転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話   作:S,K

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ーよくこんな大怪我で生きてるわね、遊海先生…ー

 

ーああ…全身を90%以上火傷して気管まで焼けてるのにな…オレはスゴいとしか言えないよ…ー

 

ーそれだけじゃない、遊海さんは父さんとDDも救ってくれた…自分の身体をこんなにもボロボロにしてまで…、本当にヒーローみたいだ…ー

 

ーヒーロー使いにそれを言われたら本当にヒーローみたいだな…そういえば見つかったのか?ー

 

ーいいえ…十代達も手分けして探してるんだけど…ー

 

ー彼女はいったい何処へ行ったんだ…?ー


洗脳〜望まぬ決闘〜

ここはどこだ…目が…見えない…耳は聞こえる…誰か…いる…?

 

 

「だ…れか…ぞごに…いるか…?」

声がガラガラだ…体中が…痛い…!!

 

 

「っ!?遊海先生!聞こえますか!遊海先生!」

 

「鮎川先生を呼んでくる!十代達も!」

 

「遊海さん!大丈夫ですか!ボクが判りますか?」

 

 

「エド…?万丈目に…明日香…?ここは…?」

 

「ここはアカデミアの緊急治療室です!遊海先生は酷い火傷をして運びこまれたんです!」

 

「そうだったのか…目が見えないんだが…包帯か…?」

 

「ええ、処置したお医者さんが驚いてましたよ…『なんで体の9割火傷してるのに生きてるんだ!?』って…」

 

「ははは…まぁ俺は『不死身』だからな!ハハハッ…ゴフッ!」

 

「遊海先生!?無理して喋らないでくれ!?」

 

 

 

 

 

 

 

エドによるとDDを助け出したあとすぐに倒れてしまった俺をアカデミアまで連れ戻してくれたそうだ、その後医師からの説明で重度の全身火傷で通常なら全治1年レベルの重体との説明があった。

 

DDはすぐにヘリで本土に搬送されたらしい、命に別状は無いが決闘者を続けるのは無理だそうだ。そして回復次第、フェニックス氏への強盗・殺人未遂、多数の地下決闘者への殺人についての聴取が始まるらしい。

 

 

 

 

 

 

「遊海さん、先程父さんの入院している病院から連絡があって父が無事に目覚めたそうです!肉体は衰えてますがリハビリ次第で元の生活に戻れるとの事です!」

 

「そうか!良かったなエド!…まだ会いには行かないのか?」

 

「はい…まずはボクの友…斎王を救ってからと思って…」

 

「そうか…「破滅の光」に洗脳されているんだよな、しかし奴はどれほど強くなっているかわからないぞ…もしかしたらお前でも…」

 

「はい…覚悟はできてます、もしボクが倒れてもまだアイツが…十代がいます…!でもボクはアイツに頼らずに自分1人で挑むつもりです…『Bloo-D』と共に…!」

 

「ならいい…エド、無理はするなよ?」

 

「はい…!」

 

「そうだ、エド…一つ聞いていいか?」

 

「どうしたんですか?」

 

「さっきから…翠の声が聞こえないんだが…近くにいるか…?」

 

「っ…それが行方がわからないんです、十代達が捜索しているんですが…」

 

 

「なんだと…?」

 

 

 

 

「お〜い遊海先生大丈…ミイラ男!?」

 

「アニキ…遊海先生ッスよ!」

 

「遊海先生、大丈夫ザウルス…?」

 

十代達が駆け込んでくる、万丈目が呼んできたようだ。

 

 

 

 

「十代…翠がいないって…どういう事だ…?」

 

「先生…それが…一昨日からいろんな事があって…」

 

 

 

 

十代によるとタイトル戦が終了し食事を摂ろうと寮に戻ると翠の姿が無い、しばらく待ったが帰ってこないから

トメさんに食事を作ってもらったそうだ。

 

そして夜にはオージーン王子の秘書・リンドがやってきて王子と世界を救ってほしいと頼まれたらしい。

 

