転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話   作:S,K

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こんにちは!S,Kです!

今回はタイトル通り、傷心気味のGO鬼塚に何が起こるのか…?


それでは、最新話をどうぞ!


熱き闘士達〜鬼塚豪:オリジン…?〜

『GO鬼塚さん!リンクヴレインズを救った()()として1言ください!』

 

『一躍、時の人となった感想を!』

 

「そうだな…俺は子供達の笑顔を再び見る事ができた、それで充分さ」

ハノイの塔事件から数日後…自身の拠点であるジムで鬼塚はマスコミの取材に追われていた。

 

リンクヴレインズを救った4()()()()()…その中で唯一、自身の正体を明かしている鬼塚のもとに取材陣が集中するのは当然の事だった…。

 

 

 

『鬼塚さん!ハノイの騎士のリーダー、リボルバーについて教えてください!』

 

「ああ、奴は強敵だった…悪人ではあるんだが、奴なりの()()()()()()()()があったんだろうな…まぁ、悪い奴の考える事は理解できないがな」

 

『鬼塚さん!リンクヴレインズが閉鎖されてしまいましたが、これからの活動は!』

 

「続けていきたいとは思っているが…まだ詳しくは話せないな」

 

『GO鬼塚!()()()()、リボルバーに勝利を収めたPlaymakerに向けて一言!』

 

「……プレイメーカー!今回の主役はお前に譲ったが、次はこうはいかないからな!!」

鬼塚は真摯に取材陣の質問に答えていく…その質問のほとんどは自身に関する事が占めていた。

その理由…それはGO鬼塚対リボルバーのデュエルの折、ジャーナリストであるカエルが残した()()()だった。

 

 

鬼塚とリボルバーの衝突によってリンクヴレインズの様子を映していた唯一のカメラであるカエルとハトのコンビは吹き飛ばされ、映像は途切れた。

…しかし、カエルがダメ元で手放したマイクが鬼塚達の声を拾い続けていた…それによって鬼塚が最後の瞬間まで死力を尽くして戦い、敗れてもなお()()()()であるプレイメーカーに後を託し、プレイメーカーはその期待に応えたという()()になっていたのだ。

 

 

しかし、いつの世も世間を賑わせるのは───

 

 

『ところでGO鬼塚!もう1人の英雄であるプレイメーカーについてお聞きしたいのですが…!あの事件の後、彼は姿を消してしまいましたが、その理由はご存知ですか!!』

 

「いや、俺は知らん」

 

『では!プレイメーカーの行方に心当たりは!』

 

『プレイメーカーの正体は誰なんですか!?』

 

『ちょっとアンタ達!いい加減にしなさいよ!』

 

『うるさい!視聴者達はプレイメーカーの情報を1番求めてるんだよ!!』

 

「おいおい、マスコミ同士で喧嘩は止めてくれ…」

明らかにガラの悪い記者…ゴシップを求める記者の質問を皮切りに記者達がプレイメーカーの情報を質問するようになる。

 

一部の良識ある記者はそれを諌めようとしたが…他の記者達は耳を貸さない…。

 

いつの世も世間を賑わせるのは美談ではなく、ゴシップなのだ。

 

 

 

『GO鬼塚!次、デュエルしたらプレイメーカーに勝つ自身はありますか!?』

 

「っ〜〜!!いい加減にしろ!!」

そして、流石の鬼塚も言葉を荒らげる…そうして鬼塚は取材陣を追い返した…。

 

 

 

 

 

「念の為に様子を見に来たが…あの感じはちょっと不味いな…」

 

 

 

 

…………

 

 

 

「──そうか…しかし、貴方とブルーエンジェル、Yu-Zという少年…そしてPlaymaker…キミ達4人は紛れもなくリンクヴレインズを守った英雄…これからもマスコミの注目の的になるだろう」

その夜、鬼塚はとある人物と話していた…それはリンクヴレインズの運営であるSOLテクノロジー…その中で伝手を持っていた財前晃だった。

 

しつこいマスコミ達に辟易した彼は事情を話して財前に解決策を求めたのだが…彼にもアイデアはない様子だった。

 

