転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話   作:S,K

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こんにちは!S,Kです!

どうにか、翠を説得した遊嗣は過去へと向かう…彼は歴史を改変し、遊海の死の運命を変える事ができるのか…。


それでは、最新話をどうぞ!


Re:狂気の科学者─運命を変えろ!─

「わっ…!すごい…!生身で飛んでる…!!」

 

《正確には現在と過去を繋ぐ次元回廊──いや、タイムトンネルの中を進んでるんだ!とりあえず、落ちる事はないと思うから安心して!》

仲間達から見送りを受けた遊嗣は過去へと繋がる光のトンネルの中を飛ぶように進んでいく…次元回廊を飛行船で進むのとは違う、神秘的な光景に遊嗣は目を輝かせる。

 

ゴロゴロ…バリバリ…!

 

「っ…前が少しずつ暗く…!」

 

《あれが問題の『時空嵐』だ…!当時のズァークは自分の復活を邪魔されないように、無意識に時空を歪める嵐を巻き起こして他の世界からの介入を阻もうとしたらしい……でも、今の遊嗣なら嵐を突破して目的の場所に辿り着けるはず…!遊嗣、願うんだ!マスターを助ける為に!!時空を超えて繋がる()がきみを導いてくれるはず!》

 

「うん…!!」

その時、遊嗣の前に暗雲が立ち込める…それは当時のARC次元を覆う『時空嵐』…だが、『ズァークの生まれ変わり』であり、『英雄の息子』という縁が繋がる遊嗣ならば──その嵐を無条件に突破できる──!!

 

 

キン──

 

 

「…見えた!!待ってて、父さん!!」

そして、遊嗣は荒れ狂う嵐の中に一筋の光を見つけ──その光を目指して飛び込んだ…!!

 

 

 

キィン─!!

 

 

 

「っ……ここ、は…」

 

《時空座標確認……うん、間違いない…!18年前の融合次元・アカデミアに到着したよ…!》

 

「ここが…!」

一瞬の浮遊感のあと、固い石造りの床へと降り立った遊嗣……そして、ロマンによって目標地点──18年前の融合次元・アカデミアに到着した事が告げられる…!

 

 

 

「って…なにこれ!?モンスターがたくさん!?」

 

《今のアカデミアは臨戦態勢だ…なんたって、自分達を倒そうとする団体が攻め込んでくる直前なんだから…!》

遊嗣が転移したのはアカデミア校舎のテラスの一角…そして、周囲の異常に気付く…空には無数の『古代の機械飛竜(アンティーク・ギアワイバーン)』や『古代の機械巨竜(アンティーク・ギアガジェルドラゴン)』が滞空し…湾岸地域周辺には無数のアカデミア生と共に数え切れないほどの『古代の機械混沌巨人(アンティーク・ギア・カオス・ジャイアント)』がある方向を睨んでいた…その時───

 

 

《『アポクリフォート・キラー』…現界します!!》

 

 

「っ…でかっ!?えっ…あの虹色のコアって…まさか…!!」

 

《うん、あれは『アポクリフォート・キラー』…マスターのパートナー精霊、彩華の真の姿だよ…ほら、次元飛行船も見えるはずだ…!》

 

「本当だ…!あそこに、この時代の父さん達が…!」

アカデミアの沖合にアカデミアのある島を軽々と覆うほどの巨大な機械が現れる──次元飛行船に乗ったランサーズがアカデミアへと電撃作戦を仕掛けたのだ。

 

 

 

『アカデミアへと告げる!!俺の名は白波遊海!ランサーズの一員としてお前達の愚かな計画「アーク・エリア・プロジェクト」を止めに、次元を越えてやってきた!!抵抗せず、武装を解除せよ!俺達は無益な戦いは望まない!!』

 

 

「っ…父さん…!!」

 

《マスターはその体質上、常に()()()と言ってもいい…しかし、その中でも──この戦い時点のマスターは()()()だと断言できる…!自分が繋いできた()…それによって時代や世界を超えて集まった仲間達…彼らと共に戦うマスターは()()なんだ!》

 

「父さん…すごい…!」

拡声器によってアカデミアに響き渡る英雄・白波遊海の宣言……この当時の遊海の力は最高・最善と言っても過言ではない…!

 

 

【何がランサーズだ!!アカデミアの栄光の為に海の藻屑と消えるがいい!!ゆけ!『古代の機械混沌巨人』!!】

 

《◆◆◆◆◆…!!》

 

「やばい…巨人が!!」

 

《大丈夫、あれくらいで負けるランサーズじゃ……あっ、しまった!!ちょっと()()()()かも!?》

 

「えっ?」

アカデミアの仮面のデュエリスト──オベリスクフォースの指示に従って『混沌巨人』が駆動音を響かせながら攻撃を仕掛ける…その光景を見たロマンは顔色を青褪めさせた…!

