転生して決闘の観測者〈デュエル・ゲイザー〉になった話   作:S,K

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神の試練〜新たなる力〜

ー体中が痛い、いつかのスフィンクスに殴られた時みたいなダメージだ…ここは何処だ…?ー

 

遊海の意識が目覚める、激痛の走る身体を自覚しながら目を開ける…視界は半分しかないが見覚えのある部屋…自室だった…

 

「〜!…〜…??」

…音が…自分の声が聴こえない…鼓膜が破けてるのか…?回復…を…!

 

枕元に常備している回復カードの入ったカードケースに手を伸ばそうとして…気づいた、右手が…無い…

 

ドシン!

 

「…!!…!」

 

扉が開いて翠が駆け込んで来る…涙目で何事かを喋っているが聞き取るが出来ない…

 

『翠…心配かけてごめん…耳が聞こえないんだ…』

 

「!?…!!」

念話で翠に意思を伝えると翠は魔法カードを俺の頭に使う…おそらく「ディアンケト」だろう、頭が温かい光に包まれ少しづつ音が聞こえるようになり、視界も回復する…。

 

 

 

 

 

 

 

「…ありがとう翠…俺…どうしたんだっけ…?」

 

「私の方が知りたいですよ!!夜遅くにアヤカちゃんとトフェニさんがボロボロになりながら更にボロボロのビショ濡れの遊海さんを抱えて帰ってきて…!いったい何があったんですか!!」

 

「昨日…の事…?」

 

 

 

 

「『ライディングデュエル・アクセラレーション!』」

 

 

 

『我が名はゲイザー…貴様には破滅の未来を回避するために死んでもらう…!』

 

 

 

 

 

 

「…思い出した…イリアステルの襲撃を受けて爆発に巻き込まれたんだ…!」

 

「えっ…!?」

 

 

 

 

 

 

 

爆発直前

 

 

 

「ぐっ…チクショウ…こんな所で死ぬわけには…!!」

 

ゲイザーに謎の光…おそらく「モーメントを逆転させる何か」を浴びせられたDホイールは暴走し爆発寸前だった…そして

 

《遊海!何をしている!早く逃げるのだ!!鳴動富嶽!!》ズドン!!

 

「メガロック!!」

現れたメガロックがDホイールを弾き飛ばす!

 

《マスター!早く!!》

 

「っ!!うおぉぉぉ!!!」

痛む足を我慢し走る…そして…

 

 

ギュイイーン…ドガーン!!!

 

「ぐあぁぁぁぁ!!!?…ガッ!?ゴボゴボゴボ…!」ドガッ!!バシャーン!

爆風に吹き飛ばされ…何処かにぶつかって海に落ち気を失った…

 

 

 

 

 

 

 

「イリアステルの『ゲイザー』っていう奴に襲われて…ライディングデュエルに対応出来なくて負けたんだ…」

 

「イリアステルの介入…!?しかも『ゲイザー』何て人物イリアステルには…」

 

「翠、ゲイザーは俺達と同じ…『転生者』だ…!」

 

「そんな…!?根拠はあるんですか…?」

 

「彼奴は『彼岸』と『エクシーズモンスター』を使ってきた、滅びの未来であるイリアステルの世界には存在しないはずのカードだ…!それしか考えられな…イタタタ…!?」

身体を起こそうとした遊海は痛みに顔を歪ませる

 

「遊海さん…!無理はしないでください!!」

 

「っ…ごめん翠…身体中が…痛い…!俺の身体はどうなってる…?」

 

「一応処置はしたんですけど…右腕、右膝下の断裂…左足の骨折、あと全身に打撲がたくさんです…他にも折れてる所があるかも…」

 

「…そりゃ痛い訳だ…でもおかしい、普段ならすぐ再生が始まるのに……だめだ痛みで考えが纏まらない…少し…休むよ…」

 

「わかりました…家の周りはウィンダ達に見てもらってます、ゆっくり休んでください…」

 

「ああ、ありが…と…スゥ…」

そして俺の意識は闇へと沈んでいった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

翠Side

 

「遊海さん…どうして…!」

遊海さんは再び眠ってしまった…遊海さんがボロボロになって帰ってきて2日が経った、あの時の遊海さんの姿を思い出すと胸が締め付けられる…!