 

「申し訳ないが…SOLテクノロジーとしても『ハノイの塔』事件がリンクヴレインズだけでなく、ネットワーク世界全てが消滅する瀬戸際だったという()()を一切認めるつもりはない…マスコミに突っ込まれないように引き続き配慮を頼みたい」

 

「はっ…まぁ、そうなるよな…」

SOLテクノロジーは世間的には「ハノイの騎士の目的はリンクヴレインズを壊滅させる事だった」という説明に終始した…これ以上、SOLテクノロジーの信頼を損なわない為に。

 

 

「それに、SOLテクノロジーも少々不味い状況になっていてね…キミのサポートができなくなるかもしれない…すまない、GO鬼塚」

 

 

 

………

 

 

 

「(プレイメーカー…奴は、常に俺の前に立ち塞がる…!デュエルでも、人生でも…!)」

明かりが消えたリンク…そこでパイプ椅子に腰掛けた鬼塚は頭を抱えていた…。

 

たった数ヶ月前までリンクヴレインズの「カリスマデュエリスト」として頂点に立ち続けていた鬼塚…しかし、プレイメーカーの出現とハノイの騎士による騒動の影響を受けて、彼の名声は地に落ちた。

そして…鬼塚の胸中には今までにない「感情」が燻っていた…。

 

 

「(プレイメーカー…奴を倒さない限り、俺はこの先一歩も前に進めない…!)」

それはプレイメーカーに対しての嫉妬…そして憎しみを宿した「黒い炎」だった。

リボルバー戦の中で鬼塚は自分の中で眠っていた魂の叫び…【勝利への渇望】を自覚した…()()()()()()()()

 

それを自覚した鬼塚の瞳は黒く淀み始めていた…リボルバーの持つ『悪意』が鬼塚の『負の心』を呼び覚ましてしまったのだ…!

 

 

 

 

「(俺はカリスマの称号を捨てる…そして、どんな手段を使ってでも、プレイメーカーを倒す…!!鬼塚豪として!!)」

黒い炎が鬼塚の心を燃やし尽くしていく、歪んだ願いが彼の心を殺していく…そして彼は孤児院の子供達から贈られたチャンピオンベルトに手を伸ばし───

 

 

 

『ほーう…!中々に()()の良さそうなジムじゃねぇか!()()()()()のデュエリストにしちゃ、いい設備だ!』

 

「っ…!?誰だ!?」

暗闇の中で何者かの声が響く、その声は鬼塚の知らない声…咄嗟に彼は臨戦態勢を取る…!

 

 

『誰、とは悲しいなぁ!お前さんは俺に憧れてデュエリストになったって聞いたぜ?なぁ、鬼塚豪!』

 

「あ、アンタは…!!?」

スポットライトが声の主を照らし出す…その男は引き締まった肉体に長いコートを纏い、その顔を()()()()の仮面で隠していた…そして、その男の正体を鬼塚は知っている!!

 

 

 

「ゴーシュ…!ゴーシュ・ザ・スターマン!?」

 

『おう!「星からの使者」ゴーシュ・ザ・スターマン!ここに見参!ってな!』

現れた男…それは鬼塚の憧れであり、プロリーグで中堅として活躍し続けるプロデュエリスト、ゴーシュだった…!

 

 

 

「な、なんでアンタが此処に!?」

 

『ハッハッ!いや、ニュースで見どころのある()()が活躍したってんでな!ノリが気になって来ちまった!』

豪快に笑いながらリングに上がるゴーシュ…憧れの男を前に、鬼塚は声が震えている…。

 

 

『ん〜…しかし、まぁ…そりゃ()()()()だな…お前、自分の顔を鏡で見たか?ひっでぇ顔してるぜ?』

 

「っつ!!」

ゴーシュの言葉に鬼塚は自分の顔を触る…。

 

 

『DenCityで一番のカリスマデュエリストって評判を聞いて来たんだが…期待外れだったか?』

 

「っ…そんな、事…そんな事ねぇ!!」

 

『そうかい…なら、実力で示してみな!自分のノリを!!』

憔悴した様子の鬼塚を見たゴーシュは呆れた様子を見せる…しかし、それが鬼塚の闘志に火を付けた!!

