転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話   作:S,K

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こんにちは!S,Kです!

今回は遊嗣とマシュのデート回…しかし、どうやらマシュが奮闘するらしく…?


それでは、最新話をどうぞ!


腕試し〜貴方の隣に立てるように〜

ピンポーン!

 

「は〜い!いらっしゃい!マシュちゃん!」

 

「こんにちは翠さん!お世話になります!」

とある休日、白波家のチャイムが来客を知らせる…やって来たのはお泊りセットを持ったマシュだった。

 

この日、ランスローは久しぶりに海外遠征へと向かっている…その中でマシュに白波家での外泊許可を出したのだ。

 

 

 

「マシュ!いらっしゃい!」

 

「はい!遊嗣さん!お邪魔します!」

そして、続いてやって来た遊嗣がマシュに声を掛け…彼女は慣れた様子で彼の部屋へと向かった…。

 

 

「遊嗣〜?今回もあんまり羽目を外しちゃダメよ〜?」

 

「わ、分かってるって…!うう…母さん達がいる中でのお家デートって、なんだか恥ずかしい…!!」

 

「ふふっ、マシュちゃんはもう家族みたいなものよ?」

翠がからかうように遊嗣へと声を掛ける…今回は遊海や翠も外泊する予定を作らず、家族がいる中でのお泊りになったのだ。

 

 

 

 

「こんな感じでのんびりとお家デートをするのも久しぶりですね!」

 

「そうだね…遊作君を手伝ったり、テスト期間とかで忙しかったし…」

部屋でのんびりと過ごす2人…ハイスクールのテスト期間やリンクヴレインズの平和を守る為に飛び回る遊作の手伝い、突発的なトラブルの対応などで2人がのんびりと過ごすのは久しぶりだった。

 

 

「あれ…?そういえば、ロマンさんは?」

 

「ロマンはエルピスとネットサーフィン…というかネットデートに行ってるよ、色々なネットワークを巡りながら現実世界の綺麗な景色を見に行くんだって」

 

「わぁ…ロマンチックですね!」

そして、今日は珍しくロマンが不在だった…恋仲となったパンドール・エルピスと一緒に見聞を広める為のデートに出掛けているのだ。

 

 

「でも、ハノイの騎士…リボルバーさん達はいいのでしょうか…?」

 

「うん、この前話した感じだとリボルバー…了見さんもだいぶ穏やかになったみたいだし…エルピスが成長するのを観察してるのかも?」

 

「なるほど…」

かつて、幾度となく刃を交える事になったハノイの騎士…彼らはイグニス…「意思を持つAIの抹殺」を大義としていた。

 

しかし、諸悪の根源であった光のイグニス・ライトニングを倒し、イグニス達も異次元へ隔離され…Aiオルタ事件が解決した後はその在り方も軟化した…人類の進化とAIの成長は切っても切り離せない…故に、今の彼らは新たな「悪意を持つAI」の誕生を監視する者として活動を続けていた。

 

 

 

「まぁ、難しい話題は置いといて…今日は何をしようか?」

 

「そうですね…私は遊嗣さんと一緒に過ごせるだけで満足してしまうのですが…//」

 

「////……そういうのはナシで!いや、すっごく嬉しいんだけどね!!////」

お家デートでのやりたい事を特に決めていなかった2人…遊嗣はマシュの思いを聞くが、彼女の素直な言葉に顔が真っ赤になってしまう。

 

 

「なら……遊嗣さん、久しぶりに()()()デュエルしませんか?」

 

「デュエル?じゃあ、リンクヴレインズに行く?」

 

「いえ!遊海さんにお庭を使わせてもらって、()()でデュエルしたいんです!……どうでしょうか?」

 

「うん、いいよ!父さんにお願いしに行こう!」

 

「はい!」

そして、しばらく考えこんだマシュが提案したのは生身でのデュエル…それを聞いた遊嗣は遊海に許可を貰う為にリビングへと向かった…。

 

 

 

 

「父さん!マシュとデュエルしたいんだけど、庭を使ってもいい?」

 

