週末、比企谷、戸塚とゲーセンに行く日になる、駅で待ち合わせとのことで材木座は張り切って待ち合わせ場所へ向かう
「はっちまーん!」
「材木座!」
二人は長年の親友のように肩を叩き合う
「戸塚殿は遅れるそうだ、しかし久しぶりだのう、こうして三人で出かけるのは」
「それがだな、すまん」
「どうしたのだ?」
「戸塚とメールしてたら見つかった」
「見つかったとは?」
ここまで話をしていると
「あれーもしかして比企谷か?」
まるで見覚えのない男子数名が立っている
いずれもニヤニヤしており印象が悪い
「八幡、こ、この御人はど、どなたかな?」
「こいつら中学の時の同級生だ…」
「中学の…」
材木座は比企谷から中学時の話は軽くだが聞いていた。
自分もあまりいい思いではなかったので深く同情したのだったが
「比企谷お前もどっかに遊びに行くのか?」
「ああ、悪いがまだ他に連れが来るんでね悪いが付き合っている余裕はない」
「連れってこいつみたいなデブか?」
「ヒキガエルにはお似合いだな」
そう連中は言い大声でゲラゲラ笑う
材木座は許せんとは思っていたが気が小さいので下を向くしかできなかった、しかし
「グホゥ!」
突然強い衝撃が材木座を襲い真横に吹っ飛ばされる
登場したのは一色いろは
「せんぱーい待ちましたー?」
「来てしまったか…おい一色それより何故材木座を吹っ飛ばした?まずあいつに謝れ」
「えーせんぱいの隣って私って決まってるじゃないですかー、それなのになんか障害物があったんでー排除したんですー」
「決まってないからね?いくらあざとくいってもダメだからね?あいつ俺の友達、友達大事OK?」
「わかりましたー、んじゃあ木材先輩、すみませんでした」
突然の展開についていけない同級生達
「棒読みじゃねぇか、しかも名前違うし…グハッ」
「ヒッキー!」
次に登場したのは由比ヶ浜
「由比ヶ浜、しゃべってるところに首に飛び付くな、お前は犬か、苦しい」
「あーヒッキーごめんね、優しくすればよかったね」
「そういう問題じゃないだろ」
ようやく正気を取り戻した同級生達
「おい、この子達何よ?」
「同じ部活の仲間だ」
その答えに二人の女子は不満げだ
「へーかわいいじゃん、なあこんな奴より俺たちといこうぜ、そっちの方が絶対に楽しいって」
「あの、ヒッキーと遊ぶ約束あるので…」
「そうですよ、先輩と遊ぶんです!」
「いいからいこうぜ」
一色と由比ヶ浜の手を強引につかみ連れていこうとする
「おい!手を離せ!」
「ヒキガエルの癖にうるせーぞ」
その時騒いでいる同級生達の背後から
「私の大切な友達に何をしているのかしら?」
雪ノ下と三浦が現れた
「あなたたちその汚い手を放しなさい!」
雪ノ下と三浦が本気で怒っているようだ
「あーしらこれからそこで突っ立てる目が腐った男とそこに転がってるデブと一緒に遊びに行くんだから邪魔すんなし」
三浦も相手を睨み付けている
「スッゲー美人じゃん!」
「ヒキガエルにはもったいねぇよ、なあー俺たちと遊ぼうぜ?」
由比ヶ浜と一色は解放され今は比企谷の背中に隠れるようにしている
「ヒキガエル…」
そう呟き雪ノ下と三浦は比企谷の方へ進む
「本当にそう呼ばれていたのねヒキガエル君」
そう雪ノ下は言い見せつけるように比企谷と腕を絡める
「ヒキガエルよりヒキオの方が短くて良くない?」
雪ノ下に負けじとと反対側の腕をやはり見せつけるように絡めながら三浦は言う。
「一色さん、由比ヶ浜さん、あなた達は昨日たっぷり比企谷くんを堪能したのだから今日は私たちの番よ?」
「そ、悪いけど今日はあーしらがヒキオ独占する番だから、二人はそこに転がってるデブを起こしてやんな」
一色と由比ヶ浜は不満そうにブーブー言いつつ転がってる材木座を起こしにいく
「二人ともなにか物凄い誤解を生むような発言はやめてくれないか?あと雪ノ下は俺の中学までのあだ名コンプするのやめてれ」
「おい!無視すんなよ!」
「あら?まだいたの?お呼びじゃないから帰ってくれないかしら?」
「つかよーそんな男のどこがいいんだ?そいつ比企谷菌とか言われてみんな近寄るのも嫌がってた奴だぜ?」
「比企谷菌…大変ね、三浦さん、私たちもその比企谷菌というのに感染してしまってるのではないかしら?だってこんなにドキドキしてしまうんですもの」
雪ノ下はそう言い比企谷の顔に手を添える
「あーしも多分感染してる、もう離れられない」
そう言い三浦は比企谷の首に手を回す
「ちょっと二人ともここ駅前だから、いろんな人が見てるからやめてくれ!」
「あら?見てないところならいいのかしら?じゃあこれから私の部屋で続きをする?三浦さんもどうかしら?」
「そういうことじゃねぇよ…もうちょっとモラルのある行動をだな…」
「おい!比企谷!お前なんなの?」
同級生達は無視されまくって怒り心頭だ
「ハー」
深くため息をつく雪ノ下
「申し訳ないけどあなた達には用はないのよ、帰ってくれるかしら?」
「うるせーぞ、ちょっとこっちにこい!」
と同級生の一人が雪ノ下の腕をつかんだとたん合気道で投げ飛ばされる
「女子に暴行を働こうとして返り討ちとは情けないわね」
「くっ」
「あんさーあーし中学の時は部活でテニスやっててそこそこ有名だったんだわ」
「は?だからなんだよ!」
「今でもあっちっこっちの学校に知り合い沢山いてたまに遊びにいくこともあるんだわ、だからあんたらがどこの学校だか知らないけど、あんたらがあーし達になにやったかって話をばらまいたらあんたらを学校にいれなくする事ぐらい楽勝だよ、女子の情報網甘く見んなよ?」
「…」
「それと私の父は県議会議員なのよ?私たちに狼藉を働いたと父が知ればどうなるでしょうね?千葉にいられなくすることぐらい容易いことだと思うわ」
二人とも強烈な視線で相手を睨み付ける
同級生達は怖くなり無言でその場をした
「比企谷くん、怖かった」
雪ノ下は比企谷へ抱きつく
「すまん、俺のせいで怖い目に会わせちまった」
「ヒキオ今日はお詫びにいっぱいサービスするし」
「わ、わかったよ…ところで材木座は?」