転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話 作:S,K
改めまして、あけましておめでとうございます!本年もよろしくお願いいたします!
囚われた遊海や草薙仁を救う為に新たな縁が結ばれる…彼らが次に出会う事件とは…?
それでは、新年1発目のお話を…どうぞ!
「お待たせ、コーヒーを淹れてきたんだ」
「店長さん…ありがとうございます」
「良いんだよ、気楽にやってくれ…ここのところ暇だからさ」
「草薙さん…」
観覧車を降りた遊作達3人はその公園で待機してくれていたcafeNagiへとやって来ていた…。
「しかしまさか…遊作が遊嗣君やマシュちゃん以外の
「改めてよろしくお願いします、草薙さん…安心してください、ここの秘密は守ります…ボクも、
「そうか…キミも、つらい時間を送ったんだな…」
挨拶を交わす翔一と尊…忌まわしき『ロスト事件』に関わりある者として、2人は通じ合う所があるようだった。
「それに、遊嗣君…まさか、鋼の騎士…遊海さんまでもが襲われたなんて…」
「……大丈夫、です…父さんの事は母さんや精霊のみんなが看てくれてますから…父さんや、弟さんを助ける為に…僕も力になります…!」
「ボクも、全力で力になります!ボクが力になれる事があったら、何でも言ってください!」
「遊嗣…穂村君…ありがとう…!」
そして、同じく家族の意識データを奪われた遊嗣に声を掛ける翔一…憔悴こそしているが、遊嗣の瞳の奥には決意の光が光っている…さらに、尊も声を上げた事で翔一は深く頭を下げた…。
「それで草薙さん、何か手がかりは見つかったのか?」
「ああ…遊作、お前が戦った奴らが消えたのは…どうやら、リンクヴレインズの侵入禁止エリアのようだ」
「侵入禁止エリア?」
「ああ、これを見てくれ」
翔一に逃亡犯の手掛かりを問う遊作…そして、翔一が示したのは新生リンクヴレインズの全体図だった。
奇しくも「ハノイの塔」に似た、層のような構造となっているリンクヴレインズ、その下層エリア…リンクヴレインズの根本のような場所は侵入禁止エリアとなっていた。
「──まさか、この事件にSOLが関わっているのか?」
《いや、それはないよ…SOLテクノロジー社の業務は海馬コーポレーションの干渉を受けてる、自らの不利益になるような事はしないはずだよ》
《おお…!流石はロマン!遊海の伝手で情報を仕入れられるんだな!》
『侵入禁止エリア』という言葉からリンクヴレインズの運営であるSOLテクノロジーの関与を疑う遊作…だが、新たな情報を仕入れていたロマンがその可能性を否定する。
「あれ…?なんで、ロマンは海馬コーポレーションの情報なんて知ってるの?」
「ん…穂村、まだ気付いてなかったのか?」
「えっ?何が?」
そんな時、ロマンの情報を聞いた尊が疑問の声を上げる…それを聞いた遊作は首を傾げていた。
「ロマンを開発した遊嗣の父親…意識データを奪われてしまった『鋼の騎士』でもある白波遊海さんは、伝説の決闘者『二代目決闘王』なんだ」
「二代目、決闘王??それって……すごいの?いや、ロスト事件の後は…しばらくデュエルに触れない生活をしてたから……」
「《「《「マジか」》」》」
「えっ?そんな驚く??」
遊作の言葉を聞いてもピンと来ない様子の尊…その反応に尊以外の全員が目を点にする。
《……尊、「二代目決闘王」白波遊海とは…100年以上前、デュエルモンスターズ黎明期から存在する
「へー…140歳…………………140!?!?!」
「あー…うん、そりゃ信じられないよね…父さん、若いし…」
《あはは…実はね───》
恩人である鋼の騎士、遊海の思わぬ情報を聞いてしまった尊は思わず椅子からひっくり返る…そしてロマンが掻い摘んで遊海の秘密を伝える事になり、少しだけ話が逸れてしまうのだった…。
