転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話   作:S,K

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対十代〜忠義の天使〜

ゴギッ

 

 

 

「痛てぇっ!?イタタタ!?」

 

意識を失っていた遊海は強い肩の痛みで覚醒する…。

 

「ふぅ…遊海先生ごめんなさいね、肩を填めたから痛かったでしょう?もう大丈夫だから…」

 

「鮎川先生…という事は保健室か、すいません…」

 

「いいのよ、高い所から落ちたんですって?よく捻挫と脱臼だけで済んだわね…しばらくは安静にしてくださいね!」

そう言って鮎川先生はベッドを後にした…そして…

 

「遊海さん!大丈夫ですか!?」 

 

「翠…」

入れ替わりに翠がやってくる

 

「十代君から聞きましたよ!ミスターTに襲われたって!!大丈夫なんですか!?」

 

「心配かけて悪いな…身体は大丈夫だ、でも…少し心には効いたな…精神攻撃はやめてくれよ…」

そう言いながら遊海は胸を抑える

 

「いったい何が…」

 

「彼奴…闇マリクの姿で襲ってきやがった、デッキすらもそのまま…しかも幻覚でのダメージ…精神衰弱だぜ…フレアがいなければ闇に呑まれてた…」

 

「…本当に遊海さんを斃しにきてますね…でもなんで闇マリクに…」

 

「俺にとって一種のトラウマになってるからな…不死になる前の凄まじい痛み…未だに記憶の底に残ってたよ…」

その瞳には遊海らしくもない怯えの感情があった…

 

「遊海さん…大丈夫…大丈夫、貴方は強い人です…今までも乗り越えてきたんですから…」

 

「翠…ありがとう…」

翠は遊海に優しく抱きつき背中を撫でる…それだけでも遊海の心は癒やされていった…

 

 

 

 

 

「しかし…どうやってミスターTは俺のトラウマを見抜いたんだ?」

 

「えっ?たしかミスターTには心の闇を読む力がありませんでしたっけ?」

 

「いや…そうなんだけど…何か違和感を感じるんだ、まるで実際の闇マリクを見てきたみたいに…う〜ん…」

 

遊海は頭を捻る、闇マリクが存在したのは約10年前…ダークネスはバトルシティ決勝で干渉してきただけだったから闇マリクを知らない可能性もある。

しかし遊海の前に現れた偽マリクは限りなく本物に近い思考・態度・テクニックだった、ダークネスはどこから情報を得たのだろうか…。

 

「遊海さん!喉乾きましたよね!何か持ってきます!」

 

「ああ、ありがとう翠」

 

 

 

 

 

 

 

 

「失礼する!!鮎川先生はいるか!怪我人だ!」

保健室に誰かが駆け込んでくる…この声は…

 

「オブライエン君!吹雪君!?どうしたの!!」

カーテンの向こうで鮎川先生が驚いている…そうか、●○●○に襲われたのか、なんだ…? 俺は何を思った?確か…重要な情報を……!?

 

「っ…!?頭が…割れる…!!またかよっ!?」

 

激しい頭痛と共に意識が暗転する…

 

 

ジジッ

 

 

 

 

 

《岸波殿、マスターを頼みます…マスターは人との繋がりが必要なのです…!》

 

 

「わかった!心配するな●○●○、精霊がいる者同士気にかけるよ」

 

《マスターを頼みます…!》

 

ーこの…記憶は…?ー

 

 

ジジッ…

 

 

 

 

 

 

 

 

「遊海先生!!大丈夫か!遊海先生!?」

 

「…十代…か…なんで…」

意識を取り戻すと十代が俺の身体を揺さぶっていた…

 

「オブライエンから吹雪さんが襲われたって聞いて駆けつけたんだ!そしたら遊海先生の呻き声が聞こえて…」

 

「そうか…すまない、というか吹雪が襲われた?何があった!」

 

『それはオレから説明します、遊海プロ』

十代の後ろからオブライエンが現れる

 

「オブライエン?確かウェスト校に帰ったはずじゃ?」

 

『オレの雇い主…ペガサス会長から新たな任務を受けて密かに戻ってきていました、実は…』

 

オブライエンによるとアカデミアで起きたカードの黒化現象が世界的に発生し調査の結果その中心がアカデミアである疑いが浮上、そしてそれに関係していると思われる男・藤原 優介を追っているうちに旧寮にて何者かの襲撃を受けていた吹雪を発見、助け出したそうだ…。

 

 

 

 

 

 

『十代、調査の結果「藤原 優介」という男はアカデミアに在席していた…しかし約4年前から行方がわからなくなっているそうだ…そして彼は独自に何かの実験をおこなっていたらしい』

 

「4年前…なぁ、遊海先生は何か覚えてないのか?先生はアカデミアの出来た時からいるんだろう!」

 

