転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話   作:S,K

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こんにちは!S,Kです!

暗躍を続けるライトニング陣営…そして、彼らの尻尾を掴めずにいたプレイメーカー陣営…その停滞はついに打ち破られる。


それでは…最新話をどうぞ!


呉越同舟〜2人のケジメ〜

「遊嗣さん!こんにちは!お見舞いに───遊嗣、さん?」

遊嗣が目覚めて一夜が明けた…授業が終えたマシュはいつもの見舞いに訪れたのだが…遊嗣は眠っていた……()、その腕にはデュエルディスクが装着されている。

 

「遊嗣さん…!?まさか、もうリンクヴレインズに…!?」

 

 

…………

 

 

「フンフーン…取材の記者さん早く来ないかな〜♪」

 

『先輩…どうします…?』

 

『はぁ…アイツ、いちいちリアクションが大袈裟なんだよな…』

所変わって…ここは新生リンクヴレインズ、そこにはやけに上機嫌なブレイブマックスこと島直樹、そして離れた場所で呆れた様子で彼を見つめるジャーナリストコンビ、カエルとハトの姿があった。

 

 

何故、この二組が関わりあっているのかというと…プレイメーカーの情報を求めていたカエルにブレイブマックスが「自分はプレイメーカーの親友だから必ず会える!!」と売り込んだからである。

 

しかし、当然の如くプレイメーカーが現れるはずもなく…プレイメーカー対リボルバー戦の動画で100万再生を超えた彼らはクビになる瀬戸際まで追い詰められていた…。

 

 

 

『はっ…!?先輩!う、後ろにプレイメーカーが!!』

 

『んなっ!?マジか!!追いかけるぞハト─!!』

 

『ホロッホー!!』

しかし、その時…リンクヴレインズの空を駆けるプレイメーカーとソウルバーナーの姿を見つけた2人は慌てて彼の事を追いかけた…!

 

 

 

 

 

 

「待たせたなゴーストガール、ブルーメイデン」

 

「プレイメーカー…私達を呼び出すなんて、突然どうしたの?」

リンクヴレインズの街から少し離れた浮島エリア…そこには遊作に場所指定で呼び出されたブルーメイデンとゴーストガールの姿があった。

彼からの思わぬ呼び出しにゴーストガールも困惑していたが─

 

 

 

『『ぎゃああああ!?!?』』

 

 

チュドーン!!!

 

 

「なに?今の…?」

 

「はぁ…どうせ、()()()()()鹿()がDボードの違法改造でもやらかしたんでしょ?まったく…」

そんな彼らの頭上を巨大なロケットブースターを背負ったハトとカエルが通過…離れた場所で大爆発が起きる、そんな姿に女性陣は呆れていた…。

 

 

 

「それで…私達に話って…?」

 

「もう少し待ってくれ、()()1()()来る」

 

「「「もう1人?」」」

改めて、遊作に呼び出した理由を訊ねるブルーメイデンこと葵…しかし、遊作はもう1人の待ち人がいる事を告げる…その待ち人の事は尊も知らないようだった。

 

 

《準備は良さそうだな…ロマンやーい!》

 

「「《ロマン?》」」

 

「えっ、プレイメーカー!?まさか…!!」

その時、Aiが慣れた手付きでプログラムを起動する…そして…。

 

 

キィン!!

 

 

「待たせてごめん、プレイメーカー…検査が中々終わらなくて…」

 

「良いんだ…病み上がりだから無理はしないでくれ」

 

「「「Yu-Z!?!?」」」

一瞬の閃光と共に転移してきたのは…長らく意識を失っていた遊嗣だった…思わぬ彼の復活に葵達よりも尊の方が驚いている…。

 

 

 

「Yu-Z!?貴方、ライトニングに倒されたって…!?」

 

「心配かけてごめん、えっと…ブルーメイデン…ライトニングに負けた後、意識データをバラバラにされかけた所でプレイメーカーと一緒にハノイの騎士に助けられたんだ…でも、ダメージが大き過ぎて10日間も眠ったままだったんだけど…」

 

「遊嗣…!お前、心配掛けんじゃねぇよ…!!目を覚ましたなら連絡くれって!!」

 

《あれ?プレイメーカー様…?ソウルバーナーに連絡って…》

 

「……すまない、忘れていた…」

 

《おいおい…(汗)》

 

《…それほど、プレイメーカーも動揺していた…という事か》

戦闘不能と思われた遊嗣の復活に驚く葵…そして、遊作のうっかりによって遊嗣の復活を知らなかった尊は遊嗣の肩を叩く…その様子を見て不霊夢やAiも呆れながらも喜んでいた…。

 

 

 

「ちょっと待って…今の転移プログラム…すごい高度なモノよ…!?なんで、一般人のYu-Z君がそんなプログラムを…!?」

 

《あーそっか、ゴーストガール達は知らなかったよな?自己紹介頼むぜ、ロマン》

 

