転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話 作:S,K
その日は『消えた1日』と呼ばれた…
夏休みシーズンの少し前…全世界の人間の体感していた1日が消えた、人によっては寝て起きたら2日経っていたという…。
『消えた1日』の直前を覚えている人間は少ないが一部の人によると「気づいたら真っ暗な空間にいた」「サングラスの男に襲われた」「暗い空間で自分達を励ます声を聞いた」との情報が寄せられている…国連は原因究明を進めているが…進展は無い…
「…どうした十代、こんなところに呼び出して?」
「遊海先生…来てくれてありがとう!…お願いがあって来てもらったんだ…!」
世間での『消えた1日』から1週間…今日はアカデミアの卒業デュエルの期限日だ…ダークネスとの戦いが終わり俺は島へと帰ってくる事ができた…島に着いてすぐに翠に抱きつかれたり、藤原に土下座で謝られたりと色々な事があったが無事に事態を解決する事ができた。
負傷した精霊達も回復しアカデミアは平穏を取り戻しつつある…そんな中、十代に呼び出された俺はアカデミアの灯台へとやって来た、周囲は夕焼けで赤く染まっていた…。
「遊海先生…俺とデュエルしてくれないか?」
「デュエル?…別にいいけど…卒業デュエルは大丈夫なのか?」
「ああ、卒業ラインの100ポイントはもう集まった!万丈目や翔…剣山みんなとも戦って勝った、だから俺のアカデミア最後の相手に遊海先生…
「心外だな十代…俺はいつだって全力で戦ってきた、現にお前はまともな状態の俺に勝てた事が無いじゃないか?」
「ああ、確かに俺が先生に勝ったのは全部先生の理性がトンでた時だった…でも先生は本気で俺と戦ってくれた事が無い…だって『アヤカ』を使ったデッキで戦ってくれた事が無いからだ!」
十代は某名探偵のように俺を指差した
「遊海先生…本当はアンタ1人で今までの事件、全部解決できたんだろう?…アンタにはその力があるはずだ!…でもそれをしなかった…俺達を成長させるために…!そうだろ?」
「…流石だな十代…そうだ、俺は今までの事件を終わらせられる力はあった…まぁ単なる予測の中でだかな、俺はお前達の歩む道を知っていた…だからこそお前達を見守ってきたんだ、まぁ…結構手出しはしたけどな…」
遊海はやろうと思えば全てを解決できた…三幻魔は自身が預かれば済む話だった…破滅の光はDDと斎王を決闘で殴り倒せば解決し…異世界編はユベル・ティエラの介入が無ければアヤカで全てを吹き飛ばし、十代の記憶を呼び覚ましユベルと再会させれば被害は最小限で済んだ…しかし遊海はそれをしなかった…知っていたからだ、十代や生徒達の歩む道すじを…自分の将来を決める戦いのロードを…。
「俺は知っていた…知っていたからこそお前達の歩む道を見ていたんだ、俺はそれを間違いだなんて思っちゃいない…これが俺なりのハッピーエンドの形だった、それだけだ」
「遊海先生…でもそのせいで自分の身体が…!」
「ああ、確かに痛かったし苦しかった…人形にされたり…銃で撃たれて身体を切断…挙げ句の果てには怪物になった…でも歴史を変えられたのなら軽すぎるぐらいの対価だったよ…さて長話はこれくらいにしよう、いけるな?アヤカ!」
《いつでもいけますよマスター!》
アヤカが遊海の隣に現れる
「さぁ…かかってこい!世界を救った覇王…遊城 十代!!伝説の決闘者『赤帽子』が相手だ!!」
「ッツ!?スゲぇ闘気だ!!」
口上と共に遊海から凄まじい圧力…戦いを望む闘気が溢れ出す…
《十代!あんな奴に負けるなよ!気合いで負けてどうする!》
「ユベル…ああ、わかってるさ!遊海先生…俺はあなたを超える…超えてみせる!!」
ユベルの激励を受けて十代は自分の力を開放する…!
