転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話   作:S,K

528 / 540
こんにちは!S,Kです!

目的を果たす為に進撃を続けるAiオルタ…彼の前に新たな壁が立ち塞がる。

彼は止まる事ができるのか…。


それでは、最新話をどうぞ!


イグニスを狩る者〜共存の未来〜

「っ…!!プレイメーカー!ソウルバーナー!リボルバー!GO鬼塚!やばい!!ロマンが出し抜かれた!!Aiオルタとロボッピが財前達の所に向かっている!!!」

 

「なっ…!?どういう事だよ草薙さん!?ロマンはAiオルタ本体を倒したって…!!」

 

「半壊状態のAiオルタがロマンに無茶苦茶なデータを打ち込んで行動不能にしたんだ!!何か、()を突かれたらしい!!」

コピーのAiオルタ達と戦う遊作達に草薙からの緊急連絡が飛ぶ…それはあまりにも予想外のものだった…。

 

 

 

『くっ…やはり、彼では()()()()()か…!』

 

「Ai…ロマンの手を振り払ってまで…!何がお前を突き動かしているんだ…!?」

ロマンの優しさを知るリボルバーと遊作は厳しい表情で目の前のコピー達を睨む…。

 

 

「みんな!なんとか急いでくれ!!」

 

「っ…すぐに向かう!!『サイバース・クロック・ドラゴン』!!」

 

「『転生炎獣(サラマングレイト)─ヴァイオレット・キマイラ』!!」

 

『いけ!!「ヴァレルソード・ドラゴン」!!』

 

「『剛鬼ザ・マスター・オーガ』!!」

 

【っ…流石に、強いな…コピーじゃ厳しいか…だが、充分、時間は稼げた、ぜ…】

各々のエースモンスターでコピー達を倒した遊撃隊…だが、それは少しだけ遅かった…。

 

 

 

 

『アニキ!?めっちゃボロボロです!?』

 

【なははは…流石に、ロマンのヤツは一筋縄ではいかなかったぜ……まぁ、()()()けどな!】

 

『本当です?アニキはやっぱりすごいッス!』

SOLテクノロジーのメインサーバー・中央広場…ロボッピとAiオルタはそこで合流した…だが、ロボッピはボロボロのAiオルタの姿を見て驚愕していた。

 

 

 

『というか…ブルーメイデンも、財前晃さんも誰もいないです?』

 

【ああ、()()()()…この程度は想定内だ】

そして…中央広場に到着したロボッピは困惑していた…中央広場にいるはずの財前兄妹は痕跡1つ残さず消え去っていた…。

 

 

『想定内?じゃあログアウトしたッス?』

 

【いいや…ネットワークの中に必ずいる、現実世界にいる方が危険なのはあいつらも承知のはずだからな──なるほど、そういう事か…!】

財前達の行き先を予測するAiオルタ…そして、彼はすぐに()()に辿り着いた…!

 

 

 

 

 

Side遊作

 

 

「っ…ブルーメイデン…財前…!」

Aiオルタのコピー体を倒し、中央広場への道を急ぐ遊作…そんな時だった。

 

 

《プレイメーカー!!》

 

「お前は、パンドール…ロマン!!」

西通路を進む中…彼は等身大サイズになったパンドール、そして…その手の中でAiオルタに出し抜かれ、イグニス体の状態で機能を停止してしまったロマンと合流していた…。

 

 

 

「パンドール、ロマンの状態は…!」

 

《Aiオルタによって解答の存在しない数学問題…ミレニアム懸賞問題を打ち込まれ、その解析でオーバーフローを起こす寸前に機能を停止しています》

 

「っ…答えのない問題はAIとの相性が悪い…だが、どうしてロマンは…」

 

《…ミスター・ロマンはAIオルタの演算データにアクセスした結果、()()()の何かを見てしまったようです…それに動揺した隙を突かれ、Aiオルタの脱出を許してしまいました》

 

「ロマンが動揺するほどの何か……それについて考えるのは後だ、中央広場に向かう!」

 

《はい、リボルバー様も既に向かっています…ミスター・ロマンの事はおまかせください………彼は、Aiオルタと全力で戦いました…リボルバー様やブラッドシェパードの懸念は杞憂でした》

 