「…わからない」

 

「えっ…?」

 

「わからないんだ、()()()()()()()()()()()()()()()…!」

 

遊海は頭を抱える、名前を聞いても何一つ記憶が無い…しかし何かを知っているはずだと…

 

《十代さん、マスターと私は何者かに記憶の改ざんを受けた可能性があります…!》

 

「ミスアヤカ…それは本当なのか?」

実体化したアヤカにオブライエンは問いかける

 

《はい、私とマスターには特定期間の記憶と藤原 優介という人物に関する記憶がありません、翠もそうです…彼女も藤原という名前に心当たりがないそうなので…》

 

「アヤカ、その記憶を戻す事はできるのか?」

 

《私には不可能です、しかし…何か強い衝撃…肉体的・精神的に強いダメージをあたえればあるいは…》

 

「…方法はある」

 

「「なんだって!」」

遊海は記憶を戻す方法を思いついたようだ…

 

「賭けだがこれしかないだろう…場所を移そう、オブライエン…吹雪を見つけた場所に案内してくれ…!」

 

「わかった、貴方がそう言うのであれば…」

 

そして遊海達は保健室を後にした…

 

 

 

 

「遊海さん!飲み物を…いない!?何処行ったんですか〜!?」

 

「翠さん…!」

 

「吹雪君!?どうしたの!?」

 

「遊海先生達は廃寮に…!ボクもそこ連れていってください…!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アカデミア・廃寮

 

「っ…頭がガンガンする…!」

俺は十代達と共に廃寮を訪れた…そこに近づくに連れ頭痛は痛みを増していた…そして遂に吹雪のいた場所へと到着する…。

 

『遊海プロ、到着だ…ここで吹雪は何者かに襲われていた…』

 

「遊海先生…いったいどうするんだ?強い衝撃を与えるなんて…」

 

「簡単な話だ十代…オレとデュエルしてくれ…!全力で!!」

遊海は身体をふらつかせながらデュエルディスクを構える…

 

「デュエルで記憶を呼び覚まそうっていうのか?でもそんな状態で…」

 

「十代…ただのデュエルじゃだめだ…闇のゲームレベルの衝撃でなければな…!」

 

『遊海プロ!それは危険だ!闇のデュエルは命を…!』

 

「先生!流石に俺も反対だ!普通のデュエルで…!」

 

「…ならばその状況にするしかないか…」

その瞬間、遊海の身体から闇が溢れ出す…!

 

《マスター!?何を!》

 

「目覚めよ…破壊の残滓…我、全てを破戒する者なり…!!!」

遊海を黒い闇が覆い尽くす…!

 

《マスタ…ソレ…ダメ…!!!》

アヤカは実体化を維持できずに消えてしまう…

 

『何が…何が起きている!!』

 

「遊海先生!!」

《十代…気を引き締めろ!来るぞ!》

 

「ユベル!来るって…何が!」

 

 

 

 

遊海を覆う闇が爆ぜる…そして…

 

【オオォォォオ…GAaaaaaaa!!!!】

闇の中、遊海の身体は変質していた、黒い2対の翼…紋様の入った黒い身体…そして全ての生物を畏怖させる咆哮…それは…

 

『まさか…嘘だろ…!』

 

「破壊の悪魔…!なんで…!」

 

【こうでもしなきゃ本気で来ないだろ、十代…!!】 

遊海は自らの意思で身体を悪魔へと変えたのだ…!

 

 

 

 

 

 

 

【ゴボッ…!流石に拒絶反応があるか…しかし頭ははっきりした…!】

遊海は血を吐き出す…その意識は完全には呑まれてはいなかった…

 

「遊海先生…その姿は…!」

 

【オレが悪魔へと墜ちた姿…ティエラは消滅したが…力の残滓で無理やり変質した、お前が我を倒さなければまた暴走する…!!】

 

「なっ…!?」

 

【さぁかかってこい!世界を救う覇王!貴様を倒し我は再び神に…!!違う!記憶を…!!】

 

「遊海先生…デュエルだ!!すぐにあなたを開放してやる!!」

十代はデュエルディスクを構える

 

【フハハハハ!さぁ来るがいい!我を打ち倒せ!覇王よ!!】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【「デュエル!!」】

 

 

 

 

 

 

 

十代LP4000

デビルLP4000

 

 

 

 

 

 

「俺のターン!ドロー!」

「『ダンディ・ライオン』を守備表示で召喚!」

タンポポの身体を持ったライオンが現れる DEF300

 

「カードを2枚伏せてターンエンド!!」

十代LP4000

ライオン 伏せ2 手札3

 

 

 

 

 

【オオォォォ…!!】

 

「遊海先生…!!」

 