「うむ?珍しい事を言うじゃないか…もちろんいいぞ〜」

 

「遊海さん!ありがとうございます!」

遊嗣がリビングでのんびりと過ごしていた遊海へと声を掛ける、そんな息子達の頼みに遊海は快く許可を出した。

 

 

 

 

「さて…じゃあどのデッキを使おうかな──」

 

「遊嗣さん…遊嗣さんの()()()()()()()でお願いします!」

 

「マシュ?それは────」

白波家の庭で向かい合う遊嗣とマシュ…そして、デッキを選ぶ遊嗣へとマシュが伝えたのは思わぬ提案だった。

 

 

「一度、遊嗣さんと本気でデュエルしてみたかったんです!私が…貴方の隣に並べるくらい強くなれたのか…確かめてみたいんです!」

 

「そっか…なら、僕も──全力で相手になるよ!」

マシュが望んだのは遊嗣との全力のデュエル…遊嗣と共に死線を潜り、守る為に強くなる事を目指し続けた彼女から遊嗣への挑戦だった。

それを聞いた遊嗣は一瞬、驚愕した表情を見せたが…すぐに決闘者(デュエリスト)としての顔へと切り替わる…!

 

 

 

 

「2人も変わったなぁ、翠…」

 

「そうですねぇ…去年はまだ、初々しい子供達だったのに…こんなに立派になって……子供の成長って早いなぁ…」

そんな2人を遊海と翠は穏やかに見守る…自分達の大切な宝物の成長を喜びながら…。

 

 

《マスター、念のためにスフィア・フィールドを展開しておきますね!》

 

「うん、そこまで熱くなる事はないと思うが……さぁ、どんなデュエルになるかな…!おっと、記録用にカメラを回しておこうか…!」

 

《フォウ!フォーウ!!(2人とも!頑張れ〜!!)》

そして、2人の英雄や精霊達が見守る中…遊嗣とマシュの恋人デュエルが始まった!

 

 

 

 

 

 

「『デュエル!!』」

 

マシュLP4000

遊嗣LP4000

 

 

・マスタールール(新)適用

モンスターゾーンに融合・S・Xモンスターを特殊召喚可能

魔法・罠カードゾーンの右端・左端がペンデュラムゾーン兼用化

 

 

 

 

『先攻は貰います!私のターン!!』

『私は「聖騎士の三兄弟」を召喚!』

三人組の騎士達が現れる! ATK1200

 

 

『「聖騎士の三兄弟」の効果発動!通常召喚に成功した時、手札から2体まで「聖騎士」モンスターを特殊召喚できます!私は「魔聖騎士ランスロット」と「聖騎士ガラハド」を特殊召喚!』

瘴気を纏う湖の騎士と白銀の鎧を纏う騎士が現れる! ATK2000 ATK1500

 

『出てきてください!想いを繋ぐサーキット!!召喚条件は戦士族モンスター2体以上!私は「ランスロット」と「ガラハド」をリンクマーカーにセット、サーキット・コンバイン!リンク召喚!現れて!LINK-2!「聖騎士の追想 イゾルテ」!!』

数奇な運命に翻弄された2人のイゾルテが現れる! ATK1600 ↙↘

 

『イゾルテ』の効果発動!自身がリンク召喚に成功した時、デッキから『聖騎士ガウェイン』を手札に加えます!ただし、この効果で手札に加えたモンスターはこのターン、召喚・特殊召喚できず、効果を発動できません!さらに、2つ目の効果!私はデッキから『聖剣アロンダイト』『聖剣カリバーン』『聖剣クラレント』『聖剣ガラティーン』を墓地に送る事で、デッキから墓地に送った『聖剣』装備魔法の枚数以下のレベルの『聖騎士』モンスター、レベル4の『聖騎士パーシヴァル』をデッキから特殊召喚します!」

イゾルテの導きによって、聖槍を手にした騎士が現れる! ATK1900

 

墓地送り

聖剣アロンダイト

聖剣カリバーン

聖剣クラレント

聖剣ガラティーン

 

 

