転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話   作:S,K

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三千年の宿命〜死と再生〜

…意識が目覚める…俺は…何を…、目が開かない…体を動かせない…!?痛い…!!痛い痛い痛い!!!

魂を刻むような…身体中を岩で潰されたような痛みが襲いかかる、見えないはずの視界が明滅する…今までで1番の激痛が俺を蹂躙する…!!

 

「がっ…あ…ぐっ…!!」

助けを求めようと声を出そうとするが声らしい声は出ず口に広がるのは鉄の味ばかり…っぐあああ!!痛いいたいイタイィィ!!?頭の先からつま先まで痛まない場所が無い!がぁぁぁ!!!

 

そして俺の意識はブラックアウトした…。

 

 

 

 

 

 

…意識が目覚める…俺は…何を…、目が開かない…体を動かせない…!?痛い…!!痛い痛い痛い!!!

魂を刻むような…身体中を岩で潰されたような痛みが襲いかかる、見えないはずの視界が明滅する…今までで1番の激痛が俺を蹂躙する…!!

 

「い…あ…が…!!」

助けを求めようと声を出そうとするが声らしい声は出ず口に広がるのは鉄の味ばかり…っぐあああ!!痛いいたいイタイィィ!!?頭の先からつま先まで痛まない場所が無い!がぁぁぁ!!!

 

そして俺の意識はブラックアウトした…。

 

 

 

〜〜〜

 

 

 

 

意識が目覚める…俺は…何を…?目が開かない…体を動かせない…!?痛い…!!痛い!!!

魂を刻むような…身体中を岩で潰されたような痛みが襲いかかる、薄目をあけた視界が明滅する…今までで1番の苦痛が俺を蹂躙する…!!

 

「イ…タ…イ…!!!」

かろうじて声が出た…俺は何回これを繰り返したんだろう…

 

「遊海先生!?大丈夫ですか!!しっかりしてください!!」

誰か女性の声が聞こえてきた…助けてくれ…!!

 

「助け…から…痛たい…!!!」

 

「身体…身体が痛いんですね!?」

女性は手を握る…俺は軽く握り返し意思を伝える

 

「わかりました!鮎川先生!翠さん!遊海先生が…!!」

 

そして意識は再び闇に包まれた…。

 

 

 

 

 

 

 

 

「…う…ぐ…ここは…?」

意識が覚醒する…さっきまでの痛みはほぼ無く、ちゃんとした思考ができている…ここは…水の中…?

 

 

「遊海先生、目が覚めましたか?ここは緊急治療室です…強力な麻酔薬と影丸理事長の治療液を使い痛みを抑えています…何があったか覚えていますか…?」

 

マイクから女性の声がする…薄目を開けるとガラスの向こうに鮎川先生、翠、レイの姿があった…

 

「翠…心配かけて…ゴメンな…ハハッ…、何回目かなこのセリフ…」

 

「遊海さん!何が…何があったんですか!誰がこんな事を!!」

 

「アヌビス…三千年前の怨霊…気をつけろ翠、狙われてる…!!」

 

「アヌビス…?『光のピラミッド』のアヌビスですか!?」

 

「そうだ…気をつけろ…奴は三千年前の復讐をしようとしてる…!遊戯と海馬に連絡を…うぐぅ…!!?」

 

「大変!バイタルが…!?」

 

「翠…ニゲろ…ぐぅぅあああ!!!」

再び強い痛みが襲いかかる…そして俺は意識を手放した…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ブザマナモノダナ■■…!】

 

俺の目の前には悪夢で見た悪魔が佇んでいた…

 

【ジブンノカラダヲナゲウチ、ヒトヲスクウ…ヒーローニデモナッタツモリカ?】

悪魔は俺を嘲笑う…

 

「そうだ!ヒーローとは言わない…でも救える範囲の人を助けて前に進む!!それが俺の…白波 遊海の生き方だ!!」

 

【ウソヲツクナ…ソンナカラダデ、ナニヲスクウツモリダ…?】

 

【なっ…うわああ!!?】 

遊海の姿は再び悪魔の姿になっていた…

 

