転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話   作:S,K

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こんにちは!S,Kです!

無事にドクトルを無力化する事ができた遊嗣…その奮闘は遊海の運命を変える事ができたのか…?

それでは、最新話をどうぞ!


覆された運命─虚無を貫く混沌の力─

《えーっと…この時間帯なら、赤馬零王が赤馬零児・榊遊矢のタッグと雌雄を決しているタイミングのはずだ…見取り図によると玉座の裏手に秘密の出入り口がある……そこから様子を窺おう》

 

「っ…ありがとう、ロマン…行こう…!」

 

遊海の運命を変える為に過去の融合次元へと乗り込んだ遊嗣…彼は目的であるドクトルの無力化に成功──その成果を確かめる為、融合次元における最終決戦の舞台となった玉座の間へと忍び込んだ…!

 

 

「(もし、父さんの運命が変わっていなかったら…その時は───)」

 

 

 

 

 

 

 

Side???

 

 

『ぐ、う…!私が、敗れる…とは…!!おのれ、ズァーク…!!』

 

「罠カード『衝撃の拘束剣』発動!!」

 

『なっ、そのカードは!?』

ズァークによる暴走を抑え込んだ遊矢と零児に敗れたアカデミアの首魁、プロフェッサー・赤馬零王…その体を王座に縫い付けるようにリアルソリッドビジョンの光剣が服へと突き刺さる、そのカードを発動したのは…彼の無二の親友である榊遊勝だった。

 

 

「懐かしいだろう、零王…このカードはきみが作った『失敗作』のカード…デュエルシステムにバグを起こし、デュエルが終わっても消えないリアルソリッドビジョン……初めて使った時に何時間もきみに張り付けにされたのが懐かしいよ」

 

『遊勝…』

零王を拘束した遊勝は彼の前に座り込む…。

 

 

「零王…柚子達がきみの娘の欠片である事も、遊矢がズァークの欠片だと言うのも確かな事実だ…しかし、なんでそれを()()の私に話してくれなかった?何故、1人で全てを抱え込んでしまったんだ?」

 

『それは…私の『罪』だからだ…!ズァークを生み出し、『1つの世界』を破滅させ、娘を失った私の…!私が、レイに報いるには、これしかなかったのだ…!!』

 

「……全て自分で抱え込んでしまうのは…きみの悪い癖だぞ?零王…きみは世界で一番の大天才だ…きみならば、もっと穏やかに、安全に目的を果たす手段も考えついたはずだ……私も精一杯の協力をしたのに…」

 

『遊勝……ああ…そんな未来があればよかったのにな…』

遊勝は零王の本心を見抜いていた、零王は「1つの世界」の生き残りとして、世界を滅ぼしてしまった者としての責任を果たそうとしていたのだ…彼を支えるこの世界の家族や、親友の事すらも忘れるほどに…。

 

 

「零王、人間は誰しも失敗から学ぶもの……一緒に考えよう、きみの娘を取り戻し、私の息子の中の悪魔を倒す方法を…」

 

『遊勝……すまなかった…!!』

零王は静かに涙を流す…掛け替えのない友人の言葉が、彼の心を溶かしたのだった。

 

 

「フン…頭は冷えたようだな、赤馬零王」

 

『シンクロ次元の、ジャック・アトラス…』

デュエルの前よりは冷静さを取り戻した零王にシンクロ次元のジャックが話しかける。

 

 

「貴様の言い分は聞かせて貰った…だが、お前は()()()()()()()()()()事がある」

 

『私の、間違い…?』

 

「話してやれ、翠…本来は遊海の役目だろうがな」

 

「うん…初めまして、赤馬零王さん…私は白波翠、遊海さんの妻です」

 

『っ…!?白波遊海の妻…!?なぜ、貴女がこの次元に存在している!?』

ジャックに促され、翠が零王に話しかける…自分と同じ「世界」の人間の登場に零王は目を丸くしていた…。

 

 

「零王さん…私達の世界は()()です、戦場だった街は数キロ範囲のクレーターになっちゃいましたけど……世界分裂が起きる寸前にズァークは世界から()()されていたんです…巻き込まれたのは貴方と娘さん、そして遊海さんだけなんです」

 

『ズァークの隔離ができていた…!?それでは、あの戦場に誰もいなかったのは…!?』

 