【我は…全てを破壊する者…貴様をハカイする!!!】

 

 

 

 

 

 

【我のターン!ドロー!】

【手札から『トレード・イン』を発動!レベル8『堕天使スペルビア』を墓地に送り2ドロー!】

 

【さらに手札の『堕天使イシュタム』の効果発動!手札の『堕天使マスティマ』と共に墓地へ送り2ドロー!】

 

【そして魔法カード『堕天使の追放』を発動!デッキの『堕天使の戒壇』を手札に加え…そのまま発動!墓地の『堕天使スペルビア』を守備表示で特殊召喚!さらに効果により『堕天使イシュタム』を特殊召喚!】

丸い身体を持った悪魔と自殺を司る天使が現れる DEF2400  ATK2500

 

【ソシテ手札から『堕天使ユコバック』を守備表示で召喚!効果により『背徳の堕天使』を墓地へ送ル!】

地獄の釜の番人が現れる DEF1000

 

【バトルだ!『イシュタム』で『ダンディ・ライオン』ヲ攻撃!!】

黒い羽の嵐がライオンを破壊する

 

「その時!『ダンディライオン』の効果により『綿毛トークン』2体を特殊召喚!」

小さな綿毛が現れる DEF0×2

 

【カードを2枚伏セテターンエンド!】

 

デビルLP4000

スペルビア イシュタム ユコバック 伏せ2  手札2

 

 

 

 

 

「ハアッハアッ、十代!遊海先生!!…そんな…!?」

 

「嘘だろ…!なんでっ…!」

 

「なっ…なんで悪魔がここにいるドン!?」

 

「まさか遊海先生が…また…!」

 

「十代君…遊海先生…!なんで…!」

 

「遊海さん!!な、何をやってるんですか!!」

 

翠・吹雪・翔・剣山・明日香・万丈目がやってくる、吹雪から場所を聞き出したのだろう…吹雪は車椅子に乗っている…

 

 

 

「翠さん…」

 

【来ルナ翠…!これは我の問題ダ!我はコのデュエルで世界をハカ…記憶を取り戻ス!!】

遊海の意識は徐々に蝕まれていく…

 

「遊海さん…せっかく元に戻れたのに…!なんで!!」

 

「翠さん!先生は必ず元に戻す!だから見ていてくれ!!」

 

 

 

 

 

 

「俺のターン!ドロー!」

「綿毛トークン2体を生贄に『ネオス』を召喚!」

宇宙の波動を受けた戦士が現れる ATK2500

 

【来タか、優しき闇の戦士ヨ…!今度こソ打ち倒ス!!】

 

「魔法カード『Hーヒート・ハート』を発動!『ネオス』の攻撃力を500アップし貫通能力を得る!」

ネオスが炎のオーラを纏う ATK2500→3000

 

「バトル!『ネオス』で『スペルビア』を攻撃!ラス・オブ・ネオス!!」

白き戦士の手刀がスペルビアに迫る!

 

【甘イぞ覇王!!『イシュタム』の効果ヲ発動!我がライフ1000をコストに墓地ノ『背徳の堕天使』の力を得る!その効果により『ユコバック』をリリースし『ネオス』ヲ破壊する!その後『背徳の堕天使』をデッキに戻す!】

 

「なっ!?相手ターンに墓地からトラップだって!?」

 

デビルLP4000→3000

ユコバックがネオスに突貫し破壊する

 

「ネオス!!くっ…ターンエンド!」

【速攻魔法『終焉の炎』発動!『黒炎トークン』を2体特殊召喚!】

小さな火の玉が現れる ATK0 ×2

 

十代LP4000

モンスター0 伏せ2 手札3

 

 

 

 

 

 

【ゴッ…ゴボッ…!まだダ…マダ呑まれるワけにハいかない…!!】

遊海は血を吐きながらデュエルを続ける…自身が変質する違和感と光と闇の拒絶反応と戦いながら…

 

「遊海先生…!もうやめてくれよ!どうしてそこまでして!!」

 

【十代!こノ記憶は今起きてイル事態に関する重要な情報ダ…!我はこれヲ思い出さナケレばナラナイ!!】

 

 

 

 

 

 

 

【オオォォ!ドロー!】

【魔法カード『闇の誘惑』を発動!2ドロー!闇属性『堕天使アムドゥシアス』を除外!さらに手札の『堕天使イシュタム』効果!『堕天使ゼラート』と共に捨て2ドロー!】

 

『凄まじい手札交換だ…!』

 

「遊海さん…!」

 

【そして黒炎トークン2体をリリースし現わレロ!!傲慢たる堕天使ノ長!『堕天使ルシフェル』!!】

八枚の黒翼を持つ神への反逆者が現われる ATK3000

 