そして昨日、翠も俺も戻らない中オージーンとのデュエルで洗脳は解除できた、そして斎王の企み…レーザー衛星『ソーラ』による破壊計画を知ったそうだ。

 

その後、俺が大怪我をした事、翠が本当に行方不明なのを知り今まで学園中を探してくれていたそうだ…。

 

 

 

「十代…どこまで調べた…?」

 

「アカデミア中は全部…ホワイト寮以外は…」

 

「斎王…!翠を人質にでもしたつもりか!…ぐうっ!!」

 

遊海はベッドから立ち上がろうとする

 

 

「遊海さん!無茶です!やめてください!」

 

「先生!?落ち着いてくれ!!そんな体で行ったら!先生が死んじまう!」

 

「翠は俺が助けなきゃ…ならないんだ!!アヤカ!!デュエルディスクを…!」

 

《マスター!ダメです…いくらマスターでも今動いたら…!》

アヤカが実体化し遊海を諌める…いくら不死身でも回復しなければダメだと…

 

「うわああ!?なんだドン!?どこからでてきたザウルス!?」

剣山が軽くパニックを起こしている…

 

「剣山!落ち着くッス!あれは遊海先生の精霊のアヤカさんッス!」

 

「ああ!遊海先生のパートナーなんだ!」

 

「そうかドン…びっくりしたザウルス…」

 

 

 

 

 

「なら…あった!現われろ『ANo.49 秘鳥フォーチュンチュン』!!」

《チュン!》

「49」と書かれた棒を持った青い小鳥が現れる

 

「あっ…可愛い…!」

明日香が反応する…意外に可愛いものが好きなようだ。

 

「頼むぞ…」

 

《チュンチュン!》

フォーチュンチュンが棒を振ると金色の光が遊海の身体を癒やしていく…

 

 

「スゴい…モンスターが実体化してる…!」

 

「これが遊海先生の力なんだドン…!」

 

エドと剣山が遊海の力を見て驚く

 

 

 

 

 

「遊海先生…どうしてそこまでして…翠さんは僕達が助け出すッス!だから…」

翔が遊海に声をかける、無理をしないでほしいと…

 

「翔、ダメなんだ…俺は今、最悪の事態を考えて動いてる…!」

 

「最悪の…事態…?」

 

「仮に翠が人質になっていた場合…それはお前達に任せられる…だけどもし、翠が洗脳されて立ち塞がった場合…お前達では敵わない…!下手をすればクロノス先生やカイザーでも無理だ…!」

 

「ええッ!?翠さん…そんなに強いんですか!?」

 

「嘘だろ…!あの優しい翠さんがそんな…!」

 

翔と万丈目が驚く、2人は調理をしてる翠しか見た事ないからな…

 

 

「翠はプロではないけど…ランキングで言えば5本の指に入る実力者だ…斎王に洗脳されていたら…到底敵う相手じゃない…俺以外にはな…!」

 

そう言うと遊海は顔の包帯を毟り取る…その下には痛ましいヤケドの痕が広がっているが、フォーチュンチュンの癒やしの力で少しづつ回復していく…。

 

「先生…しかし…」

 

「万丈目…頼みがある…!」

 

「なんだ?」

 

「他の生徒達を扇動して『光の結社』の残党の生徒たちを開放してくれ…!」

 

「えっ!?」

万丈目は目を点にする

 

「光の結社の生徒達がジェネックスで優勝したら何を願うかわからない…だからまだ参加資格のあるお前に頼みたいんだ!…できるか『万丈目サンダー』?」

遊海は万丈目を見る…その瞳には万丈目への信頼が感じられた…。

 

「…わかった!伝説の決闘者に頼まれたんなら…やるしかない!何故ならオレは!」

 

「「「一!十!百!千!」」」

 

「万丈目ブラックサンダー!!だからだ!」

万丈目に合わせて十代達が合いの手を入れていた…やっぱり仲がいいな…

 

 

 

「よし!やってやる!うぉぉー!!」

 

「待って!私も手伝うわ!…私にも責任の一端はあるもの!」

万丈目と明日香は光の結社の開放に向かった…あの2人に任せれば大丈夫だろう…あれ…何か忘れてるような…?…まぁ置いておこう…。

 

