転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話   作:S,K

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こんにちは、S,Kです!ちょっと遅くなりました!

最善の未来を掴んだ遊嗣、そんな彼には最後に果たすべき『約束』があった…それは───

それでは、最新話をどうぞ!


遊嗣の挑戦─約束の決闘─

「マシュ!おはよう!」

 

「おはようございます!遊嗣さん!」

 

Den Cityを大混乱に陥らせた『ミラー・リンクヴレインズ事件』から1週間が経ち…遊嗣やマシュは日常を取り戻していた。

 

 

 

遊嗣は遊海の仲間達の英知と願いを結集した『歴史改変』を成功させた後、3日ほど寝込む事になったが…無事に復活して退院する事ができた。

 

遊海は家族との再会を終えた後、駆け付けた仲間達と再会…ある者には泣かれ、ある者には叱られ、ある者には殴られて喧嘩になったり、呆れられたりと反応は様々だったが…仲間達は遊海の復活を喜び、それぞれに自分達のいるべき場所へと戻っていった…。

 

 

 

「イグニス…Aiさん達の様子はどうですか?」

 

「もうしばらく療養生活だって、彩姉が頑張ってみんなのプログラムを修復してくれてるみたい」

そして、全ての事件の引き金となった電脳生命体・イグニス…彼らは遊作や尊、Aiや不霊夢同意の下、遊海と彩華の預かりとなった。

構成データのほとんどを失った不霊夢・アクア・アース・ウインディの修復の為、ロマンも手伝いながら作業を続けている。

 

なお、元凶のライトニングに関しては遊海に考えがあるらしく…修復は保留中である。

 

 

 

 

「でも…今回の騒動で遊嗣さんがプレイメーカーさんみたいな()()()にならなくてよかったです!私はともかく…「『覇王龍ズァーク』が復活した!」…なんてなったら大騒ぎだったでしょうし…」

 

「カエルさんとハトさんの気遣いに感謝しないとね…まぁ、人型になったロマンはファンクラブができてるらしいけど…(汗)」

 

「あはは…」

ミラー・リンクヴレインズ事件を経て、新生リンクヴレインズは再開未定の閉鎖状態となった…そうなれば「何が起きたのか?」と気になるのが人の世の常──そんな時、とある動画が公開された。

 

それは事件に巻き込まれたジャーナリストコンビ・カエル&ハトが記録した新生リンクヴレインズのミラー・ワールド『ミラー・リンクヴレインズ』で起きた『プレイメーカー対ボーマン』のデュエルの一部始終だった。

 

 

瞬く間に数十万再生を突破したその動画の再生数は今も伸び続けているが…カエルとハトはそれと同じくらいの大スクープとなるはずの『Yu-Z対ライトニング』戦───『覇王龍ズァーク』の復活を動画にする事はなかった…まるで、遊嗣を守ろうとするかのように…。

 

なお、世間一般ではAiやボーマンは特別製のAI…らしい、という認識でスルーされたのだが…人型形態のロマンが一部の人々に()()()()のか、非公式なファンクラブができてしまったとか。

 

 

《やばい…カメラで撮られてるの忘れてた…!どーしよう…》

 

とは、ファンクラブ結成を知ったロマンのコメントである。

 

 

 

 

 

「そういえば…穂村さん、よかったですね!ご両親の恩人に再会できたとか…」

 

「うん、まさか本当にギラグさんや真月さん達が尊君の恩人だったなんて…」

そして、一番嬉しい思いをしたのは尊だろう…今回の騒動の中で両親の恩人であるギラグ・真月・アリトと再会し、感謝を伝える事ができたのだ。

そして、その話を聞いた遊海は退院後すぐに尊の両親のもとへと向かい…尊の両親は健康な体を取り戻す事ができた、と興奮した尊に感謝を伝えられたのが先日の事である。

 

 

 

「シャドウ・ネームレスに襲われたGO鬼塚さんやライトニングに囚われてた草薙さんの弟もだいぶ調子が良いって聞いたし…本当に()()の結果が掴めてよかったよ…」

 

「はい!リンクヴレインズが無くなってしまった事だけは残念ですけど…仕方ないですね」

()()()()()高校へと歩きながら、事件後の事を語り合う遊嗣とマシュ…そんな時だった。

 

 

「おはよう遊嗣、マシュ……今日も仲がいいな」

 

「あっ、おはよう遊作君!尊君!」

 

「おはようございます!」

 

「おはよう2人とも!」

曲がり角から遊作と尊が合流する…この4人で登校するのも事件後の日常になっていた。

 

 

「あっ……そうだ、みんな…今日の放課後って予定ある?」

 

「私は大丈夫です!」

 

「ボクも予定はないよ!遊作は?」

 

「今日はCafeNagiも休みだから空いているが…どうしたんだ?」

そして、何かを思いついた様子の遊嗣が仲間達に問い掛ける…その理由は───

 

 

「よかったら、()()決闘(デュエル)を見届けて欲しいな…って思ってさ」

 

「「「デュエル?」」」

遊嗣の言葉に遊作達は首を傾げた…。

 

 

 

 

〜〜〜

 

 

 

 

「翠さん!こんにちは!」

 

「あら!マシュちゃん!それに…遊作君に尊君もいらっしゃい!」

 

「お邪魔します」

 

「わ、わぁ…!まさか、遊海さんの家にお呼ばれする日が来るなんて…!」

放課後、遊作達は遊嗣の案内で白波家へと招かれていた…それを出迎えたのはもちろん遊嗣の母である翠…少し前の憔悴した様子が嘘のような明るい笑顔で彼女は遊作達を出迎えた。

 

 

 

《フォウ、フォーウ!(遊嗣!マシュ!おかえり〜!)》

 

「ただいま!フォウくん!父さんは?」

 

《フォウ!(遊海ならリビングでのんびりしてるよ!)》

 

「わかった!ありがと!」

 

「……遊嗣、ネコと話せるようになったのか…?」

 

