士郎は自室に戻り、椅子に座った。そして、ポケットに入っているクラスカードを確認する。
「ん?」
すると、三枚のはずなのに、もう一枚入っていた。
士郎はその一枚を取り出す。
それは、セイバーのカード。
しかも、このカードは、英霊の力など何にもない、いわば屑カードだ。
コンコン、
すると、ドアを叩く音がする。ドアを開けると、そこには、セイバーオルタがいた。セイバーオルタは一言、
「お腹が空いた。ハンバーガーを十ダース寄越せ」
つまりセイバーオルタは今すぐハンバーガーを作れってことだ。
「ハイハイ········」
そう言って士郎はセイバーオルタと一緒に食堂に向かった。
セイバーオルタは十ダースと言っておきながら、五十ダースを平然と食べ、満足しながら帰っていったとき、
「シロウ、いますか?」
アルトリアの声がした。
「どうしたんだ?」
「あ、えっと、その·······私にもなにか作ってくれませんか?」
「あぁ、それぐらいだったら」
そう言って士郎は厨房で料理を作る。
「あの」
「ん?」
「その肌はどうしたんですか?」
その肌、とは顔の褐色になった部位だろう。
「んー、代償、かな?」
「代償?」
「まぁ、力を使いすぎた、てところかな?」
「·······そうですか」
アルトリアは俯く。表情は少し暗い。
「········よし、完成だ」
その間に士郎は料理を完成させていた。
「ッ··········⁉」
あの暗い表情はどこにいったのか、アルトリアは料理を見て目を輝かせていた。
「では、いただきます」
アルトリアは手を合わせてそう言った。アルトリアは美味しそうに料理を食べている。自分の料理をこんなに美味しそうに目の前で食べているのを見ると、照れくさくなる。
「シロウ、夜遅くすみませんでした」
食べ終わったアルトリアはそう言う。
「気にするな。さっきまでオルタに作ってたからな」
「はい、わかりました。では」
そう言ってアルトリアは踵を返し、部屋に戻っていく。
さて、戻るか。
そう思った矢先にこちらに向かう足音がする。
そして、食堂に来た客人は珍しい客人だった。
「··········」
ジャンヌ·ダルク·オルタ。士郎に不満がある英霊だ。
だがジャンヌ·オルタは少し顔を赤らめていた。そして、一言、
「りょ、料理作って·······」
最後のほうは蚊の鳴くような声だった。
士郎は意外だと思って目を見開く。
ジャンヌ·オルタはジャンヌやサンタ·リリィに士郎の料理のことを聞いて食べたくなったらしい。
「······了解」
士郎は苦笑しながらそう言った。