 

 

 

 

『『デュエル!!』』

 

 

ゴーシュLP4000

鬼塚LP4000

 

 

・マスターデュエル

・プロト・マスタールール発動中

 

 

 

 

『先攻は貰うぜ!俺のターン!』

『俺は「H(ヒロイック)C(チャレンジャー) ダブル・ランス」を召喚!』

2本のランスを持つ戦士が現れる! ATK1700

 

『「ダブルランス」の効果発動!召喚に成功した時、手札・墓地から2体目の「ダブル・ランス」を守備表示で特殊召喚!!』

2体の槍兵が並び立つ! DEF900

 

『さらに!自分フィールドに戦士族モンスターが2体以上存在する時!手札の「H・C モーニング・スター」は特殊召喚できる!』

金色の棘付き鉄球を持つ戦士が現れる! ATK1500

 

 

『「モーニング・スター」の効果発動!自身が召喚・特殊召喚に成功した時、デッキから「ヒロイック」魔法・罠カード1枚を手札に加えられる!俺は魔法カード「ヒロイック・コール」を手札に加える!そして、俺はレベル4の「ダブルランス」2体でオーバーレイ!』

2体の槍兵が光の銀河へと飛び込む!

 

『2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!!現れろ!ランク4!「H(ヒロイック)-C(チャンピオン) クレイヴソリッシュ」!!』

光の銀河が爆発…黄金の鎧を纏う、『光の剣』の名を持つ戦士が現れる! ATK2500

 

 

『「クレイヴソリッシュ」が俺のフィールドに存在する限り、お前はコイツしか攻撃対象にできねぇ…俺はカードを2枚伏せてターンエンドだ!』

 

ゴーシュ LP4000

クレイヴソリッシュ モーニングスター 伏せ2 手札1

 

 

 

「エクシーズモンスターか…リンクヴレインズでは使い手が少ないが、戦った事はある…!ORUを使った効果を使われる前に倒す!」

 

 

 

「俺のターン!ドロー!」

「俺は『剛鬼スープレックス』を召喚!」

両腕に鋭いカギ爪を持つ『剛鬼』の切り込み隊長が現れる! ATK1800

 

「『スープレックス』の効果発動!このモンスターが通常召喚に成功した時!手札から『剛鬼』モンスター…『剛鬼ツイストコブラ』を特殊召喚!!」

コブラの意匠のコスチュームを纏う闘士が現れる! ATK1600

 

 

「現れろ!俺様のサーキット!召喚条件は『剛鬼』モンスター2体!俺は『スープレックス』と『ツイストコブラ』をリンクマーカーにセット、サーキットコンバイン!!現れろ!Link-2!『剛鬼ジェット・オーガ』!!」

背中にジェットパックを背負い、レイピアを構えた闘士が現れる! ATK2000 ←↓

 

 

『ほう!それがリンク召喚か…!プロで使ってる奴はまだ少ねぇからな!さぁ、お前のノリでかかってこい!』

 

「いくぞ…!フィールドから墓地に送られた『スープレックス』と『ツイストコブラ』の効果発動!デッキから『剛鬼』カード…『剛鬼再戦』と『剛鬼アイアンクロー』を手札に加える!さらに魔法カード『剛鬼再戦』を発動!墓地のレベルの違う『剛鬼』モンスター2体を守備表示で特殊召喚できる!蘇れ!『スープレックス』!『ツイストコブラ』!!」

2体の闘士が復活する! DEF0 DEF0

 

 

「再び現れろ!俺様のサーキット!召喚条件は『剛鬼』モンスター2体以上!俺はLink-2の『ジェット・オーガ』と『スープレックス』をリンクマーカーにセット!サーキット・コンバイン!現れろ!Link-3!『剛鬼ザ・グレート・オーガ』!!」

鬼塚のエース…獣の皮を纏い、巨大な戦斧を持つ闘士が現れる! ATK2600 ↙↓↘

 

 

「そして墓地に送られた『ジェットオーガ』の効果発動!このターンの終わりまで俺のフィールドの『剛鬼』モンスターの攻撃力を500アップする!さらに『グレートオーガ』の効果!このモンスターがフィールドに存在する限り、フィールドのモンスターの攻撃力はそのモンスターの守備力分ダウンする!オーガ・プレッシャー!!」

 

『おおっ!中々の咆哮だな…!』

闘士の咆哮によってフィールドのモンスターが弱体化してしまう…!

