転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話   作:S,K

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あけましておめでとうございます!S,Kです!本年もよろしくお願いします!

そして、今回は遊嗣にとっての大一番があるらしく…?


それでは、新春一発目のお話を…どうぞ!


お正月特別編〜□□〜

【レディース&ジェントルマン!さぁ、今年の日本プロリーグ…その最強を決める優勝決定戦の開幕だ──!!!】

 

「「「「わああああ──!!!」」」」

富士山の見える大きなスタジアムにMCによる開会宣言が響き渡る…それと共にスタジアムに集った何万人もの観客達が歓声を上げる!

 

 

【では、早速だが…今回の優勝決定戦に駒を進めた挑戦者に入場してもらおう!】

MCの言葉に会場は水を打ったような静けさに包まれる…。

 

 

 

【まずは青コーナー…!高校卒業から僅か3年…彼は今や日本を席巻する台風の目となった…!DEN Cityで起きた「ハノイの塔」事件の解決に奔走し、「ミラー・リンクヴレインズ」事件でも謎のデュエリスト・Playmakerと共に戦った新時代の()()の1人!!白き覇王!白波ィィ─遊嗣ィィ─!!!】

 

「「「おおおおっ──!!」」」

入場口からスモークが噴き出す…その中から現れたのは白い戦闘服を纏い、胸元から聖剣のネックレスとゼアルライトのペンデュラムを下げた黒髪の青年──白波遊嗣だった!

 

 

 

「っ…あれ…?僕、なんでこんな所に…?───そうだ、プロリーグの優勝決定戦に挑戦しに来たんだ…!!」

 

「遊嗣さーん!!頑張って──!!」

 

「マシュ…!うん、頑張る!!」

あまりの緊張に目的を忘れかける遊嗣…しかし、観客席から紫のワンピースを着たマシュの声援に応え、前を向いて歩き出す…!

 

 

 

《遊作!まさか、遊嗣がプロデュエリストになって…しかも、こんなに早く優勝決定戦に行けるなんてな!》

 

「ああ…遊嗣がプロになると聞いた時は驚いたが…これも、遊嗣が歩むべき()()だったのかもしれないな…」

 

《日本のデュエリスト…いや、対戦相手から考えれば()()()の座を懸けた戦いに友人が挑むと言っても過言ではない…これほど燃える戦いはないな…!》

 

「そうだね不霊夢…!ボクもワクワクしてるよ!!」

そして、観客席にいるのはマシュだけではない…遊作や草薙兄弟に尊…さらに、新生サイバース世界から駆け付けたAiや不霊夢…別の場所ではアクアやアース達も電脳世界からスタジアムを見守っている…!

 

 

 

【対する赤コーナー!こちらは、説明は要らないだろう…!時に荒ぶり、時に静かに勝利を手にする大いなる海の皇帝──8代目決闘王!神代ォォ──凌牙ぁぁ!!】

 

「「「うおおおおおおっ!!!」」」

 

『まさか…こんな日が来るとは思ってなかったぜ…!』

そして、反対側の入場口から現れるのは紺色のスーツを着こなした『王』…白波凌牙が鋭く遊嗣を見つめながら前へと歩み出る!

 

 

 

 

【おっと…?ここで新たな情報が入ってきた…!なんと!?神代凌牙選手と白波遊嗣選手は義理の兄弟との事!?世紀の大舞台で兄弟対決…すごい家族だぁ!!】

 

 

「あちゃー…こりゃ、俺達の事もバレそうか?」

 

『フン…そんな事はさせん、そういう事はオレに任せておけ』

 

「凌牙君!遊嗣!2人とも頑張れ〜!!」

MCが読み上げた情報で驚愕の声に包まれるスタジアム…その様子をVIP席から見て頭を抱える遊海…だが、呆れた様子のデュエルロイド瀬人が情報操作の準備を始める…なお、翠は応援用の扇を振りながら、凌牙と遊嗣の応援に夢中になっていた…。

 

 

 

 

 

「……凌牙兄…」

 

『遊嗣…まさか、お前がここに上がってくるなんてな……ここに立った以上、俺は全力だ…だから、お前も()()で来い』

 

「全力って…でも…!?」

 

『お前なら、大丈夫だ───俺という壁を乗り越えてみせろ!遊嗣!!』

 

「凌牙兄───わかった!!」

世紀の大舞台、それを前に凌牙は遊嗣に()()を出すように伝える…それを聞いた遊嗣は躊躇うが──大好きな兄の言葉に応える為、そのデッキへと手を掛けた…!

