加速していく緋弾のアリア   作:あんじ

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第10話:パートナーとはなんなのか

キンジはアリアを抱えて、アリアの搭乗室へと戻ってきた。側頭部を切られたアリアは軽く流血していて、今なお意識レベルが低下している。

どうせ開けられるだろうが部屋の鍵を一応閉めておく。

まずアリアをベッドに寝かせて心拍の確認を行う。意識レベルが低下しているので、やはり脈も弱まってきている。定石としては止血して輸血も必要なだ。本来なら任務失敗で撤退するべき場面だが、ここは空のど真ん中。多分素直にロンドンなんかには向かってはいないだろう。日本上空か付近の太平洋をウロウロしているに違いない。

一刻を争うため、武偵手帳からとあるものを取り出す。任務ではこういった危険な目に合うことは予想される。特に強襲科(アサルト)ならその割合は一気に跳ね上がり、必須と言っても過言ではない。

 

「アリア、ラッツォ注射(いく)ぞ!アレルギーとか無いな!」

「な……い……」

 

アリアの脈が弱まっていく。それに呼応してキンジの顔も険しくなる。死なせないつもりで来たのにこのままでは元の木阿弥、骨折り損のくたびれもうけだ。

アドレナリンとモルヒネを調合して作られたラッツォは心拍数と血圧の上昇に加えて、鎮静剤の効果も持つ。特に武偵は超近距離銃撃格闘戦(アル=カタ)を行う。いくら防弾仕様の制服とはいえ近距離で当たれば骨も折れるし、心臓だって停止するかもしれない。そういった際に緊急的な措置を行うための薬だ。

これは心臓へ直接打つことで初めて機能する。そのため無理にでも上着を脱がせる必要があるのだ。

 

「許せよ、アリア」

 

もはや意識が無く、多分数十秒で心肺も停止するだろう。許可なんて取ってる場合じゃないため、緊急でも開けられるように作られてるフロントボタンを外して制服の前がはだける。胸骨から指2本分の場所、ちょうどブラのフロントホックの上辺りに目標を定める。

 

「戻ってこい、アリア!」

 

こんな時でも人ってのは別のことを考えられるんだなと自分自身に関心していた。アリアは顔含め匂いや下着もだが隅々まてわ可愛い。不謹慎だって分かってる。でも、ここ一週間一緒にいて分かったことがある。母のためイ・ウーなる組織を追っているらしいが、そんな彼女だってまだ16の少女なのだ。こんな所で散って良い命じゃない。そんなことは(キンジ)が許さない。

心臓へラッツォを打って数秒後、分かりやすくアリアも目を覚ます。

 

「っぷはぁ!……って、キンジ!またあんたの仕業ね!なんでこんな胸見たがるのよ!万年142cmだからって、ずっと小さいままだからって……?」

 

もう一度言っておこう。ラッツォには()()()()()()()()()()()()()。つまりは興奮剤でもあるのだ。アリアはクスリが効きやすい体質なのか、状況の整理ができずに正気を失っている。

そんなアリアも興奮して自分の胸元を見た時のおかしな状況に気が付いたようだ。「ぎゃー!」と聞いたことも無いような声をだしで心臓付近に刺さっていた極細の注射器を引き抜くと、慌ただしく動き始める。

 

「お、落ち着けアリア。それは理子にやられて、俺がラッツォを打ったからであって──」

「そうよ、理子!」

「あっ、おい待て!アリア!」

 

怒り狂って思わず部屋から出ていこうとするアリアだが、部屋にロックがかかっているのを知らず無理矢理開けようとしている。流石に馬鹿力とはいえ開けられるわけはなく、更に怒りが増していく。

 

「いいわよ!どうせあたしは勝てないって言うんでしょ!そんなの関係ないの!」

「し、静かにしてくれ。同じ部屋にいるのにチームワークがなってない事がバレるだろ」

「構わないわよ!どうせ私は独唱曲(アリア)、ずっと1人なの!放っておきなさいよ!どうせなら胸のデカい理子の方にでも行けば良いじゃない!」

 

どうにもカチンと来てしまう。助けに来るんじゃなかった……なんて思わない。どうして助けに来たんだとも思わない。

なぜか分からない。ただ、胸に鋭い針を刺されたように痛みが走った。それが俺の怒りを助長させた。

暴れるアリアに対して体格差を上手く使って、力尽くで壁際に押さえつける。頭は冷静に、だが心は怒りに燃えていた。だからこそ迷いも生じる。

いま体制を崩してアリアを解放すればなんてことは無い。けど、それをすれば俺はアリアを見捨てたことになる。それを考えただけで胸が痛い。

そして、俺はこの手段を自らの手で選びたくはなかった。男しても、1人の遠山家の人間としても。だが、背は腹に代えられない。今ここでやらなければ俺も、アリアも死ぬ。

だから……

 