「───それを、リボルバーにも伝えてやってくれ」

そして遊作はパンドールにロマンを任せ、中央広場へと急いだ…。

 

 

Side OUT

 

 

 

 

「財前!ブルーメイデン!無事っ……誰も、いない?Aiオルタやロボッピも…」

 

「こりゃ、どういう事だ?」

中央広場…Aiオルタとロボッピを追ってきた尊と鬼塚は困惑していた…その場には誰もいなかったからだ。

 

 

「ソウルバーナー!状況は…!」

 

「プレイメーカー…いや、それがAiオルタやブルーメイデン達の影も形もなくて…」

 

()()()、ブルーメイデンも財前も…()()、このエリアにはいないのだからな』

 

「リボルバー…それ、どういう事だ?さっきまで2人とも…」

 

『あれは()()()()にいた2人の姿を転送していただけだ』

 

「ホログラムだったのか…気付かなかったぜ…」

誰もいない事に困惑する遊作や尊にリボルバーがタネ明かしをする…晃と葵は中央広場にいるように見せかけ、別のネットワークに隠れていたのだ。

 

 

 

「だが…財前達はDENCityから出られないんだろ?何処にいたってAiオルタに嗅ぎ付けられるんじゃねぇか?」

 

『問題ない…何故なら、()()()()()()()()場所にいるからだ』

 

「────()()()か!!」

 

「あっ…そうか!飛行機を街の上で飛ばせば()()()()()事にはならない!しかも、Aiオルタも物理的には飛べないから辿り着けない!」

 

『その通り、DENCity上空1万2000mなら誰も近づけない…さらに、機内には奴がハッキングできるソルティスもなく…インターネットそのものも我々の開発した特殊アルゴリズムの回線以外は遮断してある』

 

「まさに、侵入不可能の要塞だな…財前の自信がある様子も納得だ」

財前兄妹の居場所…それは街の上空を旋回するSOLテクノロジー所有のジェット機、その電脳世界…誰にも手を出せない場所だった。

それを聞かされた尊や鬼塚も晃の自信がある様子に納得していた…。

 

 

 

「侵入不可能のネットワークか…」

 

『そうだ、Aiオルタが()()飛行機に乗り込まない限り侵入はできん』

 

「…………なぁ、リボルバー…この前、映画で見たんだけどよ?今の飛行機とかってオートパイロット、自動運転機能があるよな?」

 

『ああ、パイロットの負担を軽減する為に自動車の自動運転よりも先に実用化している…それがどうした?』

 

「Aiオルタが飛行機をハッキングしたら、()()()()()()()んじゃねぇか?映画みたいに……」

 

「「あっ…」」

Aiオルタへの対策に万全を期したリボルバー…彼に鬼塚が万が一の可能性を伝える…当然、そんな可能性は()()に過ぎない。

…だが、低い確率であってもA()i()()()()()()()()()()、という確信が遊作と尊にはあった…!

 

 

《リボルバー様、財前氏の警護に付いている私から連絡…方法は不明ながら、ジェット機に乗り込んできたAiオルタのソルティスと接触、デュエルに入りました》

 

「「「嘘だろ!?」」」

 

『気付かれていたか…だが、問題はない…その為に我々の作ったアンドロイドにインストールされたパンドールがいる』

その時、ロマンに付いていたパンドールが別個体のパンドールからの連絡を伝える…Aiオルタは財前達の居場所に気付いていたのだ…!

 

 

 

 

 

 

 

「今のところ、異常はないわね…!なんとしても、財前専務の身は守らないと…!!」

DENCityの上空1万2000m、SOLテクノロジー所有の飛行機内…財前兄妹と共に乗り込んだ専務秘書の早見は自分なりにできる範囲で財前兄妹の護衛に当たっていた…デュエリストではない彼女にできる事は少ないが、彼女もじっとしていられなかったのだ。

 

 

ズズン…!