「攻撃力3000…!あのデッキの切り札か…!」

 

【『イシュタム』の効果を発動!ライフ1000を糧に墓地の『堕天使の戒壇』の効果ヲ得る!墓地の『堕天使ゼラート』を守備表示デ特殊召喚!そして『戒壇』をデッキに戻ス!】

デビルLP3000→2000

 

赤い翼を持つ堕天使が現れる DEF2800

 

「自分のライフを削っての大量召喚…!不味いぞ…!」

 

「アニキ!負けないでくれザウルス!!」

 

【そして『ルシフェル』の効果を発動!!自分の場の『堕天使』モンスターの数までデッキトップから墓地へ送り…堕天使カードの数につきライフを500回復する!堕天使の祝福!】

 

 

墓地送り

闇の誘惑

マスティマ

魅惑

イシュタム

 

デビルLP2000→3500

 

「ライフが回復したわ!」

 

「マズいっす!」

 

【マダダ!!リバース罠『神属の堕天使』ヲ発動!手札の『堕天使テスカトリポカ』を墓地へ送リ、フィールドの『ルシフェル』を対象に効果を発動!効果を無効にしライフを3000回復スル!!】

 

遊海は目の前に現れた金色の盃の液体を飲み干す…

 

デビルLP3500→6500

 

「ライフが…超回復してしまった…!」

 

 

【ハアッ…ハアッ…『スペルビア』を攻撃表示に変更…バトル!『ルシフェル』でダイレクトアタック!堕天一閃!】

ルシフェルが十代に斬りかかる…

 

「リバース罠『ヒーロー見参!』発動!手札からランダムにモンスターを特殊召喚する!」

 

【右だ!】

 

「大当たりだ!『N・ブラック・パンサー』を特殊召喚!」

マントを着た黒豹が現れる DEF500

 

【しかし攻撃を続行する!切り裂け!『ルシフェル』!】

 

「ダブルリバース罠『攻撃の無力化』!バトルフェイズを終了する!」

 

【凌いだか…ターンエンドだ!】

デビルLP6500

スペルビア ルシフェル イシュタム ゼラート 手札1

 

 

 

 

 

「あ…危ねぇ…油断したら一発でやられるぜ…!」

 

【オオォォォ…その程度か十代!俺の見込み違いだったのか!】

遊海の纏うオーラが力を増す…

 

【我ヲ超えられぬなラバ…ここで屍を晒すがイイ!!!】

 

「くっ…(この殺気…遊海先生は本気だ!俺を本気で殺そうとしてる、殺らなきゃ…殺られる…!!)」

十代は瞳をオッドアイに変化させる

 

【その眼ダ…力を使エ!覇王!!】

 

 

 

 

 

 

「オレのターン!ドロー!!」

「『強欲な壺』を発動!2ドロー!!」カンコーン☆

 

「いくぜ遊海先生…これがオレのゼンリョクだ!!」

 

【コイッ!!覇王!!】

 

「魔法カード『Oーオーバー・ソウル』を発動!甦れ!『ネオス』!」

再び白い戦士が現れる ATK2500

 

「そして『N・グローモス』を召喚!」

光輝くヒトガタが現れる ATK300

 

「さらに魔法カード『スペーシア・ギフト』を発動!フィールドの『ネオ・スペーシアン』一種類につき1枚ドローできる!2ドロー!」

 

「いくぜ!オレは『ネオス』『ブラックパンサー』『グローモス』でトリプルコンタクト融合!」

3体のモンスターが銀河へと飛び込む!

 

「来い!『E・HEROカオス・ネオス』!」

光と闇の力を宿したネオスが現れる ATK3000

 

【トリプルコンタクト融合…!】

 

「『カオス・ネオス』の効果!相手フィールドのモンスターを全て破壊する!カオス・ビックバン!!」

 

【何!?ぬぅおおお!?】

フィールドの堕天使達が混沌の爆発で消滅する…

 

「バトル!『カオス・ネオス』でダイレクトアタック!ライトアンドダークスパイラル!!」

混沌の螺旋光線が遊海に直撃する

 

【ガアアアア!!…マダだ…まだ我は倒せんぞ十代!!】

 

デビルLP6500→3000

 

「ああわかってるさ先生…!」

 

【なに…?】

 

「速効魔法『コンタクト・アウト』!『カオス・ネオス』をデッキに戻し『ネオス』『ブラックパンサー』『グローモス』をデッキから特殊召喚!!」

カオスネオスが分かれ3体のモンスターがフィールドに現れる ATK2500 ATK1000 ATK300

 

【しまっ…!】

 

「『ブラックパンサー』でダイレクトアタック!ダーク・クロー!!」

 

黒豹が鋭い爪で切り裂く

 

【ガッ…!?】

デビルLP3500→2500

 

「『ネオス』でダイレクトアタック!フィスト・オブ・ネオス!!」

ネオスがフィールドから飛び出し、遊海に正拳突きを叩きつけた…!!