 

 

グレート・オーガ ATK2600→3100

 

クレイヴソリッシュ ATK2500→500

 

モーニングスター ATK1500→200

 

 

 

「バトルだ!『グレートオーガ』で『クレイヴソリッシュ』を攻撃!オーガアックス!(『グレートオーガ』はリンク先の『剛鬼』を破壊の身代わりにできる!さらに『ツイストコブラ』は自身をリリースして『グレートオーガ』の攻撃力を上げられる!これで大ダメージを与えて──)」

 

『おいおい…良いノリだが、焦り過ぎだぜ!罠カード発動!「ブレイクスルー・スキル」!このカードは相手モンスター1体の効果を無効にする!「グレートオーガ」の効果は無効だ!』

 

「なにっ!?」

光の剣士が巨大な斧を受け止める!

 

 

クレイヴソリッシュ ATK500→2500

 

モーニングスター ATK200→1500

 

 

「しかし、攻撃力はまだ『グレートオーガ』の方が上だ!!」

 

『へっ、焦るなよ!さらに「クレイヴソリッシュ」の効果発動!相手ターンの攻撃宣言時にORUを1つ使い、自身の攻撃力に相手フィールドのモンスターの攻撃力を加える!俺が選ぶのは当然、「グレートオーガ」だ!!』

 

「なっ…!?攻撃力5600!?」

ORUを取り込んだ光の剣士の剣から凄まじいエネルギーが噴き出す!

 

クレイヴソリッシュ ATK2500→5600

 

 

「(どうする!受けるダメージを減らす…いや、ここは…!)すまん『グレートオーガ』…!ぐううっ!!」

光の大剣によってグレートオーガが両断され、鬼塚は吹き飛ばされる!

 

鬼塚 LP4000→1500

 

 

『どうした?お前のノリはそんなモンか?鬼塚豪!次はどうする?』

 

「くっ…!俺はカードを1枚伏せて、ターンエンド…!」

 

鬼塚LP1500 ツイストコブラ 伏せ1 手札4

 

 

 

 

「(生身でのデュエルが久々ってのもあるが…強すぎる…!これが、プロデュエリスト…!!)」

 

『おう、ガッツはあるらしいな!』

吹き飛ばされ、リングロープを支えに立ち上がる鬼塚…そんな彼をゴーシュは不敵な笑みで見ていた…。

 

 

『さぁ…次は俺のノリを見せる番だ!』

 

 

『俺のターン!ドロー!』

『魔法カード「エクシーズの宝札」を発動!このカードは自分のランク4のエクシーズモンスター1体を対象に発動でき、そのランクの数だけドローできる!4枚ドロー!そしてバトルだ!この瞬間、「クレイヴソリッシュ」のもう1つの効果発動!俺のライフを500になるように払う事で、自分のモンスター1体の攻撃力を2倍にする!』

 

「くっ…!!」

クレイヴソリッシュの攻撃力が倍化する!

 

 

ゴーシュ LP4000→500 手札1→5

 

クレイヴソリッシュ ATK2500→5000

 

 

 

 

『さぁ、俺の一撃…受けきれるか!!「クレイヴソリッシュ」で「ツイストコブラ」を攻撃!!』

 

「俺は…俺は───!!」

光の剣が蛇の闘士を両断する…そして…。

 

 

「俺は罠カード、『死力のタッグチェンジ』を発動…!自分のモンスターがバトルで破壊された時、そのバトルで受けるダメージを0にして、手札からレベル4以下の戦士族モンスター…『剛鬼アイアンクロー』を特殊召喚…!」

 

『おお!耐えやがったか!』

ダメージを抑えた鬼塚のフィールドに鋭い爪を持つ闘士が現れる! DEF0

 

 

「さらに破壊された『ツイストコブラ』の効果発動…!デッキから2体目の『剛鬼スープレックス』を手札に加える…!」

 

『だが、まだ攻撃は残ってるぜぇ!「モーニングスター」で『アイアンクロー』を攻撃!』

巨大なモーニングスターが闘士を叩き潰す!