《そうだね、ボクはできる限り姿を隠していたから…これが初めましてだ》

 

「「イグニス!?」」

そして、遊嗣が姿を現した時のプログラムが高度な技術である事に気付くエマ…それを聞いたAiの言葉に応え、遊嗣のデュエルディスクからするりと白い人型のAI…ロマンが現れる。

 

 

 

《初めましてゴーストガール、ブルーメイデン、そして水のイグニス・アクア…ボクの名前はロマン、便宜上では白のイグニスと呼んでね!》

 

「白のイグニスって…7体目の、イグニス…!?」

 

《えーっと…噛み砕いて言うと…オレ達、6体のイグニスの設計図から鋼の騎士が再現したイグニスの従兄弟みたいな奴なんだ!ハノイの塔の時にはオレ達と一緒に行動してたんだぜ?》

 

「(まさか…私のこんな近くに、イグニスがいたなんて…!?)」

改めて葵達に自己紹介するロマン…そして葵は遊嗣がイグニス持ちであった事に驚愕していた…。

 

 

「鋼の騎士って…Yu-Z君、貴方がプレイメーカーと一緒に戦っていた理由は…!!」

 

「鋼の騎士は、僕の父親です…ボーマンが新生リンクヴレインズに現れたのと同じタイミングで、ライトニングに意識データを奪われたんです…!!」

 

「「っ!!」」

それは遊嗣の大きなカミングアウト…遊嗣が電脳世界のヒーローの実の息子である、というのも大きな衝撃だが…それ以上に人類側最強戦力の不在は大きな痛手だった…。

 

 

《ん…アクア?どうしたよ?ロマンにびっくりしたのか?》

 

《い、いえ…ちょっと…》

 

《あまり警戒しないでやってくれ、ロマンは我々の味方だ…キミの能力ならひと目で判るだろう?》

 

《はい…》

そんな中、顔色が悪そうなアクアをAiと不霊夢が気に掛けていた…。

 

 

 

 

Sideアクア 

 

 

 

最初にその人間を見た時、感じたのは言い表せない()()だった。

 

 

どこにでもいそうな、黒髪に碧い目の…人当たりの良さそうな少年…しかし、私の能力が見せたのは…今にもこちらに喰らいつきそうな恐ろしい()()()()の影だった。

 

そんな彼に葵やプレイメーカー、ソウルバーナーも親しげに話しかけ、無事を喜んでいる。

彼の言葉に嘘はない……きっと、彼自身も()()()()()()()()()に気付いていないのだろうと納得する…そして…。

 

 

《初めましてゴーストガール、ブルーメイデン、そして水のイグニス・アクア…ボクの名前はロマン、便宜上では白のイグニスと呼んでね!》

 

 

姿を見せた7体目の()()…いえ、私達とは別種のAIであるロマンを見た私は言葉を失った。

 

彼の心は()()()()()のようだった…彼の言葉から、私は()()()()()()()()()()()()…修行を積んだ人間が至るという()()()()()()()に至っている…そう思わざるを得なかった。

 

 

《驚かせてごめんね、アクア…良かったらイチゴ大福の味覚データを食べるかい?最近のマイブームなんだ》

 

《あっ…ありがとうございます…》

 

《あ〜!ロマン!オレも食べる〜!!》

 

《ふむ…ロマン、以前貰ったショートケーキのデータはあるか?》

 

《はいはい〜ちょっと待ってね〜》

 

「へー…イグニスもご飯を食べるんだ…」

 

「あはは…ロマンがみんなに広めちゃって…(汗)」

その時、私の顔色が優れない事を心配したのか…ロマンが穏やかに笑いながら人間界の甘味を再現したデータを渡してくる…Aiや不霊夢の様子を見るに、危険はないらしい。

 

 

《……いただきます》

少し躊躇しながら、彼から貰ったデータを口にする…柔らかな白い皮…ふんわりとして、それでいて甘すぎない黒い餡…そして瑞々しく、甘酸っぱい苺……人間の感覚なら…これが()()()()という感覚なのだろう…心地よい甘みが私の警戒心を緩めていくのが分かる…。

 

そして…私は能力ではなく、自分の心で確信した。

 

 

ロマンは悪しき存在ではなく、()()がイグニスを守る為に、希望を託して作り上げたAIなのだと…。

 

 

《(ライトニング達との決戦は間近に迫っている……ロマン、貴方は───)》

 

 

 

 

Side OUT

 

 

 

「アクア、大丈夫?」

 

《はい、とても美味しいお饅頭でした…ありがとう、ロマン》

 

《気に入って貰えたならよかった!よろしく、アクア!》

遊嗣とロマンが来てから顔色が優れない様子だったアクア…しかし、ロマン必殺のイチゴ大福でどうやら打ち解ける事ができたらしい。

 

 

