もはや私の作品では定番になってますね。
何事にも挨拶は大事ね。
気にくわない所あったら教えてね。
それはともかく、
14話 竜の逆鱗
どうぞ!
14話 竜の逆鱗
どうも、カミトです。
現在、馬車でアルカンレティアに向かっている。
一夜明けたらすぐに到着らしいので、そろそろ見えてくる
だろう。
昨日の夜営ではモンスターどもの夜襲があったものの、特に被害はなく朝を迎えた。
本当によくモンスターに襲われるな。
ちなみに俺は……
「すぅ……Zzz」
「カミトさん、よく馬車の上で寝れますね……」
「クエストが長引く時は木の上だったり、岩の上で寝てたりするわよ……」
「猫かなにかですか……」
最近、半分寝て半分起きるというのが出来るようになった。
この場合、猫ってよりイルカだな。
アクアと融合してアクア・ネオスに……
アクアと……融合……
って!いかんいかん!
煩悩退散!煩悩退散!
怨霊にも、もののけにも困ってません。
ドーマンセーマン!
……すぅ……Zzz
「みなさん、見えてきましたよ。温泉の都アルカンレティアが!」
「んぁ~?おぉ、あそこか」
「煙がたってます!火事ですか!?」
「温泉楽しみですね♪」
「待ってなさい!敬虔なる信者たち!」
誰かゆんゆんに構ってあげなさい。
間違えて覚えちゃうぞ?
この娘、かなり純粋で天然だから。
…………
……
‥
「じゃあまた、今度は酒とつまみでも持ってくるよ」
「おっ!ありがてぇ!それじゃ、今度はご指名を期待してますよ」
おっちゃんの馬車から降りて、アルカンレティアの土を踏む。
その瞬間の出来事だ。
「お兄さんは観光に来たの!?それとも入信!?懺悔!?」
「お兄さんかっこいいね!私とアクシズ教に籍を置いて!ね!?」
「そこの兄ちゃん!今入信すると食べれる石鹸も着いてくるよ!」
女性から言い寄られるわ、男性からはよく分からない石鹸を釣り餌に入信を求めてくるわ。
とにかく揉みくちゃにされる。
ちょっと?その手はどこに向かってるんだい?
横目で見たところ、3人とも捕まってる。
アクアはちやほやされて嬉しそうだが。
「ちょっ!ちょっと!?私は入信なんて……」
「いいからいいから。最初だけ、最初だけだからね!」
「離して!カミトさん、助けてくださーい!」
ウィズのほうはいろいろ大変そうだ。
なんて執念深い……
そもそも、リッチーなんて入信させて大丈夫だろうか。
まぁ、そろそろタグを増やさないといけなくなるから止めさせるか。
「あの、おじさん」
「あ"!!?」
この野郎、ガン飛ばしてきやがったぞ!?
ガラ悪っ!!
ここは少し威圧して……
「俺の連れに……何か様か?」
「に、入信を勧めてただけだ!」
「入信なら……他をあたってくれよ……な?」
「ひいぃ!!」
うへぇ!
マーキングしながら逃げやがった。
あの野郎は許さん。
常に足が正座の後みたいに痺れる呪いをかけてやろう。
「カミトさん……その、ありがとうございました」
「気にすんな。うちの信者を取られるのは癪だしな」
「あ…………はい!」
「いぃぃーーーやぁぁーーーーーー!!」
「……ゆんゆんだったな」
「ゆんゆんさん……でしたね」
目の前を吹き抜けてゆく一迅の黒い風。
まだカズマたちの馬車は着いてないらしいので、ゆんゆんで間違い無い。
「はぁ……行くか」
「はい……」
その後、ゆんゆんを追っかけてたドワーフとエルフはO☆HA☆NA☆SHIで解決した。
話せば分かってくれるものだね(遠い目)
作者<めちゃくちゃ殺ってるじゃないっすか!?>
うるさい。
…………
……
…
なんとかカズマたちと合流し、人波を退けながら宿についた。
「いらっしゃいませ」
「これを」
貰った券を見せる。
「かしこまりました。こちらへどうぞ」
「はい、おーい部屋行くぞー」
アクアを除いて皆が皆、屍の如き足取りでついてくる。
俺もうっかり消滅させそうなところだった。
危ない危ない。
窓口の人がまともそうでよかった。
「浴場のルールや必要な物などは番台にお申し付け下さい。では、ごゆっくり」
「はーい。……お前ら、大丈夫……なわけないか」
「子供までグルになっているとは……」
「危うく爆裂魔法でぶっ飛ばすところでした……」
「エリス教徒の私は唾を吐きかけられたぞ……ハァハァ」
「アルカンレティア……恐ろしいところですね……」
全くもって同感だ。
アクアには悪いが、頭がおかしいと言わざるを得ない。
他教徒に唾吐いてくるほどとは。
ダクネスじゃなかったらブチギレてたな。
「まぁその……なんだ、取り敢えず温泉入ろうか」
「そういえば、ここの温泉は混浴があるようですよ。私は行きませんが」
「混浴ですって!?」
「なんて破廉恥な!?」
ゾオオオォォ…………ッ!!