『そして「聖騎士の三兄弟」の効果発動!1ターンに1度、私の墓地の「聖騎士」「聖剣」カード3枚をデッキに戻して1枚ドローできます!私は「聖剣アロンダイト」と「聖騎士ガラハド」「魔聖騎士ランスロット」をデッキに戻して1ドロー!…そして装備魔法「天命の聖剣」を「三兄弟」に装備!カードを1枚伏せて、ターンエンドです!』

 

デッキ戻し

聖剣アロンダイト

ランスロット

ガラハド

 

 

マシュLP4000

イゾルテ 三兄弟(天命の聖剣) パーシヴァル 伏せ1 手札2

 

 

 

 

 

「なるほど、展開を控えめに抑えて遊嗣の出方を窺う形にしたか」

 

「プレイングのキレも前より良くなってる!これは遊嗣も油断できないわよ〜!」

白波家の家族以外では一番、遊嗣の強さを理解しているであろうマシュ…彼女は万全の態勢で遊嗣を迎え撃つ…!

 

 

 

「──ああ…なんだか、すごく懐かしいや…」

冷静にデュエルに向き合うマシュ…その姿を見た遊嗣は彼女との初デュエルの光景を思い出す。

あの時からマシュは大きな成長を遂げた…その強さをもっとも知り、助けられたのは遊嗣だろう…故に、遊嗣は()()だった。

 

 

英雄の息子、マシュの恋人、リンクヴレインズの英雄…そして──『覇王龍ズァーク』の生まれ変わりにして新世代の『覇王』

 

 

己の持つ力と背負ったもの…その全てを以て遊嗣はマシュの前に立つ──それが、彼女の覚悟への最大限の敬意だからだ。

 

 

 

 

 

「僕のターン!ドロー!」

「僕はスケール1の『紫毒の魔術師』とスケール5の『慧眼の魔術師』でペンデュラムスケールをセッティング!!」

 

PENDULUM!!

 

遊嗣の背後に光の柱が立ち上がり、「毒持つ龍」の面影のある魔術師と運命を見定める慧眼を持つ魔術師が浮かび上がる!

 

 

 

『───ありがとうございます、遊嗣さん!』

 

「うん…!いくよ、マシュ!本質を見抜く魔術師よ!その瞳で最善の未来への道筋を示せ!『慧眼の魔術師』のペンデュラム効果発動!もう片方のペンデュラムゾーンに『魔術師』か『EM』カードが存在する時、このカードを破壊する事でデッキから新たな『魔術師』ペンデュラムモンスターをスケールに置く事ができる!僕は『慧眼の魔術師』を破壊し、デッキからスケール8の『黒牙の魔術師』をペンデュラムスケールにセッティング!!」

遊嗣の想いに気付いたマシュが感謝を伝える中…慧眼の魔術師の姿が『反逆の牙』の面影を持つ屈強な魔術師へと書き換わる!

 

 

「これで、僕はレベル2から7のモンスターを同時に召喚可能!揺れろ!混沌のペンデュラム!我が魂に受け継がれし光よ!最善の未来への導べとなれ!ペンデュラム召喚!!手札からレベル4『EM(エンタメイト)天空の魔術師』!レベル4!『覇王眷竜ダークヴルム』!レベル3!『貴竜の魔術師』!EXデッキからレベル4!『慧眼の魔術師』!」

遊嗣の頭上に現れたゼアルライトのペンデュラムが青・紫・赤の光の円環を描き、開かれた扉から4本の光が飛び出す…そして『覇王龍』の面影を持つ魔術師、覇王龍の眷族たるワイバーン、赤い宝石に彩られた法衣を纏う少女魔術師、本質を見抜く魔術師が現れる! ATK1500 ATK1800 ATK1400 ATK1500

 

 

「『覇王眷竜ダークヴルム』の効果発動!このモンスターが召喚・特殊召喚された時!デッキから『覇王門』ペンデュラムモンスター、『覇王門の魔術師』を手札に加える!そして、僕はレベル4の『ダークヴルム』にレベル3の『貴竜の魔術師』をチューニング!」

 

4+3=7

 