 

「破壊された『アイアンクロー』の効果発動!デッキから『剛鬼再戦』を手札に加える!」

 

 

『へっ…俺はカードを1枚伏せ、ターンエンド!』

 

ゴーシュLP500 クレイヴソリッシュ モーニングスター 伏せ2 手札4

 

 

 

 

『おい、鬼塚…お前は()()()にデュエルをする?』

 

「っ…!?」

自分のターンを終えたゴーシュは先ほどまでの荒々しさのない静かさで鬼塚に問いかける…しかし、鬼塚は咄嗟にその質問に答える事ができなかった…。

 

 

 

『プロの世界には色々理由を背負って戦ってる奴がいる…「金を稼ぎたい」「注目されたい」…そんなありきたりの理由から「デュエルを楽しみたい」「強い奴とデュエルしたい」そんな理由で戦ってる奴もいる…ああ、俺の場合は──()になる為さ!俺は輝く星となって、俺を応援してくれる子供達が目指す()()()()になる!それが俺のデュエリストとしての()()だ!!』

 

「希望の、星…原点…」

鬼塚へと自分の戦う理由を話すゴーシュ…その言葉を聞いた時、鬼塚が思い出したのは──()()()()()()だった。

 

 

『お前が何の為にデュエルをしてきたのか俺は知らん…だがよぉ、今のお前が踏み出そうとする1()()は…今までお前を応援してくれた奴らを()()()もんじゃねぇだろうな?』

 

「っ…!」

核心を突くゴーシュの一言に鬼塚は目を見開く…。

 

 

『お前とリボルバーとかいう小僧のデュエルは見たが…お前は()()()してるぜ?確かにデュエル中の俺達は一対一…相手とサシの真剣勝負、自分のデッキ以外に頼れるモンはねぇ……でもよ、俺達が気付かないだけで…応援してくれる奴は()()()()!例え声が届かなくても、その思いや願いは俺達の背中を押してくれる()になる!……デュエルってのはそういうモンじゃねぇのか?』

 

「ゴーシュ…」

それはゴーシュから後輩である鬼塚に向けた『魂の授業』…プロデュエリストとして数多の戦いを乗り越えてきた『漢』からの魂の言葉だった。

 

バシン!!

 

「……すまねぇ、ゴーシュ…ちょっと寝ぼけてたみたいだ……俺の全力で、アンタに挑むぜ!!」

 

『ハッ…ちっとは気合いの入った顔になったじゃねぇか!さぁ、お前の全力のノリを見せてみろ!!』

自分で頬を叩いて気合いを入れた鬼塚は全力で壁へと立ち向かう!

 

 

 

 

「俺のターン!ドロー!!」

「いくぜ…!俺は『剛鬼スープレックス』を召喚!!」

再び剛鬼の切り込み隊長が現れる! ATK1800

 

「『スープレックス』の効果発動!手札から『剛鬼ハッグベア』を特殊召喚!」

熊の毛皮を被った闘士が現れる! ATK2400

 

 

「『ハッグベア』の効果発動!このモンスターが召喚または『剛鬼』カードの効果で特殊召喚された時!相手モンスター1体の攻撃力をターン終了時まで元々の攻撃力の半分にする!俺が選ぶのは当然『クレイヴソリッシュ』だ!」

 

『おっと!』

熊の闘士の威圧で光の剣士の攻撃力がダウンする!