 

【ぬぅおおお…ガアアアア!!?】

 

 

 

デビルLP0

 

 

十代 WIN!

 

 

 

 

 

 

ズガーンッッ!!!

 

 

 

【「ゴッ…ガッ…ガハ…あ"あ"あ"あ"あ"…!!」】

壁に叩きつけられた遊海から邪悪な力が抜けていく…しかし…

 

「なんだこれ…!闇が2つ…!?」

 

遊海から抜け出した闇の力は間もなく霧散した…

 

 

 

「遊海さん!!」

デュエル終了後翠は遊海に駆け寄る…その身体は悪魔化の副作用とダメージでボロボロだった…

 

「みどり…」 

 

「何をやってるんですか!遊海さんの馬鹿!!」バシッ

 

「うわぁ…」

 

「痛そうッス…」

翠は遊海に駆け寄り平手打ちを遊海に繰り出した…

 

「なんでこんな事してるんですか!!元に戻れなかったらどうするつもりだったんですか!?馬鹿!!遊海さんのバカぁ…!」

翠は涙ながらに遊海を叱りつける…

 

「ごめん翠、これしか…なかったんだ…でも…」

 

「でもじゃありません!!いつもいつも心配ばかりかけて!傷つく貴方を見ているのが…どれだけ悲しいのかわかってるんですか!!」

翠は感情のままに捲し立てる…遊海を愛するがこそである…

 

「ごめん…ごめんな翠、でも思い出した、全部…何が起きたのか…!!」

 

「えっ…!?」

 

「本当なのか遊海先生!!」

 

「ああ…4年前の事…藤原の事…全て思い出した!!」

 

「…ボクもだ…!優介の事を思い出した…!」

 

「兄さん!本当なの!?」

 

「ああ…遊海先生と十代の魂のぶつかり合い…それで記憶が呼び覚まされたんだ…!」

吹雪も記憶が呼び覚まされたようだ…。

 

「話そう…何があったのか…!」

そして遊海は語りだす…4年前に何があったのか…

 

 

 

 

 

 

 

藤原 優介…彼は吹雪やカイザーと同時に入学してきた生徒だった、その才は「カイザー」「プリンス」を凌ぎ「孤高の天才」と呼ばれるほどだった…。

 

その頃俺は偽名でアカデミアに勤めていたが…彼を注意して見ていた…彼は4年後に黒幕となる存在…できればそれを救いたいと…

 

 

 

 

 

「4年後…黒幕?何の事だ…?まるで何が起きるか知っているような…」

十代が遊海に尋ねる

 

「ああ…俺はこの世界で何が起きるのか、全て知っていた…3幻魔の復活も…光の結社も…異世界の出来事も!」

 

「「「な、なんだって〜!?」」」

生徒達は驚きをあらわにする…

 

 

「じゃあオレがアカデミアから抜け出してノース校に行った事も…」

 

「俺がネオスと出会う事も…」

 

「全部知っていたと言うんですか!?」

 

「ああ、全部知っていた…他にも吹雪がダークネスに呑まれていた事も…エドのお父さんを助けたのも俺だ、この時までは全ての出来事を覚えていたんだ…」

 

「この時までは…?」

 

「ああ、続きを話そう…」

 

 

 

 

 

 

 

 

彼らが入学してしばらくたった頃、彼の精霊から藤原の事を頼まれた…「彼は天涯孤独で親がいない、だから精霊が見える貴方に気にしてほしい」と…俺はそれを了承した、彼の心を救う手助けになればと藤原と接触したんだ…。

 

俺と藤原はすぐに仲良くなった、吹雪や亮と一緒に無駄話をしたりデッキ構築に付き合ったり…最初は暗かった藤原も段々と心を開いてくれた…そう思っていたんだ…。

 

 

「私も思い出しました…!遊海さんは藤原君に気をかけて…たまに寮にご飯を食べに来て…」

 

「ああ、特に吹雪と一緒にいる事が多かった…でもあの日…俺は藤原を救う事ができなかった…!!それどころか…!」

 

「遊海先生…」

 

 

 

 

 

 

 

吹雪達が進級してしばらく経った頃だった、夜遅くに吹雪から連絡があったんだ「藤原が部屋に戻らない」って…俺は吹雪と寮中を探し回りここに辿り着いた…そして…

 

 

 

「やめるんだ藤原!!その力に飲まれてはいけない!」

 

 

「藤原!まだ間に合う!儀式を中止しろ!今ならまだ…!」

 