「うん!『覇王』の力が使えるようになってから…なんとなくニュアンスが分かるようになったんだ!不思議だよね〜…まぁ、フォウくん限定なんだけど…」

 

「「(それはフォウが特別なのでは…?)」」

そして白い仔猫…フォウが遊嗣の肩へと飛び乗り、体を擦りつける…そして、遊嗣がフォウと『会話』する様子を見た遊作と尊はフォウが()()なのだと気付いて表情を引き攣らせていた…。

 

 

 

「ただいま父さん!」

 

「おかえり遊嗣……おお、ずいぶんと友達を連れてきたな!呼ぶならマシュちゃんくらいかと思ったが…」

 

「今の僕があるのは、みんなのおかげだから…本当はリボルバーやスペクターにも声を掛けたかったけど…居場所がわからないし…」

 

「なるほどな」

そして…リビングではリラックスした様子の遊海がソファで寛いでいた、遊嗣の後ろからやってきた遊作達を見て少し驚いていたが…遊嗣の答えを聞いて穏やかに笑っている。

 

 

 

《よっ!遊作!元気にしてたか?》

 

「Ai、自由に動いていいのか?」

 

《姐さんには許可もらってるって!なっ!不霊夢!》

 

《ああ、久しぶりだな尊》

 

「不霊夢!体が戻って良かった!他のみんなは?」

 

《彩華が作ってくれた電脳世界の個室で休んでいる、ライトニング以外はもう少しで完全復活できるはずだ》

その時、遊作と尊のデュエルディスクから元気そうなAiと体の修復が終わった不霊夢が顔を出す…彩華が2人に外出許可を出したのだ。

なお、何故だかAiは彩華を『姐さん』と呼ぶようになっていた。

 

 

《で?今日はどうしたのよ?オレがいなくて寂しくなっちゃった?》

 

「いや、今日は遊嗣に呼ばれて来ただけだ」

 

《アッ、ソウデスカ……Aiちゃんサミシー…》

お決まりのやり取りをしながら遊作は遊嗣へと視線を向ける…心なしかAiががっくりとしているのは無視である。

 

 

 

「遊嗣さん、デュエルって…まさか───」

 

「うん……僕と父さんの()()()()……それをみんなに見てて欲しいんだ」

 

「っ…遊嗣と遊海さんの親子デュエルか…!」

そして…マシュが遊嗣が仲間達を連れてきた意図を察する…これから、遊嗣は遊海との決闘に挑もうとしていたのだ。

 

 

 

「フッ…()()()()からの約束だったもんな、遊嗣……今なら───良いデュエルができそうだ」

 

「(っ…なんて圧力、闘志だ…!ほんの少しなのに…ボーマンよりも、圧倒的な…!)」

 

「(これが…本物の『英雄』…!!)」

遊嗣の覚悟を見た遊海が立ち上がる…その時に僅かに漏れ出した()()を感じ取った遊作と尊は思わず目を見張る…!

 

 

「とりあえず、本気で闘るならウチの庭じゃ狭いな……ドン千に場所を借りようか、彩華」

 

《そうですね…準備するので少々お待ちを!》

 

《よいしょ!ついにこの日が来たか…感慨深いね!》

 

「ロマン!お疲れ様!」

遊嗣との本気の戦いを前に場所を変える事を考える遊海…それを聞いた彩華とロマンがそれぞれに姿を見せる。

 

 

「翠、お前はどうする?」

 

「うーん…お料理作って待ってます!デュエルが終わったら、みんなでお疲れ様会しましょ!みんなの分も作っておくから!」

 

「わぁ…!翠さんのお料理楽しみです!」

 

《お待たせしました!皆さん、靴を履いて外に出てください!》

 

《フォーウ!(ボクも行く〜!)》

翠はデュエル後の打ち上げの為に残る事を決め…遊海や遊嗣達は彩華の指示で庭先へと出る事になった。

 

 

 

《なぁなぁ!場所を変えるって何処に行くんだ?》

 

「多少暴れたり、大きなモンスターを出しても問題ない所さ…彩華、頼む!」

 

《はい!魔法カード『ディメンション・ムーバーEX』…起動します!》

 

キィン!

 

Aiの問い掛けに軽く答える遊海…そして、彩華が専用の調整を施された『ディメンション・ムーバー』を起動…遊海達は人間界から離れ、とある場所へと転移した…。

 

 

 

 

 

キィン─!

 

 

「よいしょ…到着!」

 

「もしかして…私達、今…()()()しました…!?」

 

「生身…リンクヴレインズのアバターじゃないワープって、なんか変な気分…」

 

《……もう驚かねぇぞ!?姐さんとか遊海に()()は意味ないし!》

 

《フォウフォウ(その通り!遊海には常識なんて通じないよ!)》

一瞬の意識暗転の直後、遊海達は白波家の庭先ではない…別の次元へと立っていた。

それを経験したマシュや遊作達は目を白黒させ…Aiはあまりにも気軽な空間跳躍に半ば呆れているようだった。

 

 

 

「ここは…オレ達の世界じゃないらしい…」

 

「空は暗いのに、明るくて…水晶が浮かんで…まさか、()()()…!?」

そして、遊作達はその場所の()()()に気付く…空は夜空のように暗いが、穏やかな昼下がりのように明るい…空中には水晶が浮かび、周囲には石造りの西洋風の庭園が広がっている…。

 

ここはARC次元の中心世界『セントラル次元』──ARC次元の聖域と呼べる場所である。

 

 

 

【ほう、ようやく本調子といったところか?遊海、そして遊嗣よ】

 

「せんせん!そっか、見覚えがあると思ったら…ここがせんせんの住んでる場所だったんだ…」

 

【遊嗣…いい加減、呼び方を直せ…我は俗世の()()()()()ではないのだぞ】

 

《フォウ…キャウ!(あはは…ドン・サウザンドをそんな呼び方できるのは遊嗣くらいだよね!)》

そして、その聖域を治める者──ドン・サウザンドが現れる…しかし、未だに呼び方が直らない遊嗣には呆れ顔である。

 

 

「ドン千!ちょっと遊嗣と決闘(デュエル)したいから場所を貸してくれ!」

 

【遊海…だから、お前は略すなと……まぁいい、お前と遊嗣の戦いには興味がある、だが…あまり暴れすぎるなよ?】

遊海の態度に呆れながらドン・サウザンドが指を弾く…すると遊海達は空へと聳える石造りの塔の上へと瞬間移動した…!