……
「なんだか、見てはいけない…世界の裏側を聞いてしまった気がするよ…」
《ふむ…世界を守り続けた英雄…そんな彼を、油断していたとはいえ行動不能にするとは…『敵』は恐れを知らないのか?》
《だよな…オレだって信じられねーよ…あの人、優しくて強くて…あの人がいたら、オレ達イグニスの事を守ってくれたと思うんだよな……》
「……父さん…」
《大丈夫だよ、遊嗣…ボク達の歩みの一歩一歩がマスターを救う事に繋がるはずだ…話を逸らしてごめん、草薙さん…話を続けてほしい》
「ああ、説明してくれてありがとうロマン」
遊海の説明を聞いてキャパオーバー気味の尊…そして、説明を終えたロマンは翔一へと話を戻す。
「侵入禁止エリア周辺のデータを調べた結果、正体不明のデータの断片を見つけたんだ…見てくれ」
「データ…プログラム…ごめん、ボクはそういうのは疎くて…藤木君達は?」
《おいおい…いい加減そんなタニンギョーギな呼び方は止めようぜ?オレ達は一蓮托生の
「ああ、構わない…遊嗣もいいか?」
「僕も遊嗣でいいよ!穂村君は…尊、でいい?」
「うん!尊で良いよ!改めてよろしく!遊作!遊嗣!」
《ふふっ…青春だね!(マスターが見ていたら、きっと喜んでくれるだろうなぁ…)》
そして、草薙が新たなデータを見せる中…Aiが尊の他人行儀な呼び方へと突っ込み、それぞれに名前で呼び合う事になったのだった。
《そういえば…このプログラムの書き方…以前、Aiがボクにくれたメッセージに似てるような…?》
《ああ…このプログラム、イグニスの作ったプログラムだぜ》
「「「なんだって!?」」」
《ふむ、この癖は…風のイグニスのプログラムだ、間違いない》
そして…プログラムを一見したAi達がプログラムの作成者に思い当たる、このプログラムを作ったのはAi達の仲間…風のイグニスだと言うのだ…!
「そのエリアに風のイグニスがいるのか?」
《うーん…いるかも?いないかも?》
「どのみち、調べる必要がありそうだな…」
「そうらしいな…!」
Aiや不霊夢の証言を聞いた遊作達は謎のエリアの調査を進める事を決めた…。
…………
「草薙さん、何か分かったか?」
「いや、Aiから送られてきたデータを解析していたんだが…大きな進展はなかった…でも、
「面白いモノ?」
SOLテクノロジーの監視から隠れながら侵入禁止エリア周辺を調査した遊作達…残念ながら、新たな手掛かりを掴む事はできなかったのだが…翔一はとあるデータをモニターへと映し出した。
「これは──」
《で、出た〜!ゴーストガール〜!!!》
「「ゴーストガール?」」
「ネット世界で様々な情報を「お宝」として集めている情報屋、電脳トレジャーハンターさ…どうやら、侵入禁止エリアへの行き方やセキュリティシステムの情報を送ってきたらしい」
それは電脳トレジャーハンター・ゴーストガールから送られてきた新生リンクヴレインズの侵入禁止エリアの
《へぇ…優しい人がいるんだね……という感じではないかな?》
《そうだよ!!こんなの罠に決まってる!あの女のせいでオレ達がどれだけ危険な目に遭ったか!!》
《Aiがこれほど取り乱すとは、余程だな…》
ロマンの問いかけにAiは騒ぎながら応える…ゴーストガールの流す情報は確かなモノだが、彼女は遊作やAiを囮にして目的を果たそうとする事が多いのだ。
「この情報によると、侵入禁止エリアにはSOLテクノロジーも詳細を把握できていない
「ゲート…奴らはそこに逃げ込んだのか?」
《ダメダメダメダメ!!また酷い目に遭いたいのかよ!?今までだって偽ブルーエンジェルのせいで捕まりかけたり!SOLテクノロジーのセキュリティに消されかけたり、変なバグ・モンスターに襲われたりしてるのに!!》