「……ズァークを隔離して()()()で戦う為に、遊海さんが囮になっていたんです……たぶん、連戦の疲れで遊海さんが失神していた時に…貴方達が来てしまった……この次元は「1つの世界」が分かれた次元ではなくて、元々4()()()()()()()()()()新世界だったんです」

 

『そん、な…!私の、してきた事は、無駄だった、のか…』

翠にこの世界──ARC次元の真実を伝えられる零王…。

 

彼はそもそも、世界が滅びてしまったと勘違いしていたのだ。

 

「そうか、零王の話に違和感を感じていたのはそれか…彼はおそらく、自分と白波遊海以外に「1つの世界」の生き残りがいないと思っていた…だから、なおさらに追い詰められていたんだ…」

そして、エクシーズ次元のカイトが零王に感じていた違和感の正体に気付いた。

 

 

「零王さん、元の世界に戻れば…全てを()()()にできる方法があります…!だから、アカデミアの侵略作戦を止めてください…貴方の娘さんの為に…!」

 

『レイ…!私は、なんて愚かな事を…!!』

翠の言葉を聞いた零王は罪悪感に泣き崩れたのだった…。

 

 

 

 

 

「………これで、次元戦争は決着したな…」

 

 

()()()、まだだ…この状況を作った()()がいる」

 

 

「っ…遊海…!」

 

「すまん、遅くなった!父親との決着はついたらしいな、零児」

父親の暴走を止め、安心した様子を見せる零児…そして、そこへ遊海達、別働隊が合流した…!

 

 

 

「次元戦争は…まだ終わってない」

 

「遊海さん!大丈夫でしたか!?」

 

「翠…ああ、ちょっとアカデミア生を突破するのに時間が掛かったけどな…ドクトルの方は──」

 

『フッ…手柄はオレが()()()()()、しっかりと罰ゲームも叩き込んで無力化しといたぞ』

 

「ラプラス…!ありがとう!」

 

「……罰ゲームを執行したのは俺なんだけどなぁ…」

ランサーズ本隊と合流するチームZEXAL…遊海はしっかりと自分の足で立って零王の姿を見据え…ラプラスがドクトルを無力化した事を伝える。

 

 

 

 

「父さん…!元気そうだ…よかった…!!」

 

《問題はここからだ…!》

物陰から遊海の姿を見てほっとした表情を見せる遊嗣…そして、事態は核心へと向かっていく…!

 

 

 

 

「カード化によるエネルギー回収とデュエルエナジーによるエネルギー回収…この2つの大きな違いは()()()()()()()()()()()()()事…カードにされる事による『恐怖』と『絶望』、その光景を見た人々や、次元戦争による()()()()()()……そういう『負の感情』を好む者を()()()()()()()!!」

赤馬零王の行動の矛盾や()()だった点を指摘する遊海…彼の纏う覇気が強まっていく…!

 

 

「茶番はここまでにしろ…!姿を現せ!!」

 

『っ…何を…?この部屋にいるのは私だけ──ぐ、ぐううっ!?』

 

「っ…零王!?」

 

「父さん!!」

 

「遊勝!零児!彼から離れろ!!」

怒りを宿した目で零王を睨みつける遊海…突然の事に戸惑っていた零王だったが……その体から『闇』が溢れ出す…!

 

 

【──ククク…!ずいぶんと気付くのが遅かったではないか、白波遊海】

 

 

「ついさっき、フレアの炎のおかげで思い出したんだよ…お前のせいで失敗した事を…なぁ!()()()()()!!」

零王の体から溢れ出した闇が固まっていき…そして、黒いローブで姿を隠した何者かが現れる…それは遊海と十代の仇敵、『虚無の邪神』ダークネスだった…!

 

 

 

 

「あれが、ダークネス…!!体が、勝手に震えて…!」

 

《遊嗣…大丈夫、これはもう()()()()戦いだ…見ているんだ、伝説の決闘者達の決闘を…!》

ダークネスからシャドウ・ネームレスや本気を出したラプラスとは違う…体の芯から冷えるような恐怖を感じる遊嗣…そして、次元戦争の最終決戦が始まる…!

