転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話   作:S,K

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翠を救え!~心の部屋での決闘~

買収デュエルから三日が経った…翠はまだ目覚めない…。

鮎川先生曰く体は健康そのもの、病気も無いらしい…。

 

 

 

 

「遊海先生!翠さんは大丈夫か?」

 

「ああ、十代…いつもすまないな…」

 

「いいんだよ先生!俺は早く翠さんに元気になってもらって美味しいご飯を食べたいだけだからさ!」

 

「まったく…トメさんと明日香に言い付けるぞ?」

 

「先生!?それはカンベンしてくれ~!?」

 

「冗談だよ!…翠…みんなお前が起きるの待ってるんだぞ?どうしたんだよ…!」

 

「先生…」

遊海はそう言いながら翠の頭を撫でる…

 

 

 

ー遊海…さん…ー

 

 

 

「えっ?」

遊海の頭に翠の声が響く

 

 

 

ーたすけ…て…!ー

 

「翠!?」

 

 

 

「先生?どうしたんだ?」

 

「翠が助けを求めてる…!」

 

「俺には何も聞こえな…ハネクリボー?」

《クリクリクリ…!!》

 

「先生!ハネクリボーが包帯を取れって!」

 

「包帯…まさか!?翠、ごめんよ…!」

 

遊海が翠の包帯を慎重に外す…すると

 

「これは…!?」

包帯の下…首筋にはカミューラに吸血されたであろう跡が残っていた…そして、その傷は不気味に脈動している…。

 

 

「先生…これは!?」

 

「カミューラ…吸血鬼…闇のデュエル…まさか!?」

 

「先生…?」

 

「十代…すまないが俺の身体を頼む…!」

 

「先生何をするんだ!」

 

「千年玉よ!俺を翠の心の部屋に導け!!」

遊海が言葉を紡ぐと千年玉が輝く…そして…

 

「…」バタン

 

「遊海先生!?誰か来てくれ!!先生が!遊海先生が!」

 

「どうしたノーネ!?セニョール白波!?」

 

「クロノス先生!遊海先生が…!」

 

「早くベットに寝かせるノーネ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

~翠の精神世界~

 

 

 

「ぐっ…ここは…なんとか入れたか…」

遊海が目覚めるとそこは洋館のような建物の中だった。

 

「ここが翠の…いや…違う…!」

 

 

 

 

「あああああ~っ!!」

 

 

 

「翠の悲鳴が…!そっちか!!」

 

 

 

 

 

 

『さあ…早く消えてしまいなさい!そうすれば私は復活できるのよ!』

 

「嫌だ…私は…負けない…!くっ…あああ…!」

 

「翠!!!」

 

『貴様…どうやってここに!?』

 

「あ…遊海…さん…やっと…届いた…!」

 

「やっぱりお前か!カミューラァ!!」

 

 

 

 

遊海が一つの部屋にたどり着く、そこには壁に拘束された翠と消滅した筈のカミューラがいた。

 

『ふふふ、気づかれちゃった…もう少しでこの小娘を消して私が復活できたのに…』

 

「お前…やっぱり吸血した時に!!」

 

『そうよ!私の魂の一部を小娘に植え付けておいたの!仮に本体が消えても復活できるようにね!』

 

 

「許さないぞカミューラ!!翠を解放しろ!」

 

『嫌よ!やれるもんならやってみなさい!』

 

「デュエルだ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

      『「デュエル!!」』

 

 

 

 

遊海LP 4000

カミューラLP 4000

 

 

「俺のターン!ドロー!」

「『召喚僧サモンプリースト』を召喚!」

紫色の法衣を着た僧侶が現れる DEF 1600

 

「『サモンプリースト』の効果!手札の魔法カードを墓地に送り!デッキから『E・HERO シャドーミスト』を召喚!」

黒いアーマーの女性ヒーローが現れる DEF 1500

 

『HEROですって!?』

 

「『シャドーミスト』の効果!デッキから『マスクチェンジ』を手札に加える!カードを二枚伏せてターンエンド!」

遊海LP 4000

サモプリ シャドー 伏せ2 手札3

 

