転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話 作:S,K
ライトニング陣営との全面対決…その中で2つの狂気がぶつかりあう…その戦いの先に待つのは──
それでは、最新話をどうぞ!
「いけ!『デコード・トーカー』!デコード・エンド!!」
「『ヒート・ライオ』!ヒート・ソウル!!」
「『ヴァレル・ガード・ドラゴン』でダイレクトアタック!!」
「雑魚は…早く消えてください!!」
『『『『ぎゃあああ!?』』』』
「みんな!聞こえるか!!ライトニング達を手分けして探すんだ!!Yu-Zの作った時間を無駄にするな!!」
遊作・尊・リボルバー・スペクター…ミラー・リンクヴレインズを駆ける4人の手練れ達は襲い来るビットブートを蹴散らしながら前へと進む…ライトニング達の思惑は分からない、しかし…時間がかかればかかるほど、ライトニング達に有利になる事は分かっていた…!
ジジッ…ジジッ…ズン!!
《わ、わぁ!?何だコレ何だコレ─!?》
その時、ミラーリンクヴレインズ…そしてリンクヴレインズに異変が起きる…電脳空間にノイズが走り、地面が…空間が揺れる。
その異変の正体…それはハノイの塔によるスキャンで姿を現したミラーリンクヴレインズが再びリンクヴレインズに
キイィィ……ン……
「なっ…!?Dボードが!?」
《マズい!!ミラーリンクヴレインズのデータマテリアルの流れが
「そんな!?きゃああー!?」
リンクヴレインズから供給されていた
《うわ〜!?落ちる─!!》
「くっ─!?」
遊作とAiは一面に黒いタイルの床が広がり、静かに水が流れる水鏡の広場へ
「この程度!!」
リボルバーは…彼には似合わないような、穏やかな花畑の広がるエリアへ
「おわあああ!?痛って〜!?」
《大丈夫か!?ソウルバーナー!!》
尊と不霊夢は多数の飛行機が並べられた飛行場を模したエリアに
「私には羽がある─!!」
葵とアクアは背中の羽で落下速度を緩めながら、ミラーリンクヴレインズの中央エリアの街へ
「ぐうっ!?げほっ…!よりによって、斜面とは…!」
スペクターは派手に地面を転がりながら、荒地の断崖エリアへ…そして……
《マスター!着地はお任せを!》
「アルトリアさん!お願いします!!」
《パラシュートプログラム構築!!》
「うぐっ!?あ、ありがとうロマン…」
遊嗣はロマンのパラシュートプログラムで…マシュはアルトリアにお姫様抱きにされて安全に地面へと着地する、そこは葵達とは別の市街地エリアだった。
《うわ…妙なエリアに来ちゃったな…さて、どうするか…》
「草薙さん!聞こえるか!Yu-Z!ソウルバーナー!リボルバー!……ダメだ、通信も繋がらない」
怖いほど静まり返った場所に取り残された遊作とAi…遊作も仲間達と通信を試みるが、繋がる気配はない…。
キィン!!
《おおっ…!?草薙のプログラムが起動した……な、なんか気色悪い〜!!》
「このプログラムが起動したという事は…ミラーリンクヴレインズとの接続が切れた、という事か…」
その時、草薙から渡されたハッキングプログラムが起動…相互の音声通信はできないが、草薙やハノイの三騎士、ゴーストガールにミラーリンクヴレインズの様子が中継される…そして、それを足がかりとして三騎士達は閉じてしまったミラー・リンクヴレインズの入口をこじ開ける為の作業を始めていた…。
《データマテリアルが消えちまったって事は、Dボードは頼れねぇ…歩いてライトニング達を探すのか?》
「いや…どうやら、それも無理らしい…!」
キィン─!!
《ありゃりゃ!?と、閉じ込められた!?!》
広大なリンクヴレインズを歩き回る羽目になるのかとげんなりするAi…しかし、それは叶わない……何故なら、遊作達の身動きを封じるように、虹色の光の結界が彼らの周囲を覆い尽くしてしまったからだ。
《はあぁぁっ!!!》
ガキィィン!!!