【キサマハ「スクウモノ」デハナイ…「ハカイスルモノ」ダ、ソノミニクイカラダデ、ダレヲスクオウトイウンダ?】

 

【俺は…オレは…人を…未来を良くするために…!!】

 

【受け入れろ…それが貴様の辿る運命…だ!】

 

【ナッ…!?】

目の前に現れた悪魔が腕で遊海を貫く…そしてその身体を一体化させていく…

 

【貴様は俺だ…俺は貴様だ…己の運命を…受け入れるがいい!】

 

【や、やめろ…ヤメロォォ!!?】

遊海の中に力が…負の力が流れ込む…ドロリとした悪意が遊海を侵食する…

 

【さぁ至れ…破王…全てを破壊する魔人よ…!!】

 

【ガアアアア!?!?!?】

 

そして遊海の意識は再び途切れる…。

 

 

 

 

 

 

 

 

ジリリリリ…!!バリーン…バシャ〜…

 

 

 

「ガッ…ぐああぁぁああ!?な…何だ…!?」

意識を失っていた遊海は激しい警報音と痛みで目を覚ます…そこには…

 

『よぉ…迎えに来てやったぜシュウ…!!』

 

「アヌ…ビス…!?」

自身の首を掴み醜悪な笑みを浮かべる怨霊…アヌビスの姿があった

 

『しぶとく生きてたみたいだなぁ…だが餌にはちょうどいい、一緒に来て貰うぜ…!』

 

「ガッ…アアアアアア!!……」

 

 

 

 

 

 

「遊海先生無事っ…!?何だよお前!遊海先生を離せ!!」

 

警報を聞きつけた十代が治療室に駆けつけると狗の顔した巨漢が遊海を担ぎ立ち去ろうとしているところだった。

 

『貴様は…遊城 十代か…、悪いが貴様に用は無い、貴様に手を出すと雇い主が怒るからな…!』

 

「こっちはそんな訳にはいかないんだよ!遊海先生を離せ!うぉおぉぉ!!」

十代はアヌビスに飛びかかるが…

 

『笑止…!フン!』

 

「うわああ!?」

アヌビスの腕の一振りで十代は吹き飛ばされる…

 

『白波 翠…テフに伝えろ、シュウを助けたくば遺跡まで来いとな…さらばだ…』

 

アヌビスは姿を消した…後に残ったのは十代だけだった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「遊海さんが拐われた…!?」

 

「ああ…黒い犬みたいな仮面…?顔をした男だった…」

十代は翠に状況を説明する

 

「それで翠さんに遺跡に来いって…たぶん俺達が墓守の世界に行った場所だと思う…」

 

「ありがとう十代君…すぐに向かうわ!」

 

「ダメだよ翠さん!プロの遊海先生でもあんなにボロボロなんだよ!翠さんも…!!」

 

レイが翠を制止する…遊海のボロボロの姿を見た後では無理もないだろ…。

 

「…それでも行かなきゃならないの…私は遊海さんの妻だもの…!私が遊海さんを助けるの!」

 

「翠さん!俺も連れて行ってくれ!何か助けになってみせる!」

 

「ありがとう十代君…行きましょう!!」

 

「おう!!…くそ、こんな時に剣山が元気だったら…!」 

 

「アニキ…気をつけて…!!」

 

「十代様…!」

 

「大丈夫だ翔!レイ!遊海先生を助け出してみせる!」

そして翠と十代は遺跡へと向かった…。

 

 

 

「お手並み拝見といこうか…」

 

その後ろから赤髪の青年が尾行しているとはしらずに…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『フフフ…来たかテフ!三千年振りだな!貴様とシュウに受けた恨み…晴らさせてもらう!!』

 

「私は翠です!テフではありません!それより遊海さんは…遊海さんは何処ですか!!」

 

『シュウか?あいつならここだ…!』

 

「…」

 

「遊海さん!!」

遊海は遺跡を囲む岩に縛りつけられていた…その顔に生気は無く、吐血したのか足元には血が落ちている…。

 

