転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話   作:S,K

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こんにちは!S,Kです!

逃げるボーマンを追う遊作の前に立ち塞がる新たな敵…しかし、熱きデュエリストが未来を開く為に現れる!


それでは、最新話をどうぞ!


炎を纏いしデュエリスト〜襲撃者の謎、そして…〜

草薙翔一の弟である草薙仁の意識データを強奪した謎の襲撃者・ボーマンをスピードデュエルで倒した遊作…だが、ボーマンの協力者であるハルによって仕込まれたウイルスによってAiが昏倒してしまう。

 

そして、逃走するハルとボーマンを援護する為に現れたビットとブートの二人組…その時、遊作を守るように赤きデュエリストが現れた…!

 

 

 

「お前は…?」

 

「今は俺の事なんて気にしなくていい…早く!」

 

「すまない、助かる!」

遊作…プレイメーカーを守るように現れた赤きデュエリスト…遊作は彼の言葉に背中を押され、ハルとボーマンを追いかける!

 

 

 

「──さて、やろうか…不霊夢(フレイム)!」

 

《いいだろう、腕が鳴るな》

 

『『なっ…』』

プレイメーカーの背中を見送った赤きデュエリストが自身のデュエルディスクに声を掛ける…そして、そのライフカウンター部分からするりと小さな人型が現れる。

 

その人型はAiに似ていた…しかし、全体的に体色は赤黒く、だが燃えるように赤い光のラインが走っている。

そして…頭部には炎を模したモニュメントが揺らめき、黄色の瞳で油断なく()を見据えている…!

 

 

《私の名は…不霊夢!》

 

『ブート、奴は…!』

 

『間違いない、()()()()()()だ!』

名乗りを上げる赤い人型…その名は不霊夢…Aiが守り、探し続けていた仲間、6人のイグニスの1人だった!

 

「そして、俺はSoulburner!俺のこの炎で焼き尽くしてやるよ!!」

そして赤きデュエリスト…アカウント名「Soulburner」が荒ぶる炎と共に名乗りを上げる!

 

 

 

「さぁ、掛かってこいよ?2人まとめて相手になってやる!」

 

《覚悟しろ、ソウルバーナーは情け容赦のない男だ…お前達を完封してやる!》

 

「……不霊夢、そこまで言ってない」

 

《む?そうなのか?》

 

「はぁ…適当な事言うなよ?お前、それでもAIか?」

 

《もちろん!私はきみのパートナーとして生まれたAIだ!この世に生を受けて10年…漢字で不屈の霊、夢に非ずと書いて不霊夢!かっこいいだろう?》

 

「……その話、もう1万回は聞いた気がするぞ?」

 

《失礼な、まだ37回目だ》

 

「はぁ…」

生真面目なヤンキーのソウルバーナーと堅物だが抜けた所のある不霊夢…彼らの間には遊作とAiとはまた違う絆が結ばれていた…!

 

 

 

『まさか、炎のイグニスが自ら姿を現すとは…』

 

『探す手間が省けたな…標的を変更する、あの作戦でいくぞ』

 

『ああ』

ソウルバーナーと不霊夢のコントじみたやり取りを見ながら、ビットとブートは意味深に頷きあう…そして──

 

 

『『合体シーケンス、開始!』』

 

キィン!

 

「っ…なんだ!?」

独特なポーズを決めたビットとブートがDボードから跳躍、そしてその体が分解され…新たな姿へと()()する!

 

 

『『我らはビット、そしてブート…合わせてビットブート!!』』

 

「なんだこいつら!?合体したぞ!?」

 

《良かったな、ソウルバーナー…面白いデュエルになりそうだ》

半身が赤いビット、半身が灰色のブート…2人が合体した『AIデュエリスト』ビットブートがソウルバーナーの前に立ち塞がる…!

 

 

 

 

 

「『スピード・デュエル!!』」

 

 

デュエルダイジェスト ソウルバーナー対ビットブート

 

 

 

新生リンクヴレインズで始まった謎のAIデュエリスト・ビットブートとソウルバーナーのデュエル。

 

先攻を取ったビットブートは魚型のサイバース族モンスターで構成された『Dスケイル』を駆使し、シーラカンスをモチーフとした『Dスケイル・バトルシーラ』を喚び出す。

さらに、ボーマンがモノと同じスキル『マーカーズ・ポータル』を発動…キーカードたるリンクマジック『裁きの矢』を発動し、ソウルバーナーを倒す為のコンボを起動する…!