 

クレイヴソリッシュ ATK5000→1250

 

 

「さらに俺は魔法カード『死者蘇生』を発動!墓地の『グレート・オーガ』を特殊召喚!!」

さらに戦斧を持つ闘士が復活する! ATK2600

 

クレイヴソリッシュ ATK1250→0

 

モーニングスター ATK1500→200

 

 

 

『ほう、こりゃちょっと不味いノリか…?だが、「クレイヴソリッシュ」の効果で相討ちには持っていけるぜ?』

 

「それはどうだろうな!開け!俺様のサーキット!召喚条件は『剛鬼』モンスター2体以上!俺はLink-3の『グレートオーガ』と『スープレックス』をリンクマーカーにセット!サーキット・コンバイン!リンク召喚!!現れろ!Link-4!『剛鬼ザ・マスター・オーガ』!!」

鬼塚の切り札…ヒロイックなマントを靡かせる黄金の戦士が現れる! ATK2800↙↑↓↘

 

 

クレイヴソリッシュ ATK0→1250

 

モーニングスター ATK200→1500

 

 

「墓地に送られた『スープレックス』の効果!デッキから『剛鬼咆哮』を手札に加える!さらに魔法カード『剛鬼再戦』を発動!墓地から『スープレックス』と『アイアンクロー』を守備表示で特殊召喚!」

墓地から2体の闘士が復活する! DEF0 DEF0

 

 

「こっからだ!『マスターオーガ』の効果発動!リンク先の『剛鬼』モンスター全てを手札に戻す事でその枚数分、相手モンスターの効果を無効にする!俺はリンク先にいる『スープレックス』と『アイアンクロー』を手札に戻し、『クレイヴソリッシュ』と『モーニングスター』の効果を無効にする!」

 

『なんだと!?』

マスターオーガの号令を受けた闘士達がゴーシュのモンスターに組み付き、絞め技を極める!!

 

 

「これで『クレイヴソリッシュ』は怖くねぇ!さらに俺は永続魔法『剛鬼咆哮』を発動!自分の『剛鬼』モンスターがバトルするダメージステップの間、そのモンスターの攻撃力は自分フィールドの『剛鬼』モンスター1体につき300アップする!」そして『マスターオーガ』は相手フィールドの攻撃力が一番高いモンスターから攻撃しなければならないが、全ての相手モンスターに攻撃できる!バトルだ!『マスターオーガ』で『クレイヴソリッシュ』を攻撃!!」

 

『やるじゃねぇか…!だが、俺はそんな簡単にはやられねぇ!手札の「H・Cソード・シールド」の効果発動!自分の「ヒロイック」モンスターが相手モンスターとバトルする時、手札のこのカードを墓地に送る事で、このターンに俺がバトルで受けるダメージは0になり、「ヒロイック」モンスターはバトルでは破壊されねぇ!』

 

「なにっ!?」

巨大な盾を構えた戦士の幻影がマスターオーガの攻撃を受け止める!

 

 

「くっ…フィニッシュ・ホールドとはいかなかったか…!だが、やれる事はある!俺は手札の『剛鬼ムーンサルト』の効果発動!このカードを相手に見せ、フィールドの『ハッグベア』を手札に戻す事で自身を特殊召喚できる!」

兎をモチーフとした闘士が現れる! ATK1900

 

 

「俺はこれでターンエンドだ!」

 

鬼塚LP1500 マスターオーガ ムーンサルト 剛鬼咆哮 手札5

 

 

 

 

『ははっ…はははははは!!これがお前の本気のノリか!良いじゃねぇか!ああ、これは()()()…抑えが効かねぇ…!』

 

「っ…!」

鬼塚の本気を見たゴーシュが獰猛に笑う…そして、一気に闘気が膨れ上がる!!