『ほら…起きろよシュウ!大事な大事なテフがお前を助けに来た…ぞっ!!』

 

「ゴッ…ガボっ!?…グァ…みど…り…来る…な…!!」

 

アヌビスは遊海を殴りつけ無理やり覚醒させる…。

 

「遊海さん!!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ガボッ…!ぐ…あ…」

 

腹部の強烈な痛みと共に意識が叩き起こされる…ここは墓守の…

 

「遊海さん!!」

 

「先生!!」

 

体は動かず…岩に縛りつけられている、目の前にはアヌビスと翠、十代がいた…。

 

「みど…り!来る…な…!!」

 

『フフフ…感動の再会ってところだろうが…すぐにお別れだ!…シュウ…そこで見ているがいい!愛しい愛しいテフが死ぬところをな…!!』

 

「ヤメロ…みどりに…手を出すな…!」

 

『うるせぇんだよシュウ!黙ってやが…れ!!』ボキッ

 

「ぐっ…アアアアアア!?」

足の骨を折られた…!痛みが!!痛い!!

 

「遊海さん!やめなさいアヌビス!!私が相手よ!!」

 

『フフフ…涙ぐましいなぁテフ…お前達は転生しても変わらないなぁ…二人で支えあって魔物を討伐する最強の討伐部隊長…しかしそれも今日までだ!さぁ…闇のデュエルを…!』

 

…ダメだ…このままじゃ翠が…!!

 

 

 

 

 

 

 

『さぁ…約束を果たしてもらいましょうか!ハグっ!』  

 

「あ…嫌…!」

 

 

『さぁ…人形に…!!』

 

 

 

 

 

 

 

もう…あんな思いはしたくない!!できる事は…この瀕死の体でできる事は…!!

 

瀕死……イチかバチか…神様…頼む…!!

 

 

 

 

「ブッ!!」ベチャ

 

『ん?シュウ…何のつもりだ…?』

遊海はデュエルを始めようとするアヌビスに血を吹きかける

 

「オイ…一回勝っただけで勝ったつもりになるなよ化物…!」

 

『何だと…?そんなボロボロで何ができる…?既にデッキすら持てる状態じゃないだろう?』

 

「デッキが持てなくてもやれる事はあるさ…!…思い出したぞ三千年前の貴様の事を…!」

 

『何…?』

 

「貴様はアクナディンの従者だった!そしてお前は神官セトが復活した時のために生きたままミイラにされた!お前の魔物を見たから知っているぞ!『死にたくない!』『助けてくれ〜!』って命乞いしながらスカラベに喰われてたよなぁ!!」

 

『貴様…!!減らず口を…!!喰らえ!!』

 

「ゴブッ…!!」

 

「遊海さん!ダメ!アヌビスを刺激したら…!」

翠は遊海を止める…普段の遊海からは考えられない暴言…遊海は…何故そんな事を…?

 

「ハァ…ハァ…そしてオレは戦争の後、隠された貴様の棺を見つけ出して砕いた!ファラオに…王宮に被害を出さないように…!セト様に伝えたらなんと言ったと思う?『流石だシュウ!貴様がアクナディンの最後の策を防いだ!アテム王もよろこ…』」

 

『黙れ…黙れダマレダマレェェェ!!!』ガスッ…グシャ…

 

「ガッ…ガバッ…!!!」

 

「先生!!」

 

『貴様…余程死にたいらしいな…!!ならばお望み通り…死ぬがいい!!「デス・メテオ」!!!』

 

激昂したアヌビスはダメージを与える魔法を発動させる…それは紅い隕石となり遊海に直撃した。

 

「…ああ…予想通りだ…」

 

ズガーン…ボゥ……

 

「遊海さん!!!」

 

「先生…嘘だろ!嘘って言ってくれよ!」

 

直撃した隕石は遊海を包み燃え上がる…しばらくあった人影も既に消失している。

 

『フハハハ…死んだ…死んだぞ!!我が仇敵よ!先に冥府に落ちるがいい!!』

アヌビスは笑う…指令などどうでもいい!復讐こそ我が宿命なのだと…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それはどうかな?」

