艦隊これくしょん 奇天烈艦隊チリヌルヲ   作:お暇

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飛龍だ!俺が欲しいのは飛龍なんだ! 蒼龍でも天龍でもない!


一万文字超えていたので分割しました。


着任十三日目:叢雲、小説を書く (前)

 事の発端は、ブイン基地の波止場を散歩していた叢雲と、その前方に屯していた三艦の艦娘との出会いだった。

 毎日青年の補佐や深海棲艦たちの教育などで、出撃の合間も休みなく働いていた叢雲。このままでは疲労が蓄積して体調を崩してしまう、と青年に四日の非番を言い渡され、叢雲はしぶしぶといった形で司令部を追い出された。

 命令だから仕方がない、と事前に立てていたスケジュールを全て白紙に戻した叢雲は、波止場沿いに歩きながら今日一日の予定を頭の中で組み始めた。しかし、いざ考え始めると中々考えがまとまらない。

 基地内に時間を潰せる便利な娯楽施設などほとんど無く、ぱっと思いつくものと言えば補給艦『間宮』の作る料理や甘味くらいだ。知り合いの艦娘の司令部を見学するのも一つの手だが、事前連絡もなしにいきなり訪れるというのも気が引ける。もういっそのことずっと散歩でもしていようか、と叢雲が考え始めたその時、彼女の前方に三艦の艦娘が見えた。

 全体的に白を基調としたセーラー服。地面すれすれまで伸びた真っ直ぐな長髪。毛先に向かうに連れて青から水色へと変色していく独特な髪色。叢雲は視界に映った一艦が、顔見知りである白露型駆逐艦の『五月雨』だと認識した。

 続けて、叢雲は五月雨の目の前にいるニ艦の艦娘へと視線を向ける。両艦共に黒を基調とした服装だ。片方は頭の上に黄色い輪っかを付け、もう片方は左目に眼帯と頭の側面から上に向かって伸びる角(つの)のような物を付けている。

 

 

(あれは……天龍型軽巡洋艦の『天龍』と『龍田』?五月雨ったら、一体何をしているのかしら)

 

 

 遠くから三艦の様子を伺うことにした叢雲は、ゆっくりと歩きながら三艦の動向をうかがう。天龍は腕を組みながら五月雨を見下ろし、それに対して、五月雨は肩をすぼめながらうつむく。その姿は、目の前の天龍に萎縮しているように見える。

 もしかして、五月雨は今何らかのトラブルに巻き込まれているのでは。そう考えた叢雲は、早足で五月雨の下へと向かった。

 

 

「アンタたち、一体何をしているのかしら?」

「っ!いえ、別に何も……って叢雲さん?どうしてここに……」

「あん?誰だお前」

 

 

 天龍と五月雨の間に割って入った叢雲は、目の前のニ艦を威圧しながら声を発する。

 

 

「私は叢雲。後ろにいる五月雨とは知り合いよ」

「俺の名は天龍。天龍型軽巡洋艦の一番艦だ。で、一体何の用だ?」

「別に。ただ見覚えのある後姿が見えたから、声をかけただけよ?」

「ハッ、用が無ぇならとっとと帰れ。邪魔だ」

「それはこっちの台詞だわ。久しぶりの再会が台無しになってしまうから早々に消えて頂戴。目障りよ」

 

 

 天龍と叢雲の視線が激しくぶつかり合い、周囲は瞬く間に険悪な空気へと包まれた。突然現れた叢雲に驚き、あっという間に進展した状況に慌てふためく五月雨だったが、叢雲が自分をかばうように右手を真横へ上げているのを見て一つの答えを導き出す。

 もしかしたら間違っているかもしれないが、今の険悪な空気が続くよりはよっぽどマシだ、と五月雨はにらみを利かせる叢雲の肩を掴んだ。

 

 

「か、勘違いですよ叢雲さん!私はいじめられてなんかいません!」

「……え?」

 

 

 五月雨は勘違いしていであろう叢雲のために、事のあらましを一から説明し始める。

 まず始めに、五月雨は自分と天龍と龍田は同じ司令部に着任していることを説明した。同じ艦隊で仲良くやっていることを強調しながら説明するが、それでも半信半疑な様子の叢雲。そこで、五月雨は今の現状を打破する決定的な証拠品を懐から取り出すことにした。

 それは、天龍が書いた『小説』だった。五月雨が小説を取り出した瞬間、天龍は顔を真っ赤にしながら慌てて五月雨から小説を取り上げようとするが、突然背後に現れた龍田に取り押さえられてしまう。天龍がわめき散らす中、小説は五月雨から叢雲へと渡った。

 五月雨は続けて説明する。天龍が今、小説を書くことにはまっていること。そのことを知ってるのは龍田と自分だけだということ。まだ他所に見せるのは恥ずかしいから、ここで身内だけのお披露目会を行っていたこと。羞恥心で頭が爆発しそうな天龍のことなどお構いなしに、五月雨は叢雲に全てを話した。

 すでに天龍の精神はズタボロの状態だった。もう声を発することも出来ず、目を瞑って震えることしか出来ない。もういっそのこと殺してくれ、と切に願う天龍だが、そこへ五月雨から更なる追い討ちがかかる。

 

 

「そうだ!せっかくだから叢雲さんも読んでいきません?天龍さんの小説!」

(やめろっ!もうやめてくれ!!)