何だ!?この邪神に睨まれたカエル見たいな感覚は!?
これが……『恐怖』ッ!!?
「俺は入らないぞ。混浴に入ったら老人しかいないのが普通だしな」
「お、俺も、お、男湯に……入ろうかな!!」
「わ、私は……その……恥ずかしいので女湯に……混浴」
「私も女湯にします。皆さんと親睦を深めたいので」
「せっかくだし私は混浴に入るわ!だからカミト!一緒に……ね♪」
「「「「「「えっ」」」」」」
「……ね、念のため聞いておくが、拒否すると?」
「入ってくれるまで泣き続ける」
「……分かりました」
「アクア!それはいくらなんでも……」
「そうです!そそそ、そんな破廉恥なこと……」
「あー、あー、キコエナーイ」
女神様は混浴をご所望のようだ。
正直、めちゃくちゃ恥ずかしい。
ここのとこ、アクアが非常に積極的だ。
せめて誰も居ないでくれよ……。
「……HAHAHA!死ね」
「カズマ、後で電気マッサージしてやるよ」
…………
……
…
「いらっしゃいお客さん、ここは初めて?」
「はい、必要なものってありますか?」
よかった。
番台さんもまともだ。
気の良いおっちゃんのようでたすかった。
「必要なものはな、この石鹸だ!なんとこの石鹸ね!身体の汚れを隅々まで落とすだけじゃくてね!食えるの!この温泉では有料だけど絶対に必要だと思うから!ね!」
「じ、じゃあ……8つ……」
こいつもダメだー。
めんどうだから2つ買ったけどこれ、街の入り口で勧められたヤツじゃん!
うわぁー、胡散臭ぇー。
「はぁ……じゃあまた後で。カズマは温泉出た後に俺のところに来るように」
「え"っ!?」
「じゃ、かいさーん」
カッポーン……
「……誰かいるな」
「……誰かいるわね」
「止めようか」
「止めないわ」
「……」
「……」
篭に入った衣服。
男の物と思われる服と女の物と思われる服だ。
…………
…………
「いやだーーーーーー!!」
「なによ!ここでヘタレるのカミト!?」
「誰かいるじゃん!しかも男女二人組じゃん!互いに絶対気まずくなるじゃん!」
「混浴に入ってるんだから承知の上でしょう!さ、行くわよ!」
やだ、うちの
じゃなくて!
「わかった!入るから!服に手を掛けるのはやめろ!」
ベルトに手を掛けるアクアを引き剥がし、出来るだけアクアの方を見ずに服を脱いでいく。
混浴に入るのは初めてなので……お手柔らかにお願い‥します。
…………
……
…
「……」
一同黙浴中……
気まずい。
すっごく気まずい。
アクアは今頃になって赤面してるし、なんかあっちの二人組は俺をガン見してくるし。
「なぁ、あの小僧……」
「えぇ、間違いない、『あれ』ね」
「……どうする?」
「どのみちやるしかないでしょう」
なんかこっち見てひそひそ話してるーーー!?
何?『混浴なのに彼女に嫌われてやんのザマァwww』的な話?
どうしよう、すぐさま上がりたい。
しかし、アクアを置いていくわけにもいかない。
見張っていないと何をするか分からない。
「アクア、ちょっと……」
「わ、私、髪洗ってくるわね!」
さっきも髪を洗っていたような気がする。
なんにせよ、避けられて少しショック。
「準備はどうなってる?」
「『あれ』が来たこと以外は問題ないわ」
「先に『あれ』を潰しておくべきか?」
「そうね、『あれ』は確実に私たちの計画の障壁になる」
また見てるーーーーーー!?
何?『話しかけても露骨に無視されてやんのwww』的な話?
もう、消えてしまいたい。
それと男の方、湯船に浸からず彼女さんを上から観察とは……うわっ……
「おい坊主、おめぇ名前は?」
「は!?はぁカミトですけど……それが何か?」
「いや何でもねぇ、聞いてみただけだ」
危ない、危うくドン引いてるのがバレるところだった。
おっさんともお兄さんとも言いがたい見た目の男の人が話しかけてきた。
何故俺の名前を聞いてきたのだろう?
