次の日、ちょうど体育がありまたも準備運動で二人組を作る際、材木座は強引に比企谷、戸塚のペアに割り込むことにした。
「またあぶれてしまったのだ、すまぬが入れてもらえないだろうか」
二日連続で戸塚と遊んだ比企谷はかなり上機嫌だ、二つ返事で了承してくれた
「先日戸塚殿と遊びに行ったようだが部活は大丈夫だったのか?」
白々しく聞いてみる
「あー部活か、俺なんかがいなくてもあいつらだけで大丈夫だろ、むしろ俺がいたら逆にあいつらに迷惑かけるぐらいまである」
「左様か、でもひょっとしたらおぬしを必要としてるやもしれんぞ?」
「そうだよ八幡!俺なんかが、なんて言わないでほしいな」
戸塚の言葉に目を輝かせる比企谷
「そうか!戸塚が言うなら仕方ないな!」
またも我のことを無視しおって、材木座はちょっと不愉快になるが
「二日ぶりの部活故、何か変わってるかもしれぬぞ?心して行くがよい」
「なんも変わらんだろ」
と何ってんだこいつという風にこちらを見る比企谷、その余裕もここまでだからな、周りに見えない様にまたしてもニヤっとする材木座だった。
放課後、比企谷のクラスに様子を見に行く材木座
「ヒッキー!部活一緒にいくんだからね!」
そういって比企谷の手を握って引っ張りつつ歩いてる由比ヶ浜を発見した。
「おいやめろよ、はずかしい「あたしは恥ずかしくないからね!」」
そう言って今度は腕に抱き着く
「ゆきのんもいろはちゃんもいるから、みんな今日はヒッキーに大事な話があるの、だから絶対つれていかないといけないの!」
「お、おう」
比企谷はその迫力に押されてなされるがままだ、しかも顔がだいぶ赤くなって猛烈に挙動不審になっている
「これは面白いことになってきたぞ」
本当ならそのまま奉仕部へ押しかけて一部始終を観察したかったがさすがにそれは無理と判断して今日のところはこれで帰ることにした。
次の日、登校すると校門の前が騒がしい、見ると比企谷が左右に雪ノ下と由比ヶ浜を腕をからませて一緒に登校している為、あの美人をはべらせているのは何者だと騒ぎになっているようだった、
あの女子達は予想通りの行動をとったようだ、計画は成功なり!そう思い材木座は白々しく挨拶する
「よい朝でござるな八幡!両腕に花を携えてとはおぬしはなんというスケコマシであろうか!」
満面の笑みで材木座は比企谷に挨拶をする
「おまえまで、勘弁してくれよ、こいつら朝に俺の家まで迎えに来やがって、おれは目立ちたくないんだよ、なんでこんなことに…」
「ほう、やはり先日の部活でなんかあったのか?ここで!詳しく!大声で!聞きたいところだな!」
ここぞとばかりに材木座は周りに聞こえるように言う
「ばか!やめろ!雪ノ下や由比ヶ浜まで迷惑がかかる」
比企谷の顔は真っ赤で挙動不審になっている
「あら、私たちはいいのよ?私たちの気持ちは昨日言った通り、あとはあなたが選ばないからこうやって行動でしめしてるのよ?」
「そうだよヒッキーあとはヒッキーの一声で決まるんだよ?決まるまでずっとこのまま」
「材木座、もしかしておまえ…なんか謀ったな?」
「はぁ?パクリばかりのラノベしか書けない我になにができると?」
ちょっと怒り気味に言う
「う、それもそうだな、疑ってすまん」
「わかればいいのだよ八幡、しかしハーレム王の八幡をみていると嫉妬に狂いそうになるわい!嫉妬に狂った他の男子から刺されないといいがな!」
「お、おい…あり得るからやめてくれよ…」
挙動不審になる比企谷、材木座はそれを見てさらにニヤニヤしながら
「八幡の『は』はハーレムの『は』だな!ガハハハハ!」
そういって比企谷が猛烈にへこんだ様子を満足げに眺めた後その場を立ち去る
すれ違いざまに由比ヶ浜の口からぼそっと
「中二ありがとう」
と聞こえた気がするがそんな知ったことか