「イグニスのみんなが打ち解けたところで…プレイメーカー、どうして私達を呼び出したの?Yu-Zの復活を伝えたい、ってだけじゃないでしょ?」

そして、一段落ついたところでエマが本題の目的について訊ねる…。

 

 

「ああ……ハノイの騎士、リボルバーから俺達と話し合いたいと連絡があった」

 

「「「なっ…リボルバー!?」」」

 

「えっ…プレイメーカー?ブルーメイデン達はともかく、ソウルバーナーにも伝えてないの!?」

 

《あー…最近お疲れだったもんな…》

 

《……報連相は大切にね…?》

それは遊作達にとって仇敵でもあるリボルバーからの誘い…それを聞いた葵達…さらに、尊までもが集まった理由を知らされておらず動揺していた…。

 

 

「リボルバーが…何故?」

 

「それは分からない…」

 

《何か聞きたい事があるんじゃないか?》

 

「でも…なんで、リボルバーはプレイメーカーに直接連絡を…?」

 

《そりゃ…アイツはプレイメーカーの正体を知ってる、逆に言えば…プレイメーカーもリボルバーの正体を知ってるからな》

 

「あっ…そうか…」

 

《そうか、プレイメーカーはハノイの塔の最終決戦でリボルバーと直接顔を合わせているのだったな…》

リボルバーが遊作にコンタクトを取った理由は分からない…しかし、それ以上に葵達は何故、リボルバーが遊作に連絡を取る事ができたのかに困惑する…。

その答えを知っているのはハノイの事件の当事者である遊作と草薙、そして先日の男子会で過去の出来事を共有した尊と遊嗣だけだった。

 

 

 

《リボルバーはハノイの騎士のリーダー…ロスト事件の関係者だ…当然、ソウルバーナーの正体も知っているだろうな》

 

「そうだな…」

 

「プレイメーカー…それで、彼の正体は…?」

 

《慌てない慌てない、それは奴に直接聞けばいいだろ?》

 

《Ai、罠という可能性はないのですか?》

 

《まぁ、その可能性はなくはないけど…少なくとも()()オレ達と敵対するつもりはないんじゃないか?》

 

《ボクもそう思うよ、リボルバーの腹心…スペクターが遊嗣やボクをライトニング達から守る為のプログラムを直接届けてくれたからね》

 

「はっ…?あのスペクターが、Yu-Zに…!?」

 

「えっ…ロマン!?なにそれ初耳なんだけど!?!居場所バレてる!?」

 

《あっ…しまった…》

 

《おいおい…(汗)ホンジツニカイメ》

 

《ロマンもまだ本調子ではなさそうだな…》

謎に包まれたリボルバーの正体に興味を示すゴーストガール…そしてハノイの騎士の目的から罠である事を疑うアクア…しかし、Aiは既にハノイの騎士製の対策プログラムの世話になっていたり、遊嗣もスペクターに助けられたりしているのだが……ロマンはその事を遊嗣に伝え忘れていた為、その事を1から伝える羽目になった…。

 

 

………

 

 

 

《なるほど、敵の敵は味方と……しかし、それだけでは罠ではない保証にはなりませんね…》

 

《ああ…流石副リーダー…真面目だったわ…》

 

「どうする?ゴーストガール」

 

「私は会ってもいいと思うわ…色々、因縁もあるし」

 

《ソウルバーナー、きみはどうする?》

 

「………会いたいって言ってるなら、会うしかないだろ…」

最近のリボルバー達の動きを聞いたアクアはまだ、彼らが一応の味方であるとは信じられない様子だが…葵やエマは特に嫌悪感はない…しかし、尊だけは少し不服そうな様子を見せていた…。

 

 

 

《それにしても遅いなリボルバーの奴…》

 

《───いや、もう来てるよ》

 

キィン!!

 

「「「「「っ!?」」」」」

 

《閉じ込められた…?》

 

「これは…誰かの作った、結界…!?」

その時、遊作達のいる浮島が巨大な正八面体のシールドに覆われ…リンクヴレインズから隔離される…!

 

 

『──揃ったようだな』

 

「リボルバー…!私達を罠に嵌めたの…!?」

 

『驚かせたならすまない、これは外部から我々の情報を遮断するプログラムだ…敵意はない』

 

《大丈夫、本当に通信を遮断してるだけ…破ろうと思えばいつでも壊せるよ》

そしてワームホールから遊作達を呼び出した張本人…リボルバーが現れる、周囲のシールドはライトニング達からの監視を避ける為の安全地帯のようだった。

 

 

 

「リボルバー…何故、オレ達を集めた?」

 

『お前達の協力を得る為には、この方法しかなかった』

 

「ハノイの騎士が、僕達と協力を…?」

 

『そうだ…我々の目的はイグニスの抹殺…最終的にはお前達と敵対する事になるが、目下の敵は光と風のイグニスだ…その点では利害は一致する』

 

「…どうなの?アクア」

 

《私達を騙すつもりはないようです》

プレイメーカー陣営との一時的な共闘を持ちかけるリボルバー…それはアクアも認める本当の言葉のようだった。

 

 

そして、リボルバーは意図を語る…プレイメーカー達に協力を依頼する前にブラッドシェパードに協力を持ちかけたが断られた事…そして、強力なハッカーであるブラッドシェパードがライトニングに敗れ…さらにライトニングの物言いから彼らが何かを企んでいると気付いたリボルバーはこれ以上時間を賭ける事はできないと悟り、一刻も早くライトニングを見つけ出し、倒す必要があると考えたのだ。

 

 

「協力だと…!ふざけんな!!お前が…お前達が!俺達に何をしてきたのかを忘れたのか!!