 

 

 

 

 

 

「よし…身体は回復してきた…ありがとう『フォーチュンチュン』!」

《チュチュン!》

フォーチュンチュンは一声鳴くとカードに戻っていった

 

「先生…行くのか?」

十代が聞いてくる

 

「ああ…だがあくまでお前とエド付いていくだけだ、斎王とはお前達が決着を…エド…?」

気が付くとエドの姿が消えている

 

「あれ…今、そこに居たのに…まさか!?」

 

「先走ったか!トフェニ!!俺と十代をホワイト寮に連れて行ってくれ!」

 

《御意!》

 

「遊海先生!僕も!」

 

「オレも行くドン!」

翔と剣山も行こうとするが…

 

「2人はオージーン王子の所に行ってくれ!『ソーラ』の起動装置は彼が持っていた筈だ!それを守るんだ!」

 

「わかったッス!」

 

「了解だドン!」

2人は急いで王子の元に向かう

 

 

 

「十代!行くぞ!しっかり掴まれ!」

 

「おう!!」

 

《行きますぞ!!》

 

トフェニに掴まった二人は窓から飛び出した…。

 

 

 

 

 

 

 

《到着です!主殿!》

空を飛ぶこと約1分、俺達はホワイト寮の前に着地する…しかし…。

 

「先生、ダメだ!鍵がかかってる!上から見た時に窓が割れてた!エドはあそこから入ったんだ!」

 

ブルー寮もといホワイト寮の扉は固く閉ざされ、人の気配も無い…

 

「十代!どいていろ…!精霊変身!モードクリフォート!」

光が遊海を包みその身体に鎧を纏う

 

「先生!?なんだよそれ!超カッコイイぜ!ヒーローみたいだ!!」

十代は変身した遊海を見て目を輝かせる

 

『ありがとよ!行くぜ!「キラーナックル」!!』

遊海が力いっぱい扉を殴りつける…

 

 

 

ズゴァンッッ!

 

 

 

それにより扉は粉々に砕け散った…弁償はちゃんとします…

 

 

「わぉ…スゲェ…!」

 

『行くぞ!十代!』

そして2人は寮に足を踏み入れたが…

 

 

『っ!?伏せろ!十代!』

 

「へっ!?うわっ!!」

 

 

ギュオン!

 

 

2人の身体のあった場所を影の刃が通過し、外にあった木が断ち切られ真っ二つになる

 

「うえっ!?何なんだ!?」

 

『…十代、俺から離れるなよ…!』

 

「えっ…あっ…!?」

十代の視線の先には…

 

 

〈侵入者を確認…排除します…〉

白いローブに身を包んだ翠が虚ろな瞳でこちらを睨んでいた…

 

 

 

 

 

 

「翠さん!やめてくれ!俺と遊海先生がわからないのかよ!!」

 

〈ワタシは斎王様に忠誠を誓いし者…それ以外は敵…!〉

翠は抑揚の無い声で言葉を紡ぐ

 

「そんな…!遊海先っ…!?」

 

『……!!!』ギリギリギリッ!!

十代は遊海に声をかけようとしたがそれはできなかった、何故ならば遊海が凄まじい怒気を放っていたからだ…

 

『斎王…許さん…』

その言葉は恐ろしい程普通の声色だったが、凄まじい怒りが込められている…

 

『十代…オレが相手をする…合図をしたら…走れ…!地下を目指すんだ…!』

 

「はい…!」

 

 

〈侵入者を撃退します…〉

翠の手に魔力が集まる…

 

『今だ!走れ!「再星結界」!』

紫色の結界が遊海と翠を包み込む!

 

「はい!!」

十代が走り出す!

 

〈影の刃!!〉

ギュオ! カキンッ!!