 

 

 

 

 

 

 

 

2日前…

 

 

 

 

「遊海さん遅いな〜…海馬さんとの話上手くいってるのかな…?」

 

遊海さんはゼロ・リバースを起こさせずに未来を救うために動き出した、第一段階として遊海さんはDホイールに搭載されている完成型モーメントの事を海馬さんに伝えに行った、遊海さんと別れて約3時間…時計の針は12時を指している…さっきからサイレンの音が鳴り響いている…何だか胸騒ぎがする…。

 

《翠…大丈夫だよ!遊海は強いから何かあっても帰ってくるから!》

 

「ウィンダ…そうだよね!きっと海馬さんに説明するのが長引いてるんだよね!…先に休もっか!」

私は不安を振り切って立ち上がる…

 

 

ガチャ!バタタン!!

 

《あ!噂をすればだよ!》

 

「遊海さん!お帰りな《翠殿!急いで治療を!!》どうしたの!!」

トフェニさんが切羽詰まった様子で駆け込んで来る、その身体はボロボロで何があったのかすぐに理解できてしまった…

 

 

《翠…申し訳アリません…!マスターを庇いキれませンデシた…!》

 

「……そんな…いったい何があったの!?」

玄関にいたのはボロボロになったアヤカちゃん、そして致命傷レベルの傷を負った遊海さんの姿だった…

 

《海馬社長の所へ向かウ途中に襲撃…をマスターを頼ミマ…す…!》

 

「アヤカちゃん!!…ウィンダ!ウェン!フレアちゃん!手伝って!!遊海さんを部屋に!!」

アヤカちゃんは最低限の事を伝えると消えてしまった…攻撃力3000を誇る彼女にそれ程のダメージを与える出来事…いったい何があったのか…その疑問を押しやり私は遊海さんの治療を始めた…。

 

 

 

 

 

 

 

 

「イリアステル…未来人の介入…いったい目的は何なの…?」

 

今までの事を思い出しながら私はお粥を作る…次に目を覚ました時に遊海さんが食べてくれるように…。

 

「転生者…私達の他にもいたんだ、私達だけかと思ったんだけど…」

遊戯王世界への転生…今まで他の転生者からの接触は無かった、遊海さんが「帝王」や「聖刻」を使えばわかりそうなものだけど…いるんだったら一度会ってみたいな…。

 

 

 

\ピンポーン/

 

 

「ん?はーい!今行きまーす!」

玄関のチャイムが鳴る、宅配便何か頼んだっけ…

 

 

「はーい!どなたで…あ」

 

「翠か…遊海はいるか?」

 

玄関には少し怒った様子の海馬さんの姿があった…

 

 

 

翠Sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

ドスドスドス…!

 

「か、海馬さん!ちょっと待って…!!」

 

「離せ!遊海め…オレとの約束を放り出して寝込んでいるだと!?一言言わねば気がすまん!!」

 

 

…何だか…騒がしいな…まだ身体が痛い…!

 

ガチャ

 

「遊海!!貴様オレとの約束を…ッ!?…何があった!!」

怒鳴り声と共に海馬社長が部屋へ入ってくる、そして俺の惨状を見て絶句している…

 

「海馬社長…すいません…約束をすっぽかしてしまい…」

 

「そんな事はいい!!その怪我はどうした!誰にやられた!!」

 

「素性はわかりません…会いに行く途中で襲撃を受けて…見事にやられました…致命傷は何とか防いだんですが…この様です…」

 

「おのれぇ…!何処の馬の骨か知らんがオレの友に手を出すとは…許せん!!草の根分けてでも探して…!」

 

「社長…大丈夫です…!じきに体は治ります…それに自分で決着を着けますから…!」

怒りのオーラを纏う海馬社長を慌てて宥める…

 

「だが…!遊海…貴様腕を…!」

 

「海馬さん、俺は普通の人間ではありませんから…ディアンケトよ、傷を癒せ…!」

唯一無事だった左手でカードを発動させる、すると某ナメッ○人のように腕が再生する…中々に奇妙な感覚だ

 

「…流石とだけ言っておこう…だがしばらくは休め!バトルシティは一月後だ…それに間に合えばいい!」

海馬社長は目の前で起きた超常現象に動揺しながらも遊海に声をかける

 

「ありがとう…ございます…」

 

「さらばだ遊海、バトルシティで会おう」

そう言って海馬社長は部屋を後にした…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アヤカ…いるか…?」

 