 

 

【さぁ…!世紀の兄弟対決、その火蓋が切られる!!日本一の座を手にするのは兄か、弟か──!!】

 

 

 

 

 

 

「『デュエル!!』」

 

 

遊嗣LP4000

凌牙LP4000

 

・マスターデュエル

マスタールール(新)適用

 

 

 

 

「僕のターン!!」

「僕は手札を1枚捨てて魔法カード『ペンデュラム・コール』を発動!デッキからペンデュラムモンスター『星読みの魔術師』と時読みの魔術師』を手札に加える!そして僕はスケール1の『星読みの魔術師』とスケール8の『時読みの魔術師』で──ペンデュラムスケールをセッティング!!」

 

PENDULUM!!

 

遊嗣の背後に光の柱が立ち上がり、その中に白衣と黒衣の魔術師の姿が浮かび上がる!

 

 

【おーっと!?フィールドで何が起きているのでしょうか!?遊嗣選手の背後に2体のモンスターの姿が浮かび上がった〜!!】

 

「──これで、僕はレベル2から7のモンスターを同時に召喚可能!さらに、自分フィールドにモンスターが存在しない時、墓地の『覇王眷竜ダークヴルム』は特殊召喚できる!」

MCが未知の事態に困惑する中…遊嗣の場に黒きワイバーンが現れる! ATK1800

 

 

「揺れろ…揺れろ!!混沌のペンデュラム!我が魂に受け継がれし光よ!最善の未来への導べとなれ!ペンデュラム召喚!!手札から現れろ!『EM天空の魔術師』!そして『覇王門の魔術師』!」

遊嗣の頭上で赤・紫・青と色を変えながらペンデュラムが光の円環を描き出す…その中から黒と緑の鎧を纏う魔術師と光輝く魔術師が現れる! DEF1000 ATK2500

 

 

 

【こ、これはいったい何が起きているんだ!?我々の目の前で、新たな召喚法が披露されたぁぁ──!?】

 

 

『フッ…さぁ、どう出る?』

 

「『覇王門の魔術師』の効果発動!自身が特殊召喚された時、効果発動!デッキから罠カード『覇王天龍の魂』を手札に加える!さらに『天空の魔術師』の効果発動!自身が召喚・特殊召喚された時、自分フィールドのモンスターの種類によって効果を得る!僕の場にいるのはペンデュラムモンスター…よって、このターンのエンドフェイズにデッキからペンデュラムモンスター1体を手札に加えられる!僕はカードを2枚伏せてターンエンド!『天空の魔術師』の効果でデッキから『覇王眷竜オッドアイズ』を手札に加える!」

 

遊嗣LP4000

ダークヴルム 天空の魔術師 覇王門の魔術師 (Pスケール 星読み 時読み) 伏せ2 手札0→1

 

 

 

 

『フッ…備えは万全、って感じか?じゃあ──全力でいくぞ!!』

 

 

 

『俺のターン!ドロー!!』

『俺は永続魔法「水神の護符」を発動!このカードが存在する限り、俺の水属性モンスターは効果では破壊されない!さらに俺は「RUM─七皇の剣(ザ・セブンス・ワン)」を発動!このカードはEXデッキからオーバーハンドレットナンバーズを特殊召喚する!』

 

101

 

『現われろ!「No.101」!!満たされぬ魂を乗せた方舟よ…光届かぬ深淵より、希望の世界へ浮上せよ!!「S・H・Ark Knight(サイレント・オナーズ・アークナイト)」!!」

七皇の光に導かれ…希望を運ぶ、白き方舟が現れる! ATK2100

 

 

『特殊召喚したオーバーハンドレットナンバーズをランクアップさせ、カオス化する!俺は『S・H・Ark Knight』でオーバーレイネットワークを再構築…カオスエクシーズチェンジ!!」

光の銀河に方舟が飛び込み、混沌の爆発と共に再誕する!!

