What do you choose?リメイク版 作:AugustClown
もう1つの方を更新した方が良いかとも思ったのですがリメイクしたいな〜って言う気持ちの方が強かったのでしてみました!
では本編どうぞ!
何が起きたか、全く分からない…。ただ僕は、交差点を歩いていただけなのに。
ああ、そうだ…思い出した。轢かれたんだ…。
「……ん?」
ふと目を覚ますと目の前に見慣れない小動物らしきモノがブツブツ言いながら浮いていた。何あれ…あんな動物みたことないんだけど……。
「おっ、生きてた。良かった良かった!」
「ここは何処で君は誰だい?僕はトラックに轢かれたはずなんだけど…?」
「ここはこの世とあの世の境目と言うか6、7割あの世です。分かりやすく言うと、三途の川の前辺りでしょうか。」
この小動物は何をいってるのだろう?そんな事を思っているとそれを察したのか小動物の様な物は説明を始めた。
「何がなんだか分からなそうな顔してまね。私はここの管理人兼案内役です。呼び名はそうですね…面倒なのでガイドさんとでも呼んでください。」
随分とまあ、適当な名前の決め方だな……。まぁ、凡そ分かったような、分からないような感じではあったがこの世では無いらしい。良かった、これで今から貴方には異世界に行ってもらいますとか言われたらどうしようかと思った。
「それでガイドさん……でいいのかな?僕は何で死んだのにあの世にも行かないでこんな所にいるんだい?」
「よくぞ聞いてくれました!この世に未練はありませんか?」
そんなことを目を煌めかせながら言ってきた。何だろうこのヤバい商法の人に捕まったような感じ。この人と関わるの面倒な気がする。
-はい-⇽
-いいえ-
唐突に僕の頭の中にゲームの選択肢のようなものが現れた。……えっ?何これ?
「あの、頭の中に変なのが出て来たのはガイドさんのせいですか?」
「はい!凄いでしょ!凄いですよね!!」
この小動物はカマチョなのかな?即答だった。やっぱりお前のせいか……思った通り関わると面倒なタイプだ。
「未練どうこうよりも色々と説明して貰えますか?」
「そうでしたそうでした。私は不慮の死によって亡くなった方を一時的に此処に留め、生きていた時の善行の数をポイントに変え、そのポイントで貴方の人生の未練を解決出来るようにして上げようということです。」
「詰まり生きていた時の後悔を無かったことに出来ると?」
「はい。」
えっ?何それ胡散臭い…。誰も乗らないだろうこんな胡散臭い話。
「別に何か頂く訳じゃありません。言わば、不慮の死を遂げた方へのせめてもの救済措置的なものと考えて頂ければ。」
確かにコチラにとって、デメリットはないが……如何せん胡散臭さ強いな。
「その善行による数だけ未練を解決できるってことでいいのかな?」
「いえ、変える内容によって必要となるポイントは変わります。」
まあそこら辺は矢張り、都合よくはないか…。と言うかそうだったらマジで胡散臭すぎる。
「別にポイントは全部使い切らなくても良いんだよね?」
僕の問にガイドさんは黙って頷いた。
-はい-⇽
-いいえ-
僕は頭の中で「はい」を選んだ。
「後悔はしませんね?」
「はいを選択した後にそれを言われても…。」
「ゲームで言う、本当に宜しいですか?ってヤツですよ。それで、宜しいですか?」
-はい-⇽
-いいえ-
また、出てきた…。本当にゲームみたいだな…。
「良いですよ。僕も人生に後悔がない訳じゃありませんし。宜しくお願いします、ガイドさん。」
分かりました。と承諾したガイドさんの口元がまるで善からぬ事を考える子供のように笑った。
「じゃあ、これより貴方の人生の《リスクリーン》を始めます!」
周りが真っ暗になり、テレビの画面の様なものが現れた。テレビ?ような物には砂嵐が流れている。
「ガイドさんこれは?」
「貴方の人生25年間を5年毎に区切って見ることが出来ます。どの時代から見ていきますか?」
この手のヤツは順番に見に行くのが鉄板じゃないだろうか…。
「じゃあ、0~5歳から順々にお願いします。」
「了解致しました!」
《Screening started》
ガイドさんがそう言うと画面が映像を流し始めた。まるで自分の人生全てをビデオで早送り再生しているかの様に…。そして自分が忘れていた小さい頃の思い出を見返すのに違和感を覚えながらも、懐かしさを感じていた。