「だが、彼女の情報には真実味がある…こんな情報はSOLテクノロジー以外からは流れない」
「と、なれば…情報の出処は財前だろう?」
「財前…デュエル部の財前さんの、お兄さん?」
《ああ!ブルーエンジェルこと財前葵のお兄ちゃんの財前晃だ!ゴーストガールとつるんでるのさ!》
「へぇ〜…SOLテクノロジーの部長さんがトレジャーハンターと……待って!?財前さんがブルーエンジェル!?!?」
《あ、ヤベ…コレ、言わない方が良かったやつ?》
《なんだ、知らなかったのか?》
《ボクは薄々そんな感じがしてたけど…遊嗣は純粋だからね…》
「まぁ、遅かれ早かれ知る事にはなっただろう…財前はオレ達をゲートの向こうに行かせ、探らせようとしているらしいな」
ゴーストガールの情報の正確さから、首謀者の存在に気付く遊作と翔一……なお、遊嗣は思いがけずブルーエンジェルの正体を知る事になり驚愕している。
「しかし、SOLテクノロジーはバウンティハンターを雇っているんだろ?素直に考えれば、Aiの言う通り
《マスター…遊海経由の情報なんだけど、SOLテクノロジーがKCの子会社になるにあたって…本来、彼らはイグニスへの干渉を禁じられているはずだよ?ほら、契約書のコピーデータ!》
「おおっ!?なんでそんなモン持ってるんだ!?というより、その情報を流してくれるKCの関係者って…まさかカイバ──」
《ストップだよ店長さん、貴方達には
「「「???」」」
「…改めて…すごい人だな、遊海さんは…」
ゴーストガールによる『罠』を疑うAiと翔一、そんな彼らにロマンはKCとSOLの契約書のコピーを見せる…なお、翔一は『都市伝説』の事を思い出したが…ロマンによってその言葉は口止めされた。
《この契約書の事がホントなら、あのバウンティハンターがオレ達を狙ってるのって…契約違反じゃね?》
「いや…確かに『イグニスへの干渉・捕獲を禁ずる』とは書かれているが、
《う〜わっ…人間ってズルいよな〜…なんでもかんでも抜け穴を探して…》
《ともかく…手掛かりが無い以上、そのゲートとやらを調べねばならないな…虎穴に入らずんば虎子を得ず、という事だ!》
《うう〜!!オレは行きたくないけど、多数決で行くパターンじゃん!!行きたくなーい!!》
《まぁまぁ…ボク達がいれば何でもできる!罠なんて跳ね除けようよ!マスターなら、きっとそうする!》
「ロマン…そうだね!父さんなら、きっとそうする!」
《わ〜!?慎重派の遊嗣とロマンまで〜!!》
Aiは何度もゴーストガール関係で痛い目に遭っている事で反対気味だが…それ以外の全員がその情報に乗る事に決めたので無意味だった。
「よし…それじゃ、尊と遊嗣にもアップデートしたLVSSと…ゴーストガールから渡されたトラップ回避プログラムを渡しておこう」
「LVSS?」
《ふむふむ…『リンクヴレインズ・サーチング・システム』というプログラムみたいだね、リンクヴレインズ全体を網羅する事でボク達の現在位置の把握と…店長さんとの通信プログラム、緊急脱出用のプログラムも実装されているみたいだ》
「解説ありがとうロマン、そして…ゴーストガールのトラップ回避プログラムは簡単なプログラムならステルス機能が働くらしい…それからLVSSの脱出プログラムは1度の使い切りだ、そこだけは考えて使ってくれ」
「すごい…本当に僕もハッカーになったみたいだ」
そして翔一が3人に新たなプログラムを渡す…その技術力を見た遊嗣も目を丸くしている…。
「遊嗣、オレと尊が先行する…安全が確保できたら合図するから追いかけて来てくれ」
「わかった…!2人とも、気を付けて…!」
遊嗣に後詰めを任せ、遊作と尊はリンクヴレインズへと飛び込んだ…!