「フッ…いい気迫だ!さぁ…来い!!」
「「デュエル!!」」
十代LP4000
遊海LP4000
「俺のターン!ドロー!!」
「魔法カード『テイク・オーバー5』を発動!デッキから5枚を墓地へ!」
墓地送り
ダンディ・ライオン
ネクロ・ガードナー
クレイマン
Rーライトジャスティス
フレン・ドッグ
「墓地に送られた『ダンディ・ライオン』の効果!綿毛トークンを2体特殊召喚!」
2体の綿毛が現れる DEF0
「そして…『綿毛トークン』を生け贄に…来い!『ネオス』!!」
《ハァッ!!》
白き宇宙のHEROが現れる ATK2500
「フッ、いきなり全力だな!」
「当たり前だ!あなたには全力で挑まなきゃ勝てねぇ!俺はカードを2枚伏せてターンエンド!」
十代LP4000
ネオス 伏せ2 手札2
「十代!見るがいい!俺の本気を!」
「俺のターン!ドロー!!」
「手札から魔法カード『召喚師のスキル』を発動!デッキから通常モンスター『クリフォート・ツール』を手札に加える!そして…マスタールール3…適用!!」
遊海のデュエルディスクの外装が弾け飛び、近未来的なデザインに変化する!
「スゲぇ!カッコいいぜ先生!」
「カッコいいのはこれからさ!手札からペンデュラムスケールにスケール9の『クリフォート・ツール』スケール1の『クリフォート・アセンブラ』をセッティング!!」
遊海の両隣に光の柱が立ち上がり2機の機械が現れる
「ペンデュラム…!?何なんだそれ…!」
「ペンデュラムモンスター…それはモンスターと魔法、2つの特徴を併せ持ったカードだ!今、『ツール』と『アセンブラ』は魔法カードとしてフィールドに存在している!」
「マジか!?何なんだよその力…!」
《ペンデュラム…振り子…モンスターと魔法、その2つを行き来するカードという事か…》
十代は驚き、ユベルは冷静に分析する…
「驚くのはまだ早いぜ!『ツール』のペンデュラム効果を発動!800ライフを払いデッキから『クリフォート・シェル』を手札に加える!」
遊海LP4000→3200
「さぁ…これがペンデュラムの真骨頂だ!我が魂を守る大いなる力よ!今こそその力を示せ!ペンデュラム召喚!レベル6『クリフォート・ゲノム』!レベル7『クリフォート・ディスク』!」
空間にゲートが開き巨大な機械達が現れる ATK2400→1800 ATK2800→1800
「なっ!上級モンスターの2体同時召喚!?」
「これがペンデュラム召喚!スケール1と9のカードがフィールドにある事で手札からレベル2〜8のモンスターを同時に特殊召喚できる!」
「そんなカードが…!これが先生の使う最強デッキ…!」
《ペンデュラム…振り子…モンスターと魔法の間を行き来するカードという事か、面白いじゃないか!》
十代は驚き、ユベルは冷静に分析する
「いくぞ!俺は2体のモンスターを生け贄に『クリフォート・シェル』を召喚!」
巨大な巻き貝の形をした機械が現れる ATK2800
「そして生け贄になった『ゲノム』の効果を発動!左の伏せカードを破壊する!」
「くっ!『ヒーロー見参!』が…!」
機械の幻影が現れ伏せカードを吹き飛ばす!
「バトルだ!『シェル』で『ネオス』を攻撃!」
巻き貝が回転しネオスに突進する!
「リバースカードオープン!『ヒーローバリア』!攻撃を無効にする!!」
回転するバリアがシェルを弾き返す…しかし
「まだだ!『シェル』は生け贄召喚された時、2回攻撃ができる!いけ!!」
「なっ!?マジかよ!!うわっ!?」
再び回転したシェルがネオスを破壊した
十代LP4000→3700
「俺はカードを2枚伏せてエンドフェイズ、そして『アセンブラ』の効果によりこのターン生け贄にしたクリフォートモンスターの数だけドローできる!2ドロー!…ターンエンド!」
遊海LP3200
シェル Pスケール ツール アセンブラ 伏せ2 手札2
「やっぱり強えな先生…!でも超えてみせる!!」
「やってみろ十代!お前が超えるべき壁はここにある!」
「俺のターン!ドロー!!」
「スタバイフェイズに墓地の『テイクオーバー5』の効果を発動!デッキと墓地の同名カードを除外して1ドロー!…これなら!!」
「俺は手札から『融合』を発動!手札の『フェザーマン』と『バーストレディ』を融合!来い!マイフェイバリット!『フレイムウィングマン』!!」
紅い竜の腕を持つHEROが現れる ATK2100
「まずいっ!(これは『摩天楼』からの大ダメージ√!?流石にヤバイ!)リバース罠『一回休み』を発動!自分フィールドに特殊召喚されたモンスターがいない時に発動できる!『フレイムウィングマン』を守備表示に変更し効果を無効にする!!」
フレイムウィングマンの足下に「一回休み」と書かれたマス目が現れ、膝をつく…落ち込んでいるようだ…
ATK2100→DEF1200
「ふぅ、危ない危ない…必殺パターンは防いだぞ…」
遊海は額の汗を拭う、サーチ効果でライフを減らしている遊海にとっては命取りであった…
「それはどうかな!」カンコーン☆
「なに?」
「先生!アンタから貰ったカードを使わせてもらうぜ!魔法カード『スカイスクレイパーシュート』を発動!」
「あっ!?ヤベッ!!」
「このカードの効果で『シェル』を破壊して攻撃力分のダメージを与える!行け『フレイムウィングマン』!スカイスクレイパーシュート!!」
《ハッ!!》
フレイムウィングマンが飛び上がりシェルに肉薄する、そして竜の腕から火球を放ちシェルを粉砕した!