──だから、最初で最後の一回だ

 

ゆっくりと抱え込むようにアリアを包んで、覆い被さる。

 

「許せ、アリア」

 

声に反応して顔を上げたアリアの唇を奪う。こんなに近くでアリアの匂いが充満して、柔らかい唇すらビターな味を感じさせる。

アリアはものの見事に固まってくれた。これで少しは落ち着いてくれるだろう。

 

「バ、バカキンジ!あんたッ……!」

 

満たされていくのがよく分かる。ここ数年で、これまでも何度かヒステリアスモードにはなっ事がある。だから分かる。これまででは感じられなかったほど強力で、強固なやつが来てる。これ程までに身体の芯が妬けつくような感覚のある強烈なヒステリアスモードは生まれて初めてだ。

 

「な、なんでこんな時に……あ、あたし初めての、ファーストキスだったのに!」

「あぁ、安心して良い。俺もだよ」

 

すっと、胸のつっかえが取れた気がする。今までうじうじ悩んでいたのが馬鹿らしく感じられるほどには頭の中はクリアになっていた。

 

「せ、責任取りなさいよ……!」

「どんな責任でも取ってあげるさ。でも、まずは依頼(しごと)が先だ」

「……キンジ、あんた」

 

そっと唇に指を添える。それ以上は言わぬが花って奴だ。それに、これだけ感覚が敏感になっていれば分かる。もうすぐ側まで理子は来ている。英志はまだ時間がかかるだろう、何せ場所は地下と2階。それにアイツは船首側にいる。搭乗室はどちらかと言えば船尾側に位置している。

ここからは時間との勝負だ。

 

 

 

△△△

 

 

 

 

「全く、お早い登場だよ理子」

「チャオ〜、終了(バッドエンド)のお時間ですよ」

 

鍵が閉まっている部屋をさも当然のように開けて部屋に入ってくる。既にアリアの姿はない。アリアには隠れてもらった。ブラフを作成している間に、自分自身しか分からない俺にすら分からない場所に隠れてもらう。そうすることでブラフも効くし、俺を囮に使える。

 

「仲直りできずに自滅かなーなんて思ってたけど、キーくんなったんだ。よくこんな状況でHSS(ソレ)になれたね、意外と大胆なんだ。くふっ」

 

普段なら動揺していていたかもしれない。なぜ理子が俺の秘密を知っているんだと。だが皮肉にもヒステリアスモードだからだろうか、今の理子が油断している事が目に見て分かる。歩き方、声音、ちょっとした挙動にそれが出ている。いわゆる無意識下のクセだ。それが出ているという事は緊張した、警戒した場面ではないという意味を表す。

 

「あぁん、キンジのその目。今にでも人を殺せそうな気迫。そんなの充てられたら、勢い余って理子も殺しちゃうかも」

「そのつもりで来るといい。今の俺はそれくらい容易いし、そうしなきゃお前が死ぬだけだ」

 

言葉の終わりを皮切りに、場面が動き出す。理子は手に持っていたワルサーを俺と、その後ろにあるブラフごと撃ち抜く射線にして放つ。

ヒステリアスモードってのは凄い。それすら読んでいた。だからこそブラフの中に入っていた呼吸器用の酸素ボンベを投げつける。銃でこれを撃とうものならこの部屋ごと大爆発。この距離なら理子も巻き込んで飛行機すらどうなるか怪しい。

流石に理子もそれはマズいと判断したのか一瞬躊躇した。だが、それで良い。その一瞬の隙に距離を詰めれば、俺と理子の体格差なら潰せる。

 

「くふっ、甘いよ」

 

その瞬間だった。足元がふらつくくらいに大きく機体が揺れた。だから分かる。機体の揺らぎと同時に離れた弾丸を避けることは叶わない。右に避けるには踏ん張らないといけない。踏ん張ればその間に弾が飛んできてさよならだ。左に避ければ重心的に転ぶことになる。そうすれば2発目は避けれないだろう。

なら、やるしかないだろう。()()()()()()()()()()()

 

「ッ!」

 

自分の正面にナイフを構える。理子の射撃は揺れたにも関わらず正確に頭を捉えている。だからこその隙。誰も考えつかない、考えついても行えない数ミリ単位の神業。

 

──キンッ

 

という甲高い金属音と共に弾丸は真っ二つになり、頭を避けるように左右へ飛んで行った。

名付けて弾丸切り(スプリット)。とんでもなく精神力を削るから二度と使いたくない。

だが、それを見ても理子は躊躇うことなく次のブラフであるシャワー室を撃ち抜く。

 

「動くな!」

 

