転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話   作:S,K

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今回は切りがいいので少し短めです、すいません!  
その代わりに後書きにオマケがあります!


バトルシティ開催2日前

 今日は金曜日。転生して約1週間がたったそして …今俺は部屋で倒れていた…。

「だ…大丈夫ですかマスター…?」

「うん大丈夫ではない…な」

何故こんなに俺がボロボロなのか、それは月曜日に遡る。

 

 

 

         ~4日前~

 

 

「マスター!緊急事態です!起きてください!!」

「ぐぇっ!!?」

俺が寝ているとアヤカが腹に突進(ダイレクトアタック)してきた…、これが美少女ならいいのだが相手は機械である。

「あ、アヤカさんどうしたのこんなに朝早く…」

時間は朝7時半、駅などは学生や会社員で一杯の時間だろう。

「わたしがスリープモードを解除したら隣にこれが!」

そういってアヤカは機体の上に載せてあった封筒を渡してくれた。表には「白波 遊海様へ」と書いてある。

「もしかして神様からか…?」

俺は封筒を開き内容を確かめる。

 

「拝啓白波 遊海殿

 

 久しぶりだの!神様じゃ。転生して1日、どう過ごしたかの?お主なら上手く、その世界に馴染めるじゃろう。

 さて、お主に手紙を書いたのは他でもない1つ連絡を忘れてたからそれを伝えるためじゃ。

お主は転生して自分の体が変わっている事に気づいたじゃろう、それはワシが遊戯達に合わせて調整したからじゃ、それでバトルシティのデータを書き込む時、職業欄があった、今お主の肉体年齢は17才。

さすがに無職は、申し訳ないから童実野高校に編入しておいたから学校に行ってほしい。

今回の連絡は以上じゃそれではまた今度、さらばじゃ!

                 敬具 神様より」

 

 

 

 

「ねぇ…アヤカちょっと検索して欲しいんだけど…。」

「はい、なんでしょう…?」

「童実野高校の始業は?」

「検索中…わかりました8時15分です。」

「ここからの所要時間は?」

「徒歩で20分です」

「今の時間は…?」

「…7時50分です。」

「……。」

「……?」

 

「遅刻だっ~~~!!?」

 

 

 

 

 

 …そんなこんなで俺はまた高校に通う事になった、生前は勉強が苦手で高校を卒業してホッとしたんだけど、なんでまた通わなければならないんだろうか…。

そのあと?無事に高校には着いたよ?息も絶え絶えだったけど、それで編入したクラスが遊戯さんと同じクラスでお互いに驚いたり、たまたま登校していた海馬さんに曲がり角でぶつかって目をつけられそうになったり(服装はいつもの針金コートだった、特例だそうで…。)

勉強?公式とか英語全く解りません、アヤカがいなければヤバかった。

ただ収穫もあった、まずは世界史。古代の文明に俺の世界になかった文明「アビス文明」があった、さらにその王の名前が「ナッシュ」、確実にあのナッシュですありがとうございます。

さらに日本史の教科書の豆知識に戦国武将「喜楽 壮八」、完全にギラグです本当にry

あとようやくバクラに会えた、見た目は優男なんだけどアヤカ曰く「完全に千年輪に魂を囚われてますね、あれ闇人格が演技してるだけなんじゃ…?」とのことで。

 

 

そして怒涛の平日が終わりやっと帰宅、まさかこんな事になるとは思わなかった。

「マスターこの数日間勉強を頑張りましたもんね、まさかデッキ構築の亜空間を勉強に使う羽目になるとは…。」

そうなのだ、亜空間なら時の進みが遅いから勉強に使えると思い使ったが…あまり長く居すぎると精神力がゴリゴリ減らされると判明。寝ても完全に疲れは取れずボロボロのまま学校へ…、勉強ではもう使わない事にしよう。

 

「マスター、今日明日はしっかり休んでください。

明後日からが本番なんですから…。」

そう、今日はバトルシティ2日前、遊戯や城之内は準備に追われている。そして…ついに俺の計画が始動するのだ…しかし。

「わかったよアヤカ…、なにかあったら起こしてくれ…ガクッ」

今は疲れをとることを優先しよう…。ベットに投げ出された体は弛緩し意識は緩やかに沈んでゆく……。

 

「おやすみなさいマスター…良い夢を…」

アヤカの声を聞きおれ意識は安寧の闇に包まれた。

 

 

 

 

 

 

 ここはどこだろうか…、俺は部屋で寝たはずだけど…?…体が自分の意思で動かせない…?

しかし足は地面を踏みしめ歩いている、どうゆうことだ?まるでVRのチュートリアルをしているような…。

辺りは夜…どこかの裏路地だろうか…。

「おい、そこのお前!」

誰かが話しかける、体が振り返ると黒いローブかなにかを着た男が決闘盤を構えている、そして体も何事かを言った後決闘盤を構える…頭がはっきりしない、相手の声が聞こえるのに体の声が聞こえない。 

そしてデュエルが始まる、体が緑色のモンスターを召喚し攻撃する、相手は罠カードで防いだ。視界もはっきりしない…薄いモヤがかかっている。

黒い相手は手札を交換しつつ守りを固める、体は攻めるが攻めきれない…すると。

「悪いな§##§!俺様の勝ちだ!