 

 

 

 

 

 

 

『私のターン!ドロー!』

『本体はヒーローに負けたけど私は負けないわ!フィールド魔法『不死の王国ーヘルヴィニア』を発動!』

 

「なら!それにチェーンして速効魔法『マスクチェンジ』を発動!『シャドーミスト』を変身召喚!現れろ『M・HEROダークロウ』!」

獣のような仮面を被った闇のヒーローが現れる ATK 2400

 

 

そして周囲が古城の庭に変わる

 

 

「ああああ…!?」

フィールドが変わると突然、翠が苦しみだす

 

「翠!どうした!?」

 

『オホホホ!「ヘルヴィニア」は私の心そのもののカード!それを人の心の中で発動したら影響はあるわよねぇ?』

 

「貴様…!俺は『シャドーミスト』の効果でデッキから『ブレイズマン』を手札に加える!」

 

 

『私は「ヘルヴィニア」の効果を発動!手札の「ヴァンパイアレディ」を墓地に送ってフィールドのモンスターを全て破壊するわ!』

 

古城から雷撃が放たれ、フィールドが煙に包まれる

 

『これであなたのフィールドはがら空き!手札の「生者の書」で…なんですって!?』

 

煙が晴れた遊海のフィールドには青い鎧のヒーロー・「M・HERO ヴェイパー」が存在していた ATK 2400

 

「俺は『ヘルヴィニア』の効果にチェーンして速効魔法『フォームチェンジ』を発動していた!それにより『ダークロウ』を融合デッキに戻し、新たなヒーローを召喚した!そして「ヴェイパー」はカード効果では破壊されない!そしてお前の墓地を見るがいい!」

 

『なっ!?「ヴァンパイアレディ」がいない!?』

 

「『ダークロウ』の効果により、このカードがフィールドにいるとき相手の墓地にいるカードは全て除外される」

 

『おのれぇ…カードを伏せターンエンド!』

 

カミューラLP 4000

伏せ1 ヘルヴィニア 手札3

 

 

 

 

「遊海…さん…」

 

「翠…今助けるからな!」

 

 

 

「俺のターン!ドロー!」

「手札から『増援』を発動!『エアーマン』を手札に加え、そのまま召喚!」

 

背中にプロペラのついたヒーローが現れる ATK 1800

 

「『エアーマン』の効果!自分以外のヒーローの数だけ相手の魔法・罠を破壊する!消え去れ!『ヘルヴィニア』!!」

 

エアーマンのプロペラが高速回転しフィールド魔法を破壊する

 

『チイッ!!』

 

「バトル!いけ『ヴェイパー』!カミューラにダイレクトアタック!」

 

『リバースカード『妖かしの紅月』!手札の「ヴァンパイアロード」を墓地に送り、ライフを回復しバトルフェイズを終了する!』

 

カミューラLP 4000→6000

 

「しぶとい…!俺はターンエンド!」

 

遊海 LP 4000

ヴェイパー エアーマン 手札4

 

 

 

 

 

 

 

『私のターン!ドロー!』

『手札から「生者の書」を発動!墓地のロードを特殊召喚して『シャドーミスト』を除外する!』

吸血鬼の紳士が現れる ATK 2000

 

『さらに『ロード』を除外して現れなさい!『ヴァンパイアジェネシス』!』

吸血鬼の始祖が現れる ATK 3000

 

「来たか!!」

 

『さらに永続魔法『ジェネシス・クライシス』を発動!デッキから『不死のワーウルフ』を手札に加える!そしてそのまま召喚!』

人狼が現れる ATK 1200

 

『バトルよ!「ジェネシス」で「ヴェイパー」を攻撃!