《っ…力技では破れませんか…いえ、聖剣を解放すれば壊れはするでしょうが……》
《その場合、この結界の範囲からしてYu-Zやマシュが危険になる……騎士王、貴女の宝具は最後の手段にしよう…このプログラムを仕掛けたのはおそらく……》
「っ…ライトニング…!!」
光の結界に聖剣を叩きつけるアルトリア…しかし、壁には傷一つ付かない…そして、ロマンはそのプログラムの
Sideライトニング
《ライトニング、なんでこんな面倒くさい事をするんだ?》
【人間には
《絆って…
【そうとは言い切れない、我々は数においては不利だ…慎重を期っして1人ずつ始末する…まぁ、Yu-Zと乱入してきた女は分断し損ねたが…誤差の範囲だ】
《そういうもんかねぇ…》
遊作達を隔離したライトニング…彼は人間を見下してはいるが、油断はしていない…人間同士を結びつけ、難局を乗り越えてきた
《だったら…その様子は奴らに見せつけてやろうぜ?仲間が一人一人やられていく姿をジワリジワリと…恐怖と屈辱を与えてやるのさ…!》
【それは合理的ではない、こちらの手の内を教える事になる】
《ノリが悪いな〜?お前は手の内を知られたら負けちまうのか?ライトニング》
【──よかろう、それで敵の平常心を撹乱できるなら…それはそれで有効かもしれない】
《だろ?》
遊作達…人間達を追い詰める為に悪辣な方法を提案するウインディ…ライトニングは一度はその提案を退けるが、ウインディの煽りを受けて考えを変える。
《へへっ…実はさっき、デュエルを中継させるのに丁度いいヤツらを捕まえたんだよね〜…!》
『ヒッ…ひぃぃ…!?先輩!この人達、なんなんですか〜!?』
『んな事知るかぁ!!た、助けてくれメタルナイト…!!』
そしてウインディは鹵獲した丁度いいヤツら…カエルとハトのジャーナリストコンビを喚び出す。
彼らはリボルバーに拘束された後、スクープ目当てでスペクターに連れられてミラーリンクヴレインズに乗り込んだのだが…ウインディに捕まってしまったのだ…。
《オレ達はヒトじゃねぇ、イグニスだ》
『い、イグニスって…ボク達、敵に拐われたんですか〜!?』
《そういう事だ…これから、お前達にはひと働きしてもらうぜ?》
『な、舐めるなよ…!誰が敵の手先なんかになるか!!ジャーナリスト魂舐めんな!!』
【ほう、殊勝な心掛けだ】
リボルバーやプレイメーカー達の会話の端々から「イグニスという存在は、仇敵であるプレイメーカーとハノイの騎士が手を組むほどの敵らしい」という事を知っていたカエルは抵抗の声を上げる…だが、彼らに選択権は与えられていない…!
《テメェらに選択の余地はねぇんだよ!!》
キィン…ガキン!!
『『ぎゃー!?なんか着けられた─!?』』
ウインディの手元から光が放たれる…それはカエルとハトの首元で明らかに物騒な首輪へと変化する…!
《オレ様の命令を無視したら……ボンッ!!…お前らは一瞬で消える》
『『えぇーっ!?!?』』
ウインディの理不尽な命令に悲鳴を上げるカエルとハト…彼らの生殺与奪はウインディ達に握られてしまったのだ…。
《お前らにはオレ達の活躍をヤツらに中継してもらう》
『(っ…敵の言いなりになるのは癪だが……オレ達の中継で、少しでもプレイメーカー達に情報を伝えられるなら、やるしかない………それに、命あっての
行動は縛られたとしても、心までは縛る事はできない…かつて、英雄達の『光』に救われたカエルは…苦渋の決断をするしかなかった…。
Side OUT
ヴヴン…
「っ…映像が…スペクター!」
「誰が撮って…?」
《確か、ネットテレビの記者さんがミラーリンクヴレインズに連れ込まれてたはず…たぶん、ライトニング達に捕まったんだ…!》
分断された遊嗣達…その頭上に薄紫色の球体型モニターが現れる、そこには荒野でライトニングと対峙するスペクターの姿が映し出されていた…!