 

「っ…!ソウルバーナー!落ち着いて…!!」

リボルバーの一方的な言葉を聞いていた尊が憤怒の声を上げる…その脳裏にフラッシュバックしたのは延々と続いたデュエル地獄…そして、地獄から解放された後に見た痛々しい両親の姿だった…。

 

 

「俺は!!プレイメーカーは!お前達のせいで人生を無茶苦茶にされたんだぞ!!」

 

『───わかっている』

 

「いいや、わかっちゃいない!!デュエルだ、リボルバー!!ここで決着をつけろ!!」

 

「っ…待て!ソウルバーナー…リボルバーは…!」

 

「悪いがみんなは引っ込んでてくれ!!これは俺の問題だ!!」

ソウルバーナーの魂に燃え上がる恩讐の炎…リボルバーの事情を知る遊作は止めようとしたが…怒りに曇った尊にはその言葉は届かない…!

 

 

 

「俺は、ここでお前をぶっ倒し…両親の仇を討つ!!」

 

『───よかろう、デュエルだ…ソウルバーナー』

尊の内に渦巻く荒ぶる炎…それを見たリボルバーは静かにデュエルディスクを構える…!

 

 

 

「待って…待ってソウルバーナー…!今は、人間同士で敵対してる、場合、じゃ…ううっ…」

 

「っ…Yu-Z!?ちょっと、大丈夫…!?」

 

《ごめん、ブルーメイデン…ずっと昏睡状態だったから、体力が落ちてるんだ…!遊嗣、落ち着いて…ゆっくり深呼吸するんだ》

 

「っ…ロマン…でも…!」

荒ぶる炎を纏う尊と静かにそれを見据えるリボルバー…その様子を見た遊嗣は慌てて止めに入ろうとしたが、体力と精神力の限界で膝をついてしまう…。

 

 

《遊嗣、ソウルバーナーの怒りはきみも理解できるはずだ……頭では分かっていても、彼の心に渦巻く復讐の炎は彼を内側から蝕んでいる…そうだよね、プレイメーカー…》

 

「……ああ……どのみち、わだかまりがあっては協力なんてできない…ソウルバーナーには()()()()をつける為に、リボルバーと戦う必要があるんだ」

 

「ロマン…プレイメーカー…」

静かに遊嗣を諭すロマン…そして復讐者だった者として尊の心境を予想する遊作…その言葉を聞いた遊嗣は静かにデュエルを見守るしかなかった…。

 

 

 

 

「リボルバー!もし、俺が勝ったら…お前達に全ての責任を取らせる!そして、俺が負けたら…不霊夢をお前達に渡す…!」

 

《おっ、おいソウルバーナー!?》

 

『良かろう…異論はない』

睨み合う炎の復讐者と大義の執行者…そして2人のデュエルが始まった。

 

 

『「デュエル!!」』

 

 

 

─────しかし、それは…デュエルの形を為さない…断罪の戦いにしかならなかった。

 

 

 

先攻からエースモンスターたる「転生炎獣(サラマングレイト)ヒート・ライオ」を喚び出し、リボルバーの攻撃に備える尊…だが、リボルバーは…()()()()()()()

 

手札事故を起こした訳ではない…彼は、自分の意思で何もせずにターンを終える。

 

それを見た尊は舐められたと感じて激情…怒りのままにリボルバーに攻撃を仕掛けるが、リボルバーは無抵抗だった…手札誘発も、何もカードを使わずに…ただ尊の攻撃を受けたのだ。

 

 

 

「俺は…俺は!『転生炎獣Jジャガー』で……うっ…くそぉああああああああっっ!!

