「またここか」
士郎は周りを見る。士郎は医務室のベッドに寝かされていた。
士郎は立ち上がろうとするが、
「ッ·······!?」
体のあちこちが痛んだ。久々に戦ったんだ。それに今回は本物の英霊。体にガタが出るのは当然だろう。士郎は暫く寝ることにした。
動けるようになり、家事や炊事をできるくらいには回復した。
だが、さっきの戦いでサーヴァントの士郎への不信感は募るばかりだった。
さっきの戦いでの士郎のことを聞こうとダ·ヴィンチちゃんが来たが、あまり言いたくないので黙秘権を行使した。
次の日、体は完全回復した。
「動けるようになって何よりです」
最初に声をかけてきたのはジャンヌだった。
「あぁ、なんとかな」
「··············その、あの······」
ジャンヌは士郎のことを聞こうか迷っていた。だが、戦っているときの士郎のあの表情を思い出すと、気が引けた。
士郎は感じ取ったのか、口を開く。
「出来れば言いたくはないんだ」
「ッ·········!わかりました······」
ジャンヌはそう言って士郎から離れる。
「士郎くん大丈夫?」
そう言ってきたのは立花だった。
「あぁ、もう大丈夫だ」
「そっか。もう無茶しないでね」
そう言って士郎から離れる。多分ジャンヌとの会話を聞いていたのだろう。
立花は士郎のことを聞いては来なかった。立花なりの気配りだろう。
何故か気まずくなり、士郎は自室に戻っていった。
立花のダ·ヴィンチちゃんに呼ばれ、研究ラボに来ていた。
「どうしたのダ·ヴィンチちゃん?」
「士郎君のことでね。君には伝えないといけないと思ったんだ」
「·············」
「単刀直入に言わせてもらうと、彼は聖杯と繋がっている可能性がある」
「···············え?」
立花はその言葉に立花は驚く。
「彼を調べたんだ。彼の中にはなにかのパスが繋がっていた」
「それが、聖杯とのパス···········」
「そう、正直言うと、彼は謎なんだ。あの力、あの能力。それ以前に彼は突然現れた」
「············」
立花は答えられなかった。確かに、実際彼は謎なのだ。
「そこでだ。立花君に頼みたいことがあるんだ」
「ん?」
「彼の監視を頼みたいんだ」
「え?」
「ずっと見ててくれってわけじゃないんだ。観察してくれってことだ」
「観察···············」
監視、と聞いて少し強張ったが、観察、と聞いて少し落ち着いた。
「じゃあ、頼むよ」
そう言って解散となった。