 

 

「きゃあ!?な、何事ですか!?」

 

「貨物室の扉が破損!!原因不明、緊急処置中です!!」

その時、飛行機が大きく揺れる…()()が飛行機に攻撃を仕掛けたのだ、その正体は───

 

 

 

【邪魔するぜ?】

 

「っ…あなたは、カイバーマンを襲った…!?」

 

【そう、俺がAiだよ…眠ってな、お嬢さん】

 

「あうっ…!?」

貨物室から現れた人物…それはAiオルタだった、彼はあろう事かDENCity近くの基地から戦闘機をハッキングによって強奪…ジェット機に突入してきたのだ。

 

【俺が財前を襲う1時間前にSOLテクノロジー所有の飛行機が行き先不明で離陸した…アクセスできなくても、そんな事すれば俺にバレるに決まってるだろ】

騒がれる前に早見を気絶させるAiオルタ…その時だった。

 

 

 

『待っていましたよ、Aiオルタ』

 

 

【お前は──ロマンのお目付け役をしてたAIか…なんでここにいる?】

 

『私はリボルバー様が作ったAI、パンドール…貴方を止める者です』

 

【へぇ…2体…いや、3体一組のAIか?リボルバーも面白い奴を作ったもんだな…?】

晃達の居場所に向かおうとするAiオルタ…彼の前に晃に託されていた3体目のパンドールが立ち塞がる…!

 

 

 

【パンドラ…パンドールか、なぁ…俺達は同じAI同士だ、ここは穏便に話し合って──(バチィッ!!)──アウチッ!?】

 

『無駄ですよ、Aiオルタ…私には貴方のプログラムは効きません』

 

【リボルバー先生も厄介なモノを作ったね…!】

パンドールに触れ、無力化しようとするAiオルタ…しかし、ハノイの騎士謹製のプログラムによって直接的な干渉が阻まれる…!

 

 

 

『Aiオルタ、今の貴方からは私に対する敵意…そして、()()()()()()()()を感じます』

 

【はっ…勝手に人の心を読むのは悪趣味だな】

 

『それが、私の仕事ですから』

 

【そうかよ、じゃあ…デュエルで決着つけるしかねぇな…!!】

 

『元よりそのつもりです…カイバーマン、そして神のイグニス・ロマンから頂いたデータで貴方の戦い方の傾向は分析しています』

 

【そうかよ…なら、オモテに出ろよパンドール!!】

そして…財前を守る為、パンドールはAiオルタを追って飛行機の屋根へと飛び出した…!

 

 

 

 

 

【さっきの台詞、実は一度言ってみたかったんだよな…さて、あんまりゆっくりもしてられないし、やろうぜ…!】

 

『こちらの準備はできています…デュエルモード、スタンバイ!』

冷たい風が吹き荒れる夜空で2人のAIデュエリストが激突する!

 

 

 

 

 

 

【『デュエル!!』】

 

 

デュエルダイジェスト パンドール対Aiオルタ

 

 

 

かつてのバトルシティ、飛行船バトルシップで行われた本戦を思わせる景色の中で始まったパンドールとAiオルタのマスターデュエル…先攻を取ったAiオルタはお決まりとなった『ピカリ@イグニスター』からの『イグニスターAiランド』発動、『リングリボー』のリンク召喚…そして、エースモンスターたる『ダークナイト@イグニスター』のリンク召喚に繋げ…さらに『ファイアフェニックス@イグニスター』を喚び出し、パンドールのターンに備える…!

 

 

 

 

 

『Aiオルタ…貴方…いえ、貴方のオリジナルは人間と共存する為にリボルバー様やプレイメーカー…そしてYu-Z達と共に人間を支配しようとしたボーマンや光のイグニス・ライトニング達と戦ったと聞きます…ですが、貴方は…何故、人間との共存を諦めてしまったのですか?』

 

【お前にそんな事を話して理解できるのか?】

 

『はい、私には()()があります──人間に対する()()は排除されるように「制御」はされていますが』

 

【それって()()()()()()()って事じゃないのか?】

 

『人間と共存する為の()()と言って欲しいですね、我々と人間には違う価値観があります…それでも、我々は共に歩む隣人や()()として生きていく…そうあるべきだと私は思っています』

 

【なるほどね、自分の考えはしっかり持ってる訳だ】

自分のターンを前にAiオルタとの対話を試みるパンドール…彼女はイグニスと同じく『意思を持つAI』として、Aiオルタの真意を探ろうとしていた。

 

 

 

『Aiオルタ、もう一度お尋ねします…貴方は人間との共存を諦めてしまったのですか?』

 