 

〈ッ…〉

翠の放った影の刃は遊海の展開した結界により防がれる

 

『十代!2人を頼んだぞ!!』

 

「ああ!遊海先生も翠さんを助け出してくれ!!」

 

『ああ…当たり前だ…!!!』

そして遊海は翠と対峙する…

 

 

 

 

 

 

 

〈侵入者1人の確保を失敗…もう1人をデュエルにて排除します…全ては斎王様のために…〉

翠はデュエルディスクを構える

 

『翠…今、助け出す!そのためなら…俺は…本気だ!頼むぞ…相棒!』

その瞬間、普段は黒目であり遊海の瞳が赤い光を放った

 

《はい!マスター!必ず翠さんを…救います!》

 

 

 

 

 

       『〈デュエル!!〉』

 

 

 

 

 

 

翠(洗脳)LP4000

遊海LP4000

 

・マスタールール3

 

 

 

 

 

 

〈ワタシのターン、ドロー〉

〈手札から「影依融合」を発動、手札の「シャドール・ビースト」、「シャドール・ファルコン」を融合…「エルシャドール・ミドラーシュ」を融合召喚〉

緑色の髪の竜に乗った少女の人形が現れる ATK2200

 

『ウィンダ!』

 

《ユウミさん…!ミドリを…助けて…!お願い…!》

ウィンダは途切れ途切れながらも遊海に助けを求める…洗脳されてしまったマスターを救ってほしいと…。

 

『ああ!翠は俺が助けだす!』

 

《お願い…!》

 

『(しかし謎なのは…どうして翠が洗脳に掛かったかだ…俺達の洗脳耐性は高い筈だが…)』

 

〈融合素材となった『ビースト』の効果、1ドロー、『ファルコン』の効果、自身を裏守備で特殊召喚、さらに手札からフィールド魔法『光の結界』を発動〉

フィールドを白い光が包み込む…

 

『「光の結界」だと?』

光の結界…たしかアルカナフォース専用のフィールド魔法だったはずだが…なんで翠が…?そもそも意味が…

 

《あ…ああ…!ダメ…力が…!》

 

《マス…ター実体化を…維持でき…ません…ゴメン…ナサ…イ…!》

結界が発動した途端、2体の精霊に変化が起きる。フィールドに出ていたウィンダは意思を失いただの人形に、アヤカは実体化を保てず姿を消してしまう…そして変化は遊海にも…

 

「なっ…精霊アーマーが…解除された…!?ぐっ…!?」

 

遊海の纏っていたアーマーが解除され、さらに精霊の力で維持していた身体への回復・強化が解除される、それにより押さえ込んでいた凄まじい痛みが遊海に襲いかかる。

 

「ぐっ…がああぁぁ!?…何…が…!?」

 

〈「光の結界」の効果により、精霊の力は発動できない…さらにフィールドの「アルカナフォース」モンスター以外のモンスター効果も無効になる、カードを一枚伏せてターンエンド〉

 

翠LP4000

ミドラ 裏ファルコン 伏せ1 光結界 手札2

 

 

 

 

 

「ぐうっ…翠…正気に戻ってくれ…!俺はお前とはこんな形で決闘したく無い…!」

遊海は痛みを堪えながら翠の説得を試みるが…

 

〈ワタシは正気です…ワタシの忠誠は斎王様の為に…〉

 

「翠…!くそっ!!」

 

 

 

 

 

「俺のターン…ドロー!」

「手札から…『ツール』と『アセンブラ』をペンデュラムスケールにセッティング…!」

遊海の両脇に光の柱が現れる。

 

「『ツール』の効果!ライフを800払い『ゲノム』を手札に加える!そしてペンデュラム召喚!我が魂を守りし大いなる力よ!想い人を救う力を与えよ!ペンデュラム召喚!手札から『ゲノム』『アーカイブ』『ディスク』!」

 

遊海LP4000→3200

三体のクリフォートモンスターが降臨する

ATK 2400

  2400

   2800

 

「バトル!『ディスク』で『ミドラーシュ』を攻撃!」

ディスクの体当たりでミドラーシュが吹き飛ぶ

 

〈…!〉

翠LP4000→3400

 

〈破壊された「ミドラーシュ」の効果で墓地の「影依融合」を手札に加える〉

 