俺とアクアを生け贄に『
そういえばさっきの人、社長と声が似てたな。
「ア、アクア!そろそろ上がらないか?」
「そ、そうね!そろそろ上がりましょう」
結局、リラックスして湯に浸かることはできなかった。
脱衣場では、男が石鹸と紙をぶん投げていた。
ここまでやるか、アクシズ教。
風呂の後は夜ご飯とマッサージ(やる側)を堪能して布団に埋もれた。
…………
……
…
「コギャルが?」
「レストランで?」
「やったら食う!!……じゃなくて!」
翌朝、朝風呂に行ったカズマが全員を集めて話をする。
さっきの茶番?説明はいらないよね。
「昨日の夜から、街中の温泉がどうもおかしいらしい」
「昨日?昨日は普通だったじゃないか」
「どこも、温泉を閉める頃に見たら温泉がヘドロみたいに濁ってたらしいんだ」
「泥が流れてきたのではないですか?」
「いや、その人が言う限り、紫色だったらしい」
「まるで毒ですね」
毒か……。
街中となると原因は源泉か?
源泉に誰かが毒を流し込んだ。
しかし、この街の温泉は浄化されているのでちょっとやそっとの毒ではたちどころに無くなってしまう。
源泉ならなおさらだ。
そんな強い毒をどうやって……
「ヘドロ……毒……あーーーーーーっ!!」
「どうしたウィズ?急に立ち上がって」
「魔王軍にいたんですよ!出来そうな人…っていうんでしょうか?その……いたんですよ!」
「ウィズ落ち着け!一つ一つ話してくれ」
ウィズ曰く、魔王軍幹部に強力な毒性を持つスライム、デッドリーポイズンスライムの『ハンス』がいると。
スライムなので形は自由に変化し、普通の武器ではダメージを与えることが出来ないそうだ。
更に、毒は非常に危険でハンスの体に触れるとほぼ即死らしい。
さすがにドラ○エ使用のスライムではないらしい。
魔王軍幹部なのだから当然と言えば当然だが。
「ウィズ、ほいこれ」
「これは……杖ですか?」
「それ以外に何に見える」
「え、えあ、え……?カミトさん、これは?」
「どんな魔法も詠唱が必要なくなるのと威力1.5倍。調整可能。ただし、消費は2倍」
「えと、貰っていいんですか?お礼は……」
「安物の杖に小細工かけただけだからな。情報料として貰ってくれ。どうせ俺は使わない」
「ありがとうございます!一生大事にしますね!」
消費は2倍になってしまうが、ウィズの魔力なら問題ないだろう。
かなり丈夫にしといたから恐らくこの先、一生(数百年)使っても大丈夫だろう。
「カミトがウィズに色目使った!絶対使った!!」
「カミトさん……やはり、私なんか……」
「私には無いのですか?ゆんゆんにもウィズにもあげて、私には無いのですか?」
「話は終わってからゆっくりするから。とっとと終わらせようか」
宿屋を出ると、街の危機など関係無いと本気で言わんばかの勧誘の嵐であったが、なんとか乗り切り源泉を目指す。
…………
……
…
源泉のある山の中。
源泉の管理をしているお爺さんと、ハンスを探して草のなか、土のなか、雲のなか。
しかし、一向に見つからない。
虫よけスプレーやった記憶は無いんだが。
ん?
薬品のような、化学物質のような。
とにかく、自然にはない臭いが鼻につく。
……やむを得ない。
山には悪いが、木を伐らせてもらう。
「みんな、伏せてろ」
剣を振り抜き、周辺の木を伐採する。
木々は倒れ、半径5mぐらいは視界が開ける。
バタバタバタバタバタグチャバタバタバタバッタン!!
