【完結】ハリー・ポッターと蒼黒の魔法戦士 作:Survivor
1994年8月22日。
その日は、約30年ぶりにイギリスで開催される第422回クィディッチ・ワールドカップ決勝戦当日だ。
クィディッチは英国発祥の魔法界で一番人気を誇るスポーツだ。
それの国際大会ともなれば、当然チケットを欲しがる魔法使い達は大勢いる。一般人はチケット欲しさに激しい争奪戦やオークションを行うが、中には関係者からのツテで観戦しに行ける人もいるため、その人達は幸運の持ち主と言えるだろう。
「ライアン叔父さん。まだ誰なのか教えてくれないのか?」
マグルに見られても怪しまれない格好に身を包むフィールは、現在、彼女同様にマグルの私服を着こなす叔父叔母のライアンとエミリー、義姉のクリミアと共に、クィディッチ・ワールドカップ決勝戦が開戦される開催地付近のキャンプ場に来ていた。
そこでフィールは、先程キャンプ場の管理人に人数分の料金を払い、既に予約がされているというキャンプの在処を聞いてきた叔父のライアンに問い掛けた。
「僕達を誘ってくれた人達が居る場所へ来たら、君達もわかるよ」
と、ライアンは笑いながらはぐらかす。
その隣では、エミリーも微笑んでいる。
フィールとクリミアは顔を見合わせた。
何故か、ライアンとエミリーは、チケットを入手するのが非常に困難なクィディッチの世界選手権大会に誘ってくれた張本人が誰なのかを、教えてくれない。
二人によれば、フィールとクリミアも知っている人物だとか。
「君達は、僕達について来れば大丈夫だ」
「そうそう。ほら、早く行きましょ。その人も、貴女達が来るのを待っているわよ」
四人が歩く道の両サイドには、数多くの宿泊テントが建てられていた。その外観はとてもバリエーション豊かなものだが、テントだけでなく、周囲の人間が着ている服装も奇抜感がかなり半端じゃない。恐らくはマグルの管理人に怪しまれぬよう変装しているつもりなんだろう。だが、マグル界の知識を正確に持つフィール達からすれば、逆に不審に思われるような服装だと、本末転倒な光景に呆れるというかなんというか………。
「あれね」
エミリーは不意に立ち止まり、ある場所を指差す。
それは、スタジアムにかなり近い場所に位置する聖マンゴ魔法疾患傷害病院の紋章入りのテントだった。
フィールとクリミアは予想外の予約席に「え?」と眼をぱちぱちした。ライアンとエミリーはそんな二人の手首を掴み、戸惑うことなく中に入る。
聖マンゴ勤務の
1階は広々空間のLDK、2階には幾つかのルームがあり、一般住宅としても十分なくらいに利用出来るだろう。
「ライアンさん? エミリーさん? それに、フィーやクリミアも」
1階のリビングに設備されているソファーに座ってクィディッチに関する雑誌を読み漁っていたフィールの友人、クシェル・ベイカーは、少し驚きの表情で雑誌から顔を上げ、眼を見張った。
フィールは此処にクシェルが居るのを見て、去年のクリスマス休暇前日に彼女が言ってた言葉を思い出した。
―――お父さんは一流だから上の人から色んな仕事任されるし、お母さんも聖マンゴで一番の使い手として人気ナンバーワン。そういえば、来年開催されるクィディッチ・ワールドカップ決勝戦の医療班のリーダーに選抜されたよ。
ということは、今回、フィール達を誘ったのはクシェルの母親なのだろう。
国際大会の医療チームの総司令官に選ばれたくらいだから、そのツテでチケットを数枚貰ってもおかしくない。
「お母さんがチケットを渡した人達って、フィー達のことだったんだね」
クシェルの口振りからして、どうやら彼女は知らなかったらしい。知っていたのは、大人組だけなんだろうか。
「クシェルちゃん。君のお母さんは居るかい?」
「あ、居ますよ。今、呼んできます」
クシェルは雑誌をテーブルに置き、2階へ上がって部屋のドアをノックした。
「お母さん、来たよ」
すると、扉が開かれ、一人の女性が現れた。
フィールとクリミアは「え………?」とする。