 

 

《遊嗣!しゃがんで、耳を塞いで、口を大きく開けて声を出して!!》

 

「えっ!?そんな事したら気付かれ──何あれ…?」

ロマンの指示に戸惑う遊嗣…その時、次元飛行船周辺から無数のモンスター……ラッパやドラム、ピアノやギターを持つ可愛らしいモンスター達が現れる!!

 

 

『奏でろ!!「魔人オーケストラ」!!』

 

 

#@#$@%!@#!$%$!@#!$%@%@!$%#@%──!!

 

 

「うわあああああっ──!?!?」

その瞬間、アカデミアに襲い掛かるのは『音の暴力』……凄まじい騒音がアカデミアを蹂躙…窓ガラスは砕け、展開した無数の『古代の機械』モンスター達が轟沈し、アカデミアの人間達がバタバタと失神していく…。

 

 

 

なに、いまの…何が起きたの……(⁠@⁠_⁠@⁠)」

 

《マスターと遊馬の合同音響兵器…『魔人オーケストラ』だ…音楽魔人、というモンスター達の演奏を精霊の力で強化した結果…その時点でアカデミアの戦力の約6割を戦闘不能にした…ランサーズの先制攻撃、だよ……(⁠@⁠_⁠@⁠)》

 

「強力すぎ…だって…」

咄嗟にロマンの指示に従った遊嗣だったが…あまりの威力にロマン共々、目を回してしまっている…。

 

 

 

《遊嗣…とにかく、動こう…!この戦いはスピード勝負…マスターがドクトルのいる場所に着くまでに1時間ほどしかない…!急いでドクトルの研究室に向かうんだ!》

 

「わ、わかった…!」

なんとか爆音のダメージから立ち直ったロマンが遊嗣に声をかける…その視線の先ではアカデミア校舎から離れていく次元飛行船の姿…そして───

 

 

 

『これは邪悪を祓う希望の光!NEXUSスプリーム・カリバー!!

天をも切り裂く光の剣を振るう遊海の姿があった…!

 

 

 

 

………

 

 

 

「はぁ…はぁ…はぁ…!!」

 

《次の角を左……そこでストップ!1分待機!!》

遊嗣は広大なアカデミア校舎の中をロマンのナビゲートに従って駆けていく遊嗣…強襲による混乱でアカデミア生達も遊嗣を無視してランサーズの迎撃に向かう者や逃走する者…さらに、クロノス率いる「アカデミア革命隊」の撹乱によって大混乱に陥っていた…。

 

 

「ねぇ、ロマン!彩姉ってすごい感知能力があるんでしょ…?僕達がいるってバレない!?」

 

《大丈夫!母様からステルスプログラムを貰ってる、目視されない限りボク達の存在はバレないはずだよ!……よし、次の階段を登って…あった、隔壁のコントロールパネルだ!》

そして、彩華による索敵を潜り抜けながら…遊嗣達はアカデミア内の隔壁などを操作するコントロールパネルへと辿り着く…!

 

 

 

《マスター達がドクトル配下のアカデミア生の攻撃を受けたのがここだから……ここを閉じて、ここをこうして──監視カメラをハッキングして…換気装置を…》

 

 

 

『「デストーイ・マッド・キマイラ」で攻撃!!』

 

『「サイバー・エンド・ドラゴン」!エターナル・エヴォリューション・バースト!!』

 

『「No.62銀河眼の光子龍皇」で攻撃!!エタニティ・フォトン・ストリーム!!』

 

『「超魔導剣士─ブラック・パラディン」で攻撃!超魔導無影斬!!』

 

『「メガロック・ドラゴン」で攻撃!!《鳴動富嶽!!》!!』

 

コントロールパネルからアカデミアのシステムにハッキングを仕掛けるロマン…その時、廊下の奥から伝説の決闘者達による攻撃…それに伴う爆発音が響く…!

 

 

 

《あとは、ここの隔壁を15分後に下りるようにして……よし!!先を急ごう遊嗣!!これでマスター達が着くまでの時間を稼げる!!》

 

「うん!!」

そして、ハッキングによる妨害を仕掛けたロマンは遊嗣に声を掛け、先を急いだ…!