 

 

 

 

 

 

『なんだと!?』

遊海を焼き尽くした炎から遊海の声が響く…そして…

 

「お前なら挑発すれば激昂して、俺を殺そうとすると思った…残念だが…俺は不死身だ!」

赤い服を纏った遊海が炎の中から現れる…満身創痍だった肉体はほぼ完璧な状態に戻っている…、その姿は不死鳥のようだった…。

 

 

『なんだと〜!!?』

 

「遊海さん!!」

 

「先生!!」

 

「これは一つの賭けだった…貴様を挑発し俺の身体を消滅させる…そして俺の特典で超速再生する…上手くいって良かったよ…。」

 

『オノレェ!!』

 

「さぁアヌビス!決着をつけよう!!貴様を倒すために俺は…禁忌を犯す!!アヤカ!」

 

《はい!マスター!!信じていました!》

 

実体化したアヤカがデュエルディスクとデッキケースを投げ渡す

 

「ありがとう…さぁ、リベンジマッチだ!」

 

『小癪な!再び冥府に送り返してやる!!』

 

 

 

 

 

 

 

       『「デュエル!!」』

 

 

 

 

 

遊海LP4000

アヌビスLP4000

 

 

 

 

 

 

「俺のターン!ドロー!」

 

「手札から『青き眼の乙女』を召喚!」

民族衣装を着た青い瞳の少女が現れる ATK0

 

「カードを一枚伏せてターンエンド!」

 

遊海LP4000

乙女 伏せ1  手札4

 

 

 

『何が禁忌だ!攻撃力0の弱小モンスターを出してエンドとは!もう一度死ぬがいい!』

 

「遊海先生!大丈夫なのかよ!!」

 

「心配するな十代…こいつらは…強いぞ!」

 

 

 

 

『我のターン!ドロー!』

 

『手札から「強欲な壺」を発動!2ドロー!…フハハハ!さぁ…焼き直しだ!』

 

「来るか…!」

 

『手札から『トラップブースター』を発動!手札の「スカラベの大群」を捨てて効果発動!手札から「光のピラミッド」を発動!』

アヌビスの背後に輝くピラミッドが現れる

 

「その瞬間!手札から『増殖するG』を発動!このターン、相手が特殊召喚するたびに一枚ドローする!」

 

『そんなの関係ねぇんだよ!!ライフを500づつ払い「スフィンクス・テーレイア」、「アンドロ・スフィンクス」を特殊召喚!』

女顔のスフィンクスと獣人のスフィンクスが現れる

ATK2500

 

ATK3000

 

アヌビスLP4000→3000

 

「2ドロー!」

 

『そして「サイクロン」を発動!「光のピラミッド」を破壊!効果により『テーレイア』と「アンドロ」を破壊し除外する!』

 

「自分のモンスターを破壊…?いったい何を!?」

 

「来るわ!」

 

『我がライフを500払い…現われろ!「スフィンクス・アンドロジェネス」!!』

二つの顔を持つスフィンクスが現れる ATK3500

 

アヌビスLP3000→2500

 

「1ドロー!」

 

「攻撃力3500…!遊海先生!!」

 

『さらにライフを500払い効果を発動!自身の攻撃力を3000アップする!』

 

ATK6500

 

アヌビスLP2500→2000

 

「なっ…攻撃力6500!?遊海先生はこれでやられたのか…!!」

 

「大丈夫よ十代君…見ていて…」

 

「翠さん…?」

 

『「アンドロジェネス」!弱小モンスターを叩き潰せ!!』

 

《ガオォォ!!》

 

アンドロジェネスの拳が乙女を捉え叩き潰そうとする…!

 

「先生!!」

 

 

 

 

《La〜…》

 

 

 

 

 

ピカーン…!!

 

『何!?』

 

その時、乙女の身体が輝き強い光を放つ…そして…!