そのままホルスターに入れられていたガバメントを取り出す。するとこの気を見逃さずにアリアも飛び出してきた。ちょうど理子挟んで反対側、理子の頭上にあったキャビネットの中に隠れていたらしい。小さいアリアだからこそなせる技だ。

 

「峰・理子・リュパン4世、殺人未遂の現行犯で──」

「逮捕するわ!」

 

飛び出してきたアリアに理子も咄嗟に反応して髪の毛(マジックハンド)でナイフを繰り出す。しかし、上から降りてきているアリアは勘か偶然か、はたまたそこまでの計算なのか日本刀を構えていて結び目のリボンごと髪の毛を切り落とした。

 

「チェックメイトよ、理子」

「くふっ、甘いなぁ。甘すぎるよ、アリアもキンジも。そうでしょ、キーくん」

「ッ!?まさか、理子!」

 

追い詰めたと気がほんの少しだけ抜けたその瞬間だ。逆に隙を突かれた。機体がまた激しく揺れる。理子はそれを()()()()()()()()()かのように上手く揺られながら部屋から逃走して行く。

おかしくは思っていた。この一連の流れの間、何回機体が揺れたか分からない。しかしそのどれもが理子にだけ有利に働いていたのだ。たぶん、いや確定で理子がナイフ同様に髪の毛で操作していたと見て良い。

 

「ばいばいきーん!」

 

理子は走って船首の方へと向かっていく。機長のいる操作室はこの2階にある。そして理子の向かう先は階段があったはずだ。となると向かったのは1階のラウンジバーの方だと見て良い。

 

「追うわよ、キンジ!」

「いや、止めておこう。俺達はこのまま飛行機のコントロールを奪い返すのが優先だ。理子のことはあいつに任せておけば良いさ」

「アイツ……?あぁ、エイジね。でもどうして?」

「あいつは昔から面倒見が良いんだ。悪戯好きの仔猫ちゃんくらいお手の物だろうさ」

「ふぅ〜ん、そんなもんなのね。じゃあ良いわ。さっさと行くわよ、キンジ」

 

納得したのか、振り返りもせずにすたすたと歩いって行ってしまう。だが何故だろうか、不安を拭いきれないのは。理子やエイジ相手へのものじゃない。僅かな不安を抱きながらも、「早くしなさい!ダラダラしない!」と小さいアンヨを床に叩きつけてるアリアを無視するわけにはいかず前に進む事にした。

 

 

 

△△△

 

 

 

上で数回の発砲音が聞こえ、俺もようやく動き始める。地下に貼り付けてあったこの飛行機の全体図を眺めて構造を把握していたが、地下へ行くには1階の船首と船尾に階段がある。ただ両側ともCA等がいて通行禁止とされている。更に乗客は2階に向かうには1階の中央にある階段を使わないと向かう事が出来ない。これは搭乗口が2階に設けられているからできる構造だろう。どの位置からでもアクセスのしやすい真ん中に置くことで狭い中でも利便性は保てる。

そして、理子とエンカウントしたのが1階中央付近。アリアの部屋は2階の船尾側だ。そして俺は今船首側だ。

聞こえてきた足音と方角からして理子は逃走、1階の中央付近のエンカウント場所であるラウンジバーにいると予想できる。そして、キンジの事だからか厄介事は俺に押し付けて、飛行機のコントロールに向かったはずだ。どう考えてもこの飛行機は乱気流付近を通過してるにしても揺れすぎてる。既に機長の意識は無いだろう。毒や強力な薬を使っている可能性も考えられるため無理に起こして機体の操作を強要することも出来ない。となると、現場で解決する事になるだろう。

 

『さぁ、向かおう。峰理子は君にとって片をつけるべき人物なのだろう』

「おうさ。だからベルトさんはキンジの方へ行ってくれ」

『何を言っているんだ!仮にも彼女は危険人物だぞ、これ以上そんな場所へ君を1人で行かせる訳にはいかない!』

 

「だからだよ」と加えて変身を解除してベルトだけでなくシフトブレスも離す。これはケジメだ。そこに人と力を合わせた武力を持ち込むなんてのは無粋極まりない。

 

「必ず帰ってくるから、ベルトさんは待っててくれ。どうせこの後も俺がいなきゃ解決できないことも出てくるだろ。俺もベルトさんがいないとヤバい場面が来るだろうからな。それを乗り越えるためのケジメをつけてくる」

『……OK、ただシフトカーは持っていたまえ。これならお守りと変わりないだろう』

 

心配性のベルトさんに思わず苦笑いしてしまう。先代の人もこれには苦労させられただろう。心配性で、少し秘密主義のあるミステリアスな喋るベルトなんて普通なら手に負えない。