「その美しくも雄々しき翼翻し、眩き光で闇を討て!シンクロ召喚!現れろ!!レベル7!『クリアウィング・シンクロ・ドラゴン』!!」

透き通る緑色の翼を持つ白竜が現れる! ATK2500

 

 

『四天の龍…!』

 

「遊希さんと遊矢、ジャックさん…みんなのデュエルを見て気付いたんだ…僕の持つ『覇王龍』の力は強力だ……でも、ズァークはその力が無くても世界の頂点まで登り詰めた…なら、僕だってみんなの力を使い熟せるようにならないとね!」

今まで遊嗣は『覇王龍』デッキを扱う時、『覇王龍ズァーク』の制圧力に任せた動き方をしていた…だが、『覇王龍』の真価とはあらゆる状況に対応できる『四天の龍』にこそある…遊嗣の前世たるズァークも『覇王龍』の力を得てしまう前は『四天の龍』と共に観客を沸かせていたのだ。

 

 

 

『オッドアイズ』モンスター以外とシンクロ素材になった『貴竜の魔術師』はデッキの1番下に戻る…さらに!僕は『天空の魔術師』の効果発動!このモンスターが召喚・特殊召喚に成功したメインフェイズに自分フィールドに存在するモンスターの種類に応じて効果を発動できる!シンクロモンスターが存在する事でこのターン、相手はモンスター効果を発動できない…さらに!ペンデュラムモンスターが存在する時、僕はこのターンのエンドフェイズにペンデュラムモンスター1体を手札に加えられる!」

天空の魔術師が頭上に魔法陣を展開する!

 

 

「さらに僕はレベル4の『天空の魔術師』と『慧眼の魔術師』の2体でオーバーレイ!」

2体の魔術師がフィールドに現れた銀河へと飛び込む!

 

「2体の『魔術師』モンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築…エクシーズ召喚!!現れろ!ランク4!『星刻の魔術師』!」

銀河の爆発の中から星辰を見定める魔術師が現れる! ATK2400

 

 

「『星刻の魔術師』の効果発動!1ターンに1度、ORUを1つ使い!デッキ・墓地、またはEXデッキで表側表示の闇属性・魔法使い族モンスター1体を手札に加えられる!僕はデッキから『EMドクロバット・ジョーカー』を手札に加え、通常召喚!」

さらにドクロのシルクハットをかぶった道化師が現れる! ATK1800

 

「『ドクロバットジョーカー』の効果発動!召喚に成功した時、デッキから『EM(エンタメイト)』『魔術師』ペンデュラムモンスター、『オッドアイズ』モンスター1体を手札に加えられる!僕は『オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン』を手札に加える!…バトルだ!『クリアウィング』で『聖騎士の三兄弟』を攻撃!旋風のヘルダイブスラッシャー!!」

 

『装備魔法「天命の聖剣」を装備した「聖騎士の三兄弟」は1ターンに1度、戦闘・効果では破壊されません!さらに罠カード発動!『ダメージ・ダイエット』!このターン、私が受ける全てのダメージは半分になります!!くっ…!!』

旋風を纏ったクリアウィングが三兄弟の騎士に突撃…マシュのライフを削る!

 

マシュLP4000→3350

 

 

「続けて『星刻の魔術師』で『三兄弟』を攻撃!!」

 

『くうっ…!?』

魔法陣から放たれた流星群が三兄弟を粉砕する!

 

マシュLP3350→2750

 

 

「『ドクロバットジョーカー』で『イゾルテ』を攻撃!」

 

『っ〜…!!』

道化師の取り出した巨大クラッカーがイゾルテ達を驚かせ、気絶させる!

 

マシュLP2750→2650

 

 

 

「僕はカードを1枚伏せて、ターンエンド!そして、『天空の魔術師』の効果!僕はデッキから『賤竜の魔術師』を手札に加える!」

 

遊嗣LP4000

クリアウィング 星刻の魔術師 ドクロバットジョーカー (P 紫毒 黒牙) 伏せ1 手札2→3

 

 

 

 

「おおっ…遊嗣も容赦なしだな…!安易に『覇王龍』に頼らず、それでも本気なのが伝わってくる!」

 

「マシュちゃん、なんだか嬉しそう!」

重量級デッキとも言える『覇王龍』デッキで自分らしい展開を見せる遊嗣…その姿を見た遊海と翠、なによりマシュも嬉しそうな笑顔を見せる…!

