閻魔達に告白されて数日。
閻魔達と一緒に仕事をしたり、デートをしたり、その……アレをしたり……
そんな幸せな生活を過ごしていたある日、俺達は閻魔に呼び出され宮殿の道場に集まっていた。
「それで?閻魔、用って何だ?」
「よくぞ聞いてくれました!ようやく明久さんの武器が届いたんです!」
興奮した表情をしながら親指を立ててそう言う閻魔。
そうか、ようやく届いたのか。
「皆さん?ここは『おぉ……!』と言いながら拍手をするところですよ?」
「そう言うの期待してたのか?」
「別にしてませんけど……」
そう言ってからそっぽを向いてぶつぶつ呟き始める閻魔。
やっぱり期待してたんじゃないか。
「そ、それより!明久さんの武器はどんな物になったんですか?」
きりがないと思ったのかアテンがそう尋ねた。
「よくぞ聞いてくれました!これです!」
閻魔がそう言って出したのはアクセサリーの他にも電子カードのような物や指輪など兎に角色々な物だった。
というか……
「これで戦えってか?」
電子カードや指輪は俺が知る限り戦闘で使える物ではない。
閻魔は俺に負けろと言っているんだろうか?
「ち、違います!実際に試してみましょう。
えっと……それじゃ、これを右腕の人差し指に付けて手を伸ばして人の名前を呼ぶように『桜華(オウカ)』と言ってください」
「?分かった」
一応何が出るのか分からないので立ち上がり五人から離れる。
そして、閻魔の言うとおり右腕の人差し指に指輪を付けて腕を伸ばす。
そして
「桜華!」
人の名前を呼ぶようにその名前を呼んだ。
すると指輪が輝き始めた。
「な、何だこれ!?」
俺は少し狼狽するが閻魔はニコニコと笑っている。
なるほど、安全だから安心しろってか。
そんなことを思っていると光が俺の手の平に集まり始め刀のような形になって徐々に重みが生まれてくる。
重みが一定になった瞬間その光が霧散し本物の刀が生まれた。
「刀……だよな?」
そう呟いた瞬間
『明久君、初めまして』
そんな声が聞こえた。
声のした方を向くとそこには茶髪のポニーテールの少女が居た。
そして、一番の特徴は……
「随分小さなぁ……」
そう、その小ささだ。
目測だけど5cm位しかない。
俺がその少女を見ていると閻魔が説明を始めた。
「明久君、彼女達は精霊と言う種族で、その腕輪は『精霊機』と言います。精霊石にされている精霊(本体)は拘束術式を13個の重ね掛けで、出てこれる精霊は分身でサイズは5~15cm前後と制限を掛けてあるんです。因みに精霊を見ることが出来るのは、神や魔族、それと魔縁(妖怪)に一様、子共や動物だけです」
「なるほど、カンペを見ているのは無視するとして説明ありがとな。
それより、精霊機毎に精霊が居るのか?
この電子カードみたいな物にも」
「ええ、居ますよ。
それより、一応素振りしてみたらどうですか?」
「ああ、そうだな。桜華、良いか?」
『良いわよ。どんな風に私を使うのか見させてね』
「ご期待に添えるように頑張るよ」
俺はそう返事をして素振りを始める。
まずは準備運動として縦に、その次に目を瞑ってイメージトレーニングをして仮想の敵と戦う。
仮想の敵を倒したら目を開ける。
「どうだった?」
『え、あ、えっと……かっこよかったわよ///』
「ご期待に添えた訳だ。良かった(ニコ)」
「////」
ん?顔を赤くしてどうしたんだ?
『はぁ……鈍感ね……』
「???」
『兎に角これからよろしくね、明久』
「ああ、よろしく(ニコ)」
『っ!///そ、それじゃあ、私は寝るわ!』
オウカがそう言うと俺の手の平にあった刀が消えた。
顔を赤くしてたけどどうしたんだ?
「「「「「はぁ……」」」」」
何で皆呆れた表情をするんだ?
良く分からねえ。
「そんなことより、いつ人間界に行くんだ?」
もう武器も調達できたしそろそろ行っても良い筈だ。
「精霊機の武器を全て一度使ってからですね」
「了解。なら、早速終わらせるか」
俺は近くにあった指輪を手に取る。
さて、あいつ等に会うために頑張るか!