昼休み、加賀は特にやることが無かったので、鎮守府内を散歩していた。あまりにも退屈なので執務室で提督と話でもするかとでも思っていたが、当の提督がいなかったのでただ今ぶらぶら散歩中なのである。
散歩をしているうちに、同僚である赤城に出会った。赤城は歩いて鎮守府の外へ向かっているようであった。加賀は彼女に声をかけた。
「こんにちは、赤城さん。」
「あら、加賀さん。今、近くにできたカフェーに行こうと思っているのだけれど、一緒にどうですか?」
カフェー、か。と加賀は思った。鎮守府の目と鼻の先にそんなものができたというのは五航戦の二人などから聞いていた。行こうとはおもっていたが、自分はしばらく忙しかったので、行けていなかった。でも今は暇なので、ここは赤城の誘いに乗ろうと、加賀は思った。
「いいですね。」
加賀は言った。
「じゃあ、行きましょう!」
そうして、加賀は赤城と共に、そのカフェーに向かって行った。
カフェーは歩いて本当にすぐであった。そのカフェーは海沿いにある木造建築であった。もうカフェーは開いていたので、ドアを開けて入って行った。
「いらっしゃいませ。空いている机どこにでも腰掛けて下さい。」
店に入ったら、店員と思われる青年が案内をした。赤城と加賀は近くにあった二人用の机に腰掛けた。
「ご注文が決まりましたら、お呼び下さい。」
そして、その店員は去っていった。
「何にしますか?」
赤城は加賀に問いかけた。
「赤城さんが自由に決めて下さい。」
「ええと、それじゃ~……。」
そうして赤城は注文を決めた。注文が来るまで赤城と加賀は色々な話した。
数分後、さっきとは違う店員が赤城と加賀の机に来た。そして、こう言った。
「お待たせしました。ご注文のカプチーノとミルクティーです。ごゆっくり。……って、赤城と加賀じゃないか!」
赤城と加賀はびっくりして、その店員の顔を見た。その店員は、横須賀鎮守府提督、高浜典明その人であったからだ。
「て……提督?」
赤城はまじまじと彼を見つめた。
「ああ、俺だよ。」
典明は答えた。
「最近、昼休みにいないと思っていたら、こっちで店をやってたんですね。」
加賀は言った。
「おお。昼休みぐらいしか手伝ってやれないからな。ま、ちょうどいいや。おーい、次郎!ちょっとこっち来てくれ。」
次郎。そう、彼らがギャングだった時代に一緒に行動していた、高浜典明の弟である。
「こいつは俺の弟の次郎だ。最近ここにカフェーを構えたっていうから、手伝ってやってるんだ。」
次郎は赤城と加賀に向かってお辞儀をした。彼女らも軽くそれをした。典明が口を開いた。
「うちの鎮守府で来たのは君たちがはじめてなんだ。他の艦娘も誘ってやってくれ。」
「そろそろ飲んでみてはいかがですか?」
次郎がそう言ったとき、赤城と加賀は自分達が注文した飲み物を飲んでいないことに気がついた。赤城も加賀も、少し足早にそれを飲んだ。
「……おいしい!」
赤城はそう言った。加賀も
「ええ。いい感じの甘さだわ。」
と言った。
「気に入ってくれたら嬉しいよ。」
と典明は言った。
赤城と加賀は勘定を済ませ、鎮守府へ帰っていった。
「いいお店でしたね。」
赤城は加賀にそう言った。
「ええ。また来たいものですね。」
そう加賀は満足したように言った。
キャラ崩壊とみられる表現があったらすみません。感想などお待ちしております。