エルフの隠れ里をついに見つけてやった。
ホビットも残念ながら混ざっているがエルフ、エルフ、エルフとエルフ尽くし。
「君に送る指輪がほしいんだ」
「帰れ人間」
どうやら人間を毛嫌いしているみたいでにらまれた。
後ろからの目線もいたい気がするが……気のせいということで勘弁してほしい。
とにかく人間に売る物は一つもないようだ。
「僕悪いスライムじゃないよー」
「帰ってください」
「僕ですよ僕。ホイミンです!」
「ホイミンって誰!?」
もう少し粘ればアイテムくらい売ってくれる交友関係になれたかもしれないのにアリシアに止められた。
まあ本題に入ってエルフの女王に事情を聞いてみたら、エルフが人間に攫われて『夢見るルビー』も盗まれてしまったらしい。
それは怒るわけだ。
さっそく逃げ込んだ可能性の一番高い『ノアニールの洞窟』に殴りこみに行ってみた。
「なんだかアルス君がエルフよりに行動してるねー。次はアルス君が現行犯逮捕されて公開処刑だー。さらば麦わらー俺死んだわーそう叫んだ瞬間に落雷がー!」
「大丈夫よニーナ。縄もってきたから」
ニーナとアリシアの中では俺がこの後エルフを攫って行くのは確定のようだ。
ティナも苦笑を「あはははは…」と笑ってごまかしているという事はそう思ってるのだろう。
どうせ隊長が追い討ちで俺をからかってくるんだろうと思っていたのに、そこで話題が途切れた。
「隊長、具合でも悪いのか?」
「いや、ただ美しい友情を堪能していただけだ。それとも少年は私にからかってほしいのか? マゾっ気のある奴だ」
隊長がいつものように笑った。
今のは美しい友情だっただろうか。
回復ポイントがあることをいい事に戦闘中アリシアが【ヒャド】の練習をし始めた。
敵に割と当たるけど俺にも割りと当たるのはわざとだろうか。
わざとだろうな。絶対わざとだ。そう思っていたら突然【ヒャド】で自爆した。
やっぱりただのノーコンか。
「不器用な奴め」
「放っておいてよっ」
奥に進むと宝箱があった。
中には靴と遺書と『夢見るルビー』が入っている。
叶わぬ恋ならばいっそ彼と共に命を絶とう。
そんな感じの内容だった。
俺がもっと早くこの大陸に訪れることができていれば二人を助けられただろうか。
少しへこむ。
とりあえず靴と手紙のことは伏せておいて『夢見るルビー』があった事だけを皆に知らせておいた。
隊長は多分『夢見るルビー』だけがここにあった意味を理解しているだろう。
エルフの女王に宝箱ごと渡すと彼女は涙を流した。
多分、エルフと人間は交わってはいけないという掟を押し付けた自分が悔しいのだろう。
もうこんな悲劇が繰り返されないことを祈る。
『ノアニール』の眠りの呪いは解いてくれるらしい。
今日は『ノアニール』で一泊してからゆっくりこれからの事を考えていこう。
今日はエルフの里を見つけた。
洞窟には残念ながら駆け落ちした二人はいなかったが『夢見るルビー』は置いていったようだ。
エルフの女王に『夢見るルビー』を返すと『ノアニール』の人々の呪いを解いてくれた。話せば分かる人だ。結婚しようと言ったら断られたのが残念だ。
とりあえず俺の『鋼の剣』とアリシアの『身かわしの服』は購入しておこう。
『ノアニール』を救ったということで村の人がパーティーを開いてくれた。これでまた一歩我が野望に近付いた。
しかし音楽がいまいち乗り悪かったので俺が指導しておいた。これで次ぎ来た旅人は感動に胸を躍らせて不思議な踊りを踊りだすことだろう。
それと冒険の書に落書きするのやめい。
エルフのイベントについては、心中したか心中した振りをして二人幸せにどこかでひっそりと生きていくか当時迷った覚えがあります。
ですが人魚やエルフとの恋に厳しいドラクエ、ここはやはり心中にしようとこのような形となりました。