 

 

 

「ありがとな!さて──遊嗣、用意はいいか?」

 

「うん!」

そして…塔の上の決闘台で遊海と遊嗣は静かに対峙する…! 

 

 

 

《ほう…ついに、この時がきたか…感慨深いのぉ》

 

《ええ…!私達は…そしてユウミが一番、この時をずっと待ち望んでいました…》

 

「あっ…メガロックさん!フレアさん!」

そして、その様子を見守るマシュ達の隣にメガロックとフレアが現れる。

 

 

 

「遊嗣と遊海さんの約束…ずいぶんと昔の約束みたいだが…」

 

《その通り…ユウミとユウジがデュエルを──『世界の命運や誰かの評価も関係ない、楽しいデュエル』をしよう…そう約束したのは1()8()()()の事です》

 

「えっ…18年前って…それ───」

 

《遊嗣じゃなくて、()()のズァークとの約束か…!?》

 

《時間や世代を超えた約束の決闘…!そんな戦いの見届け人になれるとは、こんなに光栄な事はないな…!》

遊海達の様子から()()がずいぶん昔の事だと気付く遊作…それもそのはず、この決闘は18年前に交わされた約束を果たす為のモノ…それを聞いた不霊夢は感動した様子である。

 

 

【フッ…ずいぶんと数奇な運命よな…かたや、幾度となく世界を守り続けた『英雄』…かたや、その息子──呪われた運命を飲み込み、受け継いだ光と闇を以て虚無を祓った新時代の()()……さぁ、お前達の全身全霊のデュエル…このドン・サウザンドが見届けてやろう】

 

「遊嗣さん!遊海さん!2人とも頑張って──!!」

遊海と遊嗣…2人の歩んだ数奇な運命を思い返すドン・サウザンド…そして、マシュが2人へと声援を送る!

 

 

 

《──マスター》

 

「いこうか彩華──遊嗣に父親らしいところ、しっかり見せてやらないとな!」

 

 

《遊嗣、マスター…白波遊海は歴史上でも五指に入る…いや、現在でも最強クラスの決闘者だ…!》

 

「わかってる…でも、勝ち負けなんて関係ない──僕は、父さんと思いっきりデュエルするだけさ!」

お互いのパートナーと言葉を交わす遊海と遊嗣──そして、約束の決闘が幕を上げた!!

 

 

  

 

 

『「デュエル!!」』

 

 

遊海LP4000

遊嗣LP4000

 

 

・マスターデュエル

マスタールール(新)適用

 

 

 

『先攻はもらっておこう…俺のターン!』

『魔法カード「召喚師のスキル」発動!その効果でデッキからレベル5以上の通常モンスター「クリフォート・アセンブラ」を手札に加える!そして俺はスケール1の「クリフォート・アセンブラ」とスケール9の「クリフォート・ツール」でペンデュラムスケールをセッティング!!』

 

PENDULUM!!

 

遊海の背後に2本の光の柱が立ち上がり、黄色の核石を持つ機械と紫の核石を持つ石板が浮かび上がる!

 

 

 

「遊海さんが、ペンデュラムカードを…!」

 

《遊海は数多のデッキを使い熟すが…その中でももっとも信頼を置く()()()()()──それが『クリフォート』デッキなのだ》

 

「英雄の、魂のデッキ…!!」

遊海がペンデュラムカードを使った事に驚くマシュ…そして、メガロックが遊海が『魂のデッキ』を使っている事を明かし…それを聞いた遊作達も息を呑む…!

 

 

 

『これで、俺はレベル2から8の「クリフォート」モンスターを同時に召喚可能…さらに「ツール」のペンデュラム効果を発動!1ターンに1度、俺のライフを800払い!デッキから「クリフォート」カード……「機殻の生贄」を手札に加える!』

 

遊海LP4000→3200

 

 

《ペンデュラム効果?というか…ふわっとしか知らないけど、ペンデュラムカードってどんなカードなんだ?》

 

《ペンデュラムカードはモンスターと魔法、2つの特徴を合わせ持つカード…ペンデュラムゾーンでは魔法カードとして扱い、ペンデュラム効果と呼ばれる専用の効果が発動でき…フィールド上で破壊されたペンデュラムカードはEXデッキに表側で加えられ、ペンデュラム召喚でモンスターゾーンに舞い戻る──展開力と柔軟な対応力を持つカード達なのです》

 

《なるほど…》

そして、今更ながらにペンデュラムカードの特性に疑問を抱くAiへとフレアがペンデュラムカードの基礎知識を紹介する。

 

 

『揺れろ!希望のペンデュラム!!我が魂に宿る大いなる力よ!今こそ、その力を開放せよ!ペンデュラム召喚!!現れろ!レベル6!「クリフォート・ゲノム」!!』

遊海の頭上に現れた赤いペンデュラムが揺れ動き、光の円環を描き出す…そして、開かれた異界の扉からオレンジ色の核石を持つ螺旋の機体を持つ機械が現れる! DEF1000 ☆6→4

 

 

『特殊召喚またはリリース無しで召喚された「クリフォート」モンスターはレベル4、攻撃力は1800になる…さらに俺は装備魔法「機殻の生贄(サクリフォート)」を「ゲノム」に装備!カードを1枚伏せてターンエンドだ!』

 

遊海LP3200

ゲノム(機殻の生贄) (Pアセンブラ ツール) 伏せ1 手札1

 

 

 

 

 

《遊嗣、ボクはマスターのデッキをある程度把握してる……でも、アドバイスは必要ないね?》

 

「うん!今回は僕だけでやらせて!」

 

《フフッ…きみならそう言うと思った!》

ターンを前に遊嗣へと穏やかに問い掛けるロマン…彼からの助力を断った遊嗣は自分が手にした力のみで遊海へと挑む!