我の復讐はまだ始まったばかりだ、女子どもに囲まれて対処しようがなくなっている比企谷八幡をいじり倒してやる
また我をぞんざいに扱おうなら女子どもにあることないこと吹き込んでお仕置きしてもらうの手だな
振り返ると一色が先輩と言いながら比企谷に突撃しているのが見える、両腕を抑えられてるのでみぞおちに頭がクリーンヒットしてしまい悶絶しているようだ
「大丈夫!大丈夫!だから!」
そんな声を無視して生徒がどんどんが登校している目の前で3人の女子は比企谷を介抱しようと躍起になっている
「ああいうのを羞恥プレイとでもいうのかのう、あやつのヘタレてうろたえている姿を見ると笑いが止まらん、やはり嫁は二次元に限る、三次元なぞ惨事にしかならんからな」
そう材木座は言い自分の教室に向かうのだった。
昼休み、またも比企谷の様子を見に行ってみると一色が比企谷のクラスに押しかけている最中のようだった
「せーんぱい!昨日言った通り、お弁当作ってきたんですよ!」
「おい、大声でやめてくれよ…恥ずかしいだろうが」
「何言ってるんですか?先輩がはっきりしないからですよ?」
これは面白い、そう思っているとヤンキー風の長髪の女子が一色に近づいてきた
「比企谷が嫌がってんでしょ、あんた比企谷のなんなの?」
「私?先輩の彼女ですよ?まあまだ候補ですけど」
クラスがざわっとなる
「おまっそんなこと人前でっ」
八幡焦ってる、超面白い、材木座は笑いが止まらない
「かかか彼女?比企谷ホントに?」
ヤンキーも焦っているようだ、
「い、いや、でも正式ではないし、つか場所かえるぞ、ここでは話しにくい」
そういって比企谷、一色、ヤンキーは屋上へといってしまったようだ。
「ふうむ、ヤンキーに絡まれるとは、八幡大丈夫なのだろうか?」
ちょっとやり過ぎて目立ちすぎてしまったようだな、材木座ちょっと反省。
「しかしあのヤンキー、少し挙動不審であったな、どういう関係なのだろうか?」
はっと思いつく
「なんだ簡単なことだ、戸塚殿にきけばよかろう」
そして教室を見渡すと戸塚がクラスの人と話をしているのが見えた。
「戸塚殿ーちょっとよろしいかー」
そういうとすぐ来てくれた、やはり八幡と違い戸塚殿は人情に厚いお人だ
「材木座くんどうしたの?」
「先ほどたまたまこのクラスの前を通ったのだがその時に八幡が一色殿とヤンキー?みたいな女子と教室を出て行くのが見えたのだよ、どういう関係なのかと思ったのだよ、また八幡が厄介ごとに絡まれていたのではと心配になってな」
表向きは友だちを心配する良き友人を演じる材木座だった。
そんな様子を疑うことも無く戸塚は答える
「ヤンキーって川崎さんのことかな?あの人見た目は怖いけどすっごく兄弟思いなんだよ、んで八幡達といろいろあったみたいでさ…」
戸塚は川崎弟が奉仕部に話を持ち込んだ顛末を材木座へ伝える
「左様か、そんなことがあったとはな…」
「それでね、ここだけの話、川崎さん八幡のことちょっと意識してるみたい、たまにチラチラと八幡の方みてるときがあるんだ」
それなら話は早い、たぶん今日中にでも奉仕部に召集されるやもしれん
「川崎殿は自動的に組み込まれそうだな」
「自動的って?なんのこと?」
「いやこちらの話でな、昼休みとはいえ失礼した」
今頃屋上ではどんな展開になっているのだろうか、しらないふりをして立ち会うのも手だな、そう思い購買で買ったパンを片手に屋上へ、しかしもう話は終わってたらしく三人で昼食を取ってる姿が見えた。
「ふうむ、もう落ち着いてるみたいだな、これは放課後に雪ノ下殿達とのやり取りを見た方が面白そうだ。ちょうど新作のラノベも書いたことだし奉仕部へ顔を出すとするか」
材木座はパンを頬張りつつもと来た道を引き返し放課後まで待つことにした。