三幻神の力をもって異世界へ   作:無駄高容量ひきさん

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クロウが好きでBFドラゴン欲しいのに、ラスト1パックまで出てこないという発掘作業……。
あれ、BFドラゴンは恐竜族だった!?
『化石発掘』でサーチできたっけな……。

BF、BFって言っても『バトルフィールド』じゃないからね。
ブラックフェザーだからね。
と、遊戯王を知らない読者にも優しい私だ!

〈読者に優しい作者は、そもそも1ヶ月もサボったりしねぇよ!
〈もっと私たちの出番増やせー!
〈〈そーだそーだー!

ホントごめんなさい……。
あなた方の使いどころ難しいの。

〈なら書くなよ!読者へのゴマすりキャラなんて!

えぇい!傷口に刃をたてるでないわ!

はい18話どうぞー!

〈〈〈待てー!


18話 魔の契約

どうも、カミトです。

 

現在、紅魔の里に向かうべく歩みを進めている。

 

歩くぞ、歩くぞー。

どんどん行くぞー。

 

凸凹道も、ガタガタ橋も無く、あるのは雑草と木ばかり。

分かれ道どころか、そもそも道がない。

 

(まじめにふまじめいーっちょーくせーん♪)

 

……言い出しっぺの俺が言えたことじゃないけど、そろそろ危ないから止めよ?

後ろには猪……ではなく、どっちかといえば雛鳥のように二匹ほど着いてくるのだ。

癒されるわー、いやほんと。

 

「お二人さん?」

「「はい!なんですか先生!」」

「うーわ………カミト、そんなプレイが好みーーー」

「違うから」

「そうなんですかカミトさん!」

「なーんだカミト、そーゆーのが好きなら言ってくれればいいのに~」

「違うから!!」

 

めぐみんめ……。

カミト特製サウナか、カミト特製ツボマッサージか、カミト特製電気マッサージをご馳走してやろう。

うふふふ……ふふふ……。

神の極上マッサージに酔いしれるといいさ。

 

「な、なにかイヤ~な予感がします……。具体的にはマッサージされそうな予感が……」

「うふふふ、ご期待下さいな……」

「ひぃいい~~!!」

 

(お前は先生というよりは、保護者だな)

 

止めて、結構気にしてるから。

アクアと恋人っぽいことあんまり出来てなくて気にしてるから。

コメントで『保護者っぽい』って言われて気にしてるから。

 

俺だってなぁ!

アクアと手を繋いでデートしたり、海水浴しに海行ったり、その……あんなことやこんなことも出来たらいいなって思うんだぞぉ!!

 

うわぁん!!

 

(ほらほら、泣かない泣かないの。)

(……よしよし)

 

……ぐすん。

 

………あれ?

なんで泣いてたっけ?

そもそも何してたっけ?

たしか、フランシスコ・ザビーーー

 

「なぁ、紅魔の里まではあとどのくらいなんだ?」

 

切られた。

 

「そうですね……あと30分くらいでしょうか」

「30分……ねぇねぇ、カミト」

「ん、どうした?」

「そのー、なんと言いますかー、足が疲れたのでもうひとっ飛びして欲しいと言いますかー……ダメ?」

「そうだな……」

 

たしかに、ゆんゆんを含む俺たちは2時間以上は歩いた。

その上、数は少ないとはいえモンスターにも遭遇した。

休憩を挟んだとはいえ、そろそろ限界も近いだろう。

特に、朝から歩きづめのゆんゆんは後衛職ということもあってか息が上がっている。

 

「……うん、みんな歩き疲れただろうしな。もう少しだけ頑張るとしますかね!」

 

『翼神竜化』

 

疲れた筋肉には、マッサージよりも保温のほうが良さそうだと思いラーをチョイス。

……疲労回復肩こり腰痛寝違え関節痛冷え性をまるっと解決できる俺。

老後はマッサージ師だな、こりゃ。

 

「ほらほら、ゆんゆんも遠慮しないで早く乗ってください。発車できませんよ」

「う、うん……カミトさんに……発射…

『おーい、ゆんゆんー?帰ってきてー』

 

とにかく、全員乗ったな。

負担を少なくするために、少しゆっくり飛ぼう。

というか、俺も疲れた。

え、変身してるほうが疲れるって?