「どうです?自分の人生をこんな風に振り返るのは。」
「違和感がないと言ったら嘘になりますが、意外と良いものですね。まぁ、見てるのが一人じゃないので恥ずかしくもありますが。」
そう言うと、ガイドさんの目の光が消えカタコトで返事を返した。
「大丈夫デスヨ。ソンナ事ヲ喋ル友達モ居マセンシ。」
「だ、大丈夫ですよ、ガイドさんが誰かに喋るなんて思ってないですし。それでも……なんか、すいません…。」
「イイエ、気ニシナイデ下サイ。そ、それより、今の所大丈夫ですか?」
「はい、今の所は大丈夫です。所で今何歳位ですか?」
聞かれたガイドさんはう〜ん、と首を傾げながら答えた。大丈夫かこの生物…とてつもなく心配になってくる。
「大体2~3歳かと。」
意外と早いな…。もうちょっと時間掛かるかと思ってたけど。
「この中には無さそうですn…止めて!」
「はい!」
唐突に僕が大きな声を出したからか、ビクっと驚きながらガイドさんは画像を止めた。なんでこんな大事なことを忘れていたのだろう…。これは僕が忘れてはならないことなのに…。
「ねぇ、ガイドさん…自分のポイントで誰かの死を救う事はできるの?」
「貴方ご自身のは出来ませんが、他人ならば出来ますよ。まあ、それなりのポイントは使いますが…。」
「僕のポイントはどれくらいなんだい?」
「7500ポイントです。」
「他人の命を救うには何ポイント使うんだい?」
「2500ポイントです。使いますか?」
-はい-⇽
-いいえ-
迷う理由はない…!と言うか『はい』以外の選択肢は僕にはない。
「すいませんが、ここで選んだ理由をお聞きしても?」
「5歳の頃友達同士の家でプールに行ったんだ。その時僕と特に仲の良かった二人で親達の目を盗んで大人用のプールに行ったんだけど、その中の一人が足を滑らして溺れたんだ…。僕達も助けようとしたんだけど親達も間に合わず、僕達も何も出来なくて亡くなったんだ。」
「其れは貴方のせいではないのでは?」
「違う…!大人用のプールに行こうって誘ったのは僕なんだよ…。」
「では、その亡くなった方を生き返らしたいと?」
何故そんなことを聞くのだろう?いや、そうでなくてもできるのではないか?彼を生き返らせるのではなく、死ぬ可能性を零にすれば…。
「ガイドさん、もしも、ここで僕が大人用のプールに行こうって誘わなければ彼は亡くならずにすむのかい?」
「ええ…。出来ますよ。」
「その場合、何ポイントつかいますか?」
「1000位ですね。普通であれば500で済むのですが、人の命が関係しますから。」
「お願い…します…。」
-はい-⇽
-いいえ-
はいを選択した瞬間脳内に機械的な音声が流れた。
『選択受諾。Causal repairを開始します。完了まで、5、4、3、2、1、0。』
『Causal restoration complete』
「終わりましたよ。成功です。下をご覧下さい。この世が見える筈です。」
ガイドさんからそう言われ下に視線を下ろすと僕が事故にあった場所が見えた。まだ少し人集りが見て取れる。
「貴方が望めば望む場所が見れますよ。」
僕は彼の事を思い目を閉じる。そして目を開けると一軒のアパートが見え、中には微かに面影がある彼らしき姿と、彼の子供だろうか。小さい子供と、一人の女性の姿が見えた。
「僕は…彼を救えたんだね?」
「ええ、恐らくは。」
「…良かった。本当に良かった。有難う、ガイドさん。」
「お礼を言われる理由は有りませんよ。それに貴方は対価を払われている。」
その言い方はズルいと思った。実際救ったのはガイドさんの力だと思う。それは分かって欲しいものだ。
「残りも見ていきましょう。」
それ以降、自分が必要だと言う所がなく、0~5歳の映像は終わった。何故か、ガイドさんのさっきの言動に違和感を覚えている自分がいた。
「さて、次は6~10歳を見ましょうか。」
「…はい。」
その違和感を腹の中に孕みながらも、僕は次の映像を見始めた。
基本的には余り内容は変えていません。ですが色々と書き加えて行った結果フッツーに結構文字増えるって言うね…。
どんだけ言葉足らずなんだあの頃の俺は…。
この作品はそこまで急いでリメイクするつもりはないので、今まで通りもう1つの方を(今の所は)メインで更新すると思います。
ではまたノシ