 

 

「ソウルバーナー…」

 

《……だよな、できないよな…お前も、優しい奴だもんな…》

リボルバーのライフを削りきる一撃…だが、尊はその攻撃を宣言できなかった…その代わり、彼は血を吐くような悲痛な叫びを上げる。

 

無抵抗のデュエリストを殴れるほど…尊は非道な人間ではないのだから…。

 

 

「なんだよ…なんだよ!!こんな勝ち方したって、俺…めちゃくちゃ、カッコ悪いじゃんかよ…!!」

 

《ソウルバーナー…》

荒ぶる復讐の炎と冷水を浴びたかのように冷えた理性に板挟みになる尊…そして、そんな彼にリボルバーが歩み寄る。

 

 

『気は済んだか?』

 

「こんなんで、済むわけがないだろ…!?俺は、お前の正体も知らない!!戦う事もできない!!それで、どうしろって言うんだ!?」

怒りのぶつけ所を失い、取り乱す尊…その様子は癇癪を起こした子供のようにも見えた…。

 

 

 

『………私の名は…()()()()……ロスト事件を起こした鴻上聖の息子だ』

 

「《なっ…!?》」

 

「「「嘘っ…!?」」」

 

《アイツ…言いやがった…!自分の正体を、自分から…!》

 

「リボルバー…」

 

《それが…彼なりの誠意、という事だね…》

そしてリボルバーはネット世界における禁忌……本名を躊躇なく尊へと伝える…その告白を聞いた遊作とAi、ロマン以外の全員が言葉を失っている…。

 

 

 

「お前の正体が、名前が分かったって…」

 

「……ソウルバーナー…ロスト事件当時、リボルバーはまだ()()…オレ達とそう変わらない年齢だった……奴は父である鴻上博士のやった事への罪悪感から事件を通報したんだ」

 

《そのおかげで鋼の騎士や警察に連絡がいって…プレイメーカーやお前は救出されたんだ》

 

「なんだと…!?」

それは先日の男子会でも遊作やAiが伝えていなかった「真実」…さらに…

 

 

『そして…我が父、鴻上聖は…鋼の騎士によって闇の世界の神罰を受け、廃人となった…今は警察病院で沙汰を待っているところだ…正気に戻るのかどうかは分からない』

 

《つまりよ、リボルバー自身にはロスト事件の責任は()()()()()()()……まぁ、鴻上博士の尻拭いでサイバース世界を攻撃したりはしたが…それは今は関係ないしな…》

 

「っ〜〜〜!!!何が、何がどうなってんだよ!!?」

鴻上博士の身柄も既に司法の手に委ねられた上で、原初の罰ゲームを受けた…つまり、怒りをぶつけられるモノが存在しないという事……その事実に尊は取り乱すが…。

 

 

「っ…ソウルバーナー、落ち着いて…真っ直ぐ前を…リボルバーの目を見るんだ」

 

「Yu-Z…?っ…」

遊嗣は優しく尊の肩に手を置き、リボルバーの目を見るように伝える…半透明のバイザーに隠されたリボルバーの瞳…そこには大義を果たす為の強い意思…そして、まるで絞首台を前にした罪人のような…覚悟の光が宿っていた…。

 

 

『ソウルバーナー…我々の協力はあくまでも、光のイグニス達に対するモノだ…この戦いに生き残れば、お前達のイグニスを賭けて戦う時が来る…その時まで、その()()は胸に閉まっておいてはくれないか…?』

 

「リボルバー…お前…」

リボルバーの言葉に尊は完全に正気に戻る…彼は既に()を受ける覚悟を決めている、と感じ取ってしまったからだ…。

 

 

 

『……感謝するソウルバーナー…そしてYu-Z……改めてになるが、私についてきてくれ…お前達に見せたいモノがある』

 

「見せたいモノ…?」

ソウルバーナーの怒りがひとまず収まったところでリボルバーが声を上げる…その言葉に悪意が無い事をアクアに確かめた遊作達はリボルバーの開いたワームホールに飛び込んだ…。

 

 

 

────

 

 

 

《えーと…此処、何処だ?》

 

《……この場所は…まだ()()()()()のかい…!?》

トンネルを抜けた先、そこは砂嵐が吹き荒ぶ廃墟の中だった…Aiは何も見えない事に首を傾げるが…ロマンは自慢のサーチ能力でその場所の正体に気付いた…!

 

 

「ここは…まさか…!」

 

「もしかして…旧リンクヴレインズ…!?」

そして、砂嵐が少しずつ晴れた事で遊作達も自分達の居場所を理解する…そこはハノイの騎士とプレイメーカーの戦いで復旧不可能と判断され、放棄された旧リンクヴレインズだった。

そして…その中心にはあるはずのないモノが聳え立っていた…!

 

 

「あれは…ハノイの塔…!?」

 

《あれが…!まだ、残っていたのだな…》

それは電脳世界を破壊仕掛けた最凶兵器…ハノイの塔の残骸だった…!