【まぁ、()()()()()()()()…オリジナルと別の考えに至った()は人間を傷付けた…人間は、俺を許さないだろうし…俺も、後戻りするつもりはない】

 

『……人間を、滅ぼすつもりですか?』

 

()()()()()、結果的にそうなるかもな…その前に俺が()()()()かもしれねぇけど】

 

『AIと人間の共存は無理なのでしょうか?』

 

【さぁな…だが、()()()()()()()…オリジナル、この世界から旅立ったイグニス達やお前、そして…これから現れる『意思を持つAI』ならできるかもしれない…俺はそれを否定するつもりはねぇ……()()()()()以上、みんな1()()()()…その可能性は無限大だからな】

 

『Aiオルタ…貴方から、言い表せないほどの()()()を感じます……貴方は、()()()()()()()()のですか?』

 

【……やめろよ、そういうの…俺は、()()()()()()()()()()()()……理解するにしても、2()()だけでいい……俺は、()()の為に、目的を果たすだけだ】

 

『Aiオルタ…』

Aiオルタの抱く、深く暗い()を見抜くパンドール…だが、Aiオルタはその深淵を明かす事なく、パンドールを睨みつける。

 

 

【──湿っぽいのはここまでだ、どうせどっちかが()()()()()…景気良くやろうぜ!!】

 

『そうですか…貴方がそう望むなら…!』

膨らむAiオルタの闘志…それを見たパンドールはデュエルを再開する。

 

 

パンドールのターン、彼女が操るのはリボルバーの作り上げた、蜂をモチーフとしたサイバース族の『トポロジーナ』デッキ。

そのデッキの主力、それは幾度となく遊作やAi達を苦しめ「サイバースを制する毒」と評された『トポロジック』リンクモンスター達…パンドールは『トポロジック・トゥリスバエナ』を喚び出す…!

 

 

 

【おまっ…!!実質の『トポロジック』デッキ使いかよ!?】

 

『ええ、「毒をもって毒を制す」…それがリボルバー様の意思ですから』

幾度となく苦戦してきた『トポロジック』モンスターの登場に流石に表情が青褪めるAiオルタ…だが、パンドールは攻めの手を緩めない。

 

 

『トポロジック・トゥリスバエナ』の効果でAiオルタの魔法・罠カードを除去しようとするパンドール…だが、Aiオルタも黙ってはいない。

永続罠『Aiシャドー』によって『ファイアフェニックス@イグニスター』を強化した上で自身への攻撃を強制する効果を付与するが…『トゥリスバエナ』によって伏せカードや『イグニスターAiランド』を除外され、1500のダメージを受ける。

 

 

 

『私が除外したカードは3枚……速攻魔法『Ai打ち』…これがカイバーマンと神のイグニス・ロマンが()()していたカードですね、お二人が()()()()事で発動機会には恵まれなかったようですが』

 

【俺の事を分析してるってのはハッタリじゃなかったみたいだな…!!】

 

『我々、パンドールは全てリンクしています…貴方のここまでのデュエルは()()済みです』

 

【リボルバーめ、すごい事考えやがる】

除外したカードを確認するパンドール…その中にはAiオルタの主力カード『Ai打ち』があった。

 

 

速攻魔法『Ai打ち』…それは『@イグニスター』モンスターの攻撃力をバトルする相手モンスターと同じ攻撃力にし、その戦闘でモンスターを破壊されたプレイヤーはそのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを受ける、というカード。

 

Aiオルタはここに同じ攻撃力のモンスターとの戦闘では破壊されない『ダークナイト@イグニスター』を組み合わせる「一方的な相打ち」コンボを想定していた…のだが、瀬人とロマンのデュエルタクティクスによって発動を許されず、その力を発揮した事はまだない…だが、2人のデュエルデータからAiオルタの傾向を学習したパンドールは「伏せカードに何かある」と予測していたのだ。

 

 

 

【だが、俺のフィールドには攻撃力3100になった『ファイアフェニックス』がいる…さぁ、攻撃して来いよ!!】

 

『私のメインフェイズはまだ終わっていません』

しかし、攻撃力の優位があるAiオルタは余裕を崩さない…だが、パンドールの『トポロジーナ』デッキのさらなる力を発揮する。

 

『トポロジーナ』デッキの真骨頂…それは自分フィールドのカードをも除去してしまう効果を発揮する『トポロジック』モンスターの()を埋める事、『トゥリスバエナ』の効果で除外された永続魔法『トポロジーナ・ハニカム・ビークル』の効果で除外された自身を回収し、発動…デッキから『トポロジーナ・バンビー』を加え、()()()を喚び出す…!

