転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話   作:S,K

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それでは第2章エピローグをどうぞ!


学園祭〜紐解かれし記憶〜

ー出ていくがいい●●●●、コイツの身体は我が手中、貴様に入る余地など無いわ…ー

 

ーワレ、破滅を導くモノ…この身体を用い全てを破壊する…出ていくのは貴様だ■■■■■…ー

 

ーならば…決めるしかないな…!この肉体を得るのが貴様なのか…我なのか…!ー

 

ー望むところ…この肉体はワレが貰うぞ…!っ!?ー

 

【我が友に巣食う邪悪な者よ!消え去れ!「ゴッドブレイズキャノン」!!】

 

ー貴様ァ!一度ならず2度までも…!!ー

 

ー神の写し身…!おのれぇ…!!ー

 

ボンッ…ジュワァ…

 

【…ひとまず撃退できましたか…ユウミの魂に何かが混ざっているからと見にきたら…ありがとうユウスケ、もう1人のマスター…】

 

『すまねぇなラー…我じゃあアイツらは手に余る、だからお前を呼んだんだ…遊海には内緒で頼むぜ、今アイツは弱りきってる…余計な負担はかけたくねぇ…』

 

【えぇ、わかってますよ…フフっ!】

 

『?何が可笑しい?』

 

【いえ…意外と優しいんですね!】

 

『当たり前だ、アイツに何かあったら我も被害を受けるからな…この前は…痛かった…』

 

【彼も無鉄砲ですからね…しかしそれがユウミの長所でもあります、私も見守っていきますよ】

 

『ありがとよラー、そろそろ戻ったらどうだ?我は出られないが…そろそろ学園祭だろう?楽しんできたらどうだ?』

 

【ああ!そうでした!人間のお祭りには初めて参加するから楽しみだったんですよ!そろそろ戻りますね!…それからユウスケ、一ついいですか?】

 

『何だ?』

 

【私にはユウミから貰った『フレア』という名前があります…できればその名で呼んでほしいのですが…】

 

『…神を愛称で呼ぶなんて畏れ多いよ、ラー…』

 

【そうですか…では!また会いましょう!】

 

 

 

 

 

 

『遊海…無理はするなよな…我も辛い…』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《起きてくださいマスター!朝ですよ!》

 

《ユウミ!今日はお祭りなのでしょう!遊びにいきましょう!》

 

「う…ん…、おはよう2人とも…そうか、そんな日か…」

 

 

光の結社との戦いから数カ月が過ぎた…その後特に大きなイベントも無く平和な時間が流れていた…そして今日は学園祭の日だ…。

 

俺は()を手に持ち立ち上がる…洗脳された翠とのデュエルで泣き別れた体はくっついたが完全には治癒していない…今はリハビリをしつつ元の状態に戻そうとしているところだ…最低でも新学期までに治さないと…

 

 

《遊海さん!おはよう!翠が朝ご飯できたって!》

 

「ありがとうウィンダ、今行くよ!…ヨイショ!」

 

 

 

 

「…階段かぁ…なんで俺達の部屋2階にしたんだろう…」

 

《マスター、毎日の事ですけど…気をつけてくださいね…》

 

「大丈夫だよアヤカ…ヨイショ…一段ずつ降りていけば…問題は……あっ!?」足もつれ

 

《あ…》

 

ドンガラガッシャドシーン!