「………貴女は…………」
「ライリー……さん……」
「あれから、もう何年も経つのね………。元気そうで何よりだわ。フィールちゃん。クリミアちゃん」
娘のクシェルと同じ茶髪だが、髪の長さはロングで瞳の色は金。
実際は30代だが見た目が若々しいため、20代にしか見えない。
フィールとクリミアは思わぬ場所での邂逅に言葉を失い、そんな彼女達の前に女性は来て、優しい笑みで二人の頭を撫でた。
フィールとクリミアにとって、彼女は知り合いというのを越すレベルの存在である。
何故なら、彼女は前者の母親が廃人となった際、担当となった主治癒で―――
―――何より、クラミー・ベルンカステルとジャック・クールライトの、唯一無二の親友だった人でもあるのだから。
♦️
長い茶髪に金色の瞳を持つ、非常に顔立ちが整った一人の女性癒者がいた。
彼女の名は、ライリー・ベイカー。
職場の聖マンゴでは、旧姓のレイラインを名乗っている。
ライリーの所属は呪文性疾患科。
だけど、どの分野でもそつなくこなして大活躍するオールラウンダーだ。
レイライン家は代々優秀な癒者を輩出してきた家柄で、聖28一族には登録されていないが、純血の名家の一つである。
が、ライリーの母親はマグル生まれの魔法使いと結婚したため、彼女は半純血の魔女だ。
学生時代、彼女が通っていた魔法学校はホグワーツ魔法魔術学校。所属寮はスリザリン。
純血が多数を占めるスリザリンでは珍しい半純血の生徒だったため、純血主義者からは蔑視されて生活してきた。
同寮の生徒からは蔑みの眼差しで見られ、他寮の生徒からは嫌な表情をされる。
学校生活が億劫で、居場所が無く、孤独な気分を味わう日々―――では、なかった。
部屋で同室となった、一人の女生徒。
その女生徒は、不思議な人物だった。
クラミー・ベルンカステル。
長い黒髪と神秘的な紫の瞳を持ち、狼のような孤高の雰囲気を身に纏う、綺麗な女性だ。
ライリーはクラミーと同室となり、大人びた性格をしつつ正義感が人一倍強い彼女とは、後に生涯の親友と言えるほど、仲良くなった。
恋愛にはどこか一線置いていたクラミー。
しかし、そんな彼女にも、彼氏が出来た。
ジャック・クールライト。
グリフィンドール寮所属の男子首席。名家の出所クールライト家の長男。明るくフレンドリーな性格で、ホグワーツ生から人気者だった。
ジャックは、自分とは正反対のタイプのクラミーに女性として惹かれ、最初はアプローチを断っていた彼女も、次第に彼に心惹かれるようになり―――交際後は、ホグワーツ1の美男美女カップルとして有名になった。
ライリーは、二人のことが親友として大好きだった。純血でない自分を受け入れてくれた、二人のことが。
彼女は同僚同輩の男子でジャックとは幼馴染みのイーサン・ベイカーと後に交際し、ホグワーツ卒業後、婚礼を上げた。
今は一人娘のクシェルの母親として、聖マンゴ一番の期待の星の若手癒者として、幸せな家庭を支えられるよう働いている。
♦️
1985年、ある日の夜中の時間帯。
夜勤だったライリーは休憩時間に入ると、マグル界で販売されている缶コーヒーのプルタブを開け、口をつけた。最近は仕事が忙しく、家に帰るのも夜中が多い。
夫のイーサンも
(さて、あともう一頑張りしましょうか)
ライリーはそろそろ仕事再開だと、気合いを入れたのだが―――慌ただしい足音が徐々に大きくなり、そちらを見てみると、同僚の癒者がなにやら血相変えて、走り寄ってきた。
「ライリー! 大変だ!」
「どうしたの?」
「そ、それが―――」
同僚は震えた声で拙く、あることを告げ―――ライリーは、手に持っていた小さな缶コーヒーを床に落とした。
開いたプルタブから、まだ半分ほど入っていたチョコレート色の液体とほろ苦い香りが床に充満するが、それには眼もくれず………ライリーは駆け出した。
(嘘よ………嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ!)