 

101

 

「現われろ!『CNo.101』!満たされぬ魂の守護者よ…希望の騎士となって、闇を砕け!!『S・H・Dark Knight(サイレント・オナーズ・ダークナイト)』!!」

混沌の爆発の中から凌牙のエース…朱き槍を操る黒き槍術士が現れる! ATK2800

 

 

【こ、このモンスターは!!凌牙選手が先代決闘王、九十九遊馬選手と死闘を繰り広げた時に召喚された凌牙選手の真エース!!凌牙選手、弟が相手でも容赦ナシだ──!!?】

 

 

『遊嗣相手じゃ、手を抜いてはいられないからなぁ!!「ダークナイト」の効果発動!!1ターンに1度、相手モンスター1体を自身のカオスORUにする!俺は「覇王門の魔術師」をORUにする!ダーク・ソウル・ローバー!!』

 

「凌牙兄…!(誘ってる…僕の伏せカードは分かってるはずなのに───)っ…!!」

黒き槍術士が朱槍から魔力を放つ…それを受ければ『覇王門の魔術師』はORUとして吸収されてしまうだろう。

 

しかし、遊嗣にはそれを覆す手段がある……だが、その()()を遊嗣は躊躇してしまう───

 

 

 

「遊嗣さん!!怖がらないで!!」

 

「───マシュ…!」

その時、観衆達の声の中から遊嗣がもっとも()()()()の声が彼の背中を押す──

 

 

「───そうだ…僕はもう、過ちは繰り返さない──僕は、この力と一緒に──未来に進む!!僕は罠カード『覇王天龍の魂』を発動!!」

マシュの言葉で自信を取り戻した遊嗣は瞳をオッドアイへと変えながら、封じられし力を解き放つ!

 

『さぁ…来い、遊嗣!!』

 

「いくよ、凌牙兄…マシュ!!このカードは自分フィールドの元々の攻撃力が2500以上の『魔術師』モンスター、『覇王門の魔術師』をリリースする事でデッキの『オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン』とEXデッキの『ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン』『クリアウイング・シンクロ・ドラゴン』『スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン』を融合素材として除外し、モンスター1体を融合召喚する!!」

覇王門の魔術師の描き出した光の円環に四天の龍達が飛び込み、光の爆発がフィールドを包み込む!

 

 

「破壊と創生!原初と終焉…!総てを束ねし龍よ…今、その力を解き放て!統合召喚!!現れろ!我が魂!!『覇王龍ズァーク』!!」

スタジアムに竜巻を伴う暴風が吹き荒れる…そして、その中から巨大なドラゴンが現れる…それは紅き眼を持つ黒き体と緑色の光に包まれた災厄の化身───世界で最も恐れられたドラゴンが人々の前へと現れた!! ATK4000

 

 

 

【なっ──!?こ、このモンスターは…ドラゴンは…!?『覇王龍』!?かつてDEN Cityを壊滅させた()()()が…ふ、復活してしまったぁぁぁ!?!?】

 

『「「『きゃああああ!!!?』」」』

そして、MCの言葉と共にスタジアムは一気にパニックに陥る…『覇王龍の乱』…その恐怖は20年の時を経ても、人々の記憶に焼き付いてしまっている…!

 

 

 

「っ……」

 

『遊嗣…』

人々がパニックに陥る姿を見た遊嗣は表情を曇らせる…その時だった。

 

 

 

「みんなぁ!落ち着いて、オレの話を聞いてくれぇ!!」

 

 

『──遊馬…!』

 

「遊馬さん…!?」

スタジアムに大音量の声が響く…それはMCからマイクを奪った九十九遊馬の明るい声だった…。

 

 

「へへっ…いきなり『覇王龍ズァーク』が出てきて、みんなビックリしちまったよな?でも大丈夫!『覇王龍ズァーク』はもう悪さはしない!!オレ達みんなでズァークを止めて、その力は…その力を正しく使える奴の力になった!だから、このデュエルを見守ってやってくれ!大きな力を正しく使うのがデュエリストの腕の見せ所!──遊嗣、かっとビングだ!!」

 

「遊馬さん……はい!!」

現代において()()の一角である遊馬の明るい声に観客達は落ち着きを取り戻していく…その流れで遊馬は遊嗣へとエールを贈った…!

 

 

 

 

『遊嗣…さぁ、俺達のデュエルをするぞ!!』

 

「うん!!『覇王天龍の魂』の効果で特殊召喚された『覇王龍ズァーク』は融合素材となった四天の龍が全て除外されていなければ、効果が無効になる…そして!『覇王龍ズァーク』の効果発動!!特殊召喚に成功した時、相手フィールドのカード全てを破壊する!マキシマム・クライシス!!」

 

『「ダークナイト」は永続魔法「水神の護符」の効果で破壊されない!!』

降り注ぐ赤雷…しかし、凌牙はその被害を最小限に抑え込む…!