 

《いわんこっちゃないですねマスター…大丈夫ですか?》

 

「フレアがたくさん回ってる〜…」

 

《ユウミ!しっかりしなさい!私は1体だけですから!大丈夫ですか!?》

 

「何事ッス?スゴい音が…遊海先生!?大丈夫ッスか!?」

あまりの音に部屋から翔が飛び出してきた、その姿はブラックマジシャンのコスプレだった…一応イエロー生の筈なんだけど…

 

「ああ…翔、驚かせてごめんな…階段から落ちちまった…イタタタ…」

 

「先生!?まだ無理しないでほしいっす!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「翠…おはよう〜…」

 

「ん?おはようございます遊海さ…!どうしたんですか!?」

 

食堂に現れた遊海は既にボロボロになっていた、片手で杖を突き、片手は翔に支えられている…

 

「ごめん、また階段から落っこちた…やっぱりしばらく一階に部屋を移すかな…アタタタ…」

 

「遊海先生無茶しないでほしいっす…まだあの怪我から治りきってないんスから…」

 

「ああ…すまないな翔、全く翠を助けたは良いけどシャンデリアの下敷きになるなんて…痛いの苦手なんだけどなぁ…」

 

十代や他の生徒達には翠を助ける時のデュエルであまりの激戦にブルー寮のシャンデリアが落下、その下敷きになって足を骨折したという事になっている…流石に闇のデュエルで遊/海になったなんて知られたら生徒達の精神衛生上マズイからな…あの時傷口が凍って出血量が少なくなってて良かった…。

 

「遊海さん…せめて手すりに掴まるとか一段ずつ降りるとか…」

 

「やったんだけどなぁ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「遊海さん…今日はどうするんですか?」

食事が終わった後翠が訊ねてくる

 

「今日はリハビリも兼ねてアカデミアを散歩してみるよ…フレアも楽しみにしてるみたいだし…」

 

《私はいつも祀られる側でしたから参加するのは初めてなんですよ〜!》

フレアが小鳥の姿で遊海の肩に実体化しながら話しだす、やはり楽しみなようだ…

 

「という訳だから一回りゆっくり歩いてくるよ…大丈夫、今のアカデミアには危険は無いはずだから…」

 

「…無理しないでくださいね…?」

 

「ああ…大丈夫だよ!行ってきます!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《うわ〜スゴい活気ですね〜》

 

俺達はアカデミア校舎の同好会ブースに来ている、アカデミアにも普通の高校のように音楽同好会やダンス部、家庭科部などもありそれぞれ生徒達が運営している。

 

《ユウミ!あの丸に細い棒が突き刺さった絵はなんですか?》

 

「ん?あれは…家庭科部のお団子屋さんだな、みたらしにアンコ、あと…モウヤンのカレー味…?」

 

《ユウミ!あの緑色の飲み物は?》

 

「あれは茶道部の野点…抹茶っていう飲み物だよ、日本の文化の一つなんだ!」

 

《…じゃあ…あの黒いウサギの服を着たりフリフリの服を着た女生徒達のお店は?》

 

「メイド喫茶…誰だ許可出したの…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「セニョール遊海!身体は大丈夫なノーネ?」

 

「貴方が全身をヤケドして足を折ったと聞いた時は心配したでアール」

 

「クロノス先生…ナポレオン教頭…その節はご迷惑お掛けしました…ブルー寮は大丈夫ですか…?」

 

 

会場を見て回っているとナポレオン教頭とクロノス先生に遭遇した、やはり二人は気が合うのかな…?

 

 

「ブルー寮の内装はなんとかなったノーネ!でも外装は夏休みに生徒達に反省のためにやって貰うノーネ!!」

 

「しかし遊海先生…翠女史と、どんなデュエルをしたでアール?あんなにボロボロの内装は初めて見たでアール…」

 

「アハハハ…すいませんでした、全部終わったら請求をお願いします…」

 

「大丈夫なノーネ!校長が予算を下ろしてくれるそうなノーネ!だから遊海先生は自分の身体を治すのに専念してほしいノーネ!」

 

「ありがとうございます…!、あとで校長にお礼に行かないと…」

 

「大丈夫でアール!遊海先生がこれまでたくさんの貢献をしてくれているのを皆知ってるでアール!」

 

「たまにはワタシたちを頼ってほしいノーネ!」

 

「ありがとうございます、クロノス先生、ナポレオン教頭…!」

 