狂ったように心の中で同じ言葉を何度も繰り返し………此処に運ばれてきた男女二人が居る病室の扉を荒々しく開けると、非情な光景が、ライリーの眼に飛び込んできた。
物言わぬ遺体になった男性と、物言わぬ廃人となった女性。
紛れもない―――親友二人であった。
「ジャック………クラミー………?」
ライリーはおぼつかない足取りで、二人の近くまで歩く。
ジャックは既に息を引き取っている。
彼はベッドの上で横たわり、その服は眼を覆いたくなるほどの真っ赤な血で染まっていた。
一方、クラミーは生きている。一応、だが。
壁に背を預けて座り込む彼女の肌は体温を一切感じられないほどに冷たく、神秘的な光を宿していた紫の瞳からは、最早生気そのものが皆無だった。
「クラミー………返事………して…………」
ライリーはクラミーの前に膝をつき、頬に触れる。元々白かった肌が、更に白い。彼女の両眼から、止めどもなく涙が溢れた。
「ライリー………その二人の娘が別室に居る」
ライリーはハッと顔を上げた。
それから、同僚から何処に居るのかを訊き、彼女はそこへ向かった。
目的地の部屋の前まで来たライリーは、静かに中に入った。
そこには、ベッドで安静にしている黒髪の少女と黒髪の男女の姿があった。
「ライリー………さん…………」
黒髪の男性―――ライアンは、茫然自失となりながら、ライリーの姿を捉えた。
その隣では、彼の妹のエミリーが泣いている。
「ライアン………エミリー………一体………何があったの…………?」
ライアンとエミリーは、ライリーに伝えた。
此処に来る前―――ベルンカステル邸に居た二人は、ある少女から「すぐにフィールの所に向かって!」と言われ、そのただ事ではない切迫感から二人は言われるがままにフィールの魔力を感知し、そこへ急行した。
やがて、ライアンとエミリーは人気の無い通り道へ到着し―――あってはならない、残酷過ぎる場景だけが、視界に入り込んだ。
冷たい空気。鉄の匂いが充満する周囲。夜だから暗く、上から雲に半分ほど覆われている月の僅かな月明かりだけが射し―――そこに存在する人の痛々しい姿と、周囲一面血の海と化した地面をうっすらと照らした。
銀髪の男性は、今も尚大量の紅い血液を身体全身から流し、力無く座り込む黒髪の少女へ、事切れたようにもたれ掛かっている。
二人の隣には、少女と瓜二つの黒髪の女性が指先すら動かさないで、銀髪の男性のものだと思われる返り血を浴びながら、死んでるかのように、静かに横たわっていた。
それらの風姿は惨憺とした光景を生み出し、ライアンとエミリーはその場で固まった。
見覚えがあるなんて、レベルではない。
実の姉と義理の兄。そして、姪っ子だ。
何故、そんな風になっているのか。
何が起きて、こうなったのか。
ライアンとエミリーは混乱した。
黒幕は誰かと激しく憤ったが、彼らの様子を確認するのが最優先だと、走り出した。
クラミーの身体は恐ろしいくらい冷たいのに対し、ジャックの身体は生暖かく、もう息はない。
魂が抜けたように呆然とするフィールの全身は血塗れであるが、その幼い身体に伝う紅い液体は父の血であるのだろう。ライアンは義兄の大量出血を止血すると、フィールに呼び掛け、エミリーは彼女を揺さぶった。
どれだけ声を掛けても反応一つしなかったフィールは不意に力尽きてエミリーの腕の中に倒れ、完全に気を失った。
ライアンとエミリーは、すぐに姉のクラミーの親友・ライリーが勤務している聖マンゴ魔法疾患傷害病院へと連れていき―――ライリーの同僚の癒者が事情を聞くと、他の癒者達に彼らを頼んでその人は彼女の元へ奔走し………現在に至る。
「そういう………こと………」
経緯を聞き終えたライリーは顔を伏せ、ベッドで深い眠りに落ちているフィールの側へ行き、症状を確認した。ライリーが来る前に別の癒者が魔法薬を飲ませて安静にしたらしく、幾分呼吸はマシだった。
「呼吸脈拍共に正常よ。あとは最低でも2日くらいは入院させて様子を見てみるわ」
「そうですか………お願いします」
ライアンが深々と頭を下げた直後、室外の方で足音が聞こえてきた。その音は複数で、少ししてから、部屋の中に誰かが入ってくる。
