転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話   作:S,K

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こんにちは、S,Kです…4ヶ月振りの投稿となり、誠に申し訳ありません!!(土下座)

ようやっと繁忙期を抜け出し、イマジネーションが溜まったのでようやく執筆する事ができました…大変お待たせいたしました。

4ヶ月振り、という事で…今までのあらすじを『3つ』でまとめさせていただきます…。


1つ、遊海が謎の襲撃犯によって意識データを奪われ、行動不能の状態に

2つ、新生リンクヴレインズに現れた新たな『敵』ボーマン一味と新たな味方、『炎のデュエリスト』ソウルバーナー

3つ、リンクヴレインズに逃げ込んだらしい他のイグニスを見つける為、そしてボーマンの手がかりを掴む為に遊作達は謎のゲートを目指す!


それでは、最新話をどうぞ!



血塗れの猟犬〜危険なデュエリスト〜

《───よし!尊君がマスクドGO…もとい、GO鬼塚を撃破!立ち入り禁止エリアの障壁も突破したよ、遊作君は?》

 

「もう少しで侵入禁止エリアの最下層に到達する…特にSOLテクノロジーからの妨害もないみたいだ」

 

「遊作君、尊君…!」

 

cafeNagiのハッキングルーム…そこはリンクヴレインズに潜る遊作達とは別の形での戦場となっていた。

 

翔一が遊作と尊の様子をモニタリングし、ロマンがその補佐を…そして、遊嗣はそんな2人や遊作達を応援する事しかできていなかった。

 

 

「僕もハッキングスキルとか、プログラミングのスキルがあったらな…」

 

《遊嗣、気にする事はないよ…きみの苦手や手が届かない所を補う為にボクがいるんだから!きみはいつでも行けるように休んでいて…》

 

「うん…ごめん、ロマン」

 

ネットワーク関係の事はそこまで得意ではない遊嗣…そんな彼をロマンは優しく励ましていた。

 

 

 

 

 

《──ん…!?遊作君!Ai!気を付けて!()()()()!!》

 

「「っ…!!」」

その時、ロマンの索敵が何者かの反応を感じ取った…!

 

 

 

 

………

 

 

 

「あれが下層エリアか…」

 

《草薙が言ってた奴だな!》

少し時間を戻し、リンクヴレインズの遊作とAiは大きな障害もなくリンクヴレインズの下層エリア…謎のゲートがある場所の近くへと到達していた…。

 

 

 

キン──

 

 

《うわっ!?ゾワッときた…!?嫌な予感がする!!》

 

「ああ…嫌な気配だ…!」

その時、遊作とAiの持つリンクセンスが嫌な気配を感じ取る…!

 

《遊作君!Ai!気を付けて!誰かいる!警戒態勢!!》

 

「《っ!!》」

それと同時にロマンからの警告が飛ぶ…データストームが吹き荒れる中を警戒する遊作とAi…そして…!

 

 

バン!バン!!

 

 

《プレイメーカー!!》

 

「わかってる!!」

空中を漂う瓦礫の隙間からレーザーが飛ぶ…しかし、その一撃を遊作は見事に回避した!

 

 

 

『見つけたぞ、賞金首』

 

「貴様か…!」

遊作を狙撃した人物…それはSOLテクノロジー、否…クイーンに雇われた賞金稼ぎ、ブラッド・シェパードだった…!

 

 

『依頼主からの命令だ、捕らえさてもらう』

 

《ぎゃー!?滅茶苦茶撃ってくるぅぅ!?》

右腕から違法プログラミングで組まれたレーザーを乱射するブラッドシェパード…遊作は必死にその攻撃を回避する!

 

 

《くそー!こうなったら、もう一度奥の手だい!!この前みたいに追っ払ってやる!データストーム、解放─!!》

 

『2度も同じ手は喰らわん!』

 

《ひぇ~!?データストームを撃ち抜いてきやがった〜!?》

猛追してくるブラッドシェパードに対してデータストームをけしかけるAi…だが、ブラッドシェパードは乱気流を乗りこなしながら発砲を続ける…!