藤原は俺が気づかないうちにダークネスの力に魅入られていた…俺達が辿り着いた時にはその儀式は完成間近だった。

 

 

 

『岸波先生…吹雪、俺は絆を失うのが…人に忘れられるのが怖いんだ…ボクはそれを克服する方法を探していたんだ…』

仮面を被った藤原は寂しそうに呟いた

 

 

「それは皆同じだ!だから人は絆を深めその人を忘れないように…!」

 

 

『失う事が怖いなら…忘れられるなら…ボクの方から忘れてやる!!ボクは究極の力を手に入れるんだ!』

 

 

「藤原!やめるんだ!その力はそんな物じゃない!お前の魂を喰らい尽くす闇そのものなんだぞ!!」

 

 

『…さよなら、先生…吹雪…亮…!』

 

 

藤原は自分の腕を切り裂き魔法陣へと血を垂らす…すると巨大な黒い穴が開き俺達を飲み込もうとする…!

 

「「うわあああ〜!!?」」

 

 

《マスター!!掴まって!!》

 

「アヤカ!クソっ俺は藤原を救う事が…できなかった…!ちくしょお…!!」 

俺はアヤカに掴まる事で踏み止まった…でも…

 

《!?吸い込まれる…!!マスター!!》

 

「クソっ…!グッ…うわああああ!!?」

俺も黒い孔へと吸い込まれた…

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ボクはその後暗黒の世界で藤原からダークネスの仮面を受け取った…そしてその後の大徳寺先生とのテストデュエルの時に異次元へ迷い込んだボクはその力で生き延びる事ができたんだ…そういえばその前…しばらく遊海先生を見かけなかったような…」

 

 

「ああ…俺はあの時にダークネスの世界へと完全に飲み込まれたんだ…そして…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「くっ…ここは、ダークネスの世界か…まずい…早く脱出しないと!アヤカ!頼む!」

 

《了解ですマスター!次元航行準備かい【させると思うか?】ぎゃ!?マス…ター!逃げ…!》

 

「アヤカ!!」

暗黒の世界で俺はダークネスに襲われた…アヤカは倒され…俺も抗ったが…闇の世界では敵わなかった…

 

 

 

 

「ぐっ…ああ…!!」

 

【他愛ないな転生者…ここではデュエルモンスターズの神の邪魔も入らん…貴様を消せば我が目的も容易くなる…消えろ…!!】

 

「待ってくれ暗黒の化神よ…」

 

【なんだ…?】

 

「ボクは藤原 優介…ダークネスの力を望む者だ」

 

 

【汝が我が力を望む者か?】

 

『ああ…ボクを全ての人の記憶から消してくれ…そうすればボクはあなたの手駒となろう…!』

 

【このダークネスならば容易い事だ…そして貴様は我が憎き者をこの世界へと連れてきた…それだけでも評価に値する…】

 

「ガッ…クッ…!ダーク…ネス…!キサマ…!」

 

俺は虚無の世界へと呑まれつつあった…

 

 

【白波 遊海…貴様は我にとって邪魔でしかない異物だ…我が深淵の世界に沈むがいい…!】 

 

「待ってくれ…その人は元の世界に戻してくれないか?」

 

【何故だ?】

 

「その人はボクの恩師なんだ…結果的に巻き込んでしまったけど…その人はボクに親身になってくれた、だからボクに免じて今は手を下さないでほしい…」

 

 

【わかった…我が新たなる同胞に免じ白波 遊海を表の世界に返してやろう、ただし…記憶は消させてもらうぞ…】

 

「ああ…それでいい…」 

 

「藤原…だめだ…戻れ…!」

 

「本当にサヨナラだ先生…今までありがとうございました…」

 

「ふじ…わら…!!」

 

【消えろ我が仇敵の記憶…?ほう?…凄まじい心の闇だ…これは後々役に立つかもしれんな…我が力を少し入れておこう…】

 

「く…そ……」

そしてダークネスに記憶を弄られた俺とアヤカは力を根こそぎ吸い取られて放逐された…そしてしばらくの間目覚めなかったんだ…。

 

 

 

 

 

 

「そして俺は一部の記憶を失ったまま過ごしてきた…!?おい!?今出てくるな!?」

 

「遊海先生!?どうしたんッス!?」

遊海は頭を抑える…そして…

 

『…ようやく謎が解けたぞ遊海…我達の中にダークネスの欠片があったのはそういう事か…!』

 

 

 

「遊海先生の口調が変わったザウルス!?」

 

「まさかまだティエラが…!」

万丈目はデュエルディスクを構える…!