 

 

「でも…どうして私達をこんな場所に…?」

 

《ま、まさかよぉ…ハノイの塔を復活させる、なんて言うんじゃ…!?》

 

『勘が良いな、闇のイグニス…()()()()()だ』

 

《嘘ぉ!?》

 

「本気なの!?」

 

『本気だ』

そして、リボルバーが遊作達を旧リンクヴレインズに連れてきた理由を告げる…それはハノイの塔を復活させる為…しかし、それを聞いたエマが思わず声を上げる。

 

ハノイの塔とは電脳世界を破壊する兵器…それを使えば、人質にされている草薙仁や遊海の意識データごと全てが吹き飛んでしまうと危惧したからだ…。

 

 

 

『光のイグニスを見つける為にハノイの塔を再起動する…ただし、プログラムを改造する事で強力なスキャンプログラムを放出できるようにする…それにより、光のイグニス達が何処に隠れていようともその場所を炙り出す事ができる』

 

「そ、そんな事可能なの…!?」

 

「……確かに、この塔のプログラムを利用すれば…強力なスキャンをかけられるわ…」

それは例えるなら超強力なソナーレーダーのようなモノ…強力なスキャンプログラムで電脳世界全てからライトニング達の隠れ家を見つけ出そうというのだ…!

 

 

『だが…このプログラムを完成させるにはイグニス・アルゴリズムを使える優秀なプログラマーが必要になる…』

 

「そうか…!だから、ブラッドシェパードを…」

 

『残念ながら、彼はライトニングに消されてしまったが…我々とプレイメーカー…そして3体のイグニス…これだけ揃えばプログラムを組めるはずだ』

ハノイの騎士がリボルバーや遊作達の協力を求めた理由…それはハノイの塔を再起動する為の優秀なハッカーを求めていたからだったのだ。

 

 

 

「………リボルバー、確かに私達の利害は一致しているわ…でも、ハノイの塔は強力な()()にもなる…アナタが私達を裏切らない、という保証はあるの?アナタ達が私やゴーストガール、Yu-Zに何をしたか…忘れた訳ではないでしょ?」

 

『私が裏切るというなら…心配は無用だ……このプログラムは我々が協力しなければ組み上げる事はできない』

しかし、ハノイの塔事件で酷い目に遭った葵が声を上げる…葵やエマ、遊嗣…そして鬼塚はあの事件で命を落としかけているからだ…。

しかし、リボルバーは冷静に正二十面体のパズルのようなプログラムを取り出す。

 

 

『これはハノイの塔を再起動する為のメインプログラムの概要だ…我々はこれを協力して組み上げる事になる…つまり、我々ハノイも計画の一端でしかない…この計画はお前達がいつでも止められる、という事だ』

 

「なるほどね…」

 

「良いだろう…オレ達とお前達の信じる未来は違う…だが、この作戦に協力する事で…新たな未来が見つかるかもしれない」

 

『覚えておこう…よろしく頼む、プレイメーカー』

そして…ここにリボルバーとプレイメーカー…呉越同舟の同盟が結ばれる事になった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

『せ、先輩…!大スクープですよ!!』

 

『あ、ああ…!まさか、プレイメーカーとリボルバーが手を組むとは…!!これで、一発逆転のボーナスを…!!』

 

『残念だが…お前達を帰す訳にはいかないな』

 

『『ぎくっ!?ぎゃー!?リリリリリボルバー!?!?』』

 

『お前達には…しばらく私と一緒にいてもらうぞ』

 

『『お助け〜!!?』』

なお、そんな歴史的瞬間をスクープしたカエルとハトが旧リンクヴレインズに紛れ込んでいたのだが…情報漏洩を防ぐ為、呆気なくリボルバーに捕まってしまうのだった…。

 

 

 

………

 

 

「ふぅ…ちょっと、大変な事になってきたな…」

 

《フォウ!!(あっ…起きた!この馬鹿遊嗣!!)》

 

「えっ…あれ?フォウ…?どうして病院に…」

 

「おはよう遊嗣…リンクヴレインズはどうだった?」

 

「っ…母、さん」

遊作達と別れ、リンクヴレインズからログアウトした遊嗣…目を覚ました夕暮れの病室で彼を迎えたのは…心配そうな、怒ったような様子のフォウ…そして、明らかに怒りのオーラを纏った翠だった。

 

 

「遊嗣、リンクヴレインズでプレイメーカーと会ってきたのね?…何をしようとしてるの?」

 

《翠…実は───むぐっ!?》

 

「……ごめん、母さん……話せない…!!」

 

「遊嗣…!!」

遊嗣にリンクヴレインズでの出来事を聞こうとする翠…しかし、遊嗣は事情を話そうとしたロマンを押さえ込む…病院が彩華によって安全地帯になっている事は聞いている…しかし、それでも…遊嗣は作戦を隠し通そうとしていた…。

 

 

「話せない…きっと、これが…父さんを助ける為の…一番のチャンスだから…だから…!だから!!」

 

「────遊嗣…………ごめんね……あなたにばっかり、つらい思いをさせて、ごめんね…!!」

 

「あっ…」

それは遊嗣が初めて翠に見せた()()だった…その様子を見た翠は…それ以上何も聞かず、ただ遊嗣を抱きしめる……あまりにも()()()()()を背負ってしまった大切な息子に謝りながら…。

 

 

 