「なぁ、遊…プレイメーカー?なんでYu-Zを置いて行ったんだ?」
「……本来、Yu-Zは争い事が苦手な性格なんだ…アイツは『自分の守りたいモノ』を守る時に実力を発揮できるようになる…しかし、父親の意識が奪われた事で今のアイツは
「なるほど…」
リンクヴレインズの侵入禁止エリアへと向かう遊作と尊は遊嗣を置いていった事について話し合う…。
遊作は遊嗣が平常心ではない事に気付いていたのだ…。
「よし、もう少しで侵入禁止エリアに入る…ゴーストガールのプログラムを起動しよ──」
『見つけたぞ…プレイメーカー!!!』
「「ッ!?」」
そして前回、ボーマン達を取り逃がした障壁近辺に近づく遊作達…その時、何者かが荒々しい叫びを上げる…それは恐竜──ティラノサウルスをモチーフとした覆面で素顔を隠した何者かだった…!
《ん…ん〜?プレイメーカー、アレ…顔は隠してるけど、GO──『俺はマスクドGO!尋常に勝負しやがれプレイメーカー!!』いや、正体隠してるのか隠してないのかどっちなんだい!!!》
「なんだアイツ…」
しかし、Aiはひと目で正体を看破する……否、溢れる闘気を隠しきれていない……乱入者の正体、それは覆面デュエリストとなった鬼塚豪だった。
憧れのデュエリストであるゴーシュとのデュエルによって闇堕ちしかけていた精神状態から脱出した鬼塚…しかし、それでプレイメーカーへの対抗心が薄まった訳ではない。
ゴーシュとの約束もあり、子供達に見せられない…恥ずべき行動はできないと感じた鬼塚は憧れのデュエリストに倣い、GO鬼塚の名前を封印──覆面デュエリスト『マスクドGO』として、リンクヴレインズに再び現れたプレイメーカーを探し続けていたのだッ!!
……なお、そんな彼の様子を見た遊作は引き気味である…。
『この時を3ヶ月も待ったんだ!俺とデュエルしろ!プレイメーカー!!』
《おいおい…なんだかやる気だぜ?鬼塚の奴…オレがいない間になんかあった??》
「いや…だが、あまり騒がれるとSOLに気付かれるな…」
「プレイメーカー!ここは俺に任せてくれ!」
「ソウルバーナー?」
闘志を剥き出しにして遊作を追う鬼塚…その時、尊が声を上げる。
「俺としては…プレイメーカー対GO鬼塚なんてすごく興味のある対戦カードだけど、できれば2人にはいがみ合って欲しくないんだ…プレイメーカーにGO鬼塚、ブルーエンジェルにYu-Z…4人はリンクヴレインズの為に立ち上がった
「──わかった、先に障壁を抜ける…あとは頼む!」
「ああ!鬼塚を説得(物理)して追いかける!」
《ご武運を!》
《おう!お前達も頑張れよ!》
《…お前には言ってない》
《む〜か〜つ〜く〜!》
4人の勇姿に救われた者として、鬼塚と遊作の衝突を避けたかった尊は鬼塚の相手を引き受けた!
「GO鬼塚!俺はソウルバーナー!プレイメーカーの代わりにお相手します!」
『っ…お前、この前の騒動の時の…邪魔をするな!というか、俺はマスクドGOだ!!』
「まぁまぁ…先輩が俺に勝てたら、プレイメーカーにデュエルできるようにアポを取りますから!」
《ああ、ソウルバーナーは約束を守る男だ!二言は無い!》
『っ…イグニス!?という事は…お前も財前が言っていた事件の…ロスト事件、とやらの被害者か…!』
「その通り!流石は先輩、話が早い!」
鬼塚の前に立ち塞がるソウルバーナー…そして、そのデュエルディスクから現れた不霊夢を見た鬼塚は驚きを露わにする。
実は鬼塚、口止めされた『ハノイの塔』事件の真相をネタに晃に対して強請り紛いの事をしてプレイメーカーとAi…イグニスとの関係性やロスト事件について聞き出していたのだ…。
『お前に先輩扱いされる謂れはないが…ちょうどいい、プレイメーカーの前座として相手をしてやる!だが、俺は誰であろうと手加減はしないぞ!!』
「うっしゃっ…!改めて、俺はソウルバーナー!」
《そして私は炎のイグニス、名は不霊夢と呼ばれている!》
「GO鬼塚、胸を借ります!!」
熱き炎のデュエリストと熱き闘志を燃やす闘士が激突する!