《はい…マスター、何とかご無事そうでなによりです…》

アヤカが遊海の側に現れる

 

「ああ、気分は最悪だけどな…アヤカ…俺の身体の再生が遅い…原因はわかるか…?」

 

《了解です、マスターの身体をスキャンします…スキャン開始………完了しました》

 

「何かわかったか…?」

 

《…マスターの体内でプラスのエネルギーとマイナスのエネルギーが反発しあい回復を阻害しています、プラスはマスターが元々持っていたエネルギー、マイナスはモーメントの爆発により発生したエネルギーです》

 

「プラスとマイナス…マイナスは有害なエネルギーなのか?」

 

《基本的には無害なエネルギーです、しかしマスターとの相性が最悪です…正と負のエネルギーが体内で衝突し回復を遅らせていると思われます…今回は爆発の規模が小さかったために影響は軽微に収まっています…》

 

「そうか…アヤカ、もしも爆発の規模が大きかったら…どうなる?」

 

《…マスターのプラスをマイナスが上回った場合…マスターの不老不死を貫通し肉体・魂共に大ダメージを負う可能性があります》

 

「…そうか…ありがとう…」

 

 

 

 

 

 

俺は奴に敗北した…ライディングデュエルだったからとか相手が「彼岸」を使ってきたからとかは関係ない、ドロー力・プレイング・ライディングテクニック…全てにおいて奴に負けた…力が欲しい…!奴を見返し…未来を救う力が…!!

 

遊海は再生したばかりの右手を握りしめる…ゲイザーの素性はわからない、正体も…いつ転生したのかもわからない、しかし…遊海には一つ確信していた事があった…「奴に負けてはならない」その一言だった。

 

 

「…力が欲しい…!奴を止められる力を…!!」

 

《マスター…!…異常なエネルギーを探知!》

 

「なにっ!?うわっ!!」

 

《マスター!!?》

遊海の首元…賢者の鍵が光を放つ、そして遊海の意識は途切れた…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ…う…ここは…?」

遊海は真っ白な空間で目覚める…そこは見覚えのある場所だった…。

 

「ここは神様の…?」

 

『そうじゃ!久しぶりじゃの遊海!』

 

「神様…どうして…!」

 

『何故って…お主が願ったのじゃろう?力が欲しいと…』

 

以前と変わらない髭を蓄えた神様の姿があった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『見事な旅路だったぞ遊海、歴史の本筋を変えず悲劇を救ってきた…見事じゃ』

 

「やれる事をやっただけです…救えなかった人達もいる…それに俺が…!」

 

『言わずともよい…大丈夫じゃ、お主が我を失った時に倒してしまった者達も事件の後にそれぞれの世界に戻っておる…気に病む事はない…』

 

「そうですか…ありがとうございます…!」

 

『それよりもこれからの事じゃ…酷いやられ方をしたのぉ…だから力が欲しいのだろう?』

 

「はい…彼奴には負けちゃならない…そんな気がするんです…!」

 

『そうか…ならば新たな力…カードを渡そう!』

 

「新たな…カード…!」

 

俺が死んでどれだけの時間が向こうで経ったのだろう…新たなカードも増えている筈だ、そのカードが手に入れば大幅な戦力強化になる…!

 

『ただし…タダではやれん!』

 

「…条件は?」

 

『なぁ〜に簡単な事じゃ…ワシとデュエルしなさい…それだけじゃ!』

そう言って神様はヴレインズのデュエルディスクを出現させる!

 

『ルールはマスタールール4!ライフは4000!手加減は無用じゃ!』

 

「わかりました!本気で行きます!!」

 

 

『しからば…改めて名乗ろう!我が名はデウス!神の名において汝に試練を与えよう!!』

 

 

 

 

 

 

 

「『デュエル!!』」

 

 

遊海LP4000

デウスLP4000

 

 

 

マスタールール4

 

 

□□□□□

□□□□□

 □ □

□□□□□

□□□□□

 

 

 

 

 

「俺のターン!ドロー!」

「ペンデュラムスケールに『クリフォート・ツール』をセッティング!更に効果発動!800ライフを払いデッキから『クリフォート・アセンブラ』を手札に加えてそのままセッティング!」

 

遊海LP4000→3200

 

「我が魂を守りし大いなる力よ!その力を示せ!ペンデュラム召喚!『クリフォート・ゲノム』!」

オレンジ色のコアの機械が異次元から現れる ATK1800

 

