首なしデュラハンとナザリック   作:首なしデュラハン

8 / 58
【あー…私の印象がボロボロだぁ〜…】

陽光聖典との戦いの後、王国兵士達に恐れられてしまった事に、勝はショックを受け、落ち込んでいた。

「怒りのオーラに、竜王召喚に、神の召喚、からの天使の真似事…ハッキリ言います。やり過ぎましたね、勝さん。」
「敵どころか、味方まで恐怖に落とすとは…流石、至高の御方である勝様です。私達にはとても真似できません。」

カルネ村に戻る道中、先の戦いの事をアインズとアルベドにいろいろ言われている。

今が夜という事だったので、ガゼフの部隊は先に馬に乗ってカルネ村に帰った。
明日、都市エ・ランテルに出発するそうだ。

「で、この後どうするんです?勝さん。」

この後の予定を思い出す。
少なくとも、ガゼフ戦士長とともに出発するのは確定なので、それまでは自由だ。

「ご主人様は明日、ガゼフ戦士長と一緒に出発するそうです。」
「んー…やっぱりですか。この世界の世界事情や情報がそこそこ手に入ったので、明日皆で会議を開こうかと思ったのですが…」
「現場を共にご覧になられたアインズ様が居れば、ご主人様が直接報告する事はないのでは?」
「それもそうなんですが…。実は、ある計画を考えているんです。」
「その計画とは?」
「ギルドメンバーで冒険者チームを作ろうかな、と検討しているんです。」
【おお!それはそれは!いい考え……か?】

勝としては、ギルドメンバーで冒険者チームを作るのは賛成だ。
だが問題は、異形種である自分達が冒険者としてやっていけるのか?
という問題だ。

既に自分とブラック達は、王国戦士長を通じて、『異形種のまま』冒険者になる段取りを作ってしまっている。
このままでは、冒険者チームを2つ作る事になるが…。

「勝さんのチームと、私達のチーム、2チーム作る考えです。もちろん、勝さんのチームは、今の四人で。」

自分とブラック達の異形種のみのメンバーか…。
王国での冒険者デビュー計画が失敗すれば、冒険者になれる可能性は低い。少なくとも、王国側では不可能になるだろう。

「アインズ様のチームメンバーは、どのようになっているのでしょうか?」
「現段階では、私とペロロンチーノさんとウルベルトさんの3人です。いわゆる、(元)無課金同盟メンバーですよ。装備や魔法を駆使して人間のフリをして冒険者になる計画です。ちなみに私は戦士のフリをする予定です。」


アインズ、ペロロンチーノ、ウルベルトの3人か。
優秀な魔法職2人がいれば、幻術などで誤魔化すのも容易くできるだろうな。
アインズが戦士の格好をするのなら、ペロロンチーノさんは弓、ウルベルトさんが魔法を担当すれば、バランスの良いチームになるが…。

問題はNPC達だ。
ナザリックでの出来事を考えれば、至高の御方のみで旅するなんて、アルベドやデミウルゴス辺りが許さないだろう。
何がなんでも護衛を付けたがるハズ。

「至高の御方のみでチームを組まれるのですか?我々のように、護衛をお付けになられては?もしも、至高の御方の身に何かあれば、大問題になります。」
「護衛を付けるか付けないかを明日の会議でNPC達と相談しながら決めるんですよ。潜入チームの人選も相談しないといけませんし。」
【潜入チーム?他にもあるのか?】

いったいどこに潜入するのだろうか?

「潜入チームとは?と、ご主人様が気になさってます。」
「ヘロヘロさんとたっちさんの王都潜入チームのメンバー決めですよ。勝さん達が王都に向かう以上、もしものときの援軍を用意しておくべきだと、判断したんです。無論、王都の情報収集も兼ねてますがね。」

たっちさんは鎧のおかげで人間にも見えなくもない。
が、ヘロヘロさんはどうするんだ?
身体を変形させて隙間から建物に侵入する、などはできるだろうから潜入には向いてるが…人間のフリをするのは、些か無理があるのではなかろうか?