【声は届いているかな?これから…君達を一人一人
「ライトニングっ…!!」
そして、淡々と…ライトニングは彼らに処刑すると宣告した…。
………
「こんな場所で遭遇するとは思っていませんでしたよ、光のイグニス……ところで、皆さんは無事ですか?」
「今のところはな、君が最初の
「──そうですか」
ミラーリンクヴレインズ・荒野地帯…スペクターは目の前に現れたライトニングと睨み合っていた…。
「確か、ブラッドシェパードと戦った時のアナタの理屈からすると──ここに来たメンバーの中で私が一番の
【そうなるな、Yu-Zと君とで迷ったが…
「いささか心外な気もしますが…気を取り直しましょう、私は私の使命を果たすのみ……リボルバー様の邪魔をする者は誰であれ許しません」
【フッ…リボルバーの為、か…】
黒幕たるライトニングを前に、いつもと変わらない慇懃無礼な態度を取るスペクター…しかし、その様子をライトニングは鼻で笑う。
【所詮、君は自らの意志を放棄し…リボルバーに依存する
「おっと…それは大きな勘違いですね、私は意志を放棄などしていません──リボルバー様に従属する、それが私の
【ほう…?】
ライトニングがスペクターを最初に選んだ理由…それは他の5人に比べてイレギュラーを起こす要素──
スペクターは…強い意志を持った上で、リボルバーに従う選択をし続けているのだから…!
「どうやら、アナタはつらい過去を送った事がないようだ…AIですから当然ですね………私は経験から自分が
【弱者の知恵、という事か】
「そういう事です、全ての人間が強者という訳ではありません…皆が平等、横並びになるというのは…
【だが、我々AIならできる】
「そうでしょうか?ただのAIならできるでしょう…必要か不要か…データに基づいて合理的に判断すればいい……しかし、意志を持つとなれば
【───リボルバーの手先にしては、ずいぶんとAIの事を考えているな】
スペクターの真っ当な意見に思わずライトニングも舌を巻く…彼の言葉は全てが
「光のイグニス、私はアナタ達の存在を肯定はしませんが──
スペクターがイグニスへの理解を深めた理由…それは自身のパートナー…
謎の『影』に襲われて消えてしまったアース…その時、スペクターは感じていたのだ、言い表せない虚無感…そしてアースの誰かを思う悲しみを…。
「アナタが全ての黒幕なのは承知しています…アナタがサイバース世界で大人しくしていれば、あのイグニスも…あんな消え方はしないで済んだでしょう」
【それは根本的に違う、我々がサイバース世界で大人しくしていれば…お前達、ハノイの騎士は我々を見逃したか?そうではあるまい!!我々は生き残りを懸けて戦っている…そして、生き残るのは我々AIだ!それを導くのが私の
「そうですか…お互いに使命を持つ者はツラいですね」
スペクターの言葉に声を荒らげるライトニング…人間とAIの
【これ以上の話は時間の無駄のようだ…】
「それは私も同意します」
【では…そろそろ始めようか…!】
「───よろしくお願いします…!」
イグニスの悪意、そして大義の為に全てを捧げる男が衝突する…!
【「デュエル!!」】
デュエルダイジェスト スペクター対ライトニング
先攻を取ったのはライトニング…彼は『
【君のデッキは分析しておいた…リンクモンスターを召喚されると厄介なデッキであるというのが私の結論だ……よって、その可能性を潰させてもらった】
「素晴らしい…実に見事なデュエルタクティクスだ!敵ながら圧巻です…では、私もそんなアナタに敬意を表し──全力でアナタを倒しましょう…!!」
スペクターのデュエルを分析したというライトニング…しかし、スペクターに焦りはない……自分の事を理解している人間ほど、強い者はいないのだから…。
スペクターのターン、スペクターのデッキである『
「ブラッドシェパードとアナタのデュエルを見て…私はいささかアナタに
【親近感?】
「ええ…根本的なデッキの
【──何が言いたい?】
「つまり、こういう事です!私は800ライフを払い、永続魔法『
【なにっ!?】
「
場所がなければ
「アナタと私のデッキコンセプトは似ている…故に『裁きの矢』を奪えれば私のデッキはさらに強固になる…そう確信していました」
【なるほど…私と君が同列、という思考はなかったな】
「アナタの思考はどこか
スペクターは相手を調べ上げ、その心理を分析する力に長ける…それによって彼はライトニングの思考の一端を見抜く…!