ベルトさんを1階の船首にあるCA用に設けられた部屋へ通ずる階段へと向かわせる。1階と2階を繋ぐ食料等を運ぶ用の小さいエレベーターがあり、そこから上へとあげて通りかかるであろうキンジにでも拾ってもらう。ここは機長のいるコックピットに最も近い場所だしら必ず通る。

 

「さて、と」

 

階段を上がって少し行ったところ、最初のバーカウンター近くに理子は居座っていた。ただ、壁に張り付いて付近に爆薬がセットされているという点を除けば普通だろう。

 

「くふっ、来ると思ってたよエーくん」

「まぁな、()()()()()()としては放っておけないだろうよ」

「理子は別にもう1回組んでも良いんだよ?」

 

自然にたち振る舞う。何故だなんて聞かないし、やめろなんて言える立場じゃないのも分かっている。

それを分かっているのか、理子も普段のようにグイグイと来たりはしない。

 

「また、髪の毛か。キンジ達も気の利いたことをしてくれやがる」

「エーくんと一緒にいると理子そのうちベリーショートにしないといけないかも」

「それは、困るな」

 

互いに昔を懐かしむ。俺と理子がパートナーを組んだのは1年の時の話だ。武偵は基本的に単体で動くとこが少ない。ツーマンセル、スリーマンセルで行動をとる。それに慣れさせるための一環でランダムにパートナーを組まされ、高難易度のミッションに挑まされる事がある。有名どころだと当時強襲科(アサルト)Sランクのキンジと狙撃科(スナイプ)Sランクのレキが組んで大きな任務をクリアした話などがある。その際に俺が組まされたのが、理子だった。

理子と組んだ俺は計算され尽くされたミッションをこなすだけで、身の丈以上の任務をクリアして天狗になっていた。そんな時、とある任務で想定外の襲撃があった。基本的な戦闘は小さい頃から父に叩き込まれた俺は可能だった。もちろん理子もそれなりにこなせる。

だからこそ、大丈夫だろうという油断があった。任務の結果から見れば戦闘はあったものの軽傷者1名で余裕のクリアだった。だが、内容はそうじゃない。

後ろから斬り掛かられた俺を庇うように入ってきた理子の結び目から髪の毛がごっそり斬られた。

 

「お母様からもらった大事な髪の毛なの」

 

普段から丁寧に髪の毛をすいていた理子から聞かされた言葉だ。だからこそ自分の未熟さを憎んだし、天狗になっていた自分を恨んだ。そんな大切なものをむざむざと奪った俺は理子とパートナーを組む資格はないと、その任務の後にパートナーを解消し試験を受けずにEランク(いま)に至る。

 

「戻る気はあるか?」

()()()()()()

「そうか。じゃあ」

 

懐から拳銃を取り出す。ベルトさんが気を利かせて他のものと一緒に持ってきてくれていたものだ。父さんが使っていた愛銃に憧れて、S&W M500を俺用にカスタムした特別モデル。C.A.R systemを好んだ父さんの真似をして俺も近接特化になっている。何よりも特徴は軽量で安価な素材を使用したシリンダー交換方式にされて、4インチの装填段数6発だ。

もう何も見やしない。ただ足元にある爆薬をぶち抜くだけだ。気にせず6発全て吐き出す。

しかし、虚しくもカチッというスイッチ音と共にプラスチック爆弾は同時に爆発して理子は機体の外へと落ちていく。

ものが吸い出されていき、しばらくするとキャビネットに積まれていた粘土質の物質がばら撒かれていき、穴をふさいでしまう。多分理子は脱出手段と場所を最初から決めていたんだろう。そのために積まれていたはずだ。

だが、危機はこれで終わらなかった。落ちていく理子を目で追っていると、下から突き上がって来るものが見えた。縦に長く高速でやってくる物体、ミサイルだ。そしてそれは、狙ったように両翼のエンジンを爆発させて行く。

 

「本番はここからってことか。理子のやつとんでもない置き土産を残してくれたもんだ」

 

ここからは正規パイロットのいない中でジャンボ機の着陸をしなければならない。そして、ミサイルが撃ち込まれ、ハイジャックをされ、羽田近辺をウロウロと飛んでていたこの機体には、現状考えうる最悪が想定される。

だが、ここで死ぬわけにはいかない。それに今の俺は1人じゃない。キンジやアリアもいる。なんとかなると信じて、俺は準備に入った。




6発適当に撃ってるのは「まぐれで雷管ぶち抜かないかな」と思ってます。C4(セムテック爆弾、プラスチック爆弾とも言う)は雷管が起動さえしなければ、舐めたり食べたりすると中毒性のあるただ燃える出来の悪い固形燃料なので。

次回、1章最終話(になると思う)!乞うご期待


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