こちら、横須賀鎮守府提督の高浜です。   作:ジョン=ドイル

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あたらしくしてスタートです。


序章
生い立ち


 この物語は、ある兄弟の話である。しかし、その物語をスタートラインに立たせるには、その兄弟の人生をこの場で語らなければならない。

 この兄弟の兄の方は高浜典明と言い、弟の方は高浜次郎という。典明は2010年生まれ、次郎は2012年生まれの二歳違いである。この兄弟の両親は共働きだったために、この兄弟は寂しいという気持ちを起こすことはあまりなかった。

 しかし、この兄弟に転機が訪れた。対深海棲艦の世界大戦の勃発である。この戦争によって、彼らは親を失った。彼らの父は臨時徴兵によって海軍の水兵になったあと、乗っていた軍艦が沈没し、亡くなった。母は事務員として東南アジアのある基地に配属された後、深海棲艦の奇襲攻撃をその基地が受け、その攻撃により、亡くなった。別に、彼らの生活にこれらの出来事が致命的な影響を与えたわけでは無かった。致命的な影響を与えたのは彼らを取り囲む環境である。当時は景気が後退しており、職を見つけるのも無理な話であった。無論彼らも例外ではなかった。職を見つけられずに明日の食い物も食えないかも知れないという状況であった。 

 そんな矢先に二人に招集令状が来た。両親が死んで二ヶ月しか経ってなかったため、令状は兄弟の神経を逆なでしたのだ。理性のコントロールが効かなくなった兄弟は、令状をその場で破り捨て、それを届けに来た配達人を殴り殺した。つまり、ここで兄弟は道を誤ってしまったのだ。そのとき典明は血の付いた自分の拳をまじまじと見つめていた、次郎も同様であった。次郎は、

「どうする?兄さん。」

と問いかけた。典明は答えた。

「やっちまったものはもうしょうがないだろ。殺人を犯したんだからもう俺らは普通の人間ではない。罪人だ。罪人は罪人なりに生きていくしかないんだ。」

兄弟は遺体を庭深くに埋めた。

 そうして、兄弟は罪人でもやれる仕事を探した。過去の慣例からも今の仕事からも照らし合わせた結果、彼らの見つけた最終的な答えは、

「ギャング」

であった。

 

 

 彼らは一年かけて、東京一のギャングへと登り詰めていくこととなる。彼らは1900年代前半の禁酒法が施行されていた時のアメリカンギャングを参考としていた。しかし税金はこの混乱時にもきっちり納めていた。脱税で逮捕されないためである。武器はトンプソンM1927A1フルオート改造版をそれぞれ一丁のみ。税金をきちんと納めたことで中央の信頼を獲得したので東京の頂点に立つのは早かった。

 ある日、次郎が急ぎ足で帰ってきた。そして、次郎は、

「兄さん!東京湾に、()()が!」

と息を切れ切れに言った。典明は走ってコートを取ってきた。それを着ながらこう言った。

「今から奴らと交戦する。」

「ええ!?」

次郎は無論驚いた。

「馬鹿言っちゃあ駄目だ!すでに従来の兵器では通用しないと証明されたのに!?」

「従来の兵器、ではな。」

典明はそう言い、タンスの方へ歩き、何かを取ってきて、戻ってきた。その箱には『トンプソン用銀弾.45ACP弾』と書かれてあった。

「二ヶ月ほど前にカルト集団のアジトに行って、いろいろ取ってきたことがあったろう?あのときあいつ等はなんて言っていたか覚えてるか?」

「たしか、『我々は深海にいる奴らに対抗する手段を生み出したんだ。だから金をとるのは勘弁してくれ』とか何とか言ってたな。」

「その通り。そのときにこれをもらった。それもたっぷりと。」

典明は笑ってこう言った。

「コイツの性能を試してやるのさ。」




トンプソン好きなんですよ!ですからこれで勘弁して下さい!
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