こうやって小説を書いていると、読書感想文の1200文字が途端にショボく見えてくる今日この頃。
皆様、暑中お見舞申し上げます。
カミト君たちはどうやらさっぱりしてくるそうです。
温泉……私はカラスなのであんまりですけどね。
ともかく、12話 局所的ハリケーン
どうぞ!
どうも、カミトです。
今、夢の世界と現世をさまよっています。
馬車の上というのも中々悪くない。
適度に揺れていて……なんというか電車やバスと同じような感覚だ。
それよりは揺れているだろうけど、感覚が鈍くなったのか三半規管が図太くなったのか皮膚が厚くなったのか。
どれもありえるし全部ということもある。
微睡みの中で少し回想を挟むとしよう。
…………
……
…
「「「「温泉旅行!?」」」」
「あぁ、バニル討伐の報酬とは別に、クエストの報酬と冤罪を掛けた謝礼だそうだ」
「ここのとこ大変だったのでいいんじゃないですか?」
「そうだな、特にカミトは色々と大変だっただろう。これを機にゆっくり休むといい」
「その旅行は何人まで大丈夫なんだ?」
「えっと……「4人乗り馬車2台」つまり8人ってことだな。あと3人まで誘えるな」
「ならさ、ウィズやゆんゆんなんかも誘ったらどうだ?」
「そのつもりだったけど……良いか?」
みんなも誘いたい友人や知り合いの2~3人はいるだろう。
俺が貰ってきたけど独断で決めるつもりはない。
あくまで『提案』をして許可を得る。
「問題無いです」
「私も大丈夫よ」
「私もいいぞ。あと、クリスを誘ってもよいだろうか?」
「あぁ、けど俺たちが勝手に決めても、本人に了承得ないと始まらないな。少し聞いてこよう」
「温泉ですか?バニルさん、店番頼めますか?」
「あぁ、楽しんでくるがよい。寧ろ行ってこい。貴様がいない方が商いが捗る」
「ひ、ひどいです!」
「と、ともかく、ウィズは来れるんだな。準備しといてくれよ」
「は~い。アッチョットバニルサンヤメテ!」
うん、何事も準備って大事ダナー。
「お、おおお、温泉!?あ、あの良いんですか?」
「そんなに畏まらなくても、そっちこそ大丈夫か?そっちの予定を考えないで誘っちゃったけど」
「あ、はい……私は特に予定が無いので」
「O.K。じゃあ準備しておくように。枕とかも忘れるな」
「は、はい。お誘いありがとうございます!」
こっちも大丈夫そうだな。
さて、ダクネスの方はどうかなっと。
クリスを誘いに行ったらしいが。
「クリスはダメだった。当日は予定があるらしくて来られないそうだ」
「そうか……3人は?誰か誘いたい知り合いとかはいないのか?」
「多すぎて無理ね」
「いないので無理です」
「ロクなのいないから無理だ」
「……今、お前たちの交遊関係がすこぶる不安なんだが」
まぁそんなことはこの際どうでもいい。
とにかく7人での旅行になるようだ。
こっちにも温泉があることも驚きだが、それ以上にまた何かしら起こるのではという不安が頭を過る。
うん、忘れておこう、根本から。
電気ショックで海馬を刺激して忘れる。
下手を打つと全部パァになるけど、ほぼ大丈夫だ。
バチィン!
「なんだ!?」
「嫌な記憶がっ……くっ!静まれ我が目よ……!」
ふぅ……よし、俺はカイバーマン。
青眼の白竜の使者である!
ではなく、俺は天城 神人。
三幻神の主である。
よしよし、オッケイ。
「そういや、アルカンレティアって所に行くらしいぞ、アクア」
「アルカンレティア!?温泉の都にしてアクシズ教団の総本山じゃない」
「「え"」」
「やっぱりですか……もしかしたらとも思っていましたが、やはりアルカンレティアでしたか……」
もしや、在庫処理的なのを握らされたのでは?
嫌な予感しかしない。
よし、消しておこう。
バチィン!
「またか!?」
「電気マッサージは……マッサージは勘弁……」
どうやらめぐみんのトラウマを作ってしまったらしい。
ゆんゆんのライトニングで何とも無かったってことは、静電気とかに反応するのかな?