 

 

 

 

「僕のターン!ドロー!」

「僕はスケール2の『刻剣の魔術師』とスケール8の『虹彩の魔術師』をペンデュラムスケールにセッティング!!」

 

PENDULUM!!

 

遊嗣の背後に光の柱が立ち上がり、時計の針のような剣を持つ少年魔術師と赤いローブを纏う魔術師が浮かび上がる!

 

 

『ふっ…俺は手札から「増殖するG」の効果発動!このカードを手札から墓地に送る事で、俺はこのターンの間相手が特殊召喚する度にカードを1枚ドローできる!』

 

「手札を増やすカード…それでもやるしかない!これで僕はレベル3から7のモンスターを同時に召喚可能!揺れろ!混沌のペンデュラム!我が魂に受け継がれし光よ!最善の未来への導べとなれ!ペンデュラム召喚!!手札から現れろ!レベル4『覇王眷竜ダークヴルム』!『覇王眷竜ライトヴルム』!そしてレベル7!雄々しくも美しく輝く二色の眼!『オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン』!」

遊嗣の頭上に現れたペンデュラムが赤・青・紫と色を変えながら光の円環を描き出す…そして、開かれた扉の中から覇王の使いたる闇と光のワイバーン、そして二色の眼を持つ赤きドラゴンが現れる! ATK1800 ATK1200 ATK2500

 

遊海 手札0→1

 

 

『それがお前のペンデュラムか、遊嗣…()()()とは違う、いい輝きだ』

 

「父さん…っ…そして僕はレベル4の『ダークヴルム』にレベル4の『ライトヴルム』をチューニング!!」

遊嗣のペンデュラム召喚を見て嬉しそうな顔を見せる遊海…その様子だけで感極まりそうになりながら、遊嗣は新たなモンスターを喚び出す!

 

4+4=8

 

「荒ぶる翼が覇王を導く風となる!願いを繋ぐ道となれ!!シンクロ召喚!!現れろ!レベル8!『覇王眷竜クリアウイング』!!」

覇王の力を宿すクリアウイングが咆哮する! ATK2500

 

遊海 手札1→2

 

 

「『覇王眷竜クリアウイング』の効果発動!このモンスターがシンクロ召喚に成功した時!相手フィールドのモンスター全てを破壊する!」

 

『それは通せないな!永続罠「デモンズ・チェーン」発動!!「覇王眷竜クリアウイング」の効果と攻撃を封印する!』

 

「っつ!?」

遊海の罠から飛び出した鎖が覇王眷竜を拘束する!

 

 

「なら、バトルだ!『オッドアイズ』で『ゲノム』を攻撃!螺旋のストライク・バースト!!」

 

『装備魔法「機殻の生贄」を装備したモンスターはバトルでは破壊されない!』

 

「くっ…!?」

続けて攻撃を放つ遊嗣だが…不思議なバリアによってその攻撃は弾かれる!

 

「僕はカードを1枚伏せて、ターンエンド!」

 

遊嗣LP4000

オッドアイズ 覇王眷竜クリアウイング (P刻剣の魔術師 虹彩の魔術師)手札0

 

 

 

 

《遊嗣の攻勢をあんなにあっさりと…!あれが、2代目『決闘王』…デュエルモンスターズ黎明期から戦い続けてきた英雄の実力か…!!》

 

「でも…遊嗣さん、()()()()()()()…!」

遊嗣の手を涼しげに封殺した遊海の実力に驚く不霊夢…そんな中、マシュは遊嗣が楽しそうに──嬉しそうに笑っている事に気付いていた。

 

 

「父さんが、本気で…()()で僕と戦ってくれてる…すっごいワクワクする!!」

 

『ははっ…そりゃ、破滅の光とダークネスを打ち倒してきたお前に手を抜けるはずないだろう?今の俺には──油断も慢心もないと思え!』

今まで、遊嗣と遊海がデュエルする事は何度かあった…しかし、それは遊嗣への()()を兼ねたようなデュエルが多かった。

 

……だが、この決闘は違う──今の遊海は遊嗣の父親、そして歴戦の『決闘王』として…全力で遊嗣と向かい合う…!

 

 

 

『俺のターン!ドロー!!』

『なるほど、これなら…こうしようか!再び揺れろ!希望のペンデュラム!ペンデュラム召喚!!現れろ!「クリフォート・アーカイブ」!』

再びペンデュラムが揺れ動き、光の扉から緑色の核石を持つ輸送機が現れる! ATK1800 ☆6→4

 

『そして俺は「ゲノム」と「アーカイブ」をリリース!「クリフォート・シェル」をアドバンス召喚!!』

2体の機械が粒子となって消え去り、黒色の核石を持つ巻貝型の機械が現れる! ATK2800

 

 

『そして、リリースされた「ゲノム」と「アーカイブ」の効果発動!遊嗣のペンデュラムスケールの「刻剣の魔術師」を破壊し、「覇王眷竜クリアウイング」を手札…EXデッキに戻してもらう!!』

 

「っ!?」

さらに、現れたオレンジ色の核石の機械の幻影が遊嗣のペンデュラムスケールを焼き払い、クリアウイングは吹き荒れた風によってEXデッキに戻されてしまう!

 

 

『さらに、墓地に送られた「機殻の生贄」の効果!その効果で俺はデッキから「アポクリフォート・キラー」を手札に加える…バトルだ!「シェル」で「オッドアイズ」を攻撃!!』

 

「くっ…!オッドアイズ!!」

そして回転しながら突進してきた巻貝が二色の眼の龍を粉砕する!

 

遊嗣LP4000→3700

 

 

『まだだ!アドバンス召喚した「クリフォート・シェル」は2回攻撃できる!遊嗣にダイレクトアタック!!』

 

「っ…まだだよ、父さん…ここからが、僕の本気だ!!罠カード発動!『覇王龍の魂』!!僕のライフを半分払い、EXデッキから『覇王龍ズァーク』を効果を無効にし、召喚条件を無視して特殊召喚する!!」

大ダメージを受ける寸前、遊嗣は瞳を金と蒼のオッドアイに変化させ…その力を解き放つ!