 

 

 

 

 

「お前の横槍がなければ、俺はスフィアフィールドに入り込んだ零王やレイに気付く事ができたはず…!そうすれば世界分断は起きず、ズァークは戦いの中で救えたはずなんだ!!」

 

【笑止…白波遊海、お前に世界は救えない…精々が滅びを先延ばしにするのみ】

 

「いいや…!世界は滅びない…!決闘者達が希望を抱く限り!世界に滅びは訪れない!デュエルだ、ダークネス…!俺達の因縁を、ここで終わらせる!!」

 

「待ってくれ!遊海先生…!先生にはまだ、ズァークとの戦いが残ってる…ここはオレに任せてくれ!」

 

「十代…!」

ARC-Vの物語が始まる元凶となったダークネスと対峙する遊海…その時、遊城十代が遊海を制して前に出る…!

 

 

「ダークネス!オレの事を忘れられちゃ困るぜ!!オレの目が黒い限り──お前の好きにはさせない!!」

 

【汝…遊城十代、世界の異物よ…今度こそ、汝を滅殺せん…!始めよう…全てをダークネスに導く為の決闘を…!】

ダークネスの背中にデュエルディスク代わりの5枚の翼が展開…時空を超え、因縁が激突する!

 

 

 

 

「【デュエル!!!】」

 

 

デュエルダイジェスト 十代対ダークネス

 

 

 

 

「宇宙のHEROと地球のHEROが交わる時…絶望を蹴散らす光が現れる!現れろ!!『E・HEROシャイニング・ネオス・ウイングマン』!!」

世界を守る為、白熱する十代とダークネスの決闘…その中でダークネスは十代のエースである「E・HEROネオス」のコントロールを奪い、攻撃を仕掛ける。

だが、十代は自身の『覇王』の力の象徴──『超融合』を発動…宇宙の闇と地球の光を合わせ、新たなる切り札を喚び出した…!

 

 

 

「受けてみろ!ダークネス!これが決闘者の希望の力だ!『シャイニング・ネオス・ウイングマン』でダイレクトアタック!シャイニング・ネオス・スラッシュ!!」

 

【ぐっ…!?ぬああああっ!!?】

 

そして、輝く希望と優しき闇を宿した斬撃がダークネスを両断…そのライフを削りきった…!!

 

ダークネスLP0

 

十代 WIN!

 

 

 

 

「ガッチャ!!ダークネス…お前の出番はまだまだ先だ!!」

決め台詞共に十代は勝利宣言をダークネスへと叩きつける…!

 

【ぐっ…おおあああ…!!】

そして、ダークネスは断末魔の叫びを上げ───

 

 

■■■■■!!

 

 

「っ…十代!下がれ!!」

 

「っつ!?」

その瞬間、遊海が叫ぶ…咄嗟に下がった十代が見たのは…ダークネスを包む闇の力だった…!

 

 

【─────ククク…()()()ぞ…!遊城十代…!】

 

「っ…そんな…!?なんで!?」

 

「お、おかしいッス!デュエルで倒せば、ダークネスは退けられるはずッス!?」

 

「どうなってるの!?」

闇の力を取り込んだダークネスが骨の顔で不気味に嗤う…。

ダークネスは元々()()の存在…だが、決闘者の希望の力をぶつける事で一時的に撃退する事ができる──それが、今までの特徴だった。

 

しかし…今のダークネスに撤退の様子は見えず、十代がダークネスを退けた瞬間を見届けた事もある明日香や翔達、『GX』のレジェンド達も困惑している…!

 

「───まさか、いや…そんな事が…!?」

 

「遊海さん…!?何か分かったんですか!?」

その時、遊海が最悪の可能性に気付く…!

 

 

「……今のダークネスは…本当の意味で()()なんだ…!!『アークファイブ』を通じて、4()()()()()()()()()『心の闇』を取り込んでる!そのせいで、十代の力では倒しきれなかったんだ…!!」

 

「そんな…!?」

 

【ククク…その通り…!赤馬零王の作った『アークファイブ』…それは全ての次元を統合する装置…即ち、全ての次元の『闇』を集める事もできる…!】

ダークネスの肯定の言葉と共に緑色の輝きを放っていた『アークファイブ』が漆黒に染まる。

カードにされた人々の嘆きや4つの次元に存在する、()()()の人々の抱える闇がダークネスに力を与えているのだ…!