 

「三千年の時を超え…降臨せよ!我が友の魂!『青眼の白龍』!!」

 

《ギャオオオン!!》

 

乙女の光が形を成し伝説の白き龍が現れる ATK3000

 

『なっ…「白き龍」だと〜!?』

 

「『ブルーアイズ』だって!?あのカードは海馬社長と精霊のカイバーマンしか持ってないはず!?」

 

アヌビスも十代も驚きの声を上げる…デュエルモンスターズにおける最強のドラゴン…それが降臨したのだから…。

 

「翠さん!?なんで…なんで『ブルーアイズ』が!?」 

 

「忘れてない?十代君…私達は転生者、遊海さんは元々持っていたの…『私達の世界のブルーアイズ』を!」

 

「持ってたの〜!?」

 

「ええ、でも遊海さんは世界の混乱を生まないようにあのデッキを封印してたの…それが今…開放されたの!」

 

『しかし何故だ…何故女から『白き龍』が…!?』

 

「『乙女』の効果…自身が攻撃された時に表示形式を変更して攻撃を無効にする、そしてデッキ・手札・墓地から『青眼』を特殊召喚する!」

 

DEF0

 

『くっ…オノレェ…!手札から「治療の神ディアンケト」を発動…ライフを1000回復する…』

 

アヌビスLP2000→3000

 

『ターンエンドだ!そして「アンドロジェネス」の攻撃力は元に戻る…が!伝説の龍でも神獣の長には敵うまい!!』

 

アヌビスLP3000

アンドロジェネス 手札1

 

 

 

 

「アヌビス!貴様の三千年の妄嫉…今ここで打ち砕く!」

 

 

「俺のターン!ドロー!!」

 

「手札から装備魔法『ワンダーワンド』を『乙女』に装備する!効果により攻撃力が500アップする!さらに『乙女』のさらなる効果発動!デッキからいでよ!2体目の『青眼』!!」

 

『何!?2体目だと!?』

 

《ギャオオオン!!》 ATK3000

 

「さらに『ワンド』の効果!『乙女』とこのカードを生贄に2ドロー!」

 

「そして手札から『ドラゴン・目覚めの旋律』を発動!手札の『太古の白石』を捨ててデッキから3体目の『青眼』と『ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン』を手札に加える!」

 

『3体目だと!?』

 

「遊海先生!もしかして…!?」

 

「十代!見せてやろう!俺達の世界の新たな『究極竜』を!手札から『融合』を発動!場の2体と手札の『青眼』を究極融合!!」

 

3体のブルーアイズが光輝き合体する!

 

「最強の白き龍達よ!その身を昇華し覚醒せよ!!融合召喚!『真青眼の究極竜』!!」

 

真の力を開放した最強の究極竜が現れる ATK4500

 

《ギュオオオン!!》

 

「すげぇ…かっこいい…!!」

十代はデュエル中だという事を忘れて真究極竜に釘付けになる…憧れのモンスターの進化した姿…それを見て十代はワクワクが止まらなかった…。

 

《グルルル…!!》

アンドロジェネスは余りの迫力にあとずさる…

 

『し、しかし攻撃を受けてもライフは残る!!それに手札には『死者蘇生』がある!次のターンで…』

 

 

 

 

「次のターンがあると思うか?」

 

『何!?』

 

「俺は儀式魔法『カオス・フォーム』を発動!」

 

「儀式魔法!?まさか!」

 

「手札の星8『白き霊龍』を墓地に送り…儀式召喚!白き龍よ…混沌の力を宿し!さらなる進化を遂げよ!『ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン』!!」

 

闇の力を得た混沌のブルーアイズが現れる ATK4000

 

『なっ…あ…!?』

 

「闇の力を持った儀式モンスターのブルーアイズ…すっげぇ〜!!」

 

「バトルだ!『カオス・MAX』で『アンドロジェネス』を攻撃!『混沌のマキシマム・バースト』!!」

カオスMAXの全身から放たれたビームがスフィンクスを貫き破壊する

 

『ぬぐおおぉぉ!?』

 

アヌビスLP3000→2500

 

「真究極竜よ!怨念を打ち砕け!!『ハイパー・アルティメット・バースト』!!」

 

三条の光線が混ざり合い螺旋を描きながらアヌビスに直撃した…

 

『ぬぐああぁぁぁっ!!?』

 

アヌビスLP0

 

遊海 WIN!