 

 

 羞恥心で動かなくなった口をぎゅっとつぐみながら、天龍は心の中で何度も叫び続けた。

 

 

 

 

 

タイトル:天駆ける龍

 

 俺の名は龍天。金さえ貰えばなんでもやる、いわば何でも屋ってやつさ。周りの奴らは俺の事を『最狂』だとか『天災』だとか言っているが、そんなこと知ったこっちゃねえな。俺は金さえ貰えば何でもやる何でも屋。それ以上でもそれ以下でもねえ。

 俺は今ある秘密組織を追っている。秘密裏に法外な人体実験を繰り返し、実験体を野に放ち関係ない奴らを巻き込んでデータを取っている下種な連中さ。まあ、誰が死んだとか誰が傷ついたとか俺にとっては同でもいい話だが、金を貰った以上仕事はきっちりとこなす。それがプロだからな。っつーわけで、早速お仕事と行きますか。

 俺は目の前にある巨大な鉄製の扉を蹴破り、正面から堂々と連中の施設内へと足を踏み入れた。

 

「な、何だ貴様!ここがどこだか分かっているのか!?」

「見たことのねえ動物がうじゃうじゃいる摩訶不思議な動物園だろ?さーて、死にたくなかったら手前らの親玉の所まで案内しな?」

「……こっちだ。」

 

 白衣を着た小汚ぇオヤジの後ろを歩くこと数分、俺は秘密組織の親玉と対面した。

 

「アンタがここの親玉かい?」

「ああ。我は覇王。貴様の名は知っているぞ龍天。数日前から我々組織に付きまとっていた目障りな奴だ。」

「さっすが秘密組織!情報収集能力はぴか一だな。」

「ふん、それでお前は何をしにきた。」

「ちょっと、この組織をぶっ潰しに来た。」

 

 俺は腰に差してあった愛刀『牙龍焔神』を抜き、目の前にいる覇王へと向かって突進した。

 

 ザンッ!

 

 俺は牙龍焔神を勢いよく振りぬいた。しかし、そこに覇王の姿はなかった。刹那、背後から殺気を感じた俺は大きく跳躍しその場から大きく距離をとった。

 

「ふん、今のを避けるとは。貴様、中々やるな。」

「てめぇもなおっさん。だが次は避けられねえぜ!」

 

 俺が牙龍焔神に『龍気』をこめると、牙龍焔神の刃が真っ赤に燃え出した。俺の牙龍焔神の刃に使われている『金剛鉄』と呼ばれる特殊金属は『龍気』を溜め込む性質がある。そこへ、俺の中に眠る『天龍神』の無尽蔵の『龍気』が加わり無限の力を生み出す。

 しかも、ただ刃にまとわせるだけではなく、『龍気』の形を変化させてさまざまな武器に変形させることも出来る。大槌や鎌などの近接武器のほかにも、『龍気』を発射する銃や大砲にだって変形できる。俺がその気になれば雲どころか月まで真っ二つに出来ちまうが、それやっちまったらお月見が出来なくなっちまうからな。俺なりの配慮ってやつだ。

 

「ハァッ!」

「フン!」

 

 俺の斬撃を覇王は紙一重で避けると、俺に向かって拳を繰り出してきた。はっ、そんなのろまな拳じゃ俺は捉えられないぜ!俺は拳をかいくぐり、下段から覇王を切り上げた。

 

「甘いわ!」

「んなっ!?」

 

 だが俺の斬撃はまたしても阻まれた。覇王の丸太のような巨大な脚が、俺の牙龍焔神の柄を押さえつけたからだ。そして、それに気を取られた一瞬の隙に、覇王は俺の顔に隕石のような凄まじい拳を叩き込む。俺は激しくぶっ飛ばされ、鉄製の壁に激しく叩きつけられた。

 

「ふん、その程度の実力で我を倒そうなど百年早いわ。」

「ぐっ……仕方ねえな。手前如きに『限界開放』を使うことになるなんて思ってもいなかったが。」

「『限界開放』だと!?貴様!自身の力を百分の一に押さえ込んでいたとでも言うのか!?」

「ああ!これで百年分の強さは手に入れたぜ!さあ、こっからが本番だ!」

「ふむ、ならば我も本気をだそう。」

「何!?手前も本気じゃなかっただと!?」

「フハハハハ!見るがいい!これが、全世界を恐怖のどん底に叩き込んだ最強の力だあああああああああ!!」

 