「光のイグニス、アナタの傲慢さの原因はコンプレックスです…つまり、アナタは何かしらの
【………!!!】
「───答えないところを見るに…
【黙れ、腹の探り合いに付き合うつもりはない】
「これは失礼…では、デュエルを再開しましょうか…!!」
ライトニングが内面に抱える
リンク召喚が可能となったスペクターは新たなリンクモンスター「聖天樹ダフネ」をリンク召喚、さらに永続魔法「
対するライトニングに伏せカードはないが、策はある…『天装騎兵プリミ・オルディネス』は相互リンクするモンスター1体につきダメージを1000ダウンさせる効果があり…エクストラリンクを完成させたライトニングは受けるダメージを4000ダウンさせる事でダメージを0に押さえる。
だが、スペクターは止まらない…「聖蔓の剣士」の効果によって戦闘破壊した『天装騎兵デクリオン』を自分フィールドに復活させる、ライトニングの『デクリオン』を撃破する…ダメージは与えられないが、これで2つのEXモンスターゾーンが空いた…それにより、スペクターはようやくデッキの真価を発揮する準備が整う…!
「私は永続魔法『
【うっ…!?】
EXモンスターゾーンにスペクターのエースを喚び出す為の苗木が現れる…攻撃対象にされず、自分がダメージを受けた時に新たなモンスターを喚び出し、そのダメージを帳消しにする効果…それを見たライトニングは流石に顔色を変える…!
【私の布陣が破られるとは…どうやら、君を舐め過ぎていたようだ】
「そのようですね?アナタ達に
【フン…!】
自身の布陣を崩された事でスペクターの評価を改めるライトニング…しかし、彼は布陣を整える準備を始める。
前のターン、『ピルス・プリオル』の効果で除外していた3枚のカードを手札に加えるライトニング…さらに魔法カード『
そして続くスペクターのターン、彼は新たなリンクモンスター「聖天樹の灰樹精」2体、さらに新たな「聖蔓の剣士」を喚び出し、ライトニングの『レガトゥス・レギニオス』に攻撃を仕掛ける…しかも、その攻撃力は『裁きの矢』の効果を受けて6400まで上昇…さらに「灰樹精」の効果によって3回攻撃が付与される。
だが、ライトニングも見ているだけではない…一撃目を『ケントゥリオン』の効果で無効化、二撃目を『レガトゥス・レギニオス』の効果で墓地に送った『天装騎兵ガレア』の効果でダメージを0に抑え、リンク状態だった『天装騎兵スクトゥム』の効果で破壊を免れるが…トドメの三撃目でついに撃破され、「聖蔓の剣士」の効果で奪われた『レガトゥス・レギニオス』の攻撃で大ダメージを受ける…。
しかし、スペクターは止まらない…彼には
「そんな…こんな、事って…!?」
「
《なるほど…デュエルモンスターズの知識には聡くありませんが……彼はライトニングにやられた事をやり返した、という事ですね?》
《そういう事…スペクターの『聖天樹』デッキの展開力、そして『裁きの矢』があるからこそ、可能な芸当だ…!》
中継画面を見ていた遊嗣やマシュは言葉を失う…スペクターはライトニングに対し、エクストラリンクをやり返したのだ…!
「ククッ…ハハハハハハ!!私はハノイの塔でのリボルバー様とプレイメーカーのデュエルを何度、見直した事か…!あそこで見たエクストラリンク…死力を尽くし、リンク召喚を極めたフィールド…なんと美しい!!あれ以上に美しいフィールドの盤面はあるでしょうか…!?私はあの盤面を目に焼き付けました…それがこうして…今、自分の手であのフィールドを作り出す事ができた…光のイグニス、その一点のみアナタに感謝します…!!」
【フン…!】
エクストラリンクを完成させ、饒舌に語るスペクター…しかし、彼はさらに
「私でさえ成し遂げられなかった…
中継を見ていたリボルバーが感嘆の声を上げる…スペクターはエクストラリンクに加え、自分フィールドのモンスター全てを相互リンク状態のリンクモンスターで埋める…まさにフルモードを成し遂げたのだ…!