 

 

 

 

「やるね、マシュ!」

 

『ありがとうございます!遊嗣さん!ここから巻き返してみせます!』

 

 

 

 

『私のターン!ドロー!!』

『来た…!魔法カード「聖杯の継承」を発動!その効果でデッキから「聖騎士コルネウス」を手札に加えます!そして「聖騎士アルトリウス」を召喚!』

 

《模擬戦であろうとも、手は抜きません!》

青いドレスを纏う少女騎士が現れる! ATK1800

 

『さらに、自分のフィールドに光属性の通常モンスターが存在する時!手札の「聖騎士ガウェイン」は守備表示で特殊召喚できます!』

屈強なる太陽の騎士が現れる! DEF500

 

 

『私はレベル4の「アルトリウス」と「ガウェイン」でオーバーレイ!エクシーズ召喚!!円卓の騎士を率いる常勝の王よ!その力で、私達の道を切り開いて!!ランク4!「聖騎士王アルトリウス」!!』

 

《本気でいきますよ、ユウジ!!》

アルトリアが鎧を纏い、風の鞘に包まれた聖剣を構える! ATK2000

 

 

『「聖騎士アルトリウス」の効果発動!エクシーズ召喚に成功した時、墓地の「聖剣」装備魔法を3枚まで装備できます!私は墓地の「天命の聖剣」「聖剣カリバーン」「聖剣ガラティーン」を装備!その効果で「アルトリウス」の攻撃力は合計1500アップします!』

3本の聖剣がアルトリアの周囲に突き刺さる!

 

聖騎士王アルトリウス ATK2000→3500

 

 

『さらに!自分フィールドに「聖剣」装備魔法が存在する時、手札の「聖騎士コルネウス」は特殊召喚できます!』

白と金の鎧を纏う黒髪の騎士が現れる! DEF2000

 

『私はレベル4の「パーシヴァル」と「コルネウス」でオーバーレイ!エクシーズ召喚!!現れて!常勝の王の志を継ぐ新たなる王!ランク4!『神聖騎士王コルネウス』!」

アーサー王から王位を継承した、赤いマントを翻す王が現れる! ATK1500

 

 

「聖騎士王が並んだ…!!」

 

『いきますよ!!「聖騎士王アルトリウス」の効果発動!1ターンに1度、ORUを1つ使い!自身が存在している「聖剣」装備魔法の数まで、相手の魔法・罠カードを破壊できます!装備している「聖剣」は3枚!私は遊嗣さんのペンデュラムスケールの「紫毒の魔術師」と「黒牙の魔術師」、そして伏せカードを破壊します!!』

 

《風よ…吼え上がれ!風王鉄槌(ストライク・エア)─!!》

聖剣の風の鞘が凄まじい突風を巻き起こす!

 

 

「そうはいかないよ!『星刻の魔術師』の効果発動!1ターンに1度、自分のモンスターゾーン・ペンデュラムゾーンのペンデュラムモンスターカードが戦闘・効果で破壊される時、デッキから魔法使い族の『刻剣の魔術師』を墓地に送る事で破壊を無効にできる!ペンデュラム・プロテクション!!さらに、チェーンして速攻魔法『光翼の竜』を発動!デッキから『覇王眷竜ライトヴルム』を手札に加える!!」

 

『防がれた…!?しかも、伏せカードがブラフなんて…!!』

吹き荒れる風の鉄槌…しかし、それは魔法陣により阻まれ─ブラフとして伏せられていた速攻魔法によって新たなモンスターが遊嗣の手札に加わる!