 

「みんな違うんだ!この人は…!」

十代がみんなを静止する…

 

「知っているの十代?」

明日香が尋ねる

 

『貴様らには初めて会うな…我が名はユウスケだ!…藤原とは別人だからな?我はコイツの闇の人格だ!』

口調の変わった遊海…ユウスケが名乗りをあげる

 

「遊海先生二重人格だったんッスか!?」

 

「まるで遊戯さんみたいだ…」

 

『遊戯というよりはマリクだな…まぁ置いといて、お前達は遊海が豹変した事があるのは覚えてるか?』

ユウスケがみんなに問いかける

 

 

「豹変…あっ!三幻魔の時!あの時の遊海先生はなんだか変だったわ!サレンダーした理事長に攻撃を…」

 

「あとは…アヌビスに襲われた時ね…遊海さんらしくない暴言を使っていたわ…」

明日香と翠が遊海の変化を思い出す…

 

『そうだ、あの時の遊海は負の衝動で動いていた…我はコイツの中でその理由を探していた…そして魂の最深部でダークネスの力の欠片を見つけたのだ!』

 

「それが遊海先生の豹変の原因だったんすね…」

 

『ああ…一度は燃やし尽くしたんだがまだ残っていたみたいだったがな…今のデュエルの衝撃で完全に消えたよ』

 

「よかったです…」

 

「でも問題を全て解決したわけじゃない…ダークネスはその力を増している…それが今の事態なんだ…!」

遊海はそう呟く

 

「「「(戻った!?)」」」

 

「でもその藤原って人はどうしてそこまで闇を求めたんだザ《嘘だっ!!!》!?」

部屋に怒号が響く…

 

《マスターが自分から闇を求めるなんてありえない!!》

藤原が怒りをあらわにしながら現れる…

 

「藤原さん…でも今、ダークネスに取りこまれたって…!」

 

「じゃあアイツは誰なんだ!?」

万丈目と明日香が驚きの声をあげる…

 

「…待たせてすまなかったな、お前の事も思い出したよ…」

遊海は前に歩み出る…

 

「遊海さん…!」

 

「正体を現せ…誠実なる天使…『オネスト』!」

 

《岸波 白野…いや白波 遊海!!貴様は…貴様だけは許さない!マスターを見捨てた貴様だけはぁ!!》

 

藤原は白い翼を背中から現し浮かび上がる…そしてその正体…古代ローマ風の服を着た天使、デュエルモンスターズの精霊・オネストが現れる…

 

 

 

 

 

《貴様の話は信じない!マスターを見殺しにした報いを受けろ!!》

 

「藤原君の正体は精霊だったんすか!?」

翔が驚く

 

「オネスト…本当の話だ!確かに俺は藤原を救えなかった!でも見殺しにしたわけじゃない!!」

 

《問答無用!!》

オネストは羽根を飛ばしてくる!

 

「アーマー展開!モードクリフォート!!」

遊海は精霊アーマーを纏い羽根を弾く

 

《くっ!ならば…!》

羽根手裏剣が吹雪の元へ迫る!

 

『やらせるか!!』バン!バン!

オブライエンがカードガンで羽根を弾く

 

「早く離れるんだ!!俺が食い止める!!」

 

「「「「わかりました!!」」」」

弾幕の間を縫って十代達は旧寮を脱出する…

 

 

 

 

 

 

 

 

《ゼァッ!》

 

「くっ!止まれ!オネスト!!」

遊海とオネストの戦いは寮を倒壊させる程の戦いになっていた…

 

《白波!お前だけは!!》

オネストが羽根を飛ばす!

 

「ぐっ!?」

遊海はそれを弾いたが…

 

《許さない!!》

 

「しまった!?ぐあああああああ!!」

攻撃の隙に発射されたサイコビームが遊海へと直撃し吹き飛ばされる!!

 

「ガッ…あ…流石に無理がありすぎた…!」

遊海の変身が解ける…身体は十代とのデュエルダメージが残り身体の限界を越えていた…。

 

「遊海さん!!」

 

《マスターに死をもって償え!》

オネストは遊海にトドメをさそうとする…

 

「やばい!『ネオ』…《誰だ…!》ス…!?」

戦場と化した廃寮の前に低い声が響く…!

 

《我がマスターを害する者は誰だぁぁぁ!!》

大地を砕き岩の巨竜が現れる!

 

「メガ…ロック…!」 

 

「ぎゃ〜!!『メガロック・ドラゴン』!?」

 

「でかいザウルス!?」

 

「メガロックさん!!」

 

遊海を救う竜がその姿を現す…!

 

《我がマスターとの繋がりが切れたから来てみれば…!許さんぞ!オネスト!!》

 

《この前の岩石竜…!?》

 

【ユウミ!!無事ですか!!】

さらに天空からフレアが…

 

《主殿!》

トフェニが…

 

【マスター…!後でお説教ですからね…!】

復活したアヤカが遊海を守るように顕現する…!