 

 

「破壊と創生、原初と終焉…!総てを束ねし龍よ!!今、その力を解き放て!現れろ!我が魂!!『覇王龍ズァーク』!!」

次元の狭間に嵐が吹き荒れ、赤雷が奔る…そして、遊嗣の魂たる覇王龍が現れ、咆哮する!! ATK4000

 

 

『俺のターンに「覇王龍」を喚び出してくるか…攻撃を中断!カードを1枚伏せて、ターンエンド!そして「クリフォート・アセンブラ」のペンデュラム効果発動!このターンにリリースした「クリフォート」モンスター1体につき1枚ドローできる!2ドロー!』 

 

遊海LP3200

シェル (Pアセンブラ ツール) デモンズチェーン 伏せ1 手札1→3

 

 

 

 

「あれが、『覇王龍ズァーク』…!なんて迫力だ…!!」

 

《あのドラゴンが遊嗣の探し求めていた『魂のカード』…!凄まじいな…!!》

初めて『覇王龍ズァーク』を目の当たりにした尊と不霊夢はその迫力に言葉を失っている…。

 

 

《なるほど…18年前に比べれば能力は落ちますが…遊嗣の()()()として十分な力を持っていますね…!》

 

《ははっ…まさか、あの龍をこんなに穏やかな気持ちで見上げる日が来るとは……マシュ、お前には感謝してもしきれぬ…破滅の光との戦いの時、遊嗣の()をお前が導いてくれたからこそ…あの子も、遊海も救われたのだ》

 

「メガロックさん…私は遊嗣さんの()()をしただけです!遊海さんから遊嗣さんが受け継いだ優しさと光…それに一番最初に助けられたのは私なんですから!」

 

《そうか…お前達は本当に、運命に導かれて出会ったのかもしれんなぁ…》

そして、感慨深く覇王龍を見上げるメガロックは遊嗣が『覇王』として覚醒するキッカケを作ったマシュへと頭を下げる…だが、マシュは謙遜しながら照れ臭そうにはにかむ…その様子を見たメガロックは遊嗣とマシュを導いた『運命』へと感謝した…。

 

 

 

 

「見てて、父さん…僕が掴んだ光を!!」

 

「ああ…来い、遊嗣!!」

 

 

 

「僕のターン!ドロー!!」

「『覇王龍の魂』の効果で特殊召喚された『覇王龍ズァーク』はこのターンのエンドフェイズにEXデッキに戻る…でも、新たな姿に転生すれば問題ない!!僕は『覇王龍ズァーク』をリリース!!」

遊嗣の宣言と共に覇王龍が眩い光に包まれる!

 

 

「覇王龍よ!集いし願いと受け継がれた光を解き放ち!破顔一笑の力を示せ!!転生召喚!!現れろ!未来を導く、希望の光!!『覇王天龍オッドアイズ・アークレイ・ドラゴン』!!」

次元の狭間に光の柱が立ち昇る…その中から現れるのは遊嗣の掴んだ『光』の象徴、新生せし光の覇王龍が現れる! ATK4000

 

 

 

「───綺麗…!!」

 

《おっかなかった『ズァーク』が、すっげぇキラキラに…カッケェ…!》

 

「あれが、遊嗣が手にした光か…!」

 

【ほう…ズァークの宿した『闇』…そして、遊嗣が受け継いだ決闘者としての『光』が調()()し、覇王龍を新たな姿へと進化させたか…やるではないか】

 

《フォウ!フォーウ!!(遊嗣…すごいよぉ!!かっこいい〜!!)》

そして、神々しい『覇王天龍』の姿にマシュや遊作達は見惚れて言葉を失い…ドン・サウザンドさえも感心していた…。

 

 

 

『───ああ、すごいな…遊嗣……こんなに感動したのは、お前が生まれた日以来だ…翠も連れてくればよかった…!彩華、撮ってるよな…?』

 

《ええ!もちろんです!》

 

「ちょっ…父さん、デュエル中なのに泣かないでよぉ!?」

 

《あはは…親バカ爆発だね!》

そして…対する遊海は珍しく()()()()()、親バカを爆発させていた…父の思わぬ反応に遊嗣も驚きながら呆れている。

 

 

「『覇王天龍』はカード名を『覇王龍ズァーク』として扱う!父さん…受けてみろ!これが、僕の全力!!バトル!『覇王天龍』で『シェル』を攻撃!!必殺のアーク・スプリーム・スパイラル!!」

 

『くっ…おおおおっ!!?』

遊嗣の全力を込めて放たれるのは赤・黒・白・紫の光の螺旋…その一撃はシェルを吹き飛ばし、両腕をクロスして防御姿勢をとった遊海を地面に轍を作りながら後退させた…!

 

遊海LP3200→2000

 

 

「僕は、これでターンエンド!!」

 

遊嗣LP3700

覇王天龍 (P虹彩の魔術師) 手札1

 

 

 

 

『っ…効いたぁ…!!本気じゃないとはいえ、今の攻撃ならダークネスを倒したのも納得だ…強くなったな、遊嗣!!』

 

「へへっ…ありがとう、父さん!!」

遊嗣の全力を受け止め、手をプルプルと振りながらその攻撃を褒める遊海…だが、その目は一気に鋭くなる!

 

 

『お前が全力でいくなら──俺も、()()だ!!』

 

《マスター!?それはやり過ぎでは─!?》

彩華が少し慌てる中…遊海の体から大気を揺るがすほどの闘気が溢れ出す!!

 

 

俺は!俺自身でオーバーレイ!!

 

「これは…!?」

遊海から溢れ出した希望の光と漆黒の闇が螺旋を描き、空中で爆発を起こす!!

 

 

我が身に宿る戦いの宿命、救世の願いよ!俺の踏みしめた道を照らしだせ!!シャイニング・カオス・エクシーズチェンジ!!

