内容は今一かなと思います。
正直、長文になり過ぎてしまい何度か直した結果がこれなので、駄文を読んで楽しんでくれている方々に最初に謝っておきます。
愚作投稿すいませんでした!
ではでは!
エリス「あ~~~ん」
八幡「なぁ、エリス。 俺はもう大丈夫なんで自分で食べたいんだが...」
エリス「ダメです!」
八幡「フリフリ ほら?! この通り体もピンピンしてるから介護なんて要らないだろ? それに、周りも俺達の事を見てるしお前だって結構恥ずかしいだろ? だから、もう止めてくんねえか?」
カズマ「くそ! リア充が見せびらかしやがって! こっちは駄女神で、向こうは正統派ヒロイン属性の女神とか不公平だろ!」 ブツブツ
エリス「私を心配させた罰なので諦めて下さい! それに... 私に食べさせて貰うのってそんなに嫌ですか?」 ウルウル
なぁ、エリス。 ちょっとその言葉とそのお願いの仕方は狡いんじゃ無いか? そんなんされたら、勝てっこねえだろうが... はぁ、此処は素直に降参するしかねえな...
八幡「分かったからそんな目で俺を見ないでくれ。 それに、その、何だ。 別に嫌って訳じゃ無くて、単に恥ずかしいだけだ...」 ガシガシ
エリス「なら、ちゃんと食べて下さいね♪ あ~~~ん♪」 ニコニコ
八幡「あ、あ~~~ん。 ん。 美味いな...」
エリス「はい♪」 ニパー
カズマ「けっ!」 ブツブツ
雪精討伐の時に燃え盛る炎の中で冬将軍を倒した俺は、爆風による三半規管の震盪と二酸化炭素中毒、火傷の影響によりその場で意識を失い、大泣きするエリスに抱き締められながら何とアクアの完全回復魔法により一命を取り留めた。
その所為もあって、既にその場で完全に外傷と内傷を治したはずなんだが、それでもまだ俺の事が心配なエリスのお願いにより先程の様な過保護な看護がここ2,3日続いている。
まぁ、確かにあの時、そこまでお前を心配させた俺が悪いのは認めるが、あの時はあれが最善策であり、もし、あの勝利が無ければ俺は兎も角、ダグネスは確実に殺されていただろう。 その事をちゃんと説明したんだが、出来ればあんな事は二度として欲しく無い。 私があなたを想ってどれだけ心配したと思っているんですか? と、涙ながらに言われてしまい、そんな想いでいてくれたエリスに文句も言えず、後はもう降参するしか無かった。
そして、そんなやり取りをしている俺達二人を目の当りにしたダグネスが、自分がしてしまった事の重大さに気付き、その後、塞ぎこむ様に元気を無くしてしまった。 そんなダグネスを勇気づけると言うか、もう大丈夫だと伝える為にも二人で冒険者ギルドに顔を出している訳だ。
しかし、サトウ。 お前は落ち込んだダグネスを元気付けなくていいのか? さっきから此方ばっか見てて『これだからリア充は! 死ね!』ってな感じで睨んでばかりだよな? ほんと大丈夫なのかねお前のパーティーは... まぁ、エリスが色々とフォローするだろうから平気かもしれんが、それはそれで如何かと思うぞ? それに後にでも俺からも一声掛けてやるか...
それはさて置き、雪精討伐クエストの報奨金なんだが、意外と言うか何と言うか、元々予定に無い冬将軍を倒してしまった事により金額が上乗せされ、貰えたお金は以下の通りなんだが...
※E=エリス(この国のお金の単位)
雪精 10万E@1匹×79匹 = 790万E
冬将軍 = 6,000万E
カズマ一行の借金 △4,000万E
------------------------
合計 2,790万E
達成人数 ÷ 6
------------------------
一人当たりの報奨金 465万E
ええと、何で俺達まで彼奴等の借金を返済しないと駄目なんだ? 可笑しいだろう! って事で、本来貰えるはずの金額までは行かないものの、俺ら二人で1,970万E貰った。 それで残りは彼奴等四人で分割して一人200万Eづつ貰ったそうだ。
それと一緒に、サトウと水色の二人が馬小屋でも快適な生活を送れる様にと、ロープと木枠と厚手の布を使った二重構造の簡易テント擬きを作って渡したので、多少寒さを感じるものの、今はもう起きた時にまつ毛が凍る様な思いをしていないだろうと思う。
それでもまだ寒いと言うなら、今度暇な時にでも豆練炭を作って用意してやるか...
それと、今回の討伐で俺とエリスのレベルがかなり上がり、今はLv13と言った所だ。 そして、そのレベルアップに伴い取得したスキルポイントで「鍛治、裁縫、細工、大工、キャンプ、狩猟、罠、解体、調理」のスキルを新たに取得した。 これは冒険者として街の外に遠征した場合、森の中や荒れ地等で必要になると思ったスキルだからだ。
因みに、料理、裁縫スキルを取得しようとした時、エリスから「私じゃ駄目ですか?」と涙ながらに言われ、そんな状態のエリスを説得するのにスキル取得以上の時間が掛かったのは此処だけの話しだ。
と、まぁ、前回のクエストは何とか生き延びられた訳だが、その時の経験を通してウィザードとクルセイダーもしくはソードマンの必然性を感じている。 ぶっちゃけて言うと、うちのパーティーは攻撃力=火力が足りない。 それはパーティーメンバーの職業を見れば一目瞭然だ。
そう言う事で、取り合えず俺達に必要なのは戦力の増強となる訳だが、この街の冒険者は独り者が略居らず、しかも何処かしらのパーティーに皆所属しているから安易に勧誘出来ないし、募集を掛けても中々集まらないと思っている。 その現実を踏まえ、逆に俺達二人が何処かのパーティーに所属すればいいのだけの話しなんだが、大体パーティーと言うのは4人で組むことが多く、既に他のパーティーも4人態勢の所が殆どの為、俺達二人が入る隙間が無いと言った感じだ。
で、この後で人の問題をどうするか、エリスと二人で相談したい訳だが... そのエリス様は俺の介護に夢中でその事を言っても話しを聞き流すだけで全然取り合ってくれない。 正直、どう説得すればいいか困ってはいるが、エリスがそう言う態度を取る理由も大体は想像出来るし、その理由が俺にある事も分かる。 その点を確認する意味で、もう一度話しをしてみるしか無いか...