「ぐぇっ!」
「は?」
今確かに、カエルが潰れたような声が聞こえた。
もしかして……
「野郎……俺を相手に奇襲とはいい度胸だな!カミトとやら!」
「あら?あなたは風呂場の、彼女さんはどうしたの?もしかして、フラれた?」
「フラれる前に彼女でもねぇよ!」
倒れた木々の下から起き上がってくる。
お爺さんじゃなくてよかった。
というか、この臭い。
そしてこの言いぐさ。
なにより、この状況。
そういえば、こいつは湯船に浸かってなかったな。
……少しカマをかけてみるかな。
「えい」
「ふぇ?」
細工をした短剣で腹を一突き。
即座に抜く。
腹部からは赤黒い液体が。
「カミトさん!?」
「いってえぇ!!なにを…しやがる!?」
「まだ痛むのか?」
「たりめぇだ!狂ってやがんのか……てめぇ!!」
「なんで痛いんだ?」
「なんでってそりゃあ……」
「回復と浄化したのに?」
「!!?!」
俺は腹を刺した。
そして抜くと同時に回復魔法と浄化魔法をかけた。
普通の人間であれば、クレイ○ーダイヤモンドよろしく、傷口の除菌含めてきれーさっぱり治っている。
当然、そこに痛みは残っていない。
しかし、こいつは痛みが残っていると言った。
つまり……
「ハンスさん!あなた、ハンスさんですね!?」
「もう逃げ場はありませんよ、ハンス!」
「観念しろ、ハンス!」
「大人しく倒されなさい、ハンス!」
「探したよ、ハンス!」
「うるせぇーーーーー!!そうさ、俺が魔王軍幹部のハンス様だ!こっちも探したぜ、『龍皇』さんよぉ!!」
「はぇ?」
「はぇ?」
「……」
「……」
……。
なに?
『りゅーおー』?
将棋?
それともラスボス?
なんにせよ、すげー中2臭い。
思い当たる節は……
いっぱいあるな。
オシリス、ラー、イレイザー。
どれも竜だ。
厳密には幻神獣と悪魔だけど。
「『龍皇』……カッコいいですカミト!!」
「中2臭ぇ……」
「魔王軍ってそんな痛い名前着けるの!プークスクス」
「カミトさん、そんな異名があったんですね!カッコいいですよ!!」
「ありがとうなーゆんゆん」
「ハンスさん、この辺にお爺さんを見ませんでしたか?」
ウィズ……なんて胆力。
いや、慣れているからか?
「あ、じじい?食った」
「食った……お爺さんを?」
「当たり前だ、俺はスライムだ。食うのが本能だ」
「……ッ!!『』」
「なんだ!?」
地面が凍り、ハンスの腕が凍った。
無詠唱でここまでの魔法を使えるのは異世界広しと言えどもそうはいない。
その一人、ウィズだ。
「ウィズ!!魔王軍に楯突くつもりか!?」
「冒険者が戦闘で命を落とすのは仕方のないことです。彼らだってモンスターの命を奪い、生計を立てているのですから。自らも逆に狩られる覚悟も持つべきです。ですが……ですがお爺さんは関係無いじゃないですか!!」
アンデッドたちの王、リッチーの本気。
なんちゃってではあるものの、魔王軍幹部に相応しい力だ。
「クソがっ!!死ね!!」
「危なっ!」
体の一部を飛ばしてきた。
100%殺気で襲いかかってくる。
殺りkillしかないと言わんばかりに。
「アクア、カズマ、ダクネスは向かってくれ!俺、ウィズ、ゆんゆん、めぐみんはハンスをやるぞ!」
「わかったわ!……ねぇ、カミト」
「どうした?」
「帰ったら、このメンバーでおいしい物でも食べましょう」
「アクア……よっし!帰ったら、みんなで焼肉パーティーだ!!」
「「「「「「おおっ!!(はいっ!!)」」」」」」
猛毒を持っている以上、カズマやダクネスには危険だ。
ハンスには俺と魔法使いの四人で相手するべきだろう。
アクアにはその間に源泉を見てきてもらい、浄化してもらおう。
「させるかよぉ!!」
ハンスが巨大化する。
いや、元の姿に戻ったのか。
目に悪そうな色合いだ。
「カミトさん、使わせてもらいます!」
ウィズが杖を構える。
先ほどとは比べ物にならないほどに巨大な氷塊が液状の毒を凍てつかせていく。
「めぐみん!!」
「了解です!『エクスプロージョン』!!」
爆裂魔法により、ハンスの凍った部分と本体の一部が消し飛ぶ。
およそ半分程度の大きさにまで小さくなる。
「ゆんゆん!!」
「は、はい!『ライトニング』!!」
『翼神竜変化』
「『ゴッド・ブレイズ・キャノン』!」
かなり頑張ったのだろう。
20もの雷が同時に突き刺さっていく。
俺も合わせて炎を浴びせる。
消毒だぜ!!