「コッチのチームはまだ調整中なんです。ヘロヘロさんの準備に数日かかる予定なので。勝さん達が先に王都に着く事になりますが…」
「会議でチーム編成が決まったら、伝言(メッセージ)で知らせて欲しい、だそうです。」
「わかりました。そうしますね。」

会話しながら歩いていると、カルネ村が見えてくる。

「そう言えばご主人様、スレイン法国の兵士達を追い返しましたが、またカルネ村に攻めてくる可能性はないのですか?」
【んー…大丈夫だと思いたいが…】
「あ!それなら大丈夫だぞ、ブラック。エンリという女性に『小鬼将軍の角笛』を渡しておいたからな。アレがあれば、ゴブリン達が村を守ってくれるぞ。」
「そうでしたか!お気遣い感謝します、アインズ様。」
【流石がギルド長!】

アインズの油断しない采配と配慮に感服する。

カルネ村に着くと、エンリとガゼフが出迎えてくれた。
エンリに手を振りつつ、ガゼフと明日の予定について相談を始める勝達であった。


第8話 首『無し』の会議

翌日・昼

 

「では…これより、ナザリック地下大墳墓・定例報告会議を行う。」

 

玉座の間にて、勝とブラック達以外のナザリックの面々が集合していた。

 

アインズ((モモンガ))

ウルベルト

ペロロンチーノ

ヘロヘロ

たっち

 

のギルドメンバー

 

アルベド

シャルティア

コキュートス

アウラ

マーレ

デミウルゴス

 

の階層守護者

 

プレアデスと宝物殿守護者のパンドラズ・アクター、

そして、ナザリック内でも実力がある下僕達が集まっていた。

 

「皆よくぞ集まってくれた。お前達の忠義に感謝する。」

「感謝など、とんでもございません。我ら下僕一同、至高の御方の命令とあらば、いついかなる時も馳せ参じます。」

 

アルベドが下僕代表として、圧倒的な忠誠心を示す。

 

「う、うむ。わかっているぞ。あー…ゴホン!それでだな、まず始めに皆に伝えておく事がある。私は名前を変える事にした。」

 

下僕達がざわざわと騒ぎ出す。

 

「私の新たな名前は、アインズ・ウール・ゴウンだ。アインズと呼ぶがよい。」

 

おお!、という声がいくつもこだまする。

 

「では、報告会議を始める。まず、ナザリックが転移した、この異世界に関する情報だ。」

 

アインズがカルネ村で入手した情報を説明していく。

 

「…というわけで、勝さんとブラック、ブルー、レッドの計4名が、現在王国兵士達とリ・エスティーゼ王国に向かっている。途中、物資補給のため都市エ・ランテルに寄っていくため、王都へ到着するのに、数日はかかるそうだ。」

 

勝チームに関する現状報告が伝えられる。

下僕達から、勝チームが冒険者になるための活動に関しての賛否両論が飛び交う。

 

特に、反対寄りな意見の方が多かった。

 

異形種のみのパーティーは問題になるのではないか?

敵になりうる存在である人間の本拠地に行くのは危険ではないか?

会話ができるのがブラックだけでは不安だ!

 

など、勝達を心配している意見がほとんどだった。

すると、ウルベルトが手をあげて話し出す。

 

「皆さんが勝さんを心配する気持ちは痛いほど理解しています。私も心配のあまり、勝さんに内緒でシャドウデーモンを仕込んじゃったくらいです。」

 

と、さも当然のように言い切った。

 

「いや何勝手な事してるんですか、ウルベルトさん!」

 

「いいじゃないですか、たっちさん。シャドウデーモンを仕込むくらい。勝さんの事が心配なんじゃないんですか?勝さんは、未知の人間の国に1番最初に入っていくんですよ?どんな国なのか、どんな組織が存在するのか、どんな人物がいるのかを、シャドウデーモン達に探らせるくらいのサポートをしてもいいでしょう?」

 