 

それは遊海の宿す『絆の光』…そして、邪悪への憤怒を宿す『闇の闘志』の極致、闇を飲み込む光…正しき『混沌』の具現!

 

闇を祓う、絆の輝き!!NEXUS!!

 

次元の狭間に黄金の光の嵐が吹き荒れる…それは遊海が旅路の果てに手にした至高の姿…黒と金に彩られし守護の英雄が現れる!!

 

 

「遊海さんが、変身した…!!」

 

《オイオイ…ここはリンクヴレインズじゃないんだぞ!?変身ヒーローかよ!?》

 

【フッ…あれこそ、白波遊海が『魂のランクアップ』の果てに手にした光と闇を併せのむ戦士の姿…絆の戦士、NEXUS…というものだ】

 

《フォウ…(遊海…大人げないなぁ…)》

 

「あの、光……オレが助けられた時の──」

遊海が解放した光に驚くマシュ…そして、その姿についてドン・サウザンドが解説し…遊作はロスト事件での遊海の背中を思い出していた…!

 

 

 

「NEXUS…すごい、プレッシャーだ…!!」

 

《マスターがあの姿を解放するとは…それだけ遊嗣の事を認めてくれた、って事だね》

過去の世界で垣間見た遊海の()()…前世の記憶にすら焼き付く至高の戦士と対峙した遊嗣はその迫力に息を呑む…!

 

 

 

『俺のターン!真の決闘者の決闘は全て必然!ドローカードさえも決闘者が創造する!!シャイニング・ドロー!!

空間に走る黒と金の光の軌跡…それは遊海の全力を示す1枚を手札へと導く!

 

 

『「ツール」のペンデュラム効果発動!800ライフを払い!デッキからフィールド魔法「機殻の要塞(クリフォートレス)」を手札に加え、発動!!』

遊海のフィールドが半透明のエネルギーフィールドに包まれていく…!

 

遊海LP2000→1200

 

 

『さらに罠カード「機殻の凍結(クリフォート・ダウン)」を発動!このカードをモンスターカードとして特殊召喚!』

 

「罠モンスター…!?」

そして、遊海のフィールドに凍り付いた虹色の核石を持つクリフォートのカプセルが現れる! ATK1800

 

 

『そして…三度揺れろ!希望のペンデュラム!!ペンデュラム召喚!EXデッキから「クリフォートゲノム」!手札から「クリフォート・エイリアス」!「クリフォート・ディスク」を特殊召喚!!』

再び揺れ動く光の軌跡から3体のクリフォート達が現れる!

 

ゲノムATK1800 ☆6→4

エイリアスATK1800 ☆8→4

ディスクATK1800 ☆7→4

 

 

「フィールドに、4体のモンスターが…!」

 

《まだ遊海は切り札クラスのモンスターを喚び出してない…!Link4のモンスターか…!?》

 

《いや、全ての「クリフォート」のレベルは4、エクシーズモンスターの可能性もある…!》

 

【クハハッ…!やはり、負けず嫌いだな…遊海よ】

フィールドに並ぶ4体のモンスターを前に遊海の一手を予想するAiと不霊夢…だが、ドン・サウザンドだけは遊海の一手…そして、デュエルの()()を見通していた…。

 

 

「来い!フレア!!」

 

《おや、私の出番ですか…まったく、仕方ありませんね!》

 

《ちょっ…マスター!?流石にそれは──!?》

観戦していたフレアに呼び掛ける遊海…それを聞いたフレアはやれやれといった様子で──しかし、嬉しそうに遊海の肩へと飛び立ち、ロマンはぎょっとした様子を見せる…。

 

 

《なぁ、マシュ…フレアってなんの精霊なんだ?遊嗣達と付き合ってるなら知ってるだろ?》

 

「Aiさん…それが、私も知らないんです…遊海さんのマスコット、との事ですが…」

 

《はっはっは…フレア()がデュエルに出るのは久しぶりだからのぅ…驚いて心臓が飛び出さないようにするのだぞ?》

 

「《「《「???」》」》」

 

《フレア、様?》

遊嗣達と付き合いの深いマシュにフレアの正体を尋ねるAi…しかし、マシュはその答えを知らず……さらに、その様子を見たメガロックは茶目っ気たっぷりに笑っていた…。

 

 

 

『俺は「ゲノム」「エイリアス」「ディスク」の3体を生贄に捧げる!!久しぶりの出番だけど、頼む!!』

 

《ええ…ユウミの守護神として──貴方の力を示しましょう!!》

3体のモンスターが粒子となって消え去り…その光に導かれるようにフレアが空の彼方へと飛び立つ──

 

 

イウ アーク イル フェスイ ウレル ペフティー イル ヘクア セトゥ ネプ ケティ──』

 

「なんだ、あの呪文は…!?」

 

「まったく聞き取れない…?」

 

「───これ、まさか……古代エジプトの、ヒエラティックテキスト…?」

そして、聞き慣れぬ呪文を詠唱する遊海…それと共に異次元の空に暗雲が立ち込め、重いプレッシャーが世界を覆っていく…!

 

 

ネウ アンク ネウ プア ヘヌア ネフェリ トゥ エル ネウ クアトウ───我らが守護神よ!我が声に応え飛翔せよ!!『ラーの翼神竜』!!」

 

《キュアアアアア!!!》

遊海の詠唱と共に暗雲を突き破る黄金の太陽が現れる…そして、太陽は静かにその翼を広げ咆哮を響かせる──遥かなる時を超え、太陽神たる黄金の神鳥が顕現した!! ATK?→5400

 

 

 

「ら、『ラーの翼神竜』…!?フレアが!?」

 

「伝説の、三幻神…!武藤遊戯さんに宿った、名もなきファラオが操ったという、神のカード…!!」

 

《ふふっ…あなた達の驚く顔が見たくて、ユウミ達には正体を隠すように頼んでいたのです!》

失われたはずの三幻神、その頂点たる太陽神を前に遊海とマシュは言葉を失う…なお、フレアは悪戯が成功した子供のように笑っているように見えた。

 

 

《ち、ちょっと待て!?三幻神は名もなきファラオがいなくなった時に消えて…コピーカードを使ったら神罰があるって曰く付きのカードじゃ…!?》

 

《はっはっはっ…我が主、白波遊海を何者だと思っている?遊海はデュエルモンスターズの生みの親、ペガサス直々に神のカード…その2枚目のオリジナルを託され…太陽神の分霊にも受け入れられた──精霊に愛された男なのだ!》

 

「まさか、生きて三幻神を見れる時が来るなんて…」

 

「……草薙さんに言っても、信じてくれないだろうな…」

太陽神の登場に言葉を失う遊作達…だが、遊海の切り札はこれだけではない…!