 

 

 

 

 

『っ!?また行き止まりか!』

 

『こんな鉄檻、攻撃で吹き飛ばしちまおうぜ?』

 

『だから、建物への攻撃は最小限に!俺達は赤馬零王を止めにきたんであって、アカデミアを壊す為に来たんじゃない!』

 

『しかし、誰がこんな障壁の操作を…?』

 

『ドクトルじゃないの?』

 

『みんな!またアカデミア生が…!』

 

『とにかく、迎撃しながら前に進もう!!』

 

『フン…!我がブルーアイズで蹴散らしてくれる!!現れろ!「ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン」─!!』

 

 

 

……………

 

 

 

《──よし、このタイミングで凌牙君と黒咲君、ユーゴと遊星君、エド君が人質になっていた少女達を助け出したはず…それを知ったプロフェッサー・赤馬零王はドクトルを叱責……ドクトルは目的の少女であるセレナを確保する為にマスター達に妨害を仕掛ける───隠れて!》

 

「っ…!!」

広範囲索敵と当時の行動データを比較するロマン…その時、近くの大扉から発煙筒らしきモノを持った数人のアカデミア生が飛び出して行った…。

 

 

「今の…!?」

 

《うん、今のがマスター達を襲撃するアカデミア生達だ》

 

「ちょっ…そんな冷静に…!?大丈夫なの!?」

アカデミア生を冷静に見送るロマンに対して戸惑う遊嗣…だが───

 

《心配ないよ、あの『パラサイト・フュージョナー』による寄生はドクトルの研究室内に寄生対象がいて、永続魔法『寄生工場』が発動しないと進行しない…さらに、接敵地点近くの換気設備の風量も最大にして…アカデミア生全体の転移装置の使用を封じてある…こうすれば───》

 

 

 

 

 

Side???

 

 

 

『ふう…!セレナちゃん、大丈夫か?』

 

『ああ…!私だって戦いを乗り越えて強くなった…これ以上の悲劇を生まない為に、私は戦う!』

 

《フォウ、フォ〜ウ〜!(セレナ!力を入れ過ぎたら空回りしちゃうよ!リラックス〜!)》

 

『ははっ…セレナちゃん、フォウが頑張り過ぎだってさ!』

 

『──えっ?フォウの言葉が分かるのか…?羨ましい…!』

ドクトルを無力化する為に妨害を突破しながら進撃を続ける遊海を始めとしたチームZEXAL…そんな中、遊海はセレナを気にかけていた。

彼女はプロフェッサーの計画──『リバイバル・ゼロ』の『鍵』の1つ…遊矢や翠と共にいる柚子と同じく、絶対に奪われてはならない存在だからだ…その時だった!

 

 

カララン…バシュー!!

 

 

『っ…煙幕!?』

 

『みんな!吸うな!アヤカ!』

 

《解析…有毒成分はありません!通常のスモークです!》

突如として幾つもの煙幕が遊海達へと投げ込まれ、煙を噴き出しながら彼らの視界を奪う!

 

 

「っ!?誰だ!何をする!離せ!?」

 

「っ…!セレナ!!ゲホッ…吹き飛ばせ!『ハーピィの羽根箒』!!」

さらに、自分の鼻先すら見えない煙幕の中からセレナの悲鳴が響く…それを聞いた瞬間、遊海は咳き込みながら巨大な羽根箒で煙を吹き飛ばした…!!

 

 

【なっ…転移装置が動かなっ…!?】

 

『っ…?』

そして、煙の中から現れたのはセレナを捕らえたオベリスクブルーの制服を着た生徒…だが、予想外の事があったのか目を白黒させながらデュエルディスクを叩いている…!

 

 

『このっ…離せ!バカ者!!』

 

【ぎゃふん!?】

 

『お前達…よくも、俺の前で仲間を拐おうとしやがったなぁ!!!』

 

【【【ひっ…!?】】】

さらに、セレナはアカデミア生の顎に頭突きを叩き込んで自力で脱出…そして、セレナを奪われかけた遊海は激昂する!!

 

 

 

『現れろ…!「ラーの翼神竜」!!ゴッド・ブレイズ・キャノン!!

 

《ギュアアアアア!!》

 

【【【ぎゃあああああ!?!?】】】

 

 

『ゆ、遊海…私は無事だ…!敵とはいえ、やり過ぎないでくれ…!!』

 

『っ……す、すまん!ちょっと頭に血が昇った…深呼吸、深呼吸…!』

そして、アカデミア生達は太陽神の神炎を叩き込まれて失神…そのあまりの迫力に拐われかけた本人のセレナが遊海を宥めている…。

 

 

ゴゴゴ…ガシャン!ガシャン!ガシャン

 

 

『障壁が…!』

 

『くっ…研究室への最短ルートを塞がれたか…!!』

 

《っ…別々の方向からアカデミア生が接近…!今までで最大規模です!!》

 

『くっ…!次から次に…!絶対に許さねぇぞドクトル─!!』

その時、隔壁が下りた事で研究室への最短ルートが塞がれる…そしてチームZEXALは襲いくるアカデミア生の対処に手間取る事になった…。

 

 

Side OUT

 

 

 

 

 

《───という感じさ》

 

「あんな短時間でそこまで仕込んでたの!?流石ロマン!」

 

《いやいや、母様のアップデートと赤馬親子が当時の行動データを纏めてくれたおかげさ……さて、ここからが本番だよ…遊嗣》

 

「うん…!」

ロマンから仕掛けた作戦のあらましを聞いた遊嗣は大きな扉の前に立つ…その奥は──ドクトルの研究室だった。

 

 

《あとは()()()()に…ドクトルを無力化して、マスターを…白波遊海を救うんだ!》

 

「うん…!行こう、ロマン!!」

そして、扉を押し開き…遊嗣は狂気の研究室へと踏み込んだ…!