 

 

 

 

 

 

 

「ハァ…ハァ…やったぞ、翠…十代…!」

 

「遊海さん!良かった…良かったです〜!!」

 

「遊海先生!アンタ…すげぇ…すげぇよ!!最高だ!!」

翠と十代が遊海に飛びつく…

 

「ああ…ありがとう!お前達がいたから頑張れ…うぐっ!?力が…抜け…る?なんで…?」

 

「遊海さん!!どうしたんですか!?」

 

突如遊海が倒れ込む…その腕には黒いデスベルトと茨が巻き付いていた…

 

「おい…嘘だろ?俺の身体は一度消滅してるのに…なんでまだあるんだよ…!!」

デスベルトからはオレンジ色のエナジーが放出され続けている…それは膨大な量で…

 

「チクショウ…全部アイツの手のひらの上ってか…うぐっ…あああ…!」

遊海は痛みに顔を歪める…その吸収のしかたはドーマの時よりも荒っぽいものだった…

 

「遊海さん!しっかりしてください!遊海さん!!」

 

「遊海先生!翠さん!…何かマズいぜ!?」

 

「なに…?!…おいおい…冗談だろ?」

 

倒れ伏したアヌビスの肉体から黒い闇が溢れ出しジャッカルの顔を作り出す…

 

【コノ恨み…はらさでおくかぁ…!!】

 

「オイオイ…大人しく成仏してくれよ…?俺はもうオケラだぜ…ぐぅぅぅ…!」

 

「往生際が悪いぞアヌビス!!デュエルに負けたんだから大人しくしてろよ!?」

 

【キエ去るのなら…お前達もミチヅレダ!!】

闇が膨れあがる…

 

「翠…十代…お前達だけでも逃げろ…!お前達だけでも!!」

 

「遊海先生!?何を言ってるんだよ!!俺はレイと翔と約束したんだ!先生を連れて帰るって!!」

 

「遊海さん、私が…あなたを置いていけると思います…?」

 

「バカヤロー…これじゃあ俺が身体張った意味が…ないじゃないか…」

 

【キエ去れ!シュウ!テフ〜!!】

大口を開けたアヌビスが俺達に迫る…せめて…あと1手があれば…!

…俺はなんとか身体を起こし2人を抱き寄せ、庇う…気休めかも知れないが…少しでも…!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ポーン…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その時、不思議な事が起こった…

 

 

 

 

 

 

 

 

《魔導波!!》

 

【グオオァァァ!?ナンダァァ…!?】

 

『……』

 

【オ…オマエは…!!?】

 

『……!!』

 

《彷徨いし怨霊よ…浄化せよ!!いくぞ!》

 

《はい!お師匠様!!》

 

『『黒爆裂破魔導!!』』

 

【グアアアアアアアア…!!】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

痛みが…闇が来ない…なんでだ?

 

俺は閉じていた目を開ける…そこは普段通りの遺跡に戻っていた…変わったところは…空気が澄んでいるという事だけだった…。

 

「あれ…アヌビスは…?私達…助かったの?」

 

「そうみたいだ…一体何が…?」

 

「とにかく…2人が無事で…よか…った…」

遊海はそのまま倒れ伏す…限界量までデュエルエナジーを吸い取られ意識を保つのは限界だった…。

 

「遊海さん!しっかりしてください!遊海さん!!」

 

「翠さん!早く先生を保険室に…!」  

 

 

 

 

 

 

 

「フン、精霊の力を使うプロデュエリストか…面白い…利用するだけさせてもらうとするか…」

 

 

 

 

 

 

 

「ユベル様…アヌビスが破れました…しかしそのおかげで膨大なエナジーが集まりました…もう少し…、もう少しです!!」

 

《フフフ…楽しみだよ!憎たらしい白波も十分仕事をしてくれた、仕込みも終わった!ああ十代…!早く会いたいよ…!》

 

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