あぁ、なんかぶっ倒れてから変身しても疲れなくなったよ。

フシギダネ。

 

「こうかはいまひとつぅ~……」

「私たち、やっぱり相性バツグンねぇ~……」

『その場合、俺がやられちゃうから。というか、俺、神属性だから。全部の相性等倍だから』

「モノが違うだろぉ~……」

 

まぁ、たしかに。

遊戯王じゃあ炎属性が水属性を倒すこともザラだし。

そもそも今は属性相性なんて存在しないし。

 

『人間(?)サウナはいかがですか?』

「快適ですぅ~……」

「あったかぁ~……」

「う~む、少し物足りない気も……」

『これ以上に温度上げると燃えるぞ!?』

 

ただでさえ温度調節が難しいのだ。

上げるだけなら、文字通りどこまでも上げられるんだが……。

ラーは、熱を操るというよりも太陽を操る神。

これでもか~な~り加減しているのだ。

太陽って、表面温度6000℃だよ?

たった1%でやっと60℃まで下がるのだ。

2%に上げただけで120℃だ。

 

(恋はいつでも……サンシャイン…!!)

 

限りなく降り注ぐって意味かな?

 

ユーワッショー!!

恋が太陽()から落ちてくる~♪

 

ん?

なんか人里のようなものが見えてきた。

あれだろうか?

 

『おい、ゆんゆーーー』

「止まれ、そこのワイバーン」

「我ら里守(さとも)りの守護者(ガーディアン)。里に害なす者を誅ずる者」

「退けば見逃そう。立ち去れ」

『……は?』

 

里守り?

……そういえば忘れていたが、紅魔族の大人は皆アークウィザードになれるというエリート一族。

魔王軍からもよく狙われることだろう。

見張りがいてもなんら不思議ではない。

 

「さぁ、去れ」

『いや、俺たちはーーー』

「退かぬか、ならば死ねぃ!」

「我々の糧となるがいい!」

 

あー、やっぱり話聞かない。

本当にめぐみんはノーマルだったのか……。

こんなのばっかりだから、ゆんゆんも友達少ないのか、アブノーマル扱いされて。

 

……さて、どうしよう?

 

ニア ぶち壊し抜ける

   切り抜ける

 

『ゴッドブレイズキャノン』

 

「ふっ……我にそんなものは効かア"ア"ァ"ァ"ーーーーー!!」

「同士ーーーー!クソッ、よくも我が同士を!」

「ただのワイバーンじゃないな……。こいつはたっぷり経験値持ってそうだぜ!!」

 

『天空竜化』

『召雷弾』

 

「ぐおおぉぉーーーーー!!」

「あばばばば、あっ………」

 

あっ!?

もしかして、やり過ぎた!?

あらら、片方失禁してら。

最初のヤツも、すぐに鎮火はしたけど結構な火傷かも。

 

「ぐふっ…き、今日のところは見逃してやろう。おい起きろ!撤退だ!撤退するぞ!」

「ぶくぶくぶく……」

「あ……あつい……やける」

 

電気はともかく、炎はやり過ぎたかも。

すまなかったな、紅魔族の男A。

さて、里守りがいるってことは……。

 

『おい、そろそろ着いたらしいぞ』

「「「「「はにゅううぅ~……」」」」」

『……解除』

 

こいつら、襲撃されてもマッサージを止めない。

なんなら変身しても止めない。

ならどうする?

可哀想だが、取り上げるしかないのだ。

過度な電流や保温は体に良くない。

 

カズマ「ぐほっ」

めぐみん「ふぅ」

アクア「あうっ」

ダクネス「あぁ♥️」

ゆんゆん「おっとと」

 

紅魔族組はなんとなく察していたのか両足でしっかり着地。

ダメ人間組は腰から落ちた。

ダクネス、お前は受け身とれるだろ!

 

転んだメンバーを引っ張り上げながら、転んでないメンバーに問いかける。

 

「ここで、着いた……のか?」

「えぇ、間違いないです」

「先程の声は……ねぇめぐみん」

「恐らくそうでしょう……。はぁ、まだいたのですか」

「どういうことだ?」

「彼らは、『対魔王軍遊撃部隊(レッドアイ・デッドスレイヤー)』という部隊………の名を騙るニート集団です」

「えぇ……」

 

ニート集団かよ。

しかも、「まだ」ってことはめぐみんが里を出る前からいたってことだろ?