すまんな、悪く思うな。
そもそも、自業自得でもあるし。
そして当日
アクセルにおける決戦の火蓋が切られた。
「私に決まってるでしょ!ナメクジの分際で何を言ってるのかしら!!」
「ひ、ひどいですアクア様!私だって……」
「あ、あの!私も……その……立候補します!」
「フーッ!フーッ!」
「ムムムム……!」
「ううぅぅぅぅ……」
どうしてこうなった。
俺はこんな戦い、望んじゃいない。
前に嫌な予感がしたのはこれだったのか。
女神と死霊の女王と紅魔の魔法使い。
文字で見れば、神話と見間違うほどの顔ぶれで行われる三つ巴の戦い。
それが目の前で起こっている。
「アクア、ウィズにゆんゆんまで……一体どうして……」
「諦めろ。神は我々を見放したのだ……受け入れろ」
「「……」」
「さぁ、いい加減に決めましょうか……決着を!」
「私が決めて差し上げます!」
「紅魔族の長の娘として、負けません!」
「オオォォアァーーーーー!!!」
「ハァァーーーーーーーー!!!」
「やあぁぁーーーーーーー!!!」
刹那的な駆け引きだった。
下手に手を出せば負ける。
そういう戦いだ。
そして3人は……
「「「ジャン!ケン!ポン!!」」」
じゃん拳をしていた。
「……なにをやっているのでしょう?」
「言ってやるな」
「神は死んだか……」
「あっちとここにバッチリいるよー」
かれこれ10分はやっている。
みんな早く来てしまったらしく、20分以上早く来たのだが、俺たちで最後だった。
「ああああああ!!またアイコなの!?いい加減諦めなさい!」
「じゃん拳に10分以上かける必要も無いだろ?
そう、長々とやっているじゃん拳は席順を決める為にやっているらしいのだ。
「甘いわよカミト。これは貴方を守るためなの。この女狐どもから
「そりゃ、アクアが隣だと嬉しいけど……それでも、譲ってやっても良いだろうに」
「カミトがそう言うなら……女狐ども!カミトと私の寛大な心に感謝するのね!」
「私たち、女狐ですか……」
「獣人族がどうかしましたか?」
「いや、ゆんゆんは気にしなくていいぞー。そのままのゆんゆんでいてくれ」
<ゆんゆんぶれいん内部>
そのままのゆんゆんでいてくれ
↓
そのままのゆんゆんがいい
↓
そのままのゆんゆんが好きだ
「///」ボンッ
「どうしましたゆんゆん?顔が紅に染まっていますよ?」
「な、なんでもないわ」///
(カミトさん……もしかして、愛の告白!?)
あれがめぐみんがら聞いた『ゆんゆんポンコツモード』か。
可愛らしい。
すごく愛くるしい。
動物的に!
「あの…末永く、宜しくお願いします……」
「なにが末永くよ!私のセリフよ!!」
「わ、私も、貰ってくれますか……?」
「……はい?」
ギャーキャーワーワー
一通り騒いだ後、結局、席順は以下の通りとなった。
俺 ウィズ
前 後
アクア ゆんゆん
早起きしたのとさっきまでの騒ぎで疲れたな……
…………
……
…
そして現在に至る。
馬車の上に乗っているのは、中で寝ようとしても凄く視線を感じるからだ。
寝顔を見るのはいいけど、あの3人からの視線はメドゥーサのそれであった。
まさにゴルゴン三姉妹というわけだ。
「カミトさんですよね?魔王軍幹部を討伐してデストロイヤーを破壊した」
「そーだ」
「……そこ、寝心地いいんですか?」
「あぁ、中だと落ち着いて寝られないし、この揺れもまた心地いい」
「おぉ、やっぱ魔王軍幹部を倒した人は違うなーっ!嫁さんも3人も娶ってらっしゃる。モテモテですな」
「まだ嫁さんは1人だよ!ふあぁぁ……」
「おっとすいません、じゃ、ゆっくり寝とってください」
「そうさせてもらう……Zzz」
お休み……
続く
ありがとうございました。
短いかもですけど、次回に続きます。
ゆんゆんとウィズがめっちゃ積極的になってしまった。
ここまでする予定じゃなかったんや。
ただ、書いてると勝手に引っ付いて行くんや。
2人にスポットライトが当たっていましたが、メインはあくまでもアクアです。
そこは変わりません。
次回 猪突猛進
デュエルスタンバイ!