賭ける!」

追い詰められてから遊作はずっと()()()()()、デュエルを諦めたからではない…リボルバーとの激しいデュエルによって遊作の中で眠っていた…失われていたデュエリストとしての本能が目覚め、リボルバーとのデュエルを楽しみ始めていたからだ…。

 

 

「(このドローに全てが懸かっている…オレの10年、そして世界の未来…このドローがオレの未来を導く!!)オレのターン、ドロー!!」

それはこのデュエルを決める運命の一枚…その結果は……。

 

 

 

 

【先ほどのターンはよく私の攻撃を防いだと褒めてやろう…だが、このデュエルの趨勢は決まった…エクストラリンクを完成させた今、お前に勝ち目はない!諦めろ、プレイメーカー!お前は私やそのイグニスと共に逝くのだ…!】

最後の攻防を前に語りかけるリボルバー…だが、その言葉を聞いても…遊作の心は穏やかだった。

 

 

「リボルバー…オレの心はずっと孤独だった、オレには友が1人もいなかった…そうしたかった訳じゃない、オレは今まで闇の道を歩む事しかできなかったからな…」

遊作は今までの人生を思い返しながらリボルバーに語りかける…その脳裏に浮かんだのは、霧に包まれた断崖だった。

 

 

「新しい道を歩もうとしても、決して逃れられない大きな奈落…住む世界を断絶させる、大きな闇…あの事件はそれほど、オレの心を引き裂いた……でも、お前にならばオレは本心を言える…オレの苦しみも、弱さも!」

 

【っ…何を、言っている…?】

 

「リボルバー…お前は、オレと同じ世界の人間だ…お前はあの時、苦しむオレを見かねて…奈落を渡ってきてくれた…!それなら、()()()()()()()()()()!そして()()()()()()()()()()という事だ!!」

 

【っ!?】

 

《プレイメーカー…!?それって、本気で言ってるのか!?ヤツがお前の仲間になるって事は、オレの仲間にもなる?って事か…?》

 

「ああ、そう言う事だ」

 

《???》

 

【ふふ、ははははは!!私が、お前の仲間になる訳がないだろう!?命乞いのつもりか!?】

 

「命乞いなんかじゃない…何故なら、オレにはもう勝利へのサーキットが繋がっているからだ!!」

 

【ほう…!】

闇の道を歩み続けた遊作…しかし、それはリボルバー…了見も同じだった…故に、遊作は信じていた、リボルバーと手を取り合う未来を──その未来へと続く希望のサーキットを!

 

 

 

「お前はオレと同じだ、リボルバー…過去に囚われた運命の囚人であるオレ達には新たな道は無いと言った…だが、オレは新たな道があると信じる!!」

 

【そうか…ならば、証明してみせろ!お前のデュエルで!!】

 

「ああ…!1つ、オレの復讐は終わった!2つ、このデュエルでオレは運命の奈落を超える!3つ!オレはお前と共に新たな未来を…光を掴む!!」

それはこのデュエルを最善へと導く為の3つの言葉…そして、遊作の盤面が動き出す。

 

 

 

1つ、墓地の罠カード『リコーデッド・アライブ』とその効果をコピーした『トランザクション・ロールバック』によるコードトーカー達の展開。

 

2つ、『トポロジック・ガンブラー・ドラゴン』の効果を誘発する事で手札の魔法カード『迷惑な鎧(スパム・メイル)』を破壊させた事でのモンスターの展開…さらに、蘇生した『トランスコードトーカー』の効果による『パワーコードトーカー』の蘇生。

 

そして3つ、『スワップリースト』と『エンコードトーカー』による『ファイアウォール・ドラゴン』のリンク召喚…それにより、極限を超えた()()の領域が発生する!

 

 

 

【こ、これは…!?!?】

 

《す、すげぇ!プレイメーカーとリボルバーのフィールドが…()()()()()()()()()()()()()!!》

それはフィールドを繋ぐ最高のエクストラリンク…遊作はリボルバーと力を合わせる事で『完全なるエクストラリンク』を完成させたのだ!