 

 

『恐れおののけ、ソウルバーナー…脅威のコンボを見せてやる!「Dスケイル・バトルシーラ」に装備された「Dスケイル・トーピード」の効果発動!このターン、装備モンスターがモンスターゾーンを移動した回数1回につき800ダメージを与える!このターン「バトルシーラ」が移動した回数は2回、よって1600ダメージを与える!』

 

「移動をダメージに変えるだと!?ぐうっ!?」

バトルシーラから放たれた魚雷がソウルバーナーのライフを大きく削る!

 

 

『フハハ…!これぞ「バトルシーラ」「トーピード」「裁きの矢」の3枚による必殺コンボ【地獄への航海】!「バトルシーラ」が移動するたびに恐怖に震えるがいい!!』

 

「バトルの行えない1ターン目にこれだけのダメージを与えてくるなんてな…まさに地獄への航海か…!」

 

《マズいぞ、ソウルバーナー…!あと3回、モンスターを動かされれば…それだけで我らのライフは尽きてしまう…!》

 

「ああ…!まずは、あのコンボを打ち砕く!」

1ターン目から大ダメージを受けてしまうソウルバーナー…しかし、彼の闘志は揺らがない。

 

 

 

続くソウルバーナーのターン、彼が操るのは炎を纏う動物型モンスターを駆使するサイバースデッキ『転生炎獣(サラマングレイト)』…サイバースデッキ特有の展開力によって魔法・罠カードを破壊する効果を持つ『転生炎獣フォクシー』を喚び出す事でキーカードの『裁きの矢』の破壊を狙うが、スキル『マーカーズ・ポータル』の効果で破壊する事ができず不発に終わる。

 

しかし、ソウルバーナーは怯まない…戦い方を切り替えた彼はエースモンスターたる炎の獅子『転生炎獣ヒート・ライオ』をリンク召喚、その効果で『裁きの矢』をデッキに戻す事で【地獄への航海】コンボを崩す事に成功…さらに『裁きの矢』のデメリット効果でフィールドがガラ空きとなったビットブートにダイレクトアタックで大ダメージを与える…!

 

 

 

『やるな、ソウルバーナー…しかし、ここからが()()の本領…!今度こそ、お前を地獄へと叩き落としてやる!』

 

 

返しのビットブートのターン…『Dスケイル・ピアース・ソーリー』の効果によって『バトルシーラ』を復活させるビットブート…そして()()は掟破りの一手を打つ!

 

 

『スキル発動!「マーカーズ・ポータル」!輝け、3本の矢!リンクマジック「裁きの矢」を発動!!』

 

「なっ…!?待て!なんでスキルを2回使えるんだ!?スピードデュエルでスキルを使えるのは1回だけのはず!?」

 

『もちろん、さっきスキルを使ったのは()()()だ』

 

『そしてこれは()()()の分だ』

 

「───インチキスキルも大概にしやがれ!?」

掟破りの二度目のスキル発動を行うビットブート…そのタネ、それは『合体したビットブートは1人ではなく2人扱いになる』というチートを駆使した反則の一手だった…!

 

 

『現れろ!Link-3!「Dスケイル・フルメタル・ダンクル」!!』

さらにビットブートは切り札たる巨大な古代魚を解き放つ!

 

 

『バトル!「フルメタル・ダンクル」で「ヒート・ライオ」を攻撃!さらにリンクマジック「裁きの矢」の効果により攻撃力は倍になる…沈め!ソウルバーナー!』

それは実質の攻撃力4800となる破滅の一撃…それはソウルバーナーへと迫り──

 

 

「罠カード発動!『エナジー・オブ・ファイア』!相手モンスターの攻撃宣言時、墓地の『転生炎獣ミーア』をデッキに戻し、その攻撃力分ライフを回復し、さらにこのバトルでは『ヒートライオ』は破壊されない!!」

 

『くっ…小癪な真似を!』

しかし、その一撃をソウルバーナーはギリギリで耐えきった!

 

 

 

《よく凌いだな、ソウルバーナー…だが、私達の運命は…きみの次のドローに懸かっているぞ!》

 

「ああ…!このドローで状況を打開してみせる!俺のターン、ドロー!!」

残りライフは僅か1100…ソウルバーナーは状況を打開する為にカードを引く!

