士郎は動きやすい服に着替えて、中央管制室に集まっていた。
今日レイシフトするのは微小特異点らしい。
ダ·ヴィンチちゃんから説明を受け、レイシフトするが、
「なんでさ」
今日一緒にレイシフトするはずのサーヴァントがいなかった。
『大変です!サーヴァントがレイシフト出来ない事態になりました!しかもコフィンの異常で、直るまで戻れません!士郎先輩、コフィンが直るまでそこでじっとしててください!』
マシュが焦った声でそう言う。つまり、士郎はコフィンが直るまでサーヴァントがいない状況でじっとしてないといけないらしい。
「ふぅ」
士郎は落ち着こうと息を吐き、その場に腰を下ろした。
別にサーヴァントがいなくても士郎は敵を倒せるが、サーヴァントと同等の力を持つ人間等、戻ったら絶対疑われる。出来れば使いたくはない。
すると、反対の道から足音がした。
その道を見ると、そこにはゾンビや骸骨兵が大量にいた。
すると、骸骨兵は矢を撃ち、ゾンビは剣を持ち、士郎に斬りかかってきた。
士郎は反対に逃げ、敵が士郎のことを見えなくなるまで、逃げた。
士郎は岩の影に隠れ、息を殺した。
『大丈夫ですか?士郎先輩?』
その声はマシュの声だった。
「マシュ」
『はい』
「出来れば、先輩って言わないでほしいな」
そう。マシュに先輩と呼ばれると、どうしても桜のことを思い浮かべてしまう。
『わ、わかりました』
マシュは疑問に思いながらもそう答えた。
「ふぅ、さて、」
士郎は敵がいないか確認し、いないと判断し、この場所を少し探索しようと立つ。
そして色々な部屋に行き、なにかないか探すが、特にめぼしいものはない。
そして最後の部屋に入ると、
ガシャン、
「え?」
部屋に入るなり、突如部屋の扉が閉まってしまった。
『大変です!扉を開けるには────────』
「あぁ、あいつを倒さなければいけないんだろ?」
士郎は部屋の中央を見る。そこには、黒い鎧と禍々しいオーラを纏った、サーヴァントがいる。一騎だけのようだが、その手に握られているのは······
聖剣、
アーサー王の持つ、絶対の剣。
『士郎さん、逃げてください‼』
「出られないから逃げられないんだよな······」
士郎は閉ざされた扉を見る。固く閉ざされている。
「やるしかないな····」
「人間風情が·····」
士郎は再び前を見る。セイバーオルタはすでに構えている。
「
士郎は干将·莫耶を投影する。
『それは·······』
マシュは驚いたようにそう言う。
これは英霊エミヤのもの。士郎がそれを持っているのに驚きを隠せないようだ。
セイバーオルタはこちらに攻撃を仕掛ける。
士郎は防ぐが、二撃、三撃と防いでいるうちに、不利になっていった。
「
「
すると、士郎の後ろに大量の剣が出現し、セイバーオルタに向けて放つ。
セイバーオルタは剣を撃ち落とす。
士郎は撃ち落としたすぐあとに、セイバーオルタに斬りかかる。
セイバーオルタはすぐに姿勢を立て直し、受け流す。
士郎はさっきの剣撃を越える速さを越える速さで剣を繰り出していた。
セイバーオルタの剣撃も速くなる。
士郎は体を右に体を傾ける。すると、正面から二本の剣が飛んでくる。
セイバーオルタはその剣を撃ち落とす。だが、
士郎はいつの間にか後ろにいた。
セイバーは避けるが、干将·莫耶はセイバーオルタの顔に掠り傷をつけた。
「貴様何者だ?その能力、最早人間ではないな」
「··········別に、ただの英雄くずれさ·········」
その戦いをジャンヌとアルトリアは映像で見ていたが、その時の彼の表情は悲しそうな表情だった。
士郎は後退し、二つの剣を投影しようとする。
「あ、あ、あ、あ、あ、!!」
士郎は一つの剣を投影し、セイバーオルタに投げつける。
──────
そのハリボテ。それをセイバーオルタにぶつける。
そしてもう一本の剣を投影する。
──────
それをセイバーオルタにぶつけ、板挟み状態にする。
士郎はセイバーオルタの上に飛ぶ。
「バカが、次で終わらせる」
「─────卑王鉄槌。極光は反転する」
セイバーオルタの周りに魔力が集まる。だが、その時、士郎は呟く。
「
「光を呑め!
その光は周りを巻き込み、士郎を飲み込む。周りに砂埃が舞い、映像も見えなくなる。
砂埃が晴れたときに見えたのは、胸を貫かれたセイバーオルタの姿だった。
後ろには旗でセイバーオルタを貫いた士郎がいた。
その旗をマシュは知っている。
──────
士郎はエクスカリバーをそれで防ぎ、セイバーオルタを貫いた。
セイバーオルタは消えていき、やがては完全に消滅した。
「はぁ、はぁ····」
強かった。これが本物の英霊の力。比べ物にならなかった。
士郎はそう考えていると、やがては目的を思い出した。
士郎は部屋の奥にある聖遺物を手にいれる。
すると、体が粒子になっていく。はぁ疲れたな。
すると、視界はコフィンを映していたが、視界は疲労により、意識を手放した。