八幡「なぁ、エリス。 頼むから俺の話しをちゃんと聞いてくれ」
エリス「今は冒険もクエストも受けるつもりありませんし、それに関係する話しも聞きたくありません」
八幡「確かにお前が言う通り、俺が無茶をしたのは悪いと思ってる。 だが、あの時はああするしか無かったって事は理解してくてれてるんだろ?」
エリス「それは... 分ります。 ですが、いくら他人を助ける為とは言え、私はあなたに傷ついて欲しく無いんです。 あの時だってそう。 此処に来る切っ掛けになった時もそう...
あなたは自分の命の事さえ考えずに助けようとしてくれる。 あなたの行いは誰しも出来る事じゃありませんし、尊い行動だと思います。 だからと言って、あなたが傷ついて良い訳じゃ無いんです...
何度も言いましたが、助けられる方も悲しい思いをするんです。 今回の事で、ダグネスも心に深い傷を負ってますし...
だから、あんな事はもうしないで下さい。 私は、私はもう二度とあんな思いはしたく無い。 あなたを失うなんて思うのはもう嫌なんです。 お願いだから、私の前から居なくなる様な事はもうしないで...
お願いだから...」
話しの途中から涙目になり、必死に俺に語り掛けて来るエリス。
そこまで俺の事を想って... なのに俺は、お前にそんなに悲しい思いをさせちまってたんだな... 本当にごめんなエリス... それに前も同じ様な事を言われてたな。 転生した直後にやらかした時だったか...
でもな、エリス。 急に襲われたりした時にそんな事を思い出して考えろってのは酷な事だぞ? でも、まぁ、お前にそんなにまでして言われたら、ちゃんと考えないと駄目なんだろうな...
だが、冒険者なんて職業をやってて危険な事をするなと言う方がどうかと思うぞ? 多分、分ってはいるだろうが、感情的になって自分の言ってる事が矛盾してる事を認識していないんだろうな... とは言え、そのリスクを減らす為にもパーティーメンバーが必要だって事を理解すれば、反対しないはずだ。 ただ、感情的になり過ぎて頭に入って来ないだろうから、時間をかけて説明するか... まずは宥めないとな...
俺は目の前で祈りを捧げる様に胸の前で手を握り合わせているエリスの手を両手で包みながら、先ずは謝罪の言葉を投げかける。
八幡「お前には何度も悲しい思いをさせて済まない。 本当にごめんな」 ギュッ!
エリス「八幡さん...」
八幡「でもな、冒険者なんて職業はいつ何時死んでもおかしく無い仕事だって分かるだろ?」
エリス「... はい」
八幡「だからって、俺がやる事が正しいなんて事は言わない。 だがな、こう言ったら彼奴等に悪いが、あの時ダグネスがああいう事をしなければもっと簡単に冬将軍を倒せてたかも知れないし、そもそもあのパーティーもそうだし、俺達二人だってそうだが、攻撃力が無さすぎだし手数も少なすぎる。 その所為でリクス、危険度が高くなってるのも理解できるよな?」
エリス「... はい」
八幡「そういう危険度を減らす為にパーティーメンバーを増やしたいって事も分かるだろ?」
エリス「はい」
八幡「それに、今、パーティーメンバーを増やすからと言って直ぐに危険なクエストに行くと言う訳じゃないし、そのつもりも無い。 ただ、早めにメンバーを募集しないと人は来ないだろうし、もし来てくれたとしてもお互いの事が分からずに連携も取れない様だと、例え簡単なクエストを受けてもちょっとしたミスで危険な目に遭うかも知れない。 なら、早めにパーティーに入って貰ってそういう危険も減らした方が安全だと言う事も分かるよな?」
エリス「はい... パーティーメンバーを増やす理由は理解しましたし今必要だって事も理解しました。 だから、パーティーメンバーの募集や勧誘する事に反対はしません。 ですが、パーティーメンバーが増えたからって直ぐにクエストを受けたりはしないで下さい」
お前の心配はそこなんだよな...
八幡「そこは大丈夫だ。 それに、俺はお前と一緒じゃなければクエストには行かないから安心してくれ」
エリス「本当に?」
八幡「約束する」
エリス「絶対ですよ...」
やっと納得してくれたか... でもあれだぞ? 新しいパーティーメンバーが実際戦える奴かどうかを判断するには、クエストを受ける必要があるって事を忘れてないか? でも、まぁ、だからこそ危険なクエストは受けられないってのはあるな...
その後、機嫌を直した?エリスから話しの流れを変えるかの様に、気分転換というか空気を読んでか、募集する人材について話し始めた。
エリス「... うん! 此れから人を募集するなら、掲示板に募集の紙を張り出さないといけませんね。 それで、募集する職業と人数なんですが、どんな風に考えてるんですか?」
八幡「それはだな、こんな感じで考えているんだがどう思う?」
・ウィザード1名。 出来れば上級職がいいが、最低でも中級職。 但し、中級職の場合Lv25以上に限る。
・ソードマン又はランサー1名。 出来れば上級職がいいが、最低でも中級職。 クルセイダーやアークナイトなら尚可。 但し、中級職の場合、Lv25以上に限る。
・以上、2名程募集するが、現在2,3名のパーティーでプリーストや盗賊を必要としているパーティーと合併するのも有り
エリス「それで良いと思います。 ですけど、そんな人が居る訳無い... .. . ?!」
八幡「どうした? 誰か知ってる奴でもいるのか?」
エリス「はい! なので、今から探しに行って来ますね」
そう俺に託して、エリスは何処かに消えてしまった。
なら、エリスのお眼鏡に適った奴が此処に来るまでの間、人材募集の貼紙でも書いておくか...