 

 

 

 

 

「うっ…すごい薬クサイ…いかにも悪の組織の研究所って雰囲気だ…!」

そこは薄暗い研究室だった、用途の分からない研究機械や何かを培養している巨大な装置が並ぶ、アカデミアの『闇』が凝縮されたような場所だった…。

 

 

【ええい…!兵士達は何をしている!!何故、セレナを連れ戻せない!!】

 

「あれが…あいつが、ドクトル…!!」

そして、そのモニターの前では不気味な老人が発狂していた…彼こそがアカデミアの中で最も邪悪な男──マッドサイエンティスト・ドクトルだった。

ドクトルはセレナ奪還作戦が不発に終わった事で取り乱している…。

 

 

【むっ…?おい、お前!誰の許可を得て私の研究室に入ってきた!!こんな所で油を売っている暇があったら…ランサーズを迎撃し、セレナを連れ戻してくるのだ!!】

その時、ドクトルが遊嗣の存在に気付く…十代の目論見通り、遊嗣をアカデミアの人間だと誤認しているらしい。

 

 

「ドクトル!お前の危険な研究もここまでだ!!クロノス先生率いる()()()()()()()()として…お前を止める!!」

 

【なっ…クロノスめ、裏切ったか!!ならば、貴様を倒して洗脳し…クロノスもカードにしてやろう…!全てはアカデミアの為…そして私が天才だとプロフェッサーを認めさせる為に…!私の虫達の糧となるがいい!】

クロノスの名前を借りてドクトルを挑発する遊嗣…苛ついていたドクトルは簡単にその誘いに乗ってきた…!!

 

 

 

 

「【デュエル!!】」

 

遊嗣LP4000

ドクトルLP4000

 

 

・マスタールール適用

 

ペンデュラムゾーン使用可能

EXモンスターゾーン、リンク召喚使用不可

 

 

 

 

「僕のターン!!」

「フィールド魔法『混沌の場(カオス・フィールド)』を発動!発動時の効果処理としてデッキから儀式モンスター『超戦士カオスソルジャー』を手札に加える!」

遊嗣の背後に時空を繋ぐ穴が現れる!

 

「そして!僕は儀式魔法『超戦士の萌芽』を発動!手札の光属性・レベル4の『開闢の騎士』とデッキの闇属性・レベル4の『宵闇の騎士』を墓地に送り、儀式召喚を行なう!1つの魂は光を誘い、1つの魂は闇を導く…現れろ!混沌を束ねし超戦士!レベル8!『超戦士カオスソルジャー』!!」

遊嗣の背後の穴に光と闇を宿す魂が飛び込み、混沌の力が溢れ出す…そして、伝説に謳われる最強の剣士が現れる! ATK3000

 

 

「フィールド魔法『混沌の場』の効果発動!自分の手札・フィールドからモンスターが墓地に送られる度に魔力カウンターを1つ乗せる!」

 

魔力カウンター 0→1

 

 

「そして、儀式召喚に使用された『宵闇の騎士』の効果!儀式モンスターに2つの効果を付与する!1つ目の効果発動!相手の手札のカード1枚をランダムに選び、次の相手エンドフェイズまで除外する!!」

 

【くっ…!?(「寄生吻孔(パラサイト・ジェネレーター)」が…!)】

超戦士の振るった剣が次元を引き裂き、ドクトルの手札1枚を時空の狭間に封印する!

 

 

「先攻は攻撃できない、僕はカードを1枚伏せてターンエンド!」

 

遊嗣LP4000

超戦士カオスソルジャー 混沌の場(1) 伏せ1 手札1

 

 

 

【アカデミアの裏切り者め…!私のターン!ドロー!】

【魔法カード『パラサイト・ディスチャージ』を発動!デッキから『パラサイト・フュージョナー』を特殊召喚!】

ドクトルの場に不気味な寄生蟲が現れる! DEF0

 

「あれが『パラサイト・フュージョナー』…!」

 

【『パラサイトフュージョナー』の効果発動!このモンスターが特殊召喚に成功した時、このカードを融合素材として手札のモンスターと融合召喚でき、このモンスターは融合素材1体の代わりにできる!私は手札の『堕天使マリー』と『パラサイト・フュージョナー』を融合!!神に背きし堕天使よ…内なる声に導かれ、麗しき聖処女となれ!融合召喚!!現れよ!『聖女ジャンヌ』!!】