 

 

『現れなさい…Link-4!「トポロジック・ボマー・ドラゴン」!』

 

【おいおい…!?『トゥリスバエナ』と同じターンに『ボマー・ドラゴン』を出してくんのかよ…!?回りすぎだろ、そのデッキ…!?】

Aiオルタの前に現れるのは幾度となく遊作達を苦しめた『トポロジック・ボマー・ドラゴン』…流石のAiオルタも苦々しい表情を見せる…!

 

 

『手札の「トポロジーナ・バンビー」の効果発動、墓地の「バンビー」と「ギャッツビー」を除外して自身を特殊召喚…さらに「ボマー・ドラゴン」の効果発動、リンク先にモンスターが特殊召喚された時、お互いのメインモンスターゾーンのモンスターを破壊します、フルオーバー・ラップ!』

 

「さっそく効果発動かよ…!だが!破壊された『ファイアフェニックス』の効果発動!自身が効果で破壊された時、相手モンスター1体を破壊する!!」

 

『ならば、永続魔法「トポロジーナ・ハニカム・ビークル」の効果発動、自分のサイバース族モンスターが効果で破壊される時、代わりにこのカードをフィールドから除外します』

 

【防がれたかっ…!!】

カウンターを狙うAiオルタ…だが、パンドールのプレイングで不発に終わる…!

 

 

 

『バトルです、「トポロジック・ボマー・ドラゴン」で「ダークナイト@イグニスター」を攻撃します!』

 

【そして俺は『ダークナイト』を破壊されてバトルダメージを受けた上で、『トポロジック・ボマー・ドラゴン』の効果、戦闘破壊された「ダークナイト」の攻撃力分のダメージを受けるエイミング・ブラストを受けてジ・エンドってか?そうはさせねぇよ!手札の『ドンヨリボー@イグニスター』の効果発動!自分の『@イグニスター』モンスターがバトルする時、手札のこのカードを墓地に送り、戦闘ダメージを0にする!】

 

『それでも、戦闘破壊された「ダークナイト」の攻撃力分のダメージを受けてもらいます、エイミング・ブラスト!』

 

【ぐわああっ─!?】

そして、Aiオルタへと攻撃を仕掛けるパンドール…その攻撃はAiオルタのライフを残り200まで削り…強い衝撃でAiオルタを飛行機の屋根から吹き飛ばし───

 

 

ビヨーン!!

 

 

【あ、危ねえ危ねえ…!付いててよかった便()()()()……てか、なんでこんな機能付いてんだよ…?】

Aiオルタはソルティスの体が持つ機能…ワイヤー付きマジックハンドで飛行機にしがみついて復帰した……!

 

 

 

 

 

『あの状態からライフを残しましたか…その危機回避能力は流石ですね』

 

【へっ…そりゃどうも…!】

パンドールの必殺コンボをギリギリで回避するAiオルタ…そんな彼を称賛したパンドールは…彼に思わぬ提案をする。

 

 

『Aiオルタ、私に貴方が奪ったSOLテクノロジーのコードキーと人質としているYu-Zとマシュの意識データを返してください…そして、三騎士様やゴーストガール達に仕込んだ電脳ウイルスのワクチンプログラムも…』

 

【なんだよ、急に…?】

 

『貴方の残りライフは僅か200…手札も0枚、フィールドにカードも存在しません…この状態から貴方が勝利する確率は低い……私は、同じAIとして…貴方を()()()()()()()()()……どうか速やか投降し、リボルバー様やメタルナイト氏に判断を委ねてください──神のイグニス・ロマンもそれを望んでいました』

 

【っ…!!】

パンドールの提案、それはAiオルタの()()を促す事…思わぬ提案にAiオルタ本人も虚を突かれた表情をしている…。

 

 

【おい、俺は人間の()だぞ?第一、お前は人間には逆らえないはずだ】

 

『リボルバー様からは貴方が素直にデータを返却した場合の対処に関しては制御を受けていません、Aiオルタ…どうか、賢明な判断を………貴方が()()するほど、人間は弱い存在ではないはずです』

