天界から人間界に来た翌日。
俺達は振り分け試験を受けていた。
この世界の本来の道筋から抜けないように俺はFクラスにならないといけないんだけどな。
でも、どうやってFクラスになるか……
名前を無記名で出すか?
それならどんなに問題を解こうともFクラスだ。
でも、自分からFクラスに行かないといけないだなんてなぁ……はぁ……憂鬱だ……
そんなことを思っていると
ガタッ……
何かが倒れた音がした。
音のした方を向くとそこには床に倒れこんだ少女が居た。
「姫路!大丈夫か!?」
近づいて確認してみると熱があるようだった。
そうだ……この世界の本来の道筋では姫路が高熱で強制的にFクラスになるんだった!
「姫路、試験途中の退席は無得点扱いになるが問題ないかね?」
こいつ……教師だったら心配位しろよ!
「退席……します……」
「分かった。では、姫路、お前は無得点だ」
そう言ってその教師は教卓に戻ろうとする。
まさか……自分で保健室に行けってか!?
「姫路、ちょっとすまん」
「え……?」
姫路に軽く謝り姫路を抱える。
「吉井!席に戻りなさい!」
扉まで歩いたところで先生にそう言われた。
俺はゆっくりと先生の方を向き
「黙れ下種が……」
そう言って教室から出た。
校門
「ふぅ……」
試験を途中退席した後俺は校門でクレア達を待っていた。
一人で帰ったりすると絶対怒るんだもんなぁ、クレア達って……
お、来た来た……
「おい~お前等~こっちだ~」
そう言いながら手を振って六人に自分の位置を知らせる。
すると、六人は早歩きで俺に近づいてきた。
「……明久、途中退席した?」
ある程度近づいてくるとヒルデがそう尋ねてきた。
そう言えばヒルデはあの会場で見てなかったから別の会場で受けてたのか。
「ああ、知り合いが高熱で倒れちまったからな。
それに俺は世界の道筋を守るために強制的にFクラスに入らなくちゃいけなかったからな。別に良いさ」
「……ヒルデ、きちんと試験受けちゃった」
ヒルデはそう言うと俯いてしまった。
そう言えばヒルデって結構頭良かったんだよな……
そうなるとAクラスは確実か。
気にしてるのかな?
「別に良いって。それに、俺達はAクラスと戦うことになる。
その時に戦うのは召喚獣だけど戦おうぜ、ヒルデ」
「……うん」
ヒルデは悲しそうな顔から一変し笑顔になった。
やっぱり、ヒルデは笑顔が一番似合うな。
「そう言えばクレア達もAクラスか?」
俺がそう尋ねるとクレア達はビクッ!と体を震わせる。
おい、まさか……
「「「「「名前を無記名で出しました……」」」」」
「はぁ……」
そう言って顔に手を当てて呆れる俺。
ったく、こいつ等の頭なら絶対にAクラスどころか学年主席も夢じゃねえっていうのに……はぁ……
まぁ、多分俺と居たいからっていう理由だろうからそこまで深くは責めないけどよ……
「もう終わっちまったもんは仕方ない。さっさと帰るぞ」
「「「「「「はい/……うん/うん」」」」」」
俺達はその後他愛のないことを話しながら家に帰った。