 

 

『残念だが、そのカードは使わせない!罠カード発動「Dスケイル・チャフ」!このカードは自分フィールドの『Dスケイル』リンクモンスター1体のリンクマーカーの数が相手の手札の数、及び相手フィールドのモンスターの数の合計と同じ時に発動できる!その相手の手札のカード及び相手フィールドのモンスターはターン終了時までその効果は無効化され、そのモンスターの攻撃を封じる!』

 

「なにっ!?」

だが、ビットブートのダメ押しの一手が発動…ソウルバーナーのフィールドや手札が無数の結晶状の鱗に覆われてしまう…!

 

 

『ロック完成…これで、お前のエースモンスターも手札2枚も使えない…!我ら最強!向かう所敵なし!!降伏し、炎のイグニスを差し出せ、ソウルバーナー!』

ソウルバーナーの盤面を封じ、勝ち誇るビットブート…しかし、ソウルバーナーの魂の炎は消えてはいない!

 

 

「ハッ…もう勝ったつもりか?俺は──こんな所でグズグズしちゃいられないんだ!!」

 

《っ…!やるのか、ソウルバーナー!きみのデュエルを見せつけてやれ!!》

闘志を高めるソウルバーナー…その胸に熱い炎が宿る!

 

 

 

邪魔するヤツは焼き尽くす!!スキル発動!俺のライフを100にし、失ったライフ1000ポイントにつきカードを1枚ドローする!!」

 

《燃え盛れ!ソウルバーナー!!》

 

「閉ざされた未来を開け!!バーニング・ドロー!!

それは燃え盛る炎の軌跡…荒ぶる未来が閉ざされた未来へ風穴を開ける!!

 

 

 

「最高に熱いカードだ!!フィールド魔法『転生炎獣の聖域(サラマングレイト・サンクチュアリ)』を発動!」

それは逆転への一手…紅蓮の魔法陣がソウルバーナーを照らし出す! 

 

 

『フン、悪あがきを…たった1枚のカードで何ができる?』

 

「見せてやるよ…リンク召喚の新たなる可能性を!!逆巻く炎よ…浄化の力で『ヒートライオ』の真の力を呼び覚ませ!!」

 

『なにっ!?』

ソウルバーナーのフィールドの炎の獅子が荒ぶる炎となって魔法陣を通り抜ける!

 

 

転生リンク召喚!!蘇れ!炎の平原を駆け抜ける百獣の王!『転生炎獣ヒート・ライオ』!!」

 

『な、なんだと!?』

そして…炎の獅子が()()──紅蓮の炎が逆巻く鬣をなびかせ、咆哮する!!

 

 

 

『い、いったい何をした…!?「ヒートライオ」の召喚条件は炎属性モンスター2体以上のはず…!?』

 

「『転生炎獣の聖域』の効果によって『転生炎獣』リンクモンスターをリンク召喚する時、リンク素材の代わりに同名モンスターをリリースしてリンク召喚できる!」

 

『「ヒートライオ」を素材として、新たな「ヒートライオ」を喚び出すだと…!?』

 

《そして、()()した「ヒートライオ」は当然「Dスケイル・チャフ」の効果は受けていない!よって、効果の発動も攻撃もできる!!》

転生せし炎の獅子が力を解放する!

 

 

「『ヒートライオ』の効果発動!リンク召喚に成功した時、相手フィールドの魔法・罠カード1枚をデッキに戻す!俺が選ぶのは『裁きの矢』だ!」

 

《そして『裁きの矢』がフィールドを離れる事でリンク先のモンスターは全て破壊される!》

 

『否!「フルメタル・ダンクル」の効果発動!1ターンに1度、自身の破壊を無効にしてリンク先となるモンスターゾーンに移動できる!そして、「フルメタル・ダンクル」が移動したターンの終わりに同じ縦列のモンスター1体を破壊できる!「ヒートライオ」が消えればお前を守るモンスターはいない、次のターンでトドメを刺してやる…!』

 

 

《しまった…!『ヒートライオ』では『フルメタルダンクル』を倒せない…!》

 

「いいや…もう勝負はついてるぜ」

 

『なんだと?』

フルメタルダンクルの破壊を無効にしたビットブート…しかし、既にソウルバーナーは勝利への方程式を完成させている!!