 

 

【我は虚無の神…!人の心に闇がある限り、我が力は増していく…さぁ、全てを虚無に沈める時だ…!】

 

 

「っ…遊海!どうすればダークネスを倒せるんだ!?ZEXALになればいけるのか!?」

 

「ZEXALでも、滅する事ができるか分からない…!虚無たるダークネスに干渉するには、規格外じゃ足りない……()()()…理屈を超えた力が必要だ…!!」

 

「理屈を超えた力って…!?そんなのどうやって…!?」

覇気を増していくダークネス…その様子を見た遊馬が遊海に攻略法を訊ねるが…遊海にも()()()()()()()()()

 

手がかりになるのは、記憶の底に残っていた『虚無へ干渉するには理屈を超えた力がいる』…という言葉だけだった。

 

 

「(理屈を超えた力…!?攻撃力?効果?…そんなものじゃない……それこそ、全能の───)────あっ?」

 

「えっ…?遊海さん!何か方法が…!?」

必死にダークネスを倒す方法を考える遊海…その時、1つの可能性が遊海の頭を過った…!

 

 

「………翠、もしも俺が暴走したら……()()

 

「えっ…?」

そして、()()を決めた遊海は…万が一の対処を翠へと任せ、とある人物に話しかける…。

 

 

「アストラル……ナンバーズを、貸してくれ…!」

 

(遊海…?────まさか!!)

 

「理の外の力…俺に思いつくのは、()()()()()()…!」

アストラルに話しかける遊海…そして、アストラルも遊海の考えを理解した…!!

 

 

(遊海…気は確かか…!いや、これしか可能性がないのは分かるが…!?)

 

「ダークネスをこの世界に呼び込んだのは、俺の失敗だ……俺が、この次元を守る…!!」

 

(っ……信じるぞ、遊海…!)

遊海の覚悟を悟ったアストラルは数枚のナンバーズを遊海に託した…!

 

 

「ダークネス…!俺が相手だ!!」

 

【白波遊海…我が敵よ…!世界の異分子(イレギュラー)よ…!汝を滅殺する!】

 

「俺は倒れない…!希望が残されている限り、俺は諦めない!!」

再び闇の翼を広げるダークネス…虚無を祓う為に遊海は命を賭ける!!

 

 

 

 

 

「【デュエル!!】」

 

 

デュエルダイジェスト 遊海対ダークネス

 

 

 

「いくぞ…!俺は!俺自身でオーバーレイ!!

 

【フン…来るか、高位次元の力を宿す戦士よ…!】

アストラルから借り受けた「No.」──『ゲート・オブ・ヌメロン』を展開し、ダークネスへ攻勢を仕掛ける遊海…しかし、ダークネスの罠カード『ダークネス2』の効果で攻撃を跳ね返され、その残りライフは僅か1000、さらに効果の要となるフィールド魔法『ヌメロン・ネットワーク』を破壊されてしまう…その逆境を乗り越える為、遊海は絆の力を解き放つ!!

 

 

我が身に宿る戦いの宿命…救世の願い!今こそ!虚無を貫く力となれ!!シャイニング・カオス・エクシーズチェンジ!!

遊海の体から解き放たれた光と闇が遊海をさらなる高みへ押し上げる!!

 

邪悪を祓う、絆の輝き!!NEXUS!!

混沌を飲み込む黄金の嵐が吹き荒れる…そして、黒金の推進翼を背負い、赤と黒の鎧を纏い、金色の髪を逆立てた混沌の決闘者…NEXUSⅢが現れる!

 

 

 

 

「あれが、父さんの全力の姿…NEXUS…!!でも、『ゲートオブ・カオス・ヌメロン─シニューニャ』は次のスタンバイフェイズに破壊されちゃうのに…!?」

 

《見ているんだ、遊嗣…ボク達の父さんの、光と闇を併せ呑んだ戦いを…!》

 

 

 

「俺のターン!真の決闘者の決闘は全て必然!勝利を求める魂は!数多の光を束ね!ドローカードすら創造する!!シャイニング・ドロー!!

黒金の軌跡が「勝利の方程式」を補強するカードを呼び込む!!

 

 

「スタンバイフェイズに除外されていた『シニューニャ』はフィールドに帰還する!」

 

【しかし、フィールドにフィールド魔法『ヌメロン・ネットワーク』が存在しない事で『シニューニャ』は破壊される】

除外されていた混沌の門がフィールドに現れるが、自身の効果によって破壊されてしまう…だが──

 

 

「だけど…これで準備は整った!!魔法カード『ヌメロン・カオス・リチューアル』を発動!!このカードは、『シニューニャ』がモンスター効果で破壊された時に効果を発動できる!墓地または除外された『ヌメロンネットワーク』と『No.1』から『No.4』を素材としてエクシーズ召喚を行なう!!」

 

【なにっ…?墓地からのエクシーズ召喚だと…!?】

遊海の墓地から5枚のカードが飛び出す、そして──

 

 

ゴウッ!!