「ぐっ!?うおぉぉ!?」
遊海LP3200→400
「俺はこれでターンエンドだ!」
十代LP3700
フレイムウィングマン 手札0
「よしっ!勝ち目が見えてきたぜ!これなら『ツール』のサーチ効果も使えない!!」
「流石だな十代…この3年間で1番成長したのはお前だろう…そこらへんのプロじゃお前の相手にすらならないはずだ」
遊海は十代を褒める、それは心からの賞賛だった…
「遊海先生…」
「しかし…その程度で安心しちゃ駄目だな!デュエルは最後まで何が起きるかわからない!!」
「俺のターン!ドロー!!…勝利の方程式はすべて揃った!いくぞ!十代!」カーン!
「俺はフィールド魔法『機殻の要塞』を発動!これで俺はクリフォートモンスターを2回まで通常召喚できる!」
フィールドが紫色の光に照らされる…
「さぁ…いくぞ!セッティング済みの『ツール』と『アセンブラ』でペンデュラムスケールをセッティング!我が魂を守りし大いなる力よ!再び力を示せ!ペンデュラム召喚!エクストラデッキから舞い戻れ!『ディスク』『シェル』!!」
空間が開き再び巨大な機械達が現れる ATK1800 1800
「なっ!?そのモンスター達は墓地に行ったはずじゃ…!」
「ペンデュラムモンスターの最後の特性…それは破壊された時に墓地では無く融合デッキに表側で送られる!そしてペンデュラム召喚で再び呼び出す事ができる!!そして俺は2体のモンスターを生け贄に『クリフォート・アクセス』を召喚!」
赤いコアを持った機械が現れる ATK2800
「『アクセス』の効果発動!相手に自分と墓地のモンスターの数の差✕300ダメージを与え、自分はその数値分ライフを回復する!差は7枚!2100ダメージだ!」
「しまった!?うわぁ!!」
アクセスから打ち出された雷撃が十代のライフを削り…遊海を回復させる
十代LP3700→1600
遊海LP400→2500
「くっ…!ライフが逆転しちまった!」
「まだだ!俺はライフ800払い『ツール』の効果を発動!『アポクリフォート・キラー』を手札に加える!…さらに罠カード『機殻の凍結』を発動!このカードをモンスターとして特殊召喚!」
凍りついたクリフォートのコア部分が現れる ATK1800
遊海LP2500→1700
「そして『凍結』はアポクリフォートモンスターを召喚する時に3体分の生け贄にできる!」
「なっ!?トリプルコストモンスターだって!?」
「さぁ3体分の生け贄を糧に現われろ!我が相棒たる機殻の王!『アポクリフォート・キラー』!!」
《十代君!これが私の本体です!その目に焼き付けなさい!!》
空が割れ巨大なる要塞が降臨する…それこそが遊海が自分の身を預ける相棒…アヤカの真の姿だった ATK3000
「やっぱりデケェ…!これが遊海先生の切り札…!」
「そうだ!コイツこそが俺の切り札!我が相棒だ!『キラー』の効果を発動!相手は手札またはフィールドのモンスターを墓地へ送らなければならない!そしてお前は手札は無くモンスターはフィールドの『フレイムウィングマン』のみ!よって『フレイムウィングマン』を墓地へ送る!機殻王の選択!」
フレイムウィングマンは足下に展開されたゲートに飲み込まれて破壊される
「『フレイムウィングマン』!?」
「バトルだ!『キラー』で十代にダイレクトアタック!デストロイキャノン!!」
《主砲…発射!!》
キラーから放たれた極光が十代を飲み込んだ…
十代LP0
遊海WIN!