堕天使と寄生虫が融合…ドクトルに似つかわしくない、白い鎧を纏う聖女が現れる! ATK2800

 

 

【そして融合素材となった『パラサイトフュージョナー』は装備カードとして『聖女ジャンヌ』に装備され、戦闘・効果によって破壊される時の身代わりとなる!】

 

「っ…(気持ち悪っ…!!ここにマシュがいなくてよかった…!!)」

聖女の胸に寄生虫が取り憑き、その様子を見た遊嗣は生理的な気持ち悪さに表情を歪める…。

 

 

【ここからが本番だ…!私は永続魔法『寄生工場(パラサイト・プラント)』を発動!その効果により、手札の『パラサイト・フュージョナー』とフィールドの『パラサイト・フュージョナー』を装備した『聖女ジャンヌ』を墓地に送る事で融合召喚できる!神の使いたる聖処女よ…!内なる声と1つとなりて、新たな力と生まれ変わらん!融合召喚!!君臨せよ!理性に巣食う女王…!レベル8!「パラサイト女王(クイーン)」!!』】

禍々しく、気色悪い寄生蟲の女王が現れる! ATK1800

 

 

【成功だ…!私の作り上げた最強のパラサイトモンスターよ!その力を見せつけるがいい…!『寄生工場』の効果で墓地に送られた2体の『パラサイト・フュージョナー』は『パラサイト女王』に装備される!さらに『パラサイト女王』の効果!このモンスターの攻撃力はフィールドの『パラサイト・フュージョナー』1枚につき300アップする!】

女王の胸元に2体の寄生蟲が取り付く…!

 

パラサイト女王 ATK1800→2400

 

【私はこれでターンエンド!そして除外されていた手札が戻ってくる!】

 

ドクトルLP4000

パラサイト女王(パラサイト・フュージョナー×2) 寄生工場 手札2

 

 

 

 

【(くくく…!永続魔法『寄生工場』により『パラサイト女王』は相手のモンスター効果を受けない…さらに、装備された『パラサイト・フュージョナー』で2回まで破壊されない…こうして()()()()()()、奴は()()()()()()()…!)】

遊嗣を前に悪巧みをするドクトル…この戦いの行方は──

 

 

 

「僕のターン!ドロー!!」

「『超戦士カオスソルジャー』に付与された『宵闇の騎士』の効果発動!相手の手札1枚をつきの相手エンドフェイズまで除外!」

 

【ぬっ…(いいぞ、『寄生吻孔』は残った…!)】

再び発動された効果でドクトルの手札が異次元に追放される!

 

 

「そして、僕は墓地の光属性の『開闢の騎士』と闇属性の『宵闇の騎士』を除外!!現れろ…!『カオスソルジャー─開闢の使者─』!!」

墓地から飛び出した光と闇の魂が開闢の戦士を呼び覚ます! ATK3000

 

 

【2体目の攻撃力3000のモンスターだと!?】

 

「墓地から除外された『開闢の騎士』の効果発動!デッキから儀式魔法『超戦士の儀式』を手札に加える!同じく『宵闇の騎士』の効果!デッキから儀式モンスター『カオスソルジャー』を手札に加える!そして、『超戦士カオスソルジャー』に付与された『開闢の騎士』の効果発動!1ターンに1度、相手モンスター1体を除外する!『パラサイト女王』を除外!!」

 

【永続魔法『寄生工場』の効果で『パラサイト女王』は相手のモンスター効果を受けない!】

 

「なら、バトルだ!『超戦士カオスソルジャー』で『パラサイト女王』を攻撃!ハイパー・カオス・ブレード!!」

 

【ぐっ…だが、『パラサイトフュージョナー』の効果で『パラサイト女王』は破壊されない!!】

混沌の一撃が寄生蟲の女王を襲うが、寄生蟲の仔が身代わりとなる…!

 

ドクトルLP4000→2400

 

パラサイト女王 ATK2400→2100

 

 

【そしてこの瞬間『パラサイト女王』の効果発動!このカードが攻撃された時、装備された『パラサイトフュージョナー』を相手モンスター1体に装備し、そのモンスターの攻撃力を800ダウンさせる!『カオスソルジャー─開闢の使者─』に──】

 

「させない!カウンター罠『超戦士の盾』発動!!自分のフィールドに『カオスソルジャー』モンスターが存在し、相手が自分のモンスターを対象とする魔法・罠モンスターカードの効果を発動した時!その効果を無効にし、破壊する!寄生虫を焼き払え!混沌の雷よ!!」

 

【なっ…まだだ!『パラサイトフュージョナー』を墓地に送り、『パラサイト女王』は破壊されない!!】

混沌の戦士に取り憑こうとする寄生蟲…しかし、割り込んだ超戦士の盾に阻まれた上で混沌の稲妻が女王に襲い掛かるが…再び寄生蟲が身代わりとなる!