「もう、私は何も言わないし…聞かない……でも、これだけは約束して……絶対に、遊海さんを……お父さんを助けて、無事に帰ってきて…!!」

 

「母さん……うん…!約束する…絶対に、父さんを助けてみせる…!!」 

 

《遊嗣…翠…》

 

《フォウ…フォーウ…(なんで、遊嗣ばっかりこんな目に……遊海…きみの巻き込まれ体質まで遺伝してない…?)》

 

《ふぉう、ふぉう…》

夕暮れの病室に親子のすすり泣く声が消えていく…そんな光景をロマンやクロ、そして精霊達は静かに見守っていた…。

 

 

 

─────────────────────────

 

 

 

「………遊嗣さん…行くん、ですか?」

 

「うん…プレイメーカーから、準備が整ったって連絡が来たんだ」

ライトニングによる『宣戦布告』から2週間…ハノイの塔プログラムの組み立て開始から3日が経ったこの日、遊嗣はリンクヴレインズに向かおうとしていた…遊作から準備ができた旨の連絡があったのだ。

 

 

「……大丈夫だよ、マシュ…プレイメーカー達と一緒に…必ず、父さんを助けて帰ってくる!だから、待ってて…!!」

 

「っ…遊嗣さん…!!」

病院のベッドの上で覚悟を決める遊嗣…その姿を見たマシュの脳裏にハノイの塔に乗り込む前の遊嗣の姿が重なる。

自分を勘定に入れず、誰かを助ける為に…遊嗣は再び死地に向かおうとしているのだ…。

 

 

「行ってくる…!into the VRAINS!!」

 

「待って…遊嗣さん…!待って──!!!」

そして、遊嗣はリンクヴレインズに飛び込む…マシュの悲痛な叫びに気付かないまま…。

 

 

 

 

……………

 

 

 

 

「Yu-Z、体調は大丈夫か?」

 

「うん、できる限り整えてきたつもり…プレイメーカーこそ大丈夫?プログラムを組む為に無理したんじゃないの?」

 

「大丈夫だ…必ず、草薙さんの弟を連れて帰る…そう約束したんだ」

新生リンクヴレインズ…とある浮島…先日の話し合いと同じ場所に遊作達は集まっていた…既にブルーメイデンも到着し、あとはリボルバー達を待つばかりである。

 

 

《プレイメーカー、Yu-Zとブルーガールにコピーしたプログラムを渡さねぇと!》

 

「そうだった…2人とも、これを受け取ってくれ…草薙さんの作った映像送信用のプログラムだ…これで草薙さんやハノイの騎士達と情報を共有できる」

 

「流石草薙さん…すごいプログラムだ……そういえば、ゴーストガールは?ブルーメイデンと一緒じゃないの?」

 

「ゴーストガールには新生リンクヴレインズに残ってもらったの…万が一、リンクヴレインズに何かが起きた時、その対処をしてもらう…彼女ならお兄様と話もできるし」

 

《なるほど、用心深く良い判断だ》

草薙から渡された中継用プログラムを遊嗣と葵に渡す遊作…なお、万が一に備えてエマは別行動を取っているらしい。

 

 

キィン!!

 

 

「来たか…」

 

『待たせたな、プレイメーカー』

 

『お久しぶりです』

その時、浮島が通信遮断結界に覆われる…そして、ワームホールからリボルバーとスペクター、そして囚われたカエルとハトが現れた。

 

 

「リボルバー、スペクター…お前達にもこのプログラムを渡しておく…オレ達の居場所からバックドアを作り、草薙さん達と情報を共有できる中継プログラムだ」

 

『なるほど…やはり、彼のプログラミング技術は我々の中でも群を抜いているな…』

そして、遊作はリボルバーとスペクターにも中継プログラムを渡す…その完成度にリボルバーも脱帽している…。

 

 

 

「………スペクター…」

 

『久しぶりですね、Yu-Z…お元気そうで何よりです』

 

「あ、あれ…?Yu-Zが…すごい不機嫌そうにスペクターを睨んでるけど…?」

 

《あー………Yu-Zの奴、ハノイの塔の時にアイツに負けてるし…優しいあいつでも思う所はあるよな…》

そして…4ヶ月振りにスペクターと再会する事になった遊嗣だが…ソウルバーナーが困惑するほど、彼らしくない表情を見せている…。

 

 

 

「スペクター…ハノイの塔の事件の時、僕がなんて言ったか…覚えてる?」

 

『はて…?』

静かにスペクターに詰め寄る遊嗣…そして、スペクターは気付いていなかった…遊嗣の右腕が()()()()()()()()()事に…!

 

 

「チェストぉぉぉッ!!!」

 

バキッ!!