 

 

 

「遊作!聞こえるか!?」

 

「少し、取り込み中、だっ!」

 

「なら手短に言うぞ!その辺りは侵入禁止エリアの中でも不安定なエリアらしい、あまり中心部から離れると戻れなくなる!」

 

「戻れなければ?」

 

「データの藻屑になる…生身の体も無事じゃ済まないぞ…!」

 

《その前に撃墜されそうだけど〜!?》

ブラッドシェパードによる乱射を切り抜ける遊作へと翔一が通信を飛ばす…侵入禁止エリアは危険なエリアだったのだ…!

 

 

「落ち着けAi、あれは()()だ…オレのデュエルディスクにロックされたお前を手に入れるには、オレをデュエルで倒すしかない」

 

《あっ、そっか!》

しかし、その中でも遊作は冷静だった…いくらレーザーを乱射しようとも、デュエルで勝たなければAiを手に入れる事はできないのだ。

 

 

『フン…カウントは3()()だ、その間に投降するか…それともデュエルか…決めろ』

 

《こっちに決めさせてくれるってよ!オヤサシイ方ね!?》

 

『1つ…』

 

《ううん、油断したらダメだよ2人とも!マスターのデュエルデータの中にも似たようなデュエリストがいたけど──ああいう人は()()()()()()()タイプ!!》

 

『2つ!!』

 

《どわっ!?ホントに撃ってきた!?》

 

「なるほどな…!ロマンの分析通り、目的の為なら手段は選ばないらしい…!!」

投降を促すブラッドシェパード…しかし、それは方便…カウントを無視して再び攻撃を仕掛けた…!

 

 

 

 

Side???

 

 

 

「…ブラッドシェパードとプレイメーカーが接敵したか…(このデータを記録、カイバーマン氏に送信準備…)」

一方その頃、SOLテクノロジーの指令室では財前晃が侵入禁止エリアへと侵入したプレイメーカー達を監視していた。

 

しかし、積極的な介入をする事はない……晃にクイーンへの忠誠心は無い……あるのはSOLテクノロジーを改革するという願い、そしてイグニスの真実を知るという熱意だった…。

 

 

「(そして…頼んだぞ、ゴーストガール……葵、無事に帰ってきてくれ…!)」

そして…水面下ではもう1つの()()()()が進んでいた。

 

 

 

………

 

 

 

「あの監視カメラの先が侵入禁止エリアよ、準備は良いかしら?」

 

「ええ…でも、本当に大丈夫なの?すごい厳重よ?」

 

「大丈夫!私がプログラムしたステルスプログラムを着てればね!」

 

「でも、このデータ…すっごく()()んだけど…」

 

「あら、ごめんなさいね!でも、その分性能は確かだから!」

リンクヴレインズの侵入禁止エリア近く…そこにはステルスプログラムを纏ったゴーストガール、そしてブルーエンジェルがいた…。

 

 

彼女達は晃からの極秘任務によって侵入禁止エリアへと侵入し、謎のゲートの先へと向かおうとしていた。

 

今回の目的は大きく2つ、1つはイグニスが潜むであろう謎のゲートの先を調べ、イグニスと接触…彼らの「意思」を知る事。

そしてもう1つ…それは彼女達より先行してゲートの先に向かい、消息不明となったSOLテクノロジーの調査隊を見つける事だった…。

 

なお、今回の件はSOLテクノロジー社ではなく、晃個人の依頼…しかも、ブラッドシェパードやイグニスと敵対するリスクがある事から、晃はゴーストガールに対して通常の3倍の報酬を支払って契約しているのであった。

 

 

 

 

「なんだか、静かね…噂のブラッドシェパードもいないみたいだし…」

 

「それは当然よ、今ごろプレイメーカーを追って…下層エリアで待ち伏せでもしてるんじゃないかしら?」

 

「えっ…まさか、ゴーストガール!またプレイメーカーを囮にしたの!?」

 

「それはそうよ、リスクは1つでも少ない方が良い…まぁ、あちらにもしっかり侵入禁止エリアの抜け方は教えたし、プレイメーカーも私の情報を信頼してくれてるから…win-winの関係って奴よ」

 

「……少し、プレイメーカーとAiが可哀想になってきたわ…」

セキュリティをスルーして侵入禁止エリアへと向かう2人…そんな中、ブルーエンジェルはゴーストガールに利用されるプレイメーカーに同情するのだった。

 

 

シュイン!