「あ〜あ…結局負けちまった…やっぱり強すぎるぜ遊海先生…良い所までいったと思ったんだけどな〜…」
キラーの攻撃を受けた十代は大の字で倒れていた…しかしその顔は晴れやかだった
「ああ、俺も少しヤバイと思ったよ!まぁ気にするな!今の俺は特級のチートだ、今のお前ならプロでもいい線いくと思うぞ?…立てるか?」
「ああ!よっ…と!」
十代は反動をつけて立ち上がる
「十代、お前進路はどうするんだ?前に城之内さんからプロに誘われてただろ?」
「進路は…まだ決めてねぇ、とりあえず世界を旅してみようと思ってる!…俺は遊海先生と同じように精霊と人間を繋ぐ力を持ってる…だから人と精霊の架け橋になれたらいいなって思うんだ!」
「そっか…俺は応援するよ十代!何かあったら俺を頼れ!すぐに駆けつけてやるよ!」
「ありがとう遊海先生!…俺、遊海先生と会えてよかった!!」
「それは俺のセリフだ十代…世界を救ってくれてありがとう!次はお前の道を進んでいけ!」
「ああ!」
遊海と十代は固い握手を交わした…それにより本当の意味で全てが終結したのだった…。
「ああ、十代は卒業できる…式は1週間後だ…早めに来ておいてくれ…」
1週間後・アカデミア
卒業デュエルから1週間…今日は遂にアカデミアの卒業式の日だ、最初はクロノス先生からの卒業デュエルの結果発表なのだが…
「発表したくないノーネ!!これを発表したら卒業になってしまうノ〜ネ!!卒業断固反た「チェスト!」アウチ!?…」
「鮫島校長、代わりにお願いします!俺はクロノス先生を保健室に…」
『ええ…わかりました…』
生徒達に悪影響だったので宝刀・首トンで気絶させ保健室へ…ついでに主席は同率で万丈目・明日香・翔の3人だった、しかし賞品であるレプリカデッキは1つ…でも…
「「「辞退します!」」」
3人はデッキを受け取らなかった、世界最強のデッキであろうと自分や対戦相手の想いが詰まった自分のデッキが1番だからと…
続いては送辞…担当は剣山なのだがガチガチに緊張している…なので
「剣山!」
「ヒィ!?ナ、何ザウルス遊海先モガ!?」
振り向いた剣山の口におにぎりをねじ込む…
「『ANo.63 おしゃもじソルジャー』の力を借りて作ったおにぎりだ…これを食べて落ち着け!十代達が心配せずに旅立てるようにしっかり送ってやれ!」
「モグモグ…ゴクン…あ、ありがとうザウルス遊海先生…なんだか元気が湧いてきたドン!!」
『続いて在校生からの送辞です、在校生代表ティラノ剣山君!』
「行ってくるザウルス!!」
「おう!行ってこい!」
そうして剣山は素晴らしいスピーチを卒業生へと送った…そして卒業生代表の明日香も素晴らしい答辞を行ない会場は拍手に包まれ卒業式は滞りなく進んだ…そして…
『最後に今年度を持ってアカデミアを離れられる白波 遊海さん、同じく翠さんへの花束の贈呈です!本来であれば終業式に行なう事ですが遊海さんはプロへ復帰する用意があるためこの場を借りて行ないます!どうぞ上がってきてください!』
「へっ!?聞いてないぞ!?」
「とにかく行きましょう遊海さん!」
校長からのサプライズに慌ててデュエルリングへと上がる…そこには花束を持ったレイと藤原がいた…
「藤原…」
「遊海先生…オレはアカデミアに残って一からやり直します!あなたに助けて貰った事を無駄にしないために!」
「そっか…一応留年扱いだから苦労するかもしれないが頑張ってくれ!辛い事があったら俺に相談しろよ?」
「はい!ありがとうございます!…お疲れ様でした!!」
「ああ!ありがとう!」
「翠さん…ヒック…短い間でしたけどありがとうございました!!」