「そういえば遊海先生…その肩に乗っている小鳥は何なノーネ?この島では見ない鳥なノーネ?」

 

「本当でアール…しかも金色に光ってるでアール?」

 

「げっ…!?フレア!?」

 

【キュア?】

《えっ?実体化しちゃダメでした…?》

 

「…ハァ……」

 

《マスター…ドンマイです…》

 

 

その後先生達には知り合い(ペガサス会長)から預かっている珍しい鳥だと説明してその場を凌いだ…二人が簡単に信じてくれてよかった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アカデミアを一回りした遊海達はアカデミア端の野原で休息をとっていた、海風が柔らかく頬を撫でとても気持ちがいい場所だ…

 

《あ〜楽しかった!ありがとうユウミ!》

 

「楽しんでもらえたのなら何よりだよフレア…今度は翠やウィンダ達も連れて世界のお祭りを見にいってみよううか?世界にはいろんなお祭りがあるからな!」

 

《それは楽しみですねマスター!ちなみどんなお祭りがあるんですか?》

 

「そうだな…町の中で牛に追いかけられる祭とか…坂を転げ落ちながらチーズをゲットするお祭り、豊穣を願ってトマトを投げ合うお祭りもあったかな…」

 

《…なんだか危なそうなお祭りも混ざってますね…何かメガネのおじさんが「アカーン!」とか言いながらひどい目に合う風景が…》

 

《でも面白そうですね!いつか連れてってくださいねユウミ!》

 

「ああ…いつか皆で行こう…!楽しみに待っててくれ!」

 

《はい!…ん…?》

 

「どうしたフレア?」

 

《いえ…向こうに人影が…?》

 

「こんな日に…?誰だ?…いってみるか…」

遊海達は人影の方に向かった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

十代はみんなの目を盗んで崖に来ていた…ここは彼の昼寝スポットである…

 

「…ふぅ…一休み…」

 

『ニャーオ…』

 

「おっ!ファラオ、お前も一緒に昼寝するか?」

 

『ゴロゴロ…ニャーン!』ポン!

ファラオから光の玉が飛び出す

 

『十代君学園祭はいいのかにゃ?』

 

「あっ、大徳寺先生…大丈夫だよ、翔も剣山も上手くやってくれてるし…みんなは万丈目に挑むのに忙しそうだったし…」

 

『だからってサボっちゃだめだにゃ!というか世界を救った英雄が役割をサボっちゃダメだにゃ!』

 

「大丈夫…少しだけ…」

 

『…そんな事言ってると「鬼」がくるよ…?』

 

「鬼?アカデミアにはそんなの…」

 

「…サボってる奴はだ〜れだ?」

 

「どわぁ!?遊海先生!?」

横になっていた十代の正面に見覚えのある赤帽子が現れる…遊海だった。

 

 

 

 

 

 

「大徳寺先生、久しぶりですね?元気でしたか?」

 

『やぁ遊海君!この前は災難だったにゃ…と言うかよく生きてるにゃ…あんな大怪我だったのに…』

 

『ニャーン…』

 

「えっ?先生…足の骨折だったんじゃ…」

 

『十代君…遊海君は命を賭けて翠さんを救おうとしたんだにゃ…そのせいで遊海君は…』

 

「もしかしてスゲェ重症だったのか?…たしかに2週間面会謝絶だったけど…」

 

「まぁ…そうだな…身体が真っ二つになったからな…」

そう言って遊海は服を捲りあげる…その下には身体を横に一周する傷がついていた…

 

「先生…その傷は…!?」

 

「まったく…『破滅の光』もいい仕事をしたよ…翠の記憶を封印して洗脳、そして闇のデュエル・リアルダメージ付き…洗脳された翠の一撃で身体が泣き別れてな…不死身の身体じゃなかったら即死だったよ、大徳寺先生…どうして知ってるんですか…」

 

『翠さんが精霊達と一緒に君をレッド寮に運んできた時に見ちゃったんだにゃ…あの時の翠さんは必死だったにゃ…』

 