 

パラサイト女王 ATK2100→1800

 

 

【(まだか…!まだなのか!!)】

 

「『開闢の使者』で『パラサイト女王』を攻撃!開闢混沌斬!!」

 

【ぐうううっ!?】

混沌の斬撃が寄生蟲の女王を両断する!

 

ドクトルLP2400→1200

 

 

【ぐぬっ…だが、これでお前の攻撃は終わり──「『開闢の使者』は相手モンスターを攻撃で破壊した時、もう一度攻撃できる!!」───えっ?】

 

 

「この一撃で、僕は──運命を変える!!『カオスソルジャー─開闢の使者─』でドクトルにダイレクトアタック!!次元突刃・開闢混沌斬──!!」

 

 

【ぐっ!?ぐぎゃああああ!?!】

邪悪を撃ち抜くのは受け継がれし戦士の力──振り下ろされた混沌の斬撃がドクトルを斬り裂き、吹き飛ばした…!

 

 

 

ドクトルLP0

 

遊嗣 WIN!

 

 

 

 

「はぁ…はぁ…!!やった…やったよ、みんな…!!」

 

【……な…()()、だ…!?何故、お前は()()()()()()…!?】

ドクトルを打ち倒し、培養装置へと叩き付けた遊嗣…その中でドクトルは疑問を抱いていた、

 

実はドクトル…遊嗣に向けて『パラサイト・フュージョナー』を寄生させようとしていた……だが、その作戦は失敗に終わっていた…その理由は───

 

 

「……?ああ!…()()をして、骨伝導のイヤホンで周りの音を聞いてたんだ…あなたは卑怯な人間だって聞いてたので」

 

【耳栓…!?そんな、古典的な、方法、で────】

イリアステルとの打ち合わせや赤馬零児からの助言によって耳栓をしていた遊嗣…それを見たドクトルは白目を剥いて失神した…。

 

 

「………ロマン、大丈夫だよね!?生きてるよね!?」

 

《大丈夫、頭を打って気絶しただけさ……遊嗣、よく頑張ったね》

 

「ふぅ……よ、よかったぁ…」

白目を剥いたドクトルを心配する遊嗣…だが、ロマンの言葉に胸を撫で下ろす…。

 

 

「どうしよう?縛ったりとか、した方がいい…?」

 

《いや、このまま放置しよう…下手にボク達がいた痕跡を残さない方がいい》

 

「そうだね…あとは───」

この後の動きについて話し合う遊嗣とロマン…その時だった。

 

 

 

ボッコォォォン!!

 

 

「《っ!?》」

突然、轟音を立てて研究室の壁が吹き飛ぶ…その理由は──

 

 

 

『ここがドクトルの研究室か…いかにもな雰囲気だな…!』

 

「ラッ…!?(ラプラスおじさん!?!)」

 

《しまっ…!?彼はあとから来たから行動データが足りなかったんだった!?》

煙の中から現れたのは青白い光を放つ金眼の決闘者……ラプラスだった。

シンクロ次元から駆けつけた彼は直接、ドクトルの研究室に殴り込んでいたのだ…!

 

 

 

『ん?この倒れてるのがドクトルか?───お前がやったのか?オシリスレッドの学生……いや───()()()()()()

 

「っ──がはっ!?

 

《(遊嗣!!?)》

研究室内を一瞥し、気絶したドクトルを確認するラプラス…そして、戸惑う遊嗣を見た彼は───神速で遊嗣の首元を掴み、壁へと叩き付けた…!!

 

 

『魂の感じが常人じゃねぇ…デュエルディスクもアカデミアのモンじゃない………何者だ、答えろ』

 

「(()()がやばい…!!苦しい…!!どうしよう、なんて、答えたら…!?)」

凄まじい殺気を放ちながら遊嗣を絞め上げるラプラス…その迫力に遊嗣は声が出せない…!

 

 

シャラン…

 

 

『───このペンデュラムは……』

 

「っ…げほっ!?」

その時、ラプラスは遊嗣の首元のペンデュラムのアクセサリーに気付く…それを見たラプラスは遊嗣から手を離し、地面へと座らせる…。

 

 

『(これは…アストライトとバリアライトの合成物?そんなの、この時代には存在しない…エリファスが『バリアンとの融和の象徴となるモノを作ろう』と言い出していたが……まさか───)……お前、()()()()()()()?』

 

「っ…!!」

遊嗣に贈られた「ゼアルライトのペンデュラム」…それを見たラプラスは遊嗣が未来の人間だと看破する…!