 

 

「ん、OK!監視が厳しいエリアを抜けたわ!ステルス機能を解除するわよ……ん……確かに、ちょっとこのデータ重かったわね…あら?」

そうして監視を抜けた2人はセキュリティを抜ける為のプログラムを解除する…それと同時にゴーストガールはブルーエンジェルの()()に気が付いた。

 

 

「へぇ…!ずいぶん()()()()()アバターにしたのね?」

 

「極秘任務に()()姿()って訳にはいかないもの」

ブルーエンジェルは今回の任務にあたってそのアバターを変えていた。

青い髪はそのままにツインテールからショートに、白い羽のついた青いドレスは何処にでもいそうな若者らしいラフな姿に…彼女を一目でアイドルと見抜ける人間は少ないだろう。

 

 

「ふふっ…ブルーエンジェル改め()()()()()()ってところね!似合ってるわ!」

 

「命名ありがとう!ゴーストガール!」

ブルーエンジェル改めブルーガールとなった葵とゴーストガールは慎重に進入禁止エリアへと進み始める…。

 

 

 

「そういえば、やけにブラッドシェパードの事を気にしてたみたいだけど…そんなに危ない奴なの?」

 

「ええ…()()()()よ、喰らいついたら逃さない…例え()()()()()を使ってもね…!」

道中、ブルーガールは話題の賞金稼ぎについてゴーストガールに訊ねる…彼の名前を聞いたゴーストガールは複雑そうな表情を見せた…。

 

 

 

 

Side遊作

 

 

《っ〜!!アイツ、しつこい!!》

 

「どうやら、やるしかなさそうだ…!」

 

『投降の意思はないか…ならば、いただくぞ!貴様のイグニスを!!』

ブラッドシェパードを撒く為に走り回っていた遊作…しかし、執拗な追跡を続けるブラッドシェパードを退ける為、ついに戦う覚悟を固めた…!

 

 

 

『「スピード・デュエル!!」』

 

 

デュエルダイジェスト 遊作対ブラッドシェパード

 

 

 

Aiの身柄を賭けたブラッドシェパードと遊作のスピードデュエルは…それは今までにない形で進んでいく。

 

 

先攻を取ったブラッドシェパードが扱うのは「雄蜂」からその名を取られた小型の飛行機械──『ドローン』デッキ…しかし、先手を取ったものの大きな動きを見せる事なく、戦闘破壊耐性とライフ回復効果を持つ『ドローン・ポーン』を召喚…その効果をデュエルディスクに搭載されたAIに説明させ、ターンを終える。

 

続く遊作のターン…草薙のナビゲートに従って最深部を目指しながら、不気味な雰囲気のブラッドシェパードを退ける為にサイバースデッキを展開…連続リンク召喚によってボーマンを蹴散らした新たな切り札『シューティング・コードトーカー』を喚び出す。

そして元々の連続攻撃効果に加え、リンク素材となった『エルフェーズ』の効果によって墓地の『クロック・ワイバーン』を特殊召喚する事でブラッドシェパードへの1()()()()()()を決める布陣が完成する。

 

 

………しかし、手段を選ばない狩人は狡猾だった。

 

 

『こうも誘導に乗ってくれるとはな…!()()()()()!「キャプチャー・ドローン」!このカードは自分のフィールドに「ドローン」モンスターがいる時に発動できる!相手のリンクモンスター1体の攻撃及び効果を無効にする!さらに、そのモンスターはリンク召喚の素材にする事も、リリースもできない!!』