「遊海先生…よく生きてるな…」

 

「まぁ…少し後遺症があるけどね…そのうちに治るさ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

「で…どうしたんだ十代?コスプレはしないのか?」

 

「ああ…何人かとデュエルしたんだけど…手応えが無くて…」

 

「ネオスから聞いたぞ?スゴいデュエルだったそうだな…」

 

「うん、斎王の運命力…ターンスキップの『ザワールド』…そして『ライトルーラー』、それに宇宙の衛星…色んな事があって疲れちまった…」

 

「フッ…お前らしくもないな十代、いつもの明るいデュエルを楽しむお前はどうした?」

 

「いや…楽しいんだけど…物足りないんだ…この1年…エドや剣山…光の結社の決闘者達、そして斎王…色んな奴らとデュエルできた…たしかにワクワクはしたんだけど…いつも何かを背負って戦ってたから…」

 

「なるほどな…たしかに負けたらヤバイデュエルばっかりだったからな…俺も似たような時期があったな…」

 

「先生も?…あっ…」

 

「『神』のカードを賭けた決闘に俺の魂や人の命、世界を賭けた決闘をしてきた…たまに負けて封印されたり死にかけたりしたけど…今となってはいい思い出だよ…」

そう言うと遊海は目を閉じる、その脳裏にはマリクやダーツ…そしてゾークとの闘いの様子が蘇っていた…。

 

「先生…」

 

「俺も命がけのデュエルで楽しむ事を忘れて戦ってしまう事もあった…十代、デュエルモンスターズはな人を傷つけるためにあるんじゃない…相手と心を通わせ、相手を楽しませ…自分が楽しむ為に作られたんだ。もちろんセブンスターズの時みたいに何かを背負って戦わなきゃならない事もある…それでも俺は…楽しむ事を忘れずにデュエルをしていきたいんだ…」

 

「先生…ありがとう、少し気が楽になったよ…」

十代から感じていた緊張の気配が抜けていく…少しは肩の荷が降りたようだ…

 

「先生…頼みがあるんだ!」

 

「どうした?」

 

「俺とデュエルしてください!」

 

「おっ?」

 

「いつも思ってたんだ!せっかく伝説の決闘者が近くにいるのになんでデュエルをしなかったんだって!遊海先生…今の俺の実力を見てください!」

 

「…いいだろう…ただしテーブルデュエルで頼む、まだ調子が戻ってないんだ…たしか切り株があったからそこでやろう!」

 

「やったぜ!!」

 

 

 

 

 

 

 

「十代…準備はいいか?」

 

「はい!よろしくお願いします!」

 

 

 

 

 

 

 

 

       「「デュエル!!」」

 

 

 

 

十代LP4000

遊海LP4000

 

・テーブルデュエル

 

 

 

 

 

 

「俺のターン!ドロー!」

「手札から『融合』を発動!手札の『バーストレディ』と『フェザーマン』を融合!現われろ!マイフェイバリットカード『E・HERO フレイム・ウィングマン』!」

 

ATK2100

 

「いきなり来たか…!」

 

「カードを一枚伏せてターンエンド!」

 

十代LP4000

フレイムウィング 伏せ1 手札2

 

 

 

 

 

 

 

「俺のターン!ドロー!」

「相手の場にのみモンスターが存在する時『聖刻龍ートフェニドラゴン』は特殊召喚できる!」

 

ATK2100

 

「そのデッキは伝説の…!」

 

「ああ…俺がバトルシティで準優勝した時のデッキだ!さぁ…伝説に挑んでこい!」

 

「望むところだ!」

 

「俺は『トフェニ』を生け贄に『シユウドラゴン』を特殊召喚!上級聖刻モンスターは聖刻モンスターを生け贄にする事で特殊召喚できる!さらに生け贄にされた『トフェニ』の効果!デッキから通常モンスター『エレキテルドラゴン』を守備表示で特殊召喚!この時攻守は0になる!」