 

「遊海!!」

 

「なんだ…?!あの赤黒い炎は!!」

遊海の背中から赤黒い炎が燃え上がり、形を成していく…!

 

 

ククク…ハハハハハ!!我の助けが必要か?遊海…!

 

「ああ…力を貸してもらうぞ、ドン・サウザンド!!」

 

「なっ…!?」

 

「「「「「ドン・サウザンド!?!?」」」」」

高笑いを響かせながら…凄まじい波動と共に黄金比の漆黒の体と金色の髪を持つ男──ドン・サウザンドが現れる。

そして…その姿を見た璃緒以外の七皇達は驚愕の声を上げていた…。

 

 

 

 

「えっ……せんせん?…真っ黒!?どうして!?」

 

《せんせん……ドン・サウザンドは大昔のアストラル世界から追放された悪しき心を持つ魂や『欲望』──人々が生きる為の源となる力『カオス』から生まれた『混沌の邪神』、バリアン世界の創造主なんだ…そして、凌牙や璃緒…バリアン七皇と呼ばれる事になった人間界で生きた7人の賢者達の人生を狂わせた──ナンバーズ大戦の元凶、遊馬や凌牙の因縁の相手だ》

 

「せんせんが、父さん達の敵…!?」

漆黒の肉体で高笑いを響かせるドン・サウザンドに驚く遊嗣…そして、ロマンがドン・サウザンドの真実を語る…。

 

 

《詳細は省くけど…ナンバーズ大戦の後、ドン・サウザンドは凌牙の魂の中に隠れ潜んで復活を狙っていた…そして、マスターの命懸けの攻撃で倒され──その果てに『光』を得た彼はARC次元の事件の中でマスターに宿る形で復活…そして、最終的にARC次元を見守る『理想と混沌の神』としてみんなと和解したんだ》

 

「せんせんと父さん達の間に、そんな因縁が…」

 

《さあ、出てくるよ…デュエルモンスターズの()()、その1つが…!!》

思わぬ形で遊海や凌牙とドン・サウザンドの因縁を知る事になった遊嗣…そして、虚無を貫く…理を外れた力が目を覚ます…!

 

 

 

 

【貴様、高位次元の混沌の神か…汝は白波遊海と敵対する者のはずだが?】

 

貴様には分からぬだろうなぁ…理想(コスモ)混沌(カオス)…その全てを否定するお前には……我はレベル12となった『No.1』から『No.4』と『ヌメロンネットワーク』でオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!!

 

「勝手に進めるなドン千!!」

 

だから…略すなと言っているだろう!

5枚のカードが闇色の銀河へと飲み込まれ、混沌の力が爆発する!!

 

 

1000

 

 

【「現れろ!『CNo.1000』!混沌の憂いは浅ましき人の業、天壌の夢は無窮の幻…虚ろの神よ!光を持て!闇に鉄鎚を!!『夢幻虚神ヌメロニアス』!!」】

遊海とドン・サウザンドの口上と共に混沌を封じる扉が再び破戒され、光によって倒された混沌の神の化身が現世に現れる! 

 

 

 

「攻撃力、10000…!?そんなモンスターが…!?」

 

《これで驚いちゃダメだよ…あのナンバーズには、まだ()がある…!》

規格外のモンスターの登場に驚く遊嗣…しかし、混沌の力はまだ余力を残している…!

 

 

「『ヌメロニアス』が破壊された時、エクストラデッキの『CiNo.1000夢幻虚光神ヌメロニアス・ヌメロニア』の効果発動!!『ヌメロニアス』をエクシーズ素材としてエクストラデッキのこのカードを特殊召喚する!!」

 

【なにっ!?】

『ダークネス1』の効果により破壊される『ヌメロニアス』…だが、それは──ダークネスにとっての()()を呼び覚ます…!

 

 

ククク…!我は『ヌメロニアス』を素材としてオーバーレイネットワークを再構築!エクスターミネーション・カオスエクシーズチェンジ!!