「更に手札から装備魔法『機殼の生贄』を『ゲノム』に装備!これにより『ゲノム』は2体分のリリースにできる!『ゲノム』を生贄に現われろ!『クリフォート・ディスク』!」

青色のコアを持つ虹色の機械が現われる ATK2800

 

 

「墓地に送られた『機殼の生贄』の効果を発動!デッキから『アポクリフォート・キラー』を手札に加える!そして『ディスク』の効果!デッキからクリフォートモンスター2体、『アーカイブ』と『シェル』を特殊召喚!」

緑と紫のコアを持つ機械が現れる ATK1800 ATK1800

 

 

「カードを1枚伏せてエンドフェイズ!『アセンブラ』の効果で1ドロー!そして『ディスク』の効果で特殊召喚された『アーカイブ』と『シェル』は破壊される…ターンエンド!」

 

遊海LP3200

ディスク Pツール アセンブラ 伏せ1 手札3

 

 

□□□□□

□□□□□

 □ □ 

□□■□□

P□□■P

ア   ツ

 

 

 

 

『フム…流石じゃの遊海、高い攻撃力の「シェル」を出したうえで手札には既に切り札がいる…万全の体勢という訳じゃ』

神様…デウスは髭を撫でながら遊海の場を分析する

 

「褒めていただきありがとうございます!神様がどんなデュエルをするかわからないから場は整えました…!」

 

『なるほどのぉ…それではワシも動くとするか!』

 

 

 

 

 

 

『ワシのターン!ドロー!』

『手札から魔法カード「竜の霊廟」を発動する!効果でデッキから通常モンスター「守護竜ユスティア」そして「守護竜プロミネシス」を墓地へ送る!』

 

「守護竜…?聞いた事の無いカードだ…!」

遊海は未知のカテゴリを聞き警戒する

 

『ホッホッホッ…さぁいくぞ!通常モンスターが墓地に送られた時「守護竜ガルミデス」は手札から特殊召喚できる!』

青いコアを持つ水晶の竜が現れる ATK1600

 

『そして「ガルミデス」1体でリンクマーカーをセッティング!召喚条件はレベル4以下のドラゴン族モンスター1体以上!リンク召喚!いでよ!「守護神ピスティ」!』

赤色のコアを持つ白翼の蛇竜が現れる ATK1000 →

 

『そして「デブリ・ドラゴン」を召喚!効果で墓地の攻撃力0の「守護竜ユスティア」を特殊召喚じゃ!』

スターダストドラゴンの子供のような竜と神秘的な青白い竜が現れる ATK1000  DEF2100

 

 

『そして「ピスティ」と「ユスティア」でリンクマーカーをセッティング!召喚条件はドラゴン族モンスター2体!星の槍よ!今こそその身を竜と化せ!リンク2「守護竜アガーペイン」!』

紫のコアを持つ蛇竜が現れる ATK1500 ↑↓

 

『そして通常モンスターである『ユスティア』が墓地に送られた事で墓地の「プロミネシス」の効果を発動!自身を特殊召喚する!』

黄色のコアの炎に包まれた竜が現れる DEF200

 

 

「ッ…展開が終わらねぇ…!」

 

『まだまだいくぞ!「デブリドラゴン」でリンクマーカーをセッティング!召喚条件はレベル4以下のドラゴン族1体!リンク召喚!「守護竜エルピィ」!』

黒い羽と黄色のコアを持つ蛇竜が現れる ATK1000 ←

 

□□□□□

□■□■□

 ■ □

□□■□□

P□□■P

 

 

「リンクモンスターが2体…でもリンクマーカーはバラバラ…何が起きる…!」

 

『さぁ遊海!このデッキの本領はこれからじゃ!ワシは手札から永続魔法『星遺物の守護竜』を発動!発動時の効果で墓地の「ガルミデス」を特殊召喚!』

再び水晶の竜が現れる ATK1600

 

 

『そして『守護竜』のもう一つの効果を発動!「エルピィ」を一つ右のモンスターゾーンへ移動する!』

 

□□□□■

■←□■■

 ■ □

□□■□□

P□□■P

 

 

「モンスターゾーンの移動!?まさか『機界騎士』と同じ…!?」

 

『そうじゃ、このテーマは所謂《星遺物シリーズ》の新たなテーマ…その力は強力じゃ!「アガーペイン」の効果を発動!2体以上のモンスターのリンク先となるモンスターゾーンにE()X()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()!』