・・・
・・
・
その後俺は受付に言って掲示板に貼る為の紙とペンを借り、一人黙々と募集要項を書いていたのだが、そこいらでフラフラしていた水色に見つかってしまい、人が書いている内容を見ては一々文句を言って来るのでかなり苛つきはじめた時、タイミングよくエリスが探索の旅から帰って来てくれたんだが...
エリス「お待たせしました! ええと、八幡さんに紹介したいのはこの方です。 って、あれ? 後ろに隠れてないで、前に出てきて下さい。 先ずは自己紹介からお願いします」
????「じ、自己紹介?! は、初めての人の前でちょっと恥ずかしいけど... .. . わ、我が名はゆんゆん! アーク・ウィザードにして上級魔法を操る者! やがては紅魔族の長となる者!!」
八幡「... ちょっといいか?」 コソコソ
エリス「何ですか?」 コソコソ
八幡「一つ教えてくれ。 この子が俺達が求めているアーク・ウィザードって事で物凄く嬉しいんだが、頭の方は大丈夫なのか?」 コソコソ
エリス「し、失礼な事言わないで下さい。 この子は魔法特性の高い紅魔族で、知能も高いんですよ。 それに少し恥ずかしがり屋で一人で居る事の多いだけのとても良い子なのに... でも、何でそんな事を聞くんですか?」 コソコソ
八幡「何かな、自己紹介の仕方が『めぐみん』に似てるだろ? それに『ぼっち』だから『中二病』だと思ってな...」 コソコソ
エリス「八幡さんが言う『中二病』と『ぼっち』の意味は解りませんが、『爆裂魔法』だけしか使えないとか、そう言う事はありませんから」 コソコソ
八幡「ならいんだが...」 ジーーー
ゆんゆん「あ、あの~ 先程から何をコソコソ話してるんですか? もしかして私、変でした?」
八幡「いや。 特にそう言うのは無いんだが、独特な自己紹介で少し驚いただけだから気にすんな。 それで、俺なんだが、名前はハチマン・ヒキガヤ。 職業は冒険者だ。 それで、エリスから何か話しは聞いてるか?」
ゆんゆん「は、ハチマンさんですね。 エリスさんから、是非私達のパーティーに入ってってお願いされたんだけど... こ、こんな私でもいんですか?」
八幡「イイも何もアレなんだが... 一つ聞教えてくれ。 アーク・ウィザードが職業だって言ってたが、まさか一つの魔法しか使えないとかそう言うオチは無いよな?」
ゆんゆん「上級魔法で使えない魔法が少しある位で、初級と中級の魔法は全部使えます!」
八幡「おぉー お前すげぇな... どっかの爆裂娘と違ってちゃんとしてるじゃねぇか... エリス。 掘り出し物だ!」
エリス「そうですよね! フフン」 ドヤッ!
何でエリスがそんな偉そうにしるか謎だが、無い胸張っても意味ないぞ? それにしてもこの子、ちょっと抜けてる感じがしないでも無いが、ボッチだったって言う割にちゃんと話しは出来るしスキルも何ら問題無いと言うか、此方からお願いしたいまであるな。
それにエリスみたいな美人じゃなくて、可愛いと言うか何と言うか、地味子なのに可愛いって奴か... それと胸部装甲が厚くて、何だその、視線がそっちに行っちゃうと言うか、その服胸の谷間が見え過ぎじゃね?」
ゆんゆん「え?! え、えっと、その、恥ずかしいから見ないで!」 テカクシ
何だ? 行き成り恥ずかしがって胸を隠す位なら、最初からそんな服を着るなよ... って言うか、まさか胸を見てたのが分かったのか?
やべぇ... 変態と思われたらどうするよ、俺... グイグイ ん? 今はちょっとどう謝ればいいか考えてるから後にしてくんね?
エリス「八幡さん。 お話しが必要ですか?!」 ニコニコ
ええと、この声音は... クルッ ヤバい、ヤバい、ヤバいじゃねえか! 誰だ胸のは「八幡さん!」 ... ええと、理由は分らんが、取り合えず俺の超絶得意技でこの場を切り抜けるのが先だな! 行くZE!
そうして俺は床の上にジャンピング正座をし、エリスとゆんゆんに向かって太陽神アヌビスを崇める農民の様に両手を高く上にあげ、そのまま上半身を腰から曲げながら平伏し、
八幡「すいませんでしたーーーーーーー!」
最高の土下座を披露したはずなんだが... その反応は何だよ...
アクア「ぷーくすくすw ゾンビの土下座なんて初めてかもw しかもちょーかっこいいしw ぷーくすくすw」
ゆんゆん「ふぇ? え? あ、あの、そんなにして貰わなくても... 私が変な服着ててごめんなさい!」
エリス「...」 ジトーーー
水色はコメントすんな! それに比べてゆんゆんって奴は意外と謙虚でいい奴かもしれないな... で、問題の我が女神様はと言うと... まだお怒りか... はぁ~~ あんましこの手は使いたくねえんだが、しょうがねぇよな?
そう、エリスと一緒に暮らし始めて半月以上も経てばお互い気不味かったり機嫌が悪くなる時だってある。 当然そんな時は互いに機嫌を取り直したりするから、機嫌を直す方法ぐらい習得してても何らおかしく無い訳で、風呂上りで偶々半裸を見てしまったり、トイレに鍵が無いからドアを開けたら偶々いたりとか、そんな状況下でも機嫌を直せる効果覿面な方法を見つけだした。
だが、それを習得するまでに俺の精神は爪楊枝の枝先になる程擦り減ってしまって、正直、この技を使いたくは無い。 だが、今使わないと...
エリス「...」 ジトーーー
ダメだ。 今使わないと俺の晩飯が無くなるのでそれは不味い。 なら、自分で作ったり買ってくれば良いだけの話だが、自称家庭科高校の優等生である俺は全ての家事をマスターする程のスキル持ちだし俺に任せれば何ら問題無いまである。 しかし、この世界に来てからそんな事をする余裕は無く、カエルさんとか、カエルさんとか、カエルさんとかと戯れる日々に苛まれ、その腕は小学6年生レベルまで衰退してしまい、自分で作った物では満足は出来ない体になってしまった。 え? 最初からそうだって? はい。 その通りです... 嘘言いました、ゴメンナサイ。
と、まぁ、冗談は置いといて、今はエリスの機嫌を直すのが先か... キョロキョロ よし、サトウが居ない内にやっちまうか...