「セシリア………その娘達も連れてきたのか」
「………どうしても、フィールの所に行くんだって聞かなくてね」
ライアン達の視線の先には、水色髪の少女と、銀髪の少女だ。
前者はフィールの義姉のクリミア・メモリアル。
そして、後者は―――
―――フィールの双子の姉、ラシェル・ベルンカステル。
「ライアン叔父さん! フィールは!?」
「……フィールなら、ベッドで寝てるよ」
ライアンがそう言うと、ラシェルは双子の妹の所へまっしぐらに向かった。
ひとまずは、無事なことに安堵の表情となる。
クリミアも目元を和らげていた。
それを見て、大人三人は胸が痛む。
この二人に―――父親と母親がどうなったのかを伝えなければならないと思うと、無慈悲な現実から目を背けたい気持ちになった。
♦️
「………ん……………」
薄暗い空間の中で、フィールは目を覚ました。
見慣れぬ天井を数秒間は眺め、ゆっくりと半身を起こして辺りを見渡す。
「此処は…………」
と、その時だ。
聖マンゴの制服であるライムグリーン色のローブを羽織った女性が入室してきた。
「フィールちゃん………!」
よかった、とライリーはベッドに歩み、フィールをギュッと抱き締めた。痛まないように、力加減はしている。
「…………ライリーさん………」
「フィールちゃん、気分はどう?」
「…………大丈夫………です」
「なら、いいけど………フィールちゃん。貴女は2日間ほど寝込んだわ。………一昨日、何があったの?」
ライリーは身体を離し、フィールと目線を合わせて優しく尋ねた。
一昨日、両親と何処に居て、何があったか。
問われたフィールはその時の出来事を思い出そうとした。
が、その途端、頭に激痛が走った。
「痛ッ………!」
頭が割れそうなほどの激しい痛みにフィールは呻き、こめかみを押さえた。
額だけでなく、全身から嫌な汗が噴き出し、フィールは頭も心も締め付けられた。
堪らず、彼女はベッドに倒れ込む。
近くに居るはずのライリーの声が遠くのように聞こえ、フィールは朦朧とする意識の中で、ぼんやりと思い出していた。
2日間、意識不明の状態であった彼女が見ていた夢は、あの日の出来事の繰り返しだった。
だから………深い眠りから覚めた直後に夢の内容を問われ、彼女自身は無自覚でも、精神は限界を迎えていたことから、記憶を浮上させるのを妨げられた。
「……ぁ………はぁ………はぁ…………」
少しだけ痛みが引き、荒く息をつく。
閉じた瞼を開けてみれば、ライリーの心配そうな金の瞳が朧気に捉えられた。
「フィールちゃん、大丈夫!?」
「……ライリー………さん…………私は………大丈夫……です………から……………」
一言一言、絞り出すようにして言葉を続けるフィールは、ライリーのローブの袖を掴み、弱々しい声音で頼む。
「あの時の………ことは………クリミアの………力を借りて………知って………ください………」
母親そっくりな顔を涙でぐちゃぐちゃにしてそう言い残したフィールは、ガンガン来る頭痛に耐えきれず、再び瞼をおろした。
「…………………………」
ライリーは困惑しつつも、途切れ途切れに伝えてきた伝言を胸に………大粒の熱い涙で白い肌を微妙な違いで化粧する寝顔に、一瞬、彼女が自分の娘と同い年とは思えなかった。
♦️
頭の中の記憶や想いを保存、再現出来る不思議な魔法道具―――
それは平たい石の水盆で、縁にはルーン文字の彫り物が施されているツールだ。魔法使いは、杖を使って頭の中の記憶や想いを銀白色の液体とも気体ともつかない物質にして取り出すことが出来、その摂取したものは、憂いの篩に注ぎ入れ、自身もその中に入り込むことで何度も見直せることが出来る。
メモリアル家の者には、前述の憂いの篩と同じ不思議な能力が先天的に備えられている。
その力を使えば、誰かの記憶を脳内でスクリーンのようにして見ることも、今居る場所を用いてバーチャルリアリティーのように現実的に映し出しことも可能で、後者の場合は自分だけでなく、その場に居る人達にも同じように追体験させられる。
現在、メモリアル家の生き残りはクリミアただ一人だけだ。ライリー達は彼女の力を借り、フィールの記憶を映像化して見てみた。