ウルベルトがもっともらしい理由を言っていく。

 

「それに、勝さんは人間の国の王様に謁見するために、王城に入るという滅多にない大チャンスを今後するんですよ?王城内部にシャドウデーモンを仕込めれば、リ・エスティーゼ王国を裏から操る事だってできるかも知れないでしょう?」

「…ウルベルトさん、単刀直入に聞きますよ?」

「なんです?モモ…じゃなくて、アインズさん。」

「王国を裏から操る、が本命でしょ?」

「…フッ…情報は、多い方が有利に事を進められますからね。どの道、必要になってくると思っていますよ。」

 

正直なところ、情報が欲しいのは皆同じではあった。

アインズ達も、後々冒険者として人間の街に行く予定なので、あらかじめ情報を持っておきたい気持ちではあったのだ。

 

「まあ、もう既に勝さん達は出発しているからな。止めようがないだろう。勝さんへのサポートになる事を祈ろう。では次の案件だ。」

 

ギルド長が話を次に移したため、ウルベルトのシャドウデーモンの話は終わった。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「次に、王都潜入チームのヘロヘロさんとたっちさんに同行する下僕の件だが、セバスとソリュシャンを任命する。それと、武技使い捜索隊としてシャルティアを任命する。途中までは、ヘロヘロさん達のチームと一緒に行動させる予定だ。」

 

アインズが言い終わると、今度はたっちが前に出る。

 

「王都潜入チームの選抜理由だが、理由は2つある。1つは人型であること。もう1つは、貴族らしい振る舞いができること。を、理由にえらんでいる。で、役柄の説明なのだが…ヘロヘロさん、『例のアレ』はもうできるのですか?」

「ん?ええ。まだ調整の段階ですが、『形だけ作る』なら…」

 

そういうと、ヘロヘロが体をウニョウニョと変形させる。

すると、ヘロヘロの身体が人型になり、ナザリックの一般メイドの姿に変化した。

下僕達が驚きの声をあげる。

 

「う…くっ…まだ、歩いたり物を掴んだりすると、身体の形が保てなくなり崩れてしまうのですが、後数日練習すれば大丈夫な状態になるかと。」

「最初は人間の男性の姿を真似る予定だったのだが、上手くできず、何故かメイドの姿だと上手くいくという結果になってしまった。ヘロヘロさんのメイドへのこだわり高すぎでしょ!」

「仕方ないじゃないですか!メイドの事なら、プレアデスを含む全ての一般メイド達について語れるほど記憶に残ってるんですから!真似しやすいんですよ。」

 

一般メイドの姿で反論するヘロヘロ。

ペロロンチーノが

「ちょっと可愛く見えてきた」

と、ボソッとつぶやく。

アインズとウルベルトが

「確かに」

と、頷いていたのは誰も気づかなかった。

 

「えー…というわけで、ソリュシャンが貴族の娘役、セバスとヘロヘロさんが執事とメイドの役、私が護衛の騎士役という形で王都に潜入する事になっている。我々と同行する時のシャルティアも貴族の娘役が一応できますからね。」

「王都への潜入目的は、第1が、王都で活動する勝さんチームのサポートです。勝さん達の緊急時に援護できる部隊という意味もかねてますね。第2が、王都での情報収集です。シャドウデーモンでは得られない情報を集めるためです。」

「バハルス帝国やスレイン法国にも潜入チームを送りたいが、危険すぎるのでな。下手に薮蛇をつつくよりは、ナザリックが存在するリ・エスティーゼ王国領土の情報を最優先して集めたいのだよ。というわけで、ヘロヘロさんチームの説明は以上だ。」

 

ヘロヘロ、たっちの説明が終わり、アインズが締めくくる。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「さて、王都組に関する報告は終わった。本題の会議に移るとしよう。実は、私とペロロンチーノさんとウルベルトさんの3人で冒険者チームを作ろうと計画しているのだが…我々3人だけでチームを作ろうと考えている。が、お前達NPCはどう思う?護衛を付けさせて欲しいとか、至高の御方だけでチームを作るなど危険だ。という意見が出る事を覚悟してはいるのだが…?」