覚悟を決めた俺は、その場で立ち上がってかエリスの目の前まで進み出て、その両肩を優しく抱きしめてから耳元で囁く様に語り掛ける。
八幡「すまんエリス。 お前が俺の何を気に入らないのか分からないが、取り合えず機嫌を直してくれないか?」
エリス「... 何で怒ってるか本当に分からないんですか?」 ムスーー
八幡「あぁ、分らない。 けど、俺がお前をそんな顔にさせているのなら、本当に済まなかったと思う。 それにな、俺はお前にそんな顔をして欲しく無いし、何時ものお前の笑顔を見ていたいんだ... だからエリス。 機嫌を直してくないか?」
エリス「ソンナコトイウナンテ... イツモ、ズルイデス... もう... 分りました。 でも、あれですよ! 此れからは他の女性の胸ばかり見ないで下さいね! 分かりましたか?」
八幡「前も言っただろ? 偶々目につくだけで興味は無いって。 俺が何時も見ているのはお前だけだって...」
エリス「八幡さん...」 ジーーー
八幡・エリス「...」 ジーーー
アクア「チョロ過ぎ?!」
ゆんゆん「きゃぁ~~~!! もしかして、ふ、二人って、こ、恋人同士なんですか?」
八幡・エリス「ないな・違いますよ?!」
ゆんゆん「でも、羨ましぃくらい仲が良いんですね! まるで友達みたいに!!」
八幡・エリス「友達じゃ無いぞ・友達じゃありません」
ゆんゆん「え... 友達でも無いのに一緒にパーティー組んでるんですか? それに私をパーティーに誘ってくれたのは友達になりたいからじゃないの?」
エリス「私達の関係は『友達』なんて簡単な言葉で表せる様な関係ではありません! そうですね、一言で言えば... この世界で(魔王を倒すまで)一生を共に歩んで行く。 そんな感じです。 なので、こう言うのは何て言えばいいんでしょうかね ... 一生を共にって、まるで、その、夫婦みたいですね... 八幡さんと夫婦... それって、結婚するって事に... はうっ! こ、こう言う関係は、何て言うんですか! 八幡さん!!」 アセアセ
エリスさん、エリスさん。 夫婦なんて言ったら結婚相手だと思っちまうだろ?! それとも、俺の事をそう思ってるのか?! ジーーー え? マジで? これって、さり気なく告白されてる感じ? そう言えば、そう思えなくない行動が多いよな... 天然だからすっかりそうかな?的な感じだと思ってたし、俺自身何度も勘違いしない様にって自制してたんだが... そうか...
それに、此奴は俺にと言うか俺だけには絶対嘘を言わない。 そんな女神で俺の本物。 まさか、こんな場所でこんな風に伝えてくるなんてな... 参ったな... やべえ、エリスの事を意識し出したら、心臓がバクバクして来て真面に顔を見れなくなって来た!
一生一緒に居るって事は結婚って事だろ? それに最後にそう言ってたし... だが、その前に先ずは恋人にならないとな! 恋人... 俺とエリスが恋人に... けど俺はエリスの事が好きなのか? そもそも、以前に告白とかそんな事を言った覚えが...
『それでも、俺は... 本物(エリス)が欲しい...』
『私は、私は... あなたの事を大切に思っているのに... あなたと一緒に居たいと思っているのに... それなのに... .. . あなたが『本物』と思う、私の事を否定しないで』
おふっ! 無っ茶お互い告白しちゃってるじゃねえか! しかも、プロポーズまでしてんじゃねーか! それで一緒の家で一緒のベットで寝てるって... それってもう、恋人を通り越して同棲だよな...
あ~~~ 色々ぶっ飛ばして同棲してんじゃん。 なら、答えは...
八幡「え、えっと、その、あ、あれだ、あれ。 俺達の関係は何て言うか、まぁ、その、一応、将来一緒になるから、その前にちょっとに一緒に住んでるって感じだから、まぁ、その、世間一般的に言ったら、婚約者って感じなんじゃねえか?」
エリス・ゆんゆん・アクア「え?!」
アクア「あ、あんた! バッカじゃないの!! あんた何て女神と結婚出来る訳ないでしょ!!!」
八幡・ゆんゆん・エリス「え?!」
ゆんゆん「え、ええと、その、エリスさんとハチマンさんは結婚するって事は... おとなって事? ?! も、もう、そんな、え、エッチな関係で...」 モジモジ
エリス「八幡さんが... 私と結婚... はうっ!」 モジモジ チラチラ
八幡「俺とエリスは結婚出来ない. だ.. と...」
アクア「そんなの当たり前でしょ! それに、ほら! エリスだって真っ赤になって怒ってるじゃない!! ゾンビが女神なんと一緒になれると思うなんて身分違いもいいとこね!! ぷーくすくすw」
八幡「え?!!」 チラッ
エリス「...」 モジモジ
アクアの言葉で再認識した。 そうだ。 エリスは女神だ。 神様の寿命がどんだけ長いか分らんが、人間なんて比較にならない程長いんじゃねえか? それに、転生したとは言ってもそれは俺だけであって、転生直後に色々有った時に本人に確認したじゃねぇか... 決して人間になった訳じゃない。 女神のままだと... 力が制限されてしまっているだけだと...
それに、今のエリスは顔を真っ赤にして怒ってるのか? なら、さっきの言葉の意味は魔王を倒して天界に戻るまでの関係を言ってたんだな? そうだと、今の反応もアクアの言ってる事も納得出来る...
何だよ俺。 勝手に勘違いして盛り上がって婚約者とか言っちゃってるのかよ。 くそ、何度も痛い目見て懲りてるんじゃねぇのか? これで異世界転生3度目の黒歴史とか、もう要らねえよ、ホント。 マジ惨めで恥ずかしい...