 

 

 

『「ラーの翼神竜」の攻撃力はリリースしたモンスターの攻撃力・守備力それぞれの合計した数値になる…さらに俺は「フィールド魔法「機殻の要塞」の効果発動!1ターンに1度、俺は通常召喚に加えて「クリフォート」モンスターを通常召喚できる…さらに、罠モンスター「機殻の凍結」は「アポクリフォート」モンスターの召喚の為にリリースされる時、3体分のリリースになる!俺は「機殻の凍結」をリリース!!我が魂!我が相棒たる機殻の王よ!我が誇りを示せ!!レベル10!「アポクリフォート・キラー」!!』

 

《真体顕現!いきます、マスター!!》

凍結した虹色の核石を持つカプセルが天へと昇る…そして、太陽神の数倍以上の大きさを誇る、虹色の核石を持つ機械要塞が現れる! ATK3000

 

 

「でっか…!?なにあれ─!?」

 

《あれが、彩華の本当の姿…マスターの決闘者人生を支え続けた魂のカードにして相棒…『アポクリフォート・キラー』だよ…!》

 

「うっそぉ!?」

今まで出会ったモンスターの中でも規格外の大きさを誇る『アポクリフォート・キラー』を前に、流石の遊嗣もあたふたと慌てている…。

 

 

 

『「アポクリフォート・キラー」の効果!フィールド上の特殊召喚されたモンスターの攻守は500ダウンする!機殻の重力圏(クリフォート・グラビティ)!!』

 

「『アークレイドラゴン』!?」

さらに彩華から放たれる特殊な重力波が覇王天龍の動きを制限する…!

 

覇王天龍 ATK4000→3500

 

 

『バトルだ!「ラーの翼神竜」で「覇王天龍」を攻撃!!ゴッド・ブレイズ・キャノン!!』

 

「くっ…フィールドで破壊された『覇王天龍』はペンデュラムスケールに置く事ができるっ…うわあああ!?」

太陽神の神炎が覇王天龍を焼き尽くし…遊嗣にダメージを与える!

 

遊嗣LP3700→1800

 

 

 

『「アポクリフォート・キラー」で遊嗣にダイレクトアタック!ネクサス・アーク・キャノン!!』

 

《非殺傷モードに設定…主砲、発射!!》

 

「────ああ、まだ…父さんには敵わないかぁ…」

そして、虹色の光線が遊嗣を包み込んだ…。

 

 

遊嗣LP0

 

遊海 WIN!

 

 

 

 

 

「ゆ、遊嗣さーん!?大丈夫ですか〜!?」

 

「う、う〜ん……なんとかぁ……」

 

《あはは…マスターの全力は、流石にまだ厳しかったかぁ…》

久しぶりの親子デュエルが決着し、マシュは慌てて遊嗣へと駆け寄る…遊嗣は衝撃で目を回してしまったものの、大事はない様子だった。

 

 

「マシュ…『覇王天龍』…どうだった…?」

 

「すごく綺麗でかっこよかったです!!元々の『覇王龍』と違う…天使様みたいな感じでした!」

 

「そっか…なんか、照れちゃうな…」

起き上がりながら、マシュに『覇王天龍』の印象を聞く遊嗣…その問い掛けにマシュは興奮した様子で答え…遊嗣は思わず赤面していた。

なお、赤面していた理由は『覇王天龍』について語るマシュが可愛いかったからである。

 

 

 

 

「強くなったな、遊嗣!少し詰めが甘いところもあるが…本当に頼れる息子になったなぁ…父さんは嬉しいぞ〜!」

 

「あう…だから、みんなの前では頭撫でないでよぉ…」

 

「クスクス…」

 

《遊海って、結構親バカなのね…》

 

《強さと優しさ…その2つを兼ね備えているからこそ、白波遊海は最強の決闘者、か…》

 

「なんだか、父さん達に会いたくなってきたよ…」

そして、座り込んだ遊嗣の頭を優しく撫でる遊海…その様子を遊作達は温かく見守っていた。

 

 

【中々の戦いだったな遊海よ、人間の持つ可能性の力…しっかりと見せてもらった】

 

「ああ、場所を貸してくれてありがとうなドン・サウザンド…『覇王龍』と『アポクリフォート・キラー』を同時に出すとなると流石に目立ちそうだったからさ…近々、()()()()を持ってくるよ」

 

【ほう…楽しみにしておこう】

遊海達のデュエルを見て満足げに頷くドン・サウザンド…そんな彼に遊海は何かしらの()()を渡す事を約束…それを聞いたドン・サウザンドの目は心なしかキラキラしているようだった。

 

 

「さて!翠の準備もできた頃だろうし、人間界に戻ろうか!」

 

「「「はい!」」」

 

「せんせ……ドン・サウザンド!ありがとう、また来るね!」

 

【───ふっ…ではな、遊嗣…また会おう………しっくりこんな、やはり『せんせん』呼びでもいいぞ?】

 

《フォーウ!ツンデレフォーウ!!》

 

【黙れ災厄、濡れネコにするぞ】

そして…ドン・サウザンドに別れを告げた遊海達は人間界へと戻っていった…。

 

 

 

 

…………

 

 

 

 

 

「みんなコップは持ったか〜?」

 

「「「はーい!!」」」

 

 

《まさか、こんな形でみんなと食卓を囲む日が来るなんて思ってなかったな!》

 