 

 

『使うつもりのない()()()のつもりだったけどよぉ…!本気には本気で応えてやらなきゃ男じゃねぇよな!!見せてやるぜ、鬼塚!プロデュエリストを越えた…()()()のノリを!!』

 

 

 

 

『俺のターン!ドロー!』

『装備魔法『エクシーズの宝冠』を『クレイヴソリッシュ』に装備!!このカードはエクシーズモンスターに装備する事で、そのモンスターをエクシーズ素材にする時、元々のランクと同じレベルのエクシーズ素材として扱える!そして『H・Cエクストラ・ソード』を召喚!』

両手に剣を持つ、細身の剣士が現れる! ATK1000

 

『さらに罠カード『コピー・ナイト』を発動!このカードは自分がレベル4以下の戦士族モンスターは通常召喚した時に発動できる!このカードをそのモンスターと同じレベルのモンスターとして特殊召喚!!』

フィールドに細身の剣士の影が並び立つ! ATK0

 

『さらに魔法カード「ヒロイック・コール」を発動!その効果で墓地の「ソード・シールド」を守備表示で特殊召喚!』

大盾を構える青き戦士が現れる! DEF2000

 

 

「レベル4のモンスターが、5体…!?」

 

『いくぞぉ!俺はレベル4のモンスターとして扱う「クレイヴソリッシュ」と「モーニングスター」、そして「エクストラソード」と「コピーナイト」「ソードシールド」でオーバーレイ!』

5体の戦士達が光の銀河へと飛び込んでいく!

 

 

『5体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!!現れろ!「No.86」!!』

 

86

 

『ランク4!「H-C ロンゴミアント」!!』

周囲に嵐が吹き荒れ、稲妻の雨が降る…そして巨大な槍を構える聖槍の戦士が現れる! ATK1500→2500

 

 

「『H・C エクストラソード』をエクシーズ素材としたエクシーズモンスターは攻撃力が1000アップする!」

 

「伝説のカード、『No.』…!しかも、5体のエクシーズだと!?だが、やらせねぇ!『マスターオーガ』の効果は相手ターンでも発動できる!リンク先の『ムーンサルト』を手札に戻し、『ロンゴミアント』の効果を無効にする!!」

伝説のカードの1枚を前にたじろぐ鬼塚…しかし、すぐにその効果を無効にしようとしたが─── 

 

 

キィン!!

 

 

「なっ!?」

ロンゴミアントの持つ槍から放たれた光が組み付こうとした闘士を弾き飛ばす!

 

『「ロンゴミアント」はORUを使って発動する効果を持たねぇ…だが、コイツは自分が持つORUの数によって効果を得る!今のORUは5つ、それによって今の「ロンゴミアント」は相手の召喚・特殊召喚を封じ、他のカードの効果を受けず、攻撃力・守備力を1500アップし、戦闘では破壊されない!!』

 

「なんだと!?」

5つのORUが聖槍に吸収される!

 

ロンゴミアント ATK2500→4000

 

 

「まて、ORUを5つ持ってるのに、発動した効果は4つ…まさか!?」

 

『はっ…そのまさかさ!「ロンゴミアント」の最後の効果!このモンスターのORUが5つ以上ある時!1ターンに1度、相手フィールドのカードを全て破壊する!蹴散らせ!終焉のカムラン!!』

 

「そんなっ!?ぐううっ!?」

ロンゴミアントが掲げた聖槍から眩い光が放たれる…その光は鬼塚のフィールドを一掃した!

 

 

『これが俺の全力!「ロンゴミアント」で鬼塚にダイレクトアタック!疾風怒濤・聖槍一閃!!』

 

「くっ!?ぐあああっ!?!」

それは暴風を纏いし聖槍の一撃…それは鬼塚のライフを一撃で消し飛ばした…。

 

 

 

鬼塚 LP0

 

ゴーシュ WIN!

 

 

 

 

 

 

「つ、強えぇ…強すぎる…!これが、プロデュエリスト…!」

 

『だっはっは…!悪かったな!もう少し手加減してやろうと思ってたんだが…ノリに乗っちまった!』

 

「い、いや…すげぇ、デュエルだった…」

ゴーシュの一撃を受けてリングに沈んだ鬼塚…そんな彼に頭を掻きながら、ゴーシュが話しかける。

 

 

 

『鬼塚、お前の勝利を求める貪欲さはすごいもんだ…でもな、それが「勝ちたい」ってノリから「勝たなきゃならない」っていう義務?強迫?…そういうモンになったら、それは()()()()だ…そういう奴はどんどんと転がり落ちていく、俺もそういう奴を何人も見てきた』