しかも、この後で一緒に家に帰るとか無理過ぎだろ...
それに... 今は此処場に居たくねえ... なら、
八幡「な、何勘違いしてんだよ。 今のは冗談だ、冗談。 それに... 俺とエリスは単に『パーティー』を組んでるだけの『ただの知人』だ。 ま、そう言う訳で、この後用事があるから今日は此処までだ。 じゃぁ、また今度な」
エリス「え?」
俺はこの場に居る皆にそう言い残して直ぐに隠形スキルを使って姿を消し、そのまま歩いて冒険者ギルドを後にした。
・・・
・・
・
八幡「はぁ~~~~ 何やってんだか、俺は...」
焚き木: パチパチ
あの後俺は一度家に帰ってから『当分家に帰らない』と置手紙を書き残し、街中の魔法道具店とか食材市に寄って食べ物と水を買ってから外壁の外からほど近い森の中で魔物除けの簡易結界を張り、焚き木で暖を取りながら一人黄昏手いる。
そんな状態で何をしているかと言えば、先程自分が言った発言について考えている訳だが...
八幡「折本の時以来か...」
そう。 俺が女子に対してあんな告白紛いをしたのは、実に折本に告白して以来初めての事だ。 何故なら、折本に告白した時は折本も当然俺の事が好きで声を掛けてきてくれたものと思っていたからであり、そんな素振りも見せない相手に俺だけの一方的な思いで告白なんて事は俺には出来ないし、そんな事をする勇気も無かった。
だが、そんな想いも俺自身勝手に思い込んでいた事であり、実際、折本からすれば俺の事は唯のクラスメートで、友達ですら無い相手だった訳だ。 当然、俺の告白は失敗に終わり、翌日クラスの皆にその事を言い触らされ、かなり辛い思いをした。
そんな経験をした俺は、例え誰であろうと女子からの優しい言葉やその行動には裏があり、俺に好意があって接しているのでは無いと思う様にし、決して勘違いするなと常に自分を戒め、今迄何も間違う事無く過ごして来た訳だが、異世界に来て初めて『本物』と想える人と一緒に暮らす様になってから、その事を忘れてしまったらしい。
そして冒険者ギルドでのあれだ。
どうすればいいんだ? 何時もこんな時は小町に相談してたりしたな... 相談とは行かなくても話を聞いてくれるだけで随分と違ったと思う。 だが、此処は異世界で小町は何処にも居ないんだよな... なぁ、小町。
八幡「俺は如何すりゃ良かったんだ? お前なら何か分かるか?」
ミーナ「どうしたのお兄ちゃん。 何をそんなに悩んでるの? 話しならミーナが聞いてあげるよ?」
行き成り俺の発言を聞いて姿を現したミーナに驚きつつ、何故か小町と似た感覚に安堵感を覚える。
それは此奴と最初に出会った時にも感じていた感覚だ。 そうだ、此奴は生粋の妹でブラコンだ。 あの事件以降、何度か話しをしたんだが、その思考といい口調といい小町とそっくりだ。 だから、こんな風に感じるんだな...
きっと、こっちで一緒に居れない俺の為に小町が引き合わせてくれたんだと思う。
なら、此奴に話してみるのが一番いいのだろう... そうだよな? 小町。
八幡「ミーナ、ありがとな... ナデナデ ちょっとだけ長いが俺の話を聞いてくれるか?」
ミーナ「うん。 話しはちゃんと聞いてあげるから心配しないで。 それに、何があってもミーナはお兄ちゃんの味方だよ」
八幡「実は今日、冒険者ギルドでこんな事があってな...」
それから俺は今日起きた事。 そしてその時の自分の想いを時間を掛けて話し聞かせた。
俺の話しが終わるや否や、まるでその事が一番重要だと言わんばかりに、質問を投げかけて来た。 そう、俺が一番解っていない事。 そう、
ミーナ「色々屁理屈ばかり言ってるけど、結局はさ、お兄ちゃんはクリスさんの事をどう思ってるの?」
俺は彼奴の事をどう思ってるか.. か... 瞼を閉じてエリスの事を脳裡に描き、彼奴の事を考える...
初めて会った時、美しく涙を流すその顔を見て『綺麗』だと思った。
自分の想いを伝えながら俺を抱き締めつつ、俺の想いを理解してくれる『本物』だと思った。
転生するに当たって『本物(エリス)が欲しい』と願った。
転生時に、彼奴の手を『決して離さない』と自分に誓った。
転生後に別れ離れになりそうになった時、彼奴の事を『必ず護る』と誓った。
二人で過ごしながら先の事を考えてた時、此奴にだけは『悲しい思い』をさせないと決めた。
一つ屋根の下で一緒に暮らし、同じ布団で寝る様になってから、此奴とは『一緒に生きて行こう』と思った。
何時も隣に居て、俺の手を握ってくれる小さいその手の温かさを感じる度に『何時までもこうして居たい』と思った。
そして今日、俺は折本の時と同じように彼奴の想いを勝手に想像し、自分と同じ想いでいると思った。
そう、『好き』だと...
八幡「... おれは... 彼奴の事を... 『好き』.. なんだと思う... けど、それが本当の気持ちかどうか分からない...」
そう... 俺は心から彼奴の事を『好き』だと肯定出来ない。 何故なら、彼奴以外の綺麗でスタイルが良く心優しい女の子から『好き』と言われたら、俺はその場で直ぐにでも『好意』を持ってしまうだろうから...
例え自分で戒めていようが、自分の心は少しでも揺れ動いてしまうだろう。 何故なら、昔の俺はそんな女の子に惚れやすかったから...
だから俺は彼奴に向ける自分自身のそういう『想い』が『本物』なのか『自信』が持てない...
自分自身について考えている俺を無視する様に、ミーナが俺にその答えを示してくれる。 まるで小町が俺に色々言ってくれる様に...