 

1000

 

「降臨せよ!『CiNo.1000』!我らが天は長し、地は久し…人々の求める光は遠くとも、その手は必ず星へと届く!混沌と虚無を宿す大神よ!光を持て!闇に鉄槌を!!『夢幻虚光神ヌメロニアス・ヌメロニア』!!」

 

──フン、悪くない口上だ

それは異形の魔神、本来ならば人間へと牙を剥く虚数の神…黒紫の翼を広げ、敵対する者の希望を駆逐する神が現れる! 

 

 

 

「───攻撃力、10万……ねぇ、ロマン…せんせんが敵だったなら…遊馬さんや、父さんは──アレを、倒したの…!?」

 

《うん、遊馬やマスターは…真正面から、あの絶望の化身を打ち倒した…だからこそ、きみが生まれる未来まで歴史が繋がったんだ》

文字通りの()()()のモンスターの登場に呆然とする遊嗣…遊海や遊馬を追い詰めた絶望の化身は───ARC次元の希望を背負う神として虚無と対峙する…!

 

 

 

 

【馬鹿な…】

 

そう絶望するな…『ヌメロニアス・ヌメロニア』は自ら攻撃はできぬ…その代わり、攻撃可能な相手モンスターは()()このモンスターを攻撃せねばならぬ…それだけだ

 

「俺はこれでターンエンドだ…っ!?」

 

 

ビキッ…バリバリ!!

 

「っ…ぐううっ!!?」

 

「遊海さん!!」

 

「(父さん!!!)」

ターンを終えた遊海は膝をつく…人間の身には強すぎるカオスが遊海の体──魂そのものを蝕んでいるのだ…!

 

 

情けない声を出すな遊海、それでも英雄か?

 

「無茶、言うなって…!封印状態でも、きついんだ…!!NEXUSになってなきゃ、俺でも、扱いきれない…!!」

 

【呆れたぞ、白波遊海…貴様は光と共にある愚者だと思っていたが……闇に近しい力を受け入れるとはな】

 

「光も、闇も関係ない…!俺は最善を掴む為に歩み続ける……光と共に戦い、闇とも手を取り合う…!それが、今の俺だ!!」

強すぎるカオスに苦しむ遊海へダークネスが語りかける…だが、遊海は光と闇を併せ飲む者として、必死にダークネスに向かい合う…!

 

 

 

「悪いな…ダークネス、お前に次のターンは、来ない!」

 

【なに…?】

『ヌメロニアス・ヌメロニア』は自ら攻撃できない代わりに効果では破壊されない…それを見たダークネスは『ダークネス3』の効果による効果ダメージでの決着を狙うが、遊海はそれを回避する。

 

対するダークネスは再び効果ダメージを与える『ダークネス3』が発動するまで耐える作戦を取る…だが、その考えは通用しない…!

 

 

 

ああ!最後の説明を忘れていたな…相手が『ヌメロニアス・ヌメロニア』を攻撃せぬままターンを終えた時、相手は()()()()()()()()()───すまなかったな、虚無の神よ

 

【な、なんだと!?】

ヌメロニアス・ヌメロニアにカオスの力が収束する…!

 

 

別に効果名などは考えていなかったが──貴様の手向けにしてやろう、受けるがいい…混沌による裁きを!カラミティ・カオス・エンド!!

 

【お、おのれ…!混沌の神!白波遊海ぃぃぃ!!】

ダークネスの断末魔が響く…虚無の神は混沌の大神による爆発に飲み込まれた…!

 

 

 

ダークネスLP0

 

 

遊海 特殊勝利達成!

 

 

 

 

 

「父さん…せんせん…!!」

 

《煙が晴れるよ…!》

遊嗣達が隠れる物陰まで吹き寄せる爆煙…そして───

 

 

 

 

【ぐ、お……お…おのれ…虚無の神たる、我が…混沌に敗れるなど…!?】

 

フン…こうなるのは自明の理であろう?人間の負の面にしか目を向けず、喜びも絶望もない虚無に飲み込む貴様…そして、生命の源であり、前に進み続ける力となる混沌たる我…どちらの力が強いかは言うまでもあるまい

爆煙の奥で勝敗は決していた…肩で息をしながら立つ遊海、そして混沌の力によって体の中心を消し飛ばされたダークネス……混沌が虚無を貫いたのだ…!