 

「なっ…!?」

 

《ナンデスト─!?》

それは罠カードの発動…紫色の鎖が電脳戦士を雁字搦めに縛り付ける…だが、それを見た遊作とAiは普段以上に驚いた様子を見せる、何故なら──

 

 

《おいおいちょっと待て!?お前の伏せカードはデュエルAIが『現状発動できません』なんて言ってただろ!?!?》

 

『フン…発動できなかった、のではない…()()()()()()()だけだ』

 

《えーっ!?言ってた事と違うじゃん!??》

 

『AIから出る情報は()()だ、と誰が決めた?』

 

《お、お前…A()I()()()()()()()()ってのかよ!?汚えぞ!?》

このデュエルが始まってから、ブラッドシェパードのデュエルAIはカード効果やデュエルで発生しうる情報を遊作達にも聞こえる音量でブラッドシェパードに伝えていた……しかし、それはブラッドシェパードの策略──『AIは嘘を吐かない』という先入観を利用して展開をコントロールしていたのだ。

 

 

『しょせん、AIなど()()()()()()()()()()()()という事だ…プレイメーカー、お前は俺には勝てない』

かつての強敵…リボルバーと同じく、遊作のデッキを研究していたらしいブラッドシェパード…彼は『猟犬』たる自分の力を見せつけていく…。

 

 

 

続くブラッドシェパードのターン、彼は主戦力であるリンクモンスター『バトルドローン・サージェント』を召喚…しかし、その攻撃力は『シューティング・コードトーカー』には遠く及ばない。

 

しかし、戦争利用もされるドローンの利点は()()()()()()()事。

 

ブラッドシェパードは『キャプチャー・ドローン』のさらなる効果を使い、3体の『ドローン・トークン』を展開…エースモンスターであるLink-3『バトルドローン・ジェネラル』を喚び出す…!

 

 

 

《うわっ…()()って、スゲーの出てきたけど…!?》

 

『「バトルドローン・ジェネラル」の効果発動!1ターンに1度、墓地の「ドローン」モンスターを自身のリンク先に特殊召喚できる!墓地の「ドローン・ポーン」を特殊召喚!さらに装備魔法「ドローン・ランチャーユニット」を「ジェネラル」に装備!これで装備モンスターはモンスター効果の対象にならない!』

 

《さらになんかヤバそうな砲台を装備しやがった…!?アイツ、兵器オタクかよ!?》

 

『兵とは優れた上官の下、装備・兵器・乗り物を得る事で力を得る…常識だ』

次々と布陣を固めていくブラッドシェパード…その攻め方はまさに軍隊を指揮する指揮官のようだった。

 

 

『装備魔法「ドローン・ランチャーユニット」のさらなる効果発動!フィールドのリンクモンスターのリンクマーカー1つにつき100ダメージを相手に与える!フィールドのリンクマーカーは7つ、700ダメージを受けるがいい!』

 

「くっ…!」

固定砲台から放たれた弾丸が遊作のライフを削る…!

 

 

『これで隊の編成は整った…「ジェネラル」の効果発動!1ターンに1度、自分のレベル4以下で攻撃力1000以下の「ドローン」モンスターはダイレクトアタックできる!さらにそのモンスターがダメージを与えた時、「ジェネラル」のさらなる効果が起動!そのモンスターをリリースする事でその攻撃力分のダメージを与える!』

 

「っ…ぐうっ!?」

それは現実の戦争でも使われる『特攻攻撃』…その攻撃で遊作は一気に1200のダメージを受けてしまう…!

 

 

『さらに!「ドローン・ポーン」がダイレクトアタックに成功した事で「バトルドローン・サージェント」はダイレクトアタックできる!そして再び「ジェネラル」の効果発動!「サージェント」をリリースする事で攻撃力分のダメージを与える!!』

 

「ぐうううっ…!!」

 

《ヤベーよ!!もう残りライフ500しかねーじゃん!?!》

苛烈な連続攻撃で遊作はさらに追い詰められてしまう…!