 

 

「そしてリンク素材となった「スワップリースト」の効果発動!リンク召喚したモンスターの攻撃力を500下げ、カードを1枚ドローする!リボルバー!これがエクストラリンクの真の力!このカードがオレ達を新たな道へと導く!!ドロー!!」

そして、それはデュエルを最善へと導くデステニードロー…それは───

 

 

「来た!永続魔法『ゼロ・エクストラリンク』発動!!その効果によって『トランスコードトーカー』の攻撃力をエクストラリンク状態のモンスター1体につき800アップさせる!!」

 

【なんだと!?】

それは敵も味方もない光の回路が作り出す奇跡…繋がるモンスター同士の力が収束していく!

 

 

《攻撃力は6400アップの9200!これなら!!》

 

【だが、そうはさせん!罠カード発動!『リンク・ショート』!このターン、相手フィールドの相互リンク状態のリンクモンスターの効果は無効になり、攻撃できない!!これで勝敗は決した!!】

 

《マジか!?》

しかし、リボルバーは諦めない…最後の一手で遊作を追い詰めるが、光のサーキットは既に完成している!

 

「まだ!まだ終わってなんかない!!現れろ!未来を導くサーキット!召喚条件は効果モンスター2体以上!オレは『ファイアウォールドラゴン』『パワーコードトーカー』『トランスコードトーカー』の3体でリンクマーカーをセッティング!サーキットコンバイン!!現れろ!Link-3!『デコード・トーカー』!!」

 

【このタイミングで『デコードトーカー』だと!?】

未来を導くサーキットから遊作のエース、青き電脳戦士が現れる!

 

 

「『デコードトーカー』の攻撃力はリンク先のモンスター1体につき500アップする!パワー・インテグレーション!」

 

【確かに『リンクショート』の効果を受けていない『デコード・トーカー』は攻撃できる…だが、僅か攻撃力2800で何ができる!!】

 

「『ゼロ・エクストラリンク』のさらなる効果発動!エクストラリンク状態のモンスターがリンク素材となった時、召喚されたリンクモンスターにカード効果でアップしていた分の攻撃力を加える!!」

 

【馬鹿な…!?】

繋がる絆の奇跡が電脳戦士の攻撃力を9200まで押し上げる!!

 

 

「これが、決着の一撃!『デコードトーカー』で『ヴァレルロードドラゴン』を攻撃!デコード・エンド─!!」

 

【ぐっ…!?ぐああああああ!!?】

それは絶望を断つ光の聖剣…その一撃はリボルバーのフィールド全てを飲み込み、長いデュエルに終止符を打った…!

 

 

 

 

リボルバー LP0

 

Playmaker WIN!!

 

 

 

 

 

 

 

 

【カッ、ハッ………私の負けだ、プレイメーカー…私が敗れた事で、ハノイの塔は止まる…】

派手に吹き飛ばされたリボルバーがふらつきながら立ち上がる…だが、その身体はポリゴンの粒子となって消え始めていた…。

 

 

【だが、覚えておけ…!イグニスが人類の脅威である限り、わたは自分の運命から逃げる、つもりはない…!!】

そして…捨て台詞を残し、リボルバーはリンクヴレインズから消えていった…。

 

 

「リボルバー…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『あっ…先輩!!ハノイの塔が止まりました!?止まりましたよぉぉ!!』

 

『やった…やったぞ()()─!!これでリンクヴレインズは…ネットワーク世界は救われた!!速報じゃああ!!』

 

『ハイ─!!…って、先輩!本名は無しなのでは!?』

 

『こういう時はいいんだよ!!』

そして、最後の最後まで取材を続け、プレイメーカーとリボルバーの決戦の見届け人となったカエルとハトによって事件の収束が人々へと伝えられたのだった…。

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