「レイちゃん…泣かないで…可愛い顔が台無しよ…大丈夫!学園祭にはまた来るから!ね?」
「翠さ〜ん!!」
「よしよし…頑張ってね…大丈夫貴女なら立派な人になれるから…」
そうして無事に卒業式は終了したのだった…。
アカデミア・レッド寮
「ようやく全部終わりましたね…短いようで長い学園生活でした…」
「ああ…そうだな、でも無事に乗り切る事ができた…ありがとう翠」
「はい!ありがとうございます遊海さん!」
卒業式を終えた俺達は自室にて荷物を整理していた、荷造りもあらかた終わり後は運び出すだけである…
《マスター、翠さんお疲れ様でした…プロリーグの開幕までまだ1月近くあります…少し休まれてはいかがですか?》
「そうだな…俺もまだ完璧ではないからな、少しのんびりしたい…」
遊海は生徒達の前では平気そうにしていたが…実際は全身筋肉痛のような状態が1週間以上続いている…半日以上に及ぶ戦い…それは遊海の身体に凄まじいダメージを残していた…
「しばらくは痛いのはコリゴリだよ…いつつ…」
「言っても効かないと思いますけど、もう少し自分の身体を大切にしてください遊海さん…」
「アハハ…善処するよ…」
ピリリリ…ピリリリ…
「ん?はい白波…ああわかった、今連れて行くよ」ピッ
「翠、ちょっと行ってくる」
「何処へ行くんですか?」
「真の卒業デュエルさ!」
デュエルアカデミア
「ありがとうデュエルアカデミア…さよならだ」
十代はアカデミアに礼をし島を離れようとする…皆は卒業パーティーをしているが十代は静かに島を出ようとしていた…
「ちょっと待った!」
「遊海先生…!どうして此処に?」
十代の背後に遊海が現れる
「パーティーに参加しないで島を離れるのは勝手だが…お前にお客さんだ!ちょっと来い」
「俺に…?わかった!」
《クリクリ〜!》
十代は遊海に付いて校舎へと入っていった…
レプリカルーム
《クリクリ〜!》
「さぁ、入れ十代…お前の会いたい奴が来ている…」
「ここは…」
遊海に連れられた十代は決闘王のデッキのあるレプリカルームを訪れる…そして…
『待っていたよ遊海…そして遊城 十代君!』
「ああ、待たせたな遊戯…」
「あ、貴方は…!武藤 遊戯…さん…!?」
レプリカルームで待っていたのは決闘王を冠する決闘者…遊戯だった、憧れの人物に出会った十代の声は震えている
『十代君…早速だが始めようキミの「本当」の卒業デュエルを!』
「本当の…卒業デュエル…?」
『キミはこの三年間で、とても強くなった。そして幾つもの試練を乗り越え、頼もしい大人に成長した…けれど、その為に失ったものもある、そう…君自身は気付いていない…大切なものだ…、キミはそれを取り戻さなければならない…さあ、十代君…「ハネクリボー」のカードをレプリカデッキに翳すんだ』
「ハネクリボーのカードを…?」
十代はデッキからハネクリボーのカードを取り出す
「そうだ、デュエルモンスターズには人を繋ぐ力がある…十代、ハネクリボーがお前が無自覚に失くしてしまったモノ…それを取り戻させてくれる決闘者の所へお前を連れて行ってくれる!さぁ…行ってこい!」
「遊海先生…遊戯さん…ああ!」
十代はレプリカデッキにカードを翳す…そしてカードから光が溢れ十代はその場から消え去った…
「まったく…デュエルモンスターズは不思議なもんだよ、時間も空間すらも超えて決闘者を出会わせる…」
『ああ、きっと今頃出会っているはずだよ…彼と…』
「ああ…そういえば十代と遊戯って前に面識あるよな?何故だか覚えてないんだが…」
『うん、彼じゃない十代君と…未来の決闘者と会った事があるよ!』
「やっぱりそうか…なんで俺覚えてないんだ…?」
???