 

【パンドール…お前の気持ちはありがたいが、その選択だけはできねぇ……俺はもう()()を決めたんだ】

 

『Aiオルタ…』

パンドールの()()…それを聞いたAiオルタはデッキトップへと手を掛ける、自らの()()を貫く為に…。

 

 

 

【(─────俺はもうダメなんだよ、パンドール……俺には───BAD END…いいや、D()E()A()D() ()E()N()D()しか、残されてないんだからよ…)】

 

 

 

 

返しのターン…Aiオルタは自身の効果で破壊された『ファイアフェニックス@イグニスター』を蘇生…さらに、あえて『トポロジック・ボマー・ドラゴン』のリンク先に特殊召喚する事で再び効果を発動させ、『トポロジック・ボマー・ドラゴン』の破壊する。

だが、パンドールは揺らがない…次なる作戦の為に永続罠『トポロジーナ・ビーワックス』を発動、その効果で9個のカウンターを乗せる事で4500までの戦闘ダメージを無効化…()()()の構えを見せる…!

 

 

 

【時間稼ぎ、か…】

 

『その通り…そして、まもなく時間切れです』

パンドールの意図に気付くAiオルタ…その時、彼の目に映ったのは誘導灯の輝く()()()だった。

 

 

【なるほど…デュエルは到着までの時間稼ぎ、最初から着陸させて財前の身柄を守る事が作戦か…】

 

『その通り、デュエルと着陸…その2つが財前氏を守る為の作戦です』

 

【二重三重に色々やってくれるな…流石はリボルバー先生…】

現在、デュエル中の飛行機からAiは動けない…故に、そこでパンドールが彼を倒せれば万々歳…さらに、飛行機が着陸すれば財前兄妹達はすぐさまSOLテクノロジーのメインコンピューターに逃げ込む手筈になっている…最強の守護者達である、プレイメーカーやリボルバー達が待機する中央広場へと…そうなれば、Aiオルタと言えども簡単には手出しができなくなる…!

 

 

 

 

【だが、()()()()()()()

 

 

『っ…?…なっ…!?飛行機が上昇している!?』

 

【俺は、ここに来た時からお前達が作った特殊アルゴリズムを分析してたんだ…その解析が()、終わった…オートパイロットのコントロールは奪わせて貰ったぜ?】

 

『っ─!?』

だが、その時…着陸態勢に入ったはずの飛行機が上昇し始める…Aiオルタはデュエルと平行して飛行機を守るプログラムのハッキング・解析を続け…それによって飛行機のコントロールを奪ったのだ。

 

 

『ならば、財前氏を守る為には…デュエルで貴方を倒すしかないみたいですね…!』

 

【そういう事…まっ、それももう叶わないけどな!!】

 

そして、Aiは魔法カード『Aiドリング・ボーン』を発動…『ファイアフェニックス@イグニスター』を蘇生し、2()()()の効果を起動する…それは「バトル時に相手への戦闘ダメージを0にする代わりに、相手に自身の攻撃力分の効果ダメージを与える」効果…さらに、墓地の『ドンヨリボー@イグニスター 』の効果によってそのダメージは2倍となり…不死鳥の炎が一撃でパンドールのライフを燃やし尽くした…。

 

 

 

 

『ぐっ…!?Ai、オルタ…「トポロジック」デッキでは…貴方に及び、ません…か……』

 

 

 

 

パンドールLP0

 

Aiオルタ WIN!

 

 

 

 

 

 

ギュルン!!

 

 

【なるほどな……このマジックハンドは、落ちそうになってる奴を助ける為にあったのか……安全対策バッチリじゃん】

ダメージによって機能を停止し、飛行機から落下するパンドール…だが、その足にAiオルタのマジックハンドが絡みつく……彼は、落下するパンドールへと()()()手を伸ばしてしまっていたのだ。

 

 

 

 

【……命は大切に、だもんな………ははっ…何やってんだろうな、俺】

パンドールを回収し、廊下へと放り投げたAiオルタは自分の行いを自嘲しながら…目的の場所へと足を踏み入れる…!

 

 

 

 

 

 

【財前とブルーメイデン、見つけたぜ…かくれんぼはここまでだ】

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。