 

 

「『ヒートライオ』が転生リンク召喚に成功した事で新たな効果発動!1度だけ相手モンスター1体の攻撃力を自分の墓地の『転生炎獣』モンスターと同じにする!俺が選ぶのは攻撃力800の『転生炎獣ミーア』!フレイム・ポゼッション!!」

 

『なにっ──!?』

荒ぶる炎が巨大魚の力を奪い去る!

 

 

「バトルだ!『ヒートライオ』で『フルメタル・ダンクル』を攻撃!ヒート・ソウル!!」

 

『『ぐわああああ〜!?』』

紅蓮の炎を纏う獅子が高速回転…炎の螺旋が巨大魚を撃ち抜き、デュエルは決着した!

 

 

ビットブート LP0

 

ソウルバーナー WIN!

 

 

 

 

 

《フッ…私達の敵ではなかったな!》

 

「とかなんとか言って…さっき取り乱して癖に…」

 

《うぐっ…そ、それは忘れてくれ…》

デュエルが決着し、かっこつける不霊夢…しかし、そんな様子をソウルバーナーはジト目で見ていたが…。

 

 

「っ…や、やっぱり、バーニング・ドローはキツイな…!」

 

《当然だ、デュエルで受けたダメージが精神ダメージとなるスピードデュエルで自分のライフを100にするんだ…それなりの負荷はかかる、大丈夫か?ソウルバーナー》

 

「ああ…この感じにも、慣れないとな…」

そして、スキルの反動を受けてDボードの上でソウルバーナーはへたり込んでしまった…。

 

 

 

 

 

『ビットのせいで負けてしまったではないか!』

 

『それはこちらのセリフだ!使えない奴め!』

 

『使っているのはコッチだ!』

一方、デュエルの衝撃でリンクヴレインズのビルへと突っ込み、合体が解除されたビットとブートは…互いに負けた責任を相手に擦りつけあっていた…。

 

 

『ビットはクビだ!』

 

『ブートがクビだ!!』

 

『2人ともクビだ!!役立たず!!』

 

『『ギャース!?』』

互いに罵り合うビットとブート…しかし、そんな様子を通信越しに見ていたハルに粛正され、灰となって消滅させられたのであった。

 

 

 

………

 

 

 

『役立たずが…!』

 

「待て!!」

 

『くっ…しつこい!!』

一方、遊作から逃げるハルとボーマン…だが、ついに遊作がその背中に追いついた…!

 

 

 

『もう諦めなよ、プレイメーカー…草薙仁のデータは貰っていく…!』

 

「ふざけるな!何故、そんな事をする!?」

 

「ふふっ…今に()()()()()()()が起きる…!楽しみにしてなよ」

遊作の言葉に意味深な言葉を返すハル…その時…!

 

 

 

【警告、警告…この先は()()()()()()()です、この先には進めません…警告します】

 

「もう逃げ場はない!!データを返せ!」

 

『フッ…!』

リンクヴレインズのシステムが警告メッセージをアナウンスする…遊作達の前には立ち入り禁止エリアを示す赤い壁があった…それは遊作のチャンスとなるはずだったが──

 

 

ヴゥン!

 

 

「なっ!?待て!!」

ハルが手を翳した瞬間、立ち入り禁止エリアを仕切る壁が開き、彼らは遊作達の侵入できない場所へと逃げ去ってしまった…。

 

 

「くっ…くそ!!」

 

「大丈夫か!プレイメーカー!奴ら…侵入禁止エリアに逃げたのか…!?」

 

「そうらしい…!」

その時、ビットブートを蹴散らしたソウルバーナーが遊作へと追い付く…だが…

 

 

【侵入禁止エリアへの違法アクセスが確認されました、緊急防衛プログラムを起動します】

 

 

「っ…マズいな…プレイメーカー、俺はログアウトする…キミもここを離れた方がいい…!」

 

「っ…待ってくれ、お前の名前は?」

 

「俺はソウルバーナー!また会おうぜ、プレイメーカー!」

 

「ソウルバーナー…?何者なんだ…?」

ハルのアクセスによって防衛プログラムが起動するリンクヴレインズ…そこから逃れる為、遊作とソウルバーナーは短い挨拶を交わしてログアウトするしかなかった…。

 