残りは2割ぐらい。
「どうします?続けますか?」
「クソッ……舐めやがって!!」
めぐみんが脅す。
ただ、魔力切れにより俺の背中の上からなので全く怖くない。
「カミトさん……その、後で私も、おんぶしてもらって……いいですか?」
「終わったらね。さぁハンス、俺たちはお前を逃がすつもりはない…降伏はムダだ、抵抗しろ」
冬将軍の時のように油断はしない。
今回は毒なので冗談抜きで死ぬ。
「……ふざけるな!!俺が降伏だ?降伏するのはてめぇだ!てめぇら全員、生かして帰さん!!おらぁ!!」
「なにを……!?」
また何かを飛ばしてきた。
なんてことはない、簡単に避けられる。
しかし……
「ゆんゆん!!」
「なっ……!?」
「わははははは!!まず一人だな!」
狙いが甘いと思ったが、違った。
俺を狙ったように見せかけて、ゆんゆんを狙っていた。
とてつもない絶望。
果てしない後悔。
しかし、これらと同時にあることを思い出した。
そうだ……
俺、
骨さえ残ってれば治せるじゃん。
そもそも、さっきハンスに回復魔法と浄化魔法やったじゃん。
自分の職業忘れるってオイ……。
「ゆんゆん、生きてるか?」
「……カ、カミトさん、私は?」
「そういえば言い忘れてたっけ?」
あえてハンスにも聞こえるように大声で言う。
「俺、アークプリーストなんだ」
「てめぇみてぇなプリーストがいるか!!」
ごもっともだ。
俺自身も最近疑問に思ってる。
まぁ万能職だし、いいか。
「……」
「さぁきなよ!俺を逃がさないんだろ!?」
「そのつもりだったんだがな、やっぱ止めだ」
「あぁ?なんだ?今更怖じ気づいたのか?」
「逃がさないんじゃない、消す」
「……やってみやがれ!」
「」
あえて無慈悲に、救いは無いと思わせるように威圧的に、神は自分だと思わせるように高圧的に。
創世の剣に、消滅の力をのせ、振り抜く。
「ちくしょおおおおおおおぉぉぉぉーーーーー……」
「……じゃあな、社長」
消えゆく絶叫は、勝利を報せる鐘となり、アルカンレティアに響き渡った。
…………
……
…
その後、俺たちはアクセルの街に戻り、報酬で豪勢に焼肉パーティーをしている。
「……はずだったんだがなぁ」
「こっちの肉も美味しいですよ!」
「あっ!俺が育ててた肉が!」
「うむ!確かに旨いな!実家から高い肉を送ってもらった甲斐があった!」
めぐみん、カズマ、ダクネスは報酬を使って奮発した肉と、ダクネスの実家から送ってもらった肉、それに買い出しに行った時に貰った野菜に舌鼓を打っている。
ちなみに、俺はと言うと……
「あっ、この肉は焼けたわね!はいカミト、あーん」
「んっ……このカルビ旨いな」
「待て待て待て!今、俺の皿から取ったろ!?」
「なんのことかしら?」
「カ、カミトさん!えっと…その……あ、あーん」
「はむっ……タン塩も旨い」
「カミトさん!熱いですからふーふーしますね!ふー、ふー。はい、あーん」
「はぐっ……野菜も新鮮でいい」
「ウィ~~ズゥ~~……?」
「ひいっ!?」
3人に囲まれて『はい、あーん』の無限ループだ。
『なんか、凄い情けないね!』
うおっ!?
びっくりした!……ってあれ?
この声は……?
『驚いた?』
オシリス!?
夢の中とかの意識の無い時にしか話せないはずだけど……
『お前の成長に伴い、私たちの力が上がったのだ。その恩恵として、こうして意識のある時にも会話が出来るようになった』
『…これからは……ずっと、一緒…だよ、主様』
オベリスクに、ラーまで。
というか、話さなくても思うだけで通じるんだな。
『そこのとこ……調整したの……』
『もう少し強くなれば実体化も出来るかもしれん。さっさと強くなることだな』
了解しました。
さてと、考えてる間も『はい、あーん』のループが続いている。
「俺は腹一杯だからさ、自分たちの分を食べろよ」
「そう?それじゃあ飲むわよ!」
「お野菜、美味しいです!」
「それじゃあ、私もいただきます」
かくして、俺たちの騒がしくも愉快な温泉旅行が幕を閉じた。
あと、三幻神の写身といつでも話せるようになった。
『じゃーねー!』
……
やっと……温泉終えられた……。
考えれば考えるほどグダグダと長くなっていき、最終的に8000文字越え……
夏休み終わってるよ?(2018年 9/9現在)
最近はネタが尽きなくて困るという贅沢な悩みが。
ともあれ!
次回 クロスソウル
デュエルスタンバイ!