「『スピード・デュエル!!』」
デュエルダイジェスト 尊対マスクドGO
侵入禁止エリアへの突入を前に始まった尊と鬼塚のスピードデュエル…先攻を取った鬼塚は『覆面デュエリスト』としての新たなデッキ──野性味溢れる恐竜人のモンスターで構成された『ダイナレスラー』を解放…フィールド魔法『ワールド・ダイナ・レスリング』を発動するスキル『ダイナレッスル・レボリューション』と永続魔法『ダイナマッスル』によって攻撃力2200の『ダイナレスラー・カポエラプトル』を呼び出す。
続く尊のターン…『
しかし、鬼塚は甘くない…『カポエラプトル』は戦闘破壊耐性を持ち、攻撃を受けた事で守備表示となる事で受けるダメージを最小限に押さえ、さらにフィールド魔法『ワールド・ダイナ・レスリング』の効果で追撃を封じる。
返しのターン…鬼塚は『ダイナレスラー』のエースモンスター、攻撃力3000を誇る『ダイナレスラー・キング・Tレッスル』をリンク召喚…さらにリンク素材となった『ダイナレスラー・カパプテラ』の効果によってバトルフェイズ終了時まで攻撃力を4000まで上昇させる。
そして、その攻撃力で尊へと攻撃を仕掛け…さらに、攻撃時に相手の魔法・罠カードの発動を封じる効果を使う事で『ヒートライオ』を撃破…尊へと大ダメージを与える…!
『どうだ!これが、俺の力だ!俺はこの力でプレイメーカーを越える!!もう一度、GO鬼塚としての誇りを取り戻す為に!!』
「すげぇ…すげぇよ、GO鬼塚…でも、
『っ…!』
新たな力を振るう鬼塚…そんな鬼塚の戦い方を見た尊は違和感を覚える。
尊はそこまで深くGO鬼塚のプレイスタイルを知る訳ではない…しかし、不慣れなネットで見た彼のデュエルはもっと
「GO鬼塚は…俺の中のGO鬼塚は最高のデュエリストだよ!でも、負けた事や人気がなくなった事を相手のせいにするような
『お前…』
「俺にとってアンタはヒーローなんだ!俺は、俺達を苦しめた奴らを壊滅させてくれたアンタ達を心の底から尊敬してる!!前に進めなかった俺に、道を示してくれた…例えどれだけ追い詰められても、自分の力を信じて最後まで戦った孤高のデュエリスト!!そんなアンタがウジウジとしてる姿なんて見てらんねぇよ!!」
『っ…』
尊の思わぬ言葉に鬼塚の心が揺れる…ゴーシュによる荒療治によって彼の心が完全に闇に落ちる事はなかった…だが、ハノイの騎士とプレイメーカーとの因縁を完全に振り切る事はできていない。
…しかし…熱い心を持ち、純粋な目でGO鬼塚を見ていたソウルバーナーの言葉は確かに彼の心に響いていた…。
尊のターン、彼は魔法カード『リターン・オブ・リンクファイア』によって墓地の『ヒートライオ』を呼び戻し、キーカードである『
「転生リンク召喚!!生まれ変われ!Link-3!『転生炎獣ヒート・ライオ』!!」
紅蓮の炎を纏って転生する『ヒートライオ』…その効果によって『キング・Tレッスル』の攻撃力を下げる事で1ターンキルを狙う尊…しかし、鬼塚も甘くはない。
『キング・Tレッスル』の相手のモンスターが攻撃する順番を選ぶ効果を発動…さらに、攻撃モンスターを1体に制限する『ワールド・ダイナ・レスリング』の効果とのコンボによって受けるダメージが低くなる『転生炎獣Jジャガー』に攻撃させる事でダメージを最小限に押さえ込む。
そして、手札の『ダイナレスラー・マーシャルアンキロ』の効果で戦闘破壊を回避し、『Jジャガー』の攻撃力を半分にする…鬼塚は新たな力である『ダイナレスラー』を完全に使いこなしていた…!