「ヘルビシャスブラッド」!!』

 

吸血鬼から血の色の魔力が放たれ、ヴェイパーを破壊する

 

「ぐああ!!」

 

「あああ…!!」

 

遊海LP 4000→3400

 

 

「翠…!?」

翠の足先が消えていく…

 

『言い忘れてたわ!あなたがダメージを受けたら彼女の精神もその分消える…、そしてライフが0になったらあなたも彼女も消えてもらうわ!この世界は8割、私が掌握したわ!もう少しで復活できるのよ!アハハハハ!!』

 

「カミューラアアア!!」

 

『私はこれでターンエンドよ!アハハ!』

カミューラLP 6000

ジェネシス ワーウルフ 魔クライシス 手札1

 

 

 

 

 

 

 

~現実世界~

 

 

 

「ぐっ…カミューラめ…!!」

 

「遊海先生!大丈夫か?おい!」

 

「十代君!いったいどうしたにゃ!?」

 

「大徳寺先生!遊海先生が!」

 

「これは…!遊海君は誰かと戦ってるにゃ!」

 

「ううう…」

 

「セニョリータ翠!しっかりするノーネ!!」

 

「いったい何が起きてるんだ!?」

 

 

 

 

 

 

 

~精神世界~

 

 

 

 

「俺のターン!ドロー!」

「手札から『クレイマン』を守備表示で召喚!」

粘土の鎧のヒーローが現れる DEF 2000

 

「そして手札から『マスクチェンジ』を発動!フィールドの『エアーマン』を変身召喚!『M・HERO カミカゼ』!」

白いマントを羽織った緑色のヒーローが現れる ATK 2700

 

「バトル!『カミカゼ』で『ワーウルフ』を攻撃!」

ヒーローがワーウルフを殴り倒す

 

『くうぅぅ!?でも『ワーウルフ』はデッキから復活する!』

カミューラLP 6000→4500

 

ワーウルフが再び現れる ATK 1200→1700

 

「『カミカゼ』の効果!相手を破壊した時1ドロー!」

 

「カードを伏せてターンエンド!」

 

遊海LP 3400

カミカゼ クレイマン 伏せ1 手札3

 

 

 

 

 

 

 

 

『ッツ…私のターン!ドロー!』

 

『「強欲な壷」を発動2ドロー!…アハハハハ!』

 

『発動なさい!「幻魔の扉」!生け贄は彼女よ!耐えられるかしら?』

 

「翠ごめん!耐えてくれ!リバース罠「神の警告」!『幻魔の扉』を無効にして破壊し、俺はライフを2000払う!ぐっ!!」

天界から雷が扉を撃ち抜く

 

『なんですって!?』

 

遊海LP 3400→1400

 

「うっ…遊海さんだって頑張ってるんだ…私だって…!」

翠の胸下まで身体が消えていく…

 

 

『なら『ヴァンパイアバッツ』を召喚!アンデットの力を200アップ!』

 

巨大なコウモリが現れる DEF 0

ジェネシス3000→3200

ワーウルフ1700→1900

 

 

 

『バトル!『ジェネシス』で『カミカゼ』を攻撃!『ヘルビシャスブラッド』!』

 

「『カミカゼ』は戦闘では…破壊されない…ガッ!?」

 

遊海LP 1400→900

 

「あ…くうっ…遊海…さん…!」

翠の身体が顔と手の一部を残して消えていく…

 

『私はこれでターンエンド!もう少し…もう少しで!!』

カミューラLP 4500

ジェネシスワーウルフ バッツ 手札1

 

 

 

 

 

~現実世界~

 

 

「ゴッ…ゴボッ!ガッ…!!」

 

「遊海先生!!」

 

「ドクター!早く輸血をするノーネ!?」

 

「はっ…ぐっ…」

 

「鮎川先生!翠ちゃんの様子が!」

 

「…大変!?心拍が弱まってる!!」

 

「遊海先生!帰って来てくれよ!あんたはこんなところで終わる人じゃないだろ!?」

 

「遊海君!」

 

「セニョール白波!」

 

「先生!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~精神世界~

 

 

「俺の…ターン…ドロー!!」

 

「来た…!」

 

『なんですって!?』

 

《制限解除…!》

 

「手札から『ミラクル・フュージョン』を発動!フィールドの『カミカゼ』と墓地の『ヴェイパー』を除外し融合!混沌の名を持つ戦士よ!悪を祓え!『C・HERO カオス』!」

混沌のヒーローが現れる ATK 3000

 

『どんなモンスターを出そうと無駄よ!』

 