「アインズ様、どうしても護衛を付ける訳にはいかないのでしょうか?」

「人間に対して友好的な態度で接する事ができるのかね、君達は?私達は旅慣れてるから問題ないけどね。」

「少なくとも、コキュートスとエントマは連れて行けないっスね。ゴメンね。人間のフリができる事が最低条件なんだ。」

「致シ方アリマセン。我々ニハ、人間ノ真似事ハ、出来マセンノデ。」

「残念ですわぁ〜…」

 

コキュートスとエントマが残念そうな顔する。

 

「そうですねぇ。先に、残ってる人員でチームに参加できないメンバーを言っておきましょうか。」

 

ウルベルトが参加不可のメンバーと理由を言っていく。

 

①アルベド

守護者統括として、ナザリックの警備に必要不可欠な存在のため。

 

②デミウルゴス

スクロール用の素材、その他消耗品調達の任務があるため。

 

③アウラ、マーレ

見た目が子供なので。

 

④コキュートス、エントマ

見た目が蟲なので。

 

⑤パンドラズ・アクター

影武者役をやってもらうときの代役要員なので。

 

「という事は、ユリ、ルプスレギナ、ナーベラル、シズの四人から護衛役兼冒険者候補を選ぶ事になるが…」

「よし!なら、四人に聞いてみましょう。無理矢理連れ回す訳にもいかないっスからね。この中で冒険者になりたい人!」

 

ペロロンチーノが四人に向かって質問する。

 

「ハイ。」

「ハイッす!ハイッす!」

「ハイ!」

「ハイハイハイハイハイ。」

 

ユリが普通に手をあげ、

ルプスレギナが元気よく手を振る、

ナーベラルがキリッと手をあげ、

シズが小刻みにジャンプしながら小さく手をあげている。

 

「全員かよ!困ったな〜…」

 

アインズが頭をかく。

できれば護衛は付けず、ギルドメンバーだけで冒険がしたいのが本音だ。

下僕達を連れていくと、支配者としての振る舞いをしなくてはいけなくなる。

ギルドメンバーだけならば、気軽な会話と冒険ができるので息抜き感覚で旅ができるのだ。

しかし、話の流れ的に護衛を付ける流れになりつつある。

 

「仕方ないですねぇ…なら、ルプスレギナとナーベラルを同行させましょうか。」

「ウルベルトさん、何故その2人なんですか?」

「ルプスレギナは近接戦闘と回復の両方ができますし、ナーベラルは優秀な魔法職です。万が一、ギルドメンバーである我々が冒険者家業をできないような事態になったとき、2人だけでやっていけるからですよ。」

 

理由は意外とまともだった。

 

「ユリとシズを省いた理由はなんスか?」

「シズの武装は、オーパーツすぎるので違和感があります。ユリは……」

 

今まで軽快に喋っていたウルベルトさんの口が止まる。

しかし、顔が何やらニヤニヤしてるような感じになっている。

 

「勝さんチームが冒険者になったときに、勝さんのパートナー役ができる気がするんですよねぇ…」

「パートナー…ですか?」

 

ウルベルトさんの意味深な発言に、皆が首を傾げる。

 

「ウルベルトさん、それはどういう意味ですか?」

「我々のチームは、あくまで人間として冒険者活動をする予定です。しかし、勝さんチームは異形種の姿のまま冒険者活動をするんですよ?勝さんチームが有名になり、王都の人間達に馴染んでもらった場合、『知り合いの異形種を呼んでみました』と、我々異形種が『そのままの姿』で王都を出入りできるようになるかも知れませんでしょう?」

「それは…流石に怪しまれるのでは?」

「だからこそ、ユリに先陣を切ってもらうんですよ。勝さんと同じデュラハンのユリなら、例えば、『勝様にお使いするデュラハンメイドのユリさんです。』と、ブラックがユリの紹介をすれば、王都の人達は特に怪しんだりしないと思うんですよ。」