 

ATK2200

 

DEF0

 

 

「攻守0にして通常モンスターを召喚…?なんの意味が…」

 

「十代、未来の力を見せてやろう!俺はレベル6『シユウ』と『エレキテル』でオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク6『聖刻龍王アトゥムス』!」

2枚のモンスターが重ねられ、黒縁のモンスターカードが召喚される

 

ATK2400

 

「黒いモンスターカード…!?レベルの星が黒い…!?遊海先生これは…!」

 

「エクシーズモンスター…魔法カードを使わず同じレベルのモンスター2体を重ねて融合デッキ…エクストラデッキから召喚する方法だ!そしてこのモンスターは『レベル』の代わりに『ランク』という数字を持っている!よってレベルを参照する効果を受けない!」

 

「スゲェ!そんなモンスターがいるのか…!ワクワクしてきたぜ!」

 

「そしてその効果も強力だ!『アトゥムス』の効果!オーバーレイユニットを1つ取り除き効果発動!デッキからドラゴン族モンスターを攻守0にして特殊召喚できる!現われろ!『レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン』!」

 

DEF 0

 

 

「『レッドアイズ』…『ダークネス』…っつ!?」

突然十代が頭を押さえる

 

「十代?どうした…!」

 

「いや…大丈夫です!ちょっと頭が…」

 

「…止めとくか?」

 

「大丈夫です!続けてください!」

 

 

「わかった…いくぞ!『レダメ』の効果!手札の『聖刻龍ーウシルドラゴン』を特殊召喚!」

 

ATK 2600

 

「そして手札から『ドラゴンゲイブ』を通常召喚!」

 

ATK1800

 

「スゲェ…モンスターが並んでいく…!」

 

「バトル!『ウシル』で『フレイム・ウィングマン』を攻撃!」

 

「やられた!すまん『フレイムウィングマン』!」

 

十代LP4000→3500

 

 

「『ゲイブ』でダイレクトアタック!」

 

「リバースカード『ヒーロー見参!』!遊海先生!選んでくれ!」 

十代が手札を掲げる

「ならば…右のカードだ!」

 

「大当たりだぜ先生!来い…『ネオス』!」

十代の新たな切り札が召喚される

 

ATK2500

 

《十代、遊海とのデュエルか?》

 

「ああ!伝説に挑むぜ!『ネオス』!」 

 

《わかった!》

 

「攻撃中断!…カードを伏せてターンエンド!」

 

遊海LP4000

アトゥムス レダメ ゲイブ ウシル 伏せ1 手札1

 

 

 

「スゲェ…これが本当のプロの力か…!!」

 

 

「さぁ来い十代!お前の力を見せてみろ!」

 

 

 

 

 

 

 

「俺のターン!ドロー!」

「行くぜ!手札からフィールド魔法『ネオスペース』を発動!これで『ネオス』の攻撃力は500アップする!」

 

ATK2500→3000

 

「さらに手札から『N・エアハミングバード』を召喚!」

 

ATK800

 

「『エアハミングバード』の効果!遊海先生の手札枚数一枚につきライフを500回復する!『ハニーサック』!」

 

十代LP3500→4000

 

「ぬっ!ライフを戻されたか!」

 

「勝負はこれからだぜ、先生!俺は『ネオス』と『エアハミングバード』をデッキに戻しコンタクト融合!『エアー・ネオス』を召喚!」

 

ATK2500→3000

 

「きたか、ネオスの新たな姿…!」

 

「バトル!『エアーネオス』で『レッドアイズを攻撃!『スカイリップウィング』!」

 

「リバースカードオープン!『抹殺の聖刻印』!『ゲイブ』を生け贄に『エアーネオス』を除外する!」

 

「しまった!」

 

「生け贄にした『ゲイブ』の効果でデッキから『神龍の聖刻印』を特殊召喚!」

 