 

 

 

 

 ぺらり。

 

 原稿用紙を半分ほど読み終えたところで、叢雲はページをめくった。叢雲の頭がこれ以上の情報の流入は避けるべきだと警報を鳴らしたため、彼女の腕が反射的にページをめくったのだ。

 しかし、物語の一部を見ただけでその物語の全てを知った風な口を利くことはしたくない叢雲。ちゃんと全てを読み解き、いい所や悪い所をしっかりと見極めてから意見を言うべきだ。妙なところでプライドの高さを発揮した叢雲はめくったページを戻し、再び黙読を再開した。そう、これはまだ一ページ目。ここから話が発展し、読者を唸らせるような展開になっていくかもしれない。わずかな希望を胸に抱きながら、一ページ目を読み終えた叢雲は次のページをめくった。

 そして数分後、叢雲の希望は見事に打ち砕かれた。読んでいる途中で薄々感づいてはいたが、それでも一応最後のページまで目を通した叢雲。ふう、と小さくため息をついた彼女は頭に溜め込んだ情報を統合し、天龍の小説に対する評価を下す。

 天龍の小説は主人公の『龍天』と、秘密結社の親玉である『覇王』との戦いを描いた物語である。ストーリーは最初から最後まで一貫性のあるもので、途中で話が脱線することも無いとてもシンプルな内容だ。

 あの口うるさい叢雲が唸るほど、天龍の小説の出来は別次元の領域に達していた。

 

 

(何で最初から最後まで戦闘しかやってないのよっ!!)

 

 

 下の下。それが叢雲の下した評価だった。

 一貫性があり、途中で話が脱線することもない。それもそのはずだ。最初の一ページ目から開始された戦闘が、一番最後のページまでひたすら続けば話が脱線することなどありえない。

 内容も主人公がパワーアップすれば敵もパワーアップという展開の繰り返しでいまいち盛り上がりに欠ける上に、文章内に散りばめられた専門用語の数々に関しては解説が一切無いため、突然の窮地や謎の逆転劇が起こる度に読み手側は何度も置いてけぼりを食らってしまう。わりと読み物が好きな叢雲だが、苦痛のあまり心の中で唸り声を上げたのは初めての経験だった。

 一体天龍は何を表現したかったのだろうか、と叢雲は眉間にしわを寄せながら目の前の天龍を見た。最初は顔を真っ赤にしたまま龍田に取り押さえたれていた天龍も、時間が経つに連れていつもの調子を取り戻し、今では得意げな顔で叢雲の感想をまだかまだかと待ち構えている。

 その自信は一体どこから湧いて来るんだ。天龍の自信に満ちた表情を見て怒りのボルテージが一気に上がった叢雲は、自分の中で渦巻く思いの丈をぶちまけようとした。しかし、突然突き刺さった鋭い視線が、叢雲の喉下まで上がってきた言葉を詰まらせる。

 視線の正体は天龍の背後にいる龍田だった。ニコニコ笑っていた龍田の目がうっすらと開き、瞳が鈍い輝きを放つ。龍田からいきなり威圧され戸惑う叢雲だが、軽巡洋艦程度の威圧でひるみはしない。叢雲は喉元で詰まっている言葉を吐き出そうと再度口を開く。

 しかし次の瞬間、さらに視線を鋭くした龍田が強烈な威圧感を放ち始めた。今度の龍田の豹変にはさすがにたじろいだ叢雲。口から出かかった言葉を飲み込み、叢雲は豹変した龍田へ視線を向けた。龍田は声を発さずに、口をパクパクと動かす。それを見た叢雲の顔は驚愕に染まった。

 

 

(ほ、褒めろですって!?)

 

 

 龍田の唇の動きから叢雲が読み取った言葉は「褒めろ」の三文字。龍田は叢雲の口から酷評が出てくることを察知し、その酷評が天龍の耳に届く前に封殺してしまおうと行動を起こしたのだ。

 龍田の放つ威圧感に圧倒された叢雲は慌てて天龍の小説のいいところを探し出す。しかし、いくらがんばって思い出しても、浮かび上がってくるのは悪い部分ばかり。かろうじて褒められる点と言えば、小説の合間で出てきたオリジナル造語くらいだ。

 このままでは龍田に何をされるか分からない。危機感を覚えた叢雲は一度頭を冷やし冷静に小説を見返す。何か、何か無いか。どこかに見落としている部分が無いか。だが冷静に見れば見るほど、褒めるべき点が見つからないという事実だけが浮き彫りになる。

 ああ、もう!何で私がこんな目に、と完全に調子を崩され苛立つ叢雲。しかし、その時だ。叢雲の中で芽生えた苛立ちが、叢雲をある真実へと導いた。

 

 

(何で私が、たかが軽巡洋艦を相手にビクビク怯えなければならないの?)