 

 

 

「そして…『覇王龍ズァーク』は相手の効果では破壊されず、相手の効果の対象にならない…!」

 

『ああ…確かにすごい効果だ──だが、俺のターンはこれからだ!!自分フィールドに水属性モンスターしか存在しない時、手札の「アビス・シャーク」は特殊召喚できる!』

海神の力を宿す鮫が現れる! ATK1200

 

 

『そして「アビスシャーク」の効果には続きがある!「アビスシャーク」を特殊召喚した後、俺はデッキからレベル3から5の魚族モンスターを1体、手札に加える、その代わり…このターン俺は水属性のモンスターしか特殊召喚できなくなる…そして、俺はデッキから「クリスタル・シャーク」を手札に加える…そして、このモンスターは自分の水属性モンスター「アビスシャーク」の攻撃力を半分にする事で特殊召喚できる!』

氷の巫女の力を宿す鮫が現れる! ATK1100

 

アビスシャーク ATK1200→600

 

 

『そして俺はレベル5の「アビスシャーク」と「クリスタルシャーク」の2体でオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築…エクシーズ召喚!!』

 

73

 

『現れろ!「No.73」!!カオスに落ちた聖なる滴よ!その力を示し、混沌を浄化せよ!「激瀧神アビス・スプラッシュ」!!』

光の爆発の中から装甲に包まれた宝玉が現れ、変形…巨大な鉾を持つ海神が現れる!! ATK2400

 

 

【り、凌牙選手!『覇王龍』を前にしてまったく退く様子ナシ!2体のナンバーズが並び立つ──!!】

 

「『アビス・スプラッシュ』はORUを使って自分の攻撃力を2倍にできる…!」

 

『そうだ…さらに、「アビスシャーク」の効果でこのターン、「No.」モンスターがバトルする時!1度だけ相手に与えるダメージを2倍にできる!俺は「アビス・スプラッシュ」の効果発動!ORUを2つ使い、自身の攻撃力を4倍にする!!』

それは凌牙の必殺コンボ…攻撃力9600の攻撃が遊嗣へと襲い掛かる…!!

 

 

「そのコンボは通さない!!速攻魔法『光翼の竜』を発動!このカードは自分・相手のメインフェイズにデッキから『覇王眷竜』か『覇王門』ペンデュラムモンスターを手札に加える、または自分フィールドに『覇王龍ズァーク』が存在する時、特殊召喚する事ができる!デッキから現れろ!『覇王眷竜ライトヴルム』!!」

光の力を宿すワイバーンが現れる! ATK1800

 

 

「『覇王眷竜ライトヴルム』の効果発動!自身が召喚・特殊召喚に成功した時!EXデッキで表側の『覇王門の魔術師』を手札に戻し、その後…自分フィールドのモンスターで『覇王眷竜』1体のシンクロ召喚かエクシーズ召喚を行なう事ができる!僕はレベル4の『ダークヴルム』にレベル4の『ライトヴルム』をチューニング!!」

 

4+4=8

 

「荒ぶる翼が覇王を導く風となる!願いを繋ぐ道となれ!!シンクロ召喚!!現れろ!レベル8!『覇王眷竜クリアウイング』!!」

覇王の力を宿すクリアウイングが咆哮する! ATK2500

 

 

「『覇王眷竜クリアウイング』の効果発動!このモンスターがシンクロ召喚に成功した時!相手フィールドの表側表示のモンスター全てを破壊する!ダイクロイック・リフレクション!!」

 

『なんだとっ!?ぐううっ!?』

覇王の力を宿すクリアウイング…その力が凌牙のフィールドを吹き飛ばす…だが──

 

 

『だが、まだだ!ORUを持った状態で破壊された「ダークナイト」の効果発動!このモンスターを墓地から特殊召喚し、自分のライフをその攻撃力分回復する!リターン・フロム・リンボ!!』

不朽の槍術士が墓地から復活する! ATK2800

 

凌牙LP4000→6800

 

 

『そして再び「ダークナイト」の効果発動!1ターンに1度、相手のモンスター1体をカオスORUにする!消え去れ!「覇王眷竜クリアウイング」!ダーク・ソウル・ローバー!!』

 

「くっ…!?」

そして、再び朱槍の魔力が発動…クリアウイングが吸収される!!

 

ダークナイト ORU0→1

 

『バトルだ!「ダークナイト」で「天空の魔術師」を攻撃!!「アビスシャーク」の効果によって、相手に与えるダメージは2倍になる!!』

 

「っ…ぐううっ!!?」

朱き魔槍の一撃が魔術師を粉砕…遊嗣に大ダメージを与える!!