 

『がっはあああああ!?』

 

 

「「『Yu-Z──!?』」」

 

《うーわっ…良いの入ったなぁ…》

 

「ナイスパンチ!!」

 

《葵ちゃん!?》

大きく振り抜かれた遊嗣の右拳がスペクターの右頬にクリーンヒット…スペクターはあまりの威力に空中で回転しながら地面に叩きつけられる。

遊嗣のあまりにも突然の暴挙にリボルバーや遊作も目を丸くし…同じくスペクターに敗れた葵は遊嗣に声援を飛ばしてアクアに素で驚かれている…。

 

 

 

「遊嗣!?突然何を…!?」

 

『………思い出しました、よ…貴方があの時、戦った理由は……』

 

「今のは、キミに電脳ウイルスを仕込まれた()()()()()()()の分…ダメージレベル100%だから効いただろ」

遊嗣がスペクターを殴りつけた理由…それはかつての事件でスペクターに傷付けられたマシュの為の怒りの拳だったのだ。

 

 

「……これで恨みっこ無しだよ、スペクター……キミ達の背中は任せて」

 

『この痛みで貴方の溜飲が下がるなら…殴られた意味もありましたね…頼みますよ、Yu-Z』

そして、倒れ込んだスペクターに手を差し伸べる遊嗣…スペクターは呆れた表情をしながらも、しっかりとその手を掴んだ。

 

 

《どうなる事かと思ったが……うむ、男同士の熱い友情を感じるな…!》

 

《ああ…まぁ…間違っちゃいないけどさ…》

 

《あはは…遊嗣は本当にマシュの事になると頭に血が昇るからね…迷惑かけてごめんね、リボルバー》

 

『それは私が言うべきセリフだ……カリスマデュエリストでも、ハッカーでもない彼を…戦いの運命に巻き込んでしまったのは──私なのだから…』

自分なりにスペクターとの因縁を清算した遊嗣…その様子を見ながら、リボルバーは遊嗣を戦いの運命に巻き込んでしまった事を後悔していた…。

 

 

 

 

『準備は整ったな?では…始めよう…!!』

 

キィン──

 

場所を旧リンクヴレインズ・ハノイの塔の麓に移した遊作とリボルバー達…彼らは所定の場所で丸く陣形を描き、起動したプログラムが地面に魔法陣を刻む…!

 

 

『いくぞ…スキャンプログラム、起動!!』

そして、リボルバーの号令と共にプログラムが起動…赤く禍々しいハノイの塔が青き光を放つ塔へと再構成されていく…!

 

 

『衝撃に備えろ!対閃光防御!!』

そして、遊作達を守るシールドが展開…リボルバーのバイザーも対閃光仕様に変化する!

 

 

『スキャンプログラム…発射──!!

 

 

ドーン!!!

 

 

そして…ハノイの塔から凄まじい光の波動が放たれる…それはSOLのスキャンやブラッドシェパードのスキャン以上の威力を以て放たれ───電脳世界に()()()()真実を明らかにする…!

 

 

 

「な、何あれ…!?新生リンクヴレインズが、2()()()()()()…!?」

 

《ありゃ…リンクヴレインズを複製した()()()()()()()()か…!?》

 

『リンクヴレインズそのものを隠れ蓑にしていたのか…それは見つからないはずだ…!』

スキャンプログラムの発動と共に新生リンクヴレインズが2つに裂ける…ライトニング達は新生リンクヴレインズを複製した鏡写しの世界──「ミラー・リンクヴレインズ」を作り出し、隠れ潜んでいたのだ…!

 

 

 

 

 

 

【どうやら、連中はミラー・リンクヴレインズの存在に気付いたようだ…】

そして、スキャンプログラムの発動によってライトニング()も異変に気付いていた…。

 

 

【私の予想より少々早かったな…ボーマンの()()()()()()()はまだ終わっていない】

 

《まぁ、いいじゃないの…!アイツの力に頼らなくたって、オレ達で迎え撃ってやろうじゃん》

自身の予想より早く、リボルバー達にミラー・リンクヴレインズが見つかった事に驚いた様子をみせるライトニング…その横にはハノイの騎士によるウイルスから復活を遂げたウインディの姿があった。

 

しかし、その姿は満身創痍…ウイルスに破壊されたボディは完全に修復する事ができず、左目は「W」型の眼帯で隠され…無数の傷を包帯やマントで覆い隠していた。

 

《この傷の敵は討つぜ…!!》

そして、その赤い目は人間…リボルバーへの復讐の炎を宿していた…。

 

 

 

 

 

『では、()()()()()を始めるとしよう…!これより、ミラー・リンクヴレインズに出撃する!!』

 

 

「待ってて、父さん…絶対に、助けに行くから…!!」

 

《(遊嗣…キミは万全な状態じゃない…それでも、きみは止まらないだろう……マスター……父様、どうか…遊嗣に光を掴む力を…!!)》

 

リボルバーの号令と共に遊作達はミラーリンクヴレインズに繋がるトンネルへと突入する……人間とイグニス、それぞれの未来を決める最終決戦が始まった…!!

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