大層な名前の割に、実態は自宅警備員って……。

感心して損した。

曰く、「紅魔族はみんなアークウィザードなので、ぶっちゃけ部隊とか組まなくても自分の身は守れる」とのこと。

話が終わると、ゆんゆんとめぐみんは、手続きをしにすこし席を外した。

 

にしても、紅魔の里かぁ……。

さっきみたいなニートばっかじゃなければいいけど、紅魔族はみんな変わってるっていうし……いろいろと心配だ。

アルカンよりはマシだと思いたい。

っと、打ち合わせしていたようなタイミングで2人がもどった。

遠目からでも分かる上機嫌そうな顔と、頭の上で作った◯からして大丈夫だったのだろう。

 

「もどりましたよ。問題無いようです」

「そうか、ありがとうな」

「いえいえ。改めまして、ようこそ『紅魔の里』へ」

「なんだかんだで見るところは結構あるので、少し周りましょうか」

 

 

…………

……

 

「これは御神体とそれを祀る祠です」

「お、おう!御神体…ね……御神体……。なぁ、カズマ……

言うな。あれこそが紛うことなき御神体であるぞ

「いや、あれはーーー」

「御神体だ」( ´,_ゝ`)

 

……忘れていた。

カズマの生前はアレだったことを。

そうだね、カズマたちからすれば()()()()()は神にも等しいのかもね。

()()()()()()()()は。

 

「祠って……これ、冷蔵庫だよな?独り暮らしとかでちょうどいいサイズの」

「そうだな、帰ったらもう一回り大きいのを作ってみるか」

「エネルギーは俺がなんとかしよう。魔力だと不安定だろうしな」

 

…………

……

 

「これは『選ばれし者のみ引き抜くことのできる聖剣』です……って!ちょっ、アクアさん!?」

「ほっ……と、抜けたわよ~」

「へぇー、いい剣だな。装飾も美しいし気に入った」

「カミトさんまで!?」

 

いいな……これ欲しい。

代わりに『天空竜剣』を刺しとこう。

こいつも、ある意味では神剣と言えるし間違いではないだろ。

 

「おおっ!なんだこりゃあ!?」

「どうかしましたか?というか、どちら様です?」

「俺はこの剣の製作者だ。どうしたもこうしたもねぇよ!この剣の切れ味、それに込められてる魔力……俺のモンとは比べ物にならねぇほど桁違いだよ!」

「代用品として寄付しますけど、いかがでしょう?」

「本当か!いやしかし……複雑……」

 

今でこそ力を込めているので本物の聖剣クラスではあるものの、元を辿れば安物のナマクラだ。

そんなもので良ければ、いくらでも力を込めるのだが。

ともかく、俺はなんとしてもこの剣を手に入れたい。

 

「分かった!この紅魔族随一の刀鍛冶の名の元に、その聖剣を託そう。大事にしてくれや」

「はい、ありがとーーー『パキィー……ン』

 

反響が木霊する。

音叉の如く波打つ金属音は、1つの終わりを意味していた。

人がいつか死ぬように、Friend(相棒)にもend(終わり)は訪れるのだ。

まぁ、長ったらしく言ってきたが用はこういうことだ。

 

「「「「折れたーーーー!!?!」」」」」

 

「どういうこと!?なぜ!?ナズェオナクナリニナッタンディス!?」

「落ち着けカミト!ここにアンデッドはいない!」

「そうだ!まだ慌てるような時間じゃないぞカミト!まだ治るだろう!!」

ウゾダドンドコドーーーン!!!

 

結局、金属接着剤でくっ付けて良しとしました。…………グスン

ちなみに折れた原因は、耐久性を試していたアクアがゴッドブローを放ったことだった。




えー突然ですが、この場を借りてご報告いたします。


この度、前々から仲良くさせていただいている『遊霧 粋蓮』さんのご作品、『魔導ナル剣士ノ物語』とコラボさせていただけることになりました!!

実を言うと、コラボの話自体は夏期の時点でも出てきていたのですが、『お互いにコラボできそうな作品、及び設定が無い』ということで半ばお蔵入りになっていました。
しかし、粋蓮さんが『魔導ナル剣士ノ物語ならコラボできるかも』と提案していただいて、再びコラボの話が持ち上がりました。

私自身、まだ1年も活動していない若輩者ですが、「処女作であるこの作品でコラボを出来る」ということにとても感動しております。
また、それと同時に、粋蓮さんの顔に泥を塗ってしまわないか、私のせいでキャラを歪めてしまわないか、というような不安も少なからずあります。

何卒、痛い子を見るような目で見守ってやってください。

そして、今回のコラボを提案していただいた『遊霧 粋蓮』さん。
本当にありがとうございます!!

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