 

 

『なら、「聖騎士王コルネウス」の効果発動!ORUを使い、その数に応じて相手フィールドのカードを手札に戻します!私はORUを2つ使い!「クリアウィング・シンクロ・ドラゴン」と「星刻の魔術師」を手札、いえ!EXデッキに戻します!!』

 

「くっ…!しまった…!複数を対象にされると『クリアウィング』の効果が使えない…!!」

神聖なる威光が翡翠の翼と星刻の魔術師をデッキへと吹き飛ばした…!

 

 

『バトルです!「聖騎士王アルトリウス」で「ドクロバットジョーカー」を攻撃!』

 

《ストライク──カリバーン!!》

 

「ぐううっ!!?」

黄金の輝きを放つ聖剣が道化師を両断する!

 

遊嗣 LP4000→2300

 

 

『続けて「神聖騎士王コルネウス」でダイレクトアタック!』

 

「くっ…!!」

追撃の一閃が遊嗣のライフを大きく削る!

 

遊嗣LP2300→800

 

 

『そして、私は「聖剣カリバーン」の効果発動!1ターンに1度、ライフを500ポイント回復します!私はこれでターンエンド!』

 

マシュLP2650→3150

聖騎士王アルトリウス(天命 カリバーン ガラティーン) 神聖騎士王コルネウス 手札0

 

 

 

 

『やった…!』

 

「ま、マシュ…すごいや…!ここまで押し込まれるなんて…!」

 

『えへへ…!私、頑張りました!』

マシュによる怒涛の連撃…それによって遊嗣は今までにないほど追い込まれていた…!

 

 

 

「(ああ、そうか…マシュは…僕の為に、強くなってくれたんだ……僕が全部を抱え込まなくて済むように…)」

そして、遊嗣は理解した…争う事が苦手な──()()()()()()であるマシュが必死に強くなろうとした理由を…。

 

 

「(マシュのフィールドには、次のターンで攻撃力が3300にダウンする『アルトリウス』がいる…だけど、ターンを渡したら僕のペンデュラムスケールは全滅…そして下手な攻撃力のモンスターを呼び出したら『コルネウス』の効果で『神聖騎士王アルトリウス』を喚び出されて…押し切られて僕の負け───でも…負けられないよ、マシュ──きみの恋人として、カッコ悪い姿は見せたくないから!)」

その上で遊嗣はまっすぐ前を向く──マシュの恋人として相応しい男である為に、遊嗣は意地を見せる!

 

 

 

「僕のターン!ドロー!」

「きた!魔法カード『ペンデュラム・ホルト』を発動!自分のEXデッキに表側表示のペンデュラムモンスターが3種類以上存在する時!このターン、デッキからカードを手札に加えられなくなる代わりに2枚ドローできる!!いくよ、マシュ!再び揺れろ!混沌のペンデュラム!!ペンデュラム召喚!手札から現れろ!二色の眼輝けし竜!レベル7!『オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン』!そしてEXデッキから『ドクロバットジョーカー』!」

再び揺れ動くペンデュラムの軌跡…そして、開かれた扉から二色の眼の竜とシルクハットの道化師が現れる! ATK2500 ATK1800

 

 

「さらに僕は魔法カード『螺旋のストライク・バースト』を発動!その効果で自分フィールドに『オッドアイズ』モンスターが存在する時!相手フィールドのカード1枚を破壊できる!僕は『聖騎士王アルトリウス』を破壊!螺旋のストライク・バースト!!」

 

『「天命の聖剣」を装備した「聖騎士王アルトリウス」は1ターンに1度、戦闘・効果では破壊されません!アルトリアさん!!』

 

風王結界(インビジブル・エア)!!》

アルトリアに向けて放たれる螺旋の炎…しかし、風の結界によって炎が散らされる!