 

遊嗣LP4000→1400

 

 

 

『俺はカードを2枚伏せて、ターンエンドだ!』

 

凌牙LP6800

ダークナイト 伏せ2 手札1

 

 

 

 

【凌牙選手強い!!現役の決闘王として覇王龍を…その力を操る遊嗣選手を追い詰めた!!】

 

『どうした、遊嗣!お前の力はこんなもんか?』

 

「強い…!!」

MCの実況が響く中、まっすぐと遊嗣を見つめる凌牙…()()を出した凌牙はズァークですら及ばない実力を発揮する…!

 

 

 

 

「(『ダークナイト』はナンバーズ…つまり、『No.』との戦闘でなきゃ破壊されない…しかも、効果で破壊しても蘇ってライフを回復してくる…!そして、おそらく凌牙兄の伏せカードは───)」

 

『(俺の伏せカードは『ポセイドン・ウェーブ』と『ヘイト・クレバス』…『ダークナイト』の効果破壊を狙った瞬間、お前の負け…さらに、手札には『カッター・シャーク』を温存してある…さぁ、どうする?)』

無言の心理戦…凌牙も遊嗣もお互いにある程度の手の内は分かっている…故の短期決戦、全ては次の遊嗣のターンに決まる…!!

 

 

 

 

「遊嗣さん…!遊嗣さん!頑張って──!!」

 

「遊嗣!!頑張れ!」

 

「世界全部が敵だったとしても!!ボク達は遊嗣の味方だ!!」

 

「みんな…」

その時、静寂に包まれたスタジアムに遊嗣への声援が響く…それはマシュや遊作、尊の声…それを皮切りにたくさんの声援が遊嗣へと掛けられる…。

 

それは、遊嗣の前世…ズァークに向けられたような『熱狂』ではない──遊嗣のひたむきな姿勢に心を打たれた人々からの『応援』──それを受けた遊嗣は前を向く!!

 

 

 

「いくよ──凌牙兄」

 

『こい、遊嗣!!』

 

 

「僕のターン…!!ドロー!!」

人々の応援を受けた遊嗣のドロー…それは虹色の光の軌跡を描く!

 

 

「僕は『覇王龍ズァーク』をリリース!!」

遊嗣の宣言と共に覇王龍が眩い光に包まれる!

 

「覇王龍よ!集いし願いと受け継がれた光を解き放ち!破顔一笑の力を示せ!!転生召喚!!現れろ!未来を導く、希望の光!!『覇王天龍オッドアイズ・アークレイ・ドラゴン』!!」

スタジアムに光の柱が立ち昇る…その中から遊嗣の掴んだ『光』の象徴、新生せし光の覇王龍が現れる! ATK4000

 

 

【こ、これは…!?荒々しい『覇王龍』が…浄化され、新たな姿へと生まれ変わった〜!!】

 

『どういうつもりだ?遊嗣…わざわざ無敵に近い「覇王龍ズァーク」の耐性を……』

 

「『覇王龍』の耐性に頼らなくても…このターンで、兄さんを倒し切る!!再び揺れろ!混沌のペンデュラム!我が魂に受け継がれし光よ!最善の未来への導べとなれ!ペンデュラム召喚!!手札から現れろ!『覇王眷竜オッドアイズ』!そして『四天の龍オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン』!!」

再び揺れ動くペンデュラムの軌跡…その中から覇王の力を宿すオッドアイズ…さらに、輝きを増した『オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン』が現れる! ATK2500 ATK2500

 

 

『っ…なんだ…!?そのカード…!?』

 

「これは…僕達が希望の未来へ進む為の、新たな光だ!!バトル!『覇王天龍』で『ダークナイト』を攻撃!!」

 

『させるか!罠カード発動!「ポセイドン・ウェーブ」!その攻撃を無効にして、俺のフィールドの魚族・海竜族・水族のモンスター1体につき800ダメージを与える!!』

 

「『時読みの魔術師』のペンデュラム効果発動!自分のペンデュラムモンスターが攻撃する時、相手は罠カードを発動できない!!インバース・ギアウィス!!」

 

『しまったっ…!?』

遊嗣の攻撃を止めにかかる凌牙…しかし、時計のエフェクトと共に発動が封じ込められる!

