【くろうにん】の書(完結)   作:へたペン

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黒歴史が本格的に作者を悶えさせ始める第六章始まります。


第六章「仲間と絆編」
プロローグ


 『スー』に向かう予定だったけど、せっかくだから『レイアムランドの祠』を覗いて見ることにした。

 

 氷の大陸。激しい吹雪。

 この気候で船が心配だからティナとニーナとステラは船に残しておく。

 攻撃回復牽制が一人ずつ残っていれば大丈夫だろう。

 ここはあまり長居できる場所ではないが俺にはとっておきがある。

 

 

「アリシア頼む」

「はいはい。【トラマナ】」

 

 

 【トラマナ】のオーラが寒さを防いでくれる。

 冷暖房完備の最強魔法だ。

 

 しばらく歩いていると神殿があったのでそこに入ってみる。

 どうやらここが『レイアムランド』の祠のようだ。

 

 奥に不死鳥のものと思われる巨大な卵が祭壇に置かれている。

 その周りを取り囲むように更に6つの祭壇があった。

 そこにちょうど『聖なるオーブ』をはめ込めるくぼみがある。

 

「アルス。気になることがあるんだけど」

「なんだ」

「『ラーミア』って不死鳥だよね? 卵を産むのは分わかるけど親鳥はどうなったんだろ。おいしそうだったから食べられちゃったのかな?」

 

 こいつはなんて事を考えるんだ。

 おかげでフィリアが卵を見ながら「オムレツ」なんて呟いているではないか。

 

「おそらく『ラーミア』は無限に転生する鳥なのだろう。命を落とせば同じ存在としてここの卵に戻る。もしもそれで記憶まで引き継げるのであればそれは不死と変わりはない」

 

 マリアは哲学にでもはまったのか卵を興味心身に見入っている。

 だがすぐに別のものに興味が言ったようだ。

 

「大変だ見ろアルス。可愛い亜人の双子がいるぞ」

「マジか」

 マリアが指差す方向に人ともエルフとも少し違う少女が二人立っていた。

 

「私達は」

「卵を守るもの」

 

 どうやらここの管理者のようだ。

 可愛い子達である。

 

「うわ、やっぱりロリコンだ」

「ちゃうわっ! というかお前と見かけ大差ないし胸は向こうの方が大きい!」

「胸は関係ないでしょっ。この【むっつりスケベ】!」

「はっはっは、今のはお姉さんも少しむっときたぞ」

 何かアリシアと隊長に挟まれた。

 

 だけどフィリアが助けに来てくれた。

「……アルスいじめたらダメ」

「うわ、やっぱりロリコンだ」

「もう手を出してとりこにしているようだな。ええい、うらやましい奴め」

 逆効果になってるし。

 

 自分のステータスを確認してみると性格が【ロリコン】とありえないものになっていた。

 いつもみたいに“くろうにん”に戻るよな?

 

 とりあえずアリシアの痛々しい目線と隊長の満足そうな顔に見守られながら、『ラーミア』を復活させて『バラモス城』に行こうとしていることと、自分がオルテガの息子であることを話しておいた。

 

 

 なぜか双子はオルテガの名前を聞いて少し頬を赤めた。

 親父、お前は一体ここで何をした。

 というか母さんいるのに女の子にアプローチかけ過ぎだ。

 

 

 自分のステータスを確認してみると性格が【ロリコンの父を持つ男】になっていた。

 こんな語呂がスパイダーマ的な称号はいらない。

 

 まあ挨拶はすんだしティナ達が心配だから船に戻るとしよう。

 

「というかアリシア。いつまで怒ってんだよ」

「怒ってないわよ」

 そう言ってふんと顔を背けている。

 俺だけ【トラマナ】を掛けないのは止めてほしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

冒険の書23―アルスの日記―

 今日は『レイアムランドの祠』に挨拶をしにいった。

 どうやらここの双子にも親父はちょっかいを出していたらしい。

 そのことを船に戻ってニーナに話したら「アルス君とそっくりじゃん」なんて言われた。失礼な奴だ。

 今後の予定だが船でのんびり航海しながら『アープの塔』を目指そうと思う。

 だが残念なことにそろそろ食料を補給しないと戦う前に食料や燃料がなくなって幽霊船の出来上がりだ。

 西に航路を取って一度『アリアハン』に戻るとしよう。

 

 

 




オルテガさんがモテるのは大体アレフガルトにいるルビス様の付き人が言う台詞のせい。
記憶を失っているオルテガさん、他種族からモテるなんてうらやましい(ゲフンゲフン
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