【フン…自分を
「そうですね…少々、私も興奮し過ぎました…この美しいフィールドを完成させるのにね…」
エクストラリンク・フルモードに加え、エースモンスターたる『
【なるほど…人間はこのフィールドに美しさを感じるのか】
「アナタにこの美しさが分からないとは…残念ですね……アナタの中にある
【───傲慢なのは、君の方じゃないのか?君は私の何をわかったつもりでいるのだ!!私を下に見るのはよせ!!】
「ほう…いいですね〜…!初めて、アナタが感情的になるのを見ましたよ」
そして、スペクターの煽りについにライトニングは感情を露わにする…スペクターの言葉がライトニングの逆鱗に触れたのだ…!
【………フーー……脆く儚い
激昂するライトニングはスペクターへと裁きの鉄槌を振り下ろす…!
【今こそ、奢り腐った人間に天誅を下せ!!天を切り裂く光の剣!魔法カード発動!!『
「おのれ!私の母なる樹を!!」
天から降り注ぐ稲妻が『大精霊』を貫き、焼き尽くす…それはスペクターが興奮し過ぎた故のプレイミス…「大精霊」をリンク召喚しなければ、『裁きの剣』は発動しなかったのだ…!
【現れろ…!混沌たるネットワークの戦場を進軍する指揮官よ!!Link-4!『天装騎兵マグヌス・ドゥクス』!!】
そしてライトニングは切り札たるLink-4…巨大な戦象に乗る指揮官を喚び出した…!
【『マグヌス・ドゥクス』はフィールドに存在する限り1度だけ、相互リンクしているモンスター1体につき1枚、自分または相手のフィールド・墓地のカードを手札に戻す事ができる】
「『裁きの矢』を取り戻すつもりですか…しかし、永続魔法『聖蔓の略奪』の効果によってこのカードとコントロールを奪った『裁きの矢』は相手の効果対象になりません!」
【では、こうするまでだ!『天装騎兵トリブヌス・ミリトゥム』の効果発動!このモンスターと相互リンクするリンクモンスターのリンクマーカーの数まで相手フィールドのカードの効果を無効にする!私が無効にするのは『聖天樹の大精霊』『聖蔓の略奪』『聖蔓の社』『聖蔓の交配』だ!】
「し、しまった!!」
そして、ライトニングは『裁きの矢』を取り戻し…スペクターのフィールドは崩壊する…!
【『裁きの矢』がフィールドから離れた時、リンク先のモンスターは全て破壊される…さらに、『聖蔓の剣士』はリンク先に『聖天樹』モンスターが存在しなければ破壊される、だったな?】
崩壊するスペクターのフィールド…残されたのは、効果を無効にされた『聖天樹の大精霊』のみ…。
【私はリンクマジック発動!世界を裁きし3本の矢!『裁きの矢』!!──トドメはソイツが良い…『マグヌス・ドゥクス』で『大精霊』を攻撃!『裁きの矢』の効果でその攻撃力は2倍になる……終わりだ】
「攻撃力、6000…!!ぐあああああっ!?」
戦象に搭載された火砲が火を吹く…それによって母なる樹は燃やし尽くされ、スペクターは…地に伏せた…。
スペクターLP0
ライトニング WIN
【消えろ】
「リボルバー…さま……申し訳、ありませ───」
キィン─
ライトニングに敗れたスペクター…その体…全てのデータは光の玉となってライトニングの操る仁の手の中に収まる…。
【このまま握りつぶしてもいいが…雑魚には雑魚なりの使い道がある】
そして、ライトニングは埃を払ってその場から立ち去り…中継も途切れてしまった…。
「ゆ、Yu-Z、さん…今の……す、スペクター、さんは……!!」
「っ…!!だ、大丈夫…!マシュは、絶対に守るからっ…!!」
ライトニングよって倒されてしまったスペクター…その末路を見てしまったマシュは震える手で遊嗣の手を握り締める…遊嗣はマシュを安心させるように言葉をかけるしかなかった…。