「ここは…童実野町…?」
十代が気がつくと見覚えのある町へと立っていた…そこは修学旅行で訪れたデュエルの聖地・童実野町だった…
「お前は…遊城 十代!?何故ここにいる!?」
「えっ…あ…遊海先生!?なんで…!?」
「先生…?」
十代は何者かに声をかけられる…それは今さっき別れた遊海だった…しかし…
「…そういう事か、遊城 十代…ここはお前から見ての『もしも』の世界だ、俺はお前とはまだ出会っていない…ここはお前の時代から約10年前…そのもう一つの可能性の世界だ…!」
「もしもの世界…?」
《どういう事だい?》
「ユベルもいるのか…まぁこれを見た方が早いな…見てみろ」
そう言いながら遊海はスポーツ新聞を渡す…そこには…
【武藤 遊戯くん!バトルシティV2成し遂げた!】
「いぃっ!?」
見出しを見て十代は驚く、そこには若い遊戯や遊海と仲間達が写っていたからだ…
「たぶん未来の遊戯や俺に送り出されたんだろう?ならさっさと用事を済ました方がいいな!頼むよ…遊戯!」
「えっ!」
「久しぶり…いや初めましてかな?十代君!」
振り向いた十代の後ろ…そこには首から千年錘を下げた遊戯の姿があった…
「遊戯…さん…!」
「夢のお告げで聞いたんだ!僕に挑んでくる決闘者がいるから戦ってほしいって!キミの事だったんだ!」
「?…遊戯?なんで十代と面識があるんだ…?」
「この前色々あったんだよ!さぁ!デュエルをしよう!十代君!」
「はい…!よろしくお願いします!」
そして十代と遊戯のデュエルが始まる…ブラックマジシャンとネオスが激突する…互いにしのぎを削る、そして十代は思い出した…自分の失ったモノ、それはデュエルを楽しむ心…すなわちワクワクだった…。
世界を賭けた戦いの中で十代はデュエルを楽しむ事を忘れてしまっていた…それを遊海は思い出させようとしたのだ、そして最強の決闘者が目を覚ます!
『十代君!君ほどのデュエリストならその相手は「神」こそがふさわしい!いでよ「オシリスの天空竜」!!』
《ギャオオオン!!!》
遊戯…否、アテムはついに神を召喚する…そして十代は取り戻す事ができた!その心を!
「遊戯さん!遊海先生!俺は忘れない!2人が俺にくれた最高の時間を!俺は大人になっても忘れない!このワクワクを!行くぞ!ネオス!!」
…これは成長の物語…
…1人の少年が大人へと至る旅路…力を…絆を次の世代へと受け継ぐ物語…
…それこそがGX…Generations neXt
…希望への物語だ…
第2部 遊戯王GX編 完
これにて「決闘の観測者」GX編完結となります!
連載開始から約半年…ここまで連載できたのもグダグダな拙作をお気に入り登録してくださっている250名を超える方々のおかげです!本当にありがとうございます!!
そしてこれからの連載予定ですが5D.s編に入る前にオリジナルストーリーを挟み、それから5D.sの物語へと移りたいと思います!これからもどうぞ「決闘の観測者」をよろしくお願いします!
また、アンケートも引き続き受け付けてますのでよろしくお願いします!
Next Episode?
『大災害「ゼロ・リバース」から17年の時が経ちました…旧童実野町を半壊させ、2つに分断したこの災害は…』
「遊海さん、そろそろマーサハウスに行きましょう、子供達が待ってますよ」
「ゴホッゴホッ…そうだな…行こう…」
動く物語…
「おい…デュエルしろよ…!」
「キングは1人!このオレだぁ!!」
「翔べ!ブラックバード!」
「私は黒薔薇の魔女…全てを破壊するわ…」
「龍可はオレが守る!」
「龍亜はわたしのヒーローだから…!」
赤き龍の痣に導かれ集う決闘者達…
「ヒャハハハーさぁ満足させてくれよ!!」
「レクス・ゴドウィン…貴様だけは許さん!!」
「貴方には死相が見えるわ…気をつけて…」
「ルドガー様に忠誠を…!」
「それがお前の心の闇か…」
蘇りし闇の決闘者達…
「よぉ!白波…冥界の底から蘇ったぜ…!」
「まさか…お前と戦う事になるとはな…!」
時を超え対峙する決闘者…
「俺は遊星達と世界を救う!!」
決闘の観測者 第3部 遊戯王5D's編 近日執筆予定!
『我が絶望を超えてみせろ!白波 遊海!!』
「決着を着けるぞ!『ゲイザー』!俺は…お前を超える!!」