DEF 0

 

「流石に強すぎるぜ先生…!ターンエンド!」

 

十代LP4000

ネオスペース 手札0

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺のターン!ドロー!」

「『アトゥムス』の効果!ORUを1つ取り除きデッキから2体目の『神龍印』を特殊召喚!」

 

DEF0

 

「行くぜ!俺は2体のレベル8『神龍印』でオーバーレイ!エクシーズ召喚!現われろランク8『聖刻神龍エネアード』!」 

 

ATK3000

 

「攻撃力3000…!これが聖刻デッキの切り札…!」 

 

「ああそうだ!バトル!『エネアード』と『ウシル』でダイレクトアタック!」

 

「負けたぁ〜!!」

 

十代LP0

 

遊海 WIN!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっぱり強すぎるぜ先生…これがプロの世界か…!」

 

「ああ!そうだ十代!お前が目指す世界にはこれよりも強いデッキを使う決闘者達がいる!飽きるのはまだ早いぜ!」

 

「これが世界かぁ…なんかスゲェぜ!ワクワクしてきた!」

 

「フッ、少しはデュエルの楽しさを思い出したか…精進しろよ?十代?…勉強を含めてな!」

 

「先生〜、そりゃないぜ〜…」

 

「「プッ…アハハハハ!」」

 

 

 

 

 

「でも『ネオス』が除外されちまうとはな〜自分のお気に入りのカードが除外されると…なんか悲しいぜ…」

 

「すまなかったな十代、聖刻の戦い方は相手を妨害しつつ自分の盤面を安定させるデッキなんだ…もう少し別のデッキがよかったか?」

 

「いいや!先生のおかげで世界のレベルが知れた、だから大丈夫だぜ!次に戦う時は勝ってみせる!」

 

「その意気だ十代!お前ならいつか俺を超えられるはずだ、カードを…精霊達を大切にするお前ならな…」

遊海はそう言いながら肩に止まっていたフレアを撫でる…いつのまにか実体化していたようだ

 

《キュルル…ユウミ!十代!見事なデュエルでした!十代も選ばれた決闘者ですね!私が認定します!》

 

「おっ!十代よかったな、神からのお墨付きだぞ?」

 

「ありがとうラー、いやフレア!…というか先生やっぱりすげー…神を仲間にするなんて…」

 

「ああ…もう仲間というか家族だなぁ…、アヤカに翠…トフェニにフレア、そしてウィンダとウェン…転生してこんな家族を作れるなんて思わなかったよ…」

 

《マスター…》

 

「家族かぁ…父さんと母さん、どうしてるかな…あれ…あとだれかいたような…?」

 

「十代…?どうした?」

 

「俺の家族…家族…友達…カード…精霊…!?うぐっ!?」

十代が頭を押さえる…

 

「十代!どうした!?」

 

「頭が…イタイ…!!っぐううぅぅう!?」

 

 

 

 

 

 

 

ジジッ

 

「よろしくお願いします!」

 

《十代…君なら勝てる!》

 

「さぁ!楽しいデュエルにしよう!」

 

 

 

 

 

「バトル!『レッドアイズ』で『ユ●●』に攻撃!」

 

「『ユベ●』の効果!戦闘で破壊されず、このカードが攻撃された時相手の攻撃力分のダメージを相手に与える!」

 

「リバース罠『抹殺の聖刻印』!『トフェニ』を生け贄にして『●●ル』をゲームから除外する!」

 

「そんな!?」

 

《十代…!》

 

 

 

【デュエル終了〜!勝者はマスクマンこと白波 遊海さんで〜す!!】

 

 

 

 

《キサマ…よくも十代に恥を…!喰らえ!》

 

「ダメ!『ユベル』!!!」

 

 

 

 

 

「十代君…カードを…君の精霊を大切にするんだよ…!」

 

 

 

 

ジジッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「十代!!大丈夫か!オイ!!」

遊海は倒れてしまった十代を助け起こす…その顔には脂汗が滲んでいて…

 