「上手くいくのでしょうか?」

「大丈夫ですよ、ユリ・アルファ。ブラック達も、勝さんの事を『ご主人様』呼びしてますから、ユリが勝さんの事を『勝様』と呼んでも違和感はないよ。既に勝さんは、王国戦士長から『凄い存在』みたいな扱いで見られてますから。部下の1人2人増えても問題ない。」

 

ウルベルトさんが説明すると、どことなく筋が通ってるように聞こえてしまう。

これが、悪魔の囁きとでも言うのだろうか。

皆が納得し始める。

 

「それに、ユリが勝さんチームで馴染めれば、シズも勝さんチームに合流できるからね。勝さんは銃器を扱うから、シズのオーパーツな武器も意外と怪しまれない感じになると、私は思うんですよ。これなら、プレアデス全員に活躍の場が来るので、不公平差がでなくなると思うんですよ。勝さんチームで会話ができるのはブラックのみ。しかし、ユリとシズが合流すれば、会話の幅が広がり、冒険者活動が楽にもなるでしょう?」

「うーむ…確かに。それはそれでアリかな…?」

「では、最終確認をしますが…異論がある者は、いるかね?」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

会議終了後、ギルドメンバー達は円卓のある部屋に集まっていた。

 

「結局、護衛が付く事になっちゃいましたね。」

「大丈夫ですよ、アインズさん。その内、3人で活動できるようになりますから。」

「それは…どうやって?」

「冒険者活動がある程度波に乗ったら、ルプスレギナとナーベラルに別の冒険者依頼を任せればいいんですよ。『我々はコッチの依頼をやるから、お前達はソッチの依頼を頼む』とか言えば、自然と別行動できるでしょ?」

「なるほど!その手がありましたか!」

「それに、メンバーに女性が居た方が怪しまれる可能性も低くなるという利点もあります。あまり素顔を見せない男冒険者3人なんて、信頼性が得にくいと思ったんですよ。」

「確かに!メンバーに女性が居た方が、華があって良いっスからね。ルプスレギナもナーベラルも美人ですし。案外、男の人間達から口説かれたりして。まぁ、そんな輩がいたら、オレがぶっ飛ばしますがw」

「そんな事言ってますが、ペロロンチーノさんは大丈夫なんですか?」

「え?何が?」

「おや?エロゲー脳のペロロンチーノさんにしては、察しが悪いですねぇ。」

「だから、何が?」

「冒険者チームとして活動する以上、宿屋では同じ部屋で寝るんですよ?私とウルベルトさんは、睡眠欲とか性欲とかがあまりないので問題ありませんが、ペロロンチーノさんは睡眠欲と性欲、どっちもあるんでしょ?ルプスレギナとナーベラル、2人と同じ部屋で問題なく過ごせるんですか?」

「ハッ!?これはなんというエロシチュ!だが!しかし!オレにはシャルティアという嫁が…あれ?コレって浮気とか思われたりしないっスよね?」

「ルプスレギナとナーベラルという、美女達と共に寝るという状況に、性欲が我慢できれば、問題ないかと。」

「ンンンンンンンンンンンンンンンwww静まれーオレの欲望ぉぉ!」

「wwwペロロンチーノさん、ホントに大丈夫ですか?www」

「ベストを尽くします。(`・ω・´)bキリッ」

「アインズさん。ペロロンチーノさんが暴走したときは、2人で殴ってでもとめましょうか。」

「そうですね。羽でも毟りますか。」

「それはヤメテェ!(゚o゚;」

 

 

「ヘロヘロさん、ソリュシャンとの特訓の成果がでてますね。あそこまで綺麗に一般メイドの姿を真似できるなんて。」

「メイドの姿なら、一般メイドとプレアデス全員の姿に化けれますよ!」

「そこまでできて、『自分自身の姿』は無理だったんですかwww。」

「それは言わないで下さい…。私自身、恥ずかしいんですから。はぁ…女性メイドの振る舞いも練習しなきゃ。」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ー一方コチラは下僕達ー

