昔は細々と小説書いていましたが、大学受験で忙しくしている間に遊戯王のルールが変わってしまったりして現在ではすっかり読む専と化していたのですが。
『ドラゴンボール超』のアニメが最終回を迎えたこの日にドラゴンボール小説を書いてみることとしました。
「その割にはGT書いてんじゃねぇか!」などと言われてしまいそうですね(笑
『超』はまだ続いていくらしいのでこれからも楽しんで追い続けたいと思います。
そして、願わくばこの小説が『超』の一万分の一でも皆さんの楽しみとなったら良いなと思って書いていきます。
皆さん、よろしくお願いします!
― 空を飛んでいく緑の巨龍。その名を神龍。ドラゴンボールという七つの球によって呼び出され、あらゆる願いを叶える神の化身。
その背中には一人の少年が寝そべっている。
今、彼が飛んでいる場所と同じ色をした胴着に包まれた彼の肉体にドラゴンボールが吸い込まれていく。そのひんやりとした感触に耐えかねたのか、彼は神龍の背中に身を預けて瞼を閉じる。
「神龍の背中、あったけぇなぁ・・・」
唯一手元に残った四つの星が浮かび上がっている球を握りしめ、彼は意識を手放す。
彼の、ドラゴンボールの物語はこれでお終い ―
そのはずだった。
がさりという音。それが少年の意識を覚醒させた。辺りを見渡してみても人影はなく。龍の背中にいたはずなのに、今彼は何処とも知れぬ山中に寝転んでいる。
そんな異常な状況で彼が最初に口にしたのは・・・
「んん・・・?オラ、生きてんのか?」
などという危機感皆無の呟きである。
辺りには誰もいない。そのはずなのに、悟空の呟きに答える声があった。
『そう、お前は人間としての役割を終えた。そのはずだったのだがな・・・』
「なんだ神龍。おめぇもここがどこかわからねぇんか?」
『あぁ。役目を終えたので還ろうとしていたのだがな。気がついたらここにいた』
「ふーん。ま、いっか。よっと」
荘厳な声と会話を終えた少年は下半身の発条だけで立ち上がると、肩を回して歩き出そうとする。
「そこの貴方。こんなところで何をしているのかしら?」
「ん?オラのことか?」
振り返った少年が見たのは、右腕に包帯を巻いた中華服の女性だった。その胸元は華で彩られており、桃色の髪に特徴的なシニヨンキャップを載せている。
「貴方以外いないわ。ただの子供には見えないけど一体何者?」
「オラ子供じゃねぇぞ。オラ、孫悟空だ!」
「孫悟空!?あの斉天大聖がなんでこんなところに!尻尾もあるしやっぱり本物!?」
「ん?おめぇサイヤ人のこと知ってるんか?」
「い、いえ。サイヤ人なんて種族は聞いたことないわね・・・。あ、私の名前は茨木華扇。仙人よ」
「センニン?なんだそれ食えんのか?」
「食べられないわよ。仙人っていうのは修行を積んで長生きできるようになった人のことよ」
「長生き?亀仙人のじっちゃんよりもか?」
「亀仙人・・・。ごめんなさい、その名前は聞いたことないわね」
(亀仙人・・・。私と同じく動物を導く仙人かしら。斉天大聖に慕われるってことはさぞ立派な方なんでしょうね)などと華扇が考えていると。悟空のお腹が音を鳴らす。
「すごいお腹の音ねー。何日か食べてなかったの?」
「まぁな。それにおめぇが頭に団子のっけてるもんだから見てるだけで腹減っちまったぞ」
そう言いながら無垢に笑った悟空を見て、華扇はため息をつくが、次の瞬間に思い直したように微笑み、言葉を続ける。
「団子って・・・。まぁいいか。私の家、この近くだから。ご飯食べていく?」
「ホントか!華扇、おめぇ良い奴だな!」
「まぁ餓えた人をほっとくのも私の流儀に反するしね。その代わり、食べたら貴方のこと、詳しく教えてね」
「わかった。そんぐれぇならいくらでも教えてやっぞ!」
(彼からは人ならざる剛力を感じる。ただの人間じゃないのは間違いない。尻尾があるところから見ても『サイヤジン』なる種族が猿の妖怪なのもほぼ確実。なら彼から感じるこの気配は何?私の知る中で最も強力な・・・龍の気配は)
「ま、害があるようには見えないしそんなに悩む必要もないかな」
「どうしたんだ華扇?なんか変なもんでも食ったんか?」
「あ、いえ気にしないで。こっちよ」
「おう!」
これが地球育ちのサイヤ人、孫悟空と片腕有角の仙人、茨木華仙の出会い。
二人の物語が今始まる!
「オッス、オラ悟空!どうしたんだ華扇、急に慌てて。え?河童の腕?よくわかんねぇけどなんか面白そうだな。よし!オラも行くぞ!
次回!龍球茨歌仙GT『茨歌仙と博麗神社』!ぜってぇ読んでくれよな!」