「っぐ…あ…」

十代がゆっくり目を覚ます…その瞳からは涙を流していて…

 

「十代!?しっかりしろ!どうした!」

 

「ユベ…ル…」

 

「っ!?十代…まさか…!?」

遊海は青褪める、十代はユベルの記憶…そして幼少期の記憶を封印されていた…それが…

 

「遊海先生、俺は…あなたと会ったことがある…海馬ランドでのマスクのデュエリストとして…それに俺が小さい時の精霊…『ユベル』の事も…!」

 

「…思い出しちゃったか…十代…」

遊海は諦めたかのように呟く

 

「遊海先生…それじゃあ…最初から…!」

十代は身体を起こし遊海を見る…

 

「ああ、改めて…久しぶりだな十代、立派に成長したな…」

 

 

 

 

 

 

 

 

「十代…どこまで思い出した?」

 

「…俺が先生とデュエルした事、それから俺に『ユベル』っていう精霊がいた事…なんで…なんで忘れてたんだ…!!あんなに大切にしてたのに!」

十代は悔しそうに涙を流す…自分の家族…それを忘れていた事を思い出したからだ…

 

「それは…その記憶が封印されていたからだ…」

 

「えっ…!」

 

「十代…俺が知ってる限りの事を教えよう…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ユベルは…お前のお父さんがお前に買い与えたカードだ…そのカードは必然か偶然か精霊を宿していた…。

 

 

その日からお前は変わったらしい、何も無い所に話しかけたり…ユベルとの話しをするようになったり…、そして一番変わったのはお前のデュエルだ。

 

お前がデュエルで負けるとその相手が大怪我をしたり、意識を失う事が起き始めた…最初は同級生、次はガキ大将…そして俺だ…。

 

ユベルの危険性を認識したご両親とお前はユベルを引き離す事にした…KC社の企画した宇宙へのカード打ち上げ計画でユベルを宇宙に送り「宇宙の正しい力」をとりこませようとしたんだ…。

 

結果的に計画は失敗した、ユベルのロケットは宇宙にでてすぐに墜落…地球のどこかに落下したらしい…、その後お前の夢にユベルが出てくるようになった、そしてお前の事を心配したご両親がお前の記憶と精霊の力を科学の力で封印したんだ…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そんな…そんな事って…!」

《十代…》

ネオスが十代に寄り添う…自分の主を心配しているようだ…

 

「先生…ユベルは…ユベルはどこに!」

 

「…わからない、追跡装置もロケットも分解されて地球全土に散らばった…しかし曲がりなりにも精霊だ…力を取り戻したお前の前に…彼女は必ず現れるだろう…ただし!」

 

「ただし…?」

 

「気をつけろ十代、ユベルがお前の前に現れるのは…好意ではなく復讐のためかもしれない…それだけは心の片隅に覚えておいてくれ…わかったな?」

 

「ああ…わかったよ遊海先生!でも俺は…どんな状態でもユベルを受け入れてみせる!」

 

「…頼んだぞ…十代…!」

 

 

 

 

「コラ〜!十代!どこだ〜!!」

 

「アニキ〜!コスプレデュエル手伝って欲しいっす〜!」

 

「アニキ〜どこだドン!」

 

「遊海さ〜ん!」

 

 

 

「ん?みんなが探してるな…行こうか十代!」

 

「ああ、先生…今日はありがとう!俺頑張るよ!」

 

「おうっ!お前の歩む道を楽しみにしてるよ…十代!」

 

 

 

 

 

こうして波乱の二年目は終わりを迎える…そして混沌たる三年目が始まる…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《十代…君に会いにいくよ…ボクの愛を君に届けよう…》

 

 

 

 

 

 

 

 




次回から第三章に入る予定です…が少々お時間をいただきます…詳しくは活動報告にて…。

いつもご愛読いただきありがとうございます!
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