《ははっ…全部、遊作君や遊嗣の頑張り…そして、Aiの勇気のおかげさ!》

 

《いいえ…ロマン、貴方が白波遊海に託された力を正しく使ってくれたからこそ…私達は生き残る事ができたのです》

 

《Aiとロマン、2人ともイグニスのヒーローだ》

 

《ああ、感謝している》

 

《みんな…》

 

夕暮れのデンシティ…白波家は笑顔と歓声に包まれていた。

 

テーブルには翠やウィンダ達の作った唐揚げやカレー、サラダなどの様々なメニューが並び…テーブル近くに設置されたモニターの中では回復したイグニス達がロマンの再現した同じメニューの置かれた円卓を囲んでいた…。

 

 

 

「遊作君…よかったら、キミが乾杯の声かけをしてくれないか?」

 

「えっ…いや、オレは──」

 

「父さんの言う通りだよ!今回の事件で一番頑張ったのは遊作君なんだから!」

 

「遊嗣…じゃあ、短くてもいいなら…」

そして、遊海が遊作に乾杯の音頭を取るように声をかける…それを聞いた遊作は一瞬、躊躇ったが…遊嗣に背中を押されて立ち上がる。

 

 

「えっと……まずは、遊海さん…翠さん…オレ達の為に、こんな食事会を開いてくれてありがとうございます……オレ達は、ボーマンやライトニングとオレ達人間が進む未来を懸けて戦った…オレ達が選んだ未来が、彼らに笑われる未来にならないように…しっかりと前へと進んでいこう、そう思っています」

 

「遊作君…」

遊海と翠に感謝を伝えた遊作…そして、彼は鎬を削ったライトニングやボーマンの事を思い出しながら、自分の決意を語った。

 

 

「……では、今回の事件の解決を祝って……乾杯!!」

 

「《「《「乾杯!!」》」》」

しかし、暗い話題はそこまで…全ての事件が解決した事を祝した慰労会は遊作の力強い声で始まった!

 

 

 

 

「わっ…おいしい!!この唐揚げ、最高です!!」

 

《尊、このカレーも美味しいぞ!食事の楽しみ…もっと早く知りたかった…!!》

 

「ふふっ、おかわりはたくさんあるからね〜!!」

翠の家庭料理に舌鼓を打つ尊と不霊夢…翠はそんな彼らに明るく声をかける。

 

 

《これは…手巻き寿司、という料理ですね……美味しい…》

 

《それは私とウェンで作ったんだ!具はマグロのねぎトロとかタラコとかサーモンとか…色々あるから試してみて!》

 

《ありがとうございます》

そして、手巻き寿司が気に入ったらしいアクアはウィンダにレクチャーを受けながら、色々な組み合わせを試してみている。

 

 

 

《アース…ボク、本当にこんなパーティーに出ていいのかなぁ…》

 

《ウインディ…今回の件はお前も被害者だ…Aiや他のみんなもお前を許した…それでいいだろう……このピザ、という料理…中々に美味しいぞ?》

 

《ピザ……わっ、めっちゃ伸びる…!?美味っ!?》

 

《ははっ、やっと笑ってくれたな…不器用ながら、気を遣った甲斐がある》

ライトニングに操られ、未だに罪悪感を抱き続けていたウインディ…だが、初めて食べた宅配ピザのデータに感激して少しの間でも気分が変わったらしい…そんな様子をアースは静かに見守っていた。

 

 

 

《ガツガツ…おお〜!ロマンが再現してくれたcafeNagiのホットドッグウメェ〜!!こりゃ、あの店が潰れない訳だ!》

 

《Ai…そんなに急いで食べたら喉に詰まるよ?》

 

《大丈夫だって!イグニスに喉は……むぐ〜!?!》

 

《言わんこっちゃない…》

そして、ロマンが再現したホットドッグにがっついていたAiだったが…喉詰まり、もといデータ処理詰まりを起こして悶絶…ロマンに呆れられている…。

 

 

 

「美味しい〜!!私、翠さんのカレー大好きです!」

 

「ランスローさんの分も包んでくれてるって!母さんって本当に気遣いの達人だよ…僕も料理習ってみようかな…」

 

「(翠さんの料理教室…私も習ったら、遊嗣さんも喜んでくれるでしょうか…?)」

 

《フォーウ?(マシュ〜?顔が赤くなってるよ〜?)》

久しぶりの翠の手料理に喜ぶマシュ…そんな彼女は遊嗣の事を考えて顔が真っ赤になっていた…。

 

 

 

 

「どうだ?遊作君…俺の奥さんの手料理は?」

 

「美味しいです…ありがとうございます、遊海さん」

 

「そうか…なら良かった!」

そして、1人で静かに食事を楽しむ遊作に遊海が声をかける…元来、人との直接的な関わりが苦手な遊作だが…自然とその表情は柔らかくなっていた。

 

 

「キミや遊嗣…それにAiやロマンの頑張りがなければ、みんなの笑顔は生まれなかった…本当によく頑張ったな…ありがとう」

 

「遊海さん…」

和気あいあいとした食事会の様子を見ながら、遊作へと感謝を伝える遊海…恩人に感謝を伝えられた遊作は思わず泣きそうになっていたが…。

 

 

《遊作君ごめーん!!Aiがちょっとヤバいかも!!手を貸して〜!?》

 

「遊作!このサラダのドレッシング、翠さんの手作りなんだって!一緒に食べようよ!」

 

「……ああ、今いく!」

 

「ははっ…遊作君の事を見てると…昔の遊星の事を思い出すなぁ…」

ロマンからのヘルプコールと尊の声に答えた遊作は立ち上がる…その様子を見て、遊海はネオ童実野シティの英雄の事を思い出していた…。

 

 

この日、夜まで白波家は明るい笑い声に包まれていたのであった。

気まぐれアンケート VRAINS編主人公・白波遊嗣についてどう思う?

  • 主人公らしくなった!
  • いい感じ!
  • まぁまぁかな?
  • マシュとお幸せに!
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