ミーナ「お兄ちゃんは少し考えすぎ。 相手の事をそんなに重い意味で『好き』かどうか考えるんじゃ無くて、もっと簡単に考えてみて? う~~ん 例えばミーナの事、妹として『好き』か『嫌い』かで言ったらどっち?」
八幡「そんなの『嫌い』に決まってるだろ?!」
ミーナ「何でそんな事言うかなぁ~ もぉ~~ でも、本当は『好き』なんでしょ、お兄ちゃん」
八幡「あぁ。 何たってお前は死んで様が本当の兄妹で無かろうが、俺の大切な『妹』だからな...」
ミーナ「なら、エリスさんはどうなの? 何時もお兄ちゃん、エリスさんの事『大切』にしてるよね? それって『好き』だから大切にするんじゃないの? 例えそれが『家族』対してでも『恋人』に対ししてでも『好き』だから『大切』するんでしょ。
それって、お兄ちゃんがエリスさんの事を『好き』って思ってる事に変わりは無いよね?
なら、そんなに難しく考えないでエリスさんの事を『単純』に『好き』って事でいいんじゃないの? なのに難しく考えるから分かんなくなるんでしょ!
それに、エリスさんもお兄ちゃんと一緒の想いで居るから大丈夫だよ...
だからお兄ちゃん。 自信を持ってエリスさんの事を『好き』って思ってていんだよ」
そうか... 好きって思っててもいいのか... ミーナが、妹が言うのなら多分その通りなんだろうな...
しかし何だ。 異世界に来ても妹には敵わないって事か... この世界に小町は居ないが、此奴が一緒に居てくれて良かった...
八幡「ミーナ。 サンキュな」
ミーナに感謝の気持ちを伝えながらミーナの頭を撫でると、まるで小町の様に嫌そうな態度を取りつつ、俺に優しい瞳を向けて来る。 本当にお前はこの世界の小町なんだな...
本当にありがとな、ミーナ。 もう、この事について深く考えるのは止めよう。
ミーナ「お兄ちゃん。 エリスさんが心配してるから、もう家に帰ろ?」
八幡「そうだな... きっと彼奴の事だから、自分が何かしたと思って悩んでるかも知れないな...」
ミーナ「なら、急いで帰らないと!」
八幡「あぁ... そうだな」
何時の間にか周りは真っ暗になっていて、頭の上の木の隙間から満開の星空が見えるだけになっている。
そんな夜の森の中で簡易結界を解除してから荷物を持ち、ニーナと手を繋いで隠形を発動して隠れながら、家に帰ったらどうエリスに言い訳をしようか悩みつつ、急ぎ足で街に向かった。
・・・
・・
・
八幡「どうすっかな...」
結局の所、エリスに掛ける言葉が思い付かないまま森から帰って来た俺は、家の前で立ち往生している。 ぶっちゃけ、そのまま思った事を口にすればいいだけなんだが、エリスから何を言われるか分からないから入りかねている訳なんだが...
ミーナ「悩んでもしょうがないでしょ? さっさと入る!」
確かにお前の言う通りだよな... はぁ~~
覚悟を決めて扉を叩くと待っていたと言わんばかりの速度で此方に走ってくる人の足音が聞こえ、目の前で止まった所で、
エリス「何方様でしょうか?」
少し沈んだ様な、そんなエリスらしく無い声が聞こえて来ると同時に心配させてしまったんだなと言う罪悪感が込み上げ、声を掛けづらくなるが、そこを何とか耐えて言葉を噤み出す。
八幡「俺だ...」
すると家の鍵が開く音が聞こえると同時に扉が開き、俺の胸の中にエリスが飛び込み、そのまま強く抱きしめられながら、やはりと言うか何と言うか、思った通りの言葉が涙声で投げつけられ、更に罪悪感が膨れ上がる。
エリス「お願いだから急に私の前から居なくならないで!」
八幡「ごめんな、エリス」
そんなエリスに謝罪の言葉を返しながら、想いを込めて抱き締め返すと同時に、ただ単純にエリスの事が『好き』なんだなと実感させられる。 ただ、それが『如何いう意味』の『好き』なのか分からないまま...
・・・ ・・ ・
暫く玄関先で泣いているエリスを抱き締めていると、居間の方から足音が聞こえて来たと思ったら、目の前に想定外の人物が現れ、少し驚いてしまった。 何故なら、その人物とは今日初めて出会ったからだ。 そう、その人物は言うと...
ゆんゆん「こ、こんばんわ... お、お邪魔してます...」
八幡「おう」
エリス「あ!」
ゆんゆんを見た途端、慌てて俺から離れるエリスなんだが、バッチしゆんゆんに見られるてるから、急いで俺から離れてもあんま意味無いからな?! と言う訳で、意外なお客さんが来てるんで、玄関で立ち話も何だし、取り合えず家の中に入って話しをする事にした。
で、部屋に入って先ずは何でこの子が家に居るか尋ねると、折角パーティーメンバーになったので、親睦会も合せこの家で晩御飯を一緒に食べようと言う事らしい。 しかも、今晩からこの家に泊まると言うんだが... 俺に是非を聞かないのは何でだろうな? 向うと一緒で俺に決定権が無いのは変わらないのか?!
それと、寝床はどうするんだ? まさかベットの上で三人で川の字になって寝るのか? まぁ、もう一人寝れるっちゃ寝れるが... 此処は俺が居間で寝るのがいいんだろうな... 掘り炬燵だと寝ずらいから敷板でもして炬燵で寝るか...