 

「いやはや、ウルベルト様の采配には驚いたよ。まさか、あそこまでお考えとは。」

「勝様ノチームマデ心配ナサッテイタトハ。」

「それに、プレアデスの分け方も、適材適所な分け方だったよ。まさか、ルプスレギナとナーベラル、ユリとシズを綺麗にわけたんだからね。」

「ン?ソレハ、ドウイウ意味ダ?デミウルゴス。」

「人間に対する危険度だよ。ルプスレギナとナーベラルは、人間を玩具や汚物程度に考えているからね。それに対し、ユリとシズは人間に対しても割と対等な接し方をするからね。人間の村を救った勝様と性格の相性がいいのさ。」

「ナルホド、ソウイウコトカ。」

「そう言う事だったのね。最初、ウルベルト様がユリを勝様のパートナー役と言ったときは、恋人役でもさせるのかと思っちゃったわ。」

「ブラック達がいる以上、それは無いだろう。演技としてならありうるかもだけどね。同じデュラハン同士にくわえ、ユリは美人だ。勝様のガールフレンドというポジションに、人間達から思われる可能性はあるね。」

「そ、そんな!私ごときが勝様のガールフレンドなど!恐れ多いです。」

「それは…勝様次第だがね。フフフ…」

 

 

「ねぇ?ナーちゃん。冒険者って、何するんすか?」

「え!?ルプ姉さん、知らないで手をあげてたの!?」

「うん。あ!でもでも!至高の御方と一緒にいたい、という気持ちはあるっすよ!」

「まぁ、アインズ様達と行動を共にできるだけ、役得と思うべきかもね。」

「ユリ姉も、勝様と一緒になれる予定っぽいからいいっすね。同じデュラハンとして、イチャイチャ出来ちゃうんじゃないっすか?」

「そ、そんな事、思ってないもん!そういう考えは不敬よ!ね?シズ。」

「勝様と一緒に、早くパンパン撃ち合いたい。」

「シズ!?誤解をうむ言い方はやめなさい!」

「?。何か、変な事、言った?銃撃戦がやりたい、と思ってる、だけなんだけど。」

「ユリ姉の方が不敬っすね!フヒヒ。」

「ち、違うもん!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

「で、陽光聖典が逃げ帰って来た、と。」

「はい。皆、衣服が汚れており、精神に異常をきたしている者もおりました。神を見た、竜王(ドラゴンロード)を見た、とわけのわからない事ばかり口にする程で。」

「うむ…。もしや、破滅の竜王(カタストロフ・ドラゴンロード)を見たのやも知れんな。」

「デュラハンのアンデッドが両方を召喚したそうです。先に帰還した連絡兵の情報と照らし合わせると、アインズ・ウール・ゴウンなる人物と何か関係があるかも知れませんね。」

「早急に、そのデュラハンに関する情報を探すのだ。奴らの忠告は無視して構わん。『スレイン法国』だとバレなければ、我が国が滅ぼされる危険性はないのだからな。」

「万が一、そのデュラハンと接触した場合は、どうすればよろしいですか?神官長様。」

「うむ。できるならば『捕獲し、無力化して我が国に連れてくるのだ。』我らには、神すら従わせられる、至高のアイテムがあるのだからな。」

「はっ。かしこまりました。」

「まかせたぞ。漆黒聖典の隊長よ。」

「では、行って参ります。」

 

 

 

………………………。

 

 

 

 

 

 

 

「…神と竜王(ドラゴンロード)を召喚できるアンデッドねぇ。どれだけ強い奴なのかしら?私を満足させられる、男だといいんだけど。うふふ…」




仕事忙しい…
誰か、私に休みをくれ…

これじゃぁ、執筆中に寝落ちしちゃ…Zzz。

ちなみに、今回のタイトルは、

会議に勝さんが欠席という意味の首『なし』
と、
勝さん(デュラハン)に関する会議なので首『無し』(勝さん)の会議

という意味です。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。