材木座は奉仕部の扉をノックをして部室へ入る
「たのもう」
「あら、材木座くんいらっしゃい、またラノベを持ってきたのかしら?」
「うむ、今回のはボリュームがあってだな、すぐには読めぬと思うので日を置こうと思うのだが、ところでそちらの方は?」
材木座は知らないふりをして比企谷隣に座っている川崎に聞く
因みに反対隣は由比ヶ浜が座ってる。
一色はちょっと離れたところで不満そうな顔をしているようだ。
例によって比企谷は戸惑い隠せないようで腐ってる目がいつも以上に腐っているように見えた。
「人のことを聞くのならまず自分から言うのが礼儀じゃないの?」
川崎は材木座を睨み付ける、材木座はそれに負けじと声を張り上げる
「これはしたり、我こそは、剣豪将軍材木座義輝、そこの八幡とは共に地獄のような戦場を潜り抜けてきた相棒であーる!」
腕組みをしてポーズを決める、やっぱり我かっこいい
「剣豪?こいつ頭大丈夫なの?」
川崎は若干怯えながら比企谷に隠れるようにして聞く
「ちょっ川崎近いから、あいつはああいう奴だから気にするな、ってか近いって、由比ヶ浜も対抗すんな、近いから!やめてくれ!」
川崎との話し合い終わっていたようだ、比企谷も開き直っているわけではなさそうでひと安心した材木座、一人増えて八幡は対処に苦しんでる様子を見てせいぜい我を楽しませろと心のなかでほくそ笑んでると、ガラッといきなり部室の扉が開く。
「先生、ノックをと毎回言ってますよね?」
雪ノ下がずかずかと入ってきた平塚先生に向かって言う。
「ああすまん、それより雪ノ下、入部希望者だ、さあ遠慮せず入ってこい」
平塚先生がそういうとさっき見た金髪の女子が入ってきた
「あーしも今日から奉仕部の部員だから、よろしくねヒキオ」
「何でも比企谷に恩があるとかでどうして手伝いたいということだ。皆仲良くやってくれたまえ」
そう言うと平塚先生は仕事がまだあるからと帰っていった。
先生が姿を消すなり三浦は比企谷の所へ行き
「ゴメン結衣、ちょっとそこ変わって?」
「う、うんいいよ優美子、ってなんで突然部員に?ヒッキーに恩って?」
「あーしさっきね、隼人に振られたんだ、その時ヒキオが来てくれて…」
と三浦は比企谷の背中に抱きつく
「お、おいやめろよ、みんなみてるだろ!」
「見てないところだったらいい?」
「ちょっと優美子!いくら優美子でもダメだよ!」
「あんた...なんのつもり...?」
川崎は三浦を睨み付け、由比ヶ浜は驚いて三浦を引き剥がそうとするが
「悪いけど譲りたくないし、さっきヒキオ言われたし、いつでも好きなだけ体使っていいって」
その発言に皆が絶句
唯一真相を知っている材木座は
「面白すぎる、八幡はアレかナデポ的な才能でも持っておるようだな、しかしこう言うのを修羅場というのであろうか、まあ雪ノ下殿のことだからうまく納めてくれると思うのだが血をみるのはさすがの我も勘弁だな」
そう材木座が思っていると
「体なんて言ってないだろ…相談に乗るって意味であって…」
「あんまかわんないっしょ」
そういって比企谷の背中に抱きついて体を離さない三浦
「ちょっとあーしさん、色々当たってるから一旦離れてくれないでしょうか?」
「イヤ」
比企谷の願いもむなしくぴったりとくっついたままだ
「ちょっと優美子はーなーれーてー」
由比ヶ浜は三浦を引き剥がそうと懸命だ
比企谷はこの世の終わりのような困った顔しているのを見て材木座はここぞとばかりに言う
「八幡よ!ここにいる女子共はいずれも見麗しい傾国の美女ばかりではないか!やっぱり八幡の『は』はハーレム王の『は』だな!グハハハハ!」
「材木座、そういうのはいいから、もうやめてくれ…」
「そうだよ中二!警告の美女ってなんだし!危なくないし!」
呆れた雪ノ下が話しかける
「由比ヶ浜さん?警告ではなくて傾国、つまり王様が夢中になりすぎて国が傾くぐらいの美人ってことよ?」
「しししってたし!王様が夢中かー、エヘヘじゃあヒッキーが王様だね!」
「もうやめてくれ、王様とかそんなんじゃねぇよ、つか俺にとってはお前ら全員警告の方だよ…」
「ほう、やはりハーレム王ではないか八幡よ、我は嫉妬に狂いそうなんだがいかようにすればよいだろうか?」
ニヤニヤしながら比企谷へ語りかける
それに答えず絶望的な表情をしたあと頭を抱える比企谷。
ヘタレ八幡め、でもこうでなくてはな、と比企谷を見て材木座は心のなかで嘲る。
三浦が全く動かないのを見てしびれを切らしたのか雪ノ下が話しかける
「三浦さん、一旦落ち着いてお話ししましょうか?ここにいる皆ある約束事をしているのよ?」
「約束事ってなんだし」
三浦はようやく比企谷の背中から顔をあげる
「そう比企谷君に対する約束事、これはあなたにとっても損な話ではないはずよ」
そう言って雪ノ下は材木座の方へ向き
「こういう状況だから出直してきてくれるかしら?」
こう言われたらハイそうですかといって出ていくしかあるまい、材木座は
「わかり申した。では我はこれにて失礼する。」
本当はもっとここにいたかったが不信がられても困るしな。
「おい!材木座!お前やっぱりなんかたくらんでるな!マッカン欲しかったのに売り切れたし代わりになんでこいつがいたんだよ!」
比企谷が叫んでいる
「知らぬな、たまたまいたのであろう、マッカンについてはまあ我の勘違いだったなそこは謝罪しよう、スマヌ」
形ばかりの謝罪をする。
「そうよ比企谷くん、できの悪いラノベしか書けない材木座くんが何かをたくらむなんて出来るわけないでしょう?」
「そうだよ、中二は中二みたいなことしかできないし!」
「そうですね木材先輩は先輩と違って無能ですもんね」
女子三人にこうも言われては比企谷も黙るしかなかった。
この女子共やっぱ見た目だけはいいのに中身は酷い!
材木座は改めて思い奉仕部を後にした。