 

「なんだって!?」

 

 

「エクストラデッキからモンスターを特殊召喚する」…その一文の意味…それは『クェーサー』や『ズァーク』など召喚条件を指定されているモンスター以外なら()()()()特殊召喚できると言う事、つまり…こういう事もできる。

 

『集いし星の輝きが新たな希望を照らし出す!今こそ光来せよ!「セイヴァー・スター・ドラゴン」!!』

超官曰く「赤き竜の化身」と言われる救世の竜が現れる! ATK3300

 

 

「なんと…『セイヴァースター』がこんなにあっさりと…!?」

 

『「セイヴァースター」の効果を発動!「シェル」のモンスター効果を無効にし、そのカードに記された効果を使用できる!サブリメーション・ドレイン!』

 

セイヴァースターがシェルに息吹を放つ、直撃したシェルは力を失い墜落する…

 

『バトルじゃ!「セイヴァースター」で「シェル」を攻撃!シューティング・ブラスター・ソニック!』

突撃形態になったセイヴァースターがシェルを貫通する!

 

「ぐぅぅ…!!」

 

遊海LP3200 →2700

 

『そして「シェル」の効果を得た「セイヴァースター」は2回攻撃ができる!貫け!ブラスターソニック!!』

 

「(…伏せカードは『機殼の凍結』…どのみち『セイヴァースター』で全破壊されて守護竜の追撃で負けか…強すぎるぜ10期性能…)」

負けを認めた遊海はセイヴァースターの一撃を受け入れ、吹き飛ばされた…

 

 

遊海LP0

 

デウス WIN!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『お〜い…大丈夫か〜?』

 

「…何とか…完敗です…神様…」

遊海は起き上がる、不思議と体の痛みは無い…

 

「それが新たなカード…今回は負けてしまいましたが、次こそは…!」

 

『フム、よい気概じゃ!さぁ新たなカードを持っていくがいい!』パンパン

 

「へっ…?」

神様が手を叩くと大きめの袋が遊海の目の前に現れる

 

『その中に新たなカードが三枚づつ入っておる…存分に使うがいい!』

 

「えっ…あの…神様…??」

 

『むっ?どうした?鳩が豆鉄砲喰らったような顔をして?』

 

「こういうのって神様に勝たないと駄目なんじゃ…?」

 

『ホッホッホッ…何を言っている!お主は「ワシとデュエルをする」という条件を果たしただろう?ワシの暇つぶしに付き合ってくれてありがとうよ』

 

「…ひ、暇つぶし…暇つぶしで俺負けたのか……」ズーン

神様からの答えを聞いた遊海はリアルorz状態になっている…

 

『いやぁ〜神の仲間と近々デュエルする予定での〜その調整デュエルだったのじゃ!ありがとうよ遊海!』

 

「アッハイ……俺もまだまだだな…」

楽しそうに笑う神様を見て遊海は強くなる決意を固めたのだった…

 

 

 

 

 

 

 

「神様…ありがとうございました!」

 

『うむ!また困った事があったら来るがいい!』

遊海は袋を持って世界を後にしようとする…

 

「神様…一つ聞いてもいいでしょうか?」

 

『なんじゃ遊海?』

 

「…この世界に俺達以外の転生者はいますか…?」

 

『…()()()()、ワシが転生させたのはお主と翠だけじゃ…しかし自然に転生している者は…いるかもしれんのぉ…』

 

「そうですか…ありがとうございました!では!」

神様にお礼を言って遊海は世界から姿を消したのだった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『…なんとも…数奇な運命もあったものじゃ、遊海…自分を見失うでないぞ…』

 

デウスは寂しそうにつぶやいたのだった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ…イタタタ…!」

 

《マスター!!大丈夫ですか!?》

 

「アヤカ…大丈夫、転生の神様に喚び出されただけだから…心配しなくて大丈夫だ…」

 

《ふぅ…ならよかったです…》

遊海は部屋へと戻ってきていた、時計は5分ほどでした進んでいる…ついでに身体はダメージを受けたままである。

 

 

「アヤカ…次は絶対に奴に勝つ…!!」

 

《ハイ!マスター!!!》

 

決意を新たに遊海はゲイザーの打倒を誓った…そして一月後…ついにバトルシティ・レジェンドが開催される…のだった…。


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