転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話 作:S,K
執筆欲が続くうちに、FGOの時間を削って投稿!……まずい、復刻イベント手付かずだ…(汗)
そんなこんなで…最新話をどうぞ!
「Yu-Z…待っていろ、必ず遊海さんと草薙さんの弟の意識データを取り戻してみせる!」
風のイグニス・ウィンディが作り出した『風のワールド』の辺境、金色の雲海に覆われたその場所で遊作は宿敵・ボーマンと対峙する。
同行していた遊嗣はボーマンの弟だという少年・ハルの差し向けたビット&ブートの相手をする為に離脱…そして、遊嗣の強さを信頼する遊作は奪われた意識データを取り戻すべく、ボーマンと火花を散らす…!
ゴゴゴ…ゴゴン!!
《あれは…!》
「マスターデュエル用のデュエルフィールド…!」
その時、雲海の中から何かが浮上する、それは石造りのマスターデュエル用のフィールド…そして先に現れた2体の巨大な兵士の石像が腕を下げ、遊作達が戦う為の足場となった…。
【さぁ来い!プレイメーカー!!デュエルだ!】
《おいおい…この前は逃げ回ってばっかりだったのに、今回はメチャやる気じゃねぇか…なんか怪しいぞ…!》
「何か策があるのだろう…だが、それは最初から覚悟の上だ!」
自身が立っていた石像の頭部から飛び降りるボーマン…その様子は以前の戦いとは
しかし、遊作は覚悟を持ってデュエルを受けて立つ!
「ここで決着をつける…デュエルだ、ボーマン!!」
【今日こそ、お前のふてぶてしい顔を絶望に染め上げてやる!!】
【「デュエル!!」】
デュエルダイジェスト プレイメーカー対ボーマン
雲上のデュエルフィールドで激突する遊作とボーマン…先攻を取ったボーマンは以前から扱う「ハイドライブ」デッキを展開、以前のデュエルでは見せなかった炎属性のリンクモンスター『バーン・ハイドライブ』を喚び出す…しかし、そのプレイングに遊作は疑問を抱く。
ボーマンが操るLink-1の『ハイドライブ』モンスターは「相手フィールドに同じ属性のモンスターが存在する時、ダイレクトアタックできる」という効果を持つ…故に、後攻を取ればデュエルを有利に進める事ができる…しかし、ボーマンは先攻を選んだ…その意図は───
【プレイメーカー…これより、このフィールドはお前の
「オレの罪、だと…?」
さらに、意味深な言葉を口にしたボーマンはキーカードであるリンクマジック『
【『ツインハイドライブ・ナイト』はリンク召喚に成功した時、リンク素材としたリンクモンスターと同じ属性として扱う…俺が素材としたのは水属性の「クーラント・ハイドライブ」と炎属性の『バーン・ハイドライブ』…よって!このモンスターは炎と水属性となる!】
双剣士の持つ剣にそれぞれ炎と水の力が宿る、そして…。
【俺はカードを2枚伏せてターンエンド…プレイメーカー、先に言っておく!この
《なんだなんだ…!?この前は雑なデュエルだったのに、今回はめちゃくちゃに仕込んでくるじゃん!?あの伏せカード、ヤバい奴じゃないか…?》
「ああ、以前のデュエルで使った属性を変更する罠カード『プロパティ・スプレイ』は確実に伏せてある…そうでなくとも警戒せざるをえない」
自信満々に遊作へと勝利宣言を叩きつけるボーマン…彼のプレイスタイルは以前とは別物、その様子から遊作は得体の知れない
「(明らかに前とは
続く遊作のターン、遊作はボーマンに有利となってしまう炎と水属性を避けながらモンスターを展開…防御の要となる『リンクリボー』、そしてサイバース族モンスターのバトル時に他のカードの効果を無効にし、相手の攻撃力・守備力を元々の数値にできる『アップデートジャマー』をリンク召喚…その効果で『裁きの矢』を無効化、さらに相手モンスターを戦闘破壊した時に1000ダメージを与える効果や追撃で合計1500のダメージを与える事に成功する。
……しかし、ボーマンも黙ってはいない。
返しのボーマンのターン、遊作の懸念通りに永続罠『プロパティ・スプレイ』を発動するボーマン…遊作は以前の轍を踏まない為にカウンター罠『マーカーズ・ブレイク』でその発動を無効にするが…それはボーマンの
ボーマンは『プロパティ・スプレイ』の破壊をトリガーとして新たな永続罠『ハイドライブ・サイクル』を発動…その効果で墓地の『ハイドライブナイト』をエクストラデッキに戻す事で手札を補充し墓地の『バーン・ハイドライブ』を蘇生、さらに『炎・水・風・地』の4属性いずれかのトークンを喚び出す効果を踏み台として炎と風属性を合わせ持つ『ハイドライブ・ナイト』を喚び出す。
さらに、自信の効果で風属性の『アップデートジャマー』の効果を封印し、『裁きの矢』とのコンボで攻撃を仕掛ける
対する遊作は『リンクリボー』の効果での返り討ちを狙うが、ボーマンは手札から『ブレイク・ハイドライブ』の効果を発動する事で効果を無効化した上で800ダメージを与え…遊作は合計2400のダメージを受け、石像に叩きつけられてしまう…!