 

 

──────────────────────────

 

 

 

「────よし、ここのプログラムをこうして…これだな」

 

《う、うーん…?ここは何処?私は誰…?》

 

「やっと戻ったようだな、Ai」

 

《プレイメーカー…?ああ、そうか…!オレ、変なプログラムを食べて…》

 

「まったく…食い意地を張るからだ…」

 

リンクヴレインズでの戦いから数時間…システムダウンしていたAiが正気を取り戻す…遊作がAiの食べてしまったウイルスプログラムを取り除いたのだ。

 

 

《あっ…!草薙!帰ってきてたのか!?》

 

「ああ…弟の病室で俺がしてやれる事はない…俺にできるのは、ここで犯人を見つける事だ…!!」

 

《草薙…》

そして遊作の隣には弟の意識を奪われてしまった翔一の姿があった…弟の容態が安定した事から犯人探しの為にcafeNagiへと戻ってきたのだ。

 

 

 

《教えてくれよ、何があったんだ?》

 

「こいつ…遊作が戦ったボーマンと名乗った奴が俺の弟の意識を奪ったんだ…!!」

 

「しかし…何故、草薙さんの弟が狙われたんだ…?」

 

《しかも、人間の意識をデータ…電子化して奪うなんて、ハノイの奴らが使ってた『電脳ウイルス』よりはるかにすごい技術じゃないのか…!?》

 

「そうだ…新たな()は、とんでもない奴らだって事だ…!」

 

「新たな敵…!」

Aiに事件の経緯を伝える翔一…その拳は血が流れんばかりに強く握り締められていた。

 

「草薙さん…奴を必ず見つけだして、必ず草薙さんの弟の意識を取り戻してみせる…!」

そして、遊作はボーマン一派を倒す決意を固めていた…。

 

 

 

「遊作…ありがとうな……だけど、今の俺達は孤独じゃない…力を貸してくれる人がいる…!」

 

「ああ…鋼の騎士、白波さんに連絡を取ろう…あの人なら力になってくれるはずだ!」

 

《えっ…鋼の騎士って、あの伝説の決闘者だったっていう…遊嗣の親父さんの白波遊海か?いつの間にそんな仲良くなったんだよ?》

 

「お前がサイバース世界に帰った後、あの人がオレ達を訪ねてくれたんだ」

 

「白波さんのバックには世界一の大企業のKCが付いてる…きっと力を貸してくれる!」

 

《おお〜!アイツの力を借りれるんなら百人力だ!すぐ奴らを見つけられるんじゃないか?》

そして、それと同時に遊作達は英雄の力を借りる事を決める…最強の英雄たる遊海の力を借りる事、それが事件を最短で解決できる方法だと思ったからだ。

 

 

 

《……申し訳ないけど、そう上手くはいかないみたいだ…》

 

 

「っ…ロマン?」

 

《あっ…ロマン!!久しぶりじゃんか!》

 

《Ai…!?キミはサイバース世界に帰ったはずじゃ…!?》

 

《ああ、いや…オレも色々あってさ…》

その時、ハッキングルームのモニターの1つに白い人型のAI…遊嗣のパートナーであるイグニス、ロマンの姿が映し出される。

一方のロマンもAiの姿を見つけて驚いた表情をしていた…。

 

 

《というか…なんでオレがいる事にそんなに驚いてるんだよ?さっきまで新生リンクヴレインズでプレイメーカーと一緒にドンパチしてたんだぜ??》

 

《ああ、そうだったんだ…リンクヴレインズやネットワークの情報を仕入れる余裕がなくてね……》

 

「ロマン…遊海さんか、遊嗣はどうした?一緒じゃないのか?」

 

《それに、なんか疲れてるみたいだし…何かあったのか?》

その時、遊作とAiはロマンの異変に気付く…モニターに映るロマンは明らかに疲弊し、落ち込んだ様子だったからだ…。

 

 

 

《落ち着いて聞いてほしい、悪い知らせだ……マスター…白波遊海が()()()に襲撃され、意識不明の昏睡状態になってしまった……ボクも、きみ達に助けを求めに来たんだ…!》

 

 

「「《───なんだって!?》」」

 

 

ロマンの齎した()()の知らせはcafeNagiを激震させた…。

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