ー諸君、こんにちわ。俺の名は
神の力を持ってるとか、神の産まれ変わりとか、実は宇宙人とかではない、極々普通の一般人だ。
俺は現在、とある国の戦場にいる。何で高校生がそんな所にいるんだよ?
別に好きで此処にいる訳じゃない。誰が好き好んで、銃弾の飛び交う戦場に来るかよ。ならば、何故居るのか。
それは俺の彼女の為だー
「ヒャハハハハハハハハ!死ね、死ね、死ね、死ねぇぇぇ!」
物騒な事を言いながら、ガトリングを持って敵に乱射している紫色の軍服の女……何を隠そう、彼女こそ俺の恋人である。
ーカチッカチッー
「チッ弾切れか(ポイッ」
女性はガトリングが弾切れだと分かると直ぐにガトリングを捨てた。そして、肩に掛けてあったアサルトライフルで攻撃を始めた。
飛んでくる銃弾を物ともせずに笑いながら敵陣に突っ込んで行った。
「今日も激しいなぁ」
「流石隊長……素晴らしい」
俺が横を見ると紫色の軍服を着た、短髪の女性が立っていた。
「お疲れ様、ハールス」
「優副隊長もお疲れ様です」
「その副隊長って止めてくれよ、一般人だよ俺」
「いぇ!隊長を唯一止められる貴方様こそ、我等が上に立つに相応しい御方です!」
ハールスはそういうと敬礼してきた。
「はぁ……それで他の地区は?」
「はい、既に八割方制圧完了しております」
「そっか」
俺はハールスの報告を聞くと、手元の端末に情報を打ち込んでいく。
「アハハハハハハハハハハ!」
女性の攻撃の手は一向に終わる気配がない。
「おーい、サティー!そろそろ終わらせてくれぇー!」
女性はその声に気付くと、持っていた銃を放り投げ、敵のいる方向に向けて手を翳す。
「消えろ」
彼女がそう言うと、手から光が出現し、その光が敵の総てを飲み込んだ。後に残ったのは更地だけである。
「なんと言う事でしょう……廃都市の半分が更地になってしまいました。これって後で言われない?」
「どうせ何時かは壊す物です、半分は更地なったので撤去が半分で済むからいいのでは?」
「いいのかなぁ……これ」
「問題ないでしょう」
「そう言う事にしとこう」
『ゆーうー!』
凄まじい速度で駆けてきた女性が優に飛び付き、その胸に抱き締めた。
「やったぞ!見てたか!完全に消し飛ばしたぞ!」
「ん~~~ん~~~ふがっ、ぅ~~~(見てた、見てた。苦しいから離して)」
「おっとすまない」
そう言うと彼女は優を離した。そして、何やらモジモジしている。返り血がついているが慣れたので、特に気にしない。
それを見ると優は彼女が何を求めているか分かったのか、彼女の頭に手を伸ばし撫で始めた。
「ぅ~~はぅ~~~」
先程まで笑いながら敵を屠っていた同一人物とは思えない程、表情が蕩けきっている。手を離そうとすると、しゅんとする。犬みたいだ。
ーパシャパシャー
横を見てみると、ハールスが息を荒げながら彼女の写真を撮っていた。
「はぁ……取り敢えず帰ろっか」
そう言うと、上空からヘリが降りてくるのが見えた。俺達はそのヘリに乗り込んだ。
ーでは改めて自己紹介だ。俺は大之木 優、日本人の高校生。職業学生兼副隊長である。
特にこれと言って目立った才能はなく、容姿も飛び抜けていいと言う訳ではない平均より下だろう。
趣味はゲーム、プラモデル、釣り等だ。特技、彼女を宥める事だ。
俺の彼女の事も紹介しよう。
彼女の名は【サーティーン・ルーヴ】。詳しい話すと長くなるので簡単に述べよう。
彼女はとある実験により産まれた存在。そして彼女名前も13番目の実験体と言う意味だ。俺はそれを略して【サティ】と呼んでいる。
彼女は凄まじい力を持っている、先程の敵を屠ったのもその力の内の1つだ。彼女の職業は軍人で、俺の上司でもある。上司と言っても形だけの物だけどな。
そして彼女はー
「優」
「どうした?」
「さっきハールスと……ナニハナシテイタ?」
サティの瞳から光が消えた。そして物凄く怖い……こういう時の彼女は答えに間違えるとヤヴァい事になる。
「サティは可愛いと言う話をしていたんだよ、なぁハールス」
「はい、隊長は大変愛らしいかと」
「……そっか、ならばいい。でも浮気したら……ワカッテルヨナ?」
俺の彼女は可愛くて、軍人で、能力者で………ヤンデレである。