 

「悪い、ノリ…」

 

『デュエルってのは究極的には勝つ為のモンじゃねぇ…()()()モンだ!笑ってる奴ほど強いっていうだろ?俺の()()にもそういう奴がいる…()()()()()を貸してくれた奴、とかな?』

 

「っ…!」

手元の「No.86」を見せながら不敵に笑うゴーシュ…鬼塚はその姿に、どんな状況でも笑顔を絶やさなかった『決闘王』の姿が重なった。

 

 

 

『まぁ…世界は広いってこった!たった1度や2度負けたからって腐るんじゃねぇぞ!頑張れよ!』

 

「はい!ありがとうございました!!」

鬼塚へと檄を飛ばすゴーシュ…そんな彼に鬼塚は頭を下げた…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『とまぁ…あんな感じで良かったか?遊海さんよ』

 

「ああ、上出来だ…ありがとな」

鬼塚と別れたゴーシュはとある人物と合流する…それは遊馬を通じてゴーシュに協力を依頼した張本人──遊海だった。

 

 

「…だけど、ナンバーズはやり過ぎだって!?一般人には劇物だぞ!?」

 

『ははは…面目ねぇ、ノリに乗っちまった!』

 

「はぁ〜…まぁ、お前なりに加減はしてるのは分かってるけどさ…」

そして、そんな遊海はゴーシュと鬼塚の戦いを見て頭を抱えていた…まさか、ゴーシュが遊馬からナンバーズを借りていて、しかも使うとは思っていなかったのだ…。

なお、そんなゴーシュはバツが悪そうに苦笑している。

 

 

「鬼塚とお前は似たような境遇を持つ者同士だったから…ちょっと闇堕ちしかけてたアイツには良い薬になると思ったんだ」

 

『なるほどな、確かに最初の方のアイツは…ドン・サウザンドに洗脳されてた時のアリトととか、ヤバい時のズァークの奴と似たような目をしてたもんなぁ…まっ、プロじゃなくても注目されるデュエリストは気苦労も多いって事か…』

ゴーシュへ鬼塚とデュエルをさせた理由を伝える遊海…それを聞いたゴーシュは納得したように頷いていた…。

 

 

 

『しっかしまぁ…アンタも大変だな?こっちの事件と向こう…ARC次元の事件がブッキングしたんだろ?休めてんのか?遊馬も心配してたぜ?』

 

「ははは…まぁ、なんとかな…しばらくは世界崩壊案件はお腹一杯だよ」

 

『ハッ…そんな事を言えるのはアンタと遊馬ぐらいだな!しばらくはゆっくり休んでくれよ!また本調子の時に挑ませてくれ!』

 

「ああ、いつでも相手になるよ」

 

『おう!じゃあなー!』

そして…遊海に挑む約束をしたゴーシュは夕焼けの中に去って行った…。

 

 

 

 

 

「ふぅ…なんとなく、嫌な予感を感じたから対処したが……上手くいくかなぁ…」

そして、遊海はらしくなく不安そうに呟いたのだった…。




決闘こそこそ噂話

・実はZEXAL編の間、遊海とゴーシュは何度か同じ場所に居合わせてはいるが…一度も会話をした事がないらしい。


「ん?…そういえばそうかもな?えーっと…WDCのデュエルコースターのスタート地点に…バリアン七皇との全面戦争…あと遊馬とアストラルの戦いの儀の時か?」

「それってさ、父さんがボロボロだったり…話すどころじゃなかったり、死んでたりしたからじゃ…(汗)」

『いや〜!遠目で姿を見かけたのは何回かあるけどよ!伝説の「赤帽子」が生きてる、って知った時は流石に驚いたぜ!』

『……私はコースターデュエルでコテンパンにやられたけどな…未だに、『一つ目』系のモンスターがトラウマなんだけど…』

「それは、ごめん(汗)」

「遊海さん、ドロワさん…女性相手に『方界』は……(汗)」

《あの時のユウミは余裕がなかったですからね…》
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