 

 

「ここで『覇王眷竜ライトヴルム』を通常召喚!!」

 

『このタイミングで通常召喚を…?』

覇王の眷族たる光のワイバーンが現れる! ATK1800

 

 

「『ライトヴルム』の効果発動!召喚・特殊召喚に成功した時!EXデッキで表側の『覇王眷竜ダークヴルム』を手札に戻す…そして、その後『覇王眷竜』モンスター1体のシンクロ召喚かエクシーズ召喚ができる!僕は闇属性・レベル4のペンデュラムモンスター『ドクロバットジョーカー』にレベル4の『ライトヴルム』をチューニング!!」

 

4+4=8

 

「荒ぶる翼が覇王を導く風となる!願いを繋ぐ道となれ!!シンクロ召喚!!現れろ!レベル8!『覇王眷竜クリアウイング』!!」

覇王の力を宿すクリアウイングが咆哮する! ATK2500

 

 

『「覇王眷竜クリアウィング」──あっ!?』

 

「『覇王眷竜クリアウイング』の効果発動!このモンスターがシンクロ召喚に成功した時!相手フィールドの表側表示のモンスター全てを破壊する!ダイクロイック・リフレクション!!」

 

《くっ…!流石に覇王の力は強力ですね…!!》

覇王の力を宿す翡翠の翼から放たれた光がマシュのモンスター達を一掃する!

 

 

 

『「天命の聖剣」を装備したアルトリアさんを確実に破壊する為に、わざとタイミングをずらして…でも、まだ私は戦えます!!破壊された「神聖騎士王コルネウス」の効果発動!このモンスターが戦闘・効果で破壊された時!自身以外の『聖騎士』エクシーズモンスターをエクシーズ召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚し、自身をORUにします!もう一度力を貸してください!!ランク5!「神聖騎士王アルトリウス」!!』

 

《仕切り直しといきましょう!!》

聖なる光が常勝の王たるアルトリアをフィールドに導く! ATK2200 ORU0→1

 

 

『「神聖騎士王アルトリウス」の効果発動!エクシーズ召喚に成功した時、墓地の「天命の聖剣」「聖剣カリバーン」「聖剣ガラティーン」を装備します!』

騎士王の周囲に聖剣が突き刺さる!

 

神聖騎士王アルトリウス ATK2200→3700

 

 

『(遊嗣さんのフィールドには「アルトリウス」の攻撃力を上回るモンスターはいません…効果破壊されても、1回は「天命の聖剣」でカバーでき…効果ダメージなら墓地の「ダメージ・ダイエット」で半減できます…!)』

 

「マシュ、これがダメ押しだ!魔法カード『ペンデュラム・フュージョン』発動!このカードはフィールドのモンスター、またはペンデュラムゾーンにカードが2枚あれば、そのカードを素材に融合召喚できる!僕はペンデュラムゾーンの闇属性モンスター『紫毒の魔術師』と『黒牙の魔術師』を融合!!」

 

『っ!?』

2体の魔術師が融合の渦に飛び込む!

 

 

「毒と牙の魂を受け継ぐ魔術師達よ!今こそ交わりて、毒持つ竜を呼び覚ませ!融合召喚!!現れろ!レベル8!「スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン」!!」

毒々しい紫の体を持つ、融合の名を冠する荒々しきドラゴンが現れる! ATK2800

 

 

「『スターヴ・ヴェノム』の効果発動!融合召喚に成功した時、相手フィールドの特殊召喚されたモンスター1体の攻撃力分、自身の攻撃力をアップする!プレデター・バイト!!」

 

《くっ…魔力を、吸われる…!!》

 

『アルトリアさん!?』

アルトリアの腕に喰らいついた触手がその魔力を吸い上げ、毒竜の糧とする…!

 

スターヴ・ヴェノム ATK2800→6500

 

 

「バトル!『スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン』で『神聖騎士王アルトリウス』を攻撃!」

 

『「天命の聖剣」の効果で「アルトリウス」は破壊されません!!くううっ…!!』

 

《やああああっ!!》

毒竜が鋭い尾によるテールスイングを仕掛けるが、アルトリアの聖剣がそれを受け止める!!

 

 

マシュLP3150→350

 

 

『これなら、なんとか…!』

 

「『覇王眷竜クリアウィング』で『神聖騎士王アルトリウス』を攻撃!そして、効果発動!1ターンに1度、相手モンスターとバトルする時!ダメージ計算前にそのモンスターを破壊し、その元々の攻撃力分のダメージを与える!ダイクロイック・レイ!」

 

『あっ──』

そして…覇王の力を宿す翡翠の翼が輝き──マシュの視界は眩い光に塗り潰された…。

 

 

 

 

マシュLP0 

 

遊嗣WIN!