『奴の場には攻撃力2300の「ヒートライオ」と攻撃力が半分になった「Jジャガー」がいる…以前の俺なら「キング・Tレッスル」で「ヒートライオ」を攻撃していた…だが、プレイメーカーと戦う為に、俺は確実な勝利を選ぶ!!』
確実な勝利を得る為に攻撃を仕掛ける鬼塚…だが、その一手を尊は見抜いていた…フィールド魔法『転生炎獣の聖域』の効果によって自分のライフを1000払い、『ヒートライオ』の攻撃力を0にする事でその分のライフを回復し、鬼塚の攻撃を耐えきったのだ。
「GO鬼塚…アンタのデュエルに懸ける覚悟は伝わってきたよ…だけど、俺にも負けられない理由がある!!…故郷に残してきた
『っ…!!』
逆巻く炎が舞い上がる…尊のライフは残り1100──それはスキルの発動条件を満たしている!
《魂を燃やせ!ソウルバーナー!!》
「奇跡をみせろ!!バーニングドロー!!」
紅蓮の炎が新たな希望を呼び覚ます!
「儀式召喚!!降臨せよ…レベル8!炎を纏いし翠玉の翼!!『転生炎獣エメラルド・イーグル』!!」
それは尊の新たな力…エメラルドの翼を持つ鷲が舞い上がる!
『儀式モンスター…だが、攻撃力は2800…「キング・Tレッスル」には及ばねぇ!』
「ああ…だが、そんな事は関係ないんだ!『エメラルドイーグル』の効果発動!『ヒートライオ』をリリース!」
『なっ…自分のエースモンスターをリリースだと!?』
尊の呼び出した新たな力に熱き獅子の魂が宿る!!
「バトルだ!『エメラルドイーグル』で『キング・Tレッスル』を攻撃!!そして効果発動!『サラマングレイト』リンクモンスターをリリースした事で『エメラルドイーグル』がバトルする時、その相手モンスターを破壊し!その攻撃力分のダメージを与える!!エメラルド・オーバーロード!!」
『な、なんだと!?ぐおおっ!?』
それは紅蓮の炎を纏いし急襲攻撃…それは恐竜の王を貫き、デュエルの決着をつけた…!
マスクドGO LP0
尊 WIN!
『くそっ…俺が、ポッと出の小僧に負けるとは…』
「すいません先輩!立てますか?」
『っ…大丈夫だ、自分で立てる…!』
スピードデュエルが決着し、足場へと投げ出された鬼塚…もといマスクドGO…そんな彼に尊は手を伸ばすが、鬼塚は自力で立ち上がる…。
「GO鬼塚…すいません、今…自分とプレイメーカーは厄介な事に巻き込まれてて、余裕がないんです…!でも、アンタが戦いたがってた事はプレイメーカーに伝えます!俺も英雄同士のデュエル、楽しみにしてます!!」
『そうかよ…なら、プレイメーカーに伝えとけ…
「──はい!必ず、伝えます!それじゃあ!!」
少し拗ねた様子で尊に伝言を残す鬼塚…それを聞いた尊は頷き、遊作を追いかけて侵入禁止エリアへと向かっていった。
『あーあ…いきなりリベンジとはいかなかったがよ………俺は負けねぇぞ、プレイメーカー……必ず決着をつけてやる…!』
胸の内に揺らめく炎…それを持て余したまま、鬼塚はリンクヴレインズから去っていった…。
気まぐれアンケート 好きなイグニスは?
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闇のイグニス Ai
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炎のイグニス 不霊夢
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風のイグニス ウインディ
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地のイグニス アース
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水のイグニス アクア
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光のイグニス ライトニング
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白のイグニス ロマン(オリキャラ)