「さらに『E・HERO プリズマー』を召喚!そして『クレイマン』と2体でオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!現れろ『A No.39希望皇ホープ』!」

未来の英雄の切り札たる光の戦士が現れる ATK 2500

 

 

「さらに『ホープ』1体でオーバーレイネットワークを再構築!カオスエクシーズチェンジ!現れよ、ACNo.39!混沌を光に変える使者!希望皇ホープレイ』!」

混沌の力を得た希望の戦士が現れる ATK 2500

 

『なによ!?その力は!?』

 

「『ホープレイ』の効果を発動!自分のライフが1000以下の時、オーバーレイユニット3つ全て使い!『ジェネシス』の攻撃力を3000下げ、『ホープ』の攻撃力を1500あげる!『オーバーレイチャージ』!」

ホープの剣から光があふれ、敵対する者の力を下げ、自身の力に変える

 

ジェネシス3200→200

ホープレイ2500→4000

 

『「ジェネシス」!?』

 

「バトル!『ホープレイ』で『ジェネシス』を攻撃!『ホープ剣・カオス・スラッシュ』!」

 

ホープの巨大な剣が吸血鬼の始祖を真っ二つに切り裂いた!

 

『キャアアア!』

 

カミューラLP 4500→700

 

「そして『クライシス』の効果で『ワーウルフ』と『バッツ』も消滅!」

狼とコウモリが爆発する

 

「『カオス』でダイレクトアタック!悪を滅せよ!『カオスエクストリーム』!!」

《ゼアッ!ハァ~ッ!!》

カオスが高く飛び上がりカミューラを飛び蹴りで貫いた!

 

『おのれ!餓鬼共が~!ギャアアアア!!』

 

カミューラLP 0

 

遊海 win!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~現実世界~

 

 

『ギャアアアア!!』

 

「うわぁ!?」

 

「なんなノーネ!?」

突如、翠の身体から黒い影が飛び出す

 

『オノレ…ニンゲンガァ…』

 

「これは…カミューラ!?」

 

『小僧…貴様だけでも道連れだ…シネェ!!』

 

《させません!『抹殺の聖刻印』!怨霊よ滅せよ!》

遊海の側にトフェニが現れ、カミューラの邪念を滅する。

 

『グアアア…!?』

 

「お前は…?」

 

《拙者はトフェニ、主殿の精霊なり。久しぶりです、十代殿》

 

「あった事…あったっけ…?」

 

《大昔に1度、遊海殿を頼みましたぞ!》

そう言ってトフェニは消えてしまった

 

「二人共、バイタルが戻りました!もう大丈夫です!」

 

「よかった…ノーネ…」

 

『フゥ~一安心だにゃ…』

 

 

 

 

 

 

 

~精神世界~

 

 

 

 

「翠…大丈夫か?」

 

「はい…なんとか…」

 

カミューラを倒すと徐々に世界の風景が変わっていく…それは童実野町にある二人の家だった。

 

 

「ここが翠の心の部屋か…」

 

「ええ!やっぱりここが一番落ち着きますから…」

 

「今度久しぶりに帰ろうか…」

 

「はい!」

 

「さあ目覚めよう、みんなが翠の事を待ってるからな!」

 

 

そして二人は光に包まれ…。

 

 

 

 

 

~現実世界~

 

 

 

 

 

 

 

「うっ…ゴホッゴホッ…」

 

「遊海先生!大丈夫か!?」

 

「ああ、十代…心配かけてすまなかった、もう大丈夫だ!…とクラクラするな…」

 

「アタリマエだにゃ!!どれだけ吐血すれば気がすむにゃ!」

 

「大徳寺先生…すいません…ちょっと闇のデュエルをしてまして…」

 

「キャ~~!?」

 

「ゲラッチョ!?」

 

「翠!?どうした!?」

 

「す…すいません、目が覚めたらクロノス先生が目の前にいてビックリしちゃって…!」

 

「ショボーン…なノーネ…」

 

 

 

こうして二人は無事に目覚める事ができた…しかし翠も精霊の力が枯渇し精霊達が見えなくなっていたのだった。

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