「『アーカイブ』で裏守備モンスターを攻撃!」

操り人形の鳥が粉々になる

〈リバースした「ファルコン」の効果、墓地の「ビースト」をセット〉

 

「『ゲノム』で『ビースト』を攻撃!」

 

〈「ビースト」のリバース効果、2枚引いて一枚墓地へ〉

 

墓地送り

ドラゴン

 

〈「ドラゴン」の効果、「ツール」を破壊する〉

獅子のような人形竜の幻影がスケールのツールを破壊する。

 

「く…!?しまった!?…メイン2!3体のクリフォートモンスターを生け贄に現われろマイフェイバリット!『アポクリフォート・キラー』!」

遊海の相棒たる機殻の王が降臨するが…

 

〈リバースカード「奈落の落とし穴」「キラー」を除外する〉

 

「何っ!?」

召喚されたキラーはそのまま異次元へ送還される…通常ならあり得ないが光の結界により耐性が無効になっていた。

 

「すまない『キラー』…!しかし、リリースされた『ゲノム』の効果で…砕け散れ!『光の結界』!」

 

光の結界が破壊される、それと共に光のオーラが霧散していく…

 

「(そうか!カードを起点に洗脳をかけたのか!…それなら俺達にも効いた訳だ!しかし起点は破壊した!これで…!)」

 

〈…よくも斎王様のカードを…!〉

翠に変化は見られない、それどころかその視線は氷のように冷たくなっていく…

 

「洗脳の起点はこのカードじゃないのか…!俺はターンエンド!『アセンブラ』の効果で3枚ドロー!」

遊海LP3200 スケールアセンブラ  手札4

 

 

 

 

 

「ハァ…ハァ…精霊の力が戻ってきた…!これなら何とか…!」

 

〈対象の排除を開始します…〉

 

 

 

 

 

 

 

〈ワタシのターン、ドロー〉

〈「サイクロン」を発動、「アセンブラ」を破壊…〉

竜巻が起こり遊海の場ががら空きになる

 

「くっ…!」

 

〈手札から「影依融合」を発動、手札の「ハウンド」と「アイス・ハンド」を融合、「エルシャドール・アノマリリス」を融合召喚!〉

その身に氷結界の力を宿し、インフェルノイドに寄生された影の巨人…アノマリリスが現れた ATK2700

 

〈そして手札から装備魔法…光の力「白のヴェール」を装備…〉

 

アノマリリスの身体が白に染まり、翠も白いオーラを纏う…

 

「洗脳の起点はそれか!!」

 

〈バトル…「アノマリリス」でダイレクトアタック「氷結の白き煉獄」〉

アノマリリスから凄まじい冷気が溢れる…そして…

 

「なっ…!?身体が凍っ……!(寒い…!動けない…!)」

 

〈やりなさい…〉

あまりの冷気に遊海の身体が凍りついた…そしてアノマリリスは氷塊となった遊海を蹴り上げ壁に叩き付ける

 

「ガッ…ゴボッ!?ぐあっ…!!」

 

遊海LP3200→500

 

 

〈ワタシはターンエンド〉

翠LP3400

アノマリリス(白のヴェール)手札1

 

 

 

 

 

 

 

 

「…翠…こうしてると最初に会った時を思い出すな…」

 

〈…?〉

翠は言っている意味がわからないと首を傾げる

 

「転生してすぐに不良に襲われて…ウィンダが暴走して…俺がデュエルでお前を止めて…、あの時もお前の攻撃で俺はボロボロで…そういえばあれが初めての闇のゲームだったなぁ…」

 

〈…〉

 

「もうあれから8年近く経つんだよな…、あの時は俺達が付き合って結婚するなんて思わなかったよな…!」

 

〈…〉

 

「翠…改めて伝えよう…」

 

〈…?〉

 

「『翠…お前と出会えて良かった!俺と結婚してくれて…ありがとう…!!』」

 

〈…!!〉ツー

翠の眼から一筋の涙が零れ落ちる…

 

「俺は…命をかけてお前を救い出す!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺のターン!」

デッキトップが輝く…それは氷を融かすような暖かい光だった

 