 

 

『これで終わりだ…!「ジェネラル」で「クロック・ワイバーン」を攻撃!!』

 

「まだだ!罠カード『キュア・コンバージョン』を発動!その効果により攻撃対象になったモンスターをリリースする事でバトルを終了し、カードを1枚ドローする…そして、そのカードがモンスターカードなら、その攻撃力分ライフを回復する!オレがドローしたのは──攻撃力1800の『サイバース・ウィザード』!!」

 

《おっしゃ!流石プレイメーカー様!》

しかし、遊作も黙ってはいない…伏せカードによって窮地を脱する…しかし…

 

 

《へっ、当てが外れて残念だったな!》

 

()()()()()、これでお前のライフは2800…次のターンは()()()()()()()()()()

 

《アララ、バレてたのね…》

窮地は脱したが、それは首の皮一枚…さらに、逆転の一手になる『ストームアクセス』は発動条件を満たしていなかった…。

 

 

『プレイメーカー!お前の最後まで残り2ターン…カウント2つだ!』

それは敗北までのカウントダウン…しかし、遊作は揺らがない。

 

 

 

遊作のターン…遊作は身動きの取れなくなった『シューティング・コードトーカー』を魔法カード『サイバース・ブリッジ』によってEXモンスターゾーンからモンスターゾーンへ移動、さらにサイバースの展開力によって新たなモンスターを喚び出す為に展開を続ける…だが…。

 

 

『どれだけ足掻こうと無駄だ!「キャプチャー・ドローン」が存在する限り、お前のリンクモンスターは攻撃できない!』

ブラッドシェパードはリンク使いである遊作に合わせて既に手を打っていた…しかし、その程度で遊作は止まらない…リンクモンスターが使えないのなら()()()()を用意すればいい!

 

 

「『サイバース・ウィッチ』の効果発動!自身のリンク先にモンスターが特殊召喚された時!墓地の魔法カードを除外する事でデッキから儀式モンスター1体と儀式魔法1枚を手札に加える!!」

 

『っ…儀式か!!』

 

「オレは儀式魔法『サイバネット・リチューアル』を発動!」

それは遊作の新たな力…妖しい炎を灯す魔法陣が展開する!

 

「──契約は結ばれた!2つの魂は闇の力を操る賢者へと受け継がれる…儀式召喚!降臨せよ!『サイバース・マジシャン』!!」

魔法陣の放つ光の中から遊作の新たな力…電脳の魔導師が現れる!

 

 

「バトルだ!『サイバースマジシャン』で『ジェネラル』を攻撃!この時、墓地の『トラッシュ・ハッカー』を除外する事で『ジェネラル』の効果を無効にする!その代わり、バトルでは破壊されなくなるが…相手が受けるダメージは2倍になる!さらに『サイバースマジシャン』はリンクモンスターとバトルする時、攻撃力が1000アップする!サイバース・マジック!!」

 

《いっけー!一気に2200のダメージだ!!》

ジェネラルへと放たれる魔力弾…しかし、ブラッドシェパードはさらなる一手を打つ…!

 

 

『……優れた上官は時に勇気ある撤退を断行する…!罠カード発動!「デモリション・ドローン」!このカードはフィールドの「ドローン」モンスター1体をリリースする事で、このターンに受けるダメージを半分にする!くっ…!』

ブラッドシェパードはジェネラルをリリース、受けるダメージを1250まで押さえ込む…!