《プレイメーカー!大丈夫か!?なんなんだよアイツ…!?短期間でこんなに強くなれるモンなのか!?》
数日前とは別人の高度なデュエルを繰り広げるボーマンに驚愕するAi…遊作は大ダメージの痛みで表情を歪めている…。
【クク…良い表情になったではないかプレイメーカー…!さぁ、デュエルを続けろ!最後まで足掻け!!何も知らない
「偽者…?」
《何を言ってんだ…?》
そして…対するボーマンは倒れ込む遊作を嘲笑う、狂気的な笑みを見せながら「偽者」という言葉を口にする…。
【お前の考えは手に取るように分かる…何故ならば、俺はお前であり…お前は
「っ…?なんの事だ…?ボーマン!お前はいったい何者なんだ…!!」
【俺は
「《なんだと!?》」
《じゃあ…コイツもソウルバーナーやスペクターみたいに別の部屋に閉じ込められてたって言うのか!?》
【フッ…これから俺が語るのは…闇のイグニス、お前も知らない
遊作の問いに自分もロスト事件の被害者だと名乗るボーマン…彼が語ったのは荒唐無稽とも思える話だった。
10年前、ロスト事件…「ハノイ・プロジェクト」によって監禁され、延々と続くデュエル地獄を強いられた遊作を含めた6人の子供達…そのデータを収集し、イグニス達は設計された。
その時、遊作達の感情や思考、経験値は
そして、ボーマンは自身こそが
《ぷ、プレイメーカー様?実際の所どうなのよ…?自覚とか、あったりする…?》
「……一つだけ言えるのは、このデュエルに勝った方が正しい…という事だ…しかし…オレは、
このデュエルに勝ち、本来のプレイメーカーたる自分の意識を遊作と入れ替えるというボーマン、あまりの事に動揺するAiだが…遊作自身は真っ直ぐとボーマンを睨んでいた…。
続く遊作のターン、ボーマンの話に対する動揺を見せる事なく遊作はデュエルを進めていく。
風と炎属性の効果を封じられた事で不利になるかと思われたが…その効果が手札や墓地には適用されないという穴を突き新たなリンクモンスター『デトネイト・デリーター』をリンク召喚、そしてリンク素材とした『アップデートジャマー』の効果で2回攻撃を付与し、さらに『ハイドライブ・ナイト』をダメージ計算無しで効果破壊する奇策で『裁きの矢』を回避…続けて連続攻撃を仕掛けるがボーマンの速攻魔法『ハーフ・シャット』でダメージを半減されてしまう…。
【俺は、負けない…思い出せ、あの地獄の日々を…!俺は見ていた…10年前、
自身の絶望を…遊作に対する怒りを力に変えるボーマン…その時、異変が起きる…!
ズズズ…バリバリバリ!!
「っ…なんだ…!?」
突然、周囲の景色が暗転…金色の雲海が暗雲に覆われていき、ボーマンに稲妻が直撃する…!
【俺は復讐の使者…!お前を倒すまで、俺は倒れん!!】
稲妻を受けたボーマンの威圧感が増す…そして、掟破りの一手を打つ!
【
「なんだと!?!」
《はぁ!??》
周囲を吹き荒れるデータストーム…ボーマンはその嵐の中に腕を突き刺し、引き抜く……なんとボーマンはマスターデュエルでは原則発動できないはずのスキルを発動した…!