 

 

 誰が相手であろうと不敵に堂々と立ち向かう。自己保身のために自分の意思を曲げるようなことは絶対にしない。叢雲はそういう艦艇だったはずだ。

 

 

(この駄作を褒める?私が?……ありえないわ、断じてありえない!私は既にコレを駄作と決めた。その決定に変更はないわ!)

 

 

 龍田の呪縛から解き放たれ、完全に目が覚めた叢雲。もう彼女に迷いは無い。龍田の監視の目が光る中、大きく深呼吸をした叢雲ははっきりとこう言った。

 

 

「最悪ね。この話の一体何が面白いのかしら?」

「なっ、何だと!?」

 

 

 叢雲の言葉を聞き激高した天龍は叢雲に食って掛かる。それに対し、叢雲は頭の中に溜め込んだ情報を全て装填。天龍に向かって一斉『口』撃(いっせいこうげき)を仕掛けた。

 叢雲の口撃が被弾するたびに、うめき声を上げながら苦しい表情を浮かべる天龍。世界水準を軽く超えた装備も、叢雲の口撃の前では何の役にも立たない。なすすべなく口撃を受ける天龍の顔は瞬く間に真っ赤に染まり、眼帯のついていない右目の目じりにはうっすらと涙がたまり始めた。

 そして、天龍の目じりにたまった涙がぽろりとこぼれ始めたところで叢雲は正気に戻った。白熱しすぎて結構、いやかなり強い口調でダメだしを入れてしまっていたが、まさか天龍が泣き出すとは思ってもみなかった叢雲。肩を震わせながら声を押し殺し静かに泣く天龍の姿を見て罪悪感が湧いてきた叢雲は、大急ぎで小説の内容を思い出しフォローの内容を考える。静かに泣く天龍。口ごもる叢雲。唖然としている五月雨。場に嫌な沈黙が流れ始めた。

 しかしそんな中、突然一艦の艦娘がおっとりとした口調で言葉を発した。

 

 

「そうだ天龍ちゃん。せっかくだから叢雲ちゃんにお手本書いてもらいましょう」

 

 

 言葉を発したのは叢雲の口撃が始まってから一度も口を開かなかった龍田だった。

 いきなり龍田から出てきた突拍子も無い言葉は、その場にいる全ての艦娘を置き去りにした。まったく予想だにしない言葉に、叢雲はしばらく呆然とした。頭の中で龍田の言葉を反復し、ようやく言葉の意味を理解した叢雲は慌てて龍田に反論する。何故自分が小説を書かねばならないのかと。

 龍田は鈍く輝く半開きの瞳で叢雲を捉え、意味深な笑みを浮かべながら答えた。

 

 

「一度教鞭を取ったのなら、最後まで責任を持って指導をするのは当然よねぇ?未熟な生徒を導くのも、先生の立派な勤めだと思うのぉ」

「はぁ!?私がいつソイツの先生になったって言うのよ!?」

 

 

 確かに、天龍にダメだしをしている最中に文章だの心理描写だの色々と説教じみたことは言っていた。しかし、だからといっていきなり先生扱いするというのはどうなのだろうか?自分は感想を求められたから対応しただけであって、指導や教育をした覚えは無い。叢雲は龍田の理不尽な言い分に対して抗議する。

 

 

「フッ……フハハハハ!そうだ、お前も書いてみろ!俺の小説をあれだけボロクソにこき下ろした、いや、熱心に指導してくれんだ!ここは一つ、先生のお手本ってヤツを見せてくれよ!」

「ぐっ、ぐぅう~!」

 

 

 しかし、叢雲の抗議は届かない。龍田の援護を受けて再び調子に乗り出した天龍が叢雲を挑発し、挑発に乗った叢雲が言い返し、それに対して天龍が更に挑発する。もやは、売り言葉に買い言葉で泥沼と化してしまったこの状況から脱出不能となった叢雲。彼女にもう逃げ場は無い。

 そして、ついにその時は来た。度重なる天龍の挑発が、叢雲の中で切れかかっていた堪忍袋の尾を完全に切った。

 

 

「いいわ!そこまで言うのなら書いてあげる。四日後、今と同じ時間にここへ来なさい!」

 

 

 そう言って天龍、龍田、五月雨に背を向けた叢雲は、真っ新(まっさら)だった自身の予定表に新たな予定を追加するのだった。

 

 




次回・・・叢雲、小説を書く (後)

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