現れろ▲▲▲▲▲▲!!」

相手は手札を掲げ巨大な何者かを召喚する、だめだ耳も聞こえなくなってきた…。

「~~!!」

体が吹き飛ばされ倒れこむ、そして物陰から現れる黒い人影…体は痛めつけられ1枚のカードが奪われる。

「さらばだ$$#$!フハハハ!」

「返せっ…!!オレの『真紅眼』を…返せ!」ガスッ

「ぐっ…。…」

その時俺は見た…道端に転がるビンに、倒れ伏す城之内の姿を!!

「!!城之内さんっ!?」

 

 

「…スター!大丈夫ですか!マスター!?」

 

 

はっ!

アヤカの声で目が覚める、俺はベットの上にいた。

「よかった目が覚めましたねマスター、びっくりしたんですよ~いきなり魘され始めて大汗かいて…。」

体を見ると寝間着が濡れている、時間は朝の5時…、ほぼ半日寝ていただろうか。

「また何かの干渉を受けて魂が離脱してるんじゃないかと心配したんですよ?」

魂…離脱…憑依…まさか!

「アヤカ!城之内の居場所を検索!大至急!!」

「り了解です、検索…、発見。ん?こんな朝早くに海岸?

あれ…少し生命力が弱っているような…?」

「大変だ!!」

俺は上着を羽織り外に駆け出す!

「ちょっとマスター?!どうしたんですか!?待ってください~!」

アヤカも慌てて遊海を追いかける。

数分後城之内を探していた遊戯と合流、城之内は昨夜目の手術を控えた妹の病院にいくはずだったが訪れず、家にも帰らなかったらしい。

俺は夢で見たことを遊戯さんに伝え城之内を探す、暫くして本田と一緒にバイクで現れたボロボロの城之内から真紅眼がグールズによって奪われた事が判明したのだった。

その後本田と共に病院に着いた城之内は手術前の妹静香と対面、その後手術は行われ無事成功したらしい。

 

 

そしてバトルシティ当日を迎える…。

 

 




~これは少し遠くしかし近くに迫った未来の話~


 ようやくここにたどり着いた。城之内が倒れ、その魂の行方をアヤカと共に追跡しついに敵の本拠「アトランティス」にたどり着いた。
「マスター、この通路の先です多数の魂が囚われている場所は…」
アヤカがそう俺に伝えてくる…俺は歩みを早める。
暗い通路を抜けた先に広間が広がる、その壁には…無数の人達が石板に囚われていた。
昔のギリシャ風の服をきた男性、ドレスを着た女性、スーツを着た眼鏡の少年…、そのなかに探していた石板が…あった!

そこは広間の祭壇に近い壁に並んでいた…、表遊戯と城之内の封印された石板、俺は二人を見つけるために別行動をとっていた。
「今助けるぞ二人とも…!ツッ誰だ!?」
「よくここにたどり着きましたね、異界からの転生者…白波 遊海!」
「お前はダーツ!?」
俺の後ろには緑と黄色のオッドアイの男、秘密結社「ドーマ」の首魁ダーツが立っていた。
「転生者の強大な魂…オレイカルコスの神に相応しい…」
「ただではやるもんか!俺は二人を連れ戻す!」
お互いに決闘盤を構える…
        「「デュエル!」」
           ・
           ・
           ・
「行け、『オレイカルコス・シュロノス』!
『アポクリフォート・キラー』を粉砕せよ!」
「マズイ!アヤカ!キラーから離脱しろ…ぐっ、うわあああ!!」
遊海LP 2800→0
ダーツ WIN


「マスター!しっかりしてください!気をしっかり持って!?」
「無駄だよ精霊、彼の魂はオレイカルコスの結界に捕らわれた。彼はオレイカルコスの神の生け贄になるのだ!」
そしてゆっくりと結界が収縮する…俺もここまでか…。
「アヤカ…俺はこれから少し無茶をする、お前は俺がこれから渡すモノを持って離脱しろ…!」
「しかし…マスター!」
「いいから…頼む!」
「…わかりました、命令を実行します。」
「あぁ、いい子だ…、『千年玉』よ!俺に一時の力を!!」
そして力を込めて結界を殴りつける、そして結界の三重壁を砕きアヤカと共に脱出する。
「!?結界を砕くか!しかし逃がしはしない!」
結界が俺に迫る次に捕まったら終わりだろう…しかしその前に!!
「うおりゃっ!!」
俺は遊戯と城之内の封印されている石板に腕を突っ込む、腕は石板を砕かず通り抜ける!
「アヤカ!これを持って逃げろ!!!」
突っ込んだ腕を引き抜き、引き抜いた手に掴んだ赤と黄色の光の玉をアヤカに投げ渡す!そして…
「マスタァァァァー!!!?」
同時にアヤカに持たしていた「強制脱出装置」を発動させアヤカを離脱させる…これで役割は果たせたかなぁ…
「くそッ、貴様!!選ばれし魂を!?」
緑色の光が俺に迫る…。あとは頼んだぞ…遊戯!!
俺の意識はそこで途絶える。
あとに残されたのは遊海の肉体、そして図柄の消えた石板、新たに帽子を被った男が描かれた石板だった。




「ついに海中から出現した古代都市アトランティス!ドーマの野望を止めるために侵入した私たちが見たものは!
嘘!?なんで遊海がここに!?」
「次回『立ちはだかる強者 強襲の遊海!』デュエル・スタンバイ!」

バトルシティ編終了後執筆予定!

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