 

 

『カウント2…次のターンで決着をつける…!』

 

 

返しのターン、ブラッドシェパードは再び遊作へと猛攻を仕掛けていく。

『キャプチャー・ドローン』によって素材を確保した事による『バトルドローン・サージェント』『メディックドローン・ドック』の連続リンク召喚、装備魔法『アセンブル・ドローン』による『ジェネラル』の蘇生…再び弾丸を揃えたブラッドシェパードは遊作に連続攻撃を仕掛ける。

 

遊作は『サイバースマジシャン』の持つダメージ半減効果で必死に耐え凌ぐが…ブラッドシェパードはスキル【ドローン・クラフト・フォース】を発動、その効果で『サイバースマジシャン』を弱体化、さらに『ジェネラル』を強化する事で大ダメージを与え、『メディックドローン・ドック』でのトドメを狙うが…罠カード『エクセス・レッサー・リンカー』によって『サイバースウィッチ』との相討ちに持ち込む事で敗北を回避する。

 

だが、ブラッドシェパードはダメ押しとして破壊された『メディックドローン』の効果で遊作のライフを回復させる事でスキルの発動を封じに掛かる…。

 

 

 

『プレイメーカー…デュエルで私のカウントから逃れた獲物は初めてだ、誇るがいい…だが、それもこれで終わり…諦めてイグニスを渡したらどうだ?』

 

《ふざけんな!オレ達はな固い信頼と絆ってヤツで結ばれてんだ!!》

 

 

『──AIとの絆、だと…!?貴様らは()()()()()()()()()()()()()()!!!』

 

「っ…?」

 

《ん…?》

遊作へとイグニスを渡すように促すブラッドシェパード…しかし、それに対するAiの答えを聞いた途端、彼は今までにないほど激昂した。

 

 

『賞金稼ぎ』ブラッド・シェパード──本名『道順健碁』…彼はAIに対する()()()()()()()()を抱えていた。

 

それは数年前の事…母子家庭で育った彼は最愛の母と就職祝いの夕食を楽しんだ直後、乗っていた自動運転タクシーのシステムトラブルによって事故に遭った。

それによって母親は脊髄を損傷、自身も右腕を失う大怪我を負った…それ以降、彼はAIを憎み…入院する母親の治療費を稼ぐ為、電脳世界で暗躍する『賞金稼ぎ』になったのだ…。

 

 

AIを憎む男による包囲網…しかし、それはついに破られる。

 

 

1つ、魔法カード『ディメンション・リンゲージ』によってライフを半分にし、『シューティング・コードトーカー』を除外する事でのスキル発動条件の達成。

 

2つ、ブラッド・シェパードの対策が全て『リンクモンスター』に対するメタだった事。

 

そして3つ、ブラッド・シェパードのプレイメーカー…そしてスキルへの油断…その要素が活路を開く!

 

 

 

「このカードで決める!オレは魔法カード『サイバネット・フュージョン』を発動!!」

 

『なっ…!?融合召喚だと!?』

ブラッドシェパードは勘違いしていた…スキル【ストーム・アクセス】でランダムに加えられるカードは()()()()()()()()()()なのだと……しかし、それは()

新たな力が勝利への道を照らし出す!

 

 

「今、雄大なる翼のもとに集いし強者達よ!新たな伝説となれ!融合召喚!!出でよ!『サイバース・クロック・ドラゴン』!!」

吹き荒れる嵐の中から電脳世界に新たな時を刻む紫竜が現れる!

 

 

「『サイバース・クロック・ドラゴン』の効果発動!このカードが融合召喚に成功した時、融合素材となったリンクモンスターのリンクマーカーの数だけ、デッキトップからカードを墓地に送る!融合素材となったのはLink-2の『クロック・スパルトイ』とLink-3の『シューティング・コードトーカー』!よって5枚のカードを墓地に送り、その枚数1枚につき攻撃力を1000アップする!!」

 

『攻撃力、7500だと!?俺が、AIに与する者などに─!!』

 

「喰らえ!パルス・プレッシャー!!」

放たれるのは紫電の極光…それは憎悪のデュエリストを一撃で吹き飛ばした…!

 

 

 

「お前のカウントとやらは…全てムダに終わったな」

 

ブラッドシェパード LP0

 

遊作 WIN!