あまりの異常事態に遊作とAiも目を見開いている…。
【現れろ…!復讐の使者!!Link-3!「トライデント・ハイドライブ・ロード」!!】
そして現れるのは炎・風・水の三属性を宿す復讐の騎士…その効果は…。
【「トライデント・ハイドライブ・ロード」はリンク素材としたモンスターの属性を得る…そして、同じ属性を持つ相手のモンスターの効果は無効になる!さらに装備魔法『ハイドライブ・アクセラレーター』を装備!その効果で装備モンスターが風属性を持つ事で装備モンスター以外の俺のフィールドを対象とする効果を無効にでき、水属性を持つ事で罠カードの効果を受けず、炎属性を持つ事で相手の魔法カードの効果を受けない!】
《ちょっ…!?堅すぎだろ!?》
それはあまりにも堅牢な耐性…その効果と『裁きの矢』が組み合わされば、遊作は為す術がないと思われたが…!
「罠カード発動!『リンク・レーション』!バトルするモンスターのリンクマーカーの合計が5以上の時、ライフを1000回復する!さらに、その戦闘で自分のリンクモンスターが破壊された時、『レーション・トークン』を特殊召喚できる!」
【小癪なマネを…!】
遊作はライフを回復する事で致命の一撃を回避…しかし、その残りライフは…僅か100だった…!
【ライフ100でも戦う気力は失せないか…流石は俺のコピーだと言っておこう…だが、無駄な足掻きだ!すぐにそのイグニスと一緒に葬ってやる!】
勝ちを確信したボーマンは遊作を追い詰める…しかし、遊作は冷静だった…。
「ボーマン、一つだけ聞きたい……ロスト事件で
【ハッ…何を聞くかと思えば──そんな事は決まっている、
「────ボーマン、感謝する…その答えを聞いたおかげで確信した!お前は……
【なにっ…!?】
遊作はボーマンに一つの問いを投げかける…その答えを聞いた遊作は不敵な笑みを見せた…!
「オレには、お前が言ったような意識と肉体が入れ替わった記憶は存在しない…おそらく、お前は偽の記憶を刷り込まれている…かつて、ネオ童実野シティの英雄が自分の思考をトレースした未来人と戦ったように!」
【い、いい加減な事を言うな!!俺には確かな記憶がある!偽の記憶を刷り込まれているのは貴様の方だ!!】
「その通りだ、
遊作の言葉に大きく動揺するボーマン、遊作は思い出したのだ…自分がロスト事件に巻き込まれた原因、それは鴻上博士に拉致されたのではなく──幼き日のリボルバー、鴻上了見と出会い、意気投合して彼の家に招かれた事だったのだと。
そして、その罪悪感から了見は「3つの言葉」を伝え、外部に通報してくれたのだと…。
「1つ!オレはこのデュエルに必ず勝つ!」
「2つ!必ず、奪われた二人の意識データを取り戻す!」
「3つ!お前と、お前を操る何者かの正体を暴く!!」
それは勝利へのスリーカウント…勝利へのサーキットは既に繋がっている!!
「今、雄大なる翼のもとに集いし強者達よ!新たな伝説となれ!融合召喚!!出でよ!『サイバース・クロック・ドラゴン』!!」
荒れる風のワールドに現れるのは新たな時を刻む電脳の紫竜…遊作は既に逆転への布石を打っていたのだ!
《コイツは闇属性の融合モンスターだ!やっちまえ!プレイメーカー!!》
「『サイバース・クロック・ドラゴン』の効果発動!このカードが融合召喚に成功した時、融合素材となったリンクモンスターのリンクマーカーの数だけ、デッキトップからカードを墓地に送る!融合素材となったのはLink-2の『クロック・スパルトイ』とLink-1の『リンク・ディサイブル』!よって3枚のカードを墓地に送り、その枚数1枚につき攻撃力を1000アップする!!」
【攻撃力5500…!?だが、やらせん!永続罠『ハイドライブ・サイクル』の効果でライフを400払い、炎属性の『ハイドライブ・トークン』をお前のフィールドに特殊召喚!】
《えっ!?なんでオレ達のフィールドに?》
自身の効果で『裁きの矢』の効果を受けた『ハイドライブ・ロード』の攻撃力を上回る『サイバース・クロック・ドラゴン』…しかし、ボーマンは足掻きを続ける…!