フィールの記憶を見終えた時、クリミア達は、言葉を失ってしまった。
こんなにも酷いことがあったのかと、皆は今すぐこの場から飛び出したい衝動に駆られたが、それ以上に、信じたくない気持ちで胸の中はいっぱいだった。
意味も理由も訳もわからず………あの日の一部始終を眼に焼き付けられた人達は、唯一生き残れた少女になんて声を掛ければいいか苦悩し―――時間だけが、刻一刻と過ぎていく。
そして、この時、彼女達は知る由もなかった。
これで終わりではなかったのだ、と。
再び、惨憺な悲劇が襲いに掛かってくると。
そう………―――。
悲劇は突然、前触れもなく始まった。
そして再び、彼女達へ無情な運命が振り下ろされる。
今度は、もっと酷く、そして、残酷に―――。
【ワールドカップのチケットくれた人】
医療班のリーダーに選ばれたクシェルのお母様。
3章のクシェルのあの言葉はこれの伏線。
【な、なんだと!?】
まさかまさかの、クシェルの両親、フィールの両親と親友同士だったという衝撃の事実。
【ライリー・ベイカー】
茶髪金眼。スリザリン出身。イーサンの妻でクシェルの母。半純血の魔女。旧姓レイライン。聖マンゴ一番の最優秀癒者。クラミーとジャックの親友の一人だった。
遂に登場しました、クシェルのお母様。
3章スタートでジャックとクラミーの親友が聖マンゴに勤務している云々の伏線、やっと回収です。
ですが、実はこれより前にフィールの母親とクシェルの母親は知人だったという伏線、あったんですよね。
皆さん、覚えてますか?
1章の『今の教え子二人の背中が、かつての教え子二人の後ろ姿とオーバーラップし―――』の部分を。
これ、『フィールとクシェルの後ろ姿が、彼女達の母親クラミーとライリーの後ろ姿と重なって見えた』っていう、ちょっとした伏線張りでした。
【イーサン・ベイカー】
金髪翠眼。スリザリン出身。ライリーの夫でクシェルの父。闇祓い勤務の超エリート。クラミーとジャックの親友の一人だった。
ここで、クシェルのお父様のフルネームも判明。
アイカラーの表記を見てもわかる通り、クシェルの『翠眼』は父親のイーサンと同じ『翠眼』です。
【アイカラーは共通。でも表記は相違】
この作品で『ブルーアイ』のキャラと言えば、フィールを初めとし、彼女の血縁関係者とソフィア。
同じブルーの瞳ですが、その表記は、
フィールと彼女の父方の血縁関係者は『蒼』。
ソフィアは『青』。
と、異なります。
ここまで来れば、もうお分かりですよね?
フィールの眼は父親と瓜二つの蒼眼。
ソフィアは彼女達の血縁関係者ではありません。
ですから、彼女達のように『蒼』ではなく『青』です。
違う理由は『血縁関係者かそうでないか』。
クシェルも↑と同じ理由です。
【な、なんだってーーーーッ!?】
遂に判明! ラシェルとは誰なのか!
ラシェル・ベルンカステルとは………
フィールの双子のお姉さんのこと。
【ラシェル・ベルンカステル】
今回でやっと正確に出てきましたね。
薄々、「ラシェルってフィールの姉なんじゃ?」って感付いてた人はいるんじゃないでしょうか?
実は#1の時点でかるーくネタバレ披露してました。
フィールの誕生日は6/20………双子座の最終日。
ですので、勘が鋭くてこれを知ってた人は、気付いたのではないかと思います。
ラシェルの詳細は後々の展開で。
【メモリアル家の力】
頭の中の記憶や想い出を保存、再現出来る『憂いの篩』と同じことが出来る力。再現だけでなく、記憶関連のことであれば特に条件とか無しで意外となんでも出来る。
クリミアの姓が『メモリアル』なのは、ラテン語の『メモリア/記憶』と『現実的/リアル』を組み合わせ、『記憶を現実的に再現させる』という彼女が持つ力の語源にもなれるよう、意味を込めたからです。
要は『人間ペンシーブ』だと思えばOK。
【ライアン達が来る前の出来事】
それは後々。
【幾つかの伏線回収】
ライリーやラシェルといったキャラが現実や回想シーンで登場したため、今回の話を読んでから物語スタートの#1から読み返すと、また違った見方が出来るのではないかと思います。時間がある時に是非読み返してみてください。