 

 

 

「ダークネス、もう一度言ってやる…!デュエリストが希望を捨てずに歩み続ける限り、世界は滅びない…!お前の出番は、訪れない!!」

 

【………初めてだ…虚無たる我が、こんな感情を抱くのは…!こんなにも、汝の事が()()()()のは…!!】

崩壊していくダークネスへ世界の滅びを否定する遊海…だが、その言葉は野心を持たぬはずのダークネスに憎しみを抱かせていた…!

 

 

 

「父さん!!無事か!?」

 

「遊矢!零児!!」

 

「あっ…黒咲!凌牙!」

 

「瑠璃!そうか…救出に成功したのか…!」

その時、ボロボロの王座の間に黒咲瑠璃を救出に向かっていた凌牙達が駆け込んでくる…異常なカオスを感じた凌牙が必死に走って来たのだ…!

 

 

 

【我が滅びようとも……白波遊海、汝の()()は折らせてもらうぞ…!】

 

「っ…凌牙!!」

 

「えっ──」

 

 

 

 

それは一瞬の出来事だった。

 

消滅寸前のダークネスが虚無の力を込めた魔力弾を放つ、その攻撃は虚を突かれた事で一瞬、反応が遅れた凌牙に迫る。

 

 

だが───

 

 

 

 

 

 

ガキン!!

 

 

 

 

 

 

「やらせるか…!!俺の息子に、仲間達に…手は出させない!!」

 

「っ…父さん!」

 

《フォウ!!(遊海!ナイスカバー!!)》

 

 

 

「(や、やった…!!)」

 

《(歴史が、変わった!!)》

間一髪、その身を滑り込ませた遊海が魂の大剣──『決闘の守護者(デュエル・ガーディアン)』でダークネスの放った魔力弾を空の彼方へと弾き飛ばす…遊嗣の奮闘が運命を変えたのだ…!

 

 

 

 

 

【おのれ…おのれ、決闘者共…憎い…何故、我が慈悲を受け入れぬ…我は虚無…!我は──不滅なりぃぃ!!

 

 

ゴウッ…!!

 

 

「っ…!?」

だが、その時…ダークネスに異変が起きる…『ヌメロニアス・ヌメロニア』に貫かれた傷が復元…虚無の力が吹き荒れる…!

 

 

ズッ…

 

 

滅びろ…決闘者共!!

そして…ダークネスの頭上に巨大な()()()()が出現…それを遊海達へと解き放った!

 

 

 

「往生際が悪いんだよ…ダークネス!!勝利を導く決着の──ぐっ…!?」

 

「「「父さん!!」」」

迫りくる黒い太陽へと剣を振り被る遊海…だが、ドン・サウザンドのカオスを解放した反動で体勢が崩れ、NEXUSⅢが解除されてしまう…!

 

 

「やらせねぇ!!『激瀧神アビス・スプラッシュ』!タイダル・フォール!!」

 

「『希望皇ビヨンド・ザ・ホープ』!ホープ剣ビヨンド・スラッシュ!!」

 

「『E・HEROゴッド・ネオス』!!レジェンダリー・ストライク!!」

 

「『スターダスト・ドラゴン』!シューティング・ソニック!!」

 

「虚無を蹴散らせ!『レッド・デーモンズ・ドラゴン・タイラント』!獄炎のクリムゾン・ヘルタイド!!」

 

「『|真青眼の究極竜《ネオ・ブルーアイズ・アルティメット・ドラゴン》』!!ハイパー・アルテッメット・バースト!!」

 

「「『超魔導竜騎士─ドラグーン・オブ・レッドアイズ』!超・魔・導・黒・炎・弾(ハイパー・ダークネス・マジック)!!」」

 

「『智天の神星龍(セフィラ・トーラ・グラマトン)』!!創星のビックバン・バースト!」

 

《ゴッド・ブレイズ・キャノン!!》

遊海が崩れ落ちたのを見た仲間達や精霊達が黒い太陽に攻撃を仕掛ける…だが…!!

 

 

ずぷっ…

 

 

「攻撃が、飲み込まれたっ!?」

 

「っ…まずっ…みんな!逃げ───」

 

 

────どぷん

 

 

 

「そんな…!?父さん!!母さん!!みんな──!!」

 

 

 

全ての攻撃は黒い太陽に飲み込まれる…そして、遊海達は逃げる間もなく黒い太陽に沈み───玉座の間は静寂に包まれた…。

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