 

 

 

 

 

 

「プレイメーカー!」

 

「無事だったか、ソウルバーナー」

ブラッドシェパードがデュエルに敗れ、ログアウトした直後…鬼塚とのデュエルを終えたソウルバーナーが合流する…。

 

 

 

「マスク……GO鬼塚は?」

 

「ああ、無事に勝ってきた!お前と戦いたがってたのと…『負けてからが本当の自分だ』って、伝えてくれって」

 

「……そうか」

 

《負けてからが本当のジブンって…大丈夫かよ、鬼塚のヤツ》

 

《うむ、以前のデュエルよりも堅実な戦い方をするようになっていたぞ…強敵だった》

鬼塚との戦いを手短に伝えるソウルバーナー…それを聞いた遊作は静かに前を向く。

 

 

「これで邪魔は入らないはずだ、先を急ごう」

 

 

 

…………

 

 

 

《おお〜…なんだココ、目的地はまだ先か?》

 

《いや、見えてきたな…!あれがゲートらしい》

 

「あの向こうに奴らは消えたのか…!」

電脳世界を進む事しばらく…SOLの管轄から外れ、景色が『電子の海』ともいえる状態に変わった頃、遊作達はついに『ゲート』の存在する座標へと辿り着いていた…。

 

 

 

「Ai、ロマンに渡されたプログラムを起動しろ」

 

《OK!ロマンやーい!準備できたぞ〜!》

そして遊作に促され、Aiはとあるプログラムを実行した。

 

 

 

Side???

 

 

 

《ん、遊作君達が座標に着いたみたいだ…行こう、遊嗣!》

 

「うん…!」

 

「2人とも、何が起きるか分からない…気を付けてな!」

 

「はい…!行ってきます!into the VRAINS!!」

同じ頃、遊作達の動きをモニタリングしていたロマンが彼らが目的地に到着した事を確認…遊嗣は草薙に見送られ、リンクヴレインズへと飛び込んだ…。

 

 

 

「ここが、新しいリンクヴレインズ………まさか、こんな形で来る事になるなんて…」

 

《Yu-Z…そうだね、それより…()()()()()()()似合ってるよ!》

 

「うん、ありがとうロマン」

新生リンクヴレインズの中心から少し離れた場所に現れた遊嗣…そのアバターは以前より変化していた。

 

 

金髪は本来と同じく黒髪に

 

服装はデフォルトの黒スーツから白を基調とした動きやすい白い制服に*1

 

そして首元には…ロマンによるスキャンによって再現された『聖剣のアクセサリー』が輝いている。

 

 

事件前に遊海とアヤカが『似合うだろう』という理由で作成した新たな服を見た遊嗣は拳を握りしめる…。

 

 

 

「…絶対に、父さんと草薙さんの弟さんを助ける為の手がかりを掴んでみせる…!」

 

《うん、ボク達の力を合わせて…絶対にマスター達を助け出そう!……よし、Aiの座標を確認!()()()Yu-Z!!》

 

「行こう!」

父を…遊海達を助ける決意を固める遊嗣…そしてロマンがプログラムを起動する!

 

 

《再現プログラム『ディメンション・ムーバー』実行!》

 

 

キィン─!!

 

 

ロマンがプログラムを発動すると同時に2人の姿は電脳世界から掻き消え──

 

 

 

 

キィン─!

 

 

《よし、到着!》

 

《うおおっ!?本当にセキュリティを抜けて()()()してきた!すっげぇ!!》

数瞬後、ビーコンとなっているAi達の近くに閃光と共に実体化した!

 

 

《これは…私達にはない技術だな…最初からこれでゲートを目指せば良かったのではないか?》

 

《すまない不霊夢、このプログラムは自分が行った事のある場所か、目印…ビーコンがある座標じゃないとワープできないんだ……母様ならもう少し融通が利くんだけど…草薙さんの『LVSS』と同期させて自由度を上げられるようにするよ》

 

「いや、ビーコンがあれば転移できるというだけでもありがたい…Yu-Z、ソウルバーナー…行くぞ、ゲートの中へ!」

 

「「ああ!!」」

そして合流した3人は謎のゲートの中へと踏み込んだ…!

*1
FGOの魔術礼装・カルデア

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