 

 

『………なるほど、未来では厄介事が起きたらしいな……ほら、立て!目的を果たしたなら、早く元の時代に帰るんだ!!歴史改変の危険性は未来のオレ達から聞かされているはず…!早くしないと白波遊海達がやってくるぞ!!』

 

「ラプラスおじさん…!ありがとう!!」

状況を察したラプラスは遊嗣を追い立てる…その言葉を聞いた遊嗣は研究室の裏口へと走り出す…。

 

 

『ふっ…()()()()、か……1つだけ答えろ、()()()()

 

「は、はい!」

走り去る遊嗣の背中にラプラスが短く問い掛ける。

 

 

 

『お前の生きる未来は───()()か?』

 

「───はい!!」

 

『そうか………それが聞ければ充分だ、ドクトルの事は任せろ…未来で会おう!』

 

「はい…!さようなら!また、未来で!!」

穏やかに笑いながら、ラプラスは遊嗣の背中を見送った…。

 

 

 

 

 

 

 

 

Side???

 

 

 

 

『年貢の納め時だ!ドクトル!!』

 

『おう、遅かったな遊海、遊馬…ドクトルなら倒しといたぞ』

 

『ラプラス…!?仕事が早いなオイ…俺達が来るまで待てばいいのに…』

 

『お前達がアカデミアの奴らに手間取るからだろ?』

 

アカデミアの妨害を突破し、ドクトルの研究室に踏み込んだチームZEXAL…彼らを出迎えたのは…白髪の老人を縛り上げたラプラスだった。

 

 

『間違いない、この人がドクトルだよ!』

 

(研究室の設備から見るに…まともな研究はしていなかったらしいな)

 

『うわっ…気持ち悪い虫がたくさん…!?小鳥は見ない方がいいぜ…』

 

『う、うん…』

ドクトルの人相を検める素良…そして、周囲を見渡していた遊馬は気色悪いドクトルの研究材料達に嫌そうな表情を見せる…。

 

 

『そりゃ気持ち悪いだろうよ…見ろよコレ…黒咲瑠璃やリンに『パラサイト・フュージョナー』を寄生させた記録に……リアルソリッドビジョンを使った生物兵器──煙幕とかに寄生蟲の()を仕込む実験もしてたらしいな』

 

『げっ…!?さっきの煙幕はそれか…!?彩華!俺を含めて全員メディカルチェックだ!』

 

《了解です!》

ラプラスが研究室のコンソールを操作し、邪悪な研究の様子を映し出す…それを見た遊海達に怖気が走り、彩華によるスキャンを実行する…。

 

 

《総員チェック完了…マスター以外のメンバー達は大丈夫です…ただ、マスターの体内に無数の卵が………》

 

『『『ひっ…!?』』』

 

『あー……俺だけ、思いっきり煙幕吸ったもんな……』

 

『『呑気すぎだ馬鹿者!/ドアホ!!』』

 

ぎゃん!?』

 

『……翠さんがこちらのチームにいなくてよかったな…』

 

《フォーウ…(とりあえず、みんなが無事でよかったよ…)》

ひとまず、遊海以外のメンバー達は無事が確認されたが…被害を受け、寄生蟲の卵を取り込んでしまっていた遊海はラプラスと海馬社長にW拳骨を喰らって悶絶している…。

 

 

『イテテ……仕方ない、何かあっても嫌だからな……フレア、()()()()くれ』

 

《ええ、浄化の炎よ…悪しき蟲を焼き払え!!》

 

ゴウッ!!

 

『『遊海─!?』』

遊海はフレアに自分の身を焼き払うように伝える…そして、黄金の炎が遊海の肉体を灼き尽くし──『不死身』の特典によって再生する。

なお、炎に巻かれた遊海を見た素良とセレナは悲鳴を上げていた…。

 

 

『──ふぅ…久々にやるのは、疲れる……』

 

(遊馬、『No.49』だ)

 

『おう!来てくれ!『No.49!秘鳥フォーチュンチュン』!』

 

『回復は任せてくれ!』

 

『へへっ!オレも手伝うぜ!』

特典による再生を終えてへたり込む遊海…それを見た遊馬は幸運の青い鳥を呼び出し、十代や城之内も回復魔法の行使で遊海を治療する。

 

 

 

『ど、どういう事…!?いま、遊海が炎に巻かれて…!?』

 

『確かに熱かった…!地面も焦げて…今のは、本物の…!?』

 

『ああ、お前達は知らないか…遊海や翠はとく──千年アイテムの祝福で()()()()()()()()()()()()()()()死なないんだよ…炎に巻かれようが、心臓を貫かれても、氷に閉じ込められてもぶち破って出てくるぞ?』

 