【『ハイドライブ・ロード』の効果!1ターンに一度、相手フィールドのモンスター全ての属性を選択したモンスター1体と同じにする!俺が選ぶのは炎属性の『ハイドライブ・トークン』!】
《不味いぞプレイメーカー!炎属性にされたら『ハイドライブ・ロード』で効果を無効にされちまう!?》
【無駄だ!『サイバース・クロック・ドラゴン』のさらなる効果!このカードが自分フィールドにリンクモンスターと共に存在する時、相手はこのモンスター以外を効果の対象にできない!】
《えっ?リンクモンスターなんてフィールドには──あっ!》
《クリクリンク〜!!》
《『リンクリボー』─!!》
【なん、だと…!?】
それは鉄壁の布陣を破る奇跡…否、執念と実力の一撃…勝利を約束する最後の攻撃!
【リンクマジック『裁きの矢』の効果!『ハイドライブ・ロード』の攻撃力を2倍に…】
「無駄だ!いけ!パルス・プレッシャー!!」
【う、うわあああああ!!?】
ボーマンの足掻きを紫電の破壊光線が吹き飛ばす…因縁のデュエルは遊作の勝利で決着した!
ボーマン LP0
プレイメーカー WIN!
【この、俺が負けた…だと……ぐあああ…!!】
デュエルが決着し、ボーマンは光の粒子となって消滅していった…。
【敗れたか、ボーマン…だが、
全てはボーマン達の『主』の想定内だとも知らずに…。
『くっ…プレイメーカー!兄さんは必ず
「っ…待て!!」
そして、ボーマンの消滅を見たハルは捨て台詞を残して撤退する…しかし、遊作には彼を追うほどの体力も
「無事か!?プレイメーカー!!」
「プレイメーカー!」
「ソウルバーナー!Yu-Z!」
《プレイメーカー!風のワールドが不安定になってる!急いで脱出しないと!》
「なっ…!ワールドが消滅し始めている!?」
遊作と合流する尊と遊嗣…さらにロマンの警告で風のワールドが崩壊し始めている事に彼らはようやく気付く…。
《巻き込まれたらタダでは済まない…!脱出プログラムでログアウトするぞ!ゴーストガールとブルーガールは既にログアウト済みだ!急げ!》
《プレイメーカー!オレ達も急ごうぜ!!》
「…ボーマン、そして奴を操る者……必ず、正体を暴いてみせる!」
不霊夢に促されてログアウトする三人…そして、崩壊する風のワールドを睨みながら、遊作は決意を新たにした…。
…………
『遊作!遊嗣!尊!大丈夫か!?』
「イテテ…な、なんとか…【バーニング・ドロー】の反動で、少し頭が痛むだけです…」
「僕も、なんとか…遊作君は…?」
「ああ、問題ない…大丈夫だ…」
《バイタルチェック……うん、疲労以外のダメージはなさそうだね…一安心だよ》
《おおっ…そういうのもできるのか!すごいぜロマン!》
《ああ、全員無事でなによりだ》
夕暮れのCafeNagi、ハッキングルーム…リンクヴレインズから脱出した遊作達はそれぞれに意識を取り戻す…それぞれにダメージは受けているが、無事に帰還できたらしい。
『ゲートの先で何があった?お前達が出てくると同時にゲートが閉じちまったが…』
《…とりあえず、軽く情報交換だけにして今日は解散しよう…みんな疲れているだろうからね》
「ああ、ゲートの中は───」
ゲートの先での出来事を訊ねる草薙…そして遊作達はそれぞれの出来事を報告しあった…。
〜〜〜〜
『風のイグニスにゴーストガールとブルーガール、そしてビットブートと様変わりしたボーマンとのデュエル…そして不安定化した「風のワールド」の崩壊…情報量が多いな……ひとまず、あとは俺が調べておく…お前達は休んでくれ』
「はい……」
「……草薙さん…遊嗣、すまない…二人の意識データを取り戻す事ができなかった…」
「遊作君…仕方ないよ、相手が一枚上手だっただけ…でも、諦めないでボーマンや他のイグニス達を探そうよ!今の遊作君は独りじゃない、僕達
「遊嗣…そうだな…!」
ようやく見つけた手がかりを失い落ち込む遊作…しかし、光を宿す遊嗣の言葉に彼は少しだけ元気を取り戻したのだった。
どちらが読みやすい?(汗)
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モンスターを『呼び出す』
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モンスターを『喚び出す』