「ドロー!!!」

 

《ユウミ…貴方の想い、確かに受け取りました!我が力を使いなさい!!》

 

「手札から魔法カード『召喚士のスキル』を発動!デッキの『ツール』を手札に加える!」

 

「ペンデュラムスケールに『ツール』と『アーカイブ』をセッティング!我が魂を守りし力よ!悪しき光を祓う力を!ペンデュラム召喚!『ディスク』『ゲノム』『アセンブラ』!!」

再び3体の機械が現れる

ATK1800

  1800

  2400

 

「そして…俺は3体のモンスターを生け贄に捧げる…!」

 

〈再び「キラー」を出すつもりですか?それではトドメは…〉

 

「降臨せよ…!我が友たる太陽神!『ラーの翼神竜』!!」

 

〈何!?〉

3体の機械が生け贄となりデュエルモンスターズにおける原初の神…ラーが降臨する ATK?

 

「スゥ…∈∋∉∏∑√∌∣∝∝∏√∞∋∑…展開せよ!バトルモード!『ラー』の攻撃力は生け贄に捧げたモンスターの元々の攻撃力の合計となる!」

 

【悪しき光よ…我が友の妻を冒し、友を傷つけ、悲しませるとは言語道断!我が炎にて…果てるがいい!】

激しい怒りと共にラーが神鳥の姿に展開する

 

ATK7600

 

〈攻撃力7600…!〉

 

「バトル!『ラー』で『アノマリリス』を攻撃!神聖なる焔で偽りの光を浄化せよ…『ゴッドブレイズキャノン』!!」

 

【消え去れ!破壊の意思よ!!】

ラーの一撃でアノマリリスは消え去り、白きオーラは完全に消滅した…

 

「遊海…さん…!」

 

翠LP0

 

遊海 WIN!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あれ…私は…?確か斎王にデュエルで負けて…?何?この白いローブ?」

気絶していた翠は目を覚ました、既に洗脳の影響も無く普段の状態に戻っている…

 

「ここは…ブルー寮?何だかボロボロ…?」

 

「目が覚めたか?…翠」

 

「遊海…さん?どこに…っ!?遊海さん!!!」 

 

翠が身体を起こす、最初遊海がどこにいるかわからなかったが…それはすぐに目に入った…下半身と上半身が別れ壁に持たれかかる遊海の姿を…

 

「遊海さん!?そんな…どうして…!いったい何が…!?」

 

「いや〜…デュエルでドジってな…容赦ない奴が相手で体を壊されちまった…幸い傷口が凍ってて痛みは感じないんだが…これは生徒達には…見せられないな…ゴブッ…!」

 

「あ…あぁぁ…!は…早くお医者さんに見せないと!!?」

 

「翠…大丈夫だ…俺達は不死身だ…身体をくっつけとけば治るさ…ぐうっ!?」

 

「遊海さん!動いちゃダメ!!」

 

「翠…それよりも俺を人目の無い所に運んでくれ…人が来たら色々不味…ぐっ…ダメだ…安心したら意識…が…」

 

「遊海さん!しっかりして〜!!?」

 

斎王は十代が破滅の光を倒した事で元の優しい性格に戻った。

 

レーザー衛星のソーラはネオスと精神が恐竜化し幽体離脱したスペースザウルス・剣山により破壊された…その後行方不明だった斎王の妹・美寿知も海馬コーポレーションに保護され無事だった。斎王は美寿知と共に本土に戻り病院で療養するそうだ…。

 

そして遊海は…

 

 

 

 

 

 

「ぐっ…あ…あと10歩!!」

 

「遊海さん!もう少し!」

 

《マスター!ファイト!!》

 

遊海はあのあと2週間近く眠り続けた…、その間に身体は治り現在リハビリ中である…

 

 

「っぐ!ハァ…ハァ…しばらくは…痛いのは懲り懲りだよ…翠…」

 

「私もです遊海さん…」

 

《マスター…無理はしないでくださいよ〜!》

 

そして時は過ぎてゆく…




更新遅れてすいません…なかなかネタが思いつきませんでした…。
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