 

 

 

 

 

 

『ああ…負けちゃいました……ごめんなさい、アルトリアさん…』

 

《いいえ…マシュ、貴女はよく戦いました…『覇王龍』デッキを使ったユウジをここまで追い詰められるのは、世界でも一握りのデュエリストだけでしょう…そうですよね?ユウミ》

 

「ああ!マシュちゃん、すごいなぁ!見てる俺達までマシュちゃんが勝ったと思ったよ!」

 

「マシュちゃん!本当にすごいわ!!お世辞抜きで本当に!とってもわくわくするデュエルだった!」

 

「遊海さん…翠さん…」

デュエルが決着し、汗を流しながら地面に座り込んでしまうマシュ…少し落ち込み気味の彼女だったが、デュエルを見守っていた遊海達の称賛の言葉に明るさが戻る。

「覇王龍ズァーク」を喚ぶ事はなかったとはいえ…四天の龍を相手にここまで善戦できるデュエリストは数える程しかいないだろう。

 

 

「マシュ」

 

「あっ…遊嗣さん…」

 

「───マシュ、ありがとう…()()()()…!」

 

「あっ──」

そして、マシュに静かに歩み寄った遊嗣は彼女を優しく抱きしめる…ポロポロと涙を溢しながら…。

 

 

「デュエルの中で、伝わってきたんだ……マシュが、どれだけ僕の事を心配してくれてたのか…僕の為に、強くなろうとしてくれたのか……心配させて、ごめん…!!」

 

「遊嗣さん…大丈夫です!私は、遊嗣さんを守る()ですから……どんどん強くなる(貴方)に見合う、強い女の子になりたかったんです…!だから…()()()()()()()、私の大好きな、優しい遊嗣さん……2人で一緒に、明るい未来に行く為に…」

 

「うん……うん…!!」

マシュにつらい思いをさせてしまった事を謝る遊嗣…そんな彼をマシュは優しく抱きしめる…未だに戦いの傷を抱え続ける彼を…少しでも癒す為に…。

 

そんな、若き2人の青い春を遊海と翠は静かに見守っていた…。

 

 

 

 

─────────────────────────

 

 

 

 

「……マシュ、さっきは情けない所を見せてごめんね…」

 

「全然!遊嗣さんが泣けてるのを見て、私も安心しました!」

 

夜の帷が落ち、世界が安寧の闇に沈む頃…遊嗣とマシュは2人で一緒のベッドに横になっていた…マシュの念願がようやく叶い、遊嗣と一緒に眠れる日がやってきたのだ。

 

 

 

「今日は、マシュのおかげで()()を見ないで済みそうだ…」

 

「っ…!!遊嗣さん、悪夢って…」

その時…遊嗣が思わぬ言葉を口にする…遊嗣は自分を苦しめる悪夢を()()していたのだ。

 

 

「ジャックさんと戦った後から、時々ね……父さんが死んじゃった時の事とか、ライトニングにボロボロにされた事…それに、マシュが───」

 

「遊嗣さん…それ以上、話しちゃダメです……!」

 

「マシュ……」

つらそうな様子で自分を苦しめる悪夢を語る遊嗣…そんな彼の言葉を遮るように、マシュは遊嗣を強く抱き締める…。

 

 

 

「私は、絶対に遊嗣さんを1人にしません!…だから、悪夢なんて…綺麗さっぱり忘れちゃいましょう!…ね?」

 

「マシュ……ありがとう…僕も、もっと…心を…強く───すぅ……」

 

「……おやすみなさい、遊嗣さん……今日は、優しい…楽しい夢が…見れます、ように………」

マシュの優しい言葉…そして、自分を包む柔らかな温かさを感じながら遊嗣は眠りに落ちる…そんな彼を愛おしく抱きしめ…彼女も静かに目を閉じた…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『うんうん、これなら悪夢なんて見るはずないね!これで遊嗣君の試練も一区切り─────────はっ?

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