 

 

「さらに!『覇王眷竜オッドアイズ』の効果により、ペンデュラムモンスターが相手に与えるバトルダメージは2倍になる!いっけぇ!必殺のアーク・スプリーム・スパイラル!!」

 

『「ダークナイト」はナンバーズモンスター以外との戦闘では破壊されない…ぐううっ!?』

赤・黒・白・紫の光の螺旋が槍術士を直撃…だが、ナンバーズの護りによってその攻撃を耐えきる!!

 

凌牙LP6800→4400

 

 

『くっ…だが、これで攻撃は打ち止めだ…!「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン」の攻撃力は2500…「ダークナイト」には及ばない!!』

 

「まだだ!『四天の龍オッドアイズ』の効果!ペンデュラム召喚されたこのモンスターは2つの効果を得る…1つ目の効果!このモンスターの攻撃力は自分のペンデュラムゾーンのカード2枚、そのスケールの差1つにつき300アップする…『星読みの魔術師』と『時読みの魔術師』のスケールの差は6…つまり、1800アップ!!」

 

『なんだと!?』

ペンデュラムスケールの魔術師達が二色の眼の龍に力を与える! 

 

四天の龍オッドアイズ ATK2500→4300

 

 

「そして、2つ目の効果!『四天の龍オッドアイズ』が相手に与えるダメージは2倍になる!さらに、そこへ『覇王眷竜オッドアイズ』の効果が加算される!よって、次の攻撃で与えるダメージは────」

 

『───6000のダメージ……まじかよ』

 

「『四天の龍オッドアイズ』よ!その二色の眼で…新たな未来を指し示せ!!螺旋のスパイラル・バースト!!」

それは遊嗣の魂の一撃…赤と白の螺旋の炎は──静かに黒き槍術士を撃ち抜き、爆発を起こした…!

 

 

 

凌牙LP0

 

遊嗣 WIN!!

 

 

 

 

 

【で……デュエルエンド!!決闘王たる兄を乗り越え、今年度のプロデュエリストの頂点に立ったのは…白波遊嗣選手だ──!!!】

 

『『「「わあああああああ───!!!」」』』

 

「勝った…勝てちゃった…僕が、凌牙兄に…!」

MCの実況と共に、スタジアムが揺れるような歓声が上がる…遊嗣は凌牙を倒し、日本のデュエリストの頂点に立ったのだ…!

 

 

 

『はっ…やりやがったな、遊嗣…まだまだ荒削りだが…完敗だ……強くなったな』

 

「凌牙兄…ありがとう…!」

そして…立ち上がった凌牙が遊嗣の勝利を讃える…闇を宿し、光を掴んだ遊嗣は日本の頂点へと辿り着いたのだ。

 

 

 

「遊嗣さん──!!」

 

「わぁ!?マシュ!!やった…やったよ〜!!」

さらに、観客席から降りてきたマシュが遊嗣を抱き締める…その熱い抱擁に遊嗣は赤面しながらも、嬉しさを爆発させる…。

 

 

「遊嗣さん…」

 

「マシュ…」

そして、2人の唇が重なり合い────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《フォウ!フォーウ!!(遊嗣ー!起っきろ─!!!)》

 

 

ふぎゃん!?!?」

 

 

《フォウ、もう少し優しく…ああ…鼻血まで出ちゃって…》

その時、顔面に襲いかかった()()で遊嗣は()()()()()()…フォウが()()した遊嗣の顔にダイビングアタックを仕掛けたのだ。

 

 

「いた、たた…!?あ、れ…?マシュは?凌牙兄は?プロリーグの試合は…??」

 

《フォウ?(プロリーグ?何を寝ぼけてるのさ?)》

 

《ずいぶんと気持ち良さそうに寝てたもんね…いい夢を見れたかい?》

 

「えっ…夢…………夢かぁ……」

自分が何処にいるのか分からなくなり戸惑う遊嗣…しかし、フォウやロマンの様子から自分が()を見ていたのだと気付いた…。

 

 

《それより!マシュとの約束の時間30分前だけど、大丈夫?》

 

「えっ……わああああああ!?!?寝坊したあああああああ!!!」

 

ドンガラガッシャーン!!

 

《フォウ、フォーウ…(ダメだこりゃ…)》

そして、ロマンの言葉でマシュとのデートの約束を思い出した遊嗣は転びながら部屋を飛び出していった…。

 




お正月特別編〜初夢〜

気まぐれアンケート 神のイグニス・ロマンについてどう思う?

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  • まぁまぁ!
  • 話の途中だけどワイバーンだっ!!
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