その後、エリスが料理を完成させている間に一風呂入り、丁度風呂上りと同時に料理が出来上がっていたので、先ずは食事を食べながら、お互いの細かい経歴と何故この街に来たのかを話した。
そこで分かったのが、ゆんゆんは自己紹介でも言っていたが、紅魔族の長の一人娘で自称友達は居るらしいが、殆ど一人で過ごして来たらしい。 しかも、この街に来た理由が、友達が居るのだが(本人曰く、ここは重要らしい)、一人で寂しい思いをしていたらしく、そんな彼女に付きあってくれる享けなライバル(本人は親友と言っているが、此奴を置いて黙って里を出てしまったと言う事はそういう事なのだろう)が此処に居ると言う噂を聞いてやって来たそうだ。
で、この街に来たものの、その相手が中々見つからず、エリス様に祈りながら出会えるのを待っていた所にエリスに声を掛けられたそうだ。 因みに、その相手とは爆裂ッ子だ。
そんな彼女の話しぶりと態度、その挙措を見ていて思ったのだが、ぶっちゃけ軽度の中二病と言うか思い込みがチョットだけ激しい、とても恥ずかしがり屋で寂しがり屋でお人好しで優しい、そんな優等生で、中学の時の俺とまんまそっくりだ。 え? 優等生は違うって? イヤイヤ、俺超優秀だから、数学以外超出来る男だからな?! それと、此奴は14歳だ。
ま、自分の事はいいとして、そんな奴なので此奴の考えが分るし、今後、此奴が世間の荒波に揉まれてぼっちとしてその道を究めて行くのだろうと言う未来まで予想出来るまである。
だが、それと同時に今此奴が本当に求めている物が分ってしまうし、エリスが連れて来たと言う事はそういう事なんだろう... そう、俺が中学時代に本当に求めていたのは、何でも気安く話せて色々と相談が出来る『友達』という存在だ。
だからか、此奴の話しを聞いてしまった後に、例え此奴が女の子とは言え、このまま『只の』冒険仲間と言う風に切り分けられなくなったと言うか、出来れば何とかしてあげたいと思ってしまった。 何故なら、此奴は小町の一つ下でまるで妹みたいであり、千葉村で会ったあの少女を思い浮かべてしまったからだ。 あの子と容姿も性格も環境も違うのにな...
それと、あの時は最低の方法であの子の事を何とかしたが、その後どうなったかも知らず、本当にあれで良かったのか? 分からないと言うのもある。 実際、喉の奥に魚の小骨が突き刺さっている感覚だ。
だが、今回は俺自身の手で俺の近くで共に危険な、いや、命を懸けた冒険者という仕事をして行く間柄になるから、お互い最低限信頼出来る間柄になる必要がある。 例えそれがクエストを受ける時だけに限定されるとしてもだ。
けど、此奴はそれ以上を望んでいるのだろう... 昔の俺と同じ様に、千葉村の時の女の子の様に、本当の友達という存在を...
なら、俺から此奴に一つだけお願いをしよう。 長い間、寂しい思いをして来た此奴の事を見ていたであろうエリスも、きっとそれを望んでいるだろうから...
八幡「なぁ、ゆんゆん。 俺から一つお願いがあるんだが、先ずは話を聞いてくれないか?」
ゆんゆん「は、はい。 そ、その、変なお願いじゃないよね?」
八幡「イヤイヤ、変なお願いなんてしないからな?!」
ゆんゆん「分かりました。 そ、それじゃ話してみて」 ジーーー
エリス「...」 ワクワク
八幡「い、嫌ならいんだが、お、俺と友達にならないか?」
ゆんゆん・エリス「?!!」
ゆんゆん「ほ、ほ、ほ、ほんとですか?! わ、わたしと友達になってくれるんですか?!」 ニパーーー
八幡「あぁ。 俺の方が年上だが、これから一緒に危険な目にも遭う事もあるだろうし、まぁ、その、何だ。 仲間になるなら、先ずは友達からだろ? それが嫌ならと言うか、俺としてはそれより妹みたいに接してくれた方がいいんだがな...」
ゆんゆん「!!! は、は、は、ハチマンさんの妹になってもいいの?!!」
エリス「八幡さん...」 ウンウン
ゆんゆん「うぅ~~~~~!」 ジワーー
何だこの子。 目に涙を浮かべて、上目使いに此方を見て来るから超可愛いんだけど... それに、その、プリンとした胸が視線に入って来て、ちょっち視線がそっちに行っちゃうよね?
そんな万乳引力と格闘しながら、ゆんゆんの選択を待っているその時、急に部屋の温度が下がり、怒れるミーナが目の前に現れて、文句を言い出した。
ミーナ「お兄ちゃん!! お兄ちゃんの妹はミーナ一人だけだよ!! なのにミーナの了解も無しに妹を増やすなんてダメなんだからね!!」
ゆんゆん「きゃっ?! ゆ、ゆ、幽霊?! 妹?! 何???」
エリス「ミーナちゃん... 他の人が居る時に出て来ちゃダメでしょ?」
八幡「あ、あ~~~ ミーナ悪い... ええとだな、ゆんゆん。 此奴の名前はミーナ。 で、此処で一緒に住んでる憑依霊で、今は俺に取り憑いてるんだが、怖くも無いし悪さもしないし、良い奴なんで怖がらないでくれないか?」
ゆんゆん「ゆ、幽霊も一緒に住んでるの? しかも、妹って言ってるよ?! もしかして、ハチマンさんの妹死んじゃったの?」
ミーナ「何この子? ミーナ、死んだから幽霊なんだけど? で、お兄ちゃんも聞いてたけど、お兄ちゃんの妹になりたいの? 友達になりたいの? どっち? 因みに妹になるには私の許可が無いとなれないからね!」
八幡「ミーナ。 兄貴が死んでからずっと一人切りだったお前なら、今の此奴の辛さが分るんじゃないか? だから、そんな意地悪な事を言うんじゃない。 それにお前なら此奴の友達になってやれるんじゃないかって思ってる。 だから、ミーナ。 俺からお願いだ。 此奴と友達になってくれないか?」
ミーナ「お兄ちゃん... そんな事言うなんて狡いよ... そんな風に言われたら断れないよ...」
ゆんゆん「ハチマンさん... わ、私、こんなに思って貰ったのって初めてで... こんな時って、何て言えばいいか分んない...」 オロオロ
エリス「ゆんゆん。 こういう時は今思っている事を伝えればいいんです」 ニコリ
オロオロしながら上目遣いに涙目で此方を見詰めるゆんゆん。 その姿が可愛くて仕方が無く、そんなゆんゆんを落ち着かせる為、その頭を少し優しく撫でてやる。 そう、小町とミーナにする様に...