『ついでに…遊海の実年齢は100歳を超えてるんだ、僕達の世界のデュエルモンスターズ黎明期から遊海はずっと戦い続けてきた…僕達やシンクロ次元の牛尾君や不動博士、融合次元の丸藤亮君や天上院明日香さん…みんな、遊海君が紡いできた()に導かれてこの世界に生まれ変わったんだ』

 

『そっか…それで、カイザーも遊海の事を『英雄』って慕ってたんだ…』

炎に焼かれても無事な遊海の姿を見て戸惑う素良やセレナにラプラスと遊戯が遊海の秘密を明かす…それによって素良の抱いていた全ての疑問が1つの線で繋がったのだった…。

 

 

 

 

『克也…「ご隠居の猛毒薬」の回復効果は紫の方だって…』

 

『え"っ…!?すまん遊海!!次からは気ィ付ける!』

 

『回復は大丈夫そうだな……遊海、ドクトルの奴はどうする?一応、元科学者として言わせて貰うが…こういうタイプは自分の功績が認められず、研究の結果を笑われ、忘れられる…そういうのが一番の罰になるはずだ』

 

『ラプラス…そうだな、こいつには容赦はいらなそうだ…!』

一通りの回復を終えた遊海はラプラスの言葉を聞き、縛られたドクトルへと歩み寄る…!

 

 

 

『おい、起きろ外道』

 

【ぐっ…?わ、私は───ひっ…!?ランサーズの、白波遊海…!?】

 

「世間一般では、人生の先輩たる老人には敬意を払い、大切にしようってのが常識だが…お前にはその必要はないな…!子供に寄生虫なんか仕込みやがって…()()はできてるんだろうな…!!」

ドクトルを蹴り起こす遊海…その表情はARC次元に来てから、一番恐ろしい形相だった…!

 

 

『ドクトル、科学ってのはな…人間を幸福にする為にあるもんだ…だが、行き過ぎた科学ってのは逆に世界を滅ぼす事もある…オレ達はそんな世界を見届けてきた…』

 

『お前の頭脳を正しい事に使えば、不治の病の治療や人々を幸せにする事もできただろう……だが、それ以前に──お前の心は邪悪に染まり過ぎた…よって、罰を与える…!』

 

遊海の額に金色のウジャト眼が浮かび上がる!

 

 

『『罰ゲーム!!』』

 

 

      記憶破壊──Memory Break──

 

 

【ひっ…!?あ、ああ…!?消えていく!私の理論が!方程式が!私の記憶が消えていく…!やめろ!やめろぉぉ!?

遊海とラプラスの宣告と共にウジャト眼の光を浴びたドクトル…その記憶──否、魂そのものから彼の築き上げていた『成果』が消えていき、理解すらできなくなっていく…。

 

『そのうち、()()()()()()すら分からなくなる……お前は反省する必要はない、今までの悪行のツケは…自分の記憶で償え』

 

『提案したオレが言うのもアレだけどよ………容赦ねぇな、遊海』

 

《フォーウ、フォウ!(子供を傷付けられた時の遊海は一番怖いからね!)》

 

『あとは…みんな!この部屋の設備、ここだけは全部壊してくれ!彩華はデータの消去を頼む!』

 

『『《了解!!》』』

ドクトルへの罰ゲームを終えた遊海が遊馬達へと指示を出す…そして、ドクトルの『パラサイト・フュージョナー』に関する研究記録や機材は完全にこの世から消え去った…。

 

 

 

 

 

《っ…マスター!ランサーズ本隊がプロフェッサーと接敵します!》

 

「そうか…なら、早く行かなきゃな…!赤馬零王を──救う為に…!」

 

 

 

 

Side OUT

 

 

 

 

 

 

「はぁ…はぁ…この時代のラプラスおじさん、怖かったぁ…!!」

 

《見つかったのが彼だけでよかった…他の仲間達に見つかっていたら、ちょっとやばかったかも…》

ラプラスの手引きで脱出した遊嗣は隠れながら呼吸を整える…。

 

 

 

《目的は果たした…元の時代に帰ろう、遊嗣》

 

「……もう少し待って、ロマン…!僕がちゃんと歴史を変えられたのか…父さんを助けられたのか、確かめたいんだ…!」

 

《確かめるって…!?遊嗣、ここから先の干渉は危険だよ!?》

 

「わかってる…それでも、父さんの無事を見届けないと…僕は帰れない!」

 

《遊嗣…》

遊嗣に元の地域時代に帰るよう促すロマン…だが、遊嗣は遊海の無事を確かめるまで戻るつもりはなかった。

 

 

 

《っ〜〜…仕方ない……危なくなったら、すぐに帰るんだよ!?いいね!?》

 

「ありがとう、ロマン…!行こう!!」

そして、遊嗣とロマンはARC次元における最終決戦の舞台───玉座の間へと駆け出した…!

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