 

 

「うわわわ…!遊海先生の精霊勢揃いだ!?」

 

「遊海先生の危機に集まったのか!?」

 

「……(失神)」

 

「アヤカちゃん!皆!!」

その光景は圧巻だった…巨大な機械要塞・太陽神・エジプトの守護龍・岩石竜…それが1人の人間を守るために現れているのだから…

 

《くっ…!太陽神を味方に…!》

オネストは歯噛みする…自身より格上の精霊が4体、勝ち目は…無い

 

【落ち着きなさい天使の精霊よ…われらは貴方をどうこうしようと言う訳ではありません、誤解を解きたいのです…!】  

フレアは諭すようにオネストに声をかける…

 

《誤解…誤解だと!?白波はボクのマスターを…優介を見殺しに……》

 

【違うでしょう?】

 

《なに?》

 

【貴方は主を見捨てた事に怒っているのではない…置いていかれた事が信じられないのでしょう?】

 

《なっ…何で…何でそれを…!》

神の眼をもってフレアはオネストを見透かす…

 

【貴方は置いていかれたのではありません…大切にされていたからこそ守られたのです…十代、()()()()()()()()

 

「あっ…ああ…」

十代は歩み出しポケットから1つの小さな缶を取り出す…その中には…

 

《ボクのカード…これを何処で…!》

 

「廃寮の藤原の部屋…机の中に大切にしまってあったんだ!」

 

【私には人の心というモノは完全にはわかりません…しかし貴方は大切にされていた…だからこそ貴方を闇の世界に巻き込みたく無かったのでしょう…それが貴方の主の意思だったのです…】

 

《そんな…マスター!ボクは貴方のためなら…どこにでも…!》

オネストは膝から崩れ落ちる…藤原の真意を知り涙を流す…

 

「オネスト…藤原は言っていた『オネストは僕に1番大切なカードなんです!いつも見守ってくれてるような…安心できるカードなんです』ってな…」

身体を引きずりながら遊海がオネストに歩みよる…

 

《白波…》

 

「アイツを助ける方法は必ずある…だから俺と十代を信じてくれないか?」

 

「ああ!絶対にお前のマスターを助け出してやるよ!」

十代と遊海はオネストに歩みより手を差し出す…

 

《ああ…信じよう、マスターを頼む…!!》

オネストも手を差し出し握手を交わす…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『∋∌∏∑∩∥∩√∪⊂∨∌∏∩〜!』

 

 

 

 

 

【なっ!?身体が!?】

 

《う、動けない!》

 

《なんだこれは!!》

 

「どうしたんだ!みんな!!」

突如精霊達の動きが止まる…その足元には緑色に輝く結界がある…

 

「まさかこれは…!!、っ!?オネスト!十代!!」

 

《なっ!?》

 

「遊海先生何を…なっ!?」

 

「ぐあ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ!!!」

遊海は十代とオネストを突き飛ばす、十代が振り返ると黒いエネルギー球が直撃しダメージを受ける遊海の姿があった…

 

 

 

『フム失敗か…余計な事をしたな白波 遊海…』

虚空からミスターTが現れる…黒いエネルギーを撃ったのはミスターTだった…

 

「遊海先生!!」

 

「急に人が出てきたザウルス!?」

 

「何なんすかあの人!?遊海先生を一撃で…!」

翔も剣山も驚きを隠せないでいる…

 

「みんな下がって!アイツは人外…ダークネスの使い・ミスターTよ!」

翠は生徒達を庇うように前に出る…

 

『紹介ありがとう白波 翠、お前達をここから返す訳にはいかない…お前達は真理に近づきすぎた…!』パチン

 

ミスターTが指を鳴らすと周囲が火炎に包まれる…

 

「ミスターT…貴様…!俺が相手…だ!」

 

「遊海先生!無茶だ!その身体じゃ!!」

遊海はなんとか起き上がる…しかしその姿は見ていられるものではなくなっていた…

 

『白波 遊海貴様の相手は別にいる…!』

 

「なんだと…!」

ミスターTの声と共に炎の壁が2つに別れ人影が現れる…それは…

 

 

『フフフ…久しぶりですね白波 遊海…私の事を覚えていますか?』

 

 

「そんな…なんで…!」

翠は後ずさる…目の前の人物に最大限の警戒態勢をとる… 

 

 

「チッ…忘れられる訳がないだろう…お前の顔を…!」

遊海も傷ついた身体で人影を睨みつける…自身を完全に打ち負かした最強レベルの決闘者…世界を破壊しようとした1万年を生きた男…その名は…

 

 

 

「さっさと成仏してくれよ…ダーツ!!」

黄色と緑のオッドアイのアトランティスの王であり、秘密結社ドーマの首魁…ダーツの姿がそこにあった…。


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