ゆんゆん「はうっ! ...」 モジモジ
エリス・ミーナ「...」 ジーーー
ゆんゆん「お、お、お兄ぃ、ちゃん... あ、あ、あ、あ、ありがと...」 ジーーー
おふっ! こ、これはかなり来てます、来てます。 天然ちょい巨乳黒髪美少女の熱い視線を頂いちゃったよ! これ、どうすんの? ちょっと、お持ち帰りしたくなんじゃねえか! って、もう、お持ち帰りしちゃってるよ?!
しかも、視界に収まるご立派な桃が... 由比ヶ浜に劣るものの三浦と同等以上のモノをお持ちとか、この子ちょっと属性盛り過ぎなんじゃないか? しかも、純粋無垢と来たもんだ?! これって俺色に染めていいんだよな? それで将来は... ゴクッ!
ゆんゆん「は、恥ずかしいから、あんまり見詰めないで!」
エリス・ミーナ「「何で胸ばかり見詰めてるんですか?!!」」 ジトーーー
八幡「ふぉわっ!! そ、そんな事ねーし! 全然胸なんて見てねえし! タワワに実った桃の様に美味しそうな胸なんて全然見てねーーし!! 何言ってんだ?」
ゆんゆん「そ、そんな、美味しそうって言われても... え?! わ、わ、私の胸が、が、が あ、あわわ...」 テレテレ
え? もしかして、また声に出てたのか? でも、そんな事は無かったはずだ! だが、これって何時ものパターンじゃね? 取り合えずエリスが怒っているかが俺の生死を分けるから、先ずはその事を確認しないとな... チラッ ギロリ!! ... めっさ怒ってるじゃん...
エリス「分りますよね?」 ニコニコ
八幡「アイ、マアアム!!」 ビシッ!
ゆんゆんの頭を撫でるのを止めて... 「お兄ちゃん」 う! そんな目で見ないでくれ... 今は自分の命が... 「ンッ!」 何時も通り、服従の合言葉と同時に掘り炬燵から足を出し、その場で正座をして真っ直ぐエリスを見据えて、崇高なる演説を拝聴する準備をする。
すると、これまたお約束の如く、何時もの御言葉を言い出した。
エリス「いいですか! 最初に言って置きますが、私は別に胸を見詰めていた事を怒ってるんじゃありませんからね! そもそもあなたが真面にゆんゆんと接すればいいのに、邪な考えで女性の体に厭らしい視線を向け、剰え私の『胸』と比較するのは如何いう了見ですか? それにですね... 」
ガミガミ、ガミガミ
あぁ... 何時ものが始まっちゃったよ。 しかも、話しが自分の胸の大きさの話しになってんじゃんか... はぁ、どんだけ胸にコンプレックスを持ってんだよ... 俺は特に気にして無いって言ってんのになぁ~
ゆんゆん「うわぁ~~ ... 所で、何でエリスさんはあんなに怒ってるんですか?」 コゴエ
ミーナ「お兄ちゃんが自分より胸の大きい女性の話しをするとああなるんです。 ほんと、何時も言われてるお兄ちゃんもお兄ちゃんだけど、エリスさんもそんな事気にする必要無いのになぁ~」 コゴエ
ゆんゆん「え? 男の人って、胸の大きい女性が好きなんじゃないの?」 コゴエ
ミーナ「確かにお兄ちゃんも大きい胸が好きだと思うけど、外見を見て人を好きになったりしない。 お兄ちゃんはその人自身を見てる。 ううん、その人の心の中を見て好きになるんだと思う」 コゴエ
ゆんゆん「心の中... でも、さっきは私の胸をチラチラ見てた様な...」 コゴエ
ミーナ「でも、嫌な感じしないでしょ? それより、友達になってくれって言った時にどんな目でゆんゆんの事見てた?」 コゴエ
ゆんゆん「あの時は... とっても優しい感じだった... 大切にしてくれてる様な、そんな感じ... お父さんとかお母さんが見てる様な... あ!」 コゴエ
ミーナ「お兄ちゃんはゆんゆんの事を自分の妹みたいに思ってみてたんだよ。 でも、誰にでもそういう目を向ける訳じゃないんだ。 本当に大切にしたい人とか護らないといけないって思った人だけにしか、あんな優しい目を、本当の優しさを向けてくれないんだ。 そんな風にお兄ちゃんが想ってる人って、私とエリスさんと... 今はゆんゆんだけなんだよ...」 コゴエ
ゆんゆん「... ボンッ! そ、そ、そんな風に想ってくれるって、す、すごく嬉しいかも... それに... ポワーー お、お兄ちゃんって、恰好いい、よね...」 コゴエ
ミーナ「そだね... だから、ゆんゆん。 これからお兄ちゃんを助けてあげてね」 コゴエ
ゆんゆん「分かった。 私頑張ってお兄ちゃんを助けるね!」
ミーナ「お願い! それと、これからは『友達』として宜しくね! ゆんゆん」 テ、サシダシ
ゆんゆん「!! こっちこそ、宜しくね! それと、と、友達になってくれてありがと!」 アクシュ、フリフリ
ガミガミ、ガミガミ
あ~~、何時の間にかゆんゆんとミーナが仲良くなってんな。 これでゆんゆんも色々言える相手が出来て、俺みたいに一人で悩む事が少なくなるだろう...
ミーナ、ありがとな...
それと、ゆんゆん。 これから大変だと思うが、まぁ、適当に気を抜きながら頑張って行こうな...
そう言や、千葉村のあの子。 名前はなっつったかな? ええと、あれだ、あれ。 ルミルミだ。 いや、留美子? 留美?! 留美か... あの後も挫けずに一人でも頑張ってやっててくれてればいいな... フッ
エリス「人がちゃんと説明しているのに、何で笑ってるんですか?! 私の話しちゃんと聞いてます? そもそも、八幡さんは普段からそういう所が...」
ガミガミ、ガミガミ
そろそろ足が痺れて来て辛いんだが...
こうして、正座による足の痺れとエリスからのお小言を聞いてる中、本当の意味で俺達のパーティーに即戦力となるゆんゆんが加わった。
が、しかし、この事が是から先